JP6393437B1 - 不定形耐火物の吹付け施工方法及びそれに使用する吹付け材料 - Google Patents

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Abstract

【課題】材料供給機から先端吹付けノズルに至る材料搬送管に注水器を設け、この注水器から材料搬送管内を搬送される吹付け材料に施工水を注水する不定形耐火物の吹付け施工方法において、その吹付け施工の安定性を向上させる。【解決手段】材料供給機1から先端吹付けノズル4に至る材料搬送管5に注水器7を設け、この注水器から材料搬送管内を搬送される吹付け材料に施工水を注水する不定形耐火物の吹付け施工方法において、注水器7に導入される施工水を搬送するための施工水搬送用ガスの流量(Nm3/min)と施工水量(m3/min)との比(施工水搬送用ガスの流量/施工水量)が100以上1000以下とする。【選択図】図1

Description

本発明は、高炉、樋、混銑車、転炉、取鍋、2次精錬炉、タンディッシュ、セメントロータリーキルン、廃棄物溶融炉、焼却炉、あるいは非鉄溶融金属容器等の各種溶融金属容器や窯炉の築炉又は補修に際しての不定形耐火物の吹付け施工方法、及びそれに使用する吹付け材料に関する。
不定形耐火物の吹付け施工方法は湿式施工方法と乾式施工方法とに大別できる。
湿式施工方法は施工水を予め材料へ添加して混練しスラリー状とした吹付け材料を圧送して先端吹付けノズル部において急結剤等を添加して吹付ける工法である。他方、乾式施工方法は吹付け材料を乾燥状態でガス搬送し、先端吹付けノズル部で施工水を注水して吹付ける工法である。
湿式施工方法は乾式施工方法に比べて付着性に優れた緻密質の耐火物の吹付け施工体を形成することができ、施工に際しての発塵量が少ない等の効果がある。反面、吹付けに際して混練装置やスラリー圧送装置が必要で、その上、装置の構造が複雑で高価であり、また、吹付け作業後はスラリー状の吹付け材料が混練装置や搬送ホース内に付着し、その洗浄作業に手間取るという欠点がある。
これに対して、乾式施工方法は、基本的には乾燥状態でガス搬送された吹付け材料に先端吹付けノズル部で、施工水を注水するのみであるので、吹付け装置は簡単で作業性に優れているが、吹付け材料に水分(施工水)が十分に混合されない状態での吹付けであるため、吹付けに際して、粉塵が多く発生し、吹付け施工体の耐火物組織も不均一となる傾向があり、付着率、接着強度及び耐食性も劣ったものとなる。湿式施工方法と比較すると混練効果が低く施工水量が多いため緻密な吹付け施工体が得られにくいという欠点もある。
そこで、乾式施工方法の改良として、材料供給機から先端吹付けノズルに至る材料搬送管に2つの注水器を設け、それぞれの注水器から平均100μm以下の微粒化水を圧縮空気と共に注水する吹付け施工方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、本発明者らがこの吹付け施工方法による吹付け施工を数多く実施したところ、吹付け材料の吐出量が変動したり、吹付け材料と施工水とが分離したりする現象が散見され、吹付け施工の安定性に改善の余地があることがわかった。
特許第4377913号公報
本発明が解決しようとする課題は、材料供給機から先端吹付けノズルに至る材料搬送管に注水器を設け、この注水器から材料搬送管内を搬送される吹付け材料に施工水を注水する不定形耐火物の吹付け施工方法において、その吹付け施工の安定性を向上させることにある。
本発明者らは、吹付け施工の安定性を向上させるには吹付け材料に対する施工水の混水性と吹付け材料の搬送性を向上させることが重要と考え試験を重ねたところ、注水器に導入される施工水を搬送するための施工水搬送用ガスの流量(Nm/min)と施工水量(m/min)との比が、前述の混水性及び搬送性を向上させ、ひいては吹付け施工の安定性を向上させるための重要なパラメータであることを知見し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の一観点によれば次の吹付け施工方法が提供される。
材料供給機から先端吹付けノズルに至る材料搬送管に注水器を設け、この注水器から材料搬送管内を搬送される吹付け材料に施工水を注水する不定形耐火物の吹付け施工方法であって、
前記注水器に導入される施工水を搬送するための施工水搬送用ガスの流量(Nm/min)と施工水量(m/min)との比(施工水搬送用ガスの流量/施工水量)が100以上1000以下である、不定形耐火物の吹付け施工方法。
また、本発明の他の観点によれば、本発明の不定形耐火物の吹付け施工方法に使用する吹付け材料であって、圧縮度が32%以下である吹付け材料が提供される。
本発明によれば、吹付け施工の際、吹付け材料に対する施工水の混水性と吹付け材料の搬送性が向上し、その結果、吹付け施工の安定性が向上する。
本発明の吹付け施工方法を実施するための吹付け装置の一例を示す概念図。
まず、本発明の吹付け施工方法を実施するための吹付け装置の一例を、図1を参照しつつ説明する。
図1において、1は吹付け材料2が収納された材料供給機を示す。材料供給機1は、一般に不定形耐火物の吹付け装置に使用されているもので定量吐出できるものであれば、ロテクターガン、リードガン、野上セメントガン等のいかなるタイプのものでも問題なく使用することができる。
この材料供給機1内の吹付け材料2は、材料供給機1内に供給される圧縮空気等のガスによって内圧が調整され、下端に設けられたモータMによって駆動するテーブルフィーダー3によって、材料供給機1から先端吹付けノズル4に至る材料搬送管5に供給される。
材料搬送管5にはテーブルフィーダー3の吹付け材料搬送用ガス導入管6を通して吹付け材料搬送用ガスが供給され、材料供給機1からの吹付け材料2を材料搬送管5の先端吹付けノズル4から吹付け対象体Aに吹付け施工する。
この材料搬送管5には、先端吹付けノズル4の近傍に注水器7が設けられ、また、この注水器7の上流側に吹込手段8が設けられている。
注水器7からは、材料搬送管5内を搬送される吹付け材料2に施工水が施工水搬送用ガスと共に供給される。この注水器7の構成は特に限定されず、材料搬送管5内に施工水を施工水搬送用ガスと共に供給(注水)できるものであればよい。この注水器7からは、施工水が施工水搬送用ガスと共に注水されるから、その施工水は、いわゆる噴霧水(微粒化水)となる。
この注水器7を設ける位置は、先端吹付けノズル4先端から0.5m以上5m未満の範囲が好ましく、より好ましくは、0.5m以上3m未満である。なお、先端吹付けノズル4の長さは、概ね1m以上10m以下である。
吹込手段8からは、材料搬送管5内を搬送される吹付け材料2にガス又はガスと共に施工水が吹き込まれる。この吹込手段8の構成も特に限定されず、例えば注水器7と同じ構成とすることもできる。この吹込手段8と注水器7との距離間隔については、好ましくは15m以上である。なお、本発明の吹付け施工方法において吹込手段8は必ずしも使用しなくてもよいので、省略可能である。
本発明において使用する吹付け材料搬送用ガス、施工水搬送用ガス等のガスは、典型的には空気(圧縮空気)であるが、例えば窒素(圧縮窒素)等の他のガスを使用することもできる。また、使用するガスの圧力は、概ね0.2MPa以上0.5MPa以下の範囲とすることができる。
次に、図1の吹付け装置を使用する形態により、本発明の吹付け施工方法を説明する。
本発明の吹付け施工方法の特徴は、注水器7に導入される施工水を搬送するための施工水搬送用ガスの流量(Nm/min)と施工水量(m/min)との比(施工水搬送用ガスの流量/施工水量)(以下「ガス・施工水量比」という。)を100以上1000以下とすることにある。このガス・施工水量比を100以上1000以下とすることで、施工水の混水性と吹付け材料の搬送性が向上し、吹付け施工の安定性が向上する。
これに対して、ガス・施工水量比が100未満であると、施工水搬送用ガスの流量が少ないため、材料搬送管5に水が入りにくくなり、混水性が低下する。
一方、ガス・施工水量比が1000を超えると、施工水搬送用ガスの流量が多すぎるため、噴霧水同士の衝突により粒子の大きな水しぶきが生じて、施工水が不均一な分布となる。そうすると混水性が低下する。また、水しぶきが材料搬送管5の内壁へ不均一な状態で付着すると吹付け材料の閉塞が生じる。例えば、材料搬送管5の断面において下側部分に水しぶきが付着すると、この下側部分にだけ吹付け材料が固着してしまい(下側部分にだけ吹付け材料が固着し、上側部分には吹付け材料が固着しない状態)、吹付け材料の閉塞が生じる。そうすると搬送性が低下する。
このガス・施工水量比は250以上800以下であることが好ましい。
本発明の吹付け施工方法において、注水器7に導入される施工水を搬送するための施工水搬送用ガスの流量(Nm/min)と、吹付け材料を搬送するための吹付け材料搬送用ガスの流量(Nm/min)との比(施工水搬送用ガスの流量/吹付け材料搬送用ガスの流量)(以下「搬送用ガス流量比」という。)は0.07以上2以下とすることが好ましい。この搬送用ガス流量比を0.07以上2以下とすることで、施工水の混水性と吹付け材料の搬送性が向上し、吹付け施工の安定性が向上する。この搬送用ガス流量比は、0.1以上1以下であることが好ましい、
また、本発明の吹付け施工方法では、吹付け材料として圧縮度が32%以下のものを使用することが好ましい。言い換えれば、圧縮度が32%以下となるように粒度構成等を調整した吹付け材料を使用することが好ましい。ここで圧縮度とは、次式により求められるものである。
圧縮度(%)=(密充填嵩密度−疎充填嵩密度)/密充填嵩密度×100
なお、詳細は後述するが、本発明で使用する吹付け材料は耐火原料粉末に加えて繊維を含有することがあるところ、繊維を含有する場合、圧縮度の評価(密充填嵩密度及び疎充填嵩密度の測定)は、繊維を除いた状態で実施するものとする。すなわち、吹付け材料が繊維を含有する場合、本発明でいう圧縮度とは、繊維を除いた吹付け材料について評価したものをいう。
圧縮度が32%以下の吹付け材料を使用することで、施工水の混水性と吹付け材料の搬送性が向上し、吹付け施工の安定性が向上する。この圧縮度は25%以下であることが好ましい。
吹付け材料の圧縮度を32%以下とするには、吹付け材料100質量%中の粒径2mm超の粒子の含有量を30質量%以下(0質量%を含む。)、粒径45μm以下の粒子の含有量を3質量%以上30質量%以下とすることが好ましい。
すなわち、粒径2mm超の粒子の含有量が30質量%を超えると、この粒径2mm超の粒子が多くなるので吹付け材料内の隙間が大きくなり、外力によりその隙間の中に微粉が流れ込んで組織が密になるので圧縮度が32%を超えてしまうことがある。
また、粒径45μm以下の粒子の含有量が30質量%を超えると、この粒径45μm未満の粒子が多いので、吹付け材料が多量の空気を含むこととなり、外力により凝集しやすくなって圧縮度が32%を超えてしまうことがある。なお、粒径45μm未満の粒子の含有量が3質量%未満であると、良好な吹付け施工体を形成できにくくなる。
ここで、本発明において、粒子の粒径がd超とは、その粒子が目開きdの篩上に残る粒度であることを意味し、粒子の粒径がd以下とは、その粒子が目開きdの篩を通過する粒度であることを意味する。
本発明の吹付け施工方法において、図1のように注水器7の上流側に吹込手段8を設けた吹付け装置を使用する場合、吹込手段8からの施工水量は全施工水量の20質量%以下(0質量%を含む。)とし、注水器7から全施工水量の残りの施工水を注水するようにすることが好ましい。このような施工水の注水量バランスとすることで、吹込手段8を使用する場合において、施工水の混水性及び吹付け材料の搬送性、さらには吹付け施工の安定性が向上する。
ここで、吹込手段8からガス又はガスと共に施工水を吹き込む場合、この吹込手段8から吹き込まれるガスの流量(Nm/min)は、前述の搬送用ガス流量比及びガス・施工水量比の計算においては、「施工水搬送用ガスの流量(Nm/min)」として合算するものとする。
同様にこの吹込手段8から施工水量(Nm/min)は、前述のガス・施工水量比の計算においては、「施工水量(m/min)」として合算するものとする。
本発明の吹付け施工方法において、吹付け材料の吐出量(kg/min)と搬送用ガスの合計流量(Nm/min)との比(吹付け材料の吐出量/搬送用ガスの合計流量)(以下「固気比」という。)は1以上20以下とすることが好ましい。この固気比を1以上20以下とすることで、施工水の混水性及び吹付け材料の搬送性、さらには吹付け施工の安定性が向上する。
なお、この固気比の計算に用いる「搬送用ガスの合計流量(Nm/min)」とは、吹付け材料搬送用ガス導入管6からの吹付け材料搬送用ガスの流量(Nm/min)と、注水器7からの施工水搬送用ガスの流量(Nm/min)と、吹込手段8を使用した場合のこの吹込手段8からのガスの流量(Nm/min)の合計流量(Nm/min)のことをいう。
本発明の吹付け施工方法で使用する吹付け材料は、耐火性粉末に加えて、結合剤、分散剤、急結剤といった添加剤を適宜含有し混合したものとすることができる、また、添加剤と共に繊維を含有することもできる。
耐火性粉末としては、一般的な不定形耐火物に使用される耐火性粉末であれば問題なく使用することができる。例えば、金属酸化物、金属炭化物、金属窒化物、炭素類、金属等であり、吹付け対象体の材質や温度条件等に応じて適宜選択し組み合わせることができる。
結合剤としては、消石灰、アルミナセメント、マグネシアセメント、リン酸塩、ケイ酸塩などが挙げられ、これらのうち1種又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
分散剤は解こう剤とも称され、吹付け材料の流動性を付与する効果をもつ。この分散剤としては、一般的な不定形耐火物で使用されているものであれば問題なく使用することができる。具体例としては、トリポリリン酸ソーダ、ヘキサメタリン酸ソーダ、ウルトラポリリン酸ソーダ、酸性ヘキサメタリン酸ソーダ、ホウ酸ソーダ、炭酸ソーダ、ポリメタリン酸塩、ケイ酸塩、リン酸塩などの無機塩、クエン酸ソーダ、酒石酸ソーダ、ポリアクリル酸ソーダ、スルホン酸ソーダ、ポリカルボン酸塩、β−ナフタレンスルホン酸塩類、ナフタリンスルフォン酸、カルボキシル基含有ポリエーテル系分散剤等である。
急結剤は施工水の存在下で結合剤と反応し、吹付け材料を急速に硬化させ、吹付け材料に付着性を付与する。急結剤は粉末状態で吹付け材料に当初から混入させておくほか、急結剤を先端吹付けノズル4又は注水器7より添加してもよい。急結剤を先端吹付けノズル4又は注水器7より添加する場合は、必要により急結剤を水で希釈した液状で使用する。
急結剤の具体例を挙げると、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウムなどのケイ酸塩、アルミン酸ナトリウム、アルミン酸カリウム、アルミン酸カルシウムなどのアルミン酸塩、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウムなどの炭酸塩、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸マグネシウムなどの硫酸塩、CaO・Al、12CaO・7Al、CaO・2Al、3CaO・Al、3CaO・3Al・CaF、11CaO・7Al・CaFなどのカルシウムアルミネート類、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、塩化カルシウムなどのカルシウム塩などである。
繊維は、通常の不定形耐火物で爆裂防止等の目的で使用されている繊維を使用することができ、例えば、ビニロン、ナイロン、PVA、ポリビニル、ポリスチレン、ポリプロピレン、炭素等である。
本発明の吹付け施工方法は、冷間、温間、熱間のいずれの温度条件下でも実施することができる。そして、本発明の吹付け施工方法に使用する吹付け材料の材料構成は、これら温度条件や吹付け対象体の材質などに応じて適宜決定することができる。
<第一の実施例>
表1に、本発明の第一の実施例を示している。この実施例では、図1の吹付け装置において吹込手段8を使用せずに吹付け施工を実施した。すなわち、この実施例では施工水及び施工水搬送用ガスは注水器7のみから供給した。施工水搬送用ガス及び吹付け材料搬送用ガスの圧力は0.2MPa以上0.5MPa以下の範囲とした。
吹付け材料は、耐火性粉末としてアルミナ−シリカ質粉末、結合剤として消石灰、及び分散剤としてケイ酸塩を所定の割合で混合したものとし、この吹付け材料を図1の吹付け装置にて吹付け、そのときの混水性と搬送性を評価した。そして、これらの評価結果に基づいて総合評価を行った。
混水性は、先端吹付けノズル4からの吹付けの状態を目視で観察し、施工水と吹付け材料の分離の程度により評価した。この分離の程度が小さいほど混水性に優れるということである。具体的には、分離がない場合を○(優)、分離が小さい場合を△(良)、分離が大きい場合を×(不良)とした。
搬送性は、先端吹付けノズル4からの吹付けの状態を目視で観察し、吹付け材料の吐出量の変動の程度により評価した。この吐出量の変動の程度が小さいほど搬送性に優れるということである。具体的には、吐出量の変動がない場合を○(優)、吐出量の変動が若干ある場合を△(良)、吐出量の変動が大きい場合を×(不良)とした。
総合評価は、混水性と搬送性の評価結果に基づき以下の3段階で評価した。
○(優):両方の評価結果とも○(優)。
△(良):少なくとも一方の評価結果が△(良)、かつ×(不良)の評価結果がない。
×(不良):少なくとも一方の評価結果が×(不良)。
Figure 0006393437
表1の実施例1〜12はいずれも、ガス・施工水量比が100以上1000以下と本発明の範囲内にあり、混水性及び搬送性は×(不良)の評価がなく良好であり、総合評価も良好であった。
<第二の実施例>
表2に、本発明の第二の実施例を示している。この実施例では、図1の吹付け装置において吹込手段8を使用して吹付け施工を実施した。施工水搬送用ガス、吹付け材料搬送用ガス及び吹込手段8から吹き込むガスの圧力は、第一の実施例と同じ0.2MPa以上0.5MPa以下の範囲とした。
吹付け材料も、第一の実施例と同じ材料構成のものを使用し、混水性及び搬送性の評価方法、並びに総合評価の基準も第一の実施例と同じとした。
Figure 0006393437
表2中、実施例13は、吹込手段8からガス(施工水搬送用ガス)と共に施工水を吹き込んだ例、実施例14は、吹込手段8からガスのみを吹き込んだ例である。いずれもガス・施工水量比が100以上1000以下と本発明の範囲内にあり、混水性及び搬送性は×(不良)の評価がなく良好であり、総合評価も良好であった。
1 材料供給機
2 吹付け材料
3 テーブルフィーダー
4 先端吹付けノズル
5 材料搬送管
6 吹付け材料搬送用ガス導入管
7 注水器
8 吹込手段
A 吹付け対象体

Claims (7)

  1. 材料供給機から先端吹付けノズルに至る材料搬送管に注水器を設け、この注水器から材料搬送管内を搬送される吹付け材料に施工水を注水する不定形耐火物の吹付け施工方法であって、
    前記注水器に導入される施工水を搬送するための施工水搬送用ガスの流量(Nm/min)と施工水量(m/min)との比(施工水搬送用ガスの流量/施工水量)が100以上1000以下である、不定形耐火物の吹付け施工方法。
  2. 前記施工水搬送用ガスの流量(Nm/min)と、吹付け材料を搬送するための吹付け材料搬送用ガスの流量(Nm/min)との比(施工水搬送用ガスの流量/吹付け材料搬送用ガスの流量)が0.07以上2以下であり、かつ、前記吹付け材料の圧縮度が32%以下である、請求項1に記載の不定形耐火物の吹付け施工方法。
  3. 前記吹付け材料にガス又はガスと共に施工水を吹き込む吹込手段を前記注水器の上流側に設け、
    前記吹込手段からの施工水量は全施工水量の20質量%以下(0質量%を含む。)であり、かつ、前記注水器から全施工水量の残りの施工水を注水する、請求項1又は2に記載の不定形耐火物の吹付け施工方法。
  4. 吹付け材料の吐出量(kg/min)と搬送用ガスの合計流量(Nm/min)との比(吹付け材料の吐出量/搬送用ガスの合計流量)が1以上20以下である、請求項1から3のいずれかに記載の不定形耐火物の吹付け施工方法。
  5. 吹付け材料中における粒径2mm超の粒子の含有量が30質量%以下(0質量%を含む。)であり、粒径45μm以下の粒子の含有量が3質量%以上30質量%以下である、請求項1から4のいずれかに記載の不定形耐火物の吹付け施工方法。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の不定形耐火物の吹付け施工方法に使用する吹付け材料であって、圧縮度が32%以下である、吹付け材料。
  7. 粒径2mm超の粒子の含有量が30質量%以下(0質量%を含む。)であり、粒径45μm以下の粒子の含有量が3質量%以上30質量%以下である、請求項6に記載の吹付け材料。
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