JP2019168161A - 不定形耐火物の吹付け施工方法及びそれに使用する吹付け材料 - Google Patents

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Abstract

【課題】材料供給機から先端吹付けノズルに至る材料搬送管に注水器を設け、この注水器から材料搬送管内を搬送される吹付け材料に施工水を注水する不定形耐火物の吹付け施工方法において、その吹付け施工の安定性を向上させる。【解決手段】材料供給機1から先端吹付けノズル4に至る材料搬送管5に注水器7を設け、この注水器から材料搬送管内を搬送される吹付け材料に施工水をガスと共に注水する不定形耐火物の吹付け施工方法において、吹付け材料がマグネシア含有原料を70質量%以上含有し、注水器7からの施工水量が吹付け材料100質量%に対して外掛けで10質量%以上50質量%以下である。【選択図】図1

Description

本発明は、高炉、樋、混銑車、転炉、取鍋、2次精錬炉、タンディッシュ、セメントロータリーキルン、廃棄物溶融炉、焼却炉、あるいは非鉄溶融金属容器等の各種溶融金属容器や窯炉の築炉又は補修に際しての不定形耐火物の吹付け施工方法、及びそれに使用する吹付け材料に関する。
不定形耐火物の吹付け施工方法は湿式施工方法と乾式施工方法とに大別できる。
湿式施工方法は施工水を予め材料へ添加して混練しスラリー状とした吹付け材料を圧送して先端吹付けノズル部において急結剤等を添加して吹付ける工法である。他方、乾式施工方法は吹付け材料を乾燥状態でガス搬送し、先端吹付けノズル部で施工水を注水して吹付ける工法である。
湿式施工方法は乾式施工方法に比べて付着性に優れた緻密質の耐火物の吹付け施工体を形成することができ、施工に際しての発塵量が少ない等の効果がある。反面、吹付けに際して混練装置やスラリー圧送装置が必要で、その上、装置の構造が複雑で高価であり、また、吹付け作業後はスラリー状の吹付け材料が混練装置や搬送ホース内に付着し、その洗浄作業に手間取るという欠点がある。
これに対して、乾式施工方法は、基本的には乾燥状態でガス搬送された吹付け材料に先端吹付けノズル部で、施工水を注水するのみであるので、吹付け装置は簡単で作業性に優れているが、吹付け材料に水分(施工水)が十分に混合されない状態での吹付けであるため、吹付けに際して、粉塵が多く発生し、吹付け施工体の耐火物組織も不均一となる傾向があり、付着率、接着強度及び耐食性も劣ったものとなる。湿式施工方法と比較すると混練効果が低く施工水量が多いため緻密な吹付け施工体が得られにくいという欠点もある。
そこで、乾式施工方法の改良として、材料供給機から先端吹付けノズルに至る材料搬送管に2つの注水器を設け、それぞれの注水器から平均100μm以下の微粒化水を圧縮空気と共に注水する吹付け施工方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、本発明者らがこの吹付け施工方法による吹付け施工を数多く実施したところ、吹付け材料としてマグネシア含有原料を主体とする吹付け材料を使用した場合、特に材料搬送管の接続部(継目部)において吹付け材料の付着が見られた。材料搬送管内に吹付け材料が付着すると、吹付け材料の搬送性等が悪くなり吹付け施工の安定性が低下するなどの問題が生じる。
特許第4377913号公報
本発明が解決しようとする課題は、材料供給機から先端吹付けノズルに至る材料搬送管に注水器を設け、この注水器から材料搬送管内を搬送される吹付け材料に施工水を注水する不定形耐火物の吹付け施工方法において、材料搬送管内に吹付け材料が付着することを抑制することにある。
本発明者らは、材料搬送管内に吹付け材料が付着することを抑制するために、特に注水器からの施工水量(注水量)に着目して試験を重ねたところ、吹付け材料としてマグネシア含有原料を主体とする吹付け材料を使用する場合、注水器からの施工水量を従来一般的な施工水量より多くすることが有効であることを知見し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の一観点によれば次の吹付け施工方法が提供される。
材料供給機から先端吹付けノズルに至る材料搬送管に注水器を設け、この注水器から材料搬送管内を搬送される吹付け材料に施工水をガスと共に注水する不定形耐火物の吹付け施工方法であって、
前記吹付け材料がマグネシア含有原料を70質量%以上含有し、前記注水器からの施工水量が前記吹付け材料100質量%に対して外掛けで10質量%以上50質量%以下である、不定形耐火物の吹付け施工方法。
また、本発明の他の観点によれば、本発明の不定形耐火物の吹付け施工方法に使用する吹付け材料であって、マグネシア含有原料を70質量%以上含有する吹付け材料が提供される。
本発明によれば、吹付け施工の際、材料搬送管内に吹付け材料が付着することを抑制することができ、吹付け施工の安定性が向上する。
本発明の吹付け施工方法を実施するための吹付け装置の一例を示す概念図。
まず、本発明の吹付け施工方法を実施するための吹付け装置の一例を、図1を参照しつつ説明する。
図1において、1は吹付け材料2が収納された材料供給機を示す。材料供給機1は、一般に不定形耐火物の吹付け装置に使用されているもので定量吐出できるものであれば、ロテクターガン、リードガン、野上セメントガン等のいかなるタイプのものでも問題なく使用することができる。
この材料供給機1内の吹付け材料2は、材料供給機1内に供給される圧縮空気等のガスによって内圧が調整され、下端に設けられたモータMによって駆動するテーブルフィーダー3によって、材料供給機1から先端吹付けノズル4に至る材料搬送管5に供給される。
材料搬送管5にはテーブルフィーダー3の吹付け材料搬送用ガス導入管6を通して吹付け材料搬送用ガスが供給され、材料供給機1からの吹付け材料2を材料搬送管5の先端吹付けノズル4から吹付け対象体Aに吹付け施工する。
この材料搬送管5には、先端吹付けノズル4の近傍に注水器7が設けられ、また、この注水器7の上流側に吹込手段8が設けられている。
注水器7からは、材料搬送管5内を搬送される吹付け材料2に施工水が施工水搬送用ガスと共に供給される。この注水器7の構成は特に限定されず、材料搬送管5内に施工水を施工水搬送用ガスと共に供給(注水)できるものであればよい。この注水器7からは、施工水が施工水搬送用ガスと共に注水されるから、その施工水は、いわゆる噴霧水(微粒化水)となる。
この注水器7を設ける位置は、先端吹付けノズル4先端から0.5m以上5m未満の範囲が好ましく、より好ましくは、0.5m以上3m未満である。なお、先端吹付けノズル4の長さは、概ね1m以上10m以下である。
吹込手段8からは、材料搬送管5内を搬送される吹付け材料2にガス又はガスと共に施工水が吹き込まれる。この吹込手段8の構成も特に限定されず、例えば注水器7と同じ構成とすることもできる。この吹込手段8と注水器7との距離間隔については、好ましくは15m以上である。なお、本発明の吹付け施工方法において吹込手段8は必ずしも使用しなくてもよいので、省略可能である。
本発明において使用する吹付け材料搬送用ガス、施工水搬送用ガス等のガスは、典型的には空気(圧縮空気)であるが、例えば窒素(圧縮窒素)等の他のガスを使用することもできる。また、使用するガスの圧力は、概ね0.2MPa以上0.5MPa以下の範囲とすることができる。
次に、図1の吹付け装置を使用する形態により、本発明の吹付け施工方法を説明する。
本発明の吹付け施工方法では、吹付け材料としてマグネシア含有原料を70質量%以上含有する吹付け材料を使用する。このようにマグネシア含有原料を70質量%以上含有する吹付け材料は、マグネシア含有原料が水を付着しやすい性質を有するので、吹付け材料中の結合剤等の添加剤の機能を発揮させるために必要な水の量が足りなくなる。
そこで本発明は、注水器7からの施工水量を、吹付け材料100質量%に対して外掛けで10質量%以上50質量%以下とすることを特徴とするものである。
注水器7からの施工水量が10質量%未満であると粘性の高い吹付け材料となり、特に注水器7近傍等の材料搬送管5の接続部に付着しやすくなる。一方、注水器7からの施工水量が50質量%を超えると施工水量が過剰となり、吹付け対象体Aに対する付着性が低下する。
本発明の吹付け施工方法において、図1のように注水器7の上流側に吹込手段8を設けた吹付け装置を使用する場合、吹込手段8からの施工水量は吹付け材料100質量%に対して外掛けで3質量%以下(0質量%を含む。)であり、かつ、吹込手段8及び注水器7からの施工水量の合量は吹付け材料100質量%に対して外掛けで10質量%以上50質量%以下であることが好ましい。このような施工水量バランスとすることで、吹込手段8を使用する場合において、材料搬送管5に対する付着性を低下させることができる。
本発明において、吹付け材料100質量%中における粒径0.5mm超4mm以下のマグネシア含有原料の含有量は30質量%以上60質量%以下であることが好ましい。粒径0.5mm超4mm以下のマグネシア含有原料(粗粒)は、材料搬送管5に付着した吹付け材料を削ぎ落とす効果(以下「研削効果」という。)を発揮する。ただし、粒径0.5mm超4mm以下のマグネシア含有原料の含有量が30質量%未満であると、この研削効果は十分には得られない。一方、粒径0.5mm超4mm以下のマグネシア含有原料の含有量が60質量%を超えると、リバウンドロスが生じやすくなり、吹付け対象体Aに対する付着性が低下することがある。なお、粒径4mm超のマグネシア含有原料は、リバウンドロスを低減する点からは含有しないことが好ましいが、少量であれば含有してもよい。
本発明において、吹付け材料100質量%中における粒径45μm以下のマグネシア含有原料の含有量は3質量%以上20質量%以下であることが好ましい。粒径45μm以下のマグネシア含有原料(微粉)は、特に材料搬送管5の接続部にかみ込むなどして付着しやすいことから、その含有量を20質量%以下とすることで、材料搬送管5に対する付着性をさらに低下させることができる。 一方、粒径45μm以下のマグネシア含有原料の含有量が3質量%未満であると、良好な吹付け施工体を形成できにくくなる。
ここで、本発明において、粒子の粒径がd超とは、その粒子が目開きdの篩上に残る粒度であることを意味し、粒子の粒径がd以下とは、その粒子が目開きdの篩を通過する粒度であることを意味する。
本発明において、注水器7設置位置における吹付け材料の流速は15(m/s)以上150(m/s)以下であることが好ましい。注水器7設置位置は材料搬送管5の接続部であるから、この注水器7設置位置における吹付け材料の流速を15(m/s)以上とすることで、材料搬送管5(接続部)に対する付着性をさらに低下させることができる。一方、吹付け材料の流速が150(m/s)を超えると、リバウンドロスが生じやすくなり、吹付け対象体Aに対する付着性が低下することがある。
なお、注水器7設置位置における吹付け材料の流速は、材料搬送管5に導入する搬送用ガスの合計流量(Nm/min)(吹付け材料搬送用ガス導入管6からの吹付け材料搬送用ガスの流量(Nm/min)と、注水器7からの施工水搬送用ガスの流量(Nm/min)と、吹込手段8を使用した場合のこの吹込手段8からのガスの流量(Nm/min)の合計流量(Nm/min))、これら搬送用ガスの圧力、注水器7設置位置における材料搬送管5の開口面積などから、計算で求めることができる。
本発明の吹付け施工方法で使用する吹付け材料は、マグネシア含有原料に加えて、その他の耐火性粉末、及び結合剤、分散剤、急結剤といった添加剤を適宜含有し混合したものとすることができる、また、添加剤と共に繊維を含有することもできる。
本発明において、「マグネシア含有原料」とはマグネシア(MgO)の含有量が40質量%以上のものをいい、マグネシア原料のほかドロマイト原料、オリビン原料などが挙げられる。
マグネシア含有原料以外の耐火性粉末としては、一般的なマグネシア質の不定形耐火物に使用される耐火性粉末であれば問題なく使用することができる。例えば、金属酸化物、金属炭化物、金属窒化物、炭素類、金属等であり、吹付け対象体の材質や温度条件等に応じて適宜選択し組み合わせることができる。
結合剤としては、消石灰、アルミナセメント、マグネシアセメント、リン酸塩、ケイ酸塩などが挙げられ、これらのうち1種又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
分散剤は解こう剤とも称され、吹付け材料の流動性を付与する効果をもつ。この分散剤としては、一般的な不定形耐火物で使用されているものであれば問題なく使用することができる。具体例としては、トリポリリン酸ソーダ、ヘキサメタリン酸ソーダ、ウルトラポリリン酸ソーダ、酸性ヘキサメタリン酸ソーダ、ホウ酸ソーダ、炭酸ソーダ、ポリメタリン酸塩、ケイ酸塩、リン酸塩などの無機塩、クエン酸ソーダ、酒石酸ソーダ、ポリアクリル酸ソーダ、スルホン酸ソーダ、ポリカルボン酸塩、β−ナフタレンスルホン酸塩類、ナフタリンスルフォン酸、カルボキシル基含有ポリエーテル系分散剤等である。
急結剤は施工水の存在下で結合剤と反応し、吹付け材料を急速に硬化させ、吹付け材料に付着性を付与する。急結剤は粉末状態で吹付け材料に当初から混入させておくほか、急結剤を先端吹付けノズル4又は注水器7より添加してもよい。急結剤を先端吹付けノズル4又は注水器7より添加する場合は、必要により急結剤を水で希釈した液状で使用する。
急結剤の具体例を挙げると、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウムなどのケイ酸塩、アルミン酸ナトリウム、アルミン酸カリウム、アルミン酸カルシウムなどのアルミン酸塩、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウムなどの炭酸塩、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸マグネシウムなどの硫酸塩、CaO・Al、12CaO・7Al、CaO・2Al、3CaO・Al、3CaO・3Al・CaF、11CaO・7Al・CaFなどのカルシウムアルミネート類、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、塩化カルシウムなどのカルシウム塩などである。
繊維は、通常の不定形耐火物で爆裂防止等の目的で使用されている繊維を使用することができ、例えば、ビニロン、ナイロン、PVA、ポリビニル、ポリスチレン、ポリプロピレン、炭素等である。
本発明の吹付け施工方法は、冷間、温間、熱間のいずれの温度条件下でも実施することができる。そして、本発明の吹付け施工方法に使用する吹付け材料の材料構成は、これら温度条件や吹付け対象体の材質などに応じて適宜決定することができる。
表1に、本発明の実施例及び比較例を示している。
吹付け材料は、マグネシア含有原料としてマグネシア粉末、表1中「その他」において、マグネシア含有原料以外の耐火性粉末としてシリカ質粉末及び炭素質粉末、結合剤として消石灰、並びに分散剤としてケイ酸塩及びリン酸塩を所定の割合で混合したものとし、この吹付け材料を図1の吹付け装置にて吹付け、材料搬送管5内における付着性(以下「搬送管の付着性」という。)と吹付け対象体A(シャモットれんが)に対する付着性(以下「対象体の付着性」という。)を評価した。そして、これらの評価結果に基づいて総合評価を行った。
なお、施工水搬送用ガス、吹付け材料搬送用ガス及び吹込手段8から吹き込むガスの圧力は0.2MPa以上0.5MPa以下の範囲とした。
また、表1中「吹付け材料の流速(m/s)」とは、図1において注水器7設置位置における吹付け材料の流速(m/s)のことであり、いずれも計算値である。
搬送管の付着性は、吹付け材料100kgを吹付け後、材料搬送管5の接続部(注水器7近傍)における吹付け材料の付着状況を目視で確認した。具体的には、吹付け材料の付着が材料搬送管5の接続部断面積の5%未満の場合を○(優)、接続部断面積の5%以上10%未満の場合を△(良)、接続部断面積の10%以上の場合を×(不良)とした。
対象体の付着性は、吹付け材料100kgを吹付け後、吹付け対象体A(シャモットれんが)に対する吹付け材料の付着割合で評価した。具体的には、吹付け材料の付着割合が80質量%以上の場合を〇(優)、60質量%以上80質量%未満の場合を△(良)、60質量%未満の場合を×(不可)とした。
総合評価は、搬送管の付着性と対象体の付着性の評価結果に基づき以下の3段階で評価した。
○(優):両方の評価結果とも○(優)。
△(良):少なくとも一方の評価結果が△(良)、かつ×(不良)の評価結果がない。
×(不良):少なくとも一方の評価結果が×(不良)。
Figure 2019168161
表1の実施例1〜13はいずれも、吹付け材料がマグネシア含有原料を70質量%以上含有し、注水器7からの施工水量が吹付け材料100質量%に対して外掛けで10質量%以上50質量%以下と本発明の範囲内にあり、搬送管の付着性及び対象体の付着性は×(不良)の評価がなく良好であり、総合評価も良好であった。
また、表1の実施例14、15は、図1の吹付け装置において吹込手段8を使用して吹付け施工を実施した例である。具体的には、実施例14は、吹込手段8からガス(施工水搬送用ガス)と共に施工水を吹き込んだ例、実施例15は、吹込手段8からガスのみを吹き込んだ例である。いずれも、吹付け材料がマグネシア含有原料を70質量%以上含有し、注水器7及び吹込手段8からの施工水量バランスも本発明の範囲内にあり、搬送管の付着性及び対象体の付着性は×(不良)の評価がなく良好であり、総合評価も良好であった。
一方、比較例1は、注水器7からの施工水量が5質量%と少ない例である。搬送管の付着性及び対象体の付着性の評価がいずれも×(不良)であった。
比較例2は、注水器7からの施工水量が60質量%と多い例である。対象体の付着性の評価が×(不良)であった。
1 材料供給機
2 吹付け材料
3 テーブルフィーダー
4 先端吹付けノズル
5 材料搬送管
6 吹付け材料搬送用ガス導入管
7 注水器
8 吹込手段
A 吹付け対象体
すなわち、本発明の一観点によれば次の吹付け施工方法が提供される。
材料供給機から先端吹付けノズルに至る材料搬送管に注水器を設け、前記材料搬送管に混練器を設けず、前記注水器から材料搬送管内を搬送される吹付け材料に施工水をガスと共に注水する不定形耐火物の吹付け施工方法であって、
前記吹付け材料がマグネシア含有原料を70質量%以上含有し、前記注水器からの施工水量が前記吹付け材料100質量%に対して外掛けで10質量%以上50質量%以下である、不定形耐火物の吹付け施工方法。
また、本発明の他の観点によれば、本発明の不定形耐火物の吹付け施工方法に使用する吹付け材料であって、マグネシア含有原料を70質量%以上含有し、粒径0.5mm超4mm以下のマグネシア含有原料の含有量が30質量%以上60質量%以下である吹付け材料が提供される。

Claims (8)

  1. 材料供給機から先端吹付けノズルに至る材料搬送管に注水器を設け、この注水器から材料搬送管内を搬送される吹付け材料に施工水をガスと共に注水する不定形耐火物の吹付け施工方法であって、
    前記吹付け材料がマグネシア含有原料を70質量%以上含有し、前記注水器からの施工水量が前記吹付け材料100質量%に対して外掛けで10質量%以上50質量%以下である、不定形耐火物の吹付け施工方法。
  2. 前記吹付け材料にガス又はガスと共に施工水を吹き込む吹込手段を前記注水器の上流側に設け、
    前記吹込手段からの施工水量が前記吹付け材料100質量%に対して外掛けで3質量%以下(0質量%を含む。)であり、かつ、前記吹込手段及び前記注水器からの施工水量の合量が前記吹付け材料100質量%に対して外掛けで10質量%以上50質量%以下である、請求項1に記載の不定形耐火物の吹付け施工方法。
  3. 前記吹付け材料100質量%中における粒径0.5mm超4mm以下のマグネシア含有原料の含有量が30質量%以上60質量%以下である、請求項1又は2に記載の不定形耐火物の施工方法。
  4. 前記吹付け材料100質量%中における粒径45μm以下のマグネシア含有原料の含有量が3質量%以上20質量%以下である、請求項1から3のいずれかに記載の不定形耐火物の施工方法。
  5. 前記注水器設置位置における吹付け材料の流速が15(m/s)以上150(m/s)以下である、請求項1から4のいずれかに記載の不定形耐火物の施工方法。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の不定形耐火物の吹付け施工方法に使用する吹付け材料であって、マグネシア含有原料を70質量%以上含有する、吹付け材料。
  7. 粒径0.5mm超4mm以下のマグネシア含有原料の含有量が30質量%以上60質量%以下である、請求項6に記載の吹付け材料。
  8. 粒径45μm以下のマグネシア含有原料の含有量が3質量%以上20質量%以下である、請求項6又は7に記載の吹付け材料。
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