JP2019174644A - テープ及びテープカートリッジ - Google Patents
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Abstract
【課題】作成したラベルを容易に被着体から取り外すことができ、ユーザにとっての利便性を向上する。【解決手段】被印字テープToは、剥離材層23と、縦辺a1,a3と当該縦辺a1,a3に直交する横辺a2,a4とを備えた矩形形状をそれぞれ備え、粘着面が剥離材層23に貼られた複数のラベル部LAを備えた基材層21及び粘着剤層22と、を有し、ラベル部LAは、縦辺a1,a3から横辺a2,a4へ斜めに延びる、折り曲げ線B1を備える。【選択図】図3
Description
本発明は、ラベルを作成するためのテープ、及び、そのテープを供給可能なテープカートリッジに関する。
シートに貼られたラベル基材を備え、ラベルに使用されるテープにおいて、穴、切れ目、穴の列、切れ目の列等(いわゆるミシン目等。以下適宜、単に「ミシン目等」という)を設けた構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
上記従来技術においては、テープを用いて作成されたラベルに1本のミシン目等が設けられており、ユーザによる使用時には、そのミシン目等を折り曲げ線としてラベル基材が折り畳まれて使用される。
しかしながら、上記従来技術では、ユーザによる使用後に、ラベルを被着体から取り外しやすくする点までは特に配慮されていなかった。
本発明の目的は、作成したラベルを容易に被着体から取り外すことができ、ユーザにとっての利便性を向上できるテープ及びテープカートリッジを提供することにある。
上記目的を達成するために、本願発明は、帯状のシートと、第1辺と前記第1辺に直交する第2辺とを備えた矩形形状をそれぞれ備え、粘着面が前記シートに貼られた複数のラベル基材と、を有し、前記ラベル基材は、前記第1辺から前記第2辺へ斜めに延びる、折り曲げ線を備えることを特徴とする。
本願発明のテープにおいては、シートに貼られるラベル基材は、互いに直交する第1辺及び第2辺を備えた矩形形状となっている。このラベル基材には、第1辺から第2辺へと斜めに延びる、折り曲げ線が備えられている。ユーザによる使用時には、上記折り曲げ線において粘着面を内側にしつつ谷折りして折り畳んだ後、粘着面の残りの部分によって被着体に貼り付ける。この場合、上記折り畳んだ部分は、非粘着状態のまま、周囲の粘着面の粘着力によって被着体に当接した状態となる。
本願発明においては、以上のようにしてラベルの一部分が非粘着状態のまま、被着体に取り付けられて使用される。したがって、ラベルの使用が終了して被着体から取り外したいときには、上記非粘着状態の部位、すなわち、折り曲げ線による上記折り畳み部と被着体との間にユーザが指を差し込むことができるので、容易に上記取り外しを行うことができる。この結果、ユーザにとっての利便性を向上することができる。
また上記目的を達成するために、本願発明は、帯状のシートと、第1辺と前記第1辺に直交する第2辺とを備えた矩形形状をそれぞれ備え、粘着面が前記シートに貼られた複数のラベル基材と、を有し、前記ラベル基材は、前記第1辺及び前記第2辺が交わる隅部から、当該第1辺及び当該第2辺に対し非平行に斜めに延びる第1折り曲げ線と、前記第1辺から前記第1折り曲げ線まで、当該第1辺及び前記第2辺に対し非平行に斜めに延びる第2折り曲げ線と、を備えることを特徴とする。
本願発明のテープにおいては、シートに貼られるラベル基材は、互いに直交する第1辺及び第2辺を備えた矩形形状となっている。このラベル基材には、隅部から第1辺及び第2辺に対し非平行に斜めに延びる第1折り曲げ線と、第1辺から第1折り曲げ線まで第1辺及び第2辺に対し非平行に斜めに延びる第2折り曲げ線と、が備えられている。ユーザによる使用時には、上記第1折り曲げ線及び第2折り曲げ線を粘着面側に谷折りすることで、粘着面と反対側の面(以下適宜、非粘着面という)側から見て上記第1折り曲げ線及び第2折り曲げ線を稜線とする、立体形状のラベルとすることができる。この結果、ユーザにとっての利便性を向上することができる。
本発明によれば、作成したラベルを容易に被着体から取り外すことができ、ユーザにとっての利便性を向上することができる。
以下、本発明の第1実施形態を図面を参照しつつ説明する。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態を図1〜図7により説明する。
本発明の第1実施形態を図1〜図7により説明する。
<ラベル作成装置>
本実施形態が適用されるラベル作成装置の機能的構成を図1により説明する。
本実施形態が適用されるラベル作成装置の機能的構成を図1により説明する。
図1において、ラベル作成装置1は、制御回路2と、ユーザ(操作者)が適宜の操作を行える操作部3と、所定の表示を行う表示部4と、各種情報を記憶するRAM5と、搬送ローラ6と、印字ヘッド7と、カットレバー8と、カッタ9と、を有する。
ラベル作成装置1には、カートリッジホルダ12が設けられている。このカートリッジホルダ12には、筐体11内にテープロール10A(本来は渦巻き状であるが簡略化して同心円で図示している)を収納したテープカートリッジ10が着脱可能である。テープロール10Aには、被印字テープToが巻回されている。このとき、このテープカートリッジ10は、ハーフカットによる切り込みHC(切り込み枠に相当。後述の図2参照)を備えた被印字テープToが上記テープロールAに巻回された、いわゆるダイカットラベルタイプと、上記切り込みHCのない被印字テープToが上記テープロールAに巻回された、いわゆる無定長タイプ(図示省略)とが存在する。ラベル作成装置1では、どちらのタイプのテープカートリッジ10も使用可能である。なお、以下、特に断らない限り、上記ダイカットラベルタイプのテープカートリッジ10が使用される場合を例にとって説明する。
制御回路2は、図示しないCPU及びROMを備えている。制御回路2は、上記RAM5の一時記憶機能を利用しつつ、上記ROMに予め記憶された各種プログラムを実行するとともに、ラベル作成装置1全体の制御を行う。
搬送ローラ6は、印字ヘッド7に対向して設けられており、テープロール10Aから繰り出される被印字テープToを印字ヘッド7との間で挟持する。搬送ローラ6は、回転することによって被印字テープToをテープロール10Aから繰り出しながら搬送する。
印字ヘッド7は、搬送ローラ6によって搬送される被印字テープToの各ラベル部(詳細は後述)に対し、ユーザの意図する文字・図像等の所望の印字オブジェクトを印刷する。
カッタ9は、ユーザによるカットレバー8の操作によって作動し、搬送方向に沿って複数の印字ラベルLが形成された印字後の被印字テープT(詳細は後述)を切断する。
<被印字テープ>
上記被印字テープToの詳細構成を図2(a)に示す。図2(a)において、被印字テープToは、図中左右方向を搬送方向(言い換えればテープの長手方向)とし、この方向に直交する図中上下方向をテープの幅方向とし、図中紙面手前奥方向をテープ厚さ方向とした、帯状の剥離材層23(後述の図3(b)、図7等参照。シートに相当)と、基材層21と、を備える。基材層21は、剥離材層23に対し、粘着剤層22(後述の図3(b)、図7等参照)を介して貼られている。なお、基材層21及び粘着剤層22が、ラベル基材に相当している。
上記被印字テープToの詳細構成を図2(a)に示す。図2(a)において、被印字テープToは、図中左右方向を搬送方向(言い換えればテープの長手方向)とし、この方向に直交する図中上下方向をテープの幅方向とし、図中紙面手前奥方向をテープ厚さ方向とした、帯状の剥離材層23(後述の図3(b)、図7等参照。シートに相当)と、基材層21と、を備える。基材層21は、剥離材層23に対し、粘着剤層22(後述の図3(b)、図7等参照)を介して貼られている。なお、基材層21及び粘着剤層22が、ラベル基材に相当している。
上記基材層21は、上記テープ長手方向の長さが、上記テープ幅方向の長さよりも長い、帯状の形状を備えており、略矩形状の切り込みHCを介して、その内側領域がラベル部LA(枠内部に相当)、外側領域が非ラベル部LB(枠外部に相当)となっている。なお、予め非ラベル部LBが剥がされたものを上記被印字テープToとして用いてもよい(後述する図7参照)。
上記ラベル部LAは、テープ長手方向に沿って複数個備えられており、各ラベル部LAは、テープ幅方向に沿う長さLoを有している。このラベル部LAは、縦辺a1,a3(第1辺に相当)と、縦辺a1,a3に直交する横辺a2,a4(第2辺に相当)とを備えた、矩形形状を有している。そして、ラベル部LA(詳細には基材層21)において、上記矩形形状の4隅P1,P2,P3,P4のうち1つの隅部P1の近傍には、縦辺a1から横辺a2へ斜めに延びる折り曲げ線B1が備えられている。なお、折り曲げ線B1を、ラベル部LAのみならず、非ラベル部LBにまで伸ばすように設けても良い。
折り曲げ線B1は、この例では、切れ目の列(いわゆるミシン目)により構成されている。また、折り曲げ線B1と縦辺a1との第1交点Pl1から、その第1交点Pl1に対応する、縦辺a1と横辺a2とが交わる隅部P1までの第1距離l1が、折り曲げ線B1と横辺a2との第2交点l2から隅部P1までの第2距離l2に等しくなっている。すなわち、折り曲げ線B1は、縦辺a1及び横辺a2それぞれに対し、略45度の角度をなしている。
上記印字が形成された後の被印字テープTの詳細構成を図2(b)に示す。図2(b)の例は、上記ラベル部LAの基材層21に印字が印刷された後の被印字テープTの平面図を示している。図2(b)に示すように、この例では、上述した複数のラベル部LAに、上記印字オブジェクトとしてのテキストオブジェクト、すなわち「ABCDEFGHI」の印字が順次形成されることにより、複数の印字ラベルLが生成されている。
<印字ラベル>
次に、上記印字ラベルLの構造を図3(a)及び図3(b)により説明する。これら図3(a)及び図3(b)に示すように、印字ラベルLは、テープ厚さ方向(図示上下方向)へ向かって、基材層21、粘着剤層22、剥離材層23の順で積層された構造となっている。
次に、上記印字ラベルLの構造を図3(a)及び図3(b)により説明する。これら図3(a)及び図3(b)に示すように、印字ラベルLは、テープ厚さ方向(図示上下方向)へ向かって、基材層21、粘着剤層22、剥離材層23の順で積層された構造となっている。
<使用態様>
上記剥離材層23を引き剥がして被着体Sへ貼り付けられている、上記印字ラベルLの使用時の状態を表す平面図を図3(c)に示し、図3(c)中III−IIID面による横断面図を図3(d)に示す。なお、図3(d)においては、図示の煩雑化を避けるために、前述の基材層21、粘着剤層22、剥離材層23からなる3層構造の区分を省略している。
上記剥離材層23を引き剥がして被着体Sへ貼り付けられている、上記印字ラベルLの使用時の状態を表す平面図を図3(c)に示し、図3(c)中III−IIID面による横断面図を図3(d)に示す。なお、図3(d)においては、図示の煩雑化を避けるために、前述の基材層21、粘着剤層22、剥離材層23からなる3層構造の区分を省略している。
これら図3(c)及び図3(d)に示すように、ユーザによる使用時には、上記折り曲げ線B1において粘着剤層22の粘着面を内側にしつつ谷折りして折り畳まれた後、粘着面の残りの部分によって被着体S(図3(d)参照)に貼り付けられる。この場合、図3(d)に示すように、上記折り畳まれた部分(図中、折り込まれた隅部P1近傍の三角形状の斜線領域x)は、基材21と被着体Sとが非粘着状態のまま、当該斜線領域Xの周囲の粘着面の粘着力によって被着体Sに当接した状態となる。印字ラベルLは、このようにして、その一部分が非粘着状態のまま、被着体Sに取り付けられて使用される。したがって、印字ラベルLの使用が終了して被着体Sから取り外したいときには、上記非粘着状態の部位、すなわち、折り曲げ線B1による上記折り畳み部(斜線領域x)と被着体Sとの間にユーザが指を差し込むことができる。
<第1実施形態の効果>
以上説明したように、本実施形態によれば、ラベルの使用が終了して被着体Sから取り外したいときには、上記非粘着状態の部位である、折り曲げ線B1による上記折り畳み部(斜線領域x)と被着体Sとの間にユーザが指を差し込むことで、容易に上記取り外しを行うことができる。この結果、ユーザにとっての利便性を向上することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、ラベルの使用が終了して被着体Sから取り外したいときには、上記非粘着状態の部位である、折り曲げ線B1による上記折り畳み部(斜線領域x)と被着体Sとの間にユーザが指を差し込むことで、容易に上記取り外しを行うことができる。この結果、ユーザにとっての利便性を向上することができる。
また、本実施形態では特に、矩形形状の印字ラベルLにおいて、上記折り曲げ線B1が前述したように斜め45度に設けられる。この結果、上記差し込みのためにユーザの指が例えば縦辺a1に略平行にアクセスする場合であっても、横辺a2に略平行にアクセスする場合であっても、比較的良好な引き剥がし操作性を得ることができる。
また、本実施形態では特に、折り曲げ線B1は、切れ目の列により構成されている。これにより、折り曲げ線B1の強度を比較的弱くできるので、良好な折り曲げ性を確実に得ることができる。
また、本実施形態では特に、基材層21が、切り込みHCによってラベル部LAと非ラベル部LBとに分けられており、折り曲げ線B1は、それらのうち、少なくともラベル部LAに形成されている。これにより、切り込みHCの内部のみを剥がして使用するいわゆるダイカットタイプのラベルにおいて、前述のように容易に取り外しを行うことができる。
なお、この第1実施形態は、上記の態様に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。
(1)折り曲げ線が45度でない角度をなす場合
本変形例による印字ラベルの平面図を上記図3(a)に対応する図4(a)に示し、使用時に折り曲げ線を折り畳んだ状態の平面図を上記図3(c)に対応する図4(b)に示す。
本変形例による印字ラベルの平面図を上記図3(a)に対応する図4(a)に示し、使用時に折り曲げ線を折り畳んだ状態の平面図を上記図3(c)に対応する図4(b)に示す。
これら図4(a)及び図4(b)に示すように、本変形例においては、折り曲げ線B1と縦辺a1との第1交点Pl1から、縦辺a1と横辺a2とが交わる隅部P1までの第1距離l1が、折り曲げ線B1と横辺a2との第2交点P12から隅部P1までの第2距離l2と異なる。
すなわち、矩形形状の印字ラベルLにおいて、例えば上記差し込みのためにユーザの指が縦辺a1に略平行にアクセスすることが想定される場合には、図4(b)に示すように、折り曲げ線B1をなるべく図示上下方向に配置することで、良好な引き剥がし操作性を得ることができる。逆に、ユーザの指が横辺a2に略平行にアクセスすることが想定される場合には、折り曲げ線B1をなるべく図示の左右方向に配置する(図示省略)ことで、良好な引き剥がし操作性を得ることができる。
(2)ミシン目を設けた場合
本変形例による印字ラベルの平面図を上記図3(a)に対応する図5(a)に示し、使用時に折り曲げた状態の平面図を上記図3(c)に対応する図5(b)及び図5(c)に示す。
本変形例による印字ラベルの平面図を上記図3(a)に対応する図5(a)に示し、使用時に折り曲げた状態の平面図を上記図3(c)に対応する図5(b)及び図5(c)に示す。
図5(a)〜(c)に示すように、本変形例においては、基材層21に、上記図3に示された折り曲げ線B1に加え、上記横辺a2と平行に延びる凹み部分G1が設けられている。凹み部分G1は、この例では、切れ目の列(いわゆるミシン目)により構成されている。
ユーザによる使用時には、まず、図5(a)〜図5(b)に示すように、隅部P1近傍を上記折り曲げ線B1にて粘着剤層22の粘着面を内側にしつつ谷折りして折り畳んだ後、さらに、図5(b)〜図5(c)に示すように、凹み部分G1よりも右方の横辺a2側を当該凹み部分G1にて粘着剤層22側の粘着面を内側にしつつ谷折りして折り畳む。この場合、図5(c)に示すように、上記折り畳んだ部分(図中、折り曲げ線B1にて折り込まれた隅部P1近傍の三角形状の斜線領域x、及び、凹み部分G1にて折り込まれた横辺a2に平行な台形状の斜線領域y)は、基材21と被着体Sとが非粘着状態のまま、周囲の粘着面の粘着力によって被着体Sに当接した状態となり、残りの部分(それら斜線領域x,yの周囲部分)の粘着面の粘着力によって被着体Sに当接した状態となる。
これにより、本変形例によれば、斜めに延びる折り曲げ線B1で折り曲げて使用する用途に加えて、凹み部分G1で印字ラベルLを折り曲げて使用する用途(凹み部分G1で印字ラベルLを破断して使用してもよい)等、ユーザの多種多様な用途に的確に対応できるので、ユーザにとっての利便性を向上することができる。また、上記第1実施形態の非粘着部分(斜線領域xのみ)に加えて、より広い面積での非粘着部分(斜線領域x,y)を実現できるので、ユーザがより指を差し込みやすくなり、さらに容易に上記取り外しを行うことができる。
(3)ミシン目を2本設けた場合
本変形例による印字ラベルの平面図を上記図5(a)等に対応する図6(a)に示し、使用時に折り曲げた状態の平面図を上記図5(b)及び図5(c)にそれぞれ対応する図6(b)及び図6(c)に示す。
本変形例による印字ラベルの平面図を上記図5(a)等に対応する図6(a)に示し、使用時に折り曲げた状態の平面図を上記図5(b)及び図5(c)にそれぞれ対応する図6(b)及び図6(c)に示す。
図6(a)〜(c)に示すように、本変形例においては、基材層21に、上記折り曲げ線B1及び凹み部分G1に加え、縦辺a1と平行な方向における上記凹み部分G1の一方側(図示左側)において横辺a2と平行に延びる凹み部分G2(別の凹み部分に相当)が設けられている。凹み部分G2は、この例では、上記凹み部分G1と同様、切れ目の列(いわゆるミシン目)により構成されている。
ユーザによる使用時には、まず、図6(a)〜図6(b)に示すように、上記図5(a)〜図5(b)と同様に、隅部P1近傍を上記折り曲げ線B1にて粘着剤層22の粘着面を内側にしつつ谷折りして折り畳む。その後、さらに、図6(b)〜図6(c)に示すように、凹み部分G1よりも右方の横辺a2側を凹み部分G2にて粘着剤層22の粘着面を内側にしつつ谷折りして折り畳む。この場合、図6(c)に示すように、上記折り畳んだ部分(図中、折り曲げ線B1にて折り込まれた隅部P1近傍の三角形状の斜線領域x、及び、凹み部分G2にて折り込まれた横辺a2に平行な矩形状の斜線領域y2及び台形状の斜線領域y1)は、基材21と被着体Sとが非粘着状態のまま、残りの部分(それら斜線領域x,y1,y2の周囲部分)の粘着面の粘着力によって被着体Sに当接した状態となる。
これにより、本変形例によれば、斜めに延びる折り曲げ線B1で折り曲げて使用する用途に加えて、凹み部分G2で印字ラベルLを折り曲げて使用する用途(凹み部分G2で印字ラベルLを破断して使用してもよい)等、ユーザの多種多様な用途に的確に対応できるので、ユーザにとっての利便性を向上することができる。また、上記図5に示した変形例に比べて、さらに広い面積での非粘着部分(斜線領域x,y1,y2)を実現できるので、ユーザがより指を差し込みやすくなり、さらに容易に上記取り外しを行うことができる。
(4)非ラベル部が剥がされた被印字テープを用いる場合
すなわち、上記図1〜図3を用いて説明した上記第1実施形態において、上記図2に示した被印字テープToに代え、図7(a)に示すように非ラベル部LBが予め剥がされた(言い替えればラベル部LAのみが残存した)被印字テープToを用い、当該被印字テープToに前述のように印字を形成した被印字テープ(図7(b))を用いて、前述の印字ラベルを生成するようにしても良い。この場合も、上記実施形態と同様、非ラベル部LBが予め剥がされた被印字テープToの切り込みHCの内部のみを剥がして使用する上記ダイカットタイプのラベルにおいて、前述のように容易に取り外しを行うことができる。なお、後述の第2実施形態に対してこの図7に示す被印字テープToを適用しても良い。
すなわち、上記図1〜図3を用いて説明した上記第1実施形態において、上記図2に示した被印字テープToに代え、図7(a)に示すように非ラベル部LBが予め剥がされた(言い替えればラベル部LAのみが残存した)被印字テープToを用い、当該被印字テープToに前述のように印字を形成した被印字テープ(図7(b))を用いて、前述の印字ラベルを生成するようにしても良い。この場合も、上記実施形態と同様、非ラベル部LBが予め剥がされた被印字テープToの切り込みHCの内部のみを剥がして使用する上記ダイカットタイプのラベルにおいて、前述のように容易に取り外しを行うことができる。なお、後述の第2実施形態に対してこの図7に示す被印字テープToを適用しても良い。
<第2実施形態>
以下、本発明の第2実施形態を図8及び図9を参照して説明する。本実施形態は、複数の折り曲げ線での折り曲げを行うことで印字ラベルLの端部を立体化する場合の実施形態である。上記第1の実施形態と同じ部分には同じ符号を付し、適宜説明を省略若しくは簡略化する。
以下、本発明の第2実施形態を図8及び図9を参照して説明する。本実施形態は、複数の折り曲げ線での折り曲げを行うことで印字ラベルLの端部を立体化する場合の実施形態である。上記第1の実施形態と同じ部分には同じ符号を付し、適宜説明を省略若しくは簡略化する。
本実施形態で用いられる被印字テープToの構成を、上記図2(a)に対応する図8(a)に示し、印字が形成された後の被印字テープTの構成を、上記図2(b)に対応する図8(b)に示す。
これら図8(a)及び図8(b)において、ラベル部LAは、縦辺a1,a3(第1辺に相当)と、縦辺a1,a3に直交する横辺a2,a4(第2辺に相当)と、横辺a2に平行な方向における一方側(図示左側)に位置する隅部P1,P3と、横辺a2に平行な方向における他方側(図示右側)に位置する隅部P2,P4と、を備えた矩形形状を有している。
そして、ラベル部LA(詳細には基材層21)において、上記隅部P1から、縦辺a1及び横辺a2に対し非平行に斜めに延びる折り曲げ線B2r(他方側の第1折り曲げ線に相当)と、上記縦辺a1から上記折り曲げ線B2rまで、縦辺a1及び横辺a2に対し非平行に斜めに延びる折り曲げ線B3r(他方側の第2折り曲げ線に相当)と、上記隅部P2から、縦辺a3及び横辺a2に対し非平行に斜めに延びる折り曲げ線B2l(一方側の第1折り曲げ線に相当)と、縦辺a3から上記折り曲げ線B2lまで延びる折り曲げ線B3l(一方側の第2折り曲げ線に相当)と、が備えられている。
さらに、ラベル部LA(詳細には基材層21)には、上記折り曲げ線B2lと折り曲げ線B3lとの交点と、上記折り曲げ線B2rと折り曲げ線B3rとの交点と、を連結してテープ長さ方向に延びる折り曲げ線B4(第3折り曲げ線に相当)と、その折り曲げ線B4の延長線上に縦辺a1まで延びる折り曲げ線B5rと、その折り曲げ線B4の延長線上に縦辺a3まで延びる折り曲げ線B5lと、上記折り曲げ線B3lと縦辺a3との交点と、上記折り曲げ線B3rと縦辺a1との交点と、を連結してテープ長さ方向に延びる折り曲げ線B6と、が備えられている。
なお、上記折り曲げ線B2l,B2r,B3l,B3r,B4,B5l,B5r,B6は、この例では、切れ目の列(いわゆるミシン目)により構成されている。
上記構成の本実施形態における印字ラベルLにおいて、ユーザによる使用時には、上記折り曲げ線B2r,B3r及び折り曲げ線B2l,B3lを粘着剤層22の粘着面側に谷折りする(図9(a)〜図9(b)参照)。以上の結果、粘着面と反対側の面である基材層21側から見て上記折り曲げ線B2r,B3r及び折り曲げ線B2l,B3lを稜線とし、横辺a2と折り曲げ線B4との間に位置する領域AR1、及び、折り曲げ線B4と折り曲げ線B6との間に位置する領域AR2、を直立させた、立体形状のラベルとすることができる(図9(b)参照)。この結果、ユーザにとっての利便性を向上することができる。なお、この例では、上記と併せて、折り曲げ線B6についても粘着剤層22の粘着面側に谷折りされている(図9(a)〜図9(b)参照)。
その際特に、折り曲げ線B2lと折り曲げ線B3lとの交点と、上記折り曲げ線B2rと折り曲げ線B3rとの交点とが、折り曲げ線B4によって連結される。これにより、上記4つの稜線(折り曲げ線B2r,B3r及び折り曲げ線B2l,B3l)を、折り曲げ線B4による稜線で接続した、山脈形状のラベルを実現することができる(図9(b)参照)。
また、各折り曲げ線B2l,B2r,B3l,B3r,B4,B5l,B5r,B6が切れ目の列により構成されているので、各折り曲げ線B2l,B2r,B3l,B3r,B4,B5l,B5r,B6の強度を比較的弱くでき、良好な折り曲げ性を確実に得ることができる。
なお、上記の実施形態及び各変形例において、折り曲げ線B1,B2l,B2r,B3l,B3r,B4,B5l,B5r,B6、凹み部分G1,G2はいわゆるミシン目で形成されていたが、これに限られない。つまり、折り曲げ線B1,B2l,B2r,B3l,B3r,B4,B5l,B5r,B6、凹み部分G1,G2は、印字ラベルLのテープ幅方向に渡る所定の経路に沿って何らかの加工処理(折り曲げやすくなる処理)がなされていれば足り、上記切れ目の列に代えて、所望の形状の穴の列で構成されていても良い。あるいは、列状のものではなく、例えば端部から切れ込んだ1つのスリット(切れ目に相当)や、扁平開口形状に設けられた1つの穴によって構成されていても良い。
なお、以上の説明において、「垂直」「平行」「平面」等の記載がある場合には、当該記載は厳密な意味ではない。すなわち、それら「垂直」「平行」「平面」とは、設計上、製造上の公差、誤差が許容され、「実質的に垂直」「実質的に平行」「実質的に平面」という意味である。
また、以上の説明において、外観上の寸法や大きさが「同一」「等しい」「異なる」等の記載がある場合は、当該記載は厳密な意味ではない。すなわち、それら「同一」「等しい」「異なる」とは、設計上、製造上の公差、誤差が許容され、「実質的に同一」「実質的に等しい」「実質的に異なる」という意味である。
なお、以上において、図1等に示す矢印は信号の流れの一例を示すものであり、信号の流れ方向を限定するものではない。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
10 テープカートリッジ
10A テープロール
21 基材層(ラベル基材)
22 粘着剤層(ラベル基材)
23 剥離材層(帯状のシート)
B1 折り曲げ線
B2l 折り曲げ線(一方側の第1折り曲げ線)
B2r 折り曲げ線(他方側の第1折り曲げ線)
B3l 折り曲げ線(一方側の第2折り曲げ線)
B3r 折り曲げ線(他方側の第2折り曲げ線)
B4 折り曲げ線(第3折り曲げ線)
G1 凹み部分
G2 凹み部分
L 印字ラベル
T 印字済みの被印字テープ
To 被印字テープ
10A テープロール
21 基材層(ラベル基材)
22 粘着剤層(ラベル基材)
23 剥離材層(帯状のシート)
B1 折り曲げ線
B2l 折り曲げ線(一方側の第1折り曲げ線)
B2r 折り曲げ線(他方側の第1折り曲げ線)
B3l 折り曲げ線(一方側の第2折り曲げ線)
B3r 折り曲げ線(他方側の第2折り曲げ線)
B4 折り曲げ線(第3折り曲げ線)
G1 凹み部分
G2 凹み部分
L 印字ラベル
T 印字済みの被印字テープ
To 被印字テープ
Claims (12)
- 帯状のシートと、
第1辺と前記第1辺に直交する第2辺とを備えた矩形形状をそれぞれ備え、粘着面が前記シートに貼られた複数のラベル基材と、
を有し、
前記ラベル基材は、
前記第1辺から前記第2辺へ斜めに延びる、折り曲げ線を備える
ことを特徴とするテープ。 - 請求項1記載のテープにおいて、
前記折り曲げ線と前記第1辺との第1交点から、前記第1交点に対応する、前記第1辺及び前記第2辺が交わる隅部までの第1距離が、前記折り曲げ線と前記第2辺との第2交点から、前記隅部までの第2距離に等しい
ことを特徴とするテープ。 - 請求項1記載のテープにおいて、
前記折り曲げ線と前記第1辺との第1交点から、前記第1交点に対応する、前記第1辺及び前記第2辺が交わる隅部までの第1距離が、前記折り曲げ線と前記第2辺との第2交点から、前記隅部までの第2距離と異なる
ことを特徴とするテープ。 - 請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載のテープにおいて、
前記折り曲げ線は、
穴又は切れ目又は穴の列又は切れ目の列により構成されている
ことを特徴とするテープ。 - 請求項4記載のテープにおいて、
前記ラベル基材には、
前記第2辺と平行に延び、穴又は切れ目又は穴の列又は切れ目の列により構成された凹み部分が設けられている
ことを特徴とするテープ。 - 請求項5記載のテープにおいて、
前記ラベル基材には、さらに、
前記第1辺と平行な方向における前記凹み部分の一方側において前記第2辺と平行に延び、穴又は切れ目又は穴の列又は切れ目の列により構成された別の凹み部分が設けられている
ことを特徴とするテープ。 - 帯状のシートと、
第1辺と前記第1辺に直交する第2辺とを備えた矩形形状をそれぞれ備え、粘着面が前記シートに貼られた複数のラベル基材と、
を有し、
前記ラベル基材は、
前記第1辺及び前記第2辺が交わる隅部から、当該第1辺及び当該第2辺に対し非平行に斜めに延びる第1折り曲げ線と、
前記第1辺から前記第1折り曲げ線まで、当該第1辺及び前記第2辺に対し非平行に斜めに延びる第2折り曲げ線と、
を備える
ことを特徴とするテープ。 - 請求項7記載のテープにおいて、
前記ラベル基材では、
前記第2辺に平行な方向における一方側及び他方側それぞれに、前記隅部が設けられており、
前記一方側の隅部から一方側の第1折り曲げ線が延びると共に、前記他方側の隅部から他方側の第1折り曲げ線が延びており、
前記矩形形状の前記ラベル基材のうち前記一方側の前記第1辺から前記一方側の前記第1折り曲げ線まで、一方側の第2折り曲げ線が延びると共に、前記矩形形状の前記ラベル基材のうち前記他方側の前記第1辺から前記他方側の前記第1折り曲げ線まで、他方側の第2折り曲げ線が延びている
ことを特徴とするテープ。 - 請求項8記載のテープにおいて、
前記ラベル基材は、さらに
前記一方側の第1折り曲げ線と前記一方側の第2折り曲げ線との交点と、前記他方側の第1折り曲げ線と前記他方側の第2折り曲げ線との交点と、を連結して延びる、第3折り曲げ線を備える
ことを特徴とするテープ。 - 請求項7乃至請求項9のいずれか1項記載のテープにおいて、
前記第1折り曲げ線及び前記第2折り曲げ線は、
穴又は切れ目又は穴の列又は切れ目の列により構成されている
ことを特徴とするテープ。 - 筐体と、
帯状のシートと、第1辺と前記第1辺に直交する第2辺とを備えた矩形形状をそれぞれ備え、粘着面が前記シートに貼られた複数のラベル基材と、を有し、前記ラベル基材は、前記第1辺から前記第2辺へ斜めに延びる折り曲げ線を備える、テープが、ロール状に巻回され、かつ、前記筐体内に収納されたテープロールと、
を有することを特徴とするテープカートリッジ。 - 筐体と、
帯状のシートと、第1辺と前記第1辺に直交する第2辺とを備えた矩形形状をそれぞれ備え、粘着面が前記シートに貼られた複数のラベル基材と、を有し、前記ラベル基材は、前記第1辺及び前記第2辺が交わる隅部から、当該第1辺及び当該第2辺に対し非平行に斜めに延びる第1折り曲げ線と、前記第1辺から前記第1折り曲げ線まで、当該第1辺及び前記第2辺に対し非平行に斜めに延びる第2折り曲げ線と、を備える、テープが、ロール状に巻回され、かつ、前記筐体内に収納されたテープロールと、
を有することを特徴とするテープカートリッジ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018062375A JP2019174644A (ja) | 2018-03-28 | 2018-03-28 | テープ及びテープカートリッジ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018062375A JP2019174644A (ja) | 2018-03-28 | 2018-03-28 | テープ及びテープカートリッジ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019174644A true JP2019174644A (ja) | 2019-10-10 |
Family
ID=68168797
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018062375A Pending JP2019174644A (ja) | 2018-03-28 | 2018-03-28 | テープ及びテープカートリッジ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019174644A (ja) |
-
2018
- 2018-03-28 JP JP2018062375A patent/JP2019174644A/ja active Pending
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