JP2019174494A - 光偏向器及び該光偏向器を備えた画像形成装置 - Google Patents

光偏向器及び該光偏向器を備えた画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】装置全体の大型化及び高コスト化を防止しつつ、振動ミラー部の周囲の空気流の乱れに起因する振動ミラー部の不安定挙動を抑制する。【解決手段】揺動安定化部材60は、振動ミラー部41の反射面41a側とは反対側における該振動ミラー部41の通過領域の外側に設けられ、揺動安定化部材60における振動ミラー部41との対向面は、主走査方向において振動ミラー部41の両端側から中央部側に向かうにしたがって該振動ミラー部41との距離が近くなる一対の壁面部60a,60bを有している。【選択図】図4

Description

本発明は、光偏向器及び該光偏向器を備えた画像形成装置に関する。
従来より、振動ミラー部と振動ミラー部を支持するトーションバー部とを備えた共振型の光偏向器は知られている。この光偏向器では、振動ミラー部が振動する際に、その周囲に生じる空気流が振動ミラー部の端縁で剥離して振動ミラー部の挙動(振幅)を不安定にする虞がある。このような振動ミラー部の不安定挙動は、ジッター(Jitter)と呼ばれて印刷画像の画質低下の一因となっている。
振動ミラー部のジッターを抑制するべく、例えば特許文献1に示す光偏向器では、振動ミラー部における反射面側とは反対側面に空気の流れを整えるための整流部材を貼り付けるようにしている。この整流部材は半円柱状をなしており、これにより、振動ミラー部の周囲に発生する空気流の剥離を抑制するようにしている。
特開2011−123176号公報
しかしながら、上記特許文献1に示すように振動ミラー部に整流部材(揺動安定化部材)を貼り付ける構成では、揺動安定化部材の寸法や質量のバラツキに起因して共振周波数が目標周波数に対してずれてしまうという問題がある。また、振動ミラー部に揺動安定化部材を貼り付けることで揺動軸心回りの慣性モーメントが増加し、振動ミラー部を駆動するために必要な圧電素子の大型化及び高コスト化を招くという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、装置全体の大型化及び高コスト化を防止しつつ、振動ミラー部の周囲の空気流の乱れに起因する振動ミラー部の不安定挙動を抑制することにある。
本発明に係る光偏向器は、光ビームを反射する反射面を有する振動ミラー部と、該振動ミラー部を支持するトーションバー部と、上記振動ミラー部を共振させることにより該トーションバー部回りに揺動させる駆動部と、上記振動ミラー部の揺動動作を安定させるための揺動安定化部材とを備えている。
そして、上記揺動安定化部材は、上記振動ミラー部の反射面側とは反対側における該振動ミラー部の通過領域の外側に設けられ、上記揺動安定化部材における上記振動ミラー部との対向面は、主走査方向において振動ミラー部の両端側から中央部側に向かうにしたがって該振動ミラー部との距離が近くなる一対の壁面部を有している。
本発明によれば、装置全体の大型化及び高コスト化を防止しつつ、振動ミラー部の周囲の空気流の乱れに起因する振動ミラー部の不安定挙動を抑制することができる。
図1は、本実施形態における光偏向器を備えた画像形成装置を示す概略の断面図である。 図2は、本実施形態における光偏向器を含む光走査装置を示す、正面側から見た平面図である。 図3は、図2のIII−III線断面図である。 図4は、図2のIV−IV線断面図である。 図5は、図4における振動ミラー部及び揺動安定化部材を拡大して示す拡大図である。 図6は、揺動安定化部材を高さ方向から見た平面図である。 図7Aは、従来例の光偏向器における振動ミラー部の周囲の空気流の様子を模式的に示す模式図である。 図7Bは、従来例の光偏向器における振動ミラー部の周囲の空気流の様子を模式的に示す模式図である。 図8Aは、本実施形態の光偏向器における振動ミラー部の周囲の空気流の様子を模式的に示した模式図である。 図8Bは、本実施形態の光偏向器における振動ミラー部の周囲の空気流の様子を模式的に示した模式図である。 図9は、ジッター指数を測定するためのシステム構成を示す概略図である。 図10は、ジッター指数を測定した結果を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
《実施形態1》
図1は、本実施形態における画像形成装置としてのレーザープリンター1の概略構成を示す断面図である。
レーザープリンター1は、図1に示すように、箱状のプリンタ本体2、手差し給紙部6、カセット給紙部7、画像形成部8、定着部9、及び排紙部10を備えている。レーザープリンター1は、プリンタ本体2内の搬送路Lに沿って用紙を搬送しながら、不図示の端末等から送信される画像データに基づいて用紙に画像を形成するように構成されている。
手差し給紙部6は、プリンタ本体2の1つの側部に開閉可能に設けられた手差しトレイ4と、プリンタ本体2の内部に回転可能に設けられた手差し用の給紙ローラー5とを有している。
カセット給紙部7は、プリンタ本体2の底部に設けられている。カセット給紙部7は、互いに重ねられた複数の用紙を収容する給紙カセット11と、給紙カセット11内の用紙を1枚ずつ取り出すピックローラー12と、取り出された用紙を1枚ずつ分離して搬送路Lへと送り出すフィードローラー13及びリタードローラー14とを備えている。
画像形成部8は、プリンタ本体2内におけるカセット給紙部7の上方に設けられている。画像形成部8は、プリンタ本体2内に回転可能に設けられた像担持体である感光体ドラム16と、感光体ドラム16の周囲に配置された帯電器17と、現像部18と、転写ローラー19及びクリーニング部20と、感光体ドラム16の上方に配置された光走査装置30と、トナーホッパー21とを備えている。画像形成部8は、手差し給紙部6又はカセット給紙部7から供給された用紙に画像を形成するようになっている。
尚、搬送路Lには、送り出された用紙を、一時的に待機させた後に所定のタイミングで画像形成部8に供給する一対のレジストローラー15が設けられている。
定着部9は、画像形成部8の側方に配置されている。定着部9は、互いに圧接されて回転する定着ローラー22及び加圧ローラー23を備えている。定着部9は、画像形成部8で用紙に転写されたトナー像を当該用紙に定着させるように構成されている。
排紙部10は、定着部9の上方に設けられている。排紙部10は、排紙トレイ3と、排紙トレイ3へ用紙を搬送するための排紙ローラー対24と、排紙ローラー対24へ用紙を案内する複数の搬送ガイドリブ部25とを備えている。排紙トレイ3は、プリンタ本体2の上部に凹状に形成されている。
レーザープリンター1が画像データを受信すると、画像形成部8において、感光体ドラム16が回転駆動されると共に、帯電器17が感光体ドラム16の表面を帯電させる。そして、画像データに基づいて、光走査装置30から感光体ドラム16へとレーザー光が出射される。感光体ドラム16の表面には、レーザー光が照射されることによって静電潜像が形成される。感光体ドラム16上に形成された静電潜像は、現像部18で現像されることにより、トナー像として可視像となる。
その後、用紙は、転写ローラー19と感光体ドラム16との間を通過する。その際、転写ローラー19及び感光体ドラム16の間に転写電圧が作用し、これにより、感光体ドラム16のトナー像が用紙に転写される。トナー像が転写された用紙は、定着部9において定着ローラー22と加圧ローラー23とにより加熱及び加圧される。その結果、トナー像が用紙に定着する。
図2〜図4に示すように、光走査装置30は、光ビームを出射する光源31(図4にのみ示す)と、光偏向器40と、光偏向器40を収容する筐体50と、を有している。
筐体50は、全体視で略直方体状に形成されている。筐体50は、平面視において、縦方向(図2の上下方向)の長さが横方向(図2の左右方向)の長さに比べて大きい長方形状をなしている。
筐体50は、高さ方向の一側(図2の紙面手前側)が開放する有底の筐体本体部51と、筐体本体部51の該開放側を閉塞する蓋部52と、を有している。筐体本体部51は例えば樹脂材で構成され、蓋部52は透光性を有する部材、例えばガラスにより構成されている。蓋部52は、光源31から後述する振動ミラー部41に入射する光ビーム及び振動ミラー部41にて反射された光ビームの双方を透過可能に構成されている。
上記光偏向器40は、いわゆるMEMS(Micro Electro Mechanical System)デバイスであり、シリコン板をエッチング加工することにより形成されている。
具体的には、光偏向器40は、図2に示すように、振動ミラー部41と、第1及び第2トーションバー部42,43と、第1及び第2横梁部44,45と、略矩形板状の固定枠部46とを有している。
振動ミラー部41は、平面視で略楕円形状をなす薄板状に形成されている。振動ミラー部41は、固定枠部46の略中央に配置されている。振動ミラー部41の長径方向は筐体横方向に一致し、振動ミラー部41の短径方向(揺動軸心方向)は筐体縦方向に一致している。振動ミラー部41の厚さ方向の一側面(図2の紙面に向かって手前側の面)は、光源31(図3参照)から出射された光ビームを反射するための反射面41aとされている。この反射面41aには、光ビームの反射率を高めるために例えばアルミやクロムからなる光反射膜が形成されている。振動ミラー部41は、基準状態(捻れ角が0°の状態)では、反射面41aが筐体本体部51の底壁部54と平行になるように配置されている。振動ミラー部41は、基準状態から上記両トーションバー部42,43回りに捻れ振動することにより、光源31から反射面41aに入射する光ビームの反射方向を変化させて光ビームを主走査方向(本実施形態では筐体横方向に一致する方向)に往復走査させる。
上記第1及び第2トーションバー部42,43は、筐体縦方向に長い板状をなしている。両トーションバー部42,43は、平面視で振動ミラー部41の揺動軸心Aの延長線上(短軸の延長線上)に配置されている。第1トーションバー部42は、一端部が振動ミラー部41の長径方向の中央部に連結され、他端部が第1横梁部44の長手方向の中央部に連結されている。第2トーションバー部43は、一端部が振動ミラー部41の長径方向の中央部に連結され、他端部が第2横梁部45の長手方向の中央部に連結されている。そうして、両トーションバー部42,43は、振動ミラー部41を揺動軸心A回りに揺動可能に支持している。
第1及び第2横梁部44,45は、筐体縦方向に互いに間隔を空けて配置されている。振動ミラー部41は、両横梁部44,45の間に配置されている。第1横梁部44の両端部及び第2横梁部45の両端部は、固定枠部46に連結されている。固定枠部46は、筐体縦方向に延びる一対の縦辺部46aと、筐体横方向に延びる一対の横辺部46bとを有している。上記第1及び第2横梁部44,45はそれぞれ、固定枠部46の両縦辺部46a間に跨って配置されている。第1横梁部44及び第2横梁部45にはそれぞれ、駆動部としての圧電素子47(図2及び図3参照)が2つずつ取り付けられている。各圧電素子47は、不図示の駆動回路に電気的に接続されている。そして、この駆動回路より各圧電素子47に印加する印加電圧を所定の周波数で変動させることにより圧電素子47が伸縮して振動するようになっている。
圧電素子47の振動周波数は、振動ミラー部41の共振周波数に一致するように設定されている。圧電素子47が上記共振周波数で振動すると、振動ミラー部41が共振して両トーションバー部42,43回りに捻り振動する。
図4に示すように、上記固定枠部46は、筐体本体部51内に形成された一対の台座部53により支持されている。一対の台座部53は、筐体本体部51の底壁部54における筐体横方向の両端部に形成された段差部からなる。この一対の台座部53は、筐体本体部51の縦方向の全体に亘って形成されている。上記固定枠部46は、該一対の台座部53間に跨って配置されている。
筐体50の底壁部54における一対の台座部53の間には揺動安定化部材60が設けられている。揺動安定化部材60は、振動ミラー部41の不安定振動(ジッター)を抑制するための部材である。揺動安定化部材60は、振動ミラー部41の反射面41a側とは反対側における振動ミラー部41の通過領域の外側に設けられている。
揺動安定化部材60は、筐体50とは別体の樹脂製部材であって、三角形状部601及び矩形板部602を有している。三角形状部601は、振動ミラー部41の揺動軸心A方向から見て二等辺三角形状をなす柱状体である。三角形状部601は、平面視で少なくとも振動ミラー部41全体と重複するように(振動ミラー部41全体を包含するように)形成されている(図2参照)。すなわち、三角形状部601の主走査方向の長さは、振動ミラー部41の主走査方向の長さよりも長く、三角形状部601の揺動軸心A方向の幅は、振動ミラー部41の揺動軸心A方向の幅よりも大きい。三角形状部601の幅は、振動ミラー部41の幅の1.5倍以上で2.0場合以下であることが好ましい。
図5に示すように、三角形状部601における振動ミラー部41に対向する面は、第一傾斜面部60a及び第二傾斜面部60bを有している。第一傾斜面部60a及び第二傾斜面部60bは、主走査方向において振動ミラー部41の両端側から中央部側に向かうにしたがって振動ミラー部41との距離が近くなるように形成されている。第一傾斜面部60a及び第二傾斜面部60bとの接続縁は、振動ミラー部41の揺動軸心Aの直下に位置している。第一傾斜面部60a及び第二傾斜面部60bの底壁部54に対する傾斜角度は同じであり、本実施形態では10〜15°とされている。この傾斜角度は、図5の二点鎖線で示すように、振動ミラー部41の捻れ角が最大になる状態で該振動ミラー部41と各傾斜面部60a,60bとが平行になるように設定されている。
上記矩形板部602は三角形状部601の下端に一体成形されている。矩形板部602及び三角形状部601の揺動軸心A方向の幅は等しい。矩形板部602の主走査方向の長さは三角形状部601の主走査方向の長さよりも長い。矩形板部602の主走査方向の両端部にはそれぞれ、主走査方向に延びる長孔60c,60dが形成されている。筐体本体部51の底壁部54には、各長孔60c,60dに挿通されたボルト61,62に螺合する螺子孔(図示省略)が形成されている。揺動安定化部材60は二つのボルト61,62により底壁部54に固定されている。このように各ボルト61,62を挿通する孔を長孔状に形成することで揺動安定化部材60の主走査方向の位置調整を容易に行うことができる。
次に図7及び図8を参照しながら、揺動安定化部材60による振動ミラー部41のジッター抑制作用について説明する。図7A及び図7Bはそれぞれ、揺動安定化部材60を有さない従来の光偏向器40において、振動ミラー部41が基準状態(捻れ角が0°の状態であって、各図の左側に示す状態)から反時計回り方向及び時計回り方向にそれぞれ最大限に捻れたときの空気流れの様子を模式的に示している。各図では、CFD解析によるコンピュータシミュレーションの解析結果を基に空気の流れを太線で模式的に示している。振動ミラー部41が揺動すると、振動ミラー部41の周囲の空気がその揺動速度に追従できず、振動ミラー部41の揺動方向の背面側に低圧領域Rが形成される。この結果、各図の太線で示すように低圧領域Rに空気が一気に流れ込む。流れ込んだ空気は、振動ミラー部41の反射面41a及び裏面41bの主走査方向の中央部から端部に向かって流れた後に該端部から塊状になって放出される。
発明者らは鋭意研究の末、振動ミラー部41の端部から上記空気の塊が周期的に放出されることによって振動ミラー部41の空気抵抗が変化し、振動ミラー部41の不安定振動(ジッター)が発生するとの考えに到達した。本実施形態では、この考えに基づいて、図8A及び図8Bに示すように、振動ミラー部41の反射面41a側とは反対側に揺動安定化部材60を配置して、振動ミラー部41の周辺の空間を揺動安定化部材60により出来るだけ埋めることで低圧領域Rに流入する空気流量を低減するようにした。
これにより、振動ミラー部41の端部から放出される空気量を低減し、延いては、振動ミラー部41の振動時の空気抵抗の変動を抑制することができる。よって、振動ミラー部41の不安定振動(ジッター)を抑制することが可能となる。
また、本実施形態では、揺動安定化部材60における振動ミラー部41との対向面は第一傾斜面部60a及び第二傾斜面部60bを有しており、第一傾斜面部60a及び第二傾斜面部60bは、主走査方向において振動ミラー部41の両端側から中央部に向かうにしたがって該振動ミラー部41との距離が近くなるように形成されている。
この構成によれば、振動ミラー部41が揺動した際に振動ミラー部41と揺動安定化部材60とが干渉しない範囲で、振動ミラー部41の裏面側の空間を揺動安定化部材60によって出来るだけ埋めることができる。よって、上述した振動ミラー部の不安定振動をより一層確実に抑制することができる。
また、本実施形態では、第一傾斜面部60a及び第二傾斜面部60bは、振動ミラー部41のトーションバー部42,43回りの捻れ角が最大になる状態で該振動ミラー部41と平行になるように形成されている。この構成によれば、振動ミラー部41と各傾斜面部60a,60bとが干渉するのをより一層確実に回避することができる。また、揺動安定化部材60と筐体本体部51の底壁部54との間にシム板を挿入することにより、揺動安定化部材60と振動ミラー部41とのクリアランス調整を容易に行うことができる。
また本実施形態では、揺動安定化部材60は、振動ミラー部41の捻れ角が0°となる基準状態でその反射面41aに垂直な方向から見たときに、少なくとも振動ミラー部41全体と重複するように配置されている。
これにより、振動ミラー部41の反射面41a側とは反対側の空間において揺動安定化部材60が存在しない部分を無くすことができる。これにより、振動ミラー部41の反射面41a側とは反対側の空間を揺動安定化部材60により確実に埋めることができる。
<実施例>
上記実施形態の光偏向器40及び従来例の光偏向器40を使用してジッターの大きさを比較する試験を行った。図9は、この試験に使用したシステム構成図である。図中の符号63、振動ミラー部41により偏向走査された光ビームの走査開始位置に設けられた第一光検知センサーであり、符号64は、光ビームの走査終了位置に設けられた第二光検知センサーである。両光検知センサーは、例えばフォトダイオードにより構成されていて、光ビームを検知したときに検知信号を制御部100に出力する。制御部100は、CPU、ROM、及びRAMを有するマイクロコンピュータであって、各光検知センサー63,64からの検知信号を基にジッター指数Gを算出する。
ジッター指数Gとは、ジッター(不安定振動)の大きさを示す指数であり、次式に基づいて算出される。このジッター指数Gが高いほどジッターが大きいことを意味する。
式1
Figure 2019174494
ここで、Tnは、走査光が光検知センサー63を通過してから光検知センサー64を通過するまでの時間であり、Taveはこの時間の平均値である。添え字のnは、光ビームの走査の回数(1回目、2回目…n回目)を意味する。
本実施例では、光ビームを2000回走査させて、各走査毎にTnを測定して上記式(1)に基づいてジッター指数Gを算出した。
図10は、ジッター指数Gの測定結果を示すグラフである。このグラフによれば、揺動安定化部材60を有する本実施形態の光偏向器40を使用した場合の方が、揺動安定化部材60を有さない従来の光偏向器40に比べてジッター指数Gが略1/3に減少していることがわかる。
《他の実施形態》
上記実施形態では、揺動安定化部材60における振動ミラー部41との対向面を一対の傾斜面部60a,60bで構成するようにしているが、傾斜面部60a,60bを湾曲面に代えてもよい。
また、上記各実施形態では、光偏向器40をレーザープリンター1に適用した例について説明したが、これに限ったものではなく、例えば、複写機、複合機、又はプロジェクター等に適用するようにしてもよい。
以上説明したように、本発明は、光偏向器及び該光偏向器を備えた画像形成装置について有用である。
A 揺動軸心
1 レーザープリンター(画像形成装置)
31 光源
40 光偏向器
41 振動ミラー部
41a 反射面
42 第1トーションバー部
43 第2トーションバー部
60 揺動安定化部材
60a 第一傾斜面部(壁面部)
60b 第二傾斜面部(壁面部)

Claims (4)

  1. 光ビームを反射する反射面を有する振動ミラー部と、該振動ミラー部を支持するトーションバー部と、上記振動ミラー部を共振させることにより該トーションバー部回りに揺動させる駆動部と、上記振動ミラー部の揺動動作を安定させるための揺動安定化部材とを備えた光偏向器であって、
    上記揺動安定化部材は、上記振動ミラー部の反射面側とは反対側における該振動ミラー部の通過領域の外側に設けられ、
    上記揺動安定化部材における上記振動ミラー部との対向面は、主走査方向において振動ミラー部の両端側から中央部側に向かうにしたがって該振動ミラー部との距離が近くなる一対の壁面部を有している、光偏向器。
  2. 請求項1記載の光偏向器において、
    上記一対の壁面部は、上記振動ミラー部のトーションバー部回りの捻れ角が最大になる状態で該振動ミラー部と平行になる傾斜面部である、光偏向器。
  3. 請求項1又は2記載の光偏向器において、
    上記揺動安定化部材は、上記振動ミラー部の捻れ角が0°となる基準状態でその反射面に垂直な方向から見たときに、少なくとも該振動ミラー部全体と重複するように配置されている、光偏向器。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の光偏向器を備えた画像形成装置。
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