JP2019167743A - 移動枕木加工機 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1では、車輪を有する台車がレール上を移動可能とし、前記台車に一対の支柱が立設されるとともに、各支柱には、旋回可能に支柱支持部が設けられている。前記支柱支持部は、支柱に対して旋回自在に連結されたスライドガイドと、該スライドガイドに対して摺動自在に設けられたスライドバーを有している。前記スライドバーには、ドリルを上下右方向に移動自在に支持するドリル支持部材が設けられている。
上記構成によれば、加工対象である枕木の挟み部にて挟まれる面の傾斜角度は、異なるものもあるため、枕木の位置決め体にて挟まれる面の傾斜角度に合わせた当接面を有する挟み部を備えた位置決め体が可動操作体に取付けられる。この枕木の側面の傾斜角度に合わせた当接面を有する挟み部にて、加工対象の枕木を挟み込みすることにより、旋回ユニットの旋回位置が保持されて良好な位置決めが行われる。
上記構成によれば、一対のレールが相互に相対する面に対して、反力受け部材を当接させた状態とすると、加工機にて枕木に加工が行われた際、反力受け部材が加工機の加工時の反力を受ける。
上記構成によれば、加工機をドリルとすることにより、枕木を穿孔する場合においても、上記の作用を容易に実務源することができる。
図1に示すように、移動枕木加工機10は、平行に多数整列された枕木19に支持された一対の平行なレール13上に載置され、レール13上を移動する。なお、本実施形態では、レール13を枕木19に対して固定する締結装置は省略して図示されている。
図1〜図5に示すように、台車20は、左右一対の走行体12と、両走行体12間を連結する四角形状をなす連結枠体14とを備えている。
車輪11は、鉄道の軌道に準拠した車輪であり、素材は、絶縁性が高く、強度の高い、例えばエンジニアプラスチックなどポリアミド(PA)や、ポリアセタール(POM)などの樹脂製で、レール13に流れる駆動用の電流や通信・信号用の電流を遮断する。また、図5に示すように、本実施形態では、左方に配置した走行体12の前端には、ブレーキ装置15が付設されており、このブレーキ装置15の操作ハンドル15aを手動操作することにより、該走行体12の前部側の車輪11の走行停止保持及び走行停止の解除が可能である。
図5、図13、図15に示すように、枠部材14aの前面、及び枠部材14bの後面には、取付板31a、31bが固定され、各取付板31a、31bには反力受け装置30A、30Bがそれぞれ設けられている。なお、両反力受け装置30A、30Bは、同一構成であるため、反力受け装置30Aについて説明をすることとし、反力受け装置30Bにおいて、反力受け装置30Aの構成部材と同一の部材には同一符号を付してその説明を省略する。
図4、図5、図20(a)及び図20(b)に示すように、台車20の枠部材14a上において、軸受17から一方のレール13に寄った位置と、該一方のレール13と平行な他方のレール13に寄った位置に旋回規制部65がそれぞれ設けられている。旋回規制部65は、後述する旋回ユニット70を平面視した場合において、旋回ユニット70の時計回り方向及び反時計回り方向の旋回をそれぞれ規制する。具体的には、図20(a)、及び図20(b)に示すように、旋回規制部65は、枠部材14a上に固定されたアングル状の固定部材66と、固定部材66の上部に固定されたナット部材67に対して旋回ユニット70の枠材88側面に対して接近離間可能に螺合されたボルト部材68を備えている。ボルト部材68は、旋回ユニット70が旋回した際に旋回ユニット70の枠材88側面に当接してその旋回を規制する。なお、枠材88において、ボルト部材68の先端が当たる部位にはボルト当て座88aが設けられている。
図1〜図4、図6〜図8に示すように、旋回ユニット70は、支持体80、前記支持体80に設けられた加工機保持体100、加工機保持体100に保持された加工機としてのドリル120A、120Bを備えるとともに、図2に示すように、第1位置決め部130A及び第2位置決め部130Bを備えている。なお、図1には、説明の便宜上、第1位置決め部130A及び第2位置決め部130Bの図示は省略されている。ドリル120A、120Bは、本実施形態では、電動ドリルである。
図1、図2に示すように支持体80は、旋回ユニット取付板18に取付け固定されたベース体81と、ベース体81から上方へ立設されるとともに左右方向に並んだ第1支柱82、第2支柱83、及び第3支柱84と、各支柱の上端間を連結するように架設された上部枠85とを備えている。
図18に示すように加工機保持体100は、前後に配置された一対の側板101、102を複数の連結材103にて前後の間隔を開けて略四角箱状に形成された支持ケース104と、支持ケース104に固定されて、第1支柱82及び第2支柱83に上下方向に移動自在に外嵌された第1箱体105及び第2箱体106とを有する。
なお、直線Lは、図19(a)〜図19(c)では、旋回ユニット70の旋回状態を示す指標として使用する。
図2、図9、図10及び図17に示すようにベース体81の両枠材88において、左端下部間、及び右端下部間には、それぞれ一対のブラケット131を介して、支持板132が水平に架設されている。左右に配置された各支持板132には、第1位置決め部130A及び第2位置決め部130Bが設けられている。
可動操作体135は、長方形状をなす枠体138を備えている。枠体138は、上下に延びる一対の縦枠139と、両縦枠139の上下両端を連結する横枠140から構成されている。一対の縦枠139は、左右に配置されて平行に設けられており、支持板132上面に固定された一対の支持筒141及び支持板132の挿通孔(図示しない)に対して上下方向に摺動自在に挿通されている。枠体138の上部の横枠140には、把手142が設けられている。
図9及び図11に示すように位置決め体取付部材143の下面には、位置決め体136を取付けする取付凹部144が設けられている。
前後に位置する一対のアーム148及び一対の当接部材149は、支持バー147の前後方向の中心を含む鉛直面に対して面対称となるように配置されている。当接部材149は、ゴム、合成樹脂等からなる。また、一対の当接部材149の相対する面は、枕木19の側面19a、19bに対して当接可能な当接面としていて、側面19a、19bを含むそれぞれの仮想平面が相互に交差した場合に交差角θとなる斜面となっている。すなわち、両当接部材149の当接面の交差角は、枕木19の前後の側面19a、19bの交差角θと同一とされていて、すなわち、一対の側面の傾斜角に合わせたものとなっている。アーム148及び当接部材149により、挟み部が構成されている。
また、固定ピン158が保持孔159から脱したときは、第1位置決め部130A及び第2位置決め部130Bの位置決め体136は、レール13よりも下方に位置する枕木19の側面19a、19bの上部に当接可能としている。
上記のように構成された移動枕木加工機10の作用を説明する。
説明の便宜上、旋回ユニット70は、レール13に対して直交している(すなわち、図19(a)に示すように、直線Lが、レール13に対して直交している)状態であって、台車20に対して非旋回状態となっている。また、加工機保持体100が保持体固定ピン93により、最上昇位置に保持されているとともに、反力受け装置30A、30Bの操作レバー33は、反力受け解除位置にあるものとする。また、旋回ユニット70(直線L)をレール13に対して直交するよう配置して、旋回規制部65のボルト部材68により、予めその旋回を規制しておくものとする。
まず、旋回ユニット70(直線L)が枕木19Aの長手方向(左右方向)の中心と旋回ユニット70(軸受17)の中心線Oと一致するまで、移動枕木加工機10を走行(移動)させる。
そして、枕木19Aの長手方向(左右方向)の中心と旋回ユニット70(軸受17)の中心線Oと一致した状態で、ブレーキ装置15を手動操作して、走行停止保持する。
次に、作業者は、枕木19Aの穿孔位置を図示しないけがき用工具でけがく。
<4.けがき位置の確認ステップ>
作業者は、保持体固定ピン93を、第2支柱83の嵌合孔83aから外した後、昇降操作ハンドル113の操作により、図21及び図22に示すように、加工機保持体100を下方へ移動させて、ドリルビット122、123を穿孔位置と合わせる。
ここでは、図20(a)及び図20(b)に示す旋回規制部65のボルト部材68を操作して、旋回ユニット70の旋回規制を解除した後、旋回ユニット70(直線L)を直角ずれした枕木19Aの中心線M2、または中心線M3に合わせるように、旋回させる。
<6−1.位置決めステップ>
図11に示すように、待機位置にあった第1位置決め部130A及び第2位置決め部130Bの各固定ピン158を突出片155の保持孔159から抜いて、位置決め体136をそれぞれ下降させて、枕木19A(19)の側面19a、19bに位置決め体136の両当接部材149を当接させる(図11、図12、図21、図22参照)。
次に、図13、図15に示す第1位置決め部130A及び第2位置決め部130Bの操作レバー33を反力受け解除位置から、図16に示すように、反力受け作動位置まで移動させる。これにより、図13に示すようにレール13から離間していた反力受け部材55は、当接部材60を介して図16に示すようにレール13の上部に当接する。
上記のステップの終了した後、ドリルビット122が、けがき位置が合っていることを確認した後、操作ボックス160のスイッチをオン操作するとともに、昇降操作ハンドル113を下降操作することにより、ドリル120A、120Bにより、枕木19A(19)を穿孔する。
本実施形態では、下記の特徴を有する。
これに対して本実施形態の移動枕木加工機10では、支持体80には、可動操作体135を上下動自在に支持し、可動操作体135には、位置決め体136が設けられている。そして、位置決め体136には、可動操作体135により下降した際に、加工対象の枕木19A(19)の一対の側面19a、19bを挟む挟み部を有している。
なお、本発明の実施形態は前記実施形態に限定されるものではなく、下記のように変更しても良い。
・車輪11は、4輪に限らず、6輪など適宜変更してもよい。
・加工機としてのドリルは、2個としたが、1個でもよく、或いは3個以上としてもよい。
12b…内側板、12c…天板、12d…前部端板、12e…後部端板、
13…レール、14…連結枠体、14a、14a、14b、14c、14d…枠部材、
15…ブレーキ装置、15a…操作ハンドル、16…支持板、17…軸受、
18…旋回ユニット取付板、19、19A…枕木、19a、19b…側面、
20…台車、30A、30B…反力受け装置、
31a、31b…取付板、32…回転部材、33…操作レバー、
34…ラチェット歯車、35…ラチェット解除レバー、36…ラチェット爪、 37…連結リンク、38…直動ロッド、38a…雄ネジ部、
38b…フランジ、39…ストッパ、41…引張バネ、42…ガイド部材、
43…ガイド部、44…ガイド筒、44a…貫通孔、45…可動部材、
45a…ガイド孔、46…基端部、47…中間部、48…取付部、
49…雄ネジ部、50…ナット、51…バネ座金、52…挟着部材、
55…反力受け部材、56…貫通孔、57…基端部、58…先端部、
59…リング部材、60…当接部材、61…バネ座金、62…圧縮バネ、
65…旋回規制部、66…固定部材、67…ナット部材、68…ボルト部材、 70…旋回ユニット、80…支持体、81…ベース体、82…第1支柱、
83…第2支柱、84…第3支柱、85…上部枠、86…ベース板、
87…枠体、88…枠材、89…枠材、90…枠材、91…取付部材、
92…ラック、93…保持体固定ピン、94…ピン支持部材、
94a…貫通孔、95…バネ座、96…圧縮コイルバネ、97…フランジ、
100…加工機保持体、101、102…側板、103…連結材、
104…支持ケース、105…第1箱体、106…第2箱体、
107、108…回動軸、109…第1プーリ、110…第2プーリ、
111…中間プーリ、112…ベルト、113…昇降操作ハンドル、
120A、120B…ドリル(加工機)、122、123…ドリルビット、
130A…第1位置決め部、130B…第2位置決め部、
131…ブラケット、132…支持板、135…可動操作体、
136…位置決め体、138…枠体、138…枠体、139…縦枠、
140…横枠、141…支持筒、142…把手、
143…位置決め取付部材、144…取付凹部、145…取付ピン、
146…チェーン、147…支持バー、147a…取付突部、
148…アーム、149…当接部材、150…取付突部、
151……吊下げ部材、154…連結板、155…突出片、156…透孔、
157…保持部材、158…固定ピン、159…保持孔、
160…操作ボックス、L…直線(旋回ユニットの旋回状態を示す指標)、
M1…レールに直交したときの枕木の中心線の位置、
M2、M3…レールに直交した状態から直角ずれが生じたときの枕木の中心線の位置、O…軸受17の中心線、O1…第1支柱82の中心線、
O2…第2支柱83の中心線、O3…ドリル120Aの回転中心、
O4…ドリル120Bの回転中心。
Claims (7)
- 枕木に支持された一対のレール上を走行可能な台車と、
前記台車における、前記一対のレール間の部位において、仮想水平面に沿って旋回可能に支持された旋回ユニットとを備え、
前記旋回ユニットは、
前記台車に旋回可能に支持された支持体と、
前記支持体に対して上下動自在に支持された加工機保持体と、
前記加工機保持体に保持されていて、下方に位置する枕木を加工する加工機とを備え、
加工対象の枕木が、前記レールに対して直交した状態を基準にして、直角ずれがあった際には、その直角ずれに応じて前記旋回ユニットを旋回して、前記加工対象の枕木に対して、前記加工機保持体を下方へ移動させて前記加工機により加工可能とした移動枕木加工機。 - 前記加工対象の枕木は、前記台車の走行方向及び反走行方向にそれぞれ面する一対の側面を有しており、
前記支持体には、可動操作体を上下動自在に支持し、
前記可動操作体には、位置決め体が設けられており、
前記位置決め体には、前記可動操作体により下降した際に、前記加工対象の枕木の前記一対の側面を挟む挟み部を有している請求項1に記載の移動枕木加工機。 - 前記位置決め体は、前記可動操作体に対して着脱自在に連結されているとともに、
前記挟み部は、前記一対の側面の傾斜角度に合わせた当接面を備えている請求項2に記載の移動枕木加工機。 - 前記台車には、複数の反力受け部材を前記一対のレールに対してそれぞれ当接及び離間させる反力受け装置を備え、
前記反力受け部材が、前記一対のレールに対して当接した時には、前記加工機による前記加工対象の枕木の加工時の反力を受ける請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項に記載の移動枕木加工機。 - 前記反力受け装置は、前記一対のレールが相互に相対する部位に対して、前記反力受け部材を当接離間可能に移動可能としている請求項4に記載の移動枕木加工機。
- 前記台車には、前記旋回ユニットの旋回を規制する旋回規制部を備えた請求項1乃至請求項5のうちいずれか1項に記載の移動枕木加工機。
- 前記加工機はドリルである請求項1乃至請求項6のうちいずれか1項に記載の移動枕木加工機。
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