JP2019170534A - 吸収性物品及び吸収性物品用の表面シートの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】乾燥時における疎水性スキンケア剤の肌への移行性に優れ且つ湿潤時における親水性スキンケア剤の肌への移行性に優れた吸収性物品を提供すること。【解決手段】本発明の吸収性物品は、着用者の肌側に向けて突出した複数の凸部4と、該凸部4間に位置する凹部3とを有する表面シート12を備えている。表面シート12は、疎水性スキンケア剤20と親水性スキンケア剤21とを有している。単位面積当たりの親水性スキンケア剤21の質量に対する、単位面積当たりの疎水性スキンケア剤20の質量の比率が、凹部3よりも凸部4の方が高くなっている。【選択図】図4

Description

本発明は、吸収性物品及び吸収性物品用の表面シートの製造方法に関する。
使い捨ておむつ等の吸収性物品を構成する部材にスキンケア剤を含有させた吸収性物品が提案されている。例えば、本出願人は、先に、着用時に着用者の肌に当てられる面の一部又は全体に水溶性スキンケア剤および油性スキンケア剤が塗布されており、該油性スキンケア剤の少なくとも一部が、該水溶性スキンケア剤よりも着用者の肌側に存在する吸収性物品を提案している(特許文献1)。特許文献1に記載の吸収性物品によれば、油性スキンケア剤と水溶性スキンケア剤との両方の効果を活用して、肌のかぶれを抑制することが可能になる。
また、本出願人は、先に、着用者の肌側に向かって突出する多数の突出部を有し、該突出部の頂部における肌対向面及び非肌対向面の両面にスキンケア剤が付着しており、該頂部における非対向面よりも肌対向面の方が、単位面積当たりのスキンケア剤量が多い表面シートを具備する吸収性物品を提案している(特許文献2)。特許文献2に記載の吸収性物品によれば、肌に移行させ易い部位にスキンケア剤を安定的に保持でき、スキンケア効果及びその持続性に優れる。
特開2004−255164号公報 特開2012−143543号公報
特許文献1には、油性スキンケア剤と水溶性スキンケア剤との両方の薬効を活用して、肌のかぶれの発生を抑制することが記載されている。しかし、特許文献1の吸収性物品は、疎水性スキンケア剤及び親水性スキンケア剤それぞれを肌に効率的に移行させる点について改善の余地があった。
特許文献2は、疎水性及び親水性の2種類のスキンケア剤の肌への移行性を向上させる技術を開示するものではない。
本発明の課題は、前述した従来技術が有する欠点を解消し得る吸収性物品を提供することにある。
本発明は、着用者の肌側に向けて突出した複数の凸部と、該凸部間に位置する凹部とを有する表面シートを備え、前記表面シートは、疎水性スキンケア剤と親水性スキンケア剤とを有しており、単位面積当たりの前記親水性スキンケア剤の質量に対する、単位面積当たりの前記疎水性スキンケア剤の質量の比率が、前記凹部よりも前記凸部の方が高くなっている吸収性物品を提供するものである。
また、本発明は、親水性スキンケア剤を有する第1不織布と、親水性スキンケア剤及び疎水性スキンケア剤を有さず且つ凹凸賦形された第2不織布とを重ね合わせ、重ね合わされた状態の第1不織布と第2不織布とを、第2不織布における凹部の位置で接合し、第2不織布の凸部に疎水性スキンケア剤を施す、吸収性物品用の表面シートの製造方法を提供するものである。
また、本発明は、親水性スキンケア剤及び疎水性スキンケア剤を有さない第1不織布と、親水性スキンケア剤を有するとともに疎水性スキンケア剤を有さず且つ凹凸賦形された第2不織布とを重ね合わせ、重ね合わされた状態の第1不織布と第2不織布とを、第2不織布における凹部の位置で接合し、第2不織布の凸部に疎水性スキンケア剤を施す、吸収性物品用の表面シートの製造方法である。
本発明の吸収性物品は、乾燥時における疎水性スキンケア剤の肌への移行性に優れ且つ湿潤時における親水性スキンケア剤の肌への移行性に優れたものである。また、本発明の吸収性物品用の表面シートの製造方法によれば、前記吸収性物品が備える表面シートを製造することができる。
図1は、本発明の吸収性物品の一実施形態である使い捨ておむつを肌対向面側から視た平面図であり、各部の弾性部材を伸長させて平面状に拡げた展開状態における平面図である。 図2は、図1のI−I線断面図である。 図3は、図1に示す表面シートの一部を拡大して示す斜視図である。 図4(a)は、図3のII−II線断面図であり、図4(b)は、図4(a)に示す凸部及び凹部の拡大断面図である。 図5(a)は、本発明に係る表面シートの別の実施形態における要部を示す図4相当図であり、図5(b)は図5(a)に示す中央凸部及び側部凸部の拡大断面図である。 図6は、本発明に係る表面シートの更に別の実施形態における要部を示す斜視図である。 図7(a)〜(c)は、本発明に係る表面シートの更に別の実施形態における要部を示す断面図である。 図8は、本発明に係る表面シートの更に別の実施形態における要部を示す斜視図である。 図9は、図3に示す表面シートの製造に好適に用いられる装置を示す模式図である。
以下、本発明をその好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
図1及び図2には、本発明の吸収性物品の一実施形態である使い捨ておむつ100(以下、単におむつ100ともいう)の基本的な構造が示されている。
おむつ100は、図1及び図2に示すように、着用時に着用者の肌と接触し得る液透過性の表面シート12、液不透過性の裏面シート13、及び両シート12,13間に配置された吸収体14を具備する。裏面シート13に関し、液不透過性とは、液難透過性も含む概念であり、裏面シート13が液を全く通さない場合の他、疎水性のシート等からなる場合等も含まれる。
尚、本明細書において、「肌対向面」は、吸収性物品又はその構成部材(例えば表面シート12)における、吸収性物品の着用時に着用者の肌側に向けられる面、即ち相対的に着用者の肌に近い側であり、「非肌対向面」は、吸収性物品又はその構成部材における、吸収性物品の着用時に肌側とは反対側(着衣側)に向けられる面、即ち相対的に着用者の肌から遠い側である。尚、ここでいう「着用時」は、通常の適正な着用位置、即ち当該吸収性物品の正しい着用位置が維持された状態を意味し、吸収性物品が該着用位置からずれた状態にある場合は含まない。
おむつ100は、着用時に着用者の前後方向と一致する方向である縦方向Xaと、おむつ100を、図1に示すように各部の弾性部材を伸長させて平面状に拡げた状態において、縦方向Xaと直交する横方向Yaとを有している。また、おむつ100は、縦方向Xaに、着用時に着用者の腹側に配される腹側部A、着用時に着用者の背側に配される背側部B、及び腹側部Aと背側部Bとの間に位置する股下部Cを有している。おむつ100は、展開型の使い捨ておむつであり、背側部Bの両側縁部にファスニングテープ17が設けられており、腹側部Aの外表面に、そのファスニングテープ17を止着するランディングゾーン18が設けられている。
おむつ100における吸収体14は、図1及び図2に示すように、吸収性コア14aと該吸収性コア14aを包むコアラップシート14bとを備えている。吸収性コア14aは、例えばパルプ繊維等の吸液性繊維の積繊体や、吸液性繊維と吸水性ポリマーとの混合積繊体から構成することができる。吸液性繊維としては、例えば、パルプ繊維、レーヨン繊維、コットン繊維、酢酸セルロース等のセルロース系の親水性繊維が挙げられる。セルロース系の親水性繊維以外に、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド等の合成樹脂からなる繊維を界面活性剤等により親水化したものを用いることもできる。コアラップシート14bとしては、例えば、ティッシュペーパーや透水性の不織布が用いられる。コアラップシート14bは、1枚で吸収性コア14aの全体を包んでいてもよいし、2枚以上を組み合わせて吸収性コア14aを包んでいてもよい。裏面シート13としては、液不透過性又は疎水性の樹脂フィルム、樹脂フィルムと不織布とのラミネートシート等が用いられる。
おむつ100における縦方向Xaの両側には、弾性部材15aを有する立体ギャザー形成用のシート15が配されており、その弾性部材15aの収縮により、着用状態における股下部Cに、着用者の肌側に向かって起立する立体ギャザーが形成される(図2参照)。また、股下部Cにおける脚周りに配される部位には、レッグ部弾性部材16が伸長状態で配されており、その収縮により、着用状態における股下部Cに着用者の脚周りへのフィット性を向上させるレッグギャザーが形成される。
おむつ100におけるファスニングテープ17は、テープ基材17aと、該テープ基材17aに接合されて止着部17cを形成する機械的面ファスナーのオス部材とからなり、ランディングゾーン18は、裏面シート13に、機械的面ファスナーのメス部材や係合性に富む不織布を接合して形成されている。ファスニングテープ17のテープ基材17aの一部は、裏面シート13と立体ギャザー形成用のシート15との間に挟まれた状態に固定された固定部17bを形成している。左右のファスニングテープ17,17間には、おむつ100を幅方向に収縮させる複数本の弾性部材19が、おむつの縦方向Xaに間隔をおいて複数本配置されている。その複数本の弾性部材19は、2枚の不織布又は2つ折りにされた不織布間に固定された構成の弾性シート19sとして配置されており、その弾性シート19sの端部又は該弾性シート19sに含まれる各弾性部材19の端部は、固定部17bと重なっていることが好ましい。尚、ファスニングテープ17の止着部17cは、テープ基材17aに粘着剤を塗布して形成された粘着部等であってもよい。テープ基材17aとしては、不織布等の各種公知の素材が用いられる。
図3にはおむつ100にいける表面シートの構造の一実施形態が示されている。同図に示す実施形態の表面シート12は、おむつ100の縦方向Xaに沿って長い形状を有している。表面シート12は、おむつ100の縦方向Xaに沿う長手方向Xと、おむつ100の横方向Yaに沿う幅方向Yとを有している。
本実施形態における表面シート12は、図3に示すように、2枚の不織布1,2の積層構造からなる。この積層された不織布のうち、着用者の肌側に位置する不織布を上層不織布1といい、着用者の肌から遠い側に位置する不織布を下層不織布2ともいう。表面シート12は、積層された上層不織布1及び下層不織布2がエンボス加工により部分的に接合されて、複数の接合部30が形成されている。表面シート12における上層不織布1側の面は、図3に示すように、凹凸を有している。一方、表面シート12の下層不織布2側の面はほぼ平坦である。
表面シート12は、図3に示すように、着用者の肌側に向けて突出した複数の凸部4と、該凸部4間に位置する凹部3とを有している。詳細には、表面シート12は、上層不織布1が下層不織布2から離間するように突出して、複数の凸部4が散点状に形成されているとともに、該凸部4間において両不織布1,2が接合された接合部30が形成されており、該接合部30が凹部3をなしている。より具体的には、表面シート12には、複数の凸部4が平面視して散点状に配置されており、より詳細には千鳥格子状に配置されている。
凸部4は、6個の接合部30によって囲まれている。凸部4を囲む6個の接合部30及び6個の接合部30における互いに隣り合う接合部30間の部位は、凸部4の周囲に環状の凹部3を形成している。接合部30では、上層不織布1及び下層不織布2がエンボス加工により一体的に加圧され、これら両不織布1,2が他の部分に比して高密度化している。接合部30においては、上層不織布1及び下層不織布2の一方又は双方の構成樹脂の溶融及びその後の固化によって、これら両不織布1,2間が熱融着していることが好ましい。
表面シート12には、図3に示すように、接合部30が幅方向Yに沿って規則的に間欠配置された接合部列Rが、長手方向Xに複数列形成されている。個々の接合部列Rを構成する複数の接合部30は、長手方向Xにおける長さ及び配置位置が一致しており、長手方向Xにおいて隣り合う接合部列R間には一定の幅の隙間が形成されている。また、長手方向Xに複数列形成されている接合部列Rは、一列置きに、幅方向Yにおける接合部30の配置位置が一致しており、隣り合う接合部列Rどうしは、幅方向Yにおける接合部30の配置位置が相互に異なる。
上層不織布1及び下層不織布2に用いられる不織布としては、例えば、エアスルー不織布、スパンボンド不織布、スパンレース不織布、メルトブローン不織布、レジンボンド不織布、ニードルパンチ不織布などが挙げられる。これらの不織布を2種以上組み合わせた積層体や、これらの不織布とフィルム等とを組み合わせた積層体を用いることもできる。これらのなかでも、エアスルー不織布又はスパンボンド不織布を用いることが好ましい。上層不織布1及び下層不織布2に用いられる不織布の坪量は、好ましくは10g/m以上、より好ましくは15g/m以上であり、また好ましくは40g/m以下、より好ましくは35g/m以下である。不織布の坪量は10g/m以上40g/m以下であることが好ましく、15g/m以上35g/m以下であることが更に好ましい。
不織布を構成する繊維としては、各種の熱可塑性樹脂からなる繊維を用いることができる。熱可塑性樹脂としては、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル、ナイロン6やナイロン66などのポリアミド、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸アルキルエステル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデンなどが挙げられる。これらの樹脂は1種を単独で又は2種以上のブレンド物として用いることができる。また、芯鞘型やサイド・バイ・サイド型などの複合繊維の形態で用いることができる。
表面シート12は、図4に示すように、疎水性スキンケア剤20と親水性スキンケア剤21とを有している。これらスキンケア剤は、着用者の肌に対して保護、治癒等の効能を有する。
疎水性スキンケア剤とは、水溶性及び水分散性を有さず、且つ着用者の肌に対して保護、治癒等の効能を有する化合物又は組成物等のことである。例えば、スキンケア剤が塗布されているシートを、当該シートの質量の10倍量の水(液温25℃)に浸漬し、24時間放置した後に、前記スキンケア剤が完全に溶解せず、且つ分散しない場合、前記スキンケア剤は水溶性及び水分散性を有さない。
疎水性スキンケア剤20としては、例えば、下記式(I)で表されるジアミド誘導体等が挙げられる。
Figure 2019170534
前記の式(I)で表されるジアミド誘導体は、国際公開公報WO00/61097号に記載されている発明のジアミド誘導体であり、角質層の水分保持能力及びバリア機能を改善する、という薬効を有している。凸部4において当該ジアミド誘導体が、おむつ100の着用中に着用者の肌に移行すると、スキンケア効果を奏し、肌のかぶれを抑制/改善することができる。
前記のジアミド誘導体を使用する場合、使用するジアミド誘導体は1種のみであってもよいし、2種以上を併用することもできる。
また、本発明で使用し得る他の疎水性スキンケア剤としては、例えば化粧品の分野においてエモリエント剤として用いられているもの等を用いることができる。例えば、流動パラフィン、シリコーンオイル、動植物油(オリーブ油、ホオバ油、ベニバナ油、スクワラン及びスクワレン等)、モノグリセライド、ジグリセライド、トリグリセライド、脂肪族エーテル(ミリスチル−1,3−ジメチルブチルエーテル、パルミチル−1,3−ジメチルブチルエーテル、ステアリル−1,3−ジメチルブチルエーテル、パルミチル−1,3−メチルプロピルエーテル、ステアリル−1,3−メチルプロピルエーテル等)、イソステアリル−コレステロールエステル、パラフィンワックス、C12〜C22脂肪酸、C12〜C44脂肪酸エーテル、C12〜C22脂肪アルコール、ワセリン、脂肪酸ソルビタンエステル(モノエステル、ジエステル、及びトリエステルのいずれでもよい。)、ポリオキシエチレン脂肪酸ソルビタンエステル(モノエステル、ジエステル、及びトリエステルのいずれでもよい。)、金属石験(ステアリン酸マグネシウム等)、ショ糖脂肪酸エステル、シクロデキストリン脂肪酸エステル、シリコーン、シリコーン系レジン、特許文献1又は特許文献2に記載されている発明で使用されるエモリエント剤やエモリエント剤と固定化剤を含むローション組成物等が挙げられる。上述の各種の疎水性スキンケア剤は、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
表面シート12上に排泄された体液の透過性を低下させない観点から、疎水性スキンケア剤20として、C12〜C22脂肪アルコール(好ましくはステアリルアルコール)と、上式(I)のジアミド誘導体との混合物を好ましく用いることができる。ステアリルアルコールと上式(I)のジアミド誘導体との混合比(ステアリルアルコール/ジアミド誘導体)は、スキンケア剤の肌への移行性、スキンケア効果、使用時の感触、及び表面シートへ体液の透過性の観点から、90/10〜50/50(質量%)であること好ましい。これらの混合物は、加熱してその流動性を高めてから、表面シート12を構成する不織布に適用することが好ましい。不織布に付着させた後は、常温で放置することにより、流動性を低下させて、表面シート12に保持され易くする。
一方、親水性スキンケア剤とは、水溶性又は水分散性を有するスキンケア成分のことであり、かぶれや炎症の発生を抑制し、かぶれや炎症が生じた場合には、当該かぶれや炎症の進行を抑制するか、又は当該かぶれや炎症を緩和させることができるものであることが好ましい。例えば、スキンケア剤が塗布されているシートを、当該シートの質量の10倍量の水(液温25℃)に浸漬し、24時間放置した後に、前記スキンケア剤が完全に溶解又は分散する場合、前記スキンケア剤は水溶性又は水分散性を有する。
親水性スキンケア剤としては、例えば、各種植物エキス、コラーゲン、天然保湿成分(NMF)、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン等の保湿剤、アルギニン、グアニジン誘導体(例えば、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチルグアニジンの有機酸塩(例えばコハク酸塩、グリコール酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩等))等の角質柔軟化剤、グアイアズレン、タンニン、没食子酸誘導体等の消炎剤等が挙げられる。
植物エキスの具体例としては、オーツ麦エキス、海藻(ヒバマタ)エキス、柚エキス、ハマメリス(アメリカマンサク)エキス、ワレモコウエキス、アスナロエキス、アロエエキス、オウバクエキス、スギナエキス、カミツレエキス、ユーカリエキス、モモ葉エキス等が挙げられる。特に、柚エキス、ハマメリスエキス、アスナロエキス、アロエエキス、オウバクエキス、ユーカリエキス又はモモ葉エキスを用いることにより、高いスキンケア効果を得ることができる。皮膚内部への浸透性や、優れた抗炎症効果を有する観点から、アスナロエキスを用いることが好ましい。上述の各種の親水性スキンケア剤は、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
植物エキスは、例えば、各種植物の全体又は葉、樹皮、根および枝のうちの一又は二以上の箇所を乾燥させ、又は乾燥させることなく粉砕した後、常温又は加温下に溶剤によって抽出するか、ソックスレー抽出器等の抽出器具を用いて抽出することができる。製造過程で加熱処理を行っても防爆対応を必要とせず、表面シート12に塗布しても吸収性能の低下が抑制される観点から、植物エキスとして1,3−ブチレングリコール抽出物を用いることが好ましい。
通常、植物エキスは、有効成分に加え、抽出に使用した溶剤成分および水分を含んだ状態となっている。この状態での植物エキスの有効成分量(揮発溶剤成分や水分を除いた量)は、概ね0.001〜5質量%であればよい。抽出用の溶剤成分として1,3−ブチレングリコールを用いた場合には、植物エキスの有効成分と1,3−ブチレングリコールとの総和が上記の範囲内にあればよい。植物エキスの有効成分の量は、溶剤成分の量に対して、概ね0.001〜10質量%であることが好ましい。
表面シート12は、その肌対向面において、単位面積当たりの親水性スキンケア剤21の質量に対する、単位面積当たりの疎水性スキンケア剤20の質量の比率が、凹部3よりも凸部4の方が高くなっている。以下、「単位面積当たりの親水性スキンケア剤21の質量に対する、単位面積当たりの疎水性スキンケア剤20の質量の比率」を、単に「疎水性スキンケア剤比率」ともいう。また表面シート12は、その肌対向面において、単位面積当たりの疎水性スキンケア剤20の質量に対する、単位面積当たりの親水性スキンケア剤21の質量の比率が、凸部4よりも凹部3の方が高くなっていることが好ましい。本実施形態の表面シート12においては、図4に示すように、幅方向Yに沿う厚み方向の断面において、疎水性スキンケア剤20が主として凸部4に配されており、親水性スキンケア剤21が主として凹部3に配されている。凸部4における親水性スキンケア剤21の坪量(g/m)は疎水性スキンケア剤の坪量(g/m)よりも低くなっていることが好ましい。一方、凹部3における疎水性スキンケア剤20の坪量(g/m)は親水性スキンケア剤の坪量(g/m)よりも低くなっていることが好ましい。疎水性スキンケア剤比率が、凹部3に比して凸部4が高いという関係を満たせば、凸部4に親水性スキンケア剤が存在していてもよく、存在していなくてもよい。同様に、凹部3に疎水性スキンケア剤が存在していてもよく、存在していなくてもよい。
前記の構成を採用することによって、疎水性及び親水性の2種類のスキンケア剤の移行性が、従来よりも優れたものとなる。具体的には、肌側に向けて突出した凸部4が着用者の肌と接触するため、親水性スキンケア剤よりも疎水性スキンケア剤20が優先して肌に移行する。特に排尿前の乾燥状態では、疎水性スキンケア剤を肌に効率的に付着させることができるため、該疎水性スキンケア剤の移行性に優れる。疎水性スキンケア剤が肌に移行すると、肌に被膜が形成されて、肌のバリア機能が高められるとともに、被膜によって排泄物が肌に接触することが抑制される。
また、凸部4に比べて疎水性スキンケア剤が少ない凹部3は、尿等の体液の通液性が高い。これに加え、凸部4に比べて繊維密度の高い凹部3は、凹部3は構造的に体液の流路となりやすい。このような凹部3は、排尿時の湿潤状態において体液が流れ込み該凹部3に水分が供給されると、該水分に親水性スキンケア剤21が溶出する。そして溶出した親水性スキンケア剤21が肌に移行して、該親水性スキンケア剤21が肌に浸透する。吸収体14に吸収された体液が着用者の肌側に逆戻りする、いわゆる液戻りが生じると、通液性の高い凹部3の肌側に体液が集中して戻る。そして凹部3が液戻りした体液の流路として機能するため、該凹部3を伝って流れる体液を介して親水性スキンケア剤21を肌に容易に移行させることができる。これにより、尿等の体液の排泄量が少量であっても、親水性スキンケア剤21を効率的に移行させることができる。
このようにおむつ100は、表面シート12における疎水性及び親水性の2種類のスキンケア剤を、排尿前後の別々のタイミングで効率的に肌に移行させるため、これら2種類のスキンケア剤のスキンケア効果を十分に発揮させることができる。
逆に、凹部3に比して凸部4の疎水性スキンケア剤比率が低いか、又は凹部3と凸部4との疎水性スキンケア剤比率が同等であると、凹部3に排泄時又は液戻り時の体液が流れ込み難い。即ち、斯かる凹部3は、尿等の体液の流路となりづらく、親水性スキンケア剤が効率的に肌へと移行されないという不都合が生じるため、疎水性スキンケア剤だけでなく、親水性スキンケア剤の移行の観点から有利とはいえない。
単位面積当たりの疎水性スキンケア剤20又は親水性スキンケア剤21の質量は以下の方法により求めることができる。
<単位面積当たりの疎水性スキンケア剤20又は親水性スキンケア剤21の質量の測定方法>
おむつ等の吸収性物品から表面シートを取り出す。表面シートを取り出す際は、ドライヤー等を用いて、表面シートとその他の構成部材(例えば吸収体)とを接合しているホットメルト接着剤の接着を弱化し、構成部材を丁寧に剥がして表面シートを取り出す。
取り出した表面シートから、凸部及び凹部それぞれを表面シートの平面視において任意の場所から300mm以上切り出し、これを測定サンプルとする。一箇所の切り出し面積が300mmに満たない場合には、複数箇所から測定サンプルを切り出し、その合計面積が300mm以上となるようにする。次いで、測定サンプルに対し、非極性溶媒から極性溶媒までの多段階溶媒抽出法を行い、凸部又は凹部に存在するスキンケア剤を分離し、単一の組成物を含んだ溶液を得る。得られた溶液を乾燥・固化させ、1H−NMR(核磁気共鳴法)、IR(赤外分光法)、LC(液体クロマトグラフィ)、GC(ガスクロマトグラフィ)、MS(質量分析法)、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィ)、蛍光X線などを複合して、スキンケア剤の化学構造を同定する。また、特定した化学構造を有する剤を標準物質として、GC、LCなどの周知の分析手段によって検量線を作成し、測定サンプル中の疎水性又は親水性スキンケア剤を定量する。この定量結果に基づいて、単位面積当たり(1mm)のスキンケア剤の質量を求める。凸部又は凹部の測定サンプルに、疎水性スキンケア剤が複数種類の存在する場合、個々の疎水性スキンケア剤の質量の合計を求めた上で、単位面積当たり(1mm)の疎水性スキンケア剤の質量の合計を、単位面積当たりの疎水性スキンケア剤の質量とする。前記測定サンプルに、親水性スキンケア剤が複数種類の存在する場合も同様に、単位面積当たり(1mm)の個々の親水性スキンケア剤の質量の合計を、単位面積当たりの親水性スキンケア剤の質量とする。
上述のとおり、凸部4は、親水性スキンケア剤21を含有していてもよいが、親水性スキンケア剤21を実質的に含有していなくてもよい。凸部4が親水性スキンケア剤21を含有している場合、疎水性スキンケア剤20の移行性を向上させる観点から、凸部4における単位面積当たりの親水性スキンケア剤21の質量に対する、凸部4における単位面積当たりの疎水性スキンケア剤20の質量の比率は、好ましくは0.2以上、より好ましくは5.0以上、更に好ましくは20以上であり、また好ましくは500000以下、より好ましくは60000以下、更に好ましくは20000以下であり、また好ましくは0.2以上500000以下、より好ましくは5.0以上60000以下、更に好ましくは20以上20000以下である。
疎水性スキンケア剤20を肌により容易に移行させる観点から、凸部4における単位面積当たりの疎水性スキンケア剤20の質量は、好ましくは0.01g/m以上、より好ましくは0.05g/m以上、更に好ましくは0.1g/m以上であり、また好ましくは5.0g/m以下、より好ましくは3.0g/m以下、更に好ましくは2.0g/m以下であり、また好ましくは0.01g/m以上5.0g/m以下、より好ましくは0.05g/m以上3.0g/m以下、更に好ましくは0.1g/m以上2.0g/m以下である。
上述のとおり、凹部3は、疎水性スキンケア剤20を含有していてもよいが、疎水性スキンケア剤20を実質的に含有していなくともよい。凹部3が疎水性スキンケア剤20を含有している場合、親水性スキンケア剤21の移行性を向上させる観点から、凹部3における単位面積当たりの親水性スキンケア剤21の質量に対する、凹部3における単位面積当たりの疎水性スキンケア剤20の質量の比率は、好ましくは0.02以上、より好ましくは0.5以上、更に好ましくは2.0以上であり、また好ましくは200000以下、より好ましくは20000以下、更に好ましくは5000以下であり、また好ましくは0.02以上200000以下、より好ましくは0.5以上20000以下、更に好ましくは2.0以上5000以下である。
親水性スキンケア剤21を肌により容易に移行させる観点から、凹部3における単位面積当たりの親水性スキンケア剤21の質量は、好ましくは0.00001g/m以上、より好ましくは0.00005g/m以上、更に好ましくは0.0001g/m以上であり、また好ましくは0.05g/m以下、より好ましくは0.01g/m以下、更に好ましくは0.005g/m以下であり、また好ましくは0.00001g/m以上0.05g/m以下、より好ましくは0.00005g/m以上0.01g/m以下、更に好ましくは0.0001g/m以上0.005g/m以下である。
前記2種類のスキンケア剤の移行性を向上させる観点から、凸部4における単位面積当たりの親水性スキンケア剤21の質量に対する、単位面積当たりの疎水性スキンケア剤20の質量の比率(A)と、凹部3における単位面積当たりの親水性スキンケア剤21の質量に対する、単位面積当たりの疎水性スキンケア剤20の質量の比率(B)との差(A−B)は、好ましくは0.18以上、より好ましくは4.5以上、更に好ましくは18以上であり、また好ましくは300000以下、より好ましくは40000以下、更に好ましくは15000以下であり、また好ましくは0.18以上300000以下、より好ましくは4.5以上40000以下、更に好ましくは18以上15000以下である。
表面シート12の表面形状としては、凸部4及び凹部3を有していれば、当該技術分野において知られている種々のものを特に制限無く用いることができる。本実施形態の凸部4は、平面視での形状が略円形状であり、長手方向X及び幅方向Yのいずれの方向での断面においても頂部を有する形状をしている。表面シート12は、凸部4において上層不織布1と下層不織布2との間に中空部4Vを有している。
表面シート12においては、接合部30が上述した態様で形成されていること、及び表面シート12の製造時に、上層不織布1における、合計6個の接合部30に囲まれた領域に相当する部分を、裏面側から押圧したり、表面側から吸引したりすること等によって、図3、並びに図4(a)及び(b)に示すような平面視形状及び断面形状の凸部4を多数形成することができる。
凸部4と肌とを接触させ、疎水性スキンケア剤20を容易に移行させるとともに、凸部4の感触を良好なものにする観点から、凸部4の高さH1〔4(b)参照〕好ましくは0.3mm以上、より好ましくは0.6mm以上であり、また好ましくは5mm以下、より好ましくは4mm以下であり、また好ましくは0.3mm以上5mm以下、より好ましくは0.6mm以上4mm以下である。凸部4の高さH1は、下層不織布2の下面から凸部4の頂部を構成する上層不織布1の上面までの距離である。
凸部4の高さH1は、以下のようにして測定する。
〔凸部の高さの測定方法〕
サンプルを、鋭利なカミソリで切断し、その切断端面を観察して、下層不織布2の下面と各凸部頂部の上面との間の最短距離を計測する。得られた値を各凸部の高さとする。肉眼にて測定し難い場合には、切断されたサンプルの断面を、例えば、マイクロスコープ(KEYENCE社製VHX−1000)を用いて20〜100倍の倍率で観察して測定してもよい。また、例えば、パッケージに圧縮充填された状態のおむつサンプルを測定する場合には、おむつから表面シートを剥がし取り1日以上放置したサンプルについて、上記と同様に計測して得られた値とする。各凸部の高さは、無荷重下で測定する。
凸部4と肌とをより容易に接触させる観点から、凸部4の幅方向Yの全幅W1〔図4(b)参照〕は、好ましくは2mm以上、より好ましくは3mm以上であり、また好ましくは30mm以下、より好ましくは15mm以下であり、また好ましくは2mm以上30mm以下、より好ましくは3mm以上15mm以下である。
前記の凹部3の流路としての機能を向上させる観点から、凹部3の幅方向Yの全幅W5〔図4(b)参照〕は、好ましくは0.5mm以上、より好ましくは1.0mm以上であり、また好ましくは6mm以下、より好ましくは4mm以下であり、また好ましくは0.5mm以上6mm以下、より好ましくは1.0mm以上4mm以下である。
本実施形態の凸部4には、該凸部4の頂部を概ね中心にして、疎水性スキンケア剤20が一定の広がりをもって付着している〔図4(a)参照〕。表面シート12の平面視において、凸部4の中央部に疎水性スキンケア剤20が主として配されていることが好ましい。
本実施形態の凹部3には、該凹部3の幅方向Yの全幅W5に親水性スキンケア剤21が付着している〔図4(b)参照〕。幅方向Yにおいて、凹部3に配されるスキンケア剤の幅は、凹部3の全幅W5より短くてもよい。
表面シート12の吸収性能を向上させる観点から、該表面シート12の凹部3に該表面シート12を貫通する開孔が形成されていることが好ましい。この場合、開孔の総面積は、凹部3の総面積に対して好ましくは5%以上、より好ましくは10%以上であり、また好ましくは40%以下、より好ましくは30%以下であり、また好ましくは5%以上40%以下、より好ましくは10%以上30%以下である。
開孔の総面積は、画像解析システムを使用して計測することができる。具体的には、光源〔サンライト SL−230K2;LPL(株)社製〕、スタンド〔コピースタンドCS−5;LPL(株)社製〕、レンズ〔24mm/F2.8Dニッコールレンズ〕、CCDカメラ〔(HV−37;日立電子(株)社製)Fマウントによるレンズとの接続〕及びビデオボード〔スペクトラ3200;カノープス(株)社製〕を用いて、30mm四方に切り出した表面シートの測定片の画像を取り込み、取り込まれた画像をNEXUS社製の画像解析ソフトNEW QUBE(ver.4.20)によって開孔の部分を二値化処理する。二値化処理された画像から得られる個々の開孔の面積を合計し、開孔の総面積を計測する。以上の計測を3枚の測定片について行い、それらの計測値の平均値を開孔の総面積とする。これと同様の方法により、凹部3の総面積も画像解析システムを使用して計測することができる。尚凹部3の総面積には開孔の面積も含まれる。
本実施形態の表面シート12は前述したように、上層不織布1及び下層不織布2からなる2層構造を有している。このように表面シート12が2層構造である場合、スキンケア剤の移行性の観点から、表面シート12は、肌対向面側に位置する上層不織布1にスキンケア剤を有していることが好ましい。
表面シート12には、親水性スキンケア剤21に加えて、肌の傷つきを抑える目的で、摩擦低減剤を付着させることもできる。摩擦低減剤としては、有機物質からなる板状結晶体や有機微粒子を用いることができる。上記の板状結晶体としては、例えば、アシル化タウリン金属塩(ラウロイルタウリンカルシウム塩、ラウロイル−β−アラニルカルシウム)、ジステアリルエーテル、セチルリン酸亜鉛ナトリウム、およびN−ε−ラウロイル−L−リジン等が挙げられ、上記の有機粒子としては、例えば、シリコーンビーズ、ナイロンビーズ、キトサンビーズ等が挙げられる。
親水性スキンケア剤21が存在する領域には、必要に応じて、アルミニウムヒドロキシクロライド、アルミニウムージルコニウム塩、パラフェノールスルホン酸亜鉛等の抑汗剤を塗布することもできる。
次に、本発明に係る表面シート12の第2〜第5実施形態を図5〜8に示す。第2〜第5実施形態の表面シート12a〜12dについては、矛盾しない限り、上述した第1実施形態の表面シート12の説明が適宜適用される。図5〜8中には、第1実施形態の表面シート12と同様の構成について、第1実施形態の表面シート12に付した符号と同一の符号を付してある。
第1実施形態の表面シート12は、同じ大きさ、形状及び高さの凸部4が該表面シート12の全域に一様に形成されていたが、表面シート12は、大きさや形状、高さが異なる複数種類の凸部を有していてもよい。例えば、図5(a)及び(b)に示すように、第2実施形態の表面シート12aは、幅方向Yに沿う厚み方向断面において、凸部の幅が異なる複数種類の凸部4a,4bを有していてもよい。図5(a)及び(b)に示す表面シート12aは、幅方向Yの中央に位置する中央域Mと、該中央域Mの両側に位置する側部域S,Sとを有し、これら中央域M及び側部域S,Sそれぞれに凸部4a,4bが形成されている。以下、中央域Mに位置する凸部4aを中央凸部4aともいい、側部域S,Sに位置する凸部4bを側部凸部4bともいう。中央凸部4a及び側部凸部4bにおいてはそれぞれ、上層不織布1と下層不織布2との間に中空部4aV,4bVを有している。第2実施形態の表面シート12aは、図5(a)及び(b)に示すように、幅方向Yに沿う厚み方向断面において、中央凸部4aの幅W10が、側部凸部4bの幅W12よりも大きくなっている。斯かる構成により、中央凸部4aと肌との接触面積が大きくなるため、疎水性スキンケア剤20をより移行させ易くなる。また、おむつ内の蒸れ等によって肌がかぶれ易い部位と疎水性スキンケア剤20との接触を容易にし、該疎水性スキンケア剤20を肌に移行し易くする観点から、表面シートは、その幅方向Yの中央域Mに疎水性スキンケア剤20を有していることが好ましい。
上述の効果をより確実に奏させる観点から、幅方向Yに沿う厚み方向断面において、中央凸部4aの幅W10〔図5(b)参照〕は、側部凸部4bの幅W12〔図5(b)参照〕の好ましくは10%以上、より好ましくは20%以上であり、また好ましくは80%以下、より好ましくは70%以下であり、また好ましくは10%以上80%以下、より好ましくは20%以上70%以下である。
特に肌がかぶれ易い部位に疎水性スキンケア剤20をより移行させ易くする観点から、側部凸部4bに比して幅が大きい中央凸部4aを有する中央域Mは、表面シート12aの幅方向Yの全長Wを2等分したとき、表面シート12aの厚み方向Zに延びる表面シート二等分線CL5を中心に、該表面シート12aの幅方向Yの好ましくは30%以上、より好ましくは40%以上であり、また好ましくは90%以下、より好ましくは70%以下であり、また好ましくは30%以上90%以下、より好ましくは40%以上70%以下である。
上述の第1及び第2実施形態の表面シート12,12aは上層不織布1及び下層不織布2からなる2層構造であったが、本発明に係る表面シートは単層構造であってもよい。例えば図6〜図8に示す第3〜第5実施形態の表面シート12b,12c,12dはそれぞれ、1枚の不織布からなる単層構造である。
第3実施形態の表面シート12bは、図6に示すように、肌対向面が畝溝形状になっている。具体的には、表面シート12bは1枚の液透過性シートから構成されており、この液透過性シートに、一方向に延びる畝部を形成する凸部4cと、凸部4cと同方向に延びる溝部を形成する凹部3bとが交互に配置されている。それによって表面シート12bの肌対向面は、凸部4c及び凹部3bの延びる方向と直交する方向で見たときに、波形の凹凸形状になっている(図6参照)。
図6に示す表面シート12bにおいては、凸部4c及び凹部3bはいずれも同じ厚みを有するものであったが、図7(a)ないし(c)に示す表面シート12cでは、凸部4dは、表面シート12cにおける相対的に厚みの大きな部位から構成されており、凹部3cは、表面シート12cにおける相対的に厚みの小さな部位から構成されている。また図7(a)においては、凸部4cは、その延びる方向と直交する方向(図中、Yで示す方向)での断面において、肌対向面1bが、上に凸の滑らかな曲線を描く輪郭となっている。一方、肌対向面と反対の非肌対向面1b’が、下に凸の滑らかで且つ緩やかな曲線を描く輪郭となっている。図7(b)においては、非肌対向面1b’が、上に凸の滑らかで且つ緩やかな曲線を描く輪郭となっている。図7(c)においては、非肌対向面1b’が、平坦面になっている。
図8に示す表面シート12dは、肌対向面1c側に突出している複数の凸部4eを有している。凸部4eは、非肌対向面1c’側が開放されて空間が形成されている。また表面シート12dは、凹部3dの裏側、即ち凹部3dの非肌対向面1c’側が該非肌対向面1c’側に突出している。凹部3dの裏側において非肌対向面1c’側に突出する部分を、裏側凸部3dTともいう。裏側凸部3dTは、肌対向面1c側が開放されて空間が形成されている。これら凸部4e及び裏側凸部3dTは、表面シート12dの全面にわたって、平面視して互いに交差する異なる2方向のそれぞれに沿って交互に連続して配されている。図8に示す形態では、肌対向面1c側から見た凸部が凸部4eであり、凹部3dが裏側凸部3dTとなる。逆に、非肌対向面1c’から見た凸部が裏側凸部3dTであり、凹部が凸部4eとなる。したがって、凸部4eと裏側凸部3dTとは一部が共有されている。凸部4e及び裏側凸部3dTはそれぞれ頂部を有し、該頂部は、丸みを持った円錐台形状ないし半球状に形成されている。
次に、本発明の吸収性物品に用いられる表面シートの好適な製造方法を、図3に示す実施形態を例に挙げ、図9を参照しながら説明する。図3に示す表面シート12の製造方法は、図9に示すとおり、周面が凹凸形状となっている第1ロール111と、第1ロールの凹凸形状と噛み合い形状となっている凹凸形状を周面に有する第2ロール112とを互いに反対方向に回転させながら、両ロール111,112の噛み合い部に第2不織布1fを供給して、第2不織布1fを凹凸賦形する賦形工程を有している。また表面シート12の製造方法は、賦形工程の後、第2不織布1fを第1ロール111の周面部に沿わせてそのまま保持して噛み合い部分から移動させた後、第1不織布2fを第2不織布1fに重ね合わせるように供給して両不織布1f,2fを、第1ロール111における凸部と第1ヒートロール113及び第2ヒートロール114との間で加熱下に挟圧して部分的に接合する接合工程を有している。
表面シート12の製造方法において、第1不織布2f及び第2不織布1fはそれぞれ、帯状の不織布の連続体である。第1不織布2fは表面シート12の下層不織布2となり、第2不織布1fは表面シート12の上層不織布1となる。
図9に示すとおり、第1ロール111の周面に対して、第2ロール112、第1ヒートロール113及び第2ヒートロール114は対向配置されている。第2ロール112、第1ヒートロール113及び第2ヒートロール114は、第1ロール111の回転方向Rの上流側から下流側に向かって、その順に配置されている。周面が凹凸形状となっている第1ロール111及び第2ロール112の詳細は後述する。第1ヒートロール113及び第2ヒートロール114は、それぞれ周面に凹凸を有していないフラットなアンビルロールである。
先ず、第2不織布1fの原反ロール(図示せず)から第2不織布1fを繰り出す。また、これとは別に、第1不織布2fの原反ロール(図示せず)から第1不織布2fを繰り出す。そして図9に示すとおり、繰り出された第2不織布1fを、第1ロール111と第2ロール112との噛み合い部に噛み込ませて第2不織布1fを凹凸賦形する。このとき、第1ロール111をその周面からロール内部に向けて吸引して、第2不織布1fの凹凸賦形を促進させる。
次いで図9に示すとおり、第2不織布1fを第1ロール111の周面に引き続き吸引して賦形状態を保持したまま、第1不織布2fを重ね合わせ、その重ね合わせたものを、第1ロール111と周面平滑な第1ヒートロール113との間で挟圧する。このとき、第1ロール111と第1ヒートロール113の両方又は第1ヒートロール113のみを所定温度に加熱しておく。これによって、第1ロール111における凸部11a上に位置する第2不織布1fと第1不織布2fとが熱融着によって接合されて接合部30が形成される。
次いで、熱融着によって接合された第2不織布1f及び第1不織布2fの重ね合わせ体を、第1ロール111の周面に引き続き吸引保持した状態下で移動させ、該重ね合わせ体を、第1ロール111と周面平滑な第2ヒートロール114との間で挟圧する。このとき、第1ロール111と第2ヒートロール114の両方又は第2ヒートロール114のみを所定温度に加熱しておく。これによって、第1ロール111における凸部11a上に位置する接合部30において、第2不織布1f及び第1不織布2fを構成していた材料、例えば熱可塑性樹脂が溶融し、接合部30が更に強固に形成される。このようにして、目的とする表面シート12が連続的に製造される。
表面シート12の製造を容易に行う観点から、本製造方法では、図9に示す賦形工程及び接合工程の前後において、第1不織布2f及び第2不織布1fの一方又は双方にスキンケア剤を施す工程を具備することが好ましい。例えば、親水性スキンケア剤21を有する第1不織布2fと、親水性スキンケア剤21及び疎水性スキンケア剤20を有さず且つ凹凸賦形された第2不織布1fとを重ね合わせ、重ね合わされた状態の第1不織布2fと第2不織布1fとを、第2不織布1fにおける凹部の位置で接合し、第2不織布1fの凸部に疎水性スキンケア剤を施してもよい。また、親水性スキンケア剤21及び疎水性スキンケア剤20を有さない第1不織布2fと、親水性スキンケア剤21を有するとともに疎水性スキンケア剤20を有さず且つ凹凸賦形された第2不織布1fとを重ね合わせ、重ね合わされた状態の第1不織布2fと第2不織布1fとを、第2不織布1fにおける凹部の位置で接合し、第2不織布1fの凸部に疎水性スキンケア剤を施してもよい。
第1不織布2f及び第2不織布1fの一方又は双方に疎水性及び親水性の各スキンケア剤を施す方法として、例えば、前記スキンケア剤を塗工装置(アプリケーター)のタンク内に投入し、必要に応じて加熱してその流動性を高めてから、第1不織布2f又は第2不織布1fに塗工する方法が挙げられる。
疎水性及び親水性の各スキンケア剤の塗工方法として、これらスキンケア剤を不織布に塗工し得る方法を用いることができる。例えば、ダイコーター、ブレードコーター、エアーナイフコーター、ロールコーター、バーコーター、グラビアコーター、ロッドブレードコーター、リップコーター、カーテンコーター、スライドビード等を用いることができる。
第1不織布2f及び第2不織布1fにスキンケア剤を容易に付与する観点から、疎水性及び親水性の各スキンケア剤の各粘度は、下記方法により測定される粘度が1mPa・s以上5000mPa・s以下であることが好ましい。
<粘度の測定>
音叉型振動式粘度計(本実施形態では代表的にVIBRO NISCOMETERCJV5000(株式会社エー・アンド・デイ社製)を使用)を用いて、不織布等のシートに塗工する際のスキンケア剤の状態で粘度を測定する。具体的には、温度36℃下で、スキンケア剤の粘度の測定を行う。スキンケア剤を所定温度に加熱して塗工する場合、該所定温度のまま測定を実施する。測定は3回繰り返し、その平均値を粘度として採用する。
本製造方法を基本にして、図5(a)及び(b)に示す実施形態の表面シート12aを製造することもできる。この製造方法においては、第1ロール111及び第2ロール112として、軸長方向の中央部に、表面シートに上述した中央域Mを形成する中央域形成部を有し、該軸長方向の中央部を挟む両側に、表面シートに上述した側部域S,Sを形成する側部域形成部を備えたものを用いることが好ましい。この場合、第1ロール111及び第2ロール112には、周方向における歯の形成パターンが異なる複数種類の歯車及びスペーサを複数枚組み合わせ、これらを軸芯に同心状に取り付けてロール状に集積したものを用いる。第1ロール111及び第2ロール112は、中央域形成部とサイド域形成部とで、使用する歯車の歯のピッチや、歯車の組み合わせ、スペーサの配置等が異なっている。これにより、幅がそれぞれ異なる上述の中央凸部4aと側部凸部4bとを形成する。
また、本発明の表面シートの製造方法で得られた表面シートの凹部に、開孔加工を施すことによって、凹部3に前記開孔が形成された表面シートを製造することができる。開孔加工には、表面シートを部分的に切断できる公知の切断手段を用いることができる。この切断手段として、例えば、カッターロールとアンビルロールとを備えた切断装置であって、カッターロールの外周面に、開孔の輪郭に対応する形状の切断刃を有するもの等が挙げられる。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。例えば、吸収性物品の表面シートは、幅方向Yにおける幅が同一の複数の凹部を有していてもよく、該幅がそれぞれ異なる複数種類の凹部を有していてもよい。即ち、複数の凸部4を幅方向Yに等間隔に形成してもよく、異なる間隔で形成してもよい。
また吸収性物品をその幅方向である物品幅方向に収縮させる弾性部材19は、背側部の幅方向の中央部のみ、例えば、図1に弾性部材配置領域BMとして示す矩形状の枠内のみに配されていてもよい。また、弾性部材配置領域BMに配される弾性部材の本数は2本のみであってもよい。
また、吸収性物品をその長手方向である物品長手方向に収縮させる弾性部材として、立体ギャザーを形成する弾性部材15a及びレッグギャザーを形成する弾性部材16のいずれか一方のみが配されていてもよい。また、立体ギャザーを形成する弾性部材15a及びレッグギャザーを形成する弾性部材16は、それぞれ吸収性物品の左右両側に1本ずつのみ配されていてもよいし複数本ずつ配されていてもよい。また、吸収性物品をその長手方向である物品長手方向に収縮させる弾性部材が配されていなくてもよい。
また、本発明の吸収性物品は、展開型の使い捨ておむつに代えて、パンツ型(プルオンタイプ)の使い捨ておむつであってもよく、また、パンツ型又は通常の非パンツ型の生理用ナプキンであってもよく、失禁パッド、パンティライナー等であってもよい。
100 使い捨ておむつ(吸収性物品)
12 表面シート
13 裏面シート
14 吸収体
15 立体ギャザー形成用のシート
19 弾性部材
1 上層不織布
2 下層不織布
3 凹部
4 凸部
30 接合部

Claims (7)

  1. 着用者の肌側に向けて突出した複数の凸部と、該凸部間に位置する凹部とを有する表面シートを備え、
    前記表面シートは、疎水性スキンケア剤と親水性スキンケア剤とを有しており、
    単位面積当たりの前記親水性スキンケア剤の質量に対する、単位面積当たりの前記疎水性スキンケア剤の質量の比率が、前記凹部よりも前記凸部の方が高くなっている吸収性物品。
  2. 前記表面シートが2枚の不織布の積層構造からなり、
    着用者の肌側に位置する上層不織布が、着用者の肌から遠い側に位置する下層不織布から離間するように突出して、複数の前記凸部が散点状に形成されているとともに、該凸部間において両シートが接合された接合部が形成されており、該接合部が前記凹部をなしている請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記表面シートの幅方向に沿う厚み方向断面において、幅方向の中央域に位置する前記凸部の幅が、幅方向の側部域に位置する前記凸部の幅よりも大きくなっている請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  4. 前記凹部に前記表面シートを貫通する開孔が形成されている請求項1ないし3のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  5. 前記表面シートは、その幅方向の中央域に前記疎水性スキンケア剤を有している請求項1ないし4のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  6. 親水性スキンケア剤を有する第1不織布と、親水性スキンケア剤及び疎水性スキンケア剤を有さず且つ凹凸賦形された第2不織布とを重ね合わせ、
    重ね合わされた状態の第1不織布と第2不織布とを、第2不織布における凹部の位置で接合し、
    第2不織布の凸部に疎水性スキンケア剤を施す、吸収性物品用の表面シートの製造方法。
  7. 親水性スキンケア剤及び疎水性スキンケア剤を有さない第1不織布と、親水性スキンケア剤を有するとともに疎水性スキンケア剤を有さず且つ凹凸賦形された第2不織布とを重ね合わせ、
    重ね合わされた状態の第1不織布と第2不織布とを、第2不織布における凹部の位置で接合し、
    第2不織布の凸部に疎水性スキンケア剤を施す、吸収性物品用の表面シートの製造方法。
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