JP2019167327A - ビフィドバクテリウム属細菌を有効成分とする、iii型インターフェロン産生促進用組成物 - Google Patents

ビフィドバクテリウム属細菌を有効成分とする、iii型インターフェロン産生促進用組成物 Download PDF

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幸子 高橋
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Abstract

【課題】新規なIII型インターフェロン産生促進用組成物の提供。【解決手段】ビフィドバクテリウム属細菌を有効成分とする、III型インターフェロン産生促進用組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、ビフィドバクテリウム属細菌を有効成分とする、III型インターフェロン産生促進用組成物に関する。
III型インターフェロンには、インターフェロンλ(IFN−λ)が含まれる。IFN−λには、そのアイソフォームとして、IFN−λ1(IL−29)、IFN−λ2(IL−28A)、IFN−λ3(IL−28B)があることが知られている。IFN−λは、樹状細胞、肝細胞、腸管上皮細胞、肺上皮細胞等により産生が確認されており、自然免疫を賦活し、抗ウイルス作用、免疫賦活作用、抗感染症作用、抗B型肝炎作用、抗C型肝炎作用、抗腫瘍作用等を示すことが知られている(特許文献1)。
IFN−λ産生促進用組成物としては、例えば、テトラジェノコッカス・ハロフィラスKK221株や、ラクトコッカス・ラクティスJCM 20101、同JCM 5805等を含む組成物が知られている(特許文献1、2)。
また、ラクトバチルス・ガセリSBT2055や同SBT10801が、それを摂取した対象の体内でIFN−λ遺伝子の発現量を増加させることが報告されている(特許文献3)。
また、ラクトフェリンは、非免疫反応時の細胞においてはIFN−λの産生を促進しないが、免疫反応時の細胞においては、自然免疫誘導物質であるポリI:Cによる誘導によりIFN−λの産生を促進することが報告されている(特許文献4)。
国際公開第2017/014153号 特開2016−73313号公報 特開2017−197486号公報 特開2016−113377号公報
本発明は、新規なIII型インターフェロン産生促進用組成物の提供を課題とする。
本発明者らは、ビフィドバクテリウム属細菌が、それを摂取した(「投与された」場合を含む。)哺乳動物において、III型インターフェロンの産生が促進されることを見出して、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、ビフィドバクテリウム属細菌を有効成分とする、III型インターフェロン産生促進用組成物である。
前記組成物は、前記ビフィドバクテリウム属細菌が、ビフィドバクテリウム・ブレーベ、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガム、及びビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・インファンティスから成る群から選択される一又は複数の細菌であることを好ましい態様としている。
また、前記組成物は、前記ビフィドバクテリウム属細菌が、ビフィドバクテリウム・ブ
レーベMCC1274(FERM BP−11175)、ビフィドバクテリウム・ブレーベM−16V(NITE BP−02622)、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガムBB536(NITE BP−02621)、及びビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・インファンティスM−63(NITE BP−02623)から成る群から選択される一又は複数の細菌であることを好ましい態様としている。
また、前記組成物は、前記ビフィドバクテリウム属細菌が死菌であることを好ましい態様としている。
また、前記組成物は、ラクトフェリンを含むことを好ましい態様としている。
また、前記組成物は、ウイルス感染症を予防又は治療するための組成物であることを好ましい態様としている。
また、前記組成物は、医薬組成物であることを好ましい態様としている。
また、前記組成物は、飲食品組成物であることを好ましい態様としている。
また、前記組成物は、家畜用飼料組成物であることを好ましい態様としている。
また、前記組成物は、前記III型インターフェロンがインターフェロンλであることを好ましい態様としている。
また、前記組成物は、さらに、I型インターフェロンの産生を促進することを好ましい態様としている。
また、本発明は、ビフィドバクテリウム属細菌を含有する溶液を65〜85℃にて1〜5分間加熱する工程を含む、III型インターフェロン産生促進能を有するビフィドバクテリウム属細菌の死菌の製造方法を提供する。
また、前記製造方法は、前記ビフィドバクテリウム属細菌がビフィドバクテリウム・ブレーベであることを好ましい態様としている。
また、前記製造方法は、前記ビフィドバクテリウム属細菌がビフィドバクテリウム・ブレーベMCC1274(FERM BP−11175)であることを好ましい態様としている。
本発明によれば、新規なIII型インターフェロン産生促進用組成物が提供できる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のIII型インターフェロン産生促進用組成物は、ビフィドバクテリウム属細菌を有効成分として含む。以下、同細菌を「本細菌」と記載することがある。また、以下、同組成物を「本発明の組成物」と記載することがある。尚、本発明の組成物は、混合物を含む概念であり、その成分が均一であるか不均一であるかを問わない。
本発明の組成物の有効成分であるビフィドバクテリウム属細菌は、それを摂取した哺乳動物においてIII型インターフェロンの産生を促進する作用を有する。
ビフィドバクテリウム属細菌は、グラム陽性の偏性嫌気性桿菌である。
ビフィドバクテリウム属細菌は、当該細菌を哺乳動物に摂取させたときにIII型インターフェロンの産生を促進し得るものであれば特に制限されないが、ビフィドバクテリウム・ブレーベ、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガム、及びビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・インファンティスから成る群から選択される一又は複数の細菌が好ましく、その中でも、ビフィドバクテリウム・ブレーベMCC1274(FERM BP−11175)、ビフィドバクテリウム・ブレーベM−16V(NITE BP−02622)、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガムBB536(NITE BP−02621)、及びビフィドバクテリウム
・ロンガム・サブスピーシーズ・インファンティスM−63(NITE BP−02623)から成る群から選択される一又は複数の細菌がより好ましい。
尚、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガムは、単にビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum)との略称で呼称される場合もあり、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・インファンティスは、単にビフィドバクテリウム・インファンティス(Bifidobacterium infantis)との略称で呼称される場合もある。
FERM BP−11175の受託番号が付与された細菌は、2009年8月25日付で、独立行政法人産業技術総合研究所特許生物寄託センター(現 独立行政法人製品評価技術基盤機構特許生物寄託センター、〒292-0818 千葉県木更津市かずさ鎌足2-5-8 120号室)にブダペスト条約に基づく国際寄託がなされている。同細菌は、ビフィドバクテリウム・ブレーベMCC1274と同一の細菌である。
NITE BP−02622の受託番号が付与された細菌は、2018年1月26日付で、独立行政法人製品評価技術基盤機構特許微生物寄託センター(〒292-0818 千葉県木更津市かずさ鎌足2-5-8 122号室)に、NITE BP−02622の受託番号で、ブダペスト条約に基づく国際寄託がなされたものである。同細菌は、ビフィドバクテリウム・ブレーベM−16Vと同一の細菌である。
NITE BP−02621の受託番号が付与された細菌は、2018年1月26日付で、独立行政法人製品評価技術基盤機構特許微生物寄託センター(〒292-0818 千葉県木更津市かずさ鎌足2-5-8 122号室)に、NITE BP−02621の受託番号で、ブダペスト条約に基づく国際寄託がなされたものである。同細菌は、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガムBB536と同一の細菌である。
NITE BP−02623の受託番号が付与された細菌は、2018年1月26日付で、独立行政法人製品評価技術基盤機構特許微生物寄託センター(〒292-0818 千葉県木更津市かずさ鎌足2-5-8 122号室)に、NITE BP−02623の受託番号で、ブダペスト条約に基づく国際寄託がなされたものである。同細菌は、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・インファンティスM−63と同一の細菌である。
本発明のビフィドバクテリウム属細菌は、前記寄託菌と同属又は同種の細菌であって、III型インターフェロンの産生を促進する作用を有し、その16SrRNA遺伝子の塩基配列が、前記寄託菌の16SrRNA遺伝子の塩基配列と98%以上、好ましくは99%以上、より好ましくは100%の相同性を有するものであってもよく、好ましくは、前記相同性に加えて、前記寄託菌と同一の菌学的性質を有する細菌である。また、本発明のビフィドバクテリウム属細菌は、本発明の効果が損なわれない限り、前記寄託菌、又はそれと実質的に同等の細菌から、変異処理、遺伝子組換え、自然変異株の選択等によって育種された細菌であってもよい。
哺乳動物としては、ヒト、ウシ、ヒツジ、ヤギ、ブタ、イヌ、ネコ、ウマ等が挙げられる。
本細菌は、菌体そのものであってよいが、それに限られず、培養で得られた菌体を含む培養物でもよく、希釈又は濃縮したものでもよく、培養物から回収した菌体でもよく、培養物を適宜濃縮した後に噴霧乾燥(スプレードライ)法や凍結乾燥法により粉末化した菌体(菌末)であってもよい。また、本発明の効果を損なわない限り、培養後に加熱、及び凍結乾燥等の種々の追加操作を行うことができる。また、本細菌は、生菌であっても死菌であってもよいが、死菌であることが好ましく、死菌としては、加熱等により殺菌された死菌が挙げられる。
死菌を加熱処理により得る場合、その加熱処理の条件としては、それを摂取した哺乳動
物のIII型インターフェロンの産生を促進し得る条件であれば特に制限されないが、加熱温度は、65〜85℃の範囲内であることが好ましく、68〜82℃の範囲内であることがより好ましく、70〜75℃の範囲内であることがさらに好ましい。尚、当該加熱温度とは、当該溶液を加熱したときの到達温度を指すものとする。
また、加熱時間は、1〜5分の範囲内であることが好ましく、2〜4分の範囲内であることがより好ましく、2〜3分の範囲内であることがさらに好ましい。
その他の死菌調製法として、レトルト殺菌法、UHT殺菌法、加圧殺菌法、高圧蒸気滅菌法、乾熱滅菌法、流通蒸気消毒法、電磁波殺菌法、電子線滅菌法、高周波滅菌法、放射線滅菌法、紫外線殺菌法、酸化エチレンガス滅菌法、過酸化水素ガスプラズマ滅菌法、化学的殺菌法(アルコール殺菌法、ホルマリン固定法、電解水処理法)等が挙げられる。
尚、前記死菌は、その調製法によっても死菌とならなかった損傷菌を含んでもよい。
また、本細菌は、例えば、菌体の破砕物や菌体を固定化したもの等の菌体処理物であってもよい。
菌体の破砕物は、生菌を破砕したものでも死菌を破砕したものでもよく、破砕後に加熱や凍結乾燥等を施したものでもよい。破砕は、当技術分野で公知の方法及び機器を使用した、例えば、物理的破砕、酵素溶解処理、薬品処理、自己溶解処理などによる破砕を選択することができる。
物理的破砕は、菌体懸濁液の状態での処理、菌体粉末の状態での処理のいずれによってもよい。物理的破砕の例として、超音波ホモジナイザー、ホモジナイザー、ボールミル、ビーズミル、ダイノミル、遊星ミル等を使用した撹拌による破砕、ジェットミル、フレンチプレス、細胞破砕機等を使用した圧力による破砕、フィルター濾過処理により菌体を損傷させることによる破砕を選択することができる。
酵素溶解処理としては、例えばリゾチームなどの酵素を用いて、本細菌菌体の細胞構造を破壊することができる。
薬品処理としては、ダイズリン脂質、グリセリン脂肪酸エステルなどの界面活性剤を使用して、本細菌菌体の細胞構造を破壊することができる。
自己溶解処理としては、一部のビフィドバクテリウム属細菌自身の酵素により本細菌菌体を溶解することができる。
なお、本発明においては、他の薬品や化合物を添加する必要がないため物理的破砕が好ましい。
菌体を固定化したものとしては、例えば、本細菌の菌体をアクリルアミドやカラギーナン等で固定化した固定化菌体が挙げられる。
本細菌は、例えば、同細菌を培養することにより容易に取得することができる。培養する方法は、本細菌が増殖できる限り特に限定されず、ビフィドバクテリウム属細菌(ビフィズス菌)の培養に通常用いられる方法を必要により適宜修正して用いることができる。例えば、培養温度は25〜50℃でよく、35〜40℃であることが好ましい。また培養は好気条件下、及び嫌気条件下のいずれで行ってもよいが、嫌気条件下で行うことが好ましく、例えば、炭酸ガス等の嫌気ガスを通気しながら培養することができる。また、液体静置培養等の微好気条件下で培養してもよい。
本細菌を培養する培地は特に限定されず、ビフィドバクテリウム属細菌の培養に通常用いられる培地を必要により適宜修正して用いることができる。すなわち、炭素源としては、例えば、ガラクトース、グルコース、フルクトース、マンノース、セロビオース、マルトース、ラクトース、スクロース、トレハロース、デンプン、デンプン加水分解物、廃糖蜜等の糖類を資化性に応じて使用できる。窒素源としては、例えば、アンモニア、硫酸アンモニウム、塩化アンモニウム、硝酸アンモニウムなどのアンモニウム塩類や硝酸塩類を
使用できる。また、無機塩類としては、例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウム、リン酸カリウム、硫酸マグネシウム、塩化カルシウム、硝酸カルシウム、塩化マンガン、硫酸第一鉄等を用いることができる。また、ペプトン、大豆粉、脱脂大豆粕、肉エキス、酵母エキス等の有機成分を用いてもよい。また、調製済みの培地としては、例えばMRS培地を好適に用いることができる。
本発明の組成物によって産生が促進されるIII型インターフェロンの種類は特に制限されず、例えば、インターフェロンλ(IFN−λ)が挙げられる。IFN−λとしては、例えば、インターフェロンλ1(IFN−λ1)(これは、IL−29と同一である。)、インターフェロンλ2(IFN−λ2)(これは、IL−28Aと同一である。)、インターフェロンλ3(IFN−λ3)(これは、IL−28Bと同一である。)が挙げられる。本発明におけるIII型インターフェロンは、一又は複数の種類であってよい。
本発明の組成物は、III型インターフェロンの産生を促進するだけでなく、さらに、I型インターフェロンの産生を促進することが好ましい。I型インターフェロンとしては、例えば、インターフェロンα(IFN−α)、インターフェロンβ(IFN−β)、インターフェロンδ(IFN−δ)、インターフェロンε(IFN−ε)、インターフェロンκ(IFN−κ)、インターフェロンω(IFN−ω)、インターフェロンυ(IFN−υ)、インターフェロンτ(IFN−τ)、インターフェロンζ(IFN−ζ)等が挙げられる。本発明におけるI型インターフェロンは、これらのうちの一又は複数の種類であってよい。
本発明の組成物は、ラクトフェリンを含むことが好ましい。ラクトフェリンは、哺乳動物の乳由来のものでもよく、乳の処理物である脱脂乳やホエー等から常法によって分離されたものでもよく、微生物、動物細胞、トランスジェニック動物等から遺伝子操作によって産生された組換えラクトフェリンでもよく、合成ラクトフェリンでもよく、又はそれらの混合物でもよい。また、ラクトフェリンは、非グリコシル化又はグリコシル化されたものでもよい。
前記ラクトフェリンとしては、例えば、金属飽和型ラクトフェリン、金属部分飽和型ラクトフェリン、及びアポ型ラクトフェリンから成る群から選択される一又は複数のラクトフェリンが挙げられる。また、本発明の組成物におけるラクトフェリンの含有量は、III型インターフェロンの産生をより促進し得るものであれば特に制限されないが、総量として、0.0001〜5質量%の範囲内であることが好ましく、0.0002〜2質量%の範囲内であることがより好ましく、0.006〜2質量%の範囲内であることがさらに好ましい。
本発明の組成物は、III型インターフェロン産生促進によって予防又は治療され得る疾患、症候、症状又は障害等の予防又は治療に使用することができる。「治療」には、改善も含まれる。また、本発明の組成物が飲食品組成物である場合には、「治療」は「緩和」と読み替えることができる。対象である哺乳動物は、一又は複数の疾患、症候、症状又は障害等を有していてよい。
III型インターフェロン産生促進によって予防又は治療され得る疾患、症候、症状又は障害等としては、例えば、ウイルス感染症、B型肝炎、C型肝炎、腫瘍、癌等が挙げられる。したがって、本発明の組成物は、ウイルス感染症、B型肝炎、C型肝炎、腫瘍の形成、癌等を予防又は治療するために使用することができる。
本発明の組成物は、医薬組成物、飲食品組成物、及び飼料組成物として広く用いることができる。例えば、III型インターフェロン産生促進用医薬組成物、III型インターフェロン産生促進用飲食品組成物、III型インターフェロン産生促進用飼料組成物を提
供することができる。以下、それぞれを「本発明の医薬組成物」、「本発明の飲食品組成物」、「本発明の飼料組成物」と記載することがある。本発明の飼料組成物としては、例えば、家畜用飼料組成物等が挙げられる。
本発明の医薬組成物は、本細菌を含有する限り特に制限されない。本発明の医薬組成物としては、本細菌をそのまま使用してもよく、生理的に許容される液体又は固体の製剤担体を配合し製剤化して使用してもよい。
本発明の医薬組成物の剤形は特に制限されず、具体的には、錠剤、丸剤、散剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤、カプセル剤、シロップ剤、坐剤、注射剤、軟膏剤、貼付剤、点眼剤、及び点鼻剤等を例示できる。また、製剤化にあたっては、製剤担体として通常使用される賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、安定剤、矯味矯臭剤、希釈剤、界面活性剤、又は注射剤用溶剤等の添加剤を使用することができる。
また、前記製剤担体としては、剤形に応じて、各種有機又は無機の担体を用いることができる。固形製剤の場合の担体としては、例えば、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、安定剤、矯味矯臭剤等が挙げられる。
賦形剤としては、例えば、乳糖、白糖、ブドウ糖、マンニット、ソルビット等の糖誘導体;トウモロコシデンプン、馬鈴薯デンプン、α−デンプン、デキストリン、カルボキシメチルデンプン等のデンプン誘導体;結晶セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム等のセルロース誘導体;アラビアゴム;デキストラン;プルラン;軽質無水珪酸、合成珪酸アルミニウム、メタ珪酸アルミン酸マグネシウム等の珪酸塩誘導体;リン酸カルシウム等のリン酸塩誘導体;炭酸カルシウム等の炭酸塩誘導体;硫酸カルシウム等の硫酸塩誘導体等が挙げられる。
結合剤としては、例えば、上記賦形剤の他、ゼラチン;ポリビニルピロリドン;マクロゴール等が挙げられる。
崩壊剤としては、例えば、上記賦形剤の他、クロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチルスターチナトリウム、架橋ポリビニルピロリドン等の化学修飾されたデンプン又はセルロース誘導体等が挙げられる。
滑沢剤としては、例えば、タルク;ステアリン酸;ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム等のステアリン酸金属塩;コロイドシリカ;ピーガム、ゲイロウ等のワックス類;硼酸;グリコール;フマル酸、アジピン酸等のカルボン酸類;安息香酸ナトリウム等のカルボン酸ナトリウム塩;硫酸ナトリウム等の硫酸塩類;ロイシン;ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸マグネシウム等のラウリル硫酸塩;無水珪酸、珪酸水和物等の珪酸類;デンプン誘導体等が挙げられる。
安定剤としては、例えば、メチルパラベン、プロピルパラベン等のパラオキシ安息香酸エステル類;クロロブタノール、ベンジルアルコール、フェニルエチルアルコール等のアルコール類;塩化ベンザルコニウム;無水酢酸;ソルビン酸等が挙げられる。
矯味矯臭剤としては、例えば、甘味料、酸味料、香料等が挙げられる。
なお、経口投与用の液剤の場合に使用する担体としては、水等の溶剤、矯味矯臭剤等が挙げられる。
本発明の医薬組成物における本細菌の含有量は、剤形、用法、対象の年齢、性別、疾患
や症候、症状又は障害の種類、その程度、及びその他の条件等により適宜設定されるが、通常、1×104〜1×1013cfu/gまたは1×104〜1×1013cfu/mlの範囲内であることが好ましく、1×107〜1×1011cfu/gまたは1×107〜1×1011cfu/mlの範囲内であることがより好ましい。本細菌が死菌の場合、cfu/gまたはcfu/mlは、個細胞/gまたは個細胞/mlと置き換えることができる。本細菌が破砕物等の菌体処理物の場合、cfu/gもしくはcfu/mlまたは個細胞/gもしくは個細胞/mlは、該cfu/gもしくはcfu/mlまたは個細胞/gもしくは個細胞/mlの生菌又は死菌の破砕物等の菌体処理物と置き換えることができる。
本発明の医薬組成物の投与時期は特に限定されず、対象となる疾患や症候、症状又は障害の予防方法又は治療方法に従って、適宜投与時期を選択することが可能である。また、予防的に投与してもよく、維持療法に用いてもよい。また、投与形態は製剤形態、対象の年齢、性別、その他の条件、対象の症状の程度等に応じて決定されることが好ましい。なお、本発明の医薬組成物は、いずれの場合も1日1回又は複数回に分けて投与することができ、また、数日又は数週間に1回の投与としてもよい。対象である哺乳動物としては、ヒト、ウシ、ヒツジ、ヤギ、ブタ、イヌ、ネコ、ウマ等が挙げられる。
本発明の医薬組成物は、単独で投与してもよいし、他の医薬組成物若しくは医薬又は飲食品組成物若しくは飲食品、例えば、他のIII型インターフェロン産生促進用医薬組成物若しくは医薬又は飲食品組成物若しくは飲食品;前記III型インターフェロン産生促進によって予防又は治療され得る疾患や症候、症状又は障害に対する医薬組成物若しくは医薬又は飲食品組成物若しくは飲食品等と併用してもよい。例えば、抗ウイルス感染症等の抗感染症、免疫賦活、抗B型肝炎、抗C型肝炎、抗腫瘍等のためのものが挙げられる。
本発明の飲食品組成物は、本細菌を含有する限り特に制限されない。本発明の飲食品組成物としては、液状、ペースト状、ゲル状固体、粉末等の形態を問わず、飲食品であってもよく、錠菓、流動食等のほか、例えば、パン、マカロニ、スパゲッティ、めん類、ケーキミックス、から揚げ粉、パン粉等の小麦粉製品;即席めん、カップめん、レトルト・調理食品、調理缶詰め、電子レンジ食品、即席スープ・シチュー、即席みそ汁・吸い物、スープ缶詰め、フリーズ・ドライ食品、その他の即席食品等の即席食品類;農産缶詰め、果実缶詰め、ジャム・マーマレード類、漬物、煮豆類、農産乾物類、シリアル(穀物加工品)等の農産加工品;水産缶詰め、魚肉ハム・ソーセージ、水産練り製品、水産珍味類、つくだ煮類等の水産加工品;畜産缶詰め・ペースト類、畜肉ハム・ソーセージ等の畜産加工品;加工乳、乳飲料、ヨーグルト類、乳酸菌飲料類、チーズ、アイスクリーム類、調製粉乳類、クリーム、その他の乳製品等の乳・乳製品;バター、マーガリン類、植物油等の油脂類;しょうゆ、みそ、ソース類、トマト加工調味料、みりん類、食酢類等の基礎調味料;調理ミックス、カレーの素類、たれ類、ドレッシング類、めんつゆ類、スパイス類、その他の複合調味料等の複合調味料・食品類;素材冷凍食品、半調理冷凍食品、調理済冷凍食品等の冷凍食品;キャラメル、キャンディー、グミ、チューインガム、チョコレート、クッキー、ビスケット、ケーキ、パイ、スナック、クラッカー、和菓子、米菓子、豆菓子、デザート菓子、ゼリー、その他の菓子などの菓子類;炭酸飲料、天然果汁、果汁飲料、果汁入り清涼飲料、果肉飲料、果粒入り果実飲料、野菜系飲料、豆乳、豆乳飲料、コーヒー飲料、お茶飲料、粉末飲料、濃縮飲料、スポーツ飲料、栄養飲料、アルコール飲料、その他の嗜好飲料等の嗜好飲料類、ベビーフード、ふりかけ、お茶漬けのり等のその他の市販食品等;育児用調製粉乳;経腸栄養食;特別用途食品、保健機能食品(特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品);栄養補助食品等が挙げられる。
また、本発明の飲食品組成物は、サプリメントであってもよく、例えばタブレット状のサプリメントであってもよい。サプリメントである場合には、一日当りの食事量及び摂取カロリーについて他の食品に影響されることなく、本細菌を摂取できる。
本発明の飲食品組成物は、通常の飲食品の原料に本細菌を添加することにより製造することができ、本細菌を添加すること以外は、通常の飲食品と同様にして製造することができる。本細菌の添加は、飲食品組成物の製造工程のいずれの段階で行ってもよい。また、添加した本細菌による発酵工程を経て、本発明の飲食品組成物が製造されてもよい。そのような飲食品組成物としては、乳酸菌飲料、及び発酵乳等が挙げられる。
本発明の飲食品組成物の原料としては、通常の飲食品に用いられる原料を使用することができる。製造された飲食品組成物は、経口的に摂取することが可能である。
本発明の飲食品組成物には、飲食品組成物製造のための原料、及び食品添加物等、飲食品組成物の製造工程又は製造後に飲食品組成物に添加されるものも含まれる。例えば、本細菌は、発酵乳製造用スターターとして使用することができる。また、本細菌を、製造された発酵乳に後から添加することもできる。
また、本発明の飲食品組成物には、本発明の効果を損なわない限り、公知の又は将来的に見出されるプロバイオティクス効果を有する成分又はプロバイオティクス効果を補助する成分を使用することができる。例えば、本発明の飲食品組成物は、ホエイタンパク質、カゼインタンパク質、大豆タンパク質、若しくはエンドウ豆タンパク質(ピープロテイン)等の各種タンパク質若しくはその混合物、分解物;ロイシン、バリン、イソロイシン若しくはグルタミン等のアミノ酸;ビタミンB6若しくはビタミンC等のビタミン類;クレアチン;クエン酸;フィッシュオイル;又は、イソマルトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、キシロオリゴ糖、大豆オリゴ糖、フラクトオリゴ糖、ラクチュロース等のオリゴ糖等の成分と、本細菌とを配合して製造することができる。
本発明の飲食品組成物における本細菌の含有量は、飲食品組成物の態様によって適宜設定されるが、通常、飲食品組成物中に、1×104〜1×1013cfu/gまたは1×104〜1×1013cfu/mlの範囲内であることが好ましく、1×107〜1×1011cfu/gまたは1×107〜1×1011cfu/mlの範囲内であることがより好ましい。「cfu」は、colony forming unit(コロニー形成単位)を表す。本細菌が死菌の場合、cfu/gまたはcfu/mlは、個細胞/gまたは個細胞/mlと置き換えることができる。本細菌が破砕物等の菌体処理物の場合、cfu/gもしくはcfu/mlまたは個細胞/gもしくは個細胞/mlは、該cfu/gもしくはcfu/mlまたは個細胞/gもしくは個細胞/mlの生菌又は死菌の破砕物等の菌体処理物と置き換えることができる。
本発明の飲食品組成物は、単独で摂取してもよいし、他の飲食品組成物若しくは飲食品又は医薬組成物若しくは医薬、例えば、他のIII型インターフェロン産生促進用飲食品組成物若しくは飲食品又は医薬組成物若しくは医薬;前記III型インターフェロン産生促進によって予防又は緩和され得る疾患、症候、症状又は障害等の予防又は緩和のための飲食品組成物若しくは飲食品又は医薬組成物若しくは医薬等と共に摂取してもよい。例えば、抗ウイルス感染症等の抗感染症、免疫賦活、抗B型肝炎、抗C型肝炎、抗腫瘍等のためのものが挙げられる。
本発明の飲食品組成物は、III型インターフェロン産生促進用との用途が表示された飲食品組成物又は飲食品として販売することができる。また、本発明の飲食品組成物は、前記III型インターフェロン産生促進によって予防又は緩和され得る疾患、症候、症状又は障害等の予防用又は緩和用との用途が表示された飲食品組成物又は飲食品として販売することができる。また、本発明の飲食品組成物又は飲食品には、「III型インターフェロン産生促進用」等の表示をすることができる。また、これ以外でも、III型インターフェロン産生促進によって二次的に生じる効果を表す文言であれば、使用できることはいうまでもない。
また、本発明の飲食品組成物は、プロバイオティクス等の用途(保健用途を含む)が表示された飲食品組成物又は飲食品として提供・販売されることが可能である。また、飲食品組成物又は飲食品の摂取対象として、「ビフィズス菌と暮らす生活を望む方」、「腸内環境を改善したい方」、「お腹の調子を整えたい方」、「良好な腸内環境を形成したい方」等と表示して提供・販売されることが可能である。
前記「表示」とは、需要者に対して上記用途を知らしめるための全ての行為を意味し、上記用途を想起・類推させうるような表示であれば、表示の目的、表示の内容、表示する対象物及び媒体等の如何に拘わらず、すべて本発明の「表示」に該当する。しかしながら、需要者が上記用途を直接的に認識できるような表現により表示することが好ましい。
具体的には、本発明の飲食品組成物又は飲食品に係る商品又は商品の包装に上記用途を記載する行為、商品又は商品の包装に上記用途を記載したものを譲渡し、引渡し、譲渡若しくは引渡しのために展示し、輸入する行為、商品に関する広告、価格表若しくは取引書類に上記用途を記載して展示し、若しくは頒布し、又はこれらを内容とする情報に上記用途を記載して電磁気的(インターネット等)方法により提供する行為等が例示でき、特に包装、容器、カタログ、パンフレット、POP等の販売現場における宣伝材、その他の書類等への表示が好ましい。
また、表示としては、行政等によって許可された表示(例えば、行政が定める各種制度に基づいて認可を受け、そのような認可に基づいた態様で行う表示)であることが好ましい。例えば、保健機能食品など、より具体的には保健機能食品、健康食品、機能性食品、経腸栄養食品、特別用途食品、栄養機能食品、医薬用部外品等としての表示を例示することができ、その他消費者庁によって認可される表示、例えば、特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品、これに類似する制度にて認可される表示を例示できる。後者の例としては、特定保健用食品としての表示、条件付き特定保健用食品としての表示、身体の構造や機能に影響を与える旨の表示、疾病リスク低減表示、科学的根拠に基づいた機能性の表示等を例示することができる。さらに詳細には、健康増進法に規定する特別用途表示の許可等に関する内閣府令(平成二十一年八月三十一日内閣府令第五十七号)に定められた特定保健用食品としての表示(特に保健の用途の表示)、及びこれに類する表示等を例示することができる。
本発明の飼料組成物としては、ペットフード、家畜飼料、及び養魚飼料等が例示される。本発明の飼料組成物は、一般的な飼料又はその原料、例えば、穀類、粕類、糠類、魚粉、骨粉、油脂類、脱脂粉乳、ホエー、鉱物質飼料、又は酵母類等に本細菌を混合することにより製造することができる。また、例えばサイレージの様に、添加した本細菌による発酵工程を経て、飼料組成物が製造されてもよい。製造された飼料組成物は、一般的な哺乳動物、家畜類、養魚類、及び愛玩動物等に経口的に投与することが可能である。
本発明の飼料組成物における本細菌の含有量は、飼料組成物の態様や投与対象によって適宜設定されるが、1×106〜1×1012cfu/gまたは1×106〜1×1012cfu/mlの範囲内であることが好ましく、1×107〜1×1011cfu/gまたは1×107〜1×1011cfu/mlの範囲内であることがより好ましい。本細菌が死菌の場合、cfu/gまたはcfu/mlは、個細胞/gまたは個細胞/mlと置き換えることができる。本細菌が破砕物等の菌体処理物の場合、cfu/gもしくはcfu/mlまたは個細胞/gもしくは個細胞/mlは、当該cfu/gもしくはcfu/mlまたは個細胞/gもしくは個細胞/mlの生菌又は死菌の破砕物等の菌体処理物と置き換えることができる。
本発明の他の実施態様は、ビフィドバクテリウム属細菌を含有する溶液を加熱する工程
を含む、III型インターフェロン産生促進能を有するビフィドバクテリウム属細菌の死菌の製造方法である。以下、同製造方法を「本発明の製造方法」と記載することがある。
また、本実施態様における好ましい実施態様は、III型インターフェロン産生促進能を有するビフィドバクテリウム属細菌を含有する溶液を加熱する工程を含む、III型インターフェロン産生促進能が高められたビフィドバクテリウム属細菌の死菌の製造方法である。当該実施態様におけるビフィドバクテリウム属細菌のIII型インターフェロン産生促進能は、加熱工程を経る前よりも加熱工程を経た後の方が高い。加熱工程を経る前のIII型インターフェロン産生促進能に対する、加熱工程を経た後のIII型インターフェロン産生促進能は、好ましくは1.2倍以上であり、より好ましくは1.5倍以上である。
本発明の製造方法におけるビフィドバクテリウム属細菌としては、既に記載したビフィドバクテリウム属細菌の説明を援用する。
本発明の製造方法におけるビフィドバクテリウム属細菌を含有する溶液は特に制限されない。例えば、ビフィドバクテリウム属細菌の培養に通常用いられる培地やそれを適宜修正したもの、その他にも生理食塩水やビフィドバクテリウム属細菌を用いる際の緩衝液等を用いることができる。また、当該溶液が含んでもよい炭素源や窒素源、無機塩類、有機成分をはじめ、調製済みの培地等については、既に記載したビフィドバクテリウム属細菌を培養する培地に関する説明を援用する。
本発明の製造方法におけるビフィドバクテリウム属細菌を含有する溶液の加熱温度及び加熱時間等の条件は、既に記載したビフィドバクテリウム属細菌の死菌を加熱処理により得る場合の加熱処理の条件に関する説明を援用する。
さらに、本発明は、以下の構成を採用することも可能である。
〔1〕III型インターフェロン産生促進用組成物の製造における、ビフィドバクテリウム属細菌の使用。
〔2〕III型インターフェロン産生促進のためのビフィドバクテリウム属細菌の使用。〔3〕III型インターフェロン産生促進に用いられるビフィドバクテリウム属細菌。
〔4〕III型インターフェロン産生促進によって緩和、予防又は治療され得る疾患の予防又は治療に用いられるビフィドバクテリウム属細菌。
〔5〕ビフィドバクテリウム属細菌又はIII型インターフェロン産生促進用組成物を哺乳動物に投与する段階を含む、III型インターフェロンの産生を促進する方法。
〔6〕ビフィドバクテリウム属細菌又はIII型インターフェロン産生促進用組成物を哺乳動物に投与する段階を含む、III型インターフェロン産生促進によって予防又は治療され得る疾患の予防又は治療方法。
以下に実施例を用いて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
[試験例1]菌体又は菌体処理物のインターフェロンλ産生促進能確認試験
[1]試験試料の調製
(1)Bifidobacterium breveの試料調製
凍結保存されたビフィドバクテリウム属細菌(Bifidobacterium breve MCC1274(FERM BP-11175))の菌液を、0.05%L-cysteine含有MRSブロス(シカメデイアM.R.S.ブイヨン、関東化学株式会社)に添加した後、37℃、16時間嫌気培養した。
<生菌懸濁液の調製>
前記16時間嫌気培養後の培養液2mlを冷却遠心処理(2,900×G、10分、4℃)しPBSにて洗浄後、2mlのDEPC-Treated water (RNase除去済滅菌水)に懸濁させ、生菌懸濁液を調製した。当該懸濁液中の生菌数は、市販のバクテリア計算盤にてカウントした。
<死菌懸濁液の調製>
前記16時間嫌気培養後の培養液2mlをオートクレーブ機にて70℃で2分加熱し、加熱処理後45℃まで冷却する設定で加熱処理を施し、PBSにて洗浄し、同容量のDEPC-Treated waterにて懸濁し死菌懸濁液を調製した。当該懸濁液中の死菌数は、市販のバクテリア計算盤にてカウントした。
<超音波処理液の調製>
前記死菌懸濁液2mlを15mlチューブにて氷水中で超音波ホモジナイザー(BRANSON ADVANCED SONIFIER MODEL450A)を用いて超音波発生ホーン(針様部)先端が検体希釈液最下端から2〜3mm程度上になるようにテストチューブをセットし、ホーン周波数19.90kHzにてデユーテイサイクル60-アウトプットコントロール6設定にて150回の超音波処理を繰り返し、死菌体の超音波処理液を調製した。
(2)Bifidobacterium animalisの試料調製
ビフィズス菌の菌種をBifidobacterium animalis ssp. lactis DSM10140に変更した以外は、前記(1)と同様の手順で、死菌懸濁液及び超音波処理液を調製した。
(3)Lactobacillus brevisの試料調製
市販の乳酸菌飲料である「植物性乳酸菌ラブレ」(カゴメ株式会社)から単離培養したLactobacillus brevisの菌液を、15ml滅菌チューブ中の0.5%ラクトース含有MRSブロスに添加して16時間嫌気培養した。当該16時間嫌気培養後の培養液を用いて、前記(1)と同様の手順で、死菌懸濁液及び超音波処理液を調製した。
[2]細胞培養試験
ATCC(American Type Culture Collection)から購入したHT-29細胞株を、75cm2培養フラスコにて、10%ウシ胎児血清(FCS)、ペニシリン100units/ml、ストレプトマイシン100μg/mlを添加したDMEM-GlutaMAX(ライフテクノロジーズジャパン株式会社)培地10mlを用いて、CO2インキュベーター(CO2濃度5%)内で37℃にて培養され70-80%コンフルエント状態になるまで培養した。次いで、Corning製48ウェル組織培養用プレート(平底)の各ウェルに、予め37℃に加温した前記培地200μlを加えた後、前記培養されたHT-29セルラインを各ウェル当たり5.0×105cells/wellの濃度で播種し、CO2インキュベーター(CO2濃度5%)内で37℃にて2日間培養し100%コンフルエント状態を得た。その後、培養液を除去し、抗生物質無添加のDMEM-GlutaMAX(10%FCSを含有し、抗生物質を含まないDMEM-GlutaMAX培地)500μlにて1回洗浄した。
洗浄された100%コンフルエント状態のHT-29セルラインに37℃加温した前記抗生物質無添加のDMEM-GlutaMAXを200μl添加し、前記[1]にて調製した生菌懸濁液、死菌懸濁液、又は超音波処理液60μlを加え、1ウェル当たりの菌体数として、又は超音波処理液については処理前の菌体に換算した菌体数として、1.08×108cells/wellになるよう添加した。
菌体等を一切添加しないサンプルにはDEPC-Treated Waterを60μl添加し、これをコントロールとした。37℃にて1.5時間培養後、合成二本鎖RNA(dsRNA)を当該HT-29セルラインに添加した。すなわち、1mg/ml polyI:C(インビトロジェン社)を前記抗生物質無添加のDMEM-GlutaMAXにて10μg/mlに希釈し、1mg/ml Lipofectamine2000(インビトロジェン社)を前記抗生物質無添加のDMEM-GlutaMAXにて3.33%(v/v)に希釈した後、当該希釈10μg/ml PolyI:C水溶液と希釈3.3% Lipofectamine2000を1:1の割合にて混合した混合液60μlを各ウェルに添加し、合計320μlの容量にて37℃、37.5時間インキュベーションした。すな
わち、菌体等の添加後から合計39時間インキュベーションした。
当該39時間インキュベーションされたHT-29セルラインの培養上清を各48ウェル培養プレートから全量回収し、回収上清に2,900×G、5分、4℃の冷却遠心処理を施し、菌体等をペレットとして除去した上清を-80℃にて凍結保管した。当該凍結保管上清を融解してELISAアッセイキット(DuoSet ELISA Development System Human IL-29/IFN-λ1; Catalog Number DY7246、R&D Systems, Inc.製)に添付のプロトコールに従って検体を調製し、450nm波長にて各検体の吸光度測定し、あらかじめ作成した検量線を用いて、各検体のインターフェロンλの産生量を定量した。
[3]結果
その結果、各検体中のインターフェロンλの産生量は、表1のとおりとなった。
Figure 2019167327
[試験例2]菌体培養上清のインターフェロンλ産生促進能確認試験
[1]試験試料の調製
15ml滅菌チューブに予め6ml DMEM-GlutaMAXを入れ、前記試験例1の[1]の(1)で調製したBifidobacterium breve MCC1274(FERM BP-11175)の生菌懸濁液を1.0×108cells/mlの濃度にて接種し、37℃、24時間嫌気培養した。培養液を冷却遠心処理(2,900×G、10分、4℃)し上清を回収した。当該培養上清は、pH試験紙にておおよそpH5.5 (pH5〜6)であった。
前記生菌懸濁液を添加せずに、DEPC Treated Waterを添加したサンプルをコントロールとした。
[2]細胞培養試験
試験例1の[2]と同様の手順にて、100%コンフルエント状態HT-29セルラインに37℃に加温したDMEM-GlutaMAX培地200μlを入れ、前記[1]にて調製した培養上清を1ウェル当たり60μl添加し、希釈10μg/ml PolyI:C水溶液と希釈3.3% Lipofectamine2000を1:1の割合にて混合した混合液60μlを各ウェルに添加して18.5時間(培養上清添加後合計20時間)インキュベーションし、インターフェロンλの産生量を測定した。
[3]結果
その結果、各検体中のインターフェロンλの産生量は、表2のとおりとなった。
Figure 2019167327
[試験例3]加熱処理条件の異なる死菌体によるインターフェロンλ産生促進能確認試験[1]試験試料の調製
下記(1)〜(3)の菌種について、加熱条件を「70℃、2分」、「90℃、15分」、及び「121℃、15分」の3通りに設定したこと以外は試験例1の[1]の(1)の<死菌懸濁液の調製>と同様の手順で、死菌懸濁液を調製した。
(1)Bifidobacterium longum ssp. longum BB536 (NITE BP-02621)
(2)Bifidobacterium breve M-16V (NITE BP-02622)
(3)Bifidobacterium longum ssp. infantis M-63 (NITE BP-02623)
[2]細胞培養試験
試験例1の[2]と同様の手順で、前記[1]で調製した各種死菌懸濁液を用いて細胞培養試験をし、インターフェロンλの産生量を測定した。但し、菌体の添加後からのインキュベーション時間は、加熱条件が「70℃、2分」の場合には14時間とし、加熱条件が「90℃、15分」又は「121℃、15分」の場合には20時間とした。なお、死菌懸濁液に代えて、DEPC-Treated Water 60μlを添加したサンプルをコントロールとした。
[3]結果
その結果、各検体中のインターフェロンλの産生量は、表3のとおりとなった。
Figure 2019167327
[試験例4]
下記(1)〜(4)の菌種についてラクトフェリン(LF)の共存下でのインターフェロンλの産生量を評価した。
(1)Bifidobacterium longum ssp. longum BB536 (NITE BP-02621)
(2)Bifidobacterium breve M-16V (NITE BP-02622)
(3)Bifidobacterium longum ssp. infantis M-63 (NITE BP-02623)
(4)Bifidobacterium breve MCC1274 (FERM BP-11175)
[1]試料の調製
0.05%システインを含むMRS(de Man Rogasa Sharpe)培地(Difco)で各菌体を16時間嫌気培養し、回収した菌体をPBSにて洗浄した。その後、培養液を100℃で30 分の加熱処理をして死菌懸濁液を調製した。
[2]細胞培養試験
試験例1の[2]と同様の手順で、HT-29セルラインを用いた細胞培養試験を行い、インターフェロンλの産生量を測定した。前記[1]にて調製した死菌懸濁液及びラクトフェリンは、それぞれ終濃度が10μg/ml及び20μg/mlとなるように添加し、死菌懸濁液及びラクトフェリン無添加(試験群1)、死菌懸濁液のみ添加かつラクトフェリン無添加(試験群2)、並びに死菌懸濁液及びラクトフェリンの両方を添加(試験群3)の3パターンで試験し、死菌懸濁液又はラクトフェリンの添加から20時間インキュベートした。
[3]結果
その結果、各検体中のインターフェロンλの産生量は、以下の表4から表7のとおりとなった。
Figure 2019167327
Figure 2019167327
Figure 2019167327
Figure 2019167327
[試験例5]
下記(1)〜(4)の菌種が、インターフェロンβを産生する能力について評価した。(1)Bifidobacterium longum ssp. longum BB536 (NITE BP-02621)
(2)Bifidobacterium breve M-16V (NITE BP-02622)
(3)Bifidobacterium longum ssp. infantis M-63 (NITE BP-02623)
(4)Bifidobacterium animalis ssp. animalis ATCC25527
[1]試料の調製及び細胞培養試験
試験例1と同様に、上記(1)〜(4)の菌種の生菌懸濁液、死菌懸濁液及び超音波処理液を調製して細胞培養試験を行い、28時間インキュベーションしたHT-29セルライン培養上清に産生されたインターフェロンβをELISAアッセイキット(DuoSet ELISA Development System Human IFN-β、R&D Systems, Inc.製)を用いて定量した。該キットに添付のプロトコールに従って検体を調製し、450 nm波長にて各検体の吸光度測定し、あらかじめ作成した検量線を用いて、各検体のインターフェロンβの産生量を定量した。
[2]結果
その結果、各検体中のインターフェロンβの産生量は、以下の表8のとおりとなった。
Figure 2019167327
[試験例6]
試験例2と同様の手順で、Bifidobacterium breve MCC1274 (FERM BP-11175)の培養上清を添加して細胞培養を実施し、インターフェロンβの産生量を測定した。
[3]結果
その結果、各検体中のインターフェロンβの産生量は、表9のとおりとなった。
Figure 2019167327
[製造例1]
Bifidobacterium longum ssp. longum BB536 (NITE BP-02621)、Bifidobacterium breve M-16V (NITE BP-02622)、Bifidobacterium longum ssp. infantis M-63 (NITE BP-02623)、及びBifidobacterium breve MCC1274 (FERM BP-11175)から成る群から選択される一又は複数の細菌をそれぞれ又は同一のMRS液体培地3mLに添加し、37℃で16時間嫌気培養し、培養液を濃縮し、凍結乾燥を行い、当該細菌の菌末を得る。当該菌末と賦形剤等とを適宜混合して錠剤化する。当該錠剤を、菌の摂取量が1×10〜1×1012cfu/kg体重/日になるように、3ヶ月間毎日摂取する。
当該錠剤の摂取により、III型インターフェロン産生促進効果が期待できる。
[製造例2]
Bifidobacterium longum ssp. longum BB536 (NITE BP-02621)、Bifidobacterium brev
e M-16V (NITE BP-02622)、Bifidobacterium longum ssp. infantis M-63 (NITE BP-02623)、及びBifidobacterium breve MCC1274 (FERM BP-11175)から成る群から選択される一又は複数の細菌をそれぞれ又は同一のMRS液体培地3mLに添加し、37℃で16時間嫌気培養し、培養液を濃縮し、凍結乾燥を行い、当該細菌の菌末を得る。当該菌末を発酵乳原料に添加し、発酵乳を得る。当該発酵乳を、菌の摂取量が1×10〜1×1012cfu/kg体重/日になるように、少なくとも3ヶ月毎日摂取する。
当該発酵乳の摂取により、III型インターフェロン産生促進効果が期待できる。
[製造例3]
脱塩牛乳乳清蛋白質粉末(ミライ社製)10kg、牛乳カゼイン粉末(フォンテラ社製)6kg、乳糖(ミライ社製)48kg、ミネラル混合物(富田製薬社製)920g、ビタミン混合物(田辺製薬社製)32g、ラクチュロース(森永乳業社製)500g、ラフィノース(日本甜菜製糖社製)500g、及びガラクトオリゴ糖液糖(ヤクルト薬品工業社製)900gを温水300kgに溶解し、さらに90℃で10分間加熱溶解し、調製脂肪(太陽油脂社製)28kgを添加して均質化する。その後、殺菌、濃縮の工程を行って噴霧乾燥し、調製粉乳約95kgを調製する。これに、Bifidobacterium longum ssp. longum BB536 (NITE BP-02621)、Bifidobacterium breve M-16V (NITE BP-02622)、Bifidobacterium longum ssp. infantis M-63 (NITE BP-02623)、及びBifidobacterium breve MCC1274 (FERM BP-11175)から成る群から選択される一又は複数の細菌をそれぞれ又は同一のMRS液体培地3mLに添加し、37℃で16時間嫌気培養し、培養液を濃縮し、凍結乾燥を行った後にでん粉で倍散して得た菌末(1.8×1011cfu/g)100gを加えてビフィズス菌・オリゴ糖配合調製粉乳約95kgを調製する。上述のようにして得られた調整粉乳を摂取することにより、III型インターフェロン産生促進効果が期待できる。

Claims (14)

  1. ビフィドバクテリウム属細菌を有効成分とする、III型インターフェロン産生促進用組成物。
  2. 前記ビフィドバクテリウム属細菌が、ビフィドバクテリウム・ブレーベ、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガム、及びビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・インファンティスから成る群から選択される一又は複数の細菌である、請求項1に記載のIII型インターフェロン産生促進用組成物。
  3. 前記ビフィドバクテリウム属細菌が、ビフィドバクテリウム・ブレーベMCC1274(FERM BP−11175)、ビフィドバクテリウム・ブレーベM−16V(NITE BP−02622)、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガムBB536(NITE BP−02621)、及びビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・インファンティスM−63(NITE BP−02623)から成る群から選択される一又は複数の細菌である、請求項1又は2に記載のインターフェロン産生促進用組成物。
  4. 前記ビフィドバクテリウム属細菌が死菌である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のIII型インターフェロン産生促進用組成物。
  5. ラクトフェリンを含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載のIII型インターフェロン産生促進用組成物。
  6. ウイルス感染症を予防又は治療するための、請求項1〜5のいずれか1項に記載のIII型インターフェロン産生促進用組成物。
  7. 医薬組成物である、請求項1〜6のいずれか1項に記載のIII型インターフェロン産生促進用組成物。
  8. 飲食品組成物である、請求項1〜6のいずれか1項に記載のIII型インターフェロン産生促進用組成物。
  9. 家畜用飼料組成物である、請求項1〜6のいずれか1項に記載のIII型インターフェロン産生促進用組成物。
  10. 前記III型インターフェロンがインターフェロンλである、請求項1〜9のいずれか1項に記載のIII型インターフェロン産生促進用組成物。
  11. さらに、I型インターフェロンの産生を促進する、請求項1〜10のいずれか1項に記載のIII型インターフェロン産生促進用組成物。
  12. ビフィドバクテリウム属細菌を含有する溶液を65〜85℃にて1〜5分間加熱する工程を含む、III型インターフェロン産生促進能を有するビフィドバクテリウム属細菌の死菌の製造方法。
  13. 前記ビフィドバクテリウム属細菌がビフィドバクテリウム・ブレーベである、請求項12に記載の製造方法。
  14. 前記ビフィドバクテリウム属細菌がビフィドバクテリウム・ブレーベMCC1274(
    FERM BP−11175)である、請求項12又は13に記載の製造方法。
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