JP2019177508A - フィルム成形装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】こぶや凹みが比較的少ないあるいは小さいフィルムロール体を形成できるフィルム成形装置を提供する。【解決手段】フィルム成形装置は、ダイから溶融樹脂を押し出し、それを固化させてフィルムを成形し、成形されたフィルムを巻き取ってフィルムロール体を形成する。フィルム成形装置は、フィルムロール体の半径の軸方向変化に基づいて巻き姿に異常があるか否かを判定する判定部52を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、フィルム成形装置に関する。
ダイから溶融樹脂を押し出し、それを固化させてフィルムを成形するフィルム成形装置が知られている。従来では、吐出口の幅を変化させることによりフィルムの厚み(以下、「フィルム厚」とよぶ)のばらつきを小さくするフィルム成形装置が提案されている(特許文献1)。
特開平6−99472号公報
特許文献1に記載される従来のフィルム成形装置によれば、フィルム厚のばらつきをある程度小さくでき、フィルムとしての精度を満たすことができる。しかしながら、通常、フィルム厚のばらつきは多少なりとも残る。このばらつきがフィルムとしての精度を満たすものであっても、フィルムを巻き取ってフィルムロール体を形成するときにそのばらつきが積み重なると、より詳しくは、フィルム厚の厚い部分同士がまたは薄い部分同士が積み重なると、フィルムロール体にこぶや凹みができる。フィルムロール体のこぶや凹みは、フィルムのひずみの原因となる。
本発明は、こうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、こぶや凹みが比較的少ないあるいは小さいフィルムロール体を形成できるフィルム成形装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様のフィルム成形装置は、ダイから溶融樹脂を押し出し、それを固化させてフィルムを成形し、成形されたフィルムを巻き取ってフィルムロール体を形成するフィルム成形装置であって、フィルムロール体の半径の軸方向変化に基づいて巻き姿に異常があるか否かを判定する判定部を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、こぶや凹みが比較的少ないあるいは小さいフィルムロール体を形成できる。
実施の形態に係るフィルム成形装置の概略構成を示す図である。 図1のダイおよびフィルム厚調節部を示す断面図である。 ダイおよびフィルム厚調節部の上面図である。 ダイおよびフィルム厚調節部の上面図である。 図1の制御装置の機能および構成を示すブロック図である。 判定部が巻き姿に異常があるか否かを判定する処理を説明するための図である。 変形例に係るフィルム成形装置の引取機とその周辺を示す図である。 変形例に係るフィルム成形装置の制御装置の機能および構成を示すブロック図である。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。
図1は、実施の形態に係るフィルム成形装置1の概略構成を示す。フィルム成形装置1は、チューブ状のフィルムを成形する。フィルム成形装置1は、ダイ2と、フィルム厚調節部15と、一対の安定板4と、引取機5と、厚み計測センサ6と、巻取機20と、巻き姿計測センサ22と、制御装置7と、を備える。
ダイ2は、押出機(不図示)より供給された溶融樹脂をチューブ状に成形する。ダイ2は特に、リング状のスリット18(図2で後述)から溶融樹脂を押し出すことにより、溶融樹脂をチューブ状に成形する。
フィルム厚調節部15は、ダイ2から押し出された溶融樹脂を、フィルム厚を調節するとともに冷却する。溶融樹脂が冷却されると、フィルムが成形される。
一対の安定板4は、冷却装置3の上方に配置され、成形されたフィルムを引取機5に案内する。引取機5は、安定板4の上方に配置される。引取機5は、一対のピンチロール38を含む。一対のピンチロール38は、不図示のモータに駆動されて回転し、案内されたフィルムを引っ張り上げながら扁平に折りたたむ。巻取機20は、折りたたまれて所定幅を有するフィルムを巻き取り、フィルムロール体11を形成する。
厚み計測センサ6は、フィルム厚調節部15と安定板4との間に配置される。厚み計測センサ6は、チューブ状のフィルムの周りを周りながら、周方向の各位置におけるフィルム厚を計測する。厚み計測センサ6は、所定の周期で、周方向の各位置におけるフィルム厚を計測する。厚み計測センサ6による計測値は制御装置7に送られる。
巻き姿計測センサ22は、フィルムロール体11に隣接して配置される。巻き姿計測センサ22は、フィルムロール体11の軸方向の各位置における半径に関する情報、すなわちフィルムロール体11の半径の軸方向変化に関する情報を、所定の周期で計測する。巻き姿計測センサ22は、本実施の形態では半径に関する情報として半径そのものを特定するが、半径に関する情報として、例えば軸方向の各位置における直径を計測してもよく、また例えばフィルムロール体11の中心軸に平行な或る軸とフィルムロール体11との軸方向の各位置における距離を特定してもよい。
巻き姿計測センサ22は、例えばレーザ変位計であり、フィルムロール体11の中心軸に沿って移動しながら軸方向の各位置、具体的には軸方向に一定間隔で並ぶ第1の位置〜第n(nは自然数)の位置までのn個の各位置におけるフィルムロール体11の半径を計測する。なお、第1の位置、第nの位置はそれぞれ、軸方向におけるフィルムロール体11の一方側端部、他方側端部に対応する位置である。巻き姿計測センサ22による計測値は制御装置7に送られる。
制御装置7は、厚み計測センサ6や巻き姿計測センサ22から受け付けた計測値に応じた制御指令を、フィルム厚調節部15に送る。フィルム厚調節部15は、この制御指令を受けて、厚みのばらつきが小さくなるようスリット18(特にその吐出口)の幅を調節したり、冷却風の風量を調節したりする。
図2は、ダイ2およびフィルム厚調節部15を示す断面図である。図3、4は、ダイ2およびフィルム厚調節部15の上面図である。図3では、冷却装置3の内部を透視した状態を示している。図4では、冷却装置3の表示を省略している。
ダイ2は、ダイ本体10と、内周部材12と、外周部材14と、を備える。内周部材12は、ダイ本体10の上面に載置される略円柱状の部材である。外周部材14は、環状の部材であり、内周部材12を環囲する。内周部材12と外周部材14との間には、リング状に上下方向に延びるスリット18が形成される。このスリット18を溶融樹脂が上側に向かって流れ、スリット18の吐出口(すなわち上端開口)18aから溶融樹脂が押し出され、吐出口18aの幅に応じた厚さのフィルムが形成される。
フィルム厚調節部15は、冷却装置3と、複数(ここでは32個)の調節ユニット16と、を含む。
冷却装置3は、ダイ2の上方に配置される。冷却装置3は、エアーリング8と、エアーリング8内に設けられ、エアーリング8から吹き出る冷却風の風量を調節する複数(図3では20個)のバルブ装置9と、を備える。エアーリング8は、内周部が下方に凹んだリング状の筐体である。エアーリング8の内周部には、上側に開口したリング状の吹出口8aが形成されている。吹出口8aは特に、リング状のスリット18と同心となるよう形成される。
エアーリング8の外周部には、複数のホース口8bが周方向に等間隔で形成されている。複数のホース口8bのそれぞれにはホース(不図示)が接続され、このホースを介してブロワー(不図示)からエアーリング8内に冷却風が送り込まれる。エアーリング8内送り込まれた冷却風は、吹出口8aから吹き出て溶融樹脂に吹き付けられる。
複数のバルブ装置9は、吹出口8aとホース口8bとの間の通風路内に、周方向に隙間なく配置される。複数のバルブ装置9のそれぞれの開度を調節することによって、吹出口8aから吹き出る冷却風の風量を調節できる。例えば、すべてのバルブ装置9の開度を同じにすることによって、吹出口8aから吹き出る冷却風の風量を周方向に均一にできる。また例えば、少なくとも1つのバルブ装置9の開度を他のバルブ装置9と異なる開度にすることによって、吹出口8aから吹き出る冷却風の風量を周方向に変化させることができる。フィルムに厚みのばらつきが生じている場合、例えば、肉厚が薄い部分に対応する(例えば肉厚が薄い部分の下方に位置する)バルブ装置9の開度を大きくし、肉厚が薄い部分の下方の溶融樹脂に吹き付けられる風量を多くする。これにより、以降に成形されるフィルムの偏肉が小さくなる。
複数の調節ユニット16は、外周部材14の上端側を囲むように周方向にほぼ隙間なく配置される。調節ユニット16は特に、片持ち状に外周部材14に取り付けられる。複数の調節ユニット16の上方には冷却装置3が固定される。複数の調節ユニット16はそれぞれ、外周部材14に径方向内向きの押圧荷重または径方向外向きの引張荷重を付与できるよう構成される。外周部材14は、押圧荷重または引張荷重が付与されることによって弾性変形する。したがって、複数の調節ユニット16を調節することによって、吐出口18aの幅を周方向で部分的に調整でき、フィルム厚を周方向で部分的に制御できる。フィルム厚に周方向でばらつきが生じている場合、例えば、肉厚が薄い部分に対応する(例えば肉厚が薄い部分の下方に位置する)調節ユニット16から外周部材14に引張荷重を付与させ、肉厚が薄い部分の下方の吐出口18aの間隙を大きくする。これにより、フィルムの厚みのばらつきが小さくなる。
調節ユニット16は、一例としては図2に示すように、制御装置7からの制御指令に基づいて駆動するアクチュエータ24と、回動軸32を支点として支持され、アクチュエータ24の回転力を受けるレバー34と、外周部材14により軸線方向に変位可能に支持され、レバー34の作用点に支持された作動ロッド36と、含む。そして、レバー34の回転力が作動ロッド36の軸線方向の力に変換され、その軸線方向の力が内周部材12または外周部材14に対する荷重となり、レバー34がレバー34の作用点において作動ロッド36に直接力を付与する。
図5は、制御装置7の機能および構成を示すブロック図である。ここに示す各ブロックは、ハードウェア的には、コンピュータのCPUをはじめとする素子や機械装置で実現でき、ソフトウェア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、当業者には理解されるところである。
制御装置7は、種々の通信プロトコルにしたがって厚み計測センサとの通信処理を実行する通信部40と、ユーザによる操作入力を受け付け、また各種画面を表示部に表示させるU/I部42と、通信部40およびU/I部42から取得されたデータをもとにして各種のデータ処理を実行するデータ処理部46と、データ処理部46により参照、更新されるデータを記憶する記憶部48と、を含む。
記憶部48は、許容フィルム厚記憶部60と、実測フィルム厚記憶部62と、巻き姿情報記憶部64と、を含む。許容フィルム厚記憶部60は、許容されるフィルム厚の範囲を記憶する。実測フィルム厚記憶部62は、チューブ状のときのフィルムの周方向の各位置と、厚み計測センサ6により計測された各位置でのフィルム厚と、その計測時刻とを対応付けて記憶する。巻き姿情報記憶部64は、フィルムロール体11の軸方向の各位置と、巻き姿計測センサ22により計測された各位置でのフィルムロール体11の半径と、その計測時刻とを対応付けて記憶する。なお、後述の取得部50がフィルム厚、半径を取得した時刻を、それぞれの計測時刻とみなしてもよい。
データ処理部46は、取得部50と、判定部52と、決定部54と、動作制御部56と、通知部58と、を含む。取得部50は、厚み計測センサ6により計測されたフィルム厚を取得する。
判定部52は、所定の周期で、フィルムロール体11の半径の軸方向変化に基づいて、フィルムロール体11の巻き姿に異常があるか否か、言い換えると、フィルムロール体11にこぶや凹みができているか否かを判定する。
図6は、判定部52が巻き姿に異常があるか否かを判定する処理を説明するための図である。図6において、横軸はフィルムロール体11の軸方向位置を示し、縦軸は半径を示す。つまり図6は、フィルムロール体11の軸方向の各位置における半径、すなわちフィルムロール体11の半径の軸方向変化を示している。
本実施の形態では、判定部52は、軸方向の第i(i=1,2,・・・,n−m(mは自然数である定数))位置から第i+m位置までの範囲Rにおけるフィルムロール体の半径の最大値Rmaxと最小値Rmaxとの差が所定の差分閾値D以上である場合に、その範囲Rにこぶや凹みがある、すなわち巻き姿に異常があると判定する。
mに設定するべき値は実験等に基づき決定すればよい。なお、点線で囲んだ2つの軸方向位置のように、半径に差分閾値D以上の差がある場合であっても、その2つの軸方向位置が比較的離れている場合は、半径の軸方向変化がなだらかであるためフィルムのひずみの原因とはならない。mの値が大きすぎると、そのような場合もこぶや凹みと判定してしまう。またmの値が小さすぎると、半径の軸方向変化が極めて急であるこぶや凹みがある場合しか、巻き姿に異常があると判定できなくなる。したがって、mに設定するべき値はこれらを考慮して決定する必要がある。
通知部58は、範囲R、範囲R、・・・、範囲Rn−mのうちのこぶや凹みがあると判定された範囲とともに、巻き姿に異常がある旨を表示部への表示や音声により通知する。
決定部54は、各調節ユニット16が外周部材14に付与すべき荷重、および/または、各バルブ装置9の開度を決定する。決定部54は特に、厚み計測センサ6により計測されるフィルム厚であって、チューブ状のフィルムの周方向の各位置におけるフィルム厚が、許容されるフィルム厚の範囲に収まるように、各調節ユニット16が外周部材14に付与すべき荷重、および/または、各バルブ装置9の開度を決定する。
動作制御部56は、フィルム厚調節部15の動作、すなわち調節ユニット16およびバルブ装置9の動作、を制御する。具体的には、動作制御部56は、決定部54により決定された荷重を外周部材14に付与するように調節ユニット16に制御指令を送信し、決定部54により決定された開度を示す制御指令をバルブ装置9に送信する。
以上のように構成されたフィルム成形装置1の動作を説明する。
ダイ2の吐出口18aから溶融樹脂が押し出され、フィルム厚調節部15の冷却装置3から冷却風が吹き付けられて溶融樹脂が固化し、フィルムが成形される。フィルムの成形中、厚み計測センサ6は所定の周期でチューブ状のフィルムの周方向の各位置のフィルム厚を計測する。また、フィルムの成形中、巻き姿計測センサ22は所定の周期でフィルムロール体11の軸方向の各位置の半径を計測する。制御装置7は、厚み計測センサ6により計測されるフィルム厚が許容されるフィルム厚の範囲に収まるようにフィルム厚調節部15を制御する。また、制御装置7はさらに、フィルムロール体11の巻き姿に異常があるか否かを判定し、異常があると判定した場合にその旨をユーザに通知する。この通知を受けてユーザは、巻き姿の異常を解消するように、すなわちこぶや凹みをなくすように、手動でフィルム厚調節部15を調節する。
続いて、本実施の形態による効果を説明する。本実施の形態に係るフィルム成形装置1によると、フィルムロール体11の巻き姿に異常があるか、すなわちこぶや凹みができているか判定されため、その存在を把握できる。これにより、巻き姿の異常を解消するように対処でき、こぶや凹みが比較的少ないあるいは小さいフィルムロール体を形成できる。
また、本実施の形態に係るフィルム成形装置1によると、巻き姿計測センサ22によりフィルムロール体11の半径に関する情報が直接計測される。そのため、フィルムロール体11の半径に関する情報を比較的精度よく計測でき、巻き姿に異常があるか否かを比較的精度よく判定できる。
以上、実施の形態に係るフィルム成形装置の構成と動作ついて説明した。これらの実施の形態は例示であり、それらの各構成要素の組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
(変形例1)
図7は、変形例に係るフィルム成形装置1の引取機5とその周辺を示す図である。引取機5は、一対の第1ピンチロール138と、一対の第2ピンチロール140と、第1ターンロール142〜第5ターンロール150と、を含む。第1ピンチロール138および第1ターンロール142〜第5ターンロール150は、鉛直軸周りに往復旋回可能に構成される。このような引取機5の構成は公知であるため詳細な説明は省略するが、第1ピンチロール138および第1ターンロール142〜第5ターンロール150が旋回することによりフィルムが捩れ、これにより、第1ピンチロール138に折りたたまれる前のチューブ状のフィルムの周方向の位置と、巻取機20がフィルムを巻き取るときに積み重なるフィルムの位置とが相対的に徐々にずれて平均化され、フィルムの巻き姿に異常が生じるのを低減する。
本変形例においても、実施の形態と同様にしてフィルムロール体11の巻き姿に異常があるか否かを判定し、判定結果を通知してもよい。そして判定結果の通知を受けてユーザは、巻き姿の異常を解消するように手動でフィルム厚調節部15を調節してもよい。またユーザは、第1ピンチロール138および第1ターンロール142〜第5ターンロール150のうちの少なくともひとつの旋回速度を変化させることにより、あるいは旋回タイミングをずらすことにより、巻き姿の異常を解消してもよい。
(変形例2)
実施の形態および上述の変形例では、巻き姿計測センサ22によりフィルムロール体11の軸方向の各位置における半径に関する情報を計測する場合について説明した。変形例として、厚み計測センサ6により計測されたフィルム厚に基づいてフィルムロール体11の軸方向の各位置における半径に関する情報を特定(推定)してもよい。図8は、変形例に係るフィルム成形装置1の制御装置7の機能および構成を示すブロック図である。図8は図5に対応する。本変形例では、データ処理部46は特定部59をさらに含む。特定部59は、フィルムロール体11の軸方向の各位置における半径を、折りたたまれる前のチューブ状のフィルムにおける対応する周方向位置のフィルム厚に基づいて特定する。より具体的には、フィルムロール体11はチューブ状のフィルムを折りたたんで巻き取ったものであるため、軸方向の各位置におけるフィルムロール体11の半径は、折りたたまれる前のチューブ状のフィルムの対応する2つの周方向位置のフィルム厚を積算することにより特定できる。
本変形例に係るフィルム成形装置1によると、厚み計測センサ6の計測値に基づいてフィルムロール体11の半径に関する情報が特定されるため、巻き姿計測センサ22が不要となる。したがって、フィルム成形装置1のコストを低減できる。
(変形例3)
実施の形態および上述の変形例では、制御装置7は、フィルムロール体11にこぶや凹みができていると判定した場合にその旨を表示部への表示や音声により通知する場合について説明した。変形例としては、そのこぶや凹みをなくすように制御装置7が自動でフィルム厚調節部15を調節してもよい。この場合、決定部54はさらに、判定部52によってフィルムロール体11の巻き姿に異常があると判定された場合にその異常状態を解消するように、すなわちフィルムロール体11にこぶや凹みができていると判定された場合にそのこぶや凹みをなくすように、各調節ユニット16が外周部材14に付与すべき荷重、および/または、各バルブ装置9の開度を決定する。
具体的には、決定部54は、或る範囲Rの巻き姿に異常があると判定された場合、その範囲Rの各位置(第i位置〜第i+m位置)の半径が或る基準値に近づくように、各調節ユニット16が外周部材14に付与すべき荷重、および/または、各バルブ装置9の開度を決定する。例えば決定部54は、範囲Rの各位置のうちの基準値よりも厚いところに対応するフィルム厚を許容されるフィルム厚の範囲内で薄くし、基準値よりも薄いところに対応するフィルム厚を許容されるフィルム厚の範囲内で厚くするように、各調節ユニット16が外周部材14に付与すべき荷重、および/または、各バルブ装置9の開度を決定する。
基準値は、巻き姿計測センサ22により計測された、範囲Rの各位置の半径の計測値の最大値であっても、最小値であっても、平均値であっても、中間値であっても、分散値であってもよい。平均値、中間値または分散値を基準値とすると、比較的早く巻き姿の異常を解消できる。なお、最大値、最小値、平均値、中間値または分散値のうちのいずれを基準値とするかは、そのときどきで異なっていてもよい。また例えば、範囲Ri+1、範囲Ri−1などの近傍する範囲の巻き姿に異常がない場合には、例えばそのうちのいずれかの範囲の平均値、中間値または分散値を基準値としてもよい。
(変形例4)
実施の形態および上述の変形例では、ダイ2の吐出口18aが環状であるいわゆる丸ダイである場合について説明したが、これに限られない。実施の形態の技術思想の少なくとも一部は、吐出口が直線状であるいわゆるTダイにも適用できる。
上述した実施の形態および変形例の任意の組み合わせもまた本発明の実施の形態として有用である。組み合わせによって生じる新たな実施の形態は、組み合わされる実施の形態および変形例それぞれの効果をあわせもつ。
1 フィルム成形装置、 2 ダイ、 6 厚み計測センサ、 7 制御装置、 22 巻き姿計測センサ、 52 判定部。

Claims (6)

  1. ダイから溶融樹脂を押し出し、それを固化させてフィルムを成形し、成形されたフィルムを巻き取ってフィルムロール体を形成するフィルム成形装置であって、
    フィルムロール体の半径の軸方向変化に基づいて巻き姿に異常があるか否かを判定する判定部を備えることを特徴とするフィルム成形装置。
  2. 前記判定部は、軸方向の所定の範囲におけるフィルムロール体の半径の最大値と最小値との差が所定の差分閾値以上である場合に巻き姿に異常があると判定することを特徴とする請求項1に記載のフィルム成形装置。
  3. 前記判定部により巻き姿に異常があると判定された場合に、その旨をユーザに通知する通知部を備えることを特徴とする請求項1または2に記載のフィルム成形装置。
  4. 成形されるフィルムの厚みを調節するフィルム厚調節部と、
    前記フィルム厚調節部の動作を制御する動作制御部と、を備え、
    前記動作制御部は、前記判定部により巻き姿に異常があると判定された場合に、解消するよう前記フィルム厚調節部を制御することを特徴とする請求項1または2に記載のフィルム成形装置。
  5. 軸方向の各位置におけるフィルムロール体の半径に関する情報を計測するセンサを備えることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のフィルム成形装置。
  6. 前記ダイは、環状の吐出口からチューブ状に溶融樹脂を押し出し、
    周方向の各位置におけるフィルムの厚みを測定するセンサと、
    前記センサにより測定された周方向の各位置におけるフィルム厚に基づいて、フィルムロール体の軸方向の各位置における半径に関する情報を特定する特定部と、を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のフィルム成形装置。
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