JP2019172000A - エアバッグ装置 - Google Patents
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Abstract
Description
また、固定部は、係合部に向かって保護エアバッグを押圧するように前方に展開する固定エアバッグを有することが好ましい。
実施の形態1
図1に、この発明の実施の形態1に係るエアバッグ装置の構成を示す。このエアバッグ装置は、自動車のシートSの一方の側部Sa近傍にエアバッグ用移動体1aが配置されると共にシートSの他方の側部Sb近傍に係合用移動体1bが配置され、エアバッグ用移動体1aに保護エアバッグ2が収納されている。また、エアバッグ装置は、乗員情報検出部3および衝突検出部4を有し、乗員情報検出部3および衝突検出部4に展開位置算出部5aを介して展開制御部6が接続され、この展開制御部にインフレータ7および駆動部8aがそれぞれ接続されている。また、展開位置算出部5aには、係合位置算出部5bが接続されており、この係合位置算出部5bに展開制御部6および駆動部8bが順次接続されている。そして、インフレータ7に保護エアバッグ2が接続されると共に駆動部8aにエアバッグ用移動体1aが接続され、駆動部8bに係合用移動体1bが接続されている。
保護エアバッグ2は、衝突に伴って前方に移動する乗員Rを受け止めるもので、エアバッグ用移動体1aから係合用移動体1bに向かって、すなわちシートSの側部Sa側から側部Sb側に向かって展開するようにエアバッグ用移動体1aに配置されている。
また、係合用移動体1bの前部には、保護エアバッグ2の先端部近傍に係合する係合部12が形成されている。この係合部12は、シートS側に突出する形状を有し、保護エアバッグ2の先端部近傍を前方から支持するように形成されている。係合用移動体1bは、保護エアバッグ2との係合を保つ強度を有し、例えば樹脂などから構成することができる。
インフレータ7は、保護エアバッグ2に展開ガスを注入して保護エアバッグ2を展開させるものである。
衝突検出部4は、自動車が衝突する衝突情報を検出するものである。例えば、衝突検出部4は、衝突物の位置、方向および大きさなどの衝突情報を衝突前に検出すると共に自動車の衝突位置などの衝突情報を衝突時に検出する。衝突検出部4としては、例えばカメラなどを用いることができる。
係合位置算出部5bは、展開位置算出部5aで算出された展開位置P1a、乗員情報検出部3で検出された乗員情報および衝突検出部4で検出された衝突情報に基づいて、係合用移動体1bの係合部12が保護エアバッグ2の先端部近傍に係合する係合位置P1bを算出する。すなわち、係合位置算出部5bは、展開された保護エアバッグ2の先端部より前側において係合部12が保護エアバッグを支持する係合が保たれる係合位置P1bを算出する。
まず、図1に示すように、シートSに乗員Rが着座した状態で自動車が走行される。このとき、エアバッグ用移動体1aおよび係合用移動体1bは、それぞれ退避位置P2aおよびP2bに配置されている。自動車に前方から衝突物が接近すると、衝突検出部4が、衝突物の位置、方向および大きさなどの衝突情報を順次検出する。また、乗員情報検出部3が、シートSに着座する乗員Rの姿勢および体格などの乗員情報を順次検出する。
衝突検出部4により検出された衝突情報と乗員情報検出部3により検出された乗員情報は、展開位置算出部5aに出力される。また、図示しない自動車の制御部が、自動車の走行情報を展開位置算出部5aに順次出力する。走行情報としては、例えば、自動車の走行方向および速度などが挙げられる。
展開位置算出部5aから衝突情報、乗員情報、走行情報および展開位置P1aが係合位置算出部5bに入力されると、係合位置算出部5bは、衝突情報、乗員情報、走行情報および展開位置P1aに基づいて、展開位置P1aより前側で且つ係合部12による保護エアバッグ2の係合が保たれる係合位置P1bを算出する。係合位置算出部5bは、算出された係合位置P1bを展開制御部6に出力する。
同様に、展開位置算出部5aが、乗員情報、衝突情報および走行情報に基づいて展開位置P1aを算出することで、例えば衝突により乗員Rが前方に大きく移動する場合でも乗員Rの前側に保護エアバッグ2を展開して乗員Rを保護エアバッグ2で確実に受け止めることができる。
そこで、係合位置算出部5bは、乗員情報、衝突情報および走行情報に基づいて乗員Rが保護エアバッグ2に与える圧力を求め、係合部12による保護エアバッグ2の係合が保たれるように圧力に応じた係合位置P1bを算出する。これにより、乗員Rの体格などに応じて変動する最適な係合位置P1bを算出することができ、係合部12による保護エアバッグ2の係合を確実に保つことができる。
上記の実施の形態1において、係合用移動体1bは、係合部12との間で保護エアバッグ2の先端部13近傍を挟持する固定部を有することが好ましい。
例えば、図5に示すように、実施の形態1の係合用移動体1bに固定部21を配置すると共にインフレータ22を新たに配置することができる。
インフレータ22は、固定エアバッグ24に展開ガスを注入して固定エアバッグ24を展開させるもので、係合制御部11に接続されると共に固定エアバッグ24に接続されている。
続いて、係合制御部11が、インフレータ22を介して固定エアバッグ24を係合部12に向かって前方に展開させる。これにより、固定エアバッグ24が、図6に示すように、保護エアバッグ2を押圧するように展開され、係合部12との間で保護エアバッグ2の先端部13近傍を挟持して保護エアバッグ2の先端部13を固定することができる。
ここで、本実施の形態では、固定部21は、係合部12と固定エアバッグ24との間で保護エアバッグ2を挟持するように構成されたが、係合部12との間で保護エアバッグ2を挟持することができればよく、固定エアバッグ24に限られるものではない。
例えば、図7に示すように、保護エアバッグ2は、シートSの側部Sa近傍に設けられたアームレストTに配置することもできる。
例えば、実施の形態1において、衝突検出部4は、自動車が衝突したか否かの衝突情報のみを検出してもよい。乗員情報検出部3で検出される乗員情報に基づいて、展開位置算出部5aが乗員Rより前側に保護エアバッグ2を展開させる展開位置P1aを算出する。続いて、係合位置算出部5bが、展開位置算出部5aで算出された展開位置P1aおよび乗員情報検出部3で検出された乗員情報に基づいて、係合部12が保護エアバッグ2の先端部13近傍に係合する係合位置P1bを算出する。そして、衝突検出部4で衝突情報が検出されると、エアバッグ制御部10が駆動部8aを介して展開位置算出部5aで算出された展開位置P1aにエアバッグ用移動体1aを移動させると共に、係合制御部11が駆動部8bを介して係合位置算出部5bで算出された係合位置P1bに係合用移動体1bを移動させる。続いて、エアバッグ制御部10が、インフレータ7を介して保護エアバッグ2を展開させる。これにより、乗員Rの前側に保護エアバッグ2が展開し、その保護エアバッグ2の先端部13近傍が係合部12により係合されるため、乗員Rを保護エアバッグ2で確実に受け止めることができる。
また、上記の実施の形態1および2において、エアバッグ用移動体1aは展開位置P1aに位置する形状から変形させた状態で退避位置P2aに配置することができ、係合用移動体1bは係合位置P1bに位置する形状から変形させた状態で退避位置P2bに配置することができる。例えば、係合用移動体1bは、ロール状に変形させた状態で退避位置P2bに配置し、その前縁部を引き出すようにして係合位置P1bに移動させることができる。これにより、係合用移動体1bを退避位置P2bにコンパクトに配置することができる。
S シート、Sa,Sb シートの側部、D1 前後方向、R 乗員、P1a 展開位置、P1b 係合位置、P2a,P2b 退避位置、T アームレスト。
Claims (5)
- 車両が衝突する衝突情報を検出する衝突検出部と、
前記車両のシートに着座する乗員の姿勢および体格のうち少なくとも1つを含む乗員情報を検出する乗員情報検出部と、
前記乗員より前側の展開位置において前記シートの一方の側部側から他方の側部側に向かって展開するように形成され、衝突に伴って前方に移動する前記乗員を受け止める保護エアバッグと、
前記保護エアバッグの先端部近傍に係合するように形成された係合部を有し、前記シートの他方の側部に沿って前後方向に移動可能に前記シートに配置された係合用移動体と、
前記保護エアバッグの前記展開位置および前記乗員情報検出部で検出された前記乗員情報に基づいて、前記係合部が前記保護エアバッグの先端部近傍に係合する係合位置を算出する係合位置算出部と、
前記衝突検出部で検出された衝突情報に基づいて、前記係合位置算出部で算出された前記係合位置に前記係合用移動体を移動させると共に前記保護エアバッグを展開させる展開制御部とを備えることを特徴とするエアバッグ装置。 - 前記保護エアバッグが配置され、前記シートの一方の側部に沿って前後方向に移動可能に前記シートに配置されたエアバッグ用移動体と、
前記乗員情報検出部で検出された前記乗員情報に基づいて、前記乗員より前側に前記保護エアバッグを展開させる前記展開位置を算出する展開位置算出部とをさらに有し、
前記係合位置算出部は、前記展開位置算出部で算出された前記展開位置に基づいて前記係合位置を算出し、
前記展開制御部は、前記展開位置算出部で算出された前記展開位置に前記エアバッグ用移動体を移動して前記保護エアバッグを展開させる請求項1に記載のエアバッグ装置。 - 前記係合部は、前記シート側に突出して前記保護エアバッグを前方から支持するように前記係合用移動体に設けられ、
前記係合用移動体は、前記係合部の後方に配置されて前記係合部との間で前記保護エアバッグの先端部近傍を挟持する固定部を有する請求項1または2に記載のエアバッグ装置。 - 前記固定部は、前記係合部に向かって前記保護エアバッグを押圧するように前方に展開する固定エアバッグを有する請求項3に記載のエアバッグ装置。
- 前記係合位置算出部は、さらに、前記衝突検出部で検出された前記衝突情報に基づいて前記係合位置を算出する請求項1〜4のいずれか一項に記載のエアバッグ装置。
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