JP2016113377A - インターフェロンλ産生促進剤、該インターフェロンλ産生促進剤を用いた飲食品、インターフェロンλの製造方法、及びインターフェロンλ産生促進作用を有する物質のスクリーニング方法 - Google Patents

インターフェロンλ産生促進剤、該インターフェロンλ産生促進剤を用いた飲食品、インターフェロンλの製造方法、及びインターフェロンλ産生促進作用を有する物質のスクリーニング方法 Download PDF

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Abstract

【課題】インターフェロンλ産生促進への利用が可能な、安全性の高い技術を提供すること。【解決手段】ラクトフェリンを有効成分とし、免疫反応時において、自然免疫誘導物質によるインターフェロンλの産生を促進する、インターフェロンλ産生促進剤を提供する。本技術によれば、非免疫反応時においてはインターフェロンλ産生を不要に促進させず、免疫反応時においてのみ、インターフェロンλ産生を促進させることができる。【選択図】なし

Description

本発明は、インターフェロンλ産生促進剤に関する。より詳しくは、自然免疫誘導物質によるインターフェロンλの産生を促進するインターフェロンλ産生促進剤、該インターフェロンλ産生促進剤を用いた飲食品、インターフェロンλの製造方法、及びインターフェロンλ産生促進作用を有する物質のスクリーニング方法に関する。
インターフェロンは、大きく分けて、インターフェロンαやインターフェロンβなどが属するI型インターフェロン、インターフェロンγが属するII型インターフェロン、及び、インターフェロンλが属するIII型インターフェロンの3つのタイプがある(非特許文献1及び特許文献1参照)。
この中でもIII型インターフェロンに属するインターフェロンλ(IFN−λ)は、2003年に初めてその存在が報告され(非特許文献2及び3参照)、抗ウイルス作用、抗ガン作用、及び免疫調節作用などの多様な生理活性を持つことが報告されている(非特許文献1参照)。インターフェロンλは、哺乳類の上皮細胞で産生され、上皮細胞自身に対して作用を発揮する。インターフェロンλの作用は、その特異受容体を介して発現されるが、その受容体はI型インターフェロンやII型インターフェロンの受容体とは異なることが知られている(非特許文献1参照)。また、インターフェロンλは、I型インターフェロンやII型インターフェロンとは構造や機能も異なる(非特許文献1及び特許文献1参照)。
ところで、これまで、インターフェロンλ産生促進作用を有する物質としては、プロバイオティクスが報告されている(非特許文献4)。その他、I型インターフェロンの産生促進作用を有する物質として、ラクトフェリンが知られている(特許文献2参照)。このラクトフェリンは、哺乳類の乳汁、唾液、血液などの体液や好中球の二次顆粒に含有され、鉄吸収調節作用、抗菌作用、抗ウイルス作用、抗ガン作用、および免疫調節作用などの多様な生理活性を持つことが知られている(非特許文献5参照)。
一方、ラクトフェリンのIII型インターフェロン産生促進への利用については、現在に至るまで何らの技術も報告されていない。
特表2009−514794号公報 特開2006−83089号公報
Journal of Leukocyte Biology, Volume 86, July 2009, p.23-32 Nature immunology, Volume 4, No.1, January 2003, p.63-68 Nature immunology, Volume 4, No.1, January 2003, p.69-77 Applied and Environmental Microbiology, Volume 80, Number5, March 2014, p.1692-1700 Journal of Pediatric Gastroenterology and Nutrition, Volume 53, Number 6, December 2011, p.606-614
本技術は、インターフェロンλ産生促進への利用が可能な、安全性の高い技術を提供することを主目的とする。
本発明者は、前記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、乳由来の成分であるラクトフェリンは、非免疫反応時においてはインターフェロンλ産生促進作用を有さないにも関わらず、免疫反応時においては、自然免疫誘導物質によるインターフェロンλ産生を促進させることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本技術は、まず、ラクトフェリンを有効成分とし、
免疫反応時において、自然免疫誘導物質によるインターフェロンλの産生を促進する、
インターフェロンλ産生促進剤を提供する。
本技術に用いるラクトフェリンとしては、金属飽和型、金属部分飽和型、アポ型からなる群より選択される1種又は2種以上の混合物を用いることができる。
本技術に係るインターフェロンλ産生促進剤は、飲食品に含有させることも可能である。
本技術では、次に、インターフェロンλ発現能を有する細胞を、ラクトフェリンで処理する処理工程と、
前記細胞に、自然免疫誘導物質を導入する導入工程と、
を含む、インターフェロンλの製造方法を提供する。
本技術に用いる前記細胞としては、腸管上皮細胞を用いることができる。
本技術に用いる前記自然免疫誘導物質としては、ポリI:C又はその誘導体を用いることができる。
本技術に係る製造方法において、前記導入工程と前記処理工程の順番は特に限定されないが、前記処理工程を行った後に、前記導入工程を行うことが可能である。
本技術では、更に、インターフェロンλの産生を促進する作用を有する物質のスクリーニング方法であって、
インターフェロンλ発現能を有する細胞を、被検物質で処理する処理工程と、
前記細胞に、自然免疫誘導物質を導入する導入工程と、
前記細胞において産生されたインターフェロンλの産生量を測定する測定工程と、
を含む、スクリーニング方法を提供する。
本技術によれば、非免疫反応時においてはインターフェロンλ産生を不要に促進させず、免疫反応時においてのみ、インターフェロンλ産生を促進させることができる。また、本技術では、食品として長年使用されてきた乳由来の成分を有効成分とするため、生体への安全性が高い。なお、ここに記載された効果は、必ずしも限定されるものではなく、本技術中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
本技術に係るインターフェロンλの製造方法のフローチャートである。 本技術に係るスクリーニング方法のフローチャートである。
以下、本技術を実施するための好適な実施形態について説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本技術の代表的な実施形態の一例を示したものであり、これにより本技術の範囲が狭く解釈されることはない。
<1.インターフェロン−λ産生促進剤>
(1)ラクトフェリン
有効成分であるラクトフェリンは、乳、涙、唾液、血液等に存在する鉄結合性の糖蛋白質である。ラクトフェリンは、特に哺乳動物、例えば、ヒツジ、ヤギ、ブタ、マウス、水牛、ラクダ、ヤク、ウマ、ロバ、ラマ、ウシ又はヒトの乳に含まれる。含有量、入手容易の点から、例えば、ウシ、ヒト等の乳が好ましい。乳は、初乳、移行乳、常乳、末期乳のいずれでもよい。
本技術においては、ラクトフェリンは哺乳動物の乳由来のものに限定されず、他に、前記乳の処理物である脱脂乳、ホエー等から常法(例えば、イオンクロマトグラフィー等)によって分離されたラクトフェリン、遺伝子操作によって微生物、動物細胞、トランスジェニック動物等から産生された組換えラクトフェリン、合成ラクトフェリン、又はそれらの混合物でもよい。また、ラクトフェリンは、非グリコシル化又はグリコシル化されたものでもよい。
本技術の有効成分であるラクトフェリンは、生体材料であって安全な乳由来の物質であるため、比較的安価に簡便に製造することができる。
本技術において、ラクトフェリン中の金属含有量は特に限定されず、本技術では、ラクトフェリンを塩酸やクエン酸等により脱鉄したアポ型ラクトフェリン;該アポ型ラクトフェリンを、鉄、銅、亜鉛、マンガン等の金属でキレートさせて得られる飽和度100%の状態の金属飽和型ラクトフェリン;及び100%未満の各種飽和度で金属が結合している状態の金属部分飽和型ラクトフェリンからなる群から選ばれる、いずれか1種又は2種以上の混合物を用いることができる。
(2)インターフェロンλ産生促進剤の特徴及び効果
本技術の有効成分であるラクトフェリンは、後述する実施例で示す通り、非免疫反応時においてはインターフェロンλ産生促進作用を有さない。しかし、免疫反応時においては、自然免疫誘導物質によるインターフェロンλ産生を促進させることが可能である。そのため、非免疫反応時において、不必要にインターフェロンλを産生させることなく、免疫反応時においてのみ、インターフェロンλ産生を促進させることができるため、インターフェロンλによる副作用の発現等の悪影響を低減させることができる。
本技術に係るインターフェロンλ産生促進剤の投与量は、用法、患者の年齢、性別、疾患の程度、その他の条件等に応じて適宜設定することができる。
以上説明したインターフェロンλ産生促進剤は、食品として長年使用されてきた乳由来の成分を有効成分とするため、生体への安全性が高い。そのため、副作用や依存性が生じる等の危険性がなく、長期間、連続的に摂取することが可能である。
また、本技術に係るインターフェロンλ産生促進剤の有効成分であるラクトフェリンは、生体材料として比較的安価な乳由来の原料から安定して簡便に製造することができるので、インターフェロンλ産生促進剤を安価に提供することが可能である。そのため、費用負担の面からも、長期間に渡って継続して摂取することが容易なインターフェロンλ産生促進剤を提供することができる。
本技術に係るインターフェロンλ産生促進剤は、インターフェロンλが関与する疾患、例えば多発性硬化症、乾癬、メラノーマ、髄鞘脱落性多発性神経根炎(Guillan-Barre症候群)等の予防・治療剤、若しくは癌細胞(骨髄腫、非ホジキンリンパ腫、悪性リンパ腫、乳癌、肝細胞癌、骨肉腫、黒色腫、口頭乳頭腫、急性白血病等)の増殖や転移の抑制剤やウイルス(単純ヘルペスウイルス、サイトメガロウイルス、SARS(Severe Acute Respiratory Syndrome:重症急性呼吸器症候群)ウイルス等)の増殖抑制剤として有用である。さらに、本技術に係るインターフェロンλ産生促進剤は、癌細胞(骨髄腫、非ホジキンリンパ腫、悪性リンパ腫、乳癌、肝細胞癌、骨肉腫、黒色腫、口頭乳頭腫、急性白血病等)やウイルス(単純ヘルペスウイルス、サイトメガロウイルス、SARSウイルス等)の増殖に起因する種々の疾病・合併症等の治療又は予防、並びにこれら疾病・合併症等のリスクを低減することも可能である。
<2.インターフェロンλ産生促進用の医薬品>
本技術に係るインターフェロンλ産生促進剤の有効成分であるラクトフェリンは、腸管からの吸収性に優れ、かつ、前述の通り免疫反応時において、自然免疫誘導物質によるインターフェロンλ産生を促進させる効果を有する。そのため、インターフェロンλ産生促進用の医薬品として用いることができる。
また、本技術に係るインターフェロンλ産生促進剤は、食品として長年使用されてきた乳由来の成分を有効成分とするため、種々の疾患を罹患した患者に対しても安心して投与できる可能性が高い。また、長期間、連続的に投与しても副作用を心配する必要性も少ない。更に、他の薬剤との併用においても安全性が高い。
本技術に係るインターフェロンλ産生促進剤を医薬品に用いる場合、経口投与及び非経口投与のいずれでもよい。経口投与の剤形としては、例えば、錠剤、カプセル剤、トローチ剤、シロップ剤、顆粒剤、散剤等が挙げられる。非経口投与としては、静注、直腸投与、吸入、経皮投与等が挙げられる。
また、製剤化に際しては、有効成分であるラクトフェリンの他に、通常製剤化に用いられている賦形剤、pH調整剤、着色剤、矯味剤等の成分を用いることができる。また、本技術に係るインターフェロンλ産生促進剤を含有しているものであれば、公知の又は将来的に見出されるインターフェロンλ産生促進効果を有する成分を、本技術に係るインターフェロンλ産生促進剤と併用することもできる。
さらに、適用方法に応じて、適宜所望の剤形に製剤化することができる。例えば、経口投与の場合、散剤、顆粒剤、錠剤、カプセル剤等の固形製剤;溶液剤、シロップ剤、懸濁剤、乳剤等の液剤等に製剤化することができる。非経口投与の場合、座剤、噴霧剤、注射剤、軟膏剤、貼付剤等に製剤化することができる。
加えて、製剤化は剤形に応じて適宜公知の方法により実施できる。製剤化に際しては、有効成分であるラクトフェリンのみを製剤化してもよく、適宜、製剤担体を配合して製剤化してもよい。
なお、製剤担体を配合する場合、本技術の有効成分であるラクトフェリンの含有量は特に限定されず、剤形に合わせて適宜選択することができるが、0.0001〜5質量%の範囲であることが好ましく、0.0002〜2質量%の範囲であることがより好ましく、0.006〜2質量%の範囲であることが更に好ましい。
また、前記製剤担体としては、剤形に応じて、各種有機又は無機の担体や基剤を用いることができる。経口投与製剤、座剤、噴霧剤及び注射剤等の非経口製剤の場合の担体としては、例えば、賦形剤、結合剤、崩壊剤、潤沢剤、安定剤、矯味矯臭剤等が挙げられる。軟膏剤及び貼付剤等の非経口製剤の場合の基剤としては、例えば、水溶性基剤、油脂性基剤、乳剤性基剤等が挙げられる。
賦形剤としては、例えば、乳糖、白糖、ブドウ糖、マンニット、ソルビット等の糖誘導体;トウモロコシデンプン、馬鈴薯デンプン、α−デンプン、デキストリン、カルボキシメチルデンプン等のデンプン誘導体;結晶セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム等のセルロース誘導体;アラビアゴム;デキストラン;プルラン;軽質無水珪酸、合成珪酸アルミニウム、メタ珪酸アルミン酸マグネシウム等の珪酸塩誘導体;リン酸カルシウム等のリン酸塩誘導体;炭酸カルシウム等の炭酸塩誘導体;硫酸カルシウム等の硫酸塩誘導体等が挙げられる。
結合剤としては、例えば、上記賦形剤の他、ゼラチン;ポリビニルピロリドン;マクロゴール等が挙げられる。
崩壊剤としては、例えば、上記賦形剤の他、クロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチルスターチナトリウム、架橋ポリビニルピロリドン等の化学修飾されたデンプン又はセルロース誘導体等が挙げられる。
滑沢剤としては、例えば、タルク;ステアリン酸;ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム等のステアリン酸金属塩;コロイドシリカ;ピーガム、ゲイロウ等のワックス類;硼酸;グリコール;フマル酸、アジピン酸等のカルボン酸類;安息香酸ナトリウム等のカルボン酸ナトリウム塩;硫酸ナトリウム等の硫酸塩類;ロイシン;ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸マグネシウム等のラウリル硫酸塩;無水珪酸、珪酸水和物等の珪酸類;デンプン誘導体等が挙げられる。
安定剤としては、例えば、メチルパラベン、プロピルパラベン等のパラオキシ安息香酸エステル類;クロロブタノール、ベンジルアルコール、フェニルエチルアルコール等のアルコール類;塩化ベンザルコニウム;無水酢酸;ソルビン酸等が挙げられる。
矯味矯臭剤としては、例えば、甘味料、酸味料、香料等が挙げられる。
なお、経口投与用の液剤の場合に使用する担体としては、水等の溶剤、矯味矯臭剤等が挙げられる。
水溶性基剤としては、例えば、水、グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、エタノール、イソプロパノール等が挙げられる。
油脂性基剤としては、例えば、ワセリン、パラフィン、ミリスチン酸イソプロピル、ミツロウ、ラノリン、ステアリン酸、ステアリルアルコール、セタノール等が挙げられる。
乳剤性基剤としては、例えば、前記水溶性基剤と前記油脂性基剤とを界面活性剤で乳化したもの等が挙げられる。
<3.飲食品>
上述した通り、本技術に係るインターフェロンλ産生促進剤の有効成分であるラクトフェリンは、腸管からの吸収性に優れ、かつ、前述の通り免疫反応時において、自然免疫誘導物質によるインターフェロンλ産生促進を促進させる効果を有する。そのため、インターフェロン−λ産生促進用の飲食品等の有効成分としてこれらに配合して使用することができる。
本技術に係るインターフェロンλ産生促進剤を飲食品に利用する場合、公知の飲食品に添加してインターフェロンλ産生促進効果を有する飲食品を調製することもできるし、飲食品の原料中に混合してインターフェロンλ産生促進効果を有する新たな飲食品を製造することもできる。
前記飲食品は、液状、ペースト状、固体、粉末等の形態を問わず、錠菓、流動食、飼料(ペット用を含む)等のほか、例えば、小麦粉製品、即席食品、農産加工品、水産加工品、畜産加工品、乳・乳製品、油脂類、基礎調味料、複合調味料・食品類、冷凍食品、菓子類、飲料、これら以外の市販品等が挙げられる。
小麦粉製品としては、例えば、パン、マカロニ、スパゲッティ、めん類、ケーキミックス、から揚げ粉、パン粉等が挙げられる。
即席食品類としては、例えば、即席めん、カップめん、レトルト・調理食品、調理缶詰め、電子レンジ食品、即席スープ・シチュー、即席みそ汁・吸い物、スープ缶詰め、フリーズ・ドライ食品、その他の即席食品等が挙げられる。
農産加工品としては、例えば、農産缶詰め、果実缶詰め、ジャム・マーマレード類、漬物、煮豆類、農産乾物類、シリアル(穀物加工品)等が挙げられる。
水産加工品としては、例えば、水産缶詰め、魚肉ハム・ソーセージ、水産練り製品、水産珍味類、つくだ煮類等が挙げられる。
畜産加工品としては、例えば、畜産缶詰め・ペースト類、畜肉ハム・ソーセージ等が挙げられる。
乳・乳製品としては、例えば、加工乳、乳飲料、ヨーグルト類、乳酸菌飲料類、チーズ、アイスクリーム類、調製粉乳類、クリーム、その他の乳製品等が挙げられる。
油脂類としては、例えば、バター、マーガリン類、植物油等が挙げられる。
基礎調味料としては、例えば、しょうゆ、みそ、ソース類、トマト加工調味料、みりん類、食酢類等が挙げられ、前記複合調味料・食品類として、調理ミックス、カレーの素類、たれ類、ドレッシング類、めんつゆ類、スパイス類、その他の複合調味料等が挙げられる。
冷凍食品としては、例えば、素材冷凍食品、半調理冷凍食品、調理済冷凍食品等が挙げられる。
菓子類としては、例えば、キャラメル、キャンディー、チューインガム、チョコレート、クッキー、ビスケット、ケーキ、パイ、スナック、クラッカー、和菓子、米菓子、豆菓子、デザート菓子、その他の菓子等が挙げられる。
飲料類としては、例えば、炭酸飲料、天然果汁、果汁飲料、果汁入り清涼飲料、果肉飲料、果粒入り果実飲料、野菜系飲料、豆乳、豆乳飲料、コーヒー飲料、お茶飲料、粉末飲料、濃縮飲料、スポーツ飲料、栄養飲料、アルコール飲料、その他の嗜好飲料等が挙げられる。
上記以外の市販食品としては、例えば、ベビーフード、ふりかけ、お茶潰けのり等が挙げられる。
また、本技術で定義される飲食品は、インターフェロンλ産生促進用との保健用途が表示された飲食品として提供・販売されることが可能である。
「表示」行為には、需要者に対して前記用途を知らしめるための全ての行為が含まれ、前記用途を想起・類推させうるような表現であれば、表示の目的、表示の内容、表示する対象物・媒体等の如何に拘わらず、全て本技術の「表示」行為に該当する。
また、「表示」は、需要者が上記用途を直接的に認識できるような表現により行われることが好ましい。具体的には、飲食品に係る商品又は商品の包装に前記用途を記載したものを譲渡し、引き渡し、譲渡若しくは引き渡しのために展示し、輸入する行為、商品に関する広告、価格表若しくは取引書類に上記用途を記載して展示し、若しくは頒布し、又はこれらを内容とする情報に上記用途を記載して電磁気的(インターネット等)方法により提供する行為等が挙げられる。
一方、表示内容としては、行政等によって認可された表示(例えば、行政が定める各種制度に基づいて認可を受け、そのような認可に基づいた態様で行う表示等)であることが好ましい。また、そのような表示内容を、包装、容器、カタログ、パンフレット、POP(Point of purchase advertising)等の販売現場における宣伝材、その他の書類等へ付することが好ましい。
また、「表示」には、健康食品、機能性食品、経腸栄養食品、特別用途食品、保健機能食品、特定保健用食品、栄養機能食品、医薬用部外品等としての表示も挙げられる。この中でも特に、消費者庁によって認可される表示、例えば、特定保健用食品制度、これに類似する制度にて認可される表示等が挙げられる。後者の例としては、特定保健用食品としての表示、条件付き特定保健用食品としての表示、身体の構造や機能に影響を与える旨の表示、疾病リスク減少表示等を挙げることができ、より具体的には、健康増進法施行規則(平成15年4月30日日本国厚生労働省令第86号)に定められた特定保健用食品としての表示(特に保健の用途の表示)及びこれに類する表示が典型的な例である。
なお、飲食品を製造する際に添加するインターフェロンλ産生促進剤の有効成分であるラクトフェリンの含有量は特に限定されず、適宜選択することができるが、0.0001〜5質量%の範囲であることが好ましく、0.0002〜2質量%の範囲であることがより好ましく、0.006〜2質量%の範囲であることが更に好ましい。
<4.インターフェロンλの製造方法>
本技術で有効成分として用いるラクトフェリンは、自然免疫誘導物質によるインターフェロンλの産生を促進させる効果があるため、自然免疫誘導物質を用いたインターフェロンλの製造方法に、好適に用いることができる。
図1は、本技術に係るインターフェロンλの製造方法のフローチャートである。本技術に係るインターフェロンλの製造方法は、少なくとも、処理工程Iと、導入工程IIと、を行う方法である。また、必要に応じて、細胞培養工程IIIや、回収工程IVなどを適宜行うことができる。以下、各工程について、詳細に説明する。
(1)処理工程I
処理工程Iは、インターフェロンλ発現能を有する細胞を、ラクトフェリンで処理する工程である。処理工程Iにおいて、インターフェロンλ発現能を有する細胞のラクトフェリンを用いた処理方法は特に限定されず、公知の方法を自由に選択して用いることができる。例えば、インターフェロンλ発現能を有する細胞を含む培地中に、ラクトフェリンを添加し、所定時間、処理を行う方法等が挙げられる。
(2)導入工程II
導入工程IIは、インターフェロンλ発現能を有する細胞に、自然免疫誘導物質を導入する工程である。導入工程IIにおいて、インターフェロンλ発現能を有する細胞への自然免疫誘導物質の導入方法は特に限定されず、公知の方法を自由に選択して用いることができる。例えば、インターフェロンλ発現能を有する細胞を含む培地中に、自然免疫誘導物質を添加し、所定時間、処理を行う方法等が挙げられる。
導入工程IIにおいて、インターフェロンλ発現能を有する細胞へ導入する自然免疫誘導物質は特に限定されず、自然免疫を誘導し得る物質であれば、公知の物質を自由に選択して用いることができる。例えば、ポリI:C(poly I‐poly C;polyinosinic acid‐polycytidylic acid)又はその誘導体、不活性化ウイルス、ウイルスRNA等を挙げることができる。
導入工程IIでは、前記細胞への自然免疫誘導物質の導入を補助するために、導入補助剤を使用することも可能である。本技術で用いることができる導入補助剤は、本技術の効果を損なわない限り特に限定されず、自然免疫誘導物質の種類や、導入する細胞の種類等に応じて、自由に選択して用いることができる。例えば、導入する自然免疫誘導物質が核酸である場合、遺伝子導入試薬等を用いることができる。
前記処理工程Iと導入工程IIとの順番は特に限定されないが、インターフェロンλの発現量をより増加させるためには、後述する実施例で示す通り、導入工程II及び処理工程Iを同時に行うことが好ましく、導入工程IIの前に処理工程Iを行うことがより好ましい。
(3)細胞培養工程III
細胞培養工程IIIは、インターフェロンλ発現能を有する細胞を培養する工程である。本技術に係る製造方法では、前記導入工程I及び前記処理工程IIの前に、必要に応じて、細胞培養工程IIIを行うことも可能である。
細胞培養工程IIIを行う場合、その培養方法も特に限定されず、前記細胞の種類等に応じて、公知の培養方法を自由に選択して用いることができる。
(4)回収工程IV
回収工程IVは、発現されたインターフェロンλを回収する工程である。本技術に係る製造方法では、前記導入工程I及び前記処理工程IIの後に、必要に応じて、回収工程IVを行うことも可能である。
回収工程IVを行う場合、その回収方法も特に限定されず、公知の回収方法を自由に選択して用いることができる。
<5.スクリーニング方法>
本技術では、前述した通り、ラクトフェリンに、自然免疫誘導物質によるインターフェロンλの産生を促進させる効果があることを初めて見出しているが、ラクトフェリンの部分を被検物質とすることで、自然免疫誘導物質によるインターフェロンλの産生を促進させる効果のある物質をスクリーニングする技術に応用することができる。即ち、本技術を応用することにより、自然免疫誘導物質によるインターフェロンλの産生を促進させる効果のある物質をスクリーニングすることができる。
図2は、本技術に係るスクリーニング方法のフローチャートである。本技術に係るスクリーニング方法は、少なくとも、処理工程Iと、導入工程IIと、測定工程Vを行う方法である。また、必要に応じて、細胞培養工程III、回収工程IV、判定工程VIなどを適宜行うことができる。以下、各工程について、詳細に説明する。なお、導入工程II、細胞培養工程III及び回収工程IVについては、前述した製造方法の各工程と同一であるため、ここでは説明を割愛する。
(1)処理工程I
処理工程Iは、インターフェロンλ発現能を有する細胞を、被検物質で処理する工程である。なお、処理工程Iの詳細は、前述した製造方法の処理工程Iで行う前記細胞のラクトフェリンでの処理方法と同一であるため、ここでは説明を割愛する。
前記処理工程Iと前記導入工程IIとの順番は特に限定されないが、被検物質に、自然免疫誘導物質によるインターフェロンλの産生を促進する作用があった場合には、前述の通り、導入工程II及び処理工程Iを同時に行うか、更には、導入工程IIの前に処理工程Iを行うことで、インターフェロンλの発現量をより増加させることができる。そのため、スクリーニングの精度を向上させるためには、導入工程II及び処理工程Iを同時に行うことが好ましく、導入工程IIの前に処理工程Iを行うことがより好ましい。
(2)測定工程V
測定工程Vは、インターフェロンλ発現能を有する細胞において産生されたインターフェロンλの産生量を測定する工程である。測定工程Vにおけるインターフェロンλの産生量の測定方法は、特に限定されず、公知の測定方法を自由に選択して用いることができる。例えば、ELISA法(Enzyme-Linked ImmunoSorbent Assay)等を採用することができる。
(3)判定工程VI
判定工程VIは、前記測定工程Vで測定されたインターフェロンλの産生量に基づいて、前記被検物質が、自然免疫誘導物質によるインターフェロンλの産生を促進する作用を有するか否かを判定する工程である。より具体的には、例えば、前記測定工程Vにおいて測定されたインターフェロンλの産生量が、しきい値以上又はしきい値を超える場合には、自然免疫誘導物質によるインターフェロンλの産生を促進する作用ありと判定し、しきい値未満又はしきい値以下の場合には、自然免疫誘導物質によるインターフェロンλの産生を促進する作用なしと判定することができる。
しきい値を用いて判定する場合、用いるしきい値は、目的に応じて設定することが出来るが、例えば、被検物質による処理のみを行った場合のインターフェロンλの産生量をしきい値として用いることができる。
また、しきい値を用いずに、被検物質による処理のみを行った場合のインターフェロンλの産生量をその都度測定し、被検物質による処理のみを行った場合のインターフェロンλの産生量と、被検物質による処理及び自然免疫誘導物質の導入によって産生されたインターフェロンλの産生量と、を比較することで、前記被検物質が、自然免疫誘導物質によるインターフェロンλの産生を促進する作用を有するか否かを判定することも可能である。
以下、実施例に基づいて本発明を更に詳細に説明する。なお、以下に説明する実施例は、本発明の代表的な実施例の一例を示したものであり、これにより本発明の範囲が狭く解釈されることはない。
<実験例1>
本実施例では、ラクトフェリンのインターフェロンλ産生促進作用について検討を行った。
[試験方法]
(1)培養
HT−29細胞(ATCC(American Type Culture Collection)から購入)を、75cmフラスコで、10%FCS、100unit/mLペニシリン、100μg/mLストレプトマイシンを添加したMaCoy’s5a培地(Gibco社製)を用いて継代培養した。80%コンフルエントの細胞にトリプシン:EDTAを加え、細胞を回収し、培地で1:3となるように希釈し、48ウェルプレートに播種して2日間培養した(95%コンフルエント)。
(2)細胞処理
a.試験例1
前記培養を行った後、48ウェルプレートから培地を除去し、10%FCS及び抗生物質無添加培地で1回洗浄した後、10%FCS及び抗生物質無添加培地176μLを添加した。さらに、0.2mg/mLのウシ・ラクトフェリン(森永乳業株式会社製)を添加し、培地合計300μLで細胞を処理し、24時間後に培地上清を回収した。
b.試験例2
ラクトフェリンを添加する代わりに、終濃度0.1μg/mLのポリI:C(Invivogen社製、HMW、アニーリンング済み)、及び、1μL/ウェルのリポフェクタミン溶液(登録商標、LifeTechnologies社製)を、常法により、混合インキュベートした後に添加した以外は、試験例1と同様の方法で細胞処理を行い、24時間後に培地上清を回収した。
c.試験例3
ラクトフェリンを添加し、1時間処理後に試験例2と同様の方法でポリI:C及びリポフェクタミンを添加した以外は、試験例1と同様の方法で細胞処理を行い、24時間後に培地上清を回収した。
d.試験例4
ラクトフェリン、試験例2と同様の方法でポリI:C及びリポフェクタミンを全て同時に添加した以外は、試験例1と同様の方法で細胞処理を行い、24時間後に培地上清を回収した。
e.試験例5
試験例2と同様の方法でポリI:C及びリポフェクタミンを添加し、1時間処理後にラクトフェリンを添加した以外は、試験例1と同様の方法で細胞処理を行い、24時間後に培地上清を回収した。
f.コントロール
ラクトフェリンを添加せずに、試験例1と同様の方法で細胞処理を行った例を、コントロールとした。
(3)インターフェロンλ産生量の測定
前記試験例1〜5及びコントロールについて、培地上清サンプル中のインターフェロンλ1(IL−29)の濃度を、ELISAキット(Affymetrix社製)を用いて測定した。
[結果]
結果を下記表1に示す。表1に示す通り、ラクトフェリンのみを用いた試験例1では、コントロールと同等のインターフェロンλしか産生しないことが分かった。一方、自然免疫誘導物質であるポリI:C及び遺伝子導入試薬であるリポフェクタミンを用いた試験例2では、コントロールに比べて、多くのインターフェロンλを産生することが分かった。
Figure 2016113377
自然免疫誘導物質であるポリI:C及び遺伝子導入試薬であるリポフェクタミンに加えて、ラクトフェリンを用いた試験例3〜5では、ポリI:C及びリポフェクタミンを用いた試験例2に比べ、より多くのインターフェロンλを産生することが分かった。
これらの結果から、本技術の有効成分であるラクトフェリンは、非免疫反応時においてはインターフェロンλ産生促進作用を有さないが、免疫反応時においては、自然免疫誘導物質によるインターフェロンλ産生を促進させることが分かった。
また、試験例3〜5の結果を比較すると、ポリI:C及びリポフェクタミンの処理後にラクトフェリンで処理を行った試験例5に比べ、ラクトフェリン、ポリI:C及びリポフェクタミンを同時に添加した試験例4の方が、多くのインターフェロンλを産生し、更に、ラクトフェリンの処理後にポリI:C及びリポフェクタミンで処理を行った試験例3の方が、より多くのインターフェロンλを産生することが分かった。即ち、インターフェロンλの発現量をより増加させるためには、ポリI:C及びリポフェクタミンの処理後にラクトフェリンで処理を行うよりも、ラクトフェリン、ポリI:C及びリポフェクタミンを同時に添加することが好ましく、更に、ラクトフェリンの処理後にポリI:C及びリポフェクタミンで処理を行うことがより好ましいことが分かった。
<実験例2>
本実施例では、ラクトフェリンの濃度の違いによるインターフェロンλ産生促進作用について検討を行った。
[試験方法]
(1)培養
実験例1と同様の方法で培養を行った。
(2)細胞処理
a.試験例6
ラクトフェリンの添加量を0.002mg/mLとした以外は、試験例3と同様の方法で細胞処理を行い、24時間後に培地上清を回収した。
b.試験例7
ラクトフェリンの添加量を0.006mg/mLとした以外は、試験例3と同様の方法で細胞処理を行い、24時間後に培地上清を回収した。
c.試験例8
ラクトフェリンの添加量を0.02mg/mLとした以外は、試験例3と同様の方法で細胞処理を行い、24時間後に培地上清を回収した。
d.試験例9
ラクトフェリンの添加量を0.06mg/mLとした以外は、試験例3と同様の方法で細胞処理を行い、24時間後に培地上清を回収した。
e.試験例10
ラクトフェリンの添加量を0.2mg/mLとした以外は、試験例3と同様の方法で細胞処理を行い、24時間後に培地上清を回収した。
f.試験例11
ラクトフェリンの添加量を0.6mg/mLとした以外は、試験例3と同様の方法で細胞処理を行い、24時間後に培地上清を回収した。
g.試験例12
ラクトフェリンの添加量を2mg/mLとした以外は、試験例3と同様の方法で細胞処理を行い、24時間後に培地上清を回収した。
h.コントロール
ラクトフェリンを添加せずに、試験例2と同様の方法で細胞処理を行った例を、コントロールとした。
(3)インターフェロンλ産生量の測定
前記試験例6〜12及びコントロールについて、培地上清サンプル中のインターフェロンλ1(IL−29)の濃度を、ELISAキット(Affymetrix社製)を用いて測定した。
[結果]
結果を下記表2に示す。表2に示す通り、インターフェロンλ産生量は、ラクトフェリンの濃度に依存することが分かった。また、ラクトフェリンの添加量が0.002mg/mLの場合でも、コントロールに比べると、インターフェロンλ産生量が増加することが分かった。
Figure 2016113377
以上の結果から、ラクトフェリンの使用量は0.002mg/mL以上が好ましく、0.006mg/mL以上がより好ましいことが分かった。

Claims (8)

  1. ラクトフェリンを有効成分とし、
    免疫反応時において、自然免疫誘導物質によるインターフェロンλの産生を促進する、
    インターフェロンλ産生促進剤。
  2. ラクトフェリンが、金属飽和型、金属部分飽和型、アポ型からなる群より選択される1種又は2種以上の混合物である、請求項1に記載のインターフェロンλ産生促進剤。
  3. 請求項1又は2に記載のインターフェロンλ産生促進剤を含有してなる飲食品。
  4. インターフェロンλ発現能を有する細胞を、ラクトフェリンで処理する処理工程と、
    前記細胞に、自然免疫誘導物質を導入する導入工程と、
    を含む、インターフェロンλの製造方法。
  5. 前記細胞は、腸管上皮細胞である、請求項4に記載の製造方法。
  6. 前記自然免疫誘導物質は、ポリI:C又はその誘導体である、請求項4又は5に記載の製造方法。
  7. 前記処理工程を行った後に、前記導入工程を行う、請求項4から6のいずれか一項に記載の製造方法。
  8. インターフェロンλの産生を促進する作用を有する物質のスクリーニング方法であって、
    インターフェロンλ発現能を有する細胞を、被検物質で処理する処理工程と、
    前記細胞に、自然免疫誘導物質を導入する導入工程と、
    前記細胞において産生されたインターフェロンλの産生量を測定する測定工程と、
    を含む、スクリーニング方法。
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