JP2019169043A - 画像記録装置及び画像記録方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】所定のオブジェクトが良好に写っている画像を記録することができる画像記録技術を提供する。【解決手段】画像記録装置は、移動体の周辺を撮影するカメラで得られた所定のオブジェクトが写っている撮影画像を取得する取得部と、前記撮影画像が不良でないかを判定する判定部と、前記判定部によって前記撮影画像が不良でないと判定された場合に、前記撮影画像を保存する保存部と、前記判定部によって前記撮影画像が不良であると判定された場合に、前記所定のオブジェクトの代理撮影及び前記代理撮影によって得られた代理撮影画像の送信を外部に依頼する依頼部と、前記代理撮影画像を受信する受信部と、を備える。前記保存部は、前記受信部によって受信された前記代理撮影画像を保存する。【選択図】図4

Description

本発明は、画像を記録する技術に関する。
従来、所定のオブジェクトを含む風景を自動撮影するドライブレコーダ(例えば特許文献1参照)。
特開2017−98865号公報
しかしながら、所定のオブジェクトを含む風景が自動撮影される際に撮影障害物が写り込む可能性がある。
特許文献1で提案されているドライブレコーダは、所定のオブジェクトを含む風景が自動撮影される際に撮影障害物が写り込んだ場合でも、的確な撮影ができているものとして処理するため、所定のオブジェクトが良好に写っていない画像を記録することになる。
本発明は、上記の課題に鑑み、所定のオブジェクトが良好に写っている画像を記録することができる画像記録技術を提供することを目的とする。
本発明に係る画像記録装置は、移動体の周辺を撮影するカメラで得られた所定のオブジェクトが写っている撮影画像を取得する取得部と、前記撮影画像が不良でないかを判定する判定部と、前記判定部によって前記撮影画像が不良でないと判定された場合に、前記撮影画像を保存する保存部と、前記判定部によって前記撮影画像が不良であると判定された場合に、前記所定のオブジェクトの代理撮影及び前記代理撮影によって得られた代理撮影画像の送信を外部に依頼する依頼部と、前記代理撮影画像を受信する受信部と、を備え、前記保存部は、前記受信部によって受信された前記代理撮影画像を保存する構成(第1の構成)である。
上記第1の構成の画像記録装置において、前記判定部は、前記撮影画像に撮影障害物の写り込みがない場合に前記撮影画像が不良でないと判定する構成(第2の構成)であってもよい。
上記第1又は第2の構成の画像記録装置において、前記判定部は、前記代理撮影画像が不良でないかを判定し、前記保存部は、前記判定部によって前記代理撮影画像が不良でないと判定された場合に、前記代理撮影画像を保存する構成(第3の構成)であってもよい。
上記第1〜第3いずれかの構成の画像記録装置において、前記保存部は、前記判定部によって前記撮影画像が不良であると判定された場合に、前記撮影画像を仮保存し、前記受信部によって受信された前記代理撮影画像を保存する際に、仮保存していた前記撮影画像を消去する構成(第4の構成)であってもよい。
上記第1〜第4いずれかの構成の画像記録装置において、前記取得部は、前記撮影画像を動画で取得し、前記保存部は、動画における前記撮影画像内での前記所定のオブジェクトの移動速度が第1の所定値より大きい場合に、前記撮影画像を動画で保存し、動画における前記撮影画像内での前記所定のオブジェクトの移動速度が前記第1の所定値以下である場合に、前記撮影画像を静止画で保存する構成(第5の構成)であってもよい。
上記第1〜第5いずれかの構成の画像記録装置において、前記保存部は、前記移動体に対する前記所定のオブジェクトの加速度が第2の所定値より大きいときに撮影された前記撮影画像を保存しない構成(第6の構成)であってもよい。
上記第1〜第6いずれかの構成の画像記録装置において、前記保存部は、前記移動体の速度が第3の所定値より大きいときに撮影された前記撮影画像を保存せず、前記第3の所定値は、前記所定のオブジェクトの種類に応じて可変する構成(第7の構成)であってもよい。
本発明に係る画像記録方法は、移動体の周辺を撮影するカメラで得られた所定のオブジェクトが写っている撮影画像を取得する取得工程と、前記撮影画像に前記撮影画像が不良でないかを判定する判定工程と、前記判定工程によって前記撮影画像が不良でないと判定された場合に、前記撮影画像を保存する第1の保存工程と、前記判定工程によって前記撮影画像が不良であると判定された場合に、前記所定のオブジェクトの代理撮影及び前記代理撮影によって得られた代理撮影画像の送信を外部に依頼する依頼工程と、前記代理撮影画像を受信する受信工程と、前記受信工程によって受信された前記代理撮影画像を保存する第2の保存工程と、を備える構成(第8の構成)である。
本発明によれば、所定のオブジェクトが良好に写っている画像を記録することができる。
通信システムの一構成例を示す図 自車両ドライブレコーダの概要を説明するための図 自車両ドライブレコーダの一構成例を示す図 自車両ドライブレコーダの動作例を示すフローチャート 撮影障害物の写り込み判定に関する自車両ドライブレコーダの動作例を示すフローチャート 保存モードに関する自車両ドライブレコーダの動作例を示すフローチャート
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
<1.通信システムの構成例>
図1は、通信システムの一構成例を示す図である。図1に示す通信システムは、自車両ドライブレコーダ1と、センターサーバ2と、他車両ドライブレコーダ3と、を備える。図1では、他車両ドライブレコーダ3を一つしか図示していないが、本実施形態ではセンターサーバ2は、複数の他車両ドライブレコーダ3と通信を行う。自車両ドライブレコーダ1は他車両ドライブレコーダ3の機能を有することが望ましく、他車両ドライブレコーダ3は自車両ドライブレコーダ1の機能を有することが望ましい。
<2.センターサーバの構成例>
図1に示すように、センターサーバ2は、通信部21と、制御部22と、記憶部23と、を備える。
通信部21は、不図示のネットワークを介して自車両ドライブレコーダ1及び他車両ドライブレコーダ3とデータ通信を行う。
記憶部23は、各種の情報を不揮発的に記憶する。記憶部23としては、例えばハードディスクドライブ等を用いることができる。
制御部22は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、及びROM(Read Only Memory)を備えるコンピュータである。制御部22は、記憶部23等と接続され、記憶部23に記憶されたプログラムに基づいて情報の処理及び送受信を行い、センターサーバ2の全体を制御する。
<3.ドライブレコーダの構成例>
図2は、自車両ドライブレコーダ1の概要を説明するための図である。自車両ドライブレコーダ1は、自車両4に搭載される。自車両ドライブレコーダ1は、自車両4の適所に配置される。
自車両ドライブレコーダ1は、自車両4に搭載されるカメラ5によって撮影される自車両周辺の画像を取得する。自車両ドライブレコーダ1の記録方式は、例えば、カメラ5によって撮影された画像を含む運転状況に関する情報を定期的に記録媒体(不図示)に記録する常時記録方式であってもよく、白線からのはみ出し(車線逸脱)、急ブレーキ、衝突等のイベントが検出された場合に、カメラ5で撮影された画像、及び、イベント内容を含む画像以外の運転状況に関する情報を記録媒体に記録するイベント記録方式であってもよい。
図3は、自車両ドライブレコーダ1の一構成例を示す図である。自車両ドライブレコーダ1は、装置全体を制御する制御部としてマイクロコンピュータを備える。詳細には、自車両ドライブレコーダ1は、演算処理を行うことで各種の制御機能を実現するCPU11と、演算処理の作業領域となるRAM12と、各種のデータを記憶する不揮発性メモリ13と、を備える。不揮発性メモリ13は、例えばハードディスクやフラッシュメモリで構成される。不揮発性メモリ13は、ファームウェアとしてのプログラムや設定パラメータ等を記憶する。自車両ドライブレコーダ1の各部を制御する機能は、不揮発性メモリ13に予め記憶されるプログラムに従ってCPU11が演算処理を実行することによって実現される。
自車両ドライブレコーダ1には、カメラ5及びマイク6が接続される。カメラ5及びマイク6は、自車両ドライブレコーダ1に含まれてよい。カメラ5は、レンズと撮像素子とを備え、電子的に画像データを取得することができる。本実施形態では、カメラ5は、その光軸が自車両4の前方に向けられた状態でフロントガラスの上部付近に配置されている。カメラ5の数及び配置は、適宜変更されてよい。例えば、前方を撮影するフロントカメラと、後方を撮影するバックカメラとが備えられてよい。マイク6は、例えば、自車両ドライブレコーダ1の本体部や自車両4の適所に配置される。マイク6は、自車両付近の音を集音して音声データを取得する。マイク6の数及び配置は、適宜変更されてよい。例えば、自車両4の外部で発生する音を主として集音する車外音用マイクと、ドライバーが発する音声を主として集音する車内音用マイクとが備えられてよい。
自車両ドライブレコーダ1は、カメラ5で撮影された画像データを処理する画像処理部14を備える。本実施形態では、画像処理部14はハードウェア回路である。画像処理部14は、カメラ5から入力される画像データの信号に対して所定の画像処理を行い、所定の形式のデジタル画像データを生成する。所定の画像処理には、例えば、A/D変換、輝度補正、コントラスト補正等が含まれる。所定の形式は、例えばJPEG形式等であってよい。画像処理部14で処理された画像データは、RAM12に記憶される。
RAM12の記憶領域のうちの一部は、リングバッファとして利用される。このリングバッファに対して、画像処理部14で処理された画像データ、及び、マイク6で取得された音声データが常時に記憶される。リングバッファでは、最後の領域までデータが記憶されると、最初の領域に戻って新たなデータが記憶される。すなわち、リングバッファでは、最も古いデータに対して新たなデータが順次に上書きされていく。このため、RAM12においては、常に過去一定時間分の画像データ及び音声データが記憶された状態になる。
自車両ドライブレコーダ1は、運転者等からの指示を受け付ける操作部7に接続されている。操作部7は自車両ドライブレコーダ1に含まれてよい。操作部7は、運転者等が操作しやすいように、ステアリングホイール(不図示)の近傍等、自車両4の適所に配置される。また、自車両ドライブレコーダ1は、カードスロット15と、計時回路16と、加速度センサ17と、GPS(Global Positioning System)受信部18と、通信部19と、を備える。
カードスロット15は、メモリカード8を着脱可能に構成される。なお、メモリカード8の代わりに、ハードディスクドライブ、光ディスク、光磁気ディスク、フレキシブルディスク等の他の記録媒体を用いてもよい。
RAM12のリングバッファに記憶された画像データ及び音声データ等は、CPU11の指示によって定期的にカードスロット15に装着されたメモリカード8に記録される。
計時回路16は、現在時刻に対応した信号を発生してCPU11に出力する。
加速度センサ17は、自車両4に加わる衝撃の大きさを示す加速度を、重力加速度のGを単位として検出する。検出される加速度は、現在時刻における加速度の瞬間値であり、例えば、互いに直交する3軸あるいは2軸に応じた向きに大きさを持つ。加速度センサ17は、このような加速度に対応した信号をCPU11に出力する。
GPS受信部18は、複数のGPS衛星からの信号を受信して、現在時刻における自車両4の位置である自車位置を取得する。GPS受信部18は、地球上における経度緯度で表現された位置情報として自車位置を取得して、CPU11に出力する。なお、GPS受信部18は、GPS衛星からの信号に基づき、正確な時刻を検出できる。このために、GPS受信部18が、計時回路16に代わりに用いられてもよい。また、GPS受信部18は、計時回路16の時刻を修正するために利用されてよい。
通信部19は、ネットワークを介してセンターサーバ2の通信部21との間でデータの送受信を行う。
その他、CPU11には、不図示のCAN(Controller Area Network)バスを介して、車速センサからのデータ等を含む車両走行情報が入力される。車両走行情報には、操舵情報、ブレーキ情報、アクセル情報等が含まれてよい。さらに、CPU11は、不図示のCANを介して、ナビゲーション装置や車両制御ECU(Electronic Control Unit)と接続されてよい。
他車両ドライブレコーダ3は、自車両4以外の車両に搭載される。自車両ドライブレコーダ1の機能を有さない他車両ドライブレコーダ3と、他車両ドライブレコーダ3の機能を有さない自車両ドライブレコーダ1とは、不揮発性メモリ13に記憶されているプログラムが若干異なるだけである。
<4.自車両ドライブレコーダの動作例>
図4は、自車両ドライブレコーダ1の動作例を示すフローチャートである。画像処理部14は、カメラ5で得られた所定のオブジェクトが写っている撮影画像を取得する(ステップS10)。所定のオブジェクトは、例えばユーザの属性からユーザの好みと判定できるオブジェクトであってもよく、ユーザが操作部7を操作することによって事前に指定したオブジェクトであってもよい。ユーザの属性とは、例えば、ユーザの国籍、年齢、性別、趣味、好みの景色、出身地等を意味している。ユーザの属性情報やユーザが事前に指定したオブジェクトに関する情報は、例えば不揮発性メモリ13に記憶されるようにするとよい。
次に、CPU11は、所定のオブジェクトが写っている撮影画像に撮影障害物の写り込みがないかを判定する(ステップS20)。なお、ステップS20の処理内容例の詳細については後述する。
所定のオブジェクトが写っている撮影画像に撮影障害物の写り込みがあると判定された場合(ステップS20のNO)、CPU11は、所定のオブジェクトが写っている撮影画像を不揮発性メモリ13又はメモリカード8に仮保存させる(ステップS30)。
ステップS30に続くステップS40において、CPU11は、所定のオブジェクトの代理撮影及び代理撮影によって得られた代理撮影画像の自車両ドライブレコーダ1への送信を依頼する依頼信号を生成し、当該依頼信号を通信部19を介してセンターサーバ2に送信する。依頼信号は、所定のオブジェクトが写っている撮影画像が撮影された位置情報を含む。また、依頼信号は、自車両ドライブレコーダ1の識別情報を含む。なお、依頼信号は、代理撮影の日時や天候などを指定する内容を含んでもよい。
自車両ドライブレコーダ1から送信された依頼信号を受け取ったセンターサーバ2は、代理撮影の条件を満たす他車両ドライブレコーダ3に、所定のオブジェクトの代理撮影及び代理撮影によって得られた代理撮影画像のセンターサーバ2への送信を依頼する。センターサーバ2は、代理撮影画像を受信すると、代理撮影画像を自車両ドライブレコーダ1に転送する。センターサーバ2は、自車両4のACC(アクセサリー)電源がオン状態であるときに、代理撮影画像を自車両ドライブレコーダ1に転送する。なお、自車両4のACC電源がオフ状態である期間が長期間に及ぶ場合、多数の代理撮影画像が一度に自車両ドライブレコーダ1に転送されるおそれがある。したがって、例えばセンターサーバ2において代理撮影画像に撮影障害物の写り込みがないかを判定して、自車両ドライブレコーダ1に転送する代理撮影画像を絞り込んでもよく、また例えば自車両ドライブレコーダ1と連係するスマートフォン等の情報端末を用意し、自車両4のACC電源がオフ状態である期間中はセンターサーバ2が当該情報端末に代理撮影画像を転送するようにしてもよい。
CPU11は、センターサーバ2から転送された代理撮影画像を通信部19を介して受信する(ステップS50)。ステップS50の処理が完了すると、ステップS20に移行し、ステップS20において代理撮影画像に撮影障害物の写り込みがないかが判定される。
一方、所定のオブジェクトが写っている撮影画像又は代理撮影画像に撮影障害物の写り込みがないと判定された場合(ステップS20のYES)、CPU11は、撮影障害物の写り込みがないと判定された画像を不揮発性メモリ13又はメモリカード8に保存させる(ステップS60)。
ステップS60に続くステップS70において、CPU11は、仮保存した画像があれば不揮発性メモリ13又はメモリカード8から消去する。
ステップS70の処理が完了すると、自車両ドライブレコーダ1は代理撮影の依頼をキャンセルできる状態になる。
ステップS60に続くステップS70において、CPU11は、代理撮影の依頼がキャンセルされたか否かを判定する。具体的には、CPU11は、ユーザが代理撮影の依頼をキャンセルする操作を操作部7に対して行ったか否かを、操作部7の出力信号に基づいて判定する。
代理撮影の依頼がキャンセルされたと判定された場合(ステップS80のYES)、図4に示すフロー動作を終了する。
一方、代理撮影の依頼がキャンセルされていないと判定された場合(ステップS80のNO)、CPU11は、全ての代理撮影が終了したか否かを判定する(ステップS90)。例えば、代理撮影の条件がステップS10の処理完了から1週間以内であれば、ステップS10の処理完了から1週間を経過すると、全ての代理撮影が終了したことになる。
全ての代理撮影が終了したと判定された場合(ステップS90のYES)、図4に示すフロー動作を終了する。一方、全ての代理撮影が終了していないと判定された場合(ステップS90のNO)、CPU11は、他の代理撮影画像を受信していれば複数の代理撮影画像からユーザに1つを選択させ(ステップS100)、ステップS80に戻るようにする。複数の代理撮影画像からユーザに1つを選択させる場合、例えば自車両ドライブレコーダ1に接続されるナビゲーション装置の表示画面に複数の代理撮影画像をプレビュー表示させ、ユーザがそのプレビュー表示を参考にして複数の代理撮影画像から1つを選択する操作を操作部7に対して行えるようにすればよい。
上述した図4に示すフロー動作によると、自車両ドライブレコーダ1は、所定のオブジェクトが写っている撮影画像に撮影障害物の写り込みがある場合に、代理撮影画像を受信することができる。したがって、その代理撮影画像を利用することで、自車両ドライブレコーダ1は、所定のオブジェクトが良好に写っている画像を記録することができる。
なお、上述した図4に示すフロー動作とは異なり、ステップS50の処理が完了すると、ステップS60に移行することも可能である。
しかしながら、上述した図4に示すフロー動作のように、ステップS50の処理が完了すると、ステップS50に移行することで、撮影障害物の写り込みがない代理画像のみを保存することができる。すなわち、所定のオブジェクトが良好に写っている画像をより確実に記録することができる。
また、上述した図4に示すフロー動作によると、所定のオブジェクトが写っている撮影画像に撮影障害物の写り込みがあると判定された場合に、代理撮影画像が保存されるまでは、所定のオブジェクトが写っている撮影画像が仮保存される。これにより、所定のオブジェクトが写っている画像を早期に記録することができ、所定のオブジェクトが写っている画像が早期に必要となる場合でも問題が生じない。また、代理撮影画像が保存されると、仮保存されていた画像が消去されるので、所定のオブジェクトが良好に写っていない画像が非一時的に保存されることを回避することができる。
次に、ステップS20の処理内容例の詳細について説明する。図5は、撮影障害物の写り込み判定に関する自車両ドライブレコーダ1の動作例を示すフローチャートである。CPU11は、撮影障害物の写り込み判定のモードとして、オート判定モードとマニュアル判定モードとを有している。ユーザの操作部7に対する操作に応じて、CPU11は、オート判定モード及びマニュアル判定モードのいずれかで動作する。
まずCPU11は、オート判定モードで動作しているか否かを確認する(ステップS101)。
オート判定モードで動作していない場合すなわちマニュアル判定モードで動作している場合(ステップS101のNO)、CPU11は、例えば自車両ドライブレコーダ1に接続されるナビゲーション装置の表示画面にステップS20での判定対象となる画像をプレビュー表示させ、ユーザがそのプレビュー表示を参考にして撮影障害物の写り込みが無いかを判定しその判定結果を入力する操作を操作部7に対して行えるようにすればよい。そして、CPU11は、操作部7の出力信号に基づいて、ユーザがステップS20での判定対象となる画像に撮影障害物の写り込みが無いと判定したか否かを確認する(ステップS102)。
ユーザがステップS20での判定対象となる画像に撮影障害物の写り込みが無いと判定した場合(ステップS102のYES)、CPU11は、ステップS20での判定対象となる画像に撮影障害物の写り込みが無いと判定し(ステップS104)、図5に示すフロー動作を終了する。これに対して、ユーザがステップS20での判定対象となる画像に撮影障害物の写り込みがあると判定した場合(ステップS102のNO)、CPU11は、ステップS20での判定対象となる画像に撮影障害物の写り込みがあると判定し(ステップS105)、図5に示すフロー動作を終了する。
一方、オート判定モードで動作している場合(ステップS101のYES)、CPU11は、ステップS20での判定対象となる画像に関して、所定のオブジェクトの明瞭度が他のオブジェクトの明瞭度より高く且つ所定のオブジェクトが他のオブジェクトよりも大きいかを判定する(ステップS103)。
ステップS20での判定対象となる画像に関して、所定のオブジェクトの明瞭度が他のオブジェクトの明瞭度より高く且つ所定のオブジェクトが他のオブジェクトよりも大きい場合(ステップS103のYES)、CPU11は、ステップS20での判定対象となる画像に撮影障害物の写り込みが無いと判定し(ステップS104)、図5に示すフロー動作を終了する。これに対して、ステップS20での判定対象となる画像に関して、所定のオブジェクトの明瞭度が他のオブジェクトの明瞭度より高く且つ所定のオブジェクトが他のオブジェクトよりも大きいという条件を満たさない場合(ステップS103のNO)、CPU11は、ステップS20での判定対象となる画像に撮影障害物の写り込みがあると判定し(ステップS105)、図5に示すフロー動作を終了する。
次に、保存モードについて説明する。図6は、保存モードに関する自車両ドライブレコーダ1の動作例を示すフローチャートである。CPU11は、保存モードとして、オート保存モード、静止画保存モード、及び動画保存モードを有している。ユーザの操作部7に対する操作に応じて、CPU11は、オート保存モード、静止画保存モード、及び動画保存モードで動作する。
まず、自車両ドライブレコーダ1は、画像を一旦動画で取得する(ステップS201)。ステップS201は、図4に示すフローチャートのステップS10やステップS50に対応している。
ステップS201に続くステップS202において、CPU11は、オート保存モードで動作しているか否かを確認する(ステップS202)。
オート保存モードで動作していない場合(ステップS202のNO)、CPU11は、静止画保存モードで動作しているか否かを確認する(ステップS203)。静止画保存モードで動作していない場合すなわち動画保存モードで動作している場合(ステップS203のNO)、CPU11は、画像を不揮発性メモリ13又はメモリカード8に動画で保存させ(ステップS205)、図6に示すフロー動作を終了する。これに対して、静止画保存モードで動作している場合(ステップS203のYES)、CPU11は、画像を不揮発性メモリ13又はメモリカード8に静止画で保存させ(ステップS206)、図6に示すフロー動作を終了する。
なお、ステップS206において、CPU11は、ステップS201で取得した動画の中から、RGB値や輝度等の画像情報を変数に持つ評価関数の値が最大になるフレームを抽出して不揮発性メモリ13又はメモリカード8に保存させる静止画とし、その後ステップS201で取得した動画を消去する。
オート保存モードで動作している場合(ステップS202のYES)、CPU11は、ステップS201で取得した画像(動画)内での所定のオブジェクトの移動速度が第1の所定値より大きいか否かを判定する(ステップS204)。そして、ステップS201で取得した画像(動画)内での所定のオブジェクトの移動速度が第1の所定値より大きい場合(ステップS204のYES)、CPU11は、画像を不揮発性メモリ13又はメモリカード8に動画で保存させ(ステップS205)、図6に示すフロー動作を終了する。これに対して、ステップS201で取得した画像(動画)内での所定のオブジェクトの移動速度が第1の所定値より大きくない場合(ステップS204のNO)、CPU11は、画像を不揮発性メモリ13又はメモリカード8に静止画で保存させ(ステップS206)、図6に示すフロー動作を終了する。
オート保存モードでは、動画であれば動きがあるため動画で保存した方が好ましい所定のオブジェクトが写っている画像は自動的に動画で保存され、動画であってもさほど動きがないため静止画で保存した方が好ましい所定のオブジェクトが写っている画像は自動的に静止画で保存される。すなわち、所定のオブジェクトが写っている画像を適切な形式で保存することができる。
<5.変形例>
上記実施形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきであり、本発明の技術的範囲は、上記実施形態の説明ではなく、特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内に属する全ての変更が含まれると理解されるべきである。
例えばCPU11は、自車両4に対する所定のオブジェクトの加速度が第2の所定値より大きいときにカメラ5によって撮影された所定のオブジェクトが写っている撮影画像を、不揮発性メモリ13又はメモリカード8に保存させないようにしてもよい。これにより、自車両4に対する所定のオブジェクトの加速度が大きいことに起因して所定のオブジェクトが明瞭に写っていない画像が、不揮発性メモリ13又はメモリカード8に保存されることを回避することができる。なお、自車両4に対する所定のオブジェクトの加速度が第2の所定値より大きいときにカメラ5によって撮影された撮影画像を不揮発性メモリ13又はメモリカード8に保存させない場合、CPU11は、所定のオブジェクトの代理撮影及び代理撮影によって得られた代理撮影画像の自車両ドライブレコーダ1への送信を依頼する依頼信号を生成し、当該依頼信号を通信部19を介してセンターサーバ2に送信すればよい。自車両4に対する所定のオブジェクトの加速度は、例えば画像(動画)内での所定のオブジェクトの移動速度に基づいて求めることができる。
例えばCPU11は、自車両4の速度が第3の所定値より大きいときにカメラ5によって撮影された所定のオブジェクトが写っている撮影画像を、不揮発性メモリ13又はメモリカード8に保存させないようにしてもよい。これにより、自車両4の速度が速いことに起因して所定のオブジェクトが明瞭に写っていない画像が、不揮発性メモリ13又はメモリカード8に保存されることを回避することができる。自車両4の速度と所定のオブジェクトの明瞭度との関係は、所定のオブジェクトの種類によって大きく変わるため、第3の所定値は、所定のオブジェクトの種類に応じて可変するようにすればよい。なお、自車両4の速度が第3の所定値より大きいときにカメラ5によって撮影された撮影画像を不揮発性メモリ13又はメモリカード8に保存させない場合、CPU11は、所定のオブジェクトの代理撮影及び代理撮影によって得られた代理撮影画像の自車両ドライブレコーダ1への送信を依頼する依頼信号を生成し、当該依頼信号を通信部19を介してセンターサーバ2に送信すればよい。CPU11は、CPU11に入力される車両走行情報から自車両4の速度を把握することができる。
例えば上述した実施形態では、センターサーバ2を介して他車両ドライブレコーダ3に代理撮影の依頼が届く構成であったが、当該構成に加えて又は当該構成の代わりに、自車両ドライブレコーダ1が他車両ドライブレコーダ3に代理撮影を直接依頼する構成であってもよい。
例えばカメラ5は、必ずしも自動車に搭載される必要はなく、自動車のほか、二輪車、鉄道、船舶等の移動体に用いられるものであればよい。
所定のオブジェクトが写っている撮影画像又は代理撮影画像について所定の基準に基づいて所定のオブジェクトが良好に写っていると判定される場合に、当該撮影画像又は代理撮影画像が不良でないと判定されればよい。上述した実施形態では、上記所定の基準が撮影障害物の写り込みの有無であったが、例えば、撮影画像又は代理撮影画像に対する所定のオブジェクトの占有面積が所定値以上であるか否か、所定のオブジェクトの位置が撮影画像又は代理撮影画像の中心から所定範囲内に収まっているか否か、所定のオブジェクトの明瞭度が所定レベル以上であるか否か等を単独で或いは組み合わせて上記所定の基準にしてもよい。なお、撮影画像又は代理撮影画像に対する所定のオブジェクトの占有面積が所定値以上であるか否か、所定のオブジェクトの位置が撮影画像又は代理撮影画像の中心から所定範囲内に収まっているか否か、所定のオブジェクトの明瞭度が所定レベル以上であるか否か等を組み合わせて上記所定の基準にする場合には、当然の事ながら撮影障害物の写り込みの有無を組み合わせてもよい。
1 自車両ドライブレコーダ
2 センターサーバ
3 他車両ドライブレコーダ
4 自車両
5 カメラ

Claims (8)

  1. 移動体の周辺を撮影するカメラで得られた所定のオブジェクトが写っている撮影画像を取得する取得部と、
    前記撮影画像が不良でないかを判定する判定部と、
    前記判定部によって前記撮影画像が不良でないと判定された場合に、前記撮影画像を保存する保存部と、
    前記判定部によって前記撮影画像が不良であると判定された場合に、前記所定のオブジェクトの代理撮影及び前記代理撮影によって得られた代理撮影画像の送信を外部に依頼する依頼部と、
    前記代理撮影画像を受信する受信部と、
    を備え、
    前記保存部は、前記受信部によって受信された前記代理撮影画像を保存する、画像記録装置。
  2. 前記判定部は、前記撮影画像に撮影障害物の写り込みがない場合に前記撮影画像が不良でないと判定する、請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 前記判定部は、前記代理撮影画像が不良でないかを判定し、
    前記保存部は、前記判定部によって前記代理撮影画像が不良でないと判定された場合に、前記代理撮影画像を保存する、請求項1又は請求項2に記載の画像記録装置。
  4. 前記保存部は、前記判定部によって前記撮影画像が不良であると判定された場合に、前記撮影画像を仮保存し、前記受信部によって受信された前記代理撮影画像を保存する際に、仮保存していた前記撮影画像を消去する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像記録装置。
  5. 前記取得部は、前記撮影画像を動画で取得し、
    前記保存部は、動画における前記撮影画像内での前記所定のオブジェクトの移動速度が第1の所定値より大きい場合に、前記撮影画像を動画で保存し、動画における前記撮影画像内での前記所定のオブジェクトの移動速度が前記第1の所定値以下である場合に、前記撮影画像を静止画で保存する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像記録装置。
  6. 前記保存部は、前記移動体に対する前記所定のオブジェクトの加速度が第2の所定値より大きいときに撮影された前記撮影画像を保存しない、請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像記録装置。
  7. 前記保存部は、前記移動体の速度が第3の所定値より大きいときに撮影された前記撮影画像を保存せず、
    前記第3の所定値は、前記所定のオブジェクトの種類に応じて可変する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の画像記録装置。
  8. 移動体の周辺を撮影するカメラで得られた所定のオブジェクトが写っている撮影画像を取得する取得工程と、
    前記撮影画像に前記撮影画像が不良でないかを判定する判定工程と、
    前記判定工程によって前記撮影画像が不良でないと判定された場合に、前記撮影画像を保存する第1の保存工程と、
    前記判定工程によって前記撮影画像が不良であると判定された場合に、前記所定のオブジェクトの代理撮影及び前記代理撮影によって得られた代理撮影画像の送信を外部に依頼する依頼工程と、
    前記代理撮影画像を受信する受信工程と、
    前記受信工程によって受信された前記代理撮影画像を保存する第2の保存工程と、
    を備える、画像記録方法。
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