JP2019172136A - 二輪自動車用空気入りタイヤ - Google Patents

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【課題】耐摩耗性を損なうことなくトレッドゴム層への再生ゴム又は粉砕ゴムの使用を可能にし、安価であると共に環境保護への貢献を可能にした二輪自動車用空気入りタイヤを提供する。【解決手段】バイアス構造を有すると共に、トレッド部1におけるカーカス層4の外周側にトレッドゴム層10が配置された二輪自動車用空気入りタイヤにおいて、トレッドゴム層10がトレッド部1のセンター側に位置するセンターゴム層11とトレッド部1のショルダー側に位置するショルダーゴム層12とから構成され、ショルダーゴム層12がマトリクスゴム中に分散された再生ゴム又は粉砕ゴムの粒子13を含み、ショルダーゴム層12の厚さがトレッド部1のセンター側からショルダー側に向かって漸増すると共に、センターゴム層11がショルダーゴム層12のセンター側の端部を覆うように配置される。【選択図】図1

Description

本発明は、二輪自動車に使用される空気入りタイヤに関し、更に詳しくは、耐摩耗性を損なうことなくトレッドゴム層への再生ゴム又は粉砕ゴムの使用を可能にし、安価であると共に環境保護への貢献を可能にした二輪自動車用空気入りタイヤに関する。
二輪自動車用の空気入りタイヤは、キャンバースラストによる力により旋回するため、四輪自動車用の空気入りタイヤに比べてトレッド部の曲率半径が小さくなるように設計されている(例えば、特許文献1参照)。そのため、直線道路が多い地域では、トレッドショルダー部が殆ど摩耗せず、トレッドセンター部のみが摩耗した状態でタイヤを使い切ることが多い。言い換えれば、直線道路が多い地域では、トレッドセンター部の摩耗性能がタイヤの使用寿命を決定する要因となる。
ところで、地球環境を保護する観点及びコストダウンの観点から、空気入りタイヤのリサイクル率を高くすることが要求されており、使用済みのタイヤやチューブから回収された再生ゴムを新しいゴム原料中に配合し、新たなタイヤのトレッドゴムとして使用することが検討されている。
再生ゴムとは、使用済みの加硫ゴムに化学的・物理的な処理を加えることにより、再び成形加工可能な可塑性と粘着性を持たせたゴム状物質である。このような再生ゴムは、一般的に、安価であること、加工性が優れること、押出などの作業が容易であるという利点を有しているが、その反面、ゴム製品の弾性、引裂抵抗、引張強さ等の性能が低下するという欠点を有している。特に、再生ゴムをトレッドゴム層に適用した場合、耐摩耗性を損なう恐れがある。同様に、使用済みのタイヤやチューブを粉砕して得られる粉砕ゴムをトレッドゴム層に適用した場合も、耐摩耗性が低下する要因となる。
特開昭61−27707号公報
本発明の目的は、耐摩耗性を損なうことなくトレッドゴム層への再生ゴム又は粉砕ゴムの使用を可能にし、安価であると共に環境保護への貢献を可能にした二輪自動車用空気入りタイヤを提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の二輪自動車用空気入りタイヤは、バイアス構造を有すると共に、トレッド部におけるカーカス層の外周側にトレッドゴム層が配置された二輪自動車用空気入りタイヤにおいて、前記トレッドゴム層が前記トレッド部のセンター側に位置するセンターゴム層と前記トレッド部のショルダー側に位置するショルダーゴム層とから構成され、前記ショルダーゴム層がマトリクスゴム中に分散された再生ゴム又は粉砕ゴムの粒子を含み、前記ショルダーゴム層の厚さが前記トレッド部のセンター側からショルダー側に向かって漸増すると共に、前記センターゴム層が前記ショルダーゴム層のセンター側の端部を覆うように配置されていることを特徴とするものである。
本発明では、二輪自動車用空気入りタイヤにおいて、トレッドゴム層がトレッド部のセンター側に位置するセンターゴム層とトレッド部のショルダー側に位置するショルダーゴム層とから構成され、ショルダーゴム層がマトリクスゴム中に分散された再生ゴム又は粉砕ゴムの粒子を含み、ショルダーゴム層の厚さがトレッド部のセンター側からショルダー側に向かって漸増すると共に、センターゴム層がショルダーゴム層のセンター側の端部を覆うように配置された構造を採用することにより、耐摩耗性を損なうことなくトレッドゴム層に再生ゴム又は粉砕ゴムを使用することが可能になる。
つまり、二輪自動車用空気入りタイヤでは、旋回時以外の走行状態において、トレッド部のセンター側の部位が主として摩耗することから、センターゴム層に再生ゴム又は粉砕ゴムの粒子を配合すると、耐摩耗性が低下することになる。これに対して、使用頻度が低いトレッド部のショルダー側の部位に配置されたショルダーゴム層だけに再生ゴム又は粉砕ゴムの粒子を配合することにより、耐摩耗性の低下を回避することができる。これにより、耐摩耗性を低下させることなくトレッドゴム層への再生ゴム又は粉砕ゴムの使用が可能になり、その結果、二輪自動車用空気入りタイヤの製造コストを低減すると共に、環境保護に大きく貢献することができる。
本発明において、トレッド部のセンター部の曲率半径の中心位置を通りタイヤ径方向に延びるタイヤ中心線と、その曲率半径の中心位置を通りタイヤ中心線に対して20°の角度をなす第1基準線と、その曲率半径の中心位置とトレッド部のショルダーエッジを通る第2基準線とを想定したとき、タイヤ中心線と第1基準線との間に規定されるセンター区間におけるトレッドゴム層中の粒子の充填率が0%であり、第1基準線と第2基準線との間に規定されるショルダー区間におけるトレッドゴム層中の粒子の充填率が5%〜20%であることが好ましい。直線道路においては、通常、タイヤ中心線に対して20°の角度をなす第1基準線よりもセンター側の部位が大きく摩耗する傾向があるので、上記センター区間におけるトレッドゴム層中の粒子の充填率を0%とすることで、耐摩耗性の低下を回避することができる。一方、第1基準線よりもショルダー側の部位は摩耗し難いので、上記ショルダー区間におけるトレッドゴム層中の粒子の充填率を5%〜20%とすることで、製造コストの低減と環境保護への貢献を実現することができる。
粒子の各々の体積は1mm3以下であることが好ましい。これにより、耐摩耗性と耐クラック性を良好に維持することができる。
トレッド部のセンター部の曲率半径は30mm〜80mmであり、トレッド部のショルダーエッジの高さSLHはタイヤ断面高さSHに対して0.55≦SLH/SH≦0.8の関係を満足することが好ましい。これにより、トレッド部のセンター側の部位又はショルダー側の部位に早期摩耗が生じるのを防止することができる。
ショルダーゴム層のJIS硬度は55〜65であり、ショルダーゴム層の破断伸びは300%〜460%であることが好ましい。これにより、耐摩耗性と耐クラック性を良好に維持することができる。
ショルダーゴム層はトレッド部の外表面から離間した位置に埋設されており、トレッド部の外表面からショルダーゴム層までの最短距離Xが2mm≦X≦4mmの範囲にあることが好ましい。このようにショルダーゴム層をトレッド部の外表面から離間した位置に埋設することにより、耐摩耗性を効果的に改善することができる。
本発明において、トレッド部のセンター部の曲率半径、トレッド部のショルダーエッジの高さSLH及びタイヤ断面高さSHは、タイヤを正規リムにリム組みして正規内圧を充填した状態で測定されるものである。「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えば、JATMAであれば標準リム、TRAであれば“Design Rim”、或いはETRTOであれば“Measuring Rim”とする。「正規内圧」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば最高空気圧、TRAであれば表“TIRE ROAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES”に記載の最大値、ETRTOであれば“INFLATION PRESSURE”であるが、タイヤが乗用車用である場合には180kPaとする。
本発明の実施形態からなる二輪自動車用空気入りタイヤを示す子午線半断面図である。 本発明の他の実施形態からなる二輪自動車用空気入りタイヤを示す子午線半断面図である。
以下、本発明の構成について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の実施形態からなる二輪自動車用空気入りタイヤ(以下、空気入りタイヤとも言う。)を示すものである。
図1に示すように、本実施形態の空気入りタイヤは、タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部1と、該トレッド部1の両側に配置された一対のサイドウォール部2,2と、これらサイドウォール部2のタイヤ径方向内側に配置された一対のビード部3,3とを備えている。
一対のビード部3,3間には2層のカーカス層4が装架されている。これらカーカス層4は、タイヤ径方向に対して傾斜しながら延在する複数本の補強コードを含み、かつ層間で補強コードが互いに交差するように配置されている。つまり、この空気入りタイヤはバイアス構造を有している。カーカス層4において、補強コードのタイヤ周方向に対する傾斜角度は例えば25°〜40°の範囲に設定されている。カーカス層4の補強コードとしては、ナイロンやポリエステル等の有機繊維コードが好ましく使用される。カーカス層4は、各ビード部3に配置されたビードコア5に係止されている。ビードコア5の外周上には断面三角形状のゴム組成物からなるビードフィラー6が配置されている。
なお、上述したタイヤ内部構造は空気入りタイヤにおける代表的な例を示すものであるが、これに限定されるものではない。
上記空気入りタイヤにおいて、トレッド部1におけるカーカス層4の外周側にはトレッドゴム層10が配置されている。このトレッドゴム層10はトレッド部1のセンター側に位置するセンターゴム層11とトレッド部1のショルダー側に位置するショルダーゴム層12とから構成されている。ショルダーゴム層12は、マトリクスゴム中に均一に分散された再生ゴム又は粉砕ゴムの粒子13を含んでいる。また、ショルダーゴム層12の厚さはトレッド部1のセンター側からショルダー側に向かうに連れて徐々に大きくなっており、センターゴム層11がショルダーゴム層12のセンター側の端部を覆うように配置されている。つまり、センターゴム層11とショルダーゴム層12との境界面(破線にて図示)はトレッド部1の踏面の法線方向に対して傾斜している。
上述のように二輪自動車用空気入りタイヤにおいて、トレッドゴム層10をトレッド部1のセンター側に位置するセンターゴム層11とトレッド部1のショルダー側に位置するショルダーゴム層12とに区分し、ショルダーゴム層12のマトリクスゴム中に再生ゴム又は粉砕ゴムの粒子13を分散させ、ショルダーゴム層1の厚さをトレッド部1のセンター側からショルダー側に向かって漸増させると共に、ショルダーゴム層12のセンター側の端部を覆うようにセンターゴム層11を配置することにより、耐摩耗性を損なうことなくトレッドゴム層に再生ゴム又は粉砕ゴムを使用することが可能になる。これにより、二輪自動車用空気入りタイヤの製造コストを低減すると共に、環境保護に大きく貢献することができる。
上記空気入りタイヤにおいて、トレッド部1のセンター部の曲率半径Rの中心位置Aを通りタイヤ径方向に延びるタイヤ中心線CLと、曲率半径Rの中心位置Aを通りタイヤ中心線CLに対して20°の角度をなす第1基準線L1と、曲率半径Rの中心位置Aとトレッド部1のショルダーエッジEを通る第2基準線L2とを想定したとき、タイヤ中心線CLと第1基準線L1との間にセンター区間Aceが規定され、第1基準線L1と第2基準線L2との間にショルダー区間Ashが規定される。
ここで、センター区間Aceにおけるトレッドゴム層10中の粒子13の充填率は0%に設定され、ショルダー区間Ashにおけるトレッドゴム層10中の粒子13の充填率は5%〜20%の範囲に設定されていると良い。粒子13の充填率とは、センター区間Ace及びショルダー区間Ashの各々において、トレッドゴム層10に占める粒子13の割合である。このような粒子13の充填率は、例えば、タイヤ子午線に沿って切断されたカットサンプルの切断面を観測することで求めることができる。センター区間Aceにおけるトレッドゴム層10中の粒子13の充填率が0%であることは、粒子13を含むショルダーゴム層12のセンター側の端部が第1基準線L1よりもトレッド部1のショルダー側に配置されることを意味する。
直線道路においては、通常、タイヤ中心線CLに対して20°の角度をなす第1基準線L1よりもセンター側の部位が大きく摩耗する傾向があるので、センター区間Aceにおけるトレッドゴム層10中の粒子13の充填率を0%とすることで、耐摩耗性の低下を回避することができる。一方、第1基準線L1よりもショルダー側の部位は摩耗し難いので、ショルダー区間Ashにおけるトレッドゴム層10中の粒子13の充填率を5%〜20%とすることで、製造コストの低減と環境保護への貢献を実現することができる。ショルダー区間Ashにおけるトレッドゴム層10中の粒子13の充填率が5%よりも低いと、製造コストの低減と環境保護への貢献に関する効果が低下し、逆に20%よりも高いと、耐摩耗性の低下が懸念される。
上記空気入りタイヤにおいて、粒子13の粒ごとの体積は1mm3以下であると良い。粒子13の体積を小さくすることにより、耐摩耗性と耐クラック性を良好に維持することができる。粒子13の粒ごとの体積が1mm3よりも大きいと、摩耗を生じ易くなると共に、ショルダーゴム層12のマトリクスゴムと粒子13との界面にクラックを生じ易くなる。
上記空気入りタイヤにおいて、トレッド部1のセンター部の曲率半径Rは30mm〜80mmであり、トレッド部1のショルダーエッジEの高さSLHはタイヤ断面高さSHに対して0.55≦SLH/SH≦0.8の関係を満足すると良い。これにより、トレッド部1のセンター側の部位又はショルダー側の部位に早期摩耗が生じるのを防止することができる。ここで、トレッド部1のセンター部の曲率半径Rが30mmよりも小さいとトレッド部1のセンター側の部位での接地圧が高くなって当該部位に早期摩耗が生じ易くなり、逆に80mmよりも大きいとトレッド部1のショルダー側の部位に早期摩耗が生じ易くなる。また、SLH/SHが0.55よりも小さいとトレッド部1のセンター側の部位での接地圧が高くなって当該部位に早期摩耗が生じ易くなり、逆に0.8よりも大きいとトレッド部1のショルダー側の部位に早期摩耗が生じ易くなる。
上記空気入りタイヤにおいて、ショルダーゴム層12のJIS硬度は55〜65であり、ショルダーゴム層12の破断伸びは300%〜460%であると良い。これにより、トレッドゴム層10に再生ゴム又は粉砕ゴムの粒子13を使用するにあたって、耐摩耗性と耐クラック性を良好に維持することができる。JIS硬度は、JIS−K6253に準拠して、Aタイプのデュロメータを用いて温度23℃の条件にて測定されるデュロメータ硬さである。破断伸びは、JIS−K6251に準拠して、ダンベル状試験片を用いて温度23℃の条件にて測定される引張強さである。
図2は本発明の他の実施形態からなる二輪自動車用空気入りタイヤを示すものである。図2において、図1と同一物には同一符号を付してその部分の詳細な説明は省略する。図2において、ショルダーゴム層12はトレッド部1の外表面から離間した位置に埋設されている。つまり、センターゴム層11のショルダー側の端部がショルダーエッジEまで延長されており、センターゴム層11がショルダー区間Ashにおいてショルダーゴム層12を覆うように配置されている。そして、トレッド部1の外表面からショルダーゴム層12までの最短距離Xは2mm≦X≦4mmの範囲に設定されている。
このようにショルダーゴム層12をトレッド部1の外表面から離間した位置に埋設することにより、耐摩耗性を効果的に改善することができる。ここで、トレッド部1の外表面からショルダーゴム層12までの最短距離Xが2mmよりも小さいと耐摩耗性の改善効果が低下し、逆に4mmよりも大きいと再生ゴム又は粉砕ゴムの使用量が減少する。
タイヤサイズが2.75−14であり、2層のカーカス層によるバイアス構造を有すると共に、トレッド部におけるカーカス層の外周側にトレッドゴム層が配置された二輪自動車用空気入りタイヤにおいて、トレッドゴム層をセンターゴム層とショルダーゴム層とから構成し、ショルダーゴム層のマトリクスゴム中に再生ゴムの粒子を分散させ、ショルダーゴム層の厚さをトレッド部のセンター側からショルダー側に向かって漸増させ、ショルダーゴム層のセンター側の端部を覆うようにセンターゴム層を配置すると共に、センター区間におけるトレッドゴム層中の粒子の充填率、ショルダー区間におけるトレッドゴム層中の粒子の充填率、粒子の各々の体積、タイヤ断面高さSHに対するトレッド部のショルダーエッジの高さSLHの比SLH/SH、トレッド部のセンター部の曲率半径R、ショルダーゴム層のJIS硬度、ショルダーゴム層の破断伸び、トレッド部の外表面からショルダーゴム層までの最短距離Xを表1及び表2のように種々異ならせた実施例1〜11のタイヤを作製した。
比較のため、ショルダーゴム層に再生ゴムの粒子を配合していないこと以外は実施例1と同じ構造を有する従来例のタイヤと、ショルダーゴム層のみならずセンターゴム層にも再生ゴムの粒子を配合したこと以外は実施例1と同じ構造を有する比較例1のタイヤと、センターゴム層とショルダーゴム層との境界面をトレッド部の踏面に対して直交させたこと以外は実施例1と同じ構造を有する比較例2のタイヤを用意した。表1及び表2において、ショルダーゴム層の構造として、ショルダーゴム層の厚さがトレッド部のセンター側からショルダー側に向かって漸増する場合を「A」にて示し、漸増しない場合を「B」にて示した。
これら試験タイヤについて、下記の評価方法により、耐摩耗性を評価し、その結果を表1及び表2に併せて示した。
耐摩耗性:
各試験タイヤをリム組みして二輪自動車に装着し、空気圧225kPa、荷重97kg(規定荷重の80%)、速度80km/h、走行距離1万kmの条件で実車走行試験を行った後、トレッド部の摩耗量を測定した。評価結果は、測定値の逆数を用い、従来例を100とする指数値にて示した。この指数値が大きいほど耐摩耗性が優れていることを意味する。指数値が「97」以上であれば許容範囲内である。
Figure 2019172136
Figure 2019172136
表1及び表2から明らかなように、実施例1〜11のタイヤは、いずれも、トレッドゴム層を構成するショルダーゴム層に再生ゴムを使用しているものの、従来例との対比において良好な耐摩耗性を有していた。一方、比較例1のタイヤは、ショルダーゴム層のみならずセンターゴム層にも再生ゴムを使用しているため、耐摩耗性の低下が顕著であった。比較例2のタイヤは、ショルダーゴム層の厚さがトレッド部のセンター側からショルダー側に向かって漸増する構成になっていないため、耐摩耗性が不十分であった。
1 トレッド部
2 サイドウォール部
3 ビード部
4 カーカス層
5 ビードコア
6 ビードフィラー
10 トレッドゴム層
11 センターゴム層
12 ショルダーゴム層
13 再生ゴム又は粉砕ゴムの粒子

Claims (6)

  1. バイアス構造を有すると共に、トレッド部におけるカーカス層の外周側にトレッドゴム層が配置された二輪自動車用空気入りタイヤにおいて、前記トレッドゴム層が前記トレッド部のセンター側に位置するセンターゴム層と前記トレッド部のショルダー側に位置するショルダーゴム層とから構成され、前記ショルダーゴム層がマトリクスゴム中に分散された再生ゴム又は粉砕ゴムの粒子を含み、前記ショルダーゴム層の厚さが前記トレッド部のセンター側からショルダー側に向かって漸増すると共に、前記センターゴム層が前記ショルダーゴム層のセンター側の端部を覆うように配置されていることを特徴とする二輪自動車用空気入りタイヤ。
  2. 前記トレッド部のセンター部の曲率半径の中心位置を通りタイヤ径方向に延びるタイヤ中心線と、前記曲率半径の中心位置を通り前記タイヤ中心線に対して20°の角度をなす第1基準線と、前記曲率半径の中心位置と前記トレッド部のショルダーエッジを通る第2基準線とを想定したとき、前記タイヤ中心線と前記第1基準線との間に規定されるセンター区間における前記トレッドゴム層中の前記粒子の充填率が0%であり、前記第1基準線と前記第2基準線との間に規定されるショルダー区間における前記トレッドゴム層中の前記粒子の充填率が5%〜20%であることを特徴とする請求項1に記載の二輪自動車用空気入りタイヤ。
  3. 前記粒子の各々の体積が1mm3以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の二輪自動車用空気入りタイヤ。
  4. 前記トレッド部のセンター部の曲率半径が30mm〜80mmであり、前記トレッド部のショルダーエッジの高さSLHがタイヤ断面高さSHに対して0.55≦SLH/SH≦0.8の関係を満足することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の二輪自動車用空気入りタイヤ。
  5. 前記ショルダーゴム層のJIS硬度が55〜65であり、前記ショルダーゴム層の破断伸びが300%〜460%であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の二輪自動車用空気入りタイヤ。
  6. 前記ショルダーゴム層は前記トレッド部の外表面から離間した位置に埋設されており、前記トレッド部の外表面から前記ショルダーゴム層までの最短距離Xが2mm≦X≦4mmの範囲にあることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の二輪自動車用空気入りタイヤ。
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