JP2019173196A - ウェブ形成装置、ウェブ形成方法およびシート製造装置 - Google Patents

ウェブ形成装置、ウェブ形成方法およびシート製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】例えば被解繊物からシートを再生する場合、そのシートの坪量や厚さ等が均一となるウェブ形成装置、ウェブ形成方法およびシート製造装置を提供すること。【解決手段】回転速度が可変のローターを有し、被解繊物を前記ローターの回転により解繊する解繊部と、前記解繊部によって解繊された解繊物が堆積される堆積部と、前記堆積部に堆積された堆積物の厚さを検出する厚さ検出部と、前記厚さ検出部での検出結果に基づいて、前記ローターの回転速度を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記厚さ検出部で検出された前記堆積物の厚さの振れ幅が第1許容値から外れたときに、前記ローターの回転速度を低下させる第1制御と、前記厚さ検出部で検出された前記堆積物の厚さの経時変化の勾配が第2許容値を下回ったときに、前記ローターの回転速度を上昇させる第2制御と、を行なうウェブ形成装置。【選択図】図8

Description

本発明は、ウェブ形成装置、ウェブ形成方法およびシート製造装置に関する。
近年では、環境への意識が高まり、職場での紙(記録媒体)の使用量の削減だけではなく、職場での紙の再生を行なうことが求められている。
紙を再生する装置としては、例えば、使用済みの紙、すなわち、古紙を粉砕して解繊し、この解繊物をシート状に形成して、紙を再生する装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載の紙再生装置では、メッシュベルト上の紙(脱墨された繊維物)の厚さを検出し、その検出結果に基づいて、例えばメッシュベルトの速度等の紙の再生条件を制御している。
特開2012−144826号公報
一般的に、古紙は、その種類によって、比較的解繊され易いものや、それとは反対に比較的解繊しづらいもの等、様々なものがある。そして、紙再生装置には、これらが混在して投入される。この場合、紙再生装置の解繊部での解繊動作が一定であると、比較的解繊され易い古紙は、比較的解繊しづらい古紙よりも細かく解繊され、過解繊された状態となるおそれがある。このような過解繊状態は、再生された紙において、紙同士で、または、紙1枚あたりで、例えば坪量が不均一となったり、厚さが不均一となったりする原因となり得るという問題があった。
本発明の目的は、例えば被解繊物からシートを再生する場合、そのシートの坪量や厚さ等が均一となるウェブ形成装置、ウェブ形成方法およびシート製造装置を提供することにある。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下のものとして実現することが可能である。
本発明のウェブ形成装置は、回転速度が可変のローターを有し、被解繊物を前記ローターの回転により解繊する解繊部と、
前記解繊部によって解繊された解繊物が堆積される堆積部と、
前記堆積部に堆積された堆積物の厚さを検出する厚さ検出部と、
前記厚さ検出部での検出結果に基づいて、前記ローターの回転速度を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記厚さ検出部で検出された前記堆積物の厚さの振れ幅が第1許容値から外れたときに、前記ローターの回転速度を低下させる第1制御と、前記厚さ検出部で検出された前記堆積物の厚さの経時変化の勾配が第2許容値を下回ったときに、前記ローターの回転速度を上昇させる第2制御と、のうちの少なくとも一方を行なうことを特徴とする。
本発明のウェブ形成方法は、回転速度が可変のローターに対して供給される被解繊物を、前記ローターの回転により解繊する解繊工程と、
前記解繊工程で解繊された解繊物が堆積される堆積工程と、
前記堆積工程でされた堆積物の厚さを検出する厚さ検出工程と、を有し、
前記解繊工程では、前記厚さ検出工程での検出結果に基づいて、前記ローターの回転速度を制御しており、
前記解繊工程では、前記厚さ検出工程で検出された前記堆積物の厚さの振れ幅が第1許容値から外れたとき、前記ローターの回転速度を低下させる第1制御と、前記厚さ検出工程で検出された前記堆積物の厚さの経時変化の勾配が第2許容値を下回ったとき、前記ローターの回転速度を上昇させる第2制御と、のうちの少なくとも一方を行なうことを特徴とする。
本発明のシート製造装置は、本発明のウェブ形成装置を備え、
前記堆積物からシートを製造することを特徴とする。
図1は、本発明のシート製造装置(第1実施形態)を示す概略側面図である。 図2は、図1に示すシート製造装置(ウェブ形成装置)の主要部のブロック図である。 図3は、図1に示すシート製造装置が実行する工程を順に示す図である。 図4は、図1に示すシート製造装置が備えるウェブ形成装置の解繊部のローターおよびステーターを示す概略斜視図である。 図5は、図1に示すシート製造装置が備えるウェブ形成装置の解繊部のインバーターを示す概略回路図である。 図6は、図1に示すシート製造装置が備えるウェブ形成装置の厚さ検出部を示す概略側面図である。 図7は、図1に示すシート製造装置が備えるウェブ形成装置の厚さ検出部を示す概略側面図である。 図8は、図1に示すシート製造装置(ウェブ形成装置)の制御部の制御プログラムを示すフローチャートである。 図9は、図1に示すシート製造装置(ウェブ形成装置)の制御部の制御プログラムを示すフローチャートである。 図10は、図1に示すシート製造装置(ウェブ形成装置)の制御部の制御プログラムを示すフローチャートである。 図11は、経過時間と第1ウェブの厚さとの関係を示すグラフ(一例)である。 図12は、経過時間と第1ウェブの厚さとの関係を示すグラフ(一例)である。 図13は、経過時間と第1ウェブの厚さとの関係を示すグラフ(一例)である。 図14は、経過時間と第1ウェブの厚さとの関係を示すグラフ(一例)である。 図15は、本発明のシート製造装置(ウェブ形成装置)の第2実施形態における制御部の制御プログラムを示すフローチャートである。 図16は、本発明のシート製造装置(ウェブ形成装置)の第3実施形態における制御部の制御プログラムを示すフローチャートである。 図17は、本発明のシート製造装置(ウェブ形成装置)の第4実施形態における主要部のブロック図である。 図18は、経過時間と解繊時の消費電力の厚さとの関係を示すグラフ(一例)である。 図19は、経過時間と解繊時の消費電力の厚さとの関係を示すグラフ(一例)である。
以下、本発明のウェブ形成装置、ウェブ形成方法およびシート製造装置を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明のシート製造装置(第1実施形態)を示す概略側面図である。図2は、図1に示すシート製造装置(ウェブ形成装置)の主要部のブロック図である。図3は、図1に示すシート製造装置が実行する工程を順に示す図である。図4は、図1に示すシート製造装置が備えるウェブ形成装置の解繊部のローターおよびステーターを示す概略斜視図である。図5は、図1に示すシート製造装置が備えるウェブ形成装置の解繊部のインバーターを示す概略回路図である。図6および図7は、それぞれ、図1に示すシート製造装置が備えるウェブ形成装置の厚さ検出部を示す概略側面図である。図8は、図1に示すシート製造装置(ウェブ形成装置)の制御部の制御プログラムを示すフローチャートである。図9は、図1に示すシート製造装置(ウェブ形成装置)の制御部の制御プログラムを示すフローチャートである。図10は、図1に示すシート製造装置(ウェブ形成装置)の制御部の制御プログラムを示すフローチャートである。図11は、経過時間と第1ウェブの厚さとの関係を示すグラフ(一例)である。図12は、経過時間と第1ウェブの厚さとの関係を示すグラフ(一例)である。図13は、経過時間と第1ウェブの厚さとの関係を示すグラフ(一例)である。図14は、経過時間と第1ウェブの厚さとの関係を示すグラフ(一例)である。なお、以下では、説明の便宜上、図1に示すように、互いに直交する3軸をx軸、y軸およびz軸とする。また、x軸とy軸を含むxy平面が水平となっており、z軸が鉛直となっている。また、各軸の矢印が向いた方向を「正」、その反対方向を「負」と言う。また、図1、図4、図6および図7中の上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」と言うことがある。
図1に示すように、シート製造装置100は、原料供給部11と、粗砕部12と、解繊部13と、選別部14と、第1ウェブ形成部15と、細分部16と、混合部17と、ほぐし部18と、第2ウェブ形成部19と、シート形成部20と、切断部21と、ストック部22と、回収部27と、厚さ検出部25とを備えている。また、シート製造装置100は、加湿部231と、加湿部232と、加湿部233と、加湿部234と、加湿部235と、加湿部236とを備えている。その他、シート製造装置100は、ブロアー261と、ブロアー262と、ブロアー263とを備えている。
また、本実施形態では、原料供給部11と、粗砕部12と、解繊部13と、選別部14と、第1ウェブ形成部15と、回収部27と、厚さ検出部25と、加湿部231と、加湿部232と、加湿部235と、ブロアー261と、ブロアー262とは、ウェブ形成装置1として構成されている。なお、ウェブ形成装置1の構成は、これに限定されず、例えば、原料供給部11、粗砕部12、選別部14、回収部27と、加湿部231、加湿部232、加湿部235、ブロアー261およびブロアー262のうちの少なくとも1つが省略された構成となっていてもよい。
図2に示すように、シート製造装置100が備える各部(例えば、ウェブ形成装置1の解繊部13のモーター133やインバーター134、第1ウェブ形成部15のモーター154、厚さ検出部25の発光部251や受光部252等)の作動は、制御部28によって制御されている。制御部28は、CPU(Central Processing Unit)281と、記憶部282とを有している。CPU(Central Processing Unit)281は、プロセッサーであり、例えば、記憶部282に記憶されている各種のプログラムを処理、実行することができる。なお、制御部28は、シート製造装置100に内蔵されていてもよいし、外部のコンピューター等の外部機器に設けられていてもよい。この外部機器は、例えば、シート製造装置100とケーブル等を介して通信される場合、無線通信される場合、シート製造装置100とネットワーク(例えばインターネット)を介して接続されている場合等がある。
また、図3に示すように、シート製造装置100では、原料供給工程と、粗砕工程と、解繊工程と、選別工程と、第1ウェブ形成工程と、厚さ検出工程と、分断工程と、混合工程と、ほぐし工程と、第2ウェブ形成工程と、シート形成工程と、切断工程とがこの順に実行される。そして、これらの工程のうち、原料供給工程と、粗砕工程と、解繊工程と、選別工程と、第1ウェブ形成工程と、厚さ検出工程とがウェブ形成装置1で実行される。
以下、各部の構成について説明する。
原料供給部11は、粗砕部12に原料M1を供給する原料供給工程を行なう部分である。この原料M1としては、繊維(セルロース繊維)を含むシート状材料である。なお、セルロース繊維とは、化合物としてのセルロース(狭義のセルロース)を主成分とし繊維状をなすものであればよく、セルロース(狭義のセルロース)の他に、ヘミセルロース、リグニンを含むものであってもよい。また、原料M1は、織布、不織布等、形態は問わない。また、原料M1は、例えば、紙、古紙を解繊して製造された(再生された)リサイクルペーパーや、合成紙のユポ紙(登録商標)であってもよいし、リサイクルペーパーでなくてもよい。また、本実施形態では、原料M1は、一例として、使用済みの古紙である。
粗砕部12は、原料供給部11から供給された原料M1を大気中(空気中)等の気中で粗砕する粗砕工程を行なう部分である。粗砕部12は、一対の粗砕刃121と、シュート(ホッパー)122とを有している。
一対の粗砕刃121は、互いに反対方向に回転することにより、これらの間で原料M1を粗砕して、すなわち、裁断して粗砕片M2にすることができる。粗砕片M2の形状や大きさは、解繊部13における解繊処理に適しているのが好ましく、例えば、1辺の長さが100mm以下の小片であるのが好ましく、10mm以上70mm以下の小片であるのがより好ましい。
シュート122は、一対の粗砕刃121の下方に配置され、例えば漏斗状をなすものとなっている。これにより、シュート122は、粗砕刃121によって粗砕されて落下してきた粗砕片M2を受けることができる。
また、シュート122の上方には、加湿部231が一対の粗砕刃121に隣り合って配置されている。加湿部231は、シュート122内の粗砕片M2を加湿するものである。この加湿部231は、水分を含むフィルター(図示せず)を有し、フィルターに空気を通過させることにより、湿度を高めた加湿空気を粗砕片M2に供給する気化式(または温風気化式)の加湿器で構成されている。加湿空気が粗砕片M2に供給されることにより、粗砕片M2が静電気によってシュート122等に付着するのを抑制することができる。
シュート122は、管(流路)241を介して、解繊部13に接続されている。シュート122に集められた粗砕片M2は、管241を通過して、解繊部13に搬送される。
解繊部13は、粗砕片M2を気中で、すなわち、乾式で解繊する解繊工程を行なう部分である。この解繊部13での解繊処理により、粗砕片M2から解繊物M3を生成することができる。ここで「解繊する」とは、複数の繊維が結着されてなる粗砕片M2を、繊維1本1本に解きほぐすことをいう。そして、この解きほぐされたものが解繊物M3となる。解繊物M3の形状は、線状や帯状である。また、解繊物M3同士は、絡み合って塊状となった状態、すなわち、いわゆる「ダマ」を形成している状態で存在してもよい。
図4に示すように、本実施形態では、解繊部13は、円筒状をなすステーター(ライナー)131と、ステーター131内で矢印D132方向に回転可能に支持されたローター132と、ローター132を回転させる駆動源としてのモーター(ACモーター)133とを有するインペラーミルで構成されている。ステーター131は、その内周部に複数の刃(図示せず)を有している。ローター132は、その外周部に複数の刃(図示せず)を有している。そして、粗砕片M2は、ローター132の回転中に、ステーター131とローター132との間に供給された(流入した)際、これらの間に挟まれて解繊される。これにより、粗砕片M2から解繊物M3が得られる。この解繊物M3は、ステーター131とローター132との間、すなわち、解繊部13から排出される。
また、解繊部13は、ローター132の回転により、粗砕部12から選別部14に向かう空気の流れ(気流)を発生させることができる。これにより、粗砕片M2を管241から解繊部13に吸引することができる。また、解繊処理後、解繊物M3を、管242を介して選別部14に送り出すことができる。
図5に示すように、解繊部13は、インバーター134を有している。インバーター134は、コンバーター回路135と、インバーター回路136と、コンデンサー137とを有している。コンバーター回路135は、電源(制御部28)からの交流電圧を直流電圧に変換することができる。このコンバーター回路135には、コンデンサー137を介して、インバーター回路136が電気的に接続されている。インバーター回路136は、半導体で構成されたスイッチング素子(図示せず)を有し、このスイッチング素子のON/OFFを行なうことにより、モーター133に交流電圧を印加することができる。また、このON/OFFのタイミングを変更することにより、交流電圧の周波数を調整することができる。インバーター134は、モーター133に印加する交流電圧の周波数を調整すること、すなわち、PWM(Pulse Width Modulation)制御により、ローター132の回転速度V132を変更することができる。
管242の途中には、ブロアー261が設置されている。ブロアー261は、選別部14に向かう気流を発生させる気流発生装置である。これにより、選別部14への解繊物M3の送り出しが促進される。
選別部14は、解繊物M3を、繊維の長さの大小によって選別する選別工程を行なう部分である。選別部14では、解繊物M3は、第1選別物M4−1と、第1選別物M4−1よりも大きい第2選別物M4−2とに選別される。第1選別物M4−1は、その後のシートSの製造に適した大きさのものとなっている。その平均長さは、1μm以上3000μm以下、断面50μm以下であるのが好ましい。一方、第2選別物M4−2は、例えば、解繊が不十分なものや、解繊された繊維同士が過剰に凝集したもの等が含まれる。
選別部14は、ドラム部(篩部)141と、ドラム部141を収納するハウジング部142とを有する。
ドラム部141は、円筒状をなす網体で構成され、その中心軸回りに回転する篩である。このドラム部141には、解繊物M3が流入してくる。そして、ドラム部141が回転することにより、網の目開きよりも小さい解繊物M3は、第1選別物M4−1として選別され、網の目開き以上の大きさの解繊物M3は、第2選別物M4−2として選別される。
第1選別物M4−1は、ドラム部141から落下する。
一方、第2選別物M4−2は、ドラム部141に接続されている管(流路)243に送り出される。管243は、ドラム部141と反対側(下流側)が管241に接続されている。この管243を通過した第2選別物M4−2は、管241内で粗砕片M2と合流して、粗砕片M2とともに解繊部13に流入する。これにより、第2選別物M4−2は、解繊部13に戻されて、粗砕片M2とともに解繊処理される。
ハウジング部142は、加湿部232と接続されている。加湿部232は、加湿部231と同様の気化式の加湿器で構成されている。これにより、ハウジング部142内には、加湿空気が供給される。この加湿空気により、第1選別物M4−1を加湿することができ、よって、第1選別物M4−1がハウジング部142の内壁に静電力によって付着してしまうのを抑制することもできる。
また、ドラム部141からの第1選別物M4−1は、気中に分散しつつ落下して、ドラム部141の下方に位置する第1ウェブ形成部(堆積部)15に向かう。第1ウェブ形成部15は、解繊物M3からなる第1選別物M4−1を堆積させて、第1ウェブM5を形成する第1ウェブ形成工程(堆積工程)を行なう部分である。この第1ウェブ形成部15は、メッシュベルト(ベルト)151と、3つの張架ローラー152と、吸引部(サクション機構)153とを有している。
メッシュベルト151は、無端ベルトであり、第1選別物M4−1が堆積する。このメッシュベルト151は、3つの張架ローラー152に掛け回されている。そして、張架ローラー152の回転駆動により、メッシュベルト151上の第1選別物M4−1(堆積物)は、下流側に搬送される。
なお、3つの張架ローラー152のうちの1つの張架ローラー152は、モーター(ACモーター)154が接続されて、主動ローラーとなっており、残りの2つの張架ローラー152は、従動ローラーとなっている。
第1選別物M4−1は、メッシュベルト151の目開き以上の大きさとなっている。これにより、第1選別物M4−1は、メッシュベルト151の通過が規制され、よって、メッシュベルト151上に堆積することができる。また、第1選別物M4−1は、メッシュベルト151上に堆積しつつ、メッシュベルト151ごと下流側に搬送されるため、層状の第1ウェブM5として形成される。
なお、第1選別物M4−1には、例えば、メッシュベルト151に堆積せずに通過し得る解繊物M3や、その他、塵や埃等が含まれているおそれがある。塵や埃は、例えば、粗砕や解繊によって生じることがある。そして、このような塵や埃は、回収部27に回収されることとなる。
吸引部153は、メッシュベルト151の下方から空気を吸引することができる。これにより、メッシュベルト151を通過した塵や埃等を空気ごと吸引することができる。
また、吸引部153は、管(流路)244を介して、回収部27に接続されている。吸引部153で吸引された塵や埃は、回収部27に回収される。
回収部27には、管(流路)245がさらに接続されている。また、管245の途中には、ブロアー262が設置されている。このブロアー262の作動により、吸引部153で吸引力を生じさせることができる。これにより、メッシュベルト151上における第1ウェブM5の形成が促進される。この第1ウェブM5は、塵や埃等が除去されたものとなる。また、塵や埃は、ブロアー262の作動により、管244を通過して、回収部27まで到達する。
選別部14の下流側には、加湿部235が配置されている。加湿部235は、水を噴霧する超音波式加湿器で構成されている。これにより、第1ウェブM5に水分を供給することができ、よって、第1ウェブM5の水分量が調整される。この調整により、静電力による第1ウェブM5のメッシュベルト151への吸着を抑制することができる。これにより、第1ウェブM5は、メッシュベルト151が張架ローラー152で折り返される位置で、メッシュベルト151から容易に剥離される。
メッシュベルト151上の選別部14と加湿部235との間には、厚さ検出部25が配置されている。厚さ検出部25は、第1ウェブM5の厚さTM5を検出する厚さ検出工程を行なう部分である。そして、後述するように、制御部28は、厚さ検出部25での検出結果に基づいて、ローター132の回転速度V132を制御することができる。なお、厚さ検出部25による厚さTM5の検出は、第1ウェブM5の搬送に連動して複数回行われる。そして、その都度、検出結果(厚さTM5)が制御部28に送信される。なお、厚さTM5の検出タイミング、すなわち、検出間隔は、任意に設定することができる。
前述したように、第1ウェブ形成部(堆積部)15は、第1ウェブ(堆積物)M5を搬送するメッシュベルト(ベルト)151を有している。
そして、図6、図7に示すように、厚さ検出部25は、メッシュベルト151上側に配置され、メッシュベルト151の幅方向(y方向)の中央部に対向している。この厚さ検出部25は、メッシュベルト(ベルト)151上の第1ウェブ(堆積物)M5に対して光L25を発光する発光部251と、発光部251からの光L25が第1ウェブ(堆積物)M5で反射した反射光L25’を受光する受光部252とを有しており、発光部251と受光部252がユニット化された反射型センサーで構成されている。
このような構成の厚さ検出部25は、図6に示す状態、すなわち、メッシュベルト151上に第1ウェブM5が載置されていない状態を基準として、この状態から、図7に示すように、第1ウェブM5が載置された場合、受光部252での反射光L25’の受光量の変化に応じて、第1ウェブM5の厚さTM5を正確に検出することができる。そして、この検出結果(厚さTM5)は、制御部28に送信され、ローター132の回転速度V132の制御に用いられる。
なお、発光部251としては、特に限定されず、例えば、半導体レーザー(LD)を照射するものや発光ダイオード(LED)等で構成されているのが好ましい。また、受光部252としては、特に限定されず、例えば、フォトダイオードで構成されているのが好ましい。また、受光部252での分解能は、特に限定されず、例えば、0.001mm以上0.01mm以下であるのが好ましく、0.001mm以上0.005mm以下であるのがより好ましい。
また、受光部252での検出可能範囲(検出可能距離)は、特に限定されず、例えば、40mm以上60mm以下であるのが好ましく、45mm以上55mm以下であるのがより好ましい。
厚さ検出部25は、本実施形態では上記のような光学式の反射型センサーであるが、これに限定されず、光学式の透過型センサーであってもよい。
また、厚さ検出部25の配置数は、本実施形態では1つであるが、これに限定されず、複数であってもよい。厚さ検出部25の配置数が複数の場合、これらの厚さ検出部25は、メッシュベルト151の幅方向、すなわち、y方向に沿って等間隔に配置されているのが好ましい。これにより、例えば、各厚さ検出部25で検出された第1ウェブM5の厚さTM5の平均を、第1ウェブM5の厚さTM5として扱うことができる。
また、厚さ検出部25の配置位置は、本実施形態ではメッシュベルト151上の選別部14と加湿部235との間であるが、これに限定されない。厚さ検出部25の配置位置は、ウェブ形成装置1の構成にもよるが、例えば、後述する第2ウェブ形成部19のメッシュベルト191上のほぐし部18と加湿部236との間であってもよいし、シート形成部20の加圧部201と加熱部202との間であってもよいし、シート形成部20の加熱部202と切断部21の第1カッター211との間であってもよい。また、これらの配置位置に、それぞれ、厚さ検出部25が配置されていてもよい。
加湿部235の下流側には、細分部16が配置されている。細分部16は、メッシュベルト151から剥離した第1ウェブM5を分断する分断工程を行なう部分である。細分部16は、回転可能に支持されたプロペラ161と、プロペラ161を収納するハウジング部162とを有している。そして、回転するプロペラ161により、第1ウェブM5を分断することができる。分断された第1ウェブM5は、細分体M6となる。また、細分体M6は、ハウジング部162内を下降する。
ハウジング部162は、加湿部233と接続されている。加湿部233は、加湿部231と同様の気化式の加湿器で構成されている。これにより、ハウジング部162内には、加湿空気が供給される。この加湿空気により、細分体M6がプロペラ161やハウジング部162の内壁に静電力によって付着してしまうのを抑制することもできる。
細分部16の下流側には、混合部17が配置されている。混合部17は、細分体M6と樹脂P1とを混合する混合工程を行なう部分である。この混合部17は、樹脂供給部171と、管(流路)172と、ブロアー173とを有している。
管172は、細分部16のハウジング部162と、ほぐし部18のハウジング部182とを接続しており、細分体M6と樹脂P1との混合物M7が通過する流路である。
管172の途中には、樹脂供給部171が接続されている。樹脂供給部171は、スクリューフィーダー174を有している。このスクリューフィーダー174が回転駆動することにより、樹脂P1を粉体または粒子として管172に供給することができる。管172に供給された樹脂P1は、細分体M6と混合されて混合物M7となる。
なお、樹脂P1は、後の工程で繊維同士を結着させるものであり、例えば、熱可塑性樹脂、硬化性樹脂等を用いることができるが、熱可塑性樹脂を用いるのが好ましい。熱可塑性樹脂としては、例えば、AS樹脂、ABS樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等のポリオレフィン、変性ポリオレフィン、ポリメチルメタクリレート等のアクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ナイロン6、ナイロン46、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン612、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン6−12、ナイロン6−66等のポリアミド(ナイロン)、ポリフェニレンエーテル、ポリアセタール、ポリエーテル、ポリフェニレンオキシド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリカーボネート、ポリフェニレンサルファイド、熱可塑性ポリイミド、ポリエーテルイミド、芳香族ポリエステル等の液晶ポリマー、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリブタジエン系、トランスポリイソプレン系、フッ素ゴム系、塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマー等が挙げられ、これらから選択される1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。好ましくは、熱可塑性樹脂としては、ポリエステルまたはこれを含むものを用いる。
また、樹脂供給部171から供給されるものとしては、樹脂P1の他に、例えば、繊維を着色するための着色剤、繊維の凝集や樹脂P1の凝集を抑制するための凝集抑制剤、繊維等を燃えにくくするための難燃剤、シートSの紙力を増強するための紙力増強剤等が含まれていてもよい。または、予めそれらを樹脂P1に含ませた(複合化した)ものを樹脂供給部171から供給してもよい。
また、管172の途中には、樹脂供給部171よりも下流側にブロアー173が設置されている。ブロアー173が有する羽根等の回転部の作用により、細分体M6と樹脂P1とが混合される。また、ブロアー173は、ほぐし部18に向かう気流を発生させることができる。この気流により、管172内で、細分体M6と樹脂P1とを撹拌することができる。これにより、混合物M7は、細分体M6と樹脂P1とが均一に分散した状態で、ほぐし部18に流入することができる。また、混合物M7中の細分体M6は、管172内を通過する過程でほぐされて、より細かい繊維状となる。
ほぐし部18は、混合物M7における、互いに絡み合った繊維同士をほぐすほぐし工程を行なう部分である。ほぐし部18は、ドラム部181と、ドラム部181を収納するハウジング部182とを有する。
ドラム部181は、円筒状をなす網体で構成され、その中心軸回りに回転する篩である。このドラム部181には、混合物M7が流入してくる。そして、ドラム部181が回転することにより、混合物M7のうち、網の目開きよりも小さい繊維等が、ドラム部181を通過することができる。その際、混合物M7がほぐされることとなる。
また、ドラム部181でほぐされた混合物M7は、気中に分散しつつ落下して、ドラム部181の下方に位置する第2ウェブ形成部19に向かう。第2ウェブ形成部19は、混合物M7から第2ウェブM8を形成する第2ウェブ形成工程を行なう部分である。第2ウェブ形成部19は、メッシュベルト(分離ベルト)191と、張架ローラー192と、吸引部(サクション機構)193とを有している。
メッシュベルト191は、無端ベルトであり、混合物M7が堆積する。このメッシュベルト191は、4つの張架ローラー192に掛け回されている。そして、張架ローラー192の回転駆動により、メッシュベルト191上の混合物M7は、下流側に搬送される。
なお、4つの張架ローラー192のうちの1つの張架ローラー192は、モーター(ACモーター)が接続されて、主動ローラーとなっており、残りの3つの張架ローラー192は、従動ローラーとなっている。
また、メッシュベルト191上のほとんどの混合物M7は、メッシュベルト191の目開き以上の大きさである。これにより、混合物M7は、メッシュベルト191を通過してしまうのが規制され、よって、メッシュベルト191上に堆積することができる。また、混合物M7は、メッシュベルト191上に堆積しつつ、メッシュベルト191ごと下流側に搬送されるため、層状の第2ウェブM8として形成される。
吸引部193は、メッシュベルト191の下方から空気を吸引することができる。これにより、メッシュベルト191上に混合物M7を吸引することができ、よって、混合物M7のメッシュベルト191上への堆積が促進される。
吸引部193には、管(流路)246が接続されている。また、この管246の途中には、ブロアー263が設置されている。このブロアー263の作動により、吸引部193で吸引力を生じさせることができる。
ハウジング部182は、加湿部234と接続されている。加湿部234は、加湿部231と同様の気化式の加湿器で構成されている。これにより、ハウジング部182内には、加湿空気が供給される。この加湿空気により、ハウジング部182内を加湿することができ、よって、混合物M7がハウジング部182の内壁に静電力によって付着してしまうのを抑制することもできる。
ほぐし部18の下流側には、加湿部236が配置されている。加湿部236は、加湿部235と同様の超音波式加湿器で構成されている。これにより、第2ウェブM8に水分を供給することができ、よって、第2ウェブM8の水分量が調整される。この調整により、静電力による第2ウェブM8のメッシュベルト191への吸着を抑制することができる。これにより、第2ウェブM8は、メッシュベルト191が張架ローラー192で折り返される位置で、メッシュベルト191から容易に剥離される。
なお、加湿部231〜加湿部236までに加えられる水分量(合計水分量)は、例えば、加湿前の材料100質量部に対して0.5質量部以上20質量部以下であるのが好ましい。
第2ウェブ形成部19の下流側には、シート形成部20が配置されている。シート形成部20は、第2ウェブM8からシートSを形成するシート形成工程を行なう部分である。このシート形成部20は、加圧部201と、加熱部202とを有している。
加圧部201は、一対のカレンダーローラー203を有し、カレンダーローラー203の間で第2ウェブM8を加熱せずに(樹脂P1を溶融させずに)加圧することができる。これにより、第2ウェブM8の密度が高められる。そして、この第2ウェブM8は、加熱部202に向けて搬送される。なお、一対のカレンダーローラー203のうちの一方は、モーター(図示せず)の作動により駆動する主動ローラーであり、他方は、従動ローラーである。
加熱部202は、一対の加熱ローラー204を有し、加熱ローラー204の間で第2ウェブM8を加熱しつつ、加圧することができる。この加熱加圧により、第2ウェブM8内では、樹脂P1が溶融して、この溶融した樹脂P1を介して繊維同士が結着する。これにより、シートSが形成される。そして、このシートSは、切断部21に向けて搬送される。なお、一対の加熱ローラー204の一方は、モーター(図示略)の作動により駆動する主動ローラーであり、他方は、従動ローラーである。
シート形成部20の下流側には、切断部21が配置されている。切断部21は、シートSを切断する切断工程を行なう部分である。この切断部21は、第1カッター211と、第2カッター212とを有する。
第1カッター211は、シートSの搬送方向と交差する方向にシートSを切断するものである。
第2カッター212は、第1カッター211の下流側で、シートSの搬送方向に平行な方向にシートSを切断するものである。
このような第1カッター211と第2カッター212との切断により、所望の大きさのシートSが得られる。そして、このシートSは、さらに下流側に搬送されて、ストック部22に蓄積される。
ところで、原料M1が例えば使用済みの古紙である場合、一般的には、古紙の種類によって、比較的解繊され易いものや、それとは反対に比較的解繊しづらいもの等、様々なものがある。そして、シート製造装置100(ウェブ形成装置1)には、これらが混在して投入される。この場合、解繊部13での解繊動作、すなわち、解繊部13が有するローター132の回転速度V132が一定であると、比較的解繊され易い古紙は、比較的解繊しづらい古紙よりも細かく解繊され、その解繊の程度によっては、過解繊された状態となるおそれがある。このような過解繊状態は、再生されたシートS同士で、または、シートS、1枚あたりで、例えば坪量が不均一となったり、厚さが不均一となったりする原因となり得るという問題があった。また、これに対し、比較的解繊しづらい古紙は、解繊部13での解繊が不足する(不十分となる)おそれもある。このような解繊不足状態では、シートSは、再生されるごとに、厚さが経時的に減少していく原因となり得るという問題があった。
そこで、シート製造装置100(ウェブ形成装置1)では、このような不具合を解消するよう構成されている。以下、この構成および作用について説明する。
制御部28は、2つの制御を順に行なうことができる。
まず、1つ目の制御としては、厚さ検出部25(厚さ検出工程)で検出された第1ウェブM5の厚さTM5の振れ幅ΔTM5が第1許容値Aから外れたときに、ローター132の回転速度V132を低下させる第1制御である。この第1制御は、後述する図8中のステップS102〜ステップS105に相当する。なお、図8のステップS103での判断は、図9のフローチャートに基づいて行われる。図8、図9のフローチャートについては、後述する。また、図11のグラフは、制御前の厚さTM5の経時変化の傾向を示すグラフであり、図12のグラフは、制御後の厚さTM5の経時変化の傾向を示すグラフである。
なお、振れ幅ΔTM5は、実際に厚さ検出部25で検出された厚さTM5(実測値)から、目標とする厚さTM5(目標値)を減じた値である。この振れ幅ΔTM5は、厚さTM5が検出されるごとに演算される。なお、目標値は、制御部28の記憶部282に予め記憶されている。また、この目標値は、適宜変更可能(書き換え可能)である。図11では、一例として、目標値の厚さTM5を2mmとしたとき、実測値の厚さTM5が2.7mmの部分に、「ΔTM5」が付されている。この場合、振れ幅ΔTM5は、「0.7」である。また、図12では、一例として、目標値の厚さTM5を2mmとしたとき、実測値の厚さTM5が2.2mmの部分に、「ΔTM5」が付されている。この場合、振れ幅ΔTM5は、「0.2」である。
また、第1許容値Aは、振れ幅ΔTM5がこの第1許容値Aの範囲内に入っていれば、過解繊となっていないとみなし、振れ幅ΔTM5がこの第1許容値Aの範囲から外れていれば、過解繊となっているとみなす判断の基準となる範囲である。なお、第1許容値Aは、制御部28の記憶部282に予め記憶されている。また、この第1許容値Aは、例えば原料M1の種類に応じて、適宜変更可能(書き換え可能)である。図11および図12では、一例として、第1許容値Aは、目標とする第1ウェブM5の厚さTM5を「2.0mm」としたときを基準「0」として、上限値が「+0.5」すなわち上限の厚さTM5が「2.5mm」、下限値が「−0.5」すなわち下限の厚さTM5が「1.5mm」の範囲となっている。
2つ目の制御としては、厚さ検出部25(厚さ検出工程)で検出された第1ウェブM5の厚さTM5の経時変化の勾配αM5が第2許容値Bを下回ったときに、ローター132の回転速度V132を上昇させる第2制御である。この第2制御は、図8中のステップS106〜ステップS109に相当する。また、図8のステップS107での判断は、図10のフローチャートに基づいて行われる。図10のフローチャートについては、後述する。なお、図13のグラフは、制御前の厚さTM5の経時変化の傾向を示すグラフであり、図14のグラフは、制御後の厚さTM5の経時変化の傾向を示すグラフである。
なお、勾配αM5は、単位時間あたり(例えば図13、図14では400秒間)に、実際に厚さ検出部25で検出された厚さTM5(実測値)から得られる回帰直線SL1の傾きである。この勾配αM5は、前記単位時間ごとに演算される。
また、第2許容値Bは、単位時間あたり(例えば図13、図14では400秒間)に、勾配αM5が第2許容値B以上であれば、解繊不足となっていないとみなし、勾配αM5が第2許容値B未満であれば、解繊不足となっているとみなす判断の基準となる厚さTM5の経時変化を示す直線SL2の傾き(経時的な厚さTM5の限界低下率)である。なお、第2許容値Bは、制御部28の記憶部282に予め記憶されている。また、この第2許容値Bは、例えば原料M1の種類に応じて、適宜変更可能(書き換え可能)である。
制御部28で第1制御、第2制御が行なわれる制御プログラムを、図8〜図10に示すフローチャートに基づいて説明する。
第1ウェブM5の厚さTM5を厚さ検出部25によって検出する(ステップS101)。前述したように、厚さ検出部25による厚さTM5の検出は、第1ウェブM5の搬送に連動して複数回行われ、その都度、検出結果が制御部28に送信される。
次に、ステップS101で検出された厚さTM5(実測値)から、目標とする厚さTM5(目標値)を減じて、振れ幅ΔTM5を演算する(ステップS102)。
次に、振れ幅ΔTM5が第1許容値Aの範囲から外れているか否かを判断する(ステップS103)。すなわち、ステップS103では、振れ幅ΔTM5が第1許容値Aの上限値を超えているか、または、第1許容値Aの下限値を下回っているかを判断する。
ステップS103において振れ幅ΔTM5が第1許容値Aの範囲から外れていると判断されたら、解繊部13のローター132の回転速度V132を低下させる(ステップS104)。
次に、再度、第1ウェブM5の厚さTM5を厚さ検出部25によって検出する(ステップS105)。このステップS105を実行した後は、ステップS102に戻り、以後、それより下位のステップを順次実行する。
また、ステップS103において振れ幅ΔTM5が第1許容値Aの範囲から外れていないと判断されたら、勾配αM5を演算して(ステップS106)、この勾配αM5が第2許容値Bを下回っているか否かを判断する(ステップS107)。
ステップS107において勾配αM5が第2許容値Bを下回っていると判断されたら、解繊部13のローター132の回転速度V132を上昇させる(ステップS108)。
次に、再度、第1ウェブM5の厚さTM5を厚さ検出部25によって検出する(ステップS109)。このステップS109を実行した後は、ステップS106に戻り、以後、それより下位のステップを順次実行する。
また、ステップS107において勾配αM5が第2許容値Bを下回っていないと判断されたら、そのまま、以降のステップを実行していく。
このような制御によれば、厚さTM5の経時的な変動が例えば図11に示す状態(振れ幅ΔTM5が第1許容値Aの範囲を超える、すなわち、第1許容値Aの上限値を超えるか、または、第1許容値Aの下限値を下回る場合がある状態)となっていたとしても、第1制御(ステップS102〜ステップS105)により、解繊部13のローター132の回転速度V132が調整され、その後、図12に示す状態(各振れ幅ΔTM5が第1許容値Aの範囲を超えていない、すなわち、第1許容値Aの範囲内にある状態)となる。
また、厚さTM5の経時的な変動が例えば図13に示す状態(厚さTM5が経時的に徐々に減少している状態)となっていたとしても、第2制御(ステップS106〜ステップS109)により、解繊部13のローター132の回転速度V132が調整され、その後、図14に示す状態(厚さTM5の経時的な減少が解消された状態)となる。
以上のように、第1ウェブM5の厚さTM5が好適に改善されることとなる。これにより、再生されたシートS同士で、または、シートS、1枚あたりで、坪量が不均一となったり、厚さが不均一となったりするのを防止することができる。また、シートSを再生するごとに、その厚さが経時的に減少していくのも防止することができる。従って、シート製造装置100では、品質が安定したシートSを継続的に製造することができる。
なお、制御部28は、第1制御(ステップS102〜ステップS105)を行なう際、ステップS104では、ローター132の回転速度V132を5%以上20%以下の範囲内で低下させるのが好ましく、8%以上12%以下の範囲内で低下させるのがより好ましい。
これにより、迅速に、すなわち、短期間で、振れ幅ΔTM5が第1許容値Aの範囲内に入る状態とすることができる。
また、制御部28は、第2制御(ステップS106〜ステップS109)を行なう際、ステップS108では、ローター132の回転速度V132を5%以上20%以下の範囲内で上昇させるのが好ましく、5%以上15%以下の範囲内で上昇させるのがより好ましい。
これにより、迅速に、すなわち、短期間で、勾配αM5が第2許容値B以上となる状態とすることができる。
また、ステップS103での「振れ幅ΔTM5が第1許容値Aの範囲から外れたか否か」の判断は、次のようにして行われるのが好ましい。
図9に示すように、制御部28に内蔵されているタイマーが作動する(ステップS201)。
次に、振れ幅ΔTM5が第1許容値Aの範囲から外れた回数(検出回数)Nを数え、その回数Nを記憶部282に記憶していく(ステップS202)。
次に、タイムアップとなった場合には(ステップS203)、回数Nが閾値(第1閾値)N1を超えたか否かを判断する(ステップS204)。なお、閾値N1は、回数Nが閾値N1を超えると、解繊部13で過解繊状態となり、シートSに坪量の不均一や厚さの不均一が生じるおそれがあるとみなすことができる数値である。
ステップS204において回数Nが閾値N1を超えたと判断されたら、振れ幅ΔTM5が第1許容値Aの範囲から外れたと判断する(ステップS205)。
一方、ステップS204において回数Nが閾値N1を超えたと判断されなかった場合には、振れ幅ΔTM5が第1許容値Aの範囲から外れていないと判断する(ステップS206)。
このように、制御部28は、第1制御(ステップS102〜ステップS105)を行なう際、ステップS103では、前記タイマーが作動してからタイムアップまでの単位時間あたりに、振れ幅ΔTM5が第1許容値Aの範囲から外れた回数Nが閾値N1を超えた場合に、振れ幅ΔTM5が第1許容値Aの範囲から外れたと判断する。このような判断により、無駄に、回転速度V132の低下を行なうのを防止することができる。
なお、回数Nの大小に応じて、ステップS104での回転速度V132の低下率を適宜変更、調整してもよい。
また、ステップS107での「勾配αM5が第2許容値Bを下回ったか否か」の判断は、次のようにして行われるのが好ましい。
図10に示すように、制御部28に内蔵されているタイマーが作動する(ステップS301)。
次に、勾配αM5が第2許容値Bを下回った回数(検出回数)Nを数え、その回数Nを記憶部282に記憶していく(ステップS302)。
次に、タイムアップとなった場合には(ステップS303)、回数Nが閾値(第2閾値)N2を超えたか否かを判断する(ステップS304)。なお、閾値N2は、回数Nが閾値N2を超えると、解繊部13で解繊不足状態となり、製造されるシートSの厚さが経時的に減少していくおそれがあるとみなすことができる数値である。
ステップS304において回数Nが閾値N2を超えたと判断されたら、勾配αM5が第2許容値Bを下回ったと判断する(ステップS305)。
一方、ステップS304において回数Nが閾値N2を超えたと判断されなかった場合には、勾配αM5が第2許容値Bを下回っていないと判断する(ステップS306)。
このように、制御部28は、第2制御(ステップS106〜ステップS109)を行なう際、ステップS107では、前記タイマーが作動してからタイムアップまでの単位時間あたりに、勾配αM5が第2許容値Bを下回った回数Nが閾値N2を超えた場合に、勾配αM5が第2許容値Bを下回ったと判断する。このような判断により、無駄に、回転速度V132の上昇を行なうのを防止することができる。
また、回数Nの大小に応じて、ステップS108での回転速度V132の上昇率を適宜変更、調整してもよい。
なお、制御部28は、本実施形態では第1制御、第2制御の順に行なっているが、これに限定されず、第2制御、第1制御の順に行なってもよい。
また、制御部28は、本実施形態では第1制御および第2制御の双方を行なっているが、これに限定されず、例えば、粗砕片M2の種類に応じて、第1制御を省略してもよいし、第2制御を省略してもよい。
また、第1制御と第2制御とは、本実施形態では第1ウェブM5を形成する際に行なわれるが、これに限定されず、第2ウェブM8を形成する際に行なわれてもよいし、第1ウェブM5および第2ウェブM8の双方を形成する際に行なわれてもよい。
<第2実施形態>
図15は、本発明のシート製造装置(ウェブ形成装置)の第2実施形態における制御部の制御プログラムを示すフローチャートである。
以下、この図を参照して本発明のウェブ形成装置、ウェブ形成方法およびシート製造装置の第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、第1制御を行なう際、第1ウェブの厚さの振れ幅が第1許容値の範囲から外れたか否かを判断する制御が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
本実施形態では、前記ステップS103での「振れ幅ΔTM5が第1許容値Aの範囲から外れたか否か」の判断は、次のようにして行われるのが好ましい。
図15に示すように、制御部28に内蔵されているタイマーが作動する(ステップS401)。
次に、振れ幅ΔTM5が第1許容値Aの範囲から外れた割合Qを演算し、その割合Qを記憶部282に記憶していく(ステップS402)。
次に、タイムアップとなった場合には(ステップS403)、割合Qが閾値(第1閾値)Q1を超えたか否かを判断する(ステップS404)。なお、閾値Q1は、割合Qが閾値Q1を超えると、解繊部13で過解繊状態となり、シートSに坪量の不均一や厚さの不均一が生じるおそれがあるとみなすことができる数値である。
ステップS404において割合Qが閾値Q1を超えたと判断されたら、振れ幅ΔTM5が第1許容値Aの範囲から外れたと判断する(ステップS405)。
一方、ステップS404において割合Qが閾値Q1を超えたと判断されなかった場合には、振れ幅ΔTM5が第1許容値Aの範囲から外れていないと判断する(ステップS406)。
このように、本実施形態では、制御部28は、第1制御を行なう際、ステップS103では、前記タイマーが作動してからタイムアップまでの単位時間あたりに、振れ幅ΔTM5が第1許容値Aの範囲から外れた割合Qが閾値Q1を超えた場合に、振れ幅ΔTM5が第1許容値Aの範囲から外れたと判断する。このような制御は、前記ステップS103での判断に、割合Qを用いた方が好ましい場合に有効な制御である。そして、この判断により、無駄に、回転速度V132の低下を行なうのを防止することができる。
なお、割合Qの大小に応じて、前記ステップS104での回転速度V132の低下率を適宜変更、調整してもよい。
<第3実施形態>
図16は、本発明のシート製造装置(ウェブ形成装置)の第3実施形態における制御部の制御プログラムを示すフローチャートである。
以下、この図を参照して本発明のウェブ形成装置、ウェブ形成方法およびシート製造装置の第3実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、第2制御を行なう際、第1ウェブの厚さの経時変化の勾配が第2許容値を下回ったか否かを判断する制御が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図16に示すように、制御部28に内蔵されているタイマーが作動する(ステップS501)。
次に、勾配αM5が第2許容値Bを下回った割合Qを演算し、その割合Qを記憶部282に記憶していく(ステップS502)。
次に、タイムアップとなった場合には(ステップS503)、割合Qが閾値(第2閾値)Q2を超えたか否かを判断する(ステップS504)。なお、閾値Q2は、割合Qが閾値N2を超えると、解繊部13で解繊不足状態となり、製造されるシートSの厚さが経時的に減少していくおそれがあるとみなすことができる数値である。
ステップS504において割合Qが閾値Q2を超えたと判断されたら、勾配αM5が第2許容値Bを下回ったと判断する(ステップS505)。
一方、ステップS504において割合Qが閾値Q2を超えたと判断されなかった場合には、勾配αM5が第2許容値Bを下回っていないと判断する(ステップS506)。
このように、本実施形態では、制御部28は、第2制御を行なう際、ステップS107では、前記タイマーが作動してからタイムアップまでの単位時間あたりに、勾配αM5が第2許容値Bを下回った割合Qが閾値Q2を超えた場合に、勾配αM5が第2許容値Bを下回ったと判断する。このような制御は、前記ステップS107での判断に、割合Qを用いた方が好ましい場合に有効な制御である。そして、この判断により、無駄に、回転速度V132の上昇を行なうのを防止することができる。
また、割合Qの大小に応じて、ステップS108での回転速度V132の上昇率を適宜変更、調整してもよい。
また、本実施形態では、前記ステップS103での判断に、前記第2実施形態で述べた判断、すなわち、割合Qを用いた判断を採用することもできる。
<第4実施形態>
図17は、本発明のシート製造装置(ウェブ形成装置)の第4実施形態における主要部のブロック図である。図18は、経過時間と解繊時の消費電力の厚さとの関係を示すグラフ(一例)である。図19は、経過時間と解繊時の消費電力の厚さとの関係を示すグラフ(一例)である。
以下、これらの図を参照して本発明のウェブ形成装置、ウェブ形成方法およびシート製造装置の第4実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、シート製造装置(ウェブ形成装置)の構成が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図17に示すように、本実施形態では、シート製造装置100(ウェブ形成装置1)は、解繊時に解繊部13のローター132が回転する際のモーター133の消費電力R133を検出する消費電力検出部29を備える。消費電力検出部29としては、特に限定されず、例えば、回転時のモーター133の消費電力の波形の中心を抽出し、その抽出した値を消費電力(平均消費電力)R133として扱うよう構成されたもの等を用いることができる。例えば、図18では、モーター133の消費電力R133は、2000Wであり、図19では、モーター133の消費電力R133は、1600Wである。
また、シート製造装置100(ウェブ形成装置1)は、消費電力検出部29での検出結果に基づいて、解繊部13による粗砕片M2(被解繊物)の解繊の容易性に関する情報を報知する報知部30を備える。報知部30としては、特に限定されず、例えば、画像を表示するモニター、互いに異なる色の光を発する複数のランプを有するシグナルランプ、音声を発するスピーカー等を用いることができる。
前記第1実施形態でも述べたように、粗砕片M2が例えば使用済みの古紙を粗砕したものである場合、古紙の種類によって、粗砕片M2には、比較的解繊され易いものや、それとは反対に比較的解繊しづらいもの等、様々なものが存在する。そして、解繊部13では、比較的解繊され易い粗砕片M2を解繊する場合と、比較的解繊しづらい粗砕片M2を解繊する場合とで、消費電力R133が異なり、一般的に、前者の場合の消費電力R133が後者の場合の消費電力R133よりも低下する傾向にある。
そこで、消費電力検出部29で消費電力R133を検出し、その検出結果を報知部30で報知することにより、シート製造装置100を操作するオペレーターは、現在解繊中の粗砕片M2が、比較的解繊され易いものであるのか、それも、比較的解繊しづらいものであるのかを認識することができる。そして、例えば、シート製造装置100での第1制御や第2制御をオペレーターが手動で切り替える場合、その切り換え操作をオペレーターに促すことができる。
例えば、消費電力R133が2000Wである状態(図18参照)を基準とした場合、この基準に対して、実際の解繊中の消費電力R133が10%以下であるならば、制御の切り換え操作を行なうのが好ましい。例えば、図19に示す状態では、消費電力R133が1600W(基準の10%以下)となっているので、制御の切り換え操作を行なうのが好ましい。
また、制御の切り換えは、本実施形態では手動となっているが、自動的に行なわれてもよい。
また、消費電力検出部29は、消費電力R133を検出する際、各種ノイズを相殺するよう構成されているのが好ましい。これにより、消費電力R133を正確に検出することができる。
以上、本発明のウェブ形成装置、ウェブ形成方法およびシート製造装置を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。また、ウェブ形成装置およびシート製造装置を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明のウェブ形成装置、ウェブ形成方法およびシート製造装置は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
100…シート製造装置(古紙再生装置)、1…ウェブ形成装置、11…原料供給部、12…粗砕部、121…粗砕刃、122…シュート(ホッパー)、13…解繊部、131…ステーター(ライナー)、132…ローター、133…モーター(ACモーター)、134…インバーター、135…コンバーター回路、136…インバーター回路、137…コンデンサー、14…選別部、141…ドラム部(篩部)、142…ハウジング部、15…第1ウェブ形成部(堆積部)、151…メッシュベルト、152…張架ローラー、153…吸引部(サクション機構)、154…モーター(ACモーター)、16…細分部、161…プロペラ、162…ハウジング部、17…混合部、171…樹脂供給部、172…管(流路)、173…ブロアー、174…スクリューフィーダー、18…ほぐし部、181…ドラム部、182…ハウジング部、19…第2ウェブ形成部、191…メッシュベルト(分離ベルト)、192…張架ローラー、193…吸引部(サクション機構)、20…シート形成部、201…加圧部、202…加熱部、203…カレンダーローラー、204…加熱ローラー、21…切断部、211…第1カッター、212…第2カッター、22…ストック部、231…加湿部、232…加湿部、233…加湿部、234…加湿部、235…加湿部、236…加湿部、241…管(流路)、242…管(流路)、243…管(流路)、244…管(流路)、245…管(流路)、246…管(流路)、25…厚さ検出部、251…発光部、252…受光部、261…ブロアー、262…ブロアー、263…ブロアー、27…回収部、28…制御部、281…CPU(Central Processing Unit)、282…記憶部、29…消費電力検出部、30…報知部、A…第1許容値、B…第2許容値、D132…矢印、L25…光、L25’…反射光、M1…原料、M2…粗砕片、M3…解繊物、M4−1…第1選別物、M4−2…第2選別物、M5…第1ウェブ、M6…細分体、M7…混合物、M8…第2ウェブ、N1…閾値(第1閾値)、N2…閾値(第2閾値)、N…回数(検出回数)、N…回数(検出回数)、P1…樹脂、Q1…閾値(第1閾値)、Q2…閾値(第2閾値)、Q…割合、Q…割合、R133…消費電力、S…シート、S101〜S109…ステップ、S201〜S206…ステップ、S301〜S306…ステップ、S401〜S406…ステップ、S501〜S506…ステップ、SL1…回帰直線、SL2…直線、TM5…厚さ、V132…回転速度(角速度)、αM5…勾配、ΔTM5…振れ幅

Claims (12)

  1. 回転速度が可変のローターを有し、被解繊物を前記ローターの回転により解繊する解繊部と、
    前記解繊部によって解繊された解繊物が堆積される堆積部と、
    前記堆積部に堆積された堆積物の厚さを検出する厚さ検出部と、
    前記厚さ検出部での検出結果に基づいて、前記ローターの回転速度を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記厚さ検出部で検出された前記堆積物の厚さの振れ幅が第1許容値から外れたときに、前記ローターの回転速度を低下させる第1制御と、前記厚さ検出部で検出された前記堆積物の厚さの経時変化の勾配が第2許容値を下回ったときに、前記ローターの回転速度を上昇させる第2制御と、のうちの少なくとも一方を行なうことを特徴とするウェブ形成装置。
  2. 前記制御部は、前記第1制御を行なう際、単位時間あたりに前記振れ幅が前記第1許容値から外れた回数が閾値を超えた場合に、前記振れ幅が前記第1許容値から外れたと判断する請求項1に記載のウェブ形成装置。
  3. 前記制御部は、前記第1制御を行なう際、単位時間あたりに前記振れ幅が前記第1許容値から外れた割合が閾値を超えた場合に、前記振れ幅が前記第1許容値から外れたと判断する請求項1に記載のウェブ形成装置。
  4. 前記制御部は、前記第1制御を行なう際、前記ローターの回転速度を5%以上20%以下の範囲内で低下させる請求項1ないし3のいずれか1項に記載のウェブ形成装置。
  5. 前記制御部は、前記第2制御を行なう際、単位時間あたりに前記勾配が前記第2許容値を下回った回数が閾値を超えた場合に、前記勾配が前記第2許容値を下回ったと判断する請求項1ないし4のいずれか1項に記載のウェブ形成装置。
  6. 前記制御部は、前記第2制御を行なう際、単位時間あたりに前記勾配が前記第2許容値を下回った割合が閾値を超えた場合に、前記勾配が前記第2許容値を下回ったと判断する請求項1ないし4のいずれか1項に記載のウェブ形成装置。
  7. 前記制御部は、前記第2制御を行なう際、前記ローターの回転速度を5%以上20%以下の範囲内で上昇させる請求項1ないし6のいずれか1項に記載のウェブ形成装置。
  8. 前記堆積部は、前記堆積物を搬送するベルトを有し、
    前記厚さ検出部は、前記ベルト上の前記堆積物に対して光を発光する発光部と、前記発光部からの光が前記堆積物で反射した反射光を受光する受光部とを有する請求項1ないし7のいずれか1項に記載のウェブ形成装置。
  9. 前記ローターが回転する際の消費電力を検出する消費電力検出部を備える請求項1ないし8のいずれか1項に記載のウェブ形成装置。
  10. 前記消費電力検出部での検出結果に基づいて、前記解繊部による前記被解繊物の解繊の容易性に関する情報を報知する報知部を備える請求項9に記載のウェブ形成装置。
  11. 回転速度が可変のローターに対して供給される被解繊物を、前記ローターの回転により解繊する解繊工程と、
    前記解繊工程で解繊された解繊物が堆積される堆積工程と、
    前記堆積工程でされた堆積物の厚さを検出する厚さ検出工程と、を有し、
    前記解繊工程では、前記厚さ検出工程での検出結果に基づいて、前記ローターの回転速度を制御しており、
    前記解繊工程では、前記厚さ検出工程で検出された前記堆積物の厚さの振れ幅が第1許容値から外れたとき、前記ローターの回転速度を低下させる第1制御と、前記厚さ検出工程で検出された前記堆積物の厚さの経時変化の勾配が第2許容値を下回ったとき、前記ローターの回転速度を上昇させる第2制御と、のうちの少なくとも一方を行なうことを特徴とするウェブ形成方法。
  12. 請求項1ないし10のいずれか1項に記載のウェブ形成装置を備え、
    前記堆積物からシートを製造することを特徴とするシート製造装置。
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