JP2019167311A - 有機発光素子材料合成用原料および化合物 - Google Patents

有機発光素子材料合成用原料および化合物 Download PDF

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Abstract

【課題】有機発光素子材料として有用な化合物を容易に合成することができる有機発光素子材料合成用原料を提供すること。
【解決手段】一般式(1)で表される化合物。Acは一般式(2)または一般式(3)で表される基;ZはNまたはC(R5);R1〜R5は水素原子または置換基;R1とR4の少なくとも一方はアリール基、ヘテロアリール基またはエテニル基;R1〜R5の少なくとも1つはハロゲン原子;X1〜X4のうちの少なくとも1つはNで、残りはC(R6);R6は水素原子または置換基;X5およびX6はNまたはC(R7);X7はO、SまたはN(R8);R7およびR8は水素原子または置換基;*は結合位置を表す。

【選択図】なし

Description

本発明は、有機発光素子材料を合成するための原料として有用な化合物に関する。
有機エレクトロルミネッセンス素子(有機EL素子)などの有機発光素子には、発光材料や、発光分子への電荷輸送およびエネルギー輸送を担うホスト材料、電極からの電荷を発光層へ輸送する電荷輸送材料など、様々な材料(有機発光素子材料)が用いられており、有機発光素子のさらなる性能向上を目指して、これらの材料として有用な化合物を新たに開発する研究が活発に行われている(非特許文献1参照)。
ここで、こうした化合物の開発研究は、発光や電荷輸送などの、目的の機能を奏することが期待されるHOMO/LUMO準位や励起エネルギー準位を予測し、それに適合する分子構造を、電子状態計算を用いて設計し、その設計した分子構造を有する化合物を実際に合成して評価することにより行われる。
時任静士、安達千波矢、村田英幸共著「有機ELディスプレイ」(オーム社)
しかしながら、有機発光素子材料として有用であることが期待される化合物を分子設計できたとしても、その合成が困難であったり、合成は可能であっても合成ルートが長くて効率的な合成ができなかったりする問題があり、有機発光素子材料を得るために分子設計した化合物を合成することは容易でないのが実情である。
そこで本発明者らは、このような従来技術の課題を解決するために、有機発光素子材料として有用な化合物を容易に合成することができる有機発光素子材料合成用原料を提供することを目的として検討を進めた。
上記の課題を解決するために鋭意検討を行った結果、本発明者らは、環員として少なくとも2つの窒素原子を含有するか、環員として少なくとも1つの窒素原子と他のヘテロ原子(O、S)を含有するヘテロ芳香族基Acで6員芳香環が置換されており、さらに、その6員芳香環のヘテロ芳香族基Acに対するオルト位の少なくとも一方が、特定の二重結合含有基で置換され、その他の位置の少なくとも1つがハロゲン原子で置換された構造を有する化合物を原料に用いることにより、有機発光素子材料として有用な化合物を容易に合成できるとの知見を得るに至った。本発明は、こうした知見に基づいて提案されたものであり、具体的に以下の構成を有する。
[1] 下記一般式(1)で表される化合物。
[一般式(1)において、Acは下記一般式(2)または下記一般式(3)で表される基を表す。ZはNまたはC(R5)を表す。R1〜R5は、各々独立に水素原子または置換基を表す。ただし、R1とR4の少なくとも一方は、置換もしくは無置換のアリール基、置換もしくは無置換のヘテロアリール基、または置換もしくは無置換のエテニル基(R9−CH=CH−:R9は水素原子または置換基を表す)であり、R1〜R5の少なくとも1つはハロゲン原子である。]
[一般式(2)において、X1〜X4のうちの少なくとも1つはNであり、残りはC(R6)を表す。R6は水素原子または置換基を表す。*は一般式(1)におけるZを含む6員環への結合位置を表す。
一般式(3)において、X5およびX6は、各々独立にNまたはC(R7)を表し、X7はO、SまたはN(R8)を表す。R7およびR8は、各々独立に水素原子または置換基を表す。X5およびX6の両方がC(R7)であるとき、R7同士は互いに結合して環状構造を形成していてもよい。*は一般式(1)におけるZを含む6員環への結合位置を表す。]
[2] 前記一般式(1)のR1とR4の少なくとも一方は、置換もしくは無置換のアリール基、または置換もしくは無置換のヘテロアリール基である、[1]に記載の化合物。
[3] 前記一般式(1)のR1〜R5の少なくとも1つは、フッ素原子または臭素原子である、[1]または[2]に記載の化合物。
[4] 前記一般式(1)のAcが下記一般式(2a)、下記一般式(3a)または下記一般式(3b)で表される基である、[1]に記載の化合物。
[一般式(2a)において、X2およびX4の少なくとも一方はNであり、残りはC(R6)を表す。
6、R61およびR62は、各々独立に水素原子または置換基を表す。*は一般式(1)におけるZを含む6員環への結合位置を表す。]
[一般式(3a)において、X7はO、SまたはN(R8)を表し、R8、R71およびR72は、各々独立に水素原子または置換基を表す。*は一般式(1)におけるZを含む6員環への結合位置を表す。
一般式(3b)において、X7はO、SまたはN(R8)を表し、R8、R73〜R76は、各々独立に水素原子または置換基を表す。*は一般式(1)におけるZを含む6員環への結合位置を表す。]
[5] 前記一般式(1)のAcが下記一般式(2a−1)〜(2a−3)のいずれかで表される基であるか、下記式(3a−1)および(3b−1)のいずれかで表される基である、[1]に記載の化合物。
[一般式(2a−1)〜(2a−3)において、R61およびR62は、各々独立に水素原子または置換基を表す。*は一般式(1)におけるZを含む6員環への結合位置を表す。]
[式(3a−1)、(3b−1)において、*は一般式(1)におけるZを含む6員環への結合位置を表す。]
[6] 前記一般式(1)で表される化合物が、下記一般式(1−1)〜(1−25)のいずれかで表される、[1]に記載の化合物。
[一般式(1−1)〜(1−25)において、Acは下記一般式(2)または下記一般式(3)で表される基を表す。R11およびR14は、各々独立に置換もしくは無置換のアリール基、置換もしくは無置換のヘテロアリール基、または置換もしくは無置換のエテニル基(R9−CH=CH−:R9は水素原子または置換基を表す)を表す。]
[一般式(2)において、X1〜X4のうちの少なくとも1つはNであり、残りはC(R6)を表す。R6は水素原子または置換基を表す。*は一般式(1)におけるZを含む6員環への結合位置を表す。
一般式(3)において、X5およびX6は、各々独立にNまたはC(R7)を表し、X7はO、SまたはN(R8)を表す。R7およびR8は、各々独立に水素原子または置換基を表す。X5およびX6の両方がC(R7)であるとき、R7同士は互いに結合して環状構造を形成していてもよい。*は一般式(1)におけるZを含む6員環への結合位置を表す。]
[7] [1]〜[6]のいずれか1項に記載の化合物からなる有機発光素子材料合成用原料。
本発明の化合物は有機発光素子材料合成用原料として有用である。本発明の有機発光素子材料合成用原料を用いることにより、有機発光素子材料として有用な化合物を容易に合成することができる。
以下において、本発明について詳細に説明する。以下に記載する構成要件の説明は、代表的な実施形態や具体例に基づいてなされることがあるが、本発明はそのような実施形態に限定されるものではない。なお、本明細書において「〜」を用いて表される数値範囲は「〜」前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む範囲を意味する。また、本発明に用いられる化合物の分子内に存在する水素原子の同位体種は特に限定されず、例えば分子内の水素原子がすべて1Hであってもよいし、一部または全部が2H(デューテリウムD)であってもよい。
<一般式(1)で表される化合物>
本発明の化合物は、下記一般式(1)で表される化合物である。
一般式(1)において、Acは下記一般式(2)または下記一般式(3)で表される基を表す。
一般式(2)において、X1〜X4のうちの少なくとも1つはNであり、残りはC(R6)を表す。
6は水素原子または置換基を表す。*は一般式(1)におけるZを含む6員環への結合位置を表す。本発明の化合物は、X1〜X4のうちの少なくとも1つがNであることにより、該化合物を有機発光素子材料合成用原料として使用したとき、最終目的化合物のHOMO(Highest Occupied Molecular Orbital)やLUMO(Lowest Unoccupied Molecular Orbital)などの電子状態を制御し易いという特徴を有する。そのため、本発明の化合物から、発光材料、ホスト材料、電荷輸送材料など、機能が異なる様々な材料を合成することが可能である。また、HOMOとLUMOの制御により、分子内での電荷移動性を大きくすることもできるため、最終目的化合物において、高いPL量子収率や熱活性型の遅延蛍光発光性を獲得し易いという効果がある。
1〜X4の中でNであるものは、1つであっても2〜4つであってもよい。X1〜X4の1つがNであるとき、X1がNであっても、X2がNであっても、X3がNであっても、X4がNであってもよい。X1〜X4の2つ以上がNであるときは、X2とX4、X1とX3、または、X1とX4がNであることが好ましい。これらの中で特に好ましいのは、X2がNであるか、X4がNであるか、X2とX4の両方がNである場合である。X1〜X4のうち、N以外のものはC(R6)である。X1〜X4の2つ以上がC(R6)であるとき、その複数のR6同士は互いに同一であっても異なっていてもよい。すなわち、その複数のR6は、全てが水素原子であっても、全てが置換基であってもよく、一部が置換基で残りが水素原子であってもよい。R6の2つ以上が置換基であるとき、その複数の置換基は互いに同一であっても異なっていてもよい。
以下に一般式(2)に包含される基の一般式を例示する。下記一般式において、Ra〜RcはR6と同義であり、互いに同一であっても異なっていてもよい。
一般式(3)において、X5およびX6は、各々独立にNまたはC(R7)を表し、X7はO、SまたはN(R8)を表す。R7およびR8は、各々独立に水素原子または置換基を表す。*は一般式(1)におけるZを含む6員環への結合位置を表す。
5およびX6は、両方がNであっても、両方がC(R7)であってもよく、いずれか一方がNで他方がC(R7)であってもよい。X5およびX6の両方がC(R7)であるとき、その2つのR7同士は互いに同一であっても異なっていてもよい。すなわち、その2つのR7は、両方が水素原子であっても、両方が置換基であってもよく、一方が置換基で他方が水素原子であってもよい。2つのR7の両方が置換基であるとき、その2つの置換基は互いに同一であっても異なっていてもよい。また、2つのR7同士は互いに結合して環状構造を形成していてもよい。
7はO、SおよびN(R8)のいずれであってもよい。X7がN(R8)であるとき、N(R8)におけるR8と、C(R7)におけるR7は、互いに同一であっても異なっていてもよい。
一般式(2)のR6、一般式(3)のR7およびR8が表す置換基は特に限定されないが、好ましい例として、メチル基等のアルキル基、メトキシ基等のアルコキシ基、アルケニル基、フェニル基やナフチル基等のアリール基、シアノ基、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基等のハロゲン化アルキル基、カルバゾリル基やフェニルカルバゾリル基等のヘテロアリール基、アリールオキシ基、ヘテロアリールオキシ基等を挙げることができ、メチル基等のアルキル基、メトキシ基等のアルコキシ基、フェニル基やナフチル基等のアリール基、シアノ基、トリフルオロメチル基等のハロゲン化アルキル基、カルバゾリル基やフェニルカルバゾリル基であることがより好ましい。これらの具体例のうち、さらに置換基により置換可能なものは置換されていてもよい。
一般式(3)のR7同士が互いに結合して形成する環状構造は芳香環であっても脂環であってもよく、また環骨格構成原子としてヘテロ原子を含むものであってもよく、さらに環状構造は2環以上の縮合環であってもよい。ここでいうヘテロ原子としては、窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群より選択されるものであることが好ましい。形成される環状構造の例として、ベンゼン環、ナフタレン環、ピリジン環、ピリダジン環、ピリミジン環、ピラジン環、トリアジン環、ピロール環、イミダゾール環、ピラゾール環、トリアゾール環、イミダゾリン環、オキサゾール環、イソオキサゾール環、チアゾール環、イソチアゾール環、ベンゾオキサゾール環、ベンゾイミダゾール環、シクロヘキサジエン環、シクロヘキセン環、シクロペンタエン環、シクロヘプタトリエン環、シクロヘプタジエン環、シクロヘプタエン環などを挙げることができる。これらの環状構造は置換基で置換されていてもよい。置換基は特に限定されず、その好ましい範囲と具体例については、上記のR6等が表す置換基の好ましい例を参照することができる。
一般式(2)で表される基の好ましい例として、下記一般式(2a)で表される基を挙げることができる。
一般式(2a)において、X2およびX4の少なくとも一方はNであり、残りはC(R6)を表す。
6、R61およびR62は、各々独立に水素原子または置換基を表す。*は一般式(1)におけるZを含む6員環への結合位置を表す。
2およびX4のうちでNであるものは、X2およびX4の一方であってもよいし、X2およびX4の両方であってもよい。X2およびX4の一方がNであるとき、他方はC(R6)である。
61およびR62は、両方が水素原子であっても、両方が置換基であってもよく、一方が置換基で他方が水素原子であってもよい。R61およびR62の両方が置換基であるとき、それらの置換基は互いに同一であっても異なっていてもよい。また、X2およびX4の一方がC(R6)であるときは、C(R6)におけるR6と、R61およびR62は、互いに同一であっても異なっていてもよい。また、R6とR61、R6とR62は互いに結合して環状構造を形成していてもよい。
6、R61およびR62が表す置換基は特に限定されないが、その好ましい範囲と具体例については、上記のR6等が表す置換基の好ましい例を参照することができる。R6とR61、R6とR62が互いに結合して形成する環状構造の好ましい範囲と具体例については、上記のR7同士が互いに結合して形成する環状構造の好ましい範囲と具体例を参照することができる。
さらに、一般式(2a)で表される基のより好ましい例として、下記一般式(2a−1)〜(2a−3)のいずれかで表される基を挙げることができる。R61およびR62は一般式(2a)におけるR61およびR62と同義であり、互いに同一であっても異なっていてもよい。*は一般式(1)におけるZを含む6員環への結合位置を表す。
一般式(3)で表される基の好ましい例としては、下記一般式(3a)または下記一般式(3b)で表される基を挙げることができる。
一般式(3a)において、X7はO、SまたはN(R8)を表し、R8、R71およびR72は、各々独立に水素原子または置換基を表す。*は一般式(1)におけるZを含む6員環への結合位置を表す。
71およびR72は、両方が水素原子であっても、両方が置換基であってもよく、一方が置換基で他方が水素原子であってもよい。R71およびR72の両方が置換基であるとき、それらの置換基は互いに同一であっても異なっていてもよい。また、X7がN(R8)であるとき、N(R8)におけるR8と、R71およびR72は、互いに同一であっても異なっていてもよい。
一般式(3b)において、X7はO、SまたはN(R8)を表し、R8、R73〜R76は、各々独立に水素原子または置換基を表す。*は一般式(1)におけるZを含む6員環への結合位置を表す。
73〜R76は、全てが水素原子であっても、全てが置換基であってもよく、一部が置換基で残りが水素原子であってもよい。R73〜R76の2つ以上が置換基であるとき、それらの置換基は互いに同一であっても異なっていてもよい。また、R73とR74、R74とR75、R75とR76は互いに結合して環状構造を形成していてもよい。X7がN(R8)であるとき、N(R8)におけるR8と、R73〜R76は、互いに同一であっても異なっていてもよい。
8、R71〜R76が表す置換基は特に限定されない。その好ましい範囲と具体例については、上記のR6等が表す置換基の好ましい例を参照することができる。R73とR74、R74とR75、R75とR76が互いに結合して形成する環状構造の好ましい範囲と具体例については、上記のR7同士が互いに結合して形成する環状構造の好ましい範囲と具体例を参照することができる。
一般式(3a)で表される基の好ましい具体例として、下記式(3a−1)で表される基を挙げることができ、一般式(3b)で表される基の好ましい具体例として、下記式(3b−1)で表される基を挙げることができる。下記式(3a−1)、(3b−1)において、*は一般式(1)におけるZを含む6員環への結合位置を表す。
一般式(1)において、ZはNまたはC(R5)を表す。R1〜R5は、各々独立に水素原子または置換基を表す。ただし、R1とR4の少なくとも一方は、置換もしくは無置換のアリール基、置換もしくは無置換のヘテロアリール基、または置換もしくは無置換のエテニル基(R9−CH=CH−:R9は水素原子または置換基を表す)であり、R1〜R5の少なくとも1つはハロゲン原子である。以下の説明では、置換もしくは無置換のアリール基、置換もしくは無置換のヘテロアリール基、または置換もしくは無置換のエテニル基(R9−CH=CH−)を総称して「二重結合含有基」という。
1およびR4のうちで上記の二重結合含有基であるものは、R1およびR4のいずれか一方であってもよいし、R1およびR4の両方であってもよい。R1およびR4の両方が二重結合含有基であるとき、それらの二重結合含有基は互いに同一であっても異なっていてもよい。また、R1およびR4のいずれか一方が上記の二重結合含有基であるとき、他方は置換基(上記の二重結合含有基以外の置換基)であっても水素原子であってもよいが、置換基である場合には、ハロゲン原子であることが好ましい。
1とR4の少なくとも一方において、そのアリール基を構成する芳香環は、単環であっても、2以上の芳香環が縮合した縮合環であっても、2以上の芳香環が連結した連結環であってもよい。2以上の芳香環が連結している場合は、直鎖状に連結したものであってもよいし、分枝状に連結したものであってもよい。芳香環の炭素数は、6〜22であることが好ましく、6〜18であることがより好ましく、6〜14であることがさらに好ましく、6〜10であることがさらにより好ましい。アリール基の具体例として、フェニル基、ナフタレンイル基、ビフェニルイル基等を挙げることができる。アリール基は無置換であっても置換基で置換されていてもよい。置換アリール基における置換基は特に限定されず、その好ましい範囲と具体例については、上記のR6等が表す置換基の好ましい例を参照することができる。中でも、アルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、シアノ基、ハロゲン化アルキル基が好ましい。また、ジメチルアミノ基等の置換アミノ基や、10H−フェノキサジン−10−イル基、10H−フェノチアジン−10−イル基、10位がメチル基等の置換基で置換された5,10−ジヒドロフェナジン−5−イル基のようなヘテロアリール基も、アリール基の置換基として好ましく用いることができる。これらのヘテロアリール基は置換基で置換されていてもよい。
1とR4の少なくとも一方において、そのヘテロアリール基を構成するヘテロ芳香環は、単環であっても、1以上のヘテロ環と1以上の芳香環またはヘテロ環が縮合した縮合環であっても、1以上のヘテロ環と1以上の芳香環またはヘテロ環が連結した連結環であってもよい。ヘテロアリール基を構成するヘテロ芳香環の炭素数は3〜40であることが好ましく、5〜22であることがより好ましく、5〜18であることがさらに好ましく、5〜14であることがさらにより好ましく、5〜10であることが特に好ましい。ヘテロ環を構成する複素原子は窒素原子、酸素原子、硫黄原子であることが好ましい。ヘテロ環の具体例として、ピリジン環、ピリダジン環、ピリミジン環、トリアゾール環、ベンゾトリアゾール環、カルバゾール環、ジベンゾフラン環、ジベンゾチオフェン環、フェノキサジン環、フェノチアジン環、5,10−ジヒドロフェナジン環を挙げることができる。ヘテロアリール基は無置換であっても置換基で置換されていてもよい。置換ヘテロアリール基における置換基は特に限定されず、その好ましい範囲と具体例については、上記のR6等が表す置換基の好ましい例を参照することができる。
1とR4の少なくとも一方において、そのエテニル基(R9−CH=CH−)のR9は、水素原子であっても置換基であってもよい。R9が表す置換基は特に限定されず、その好ましい範囲と具体例については、上記のR6等が表す置換基の好ましい例を参照することができる。
以下において、R1とR4の少なくとも一方が表す二重結合含有基の具体例を例示する。下記式において、Phはフェニル基を表し、Meはメチル基を表し、*は一般式(1)におけるZを含む6員環への結合位置を表す。Z1は、O、S、N(R10)を表し、R10は水素原子または置換基を表す。置換基は特に限定されず、その好ましい範囲と具体例については、上記のR6等が表す置換基の好ましい例を参照することができる。下記の二重結合含有基のうち、カルバゾリル基で置換されたフェニル基およびZ1を含むヘテロアリール基で置換されたフェニル基における、Zを含む6員環への結合位置(*)は、カルバゾリル基またはZ1を含むヘテロアリール基の置換位置に対するオルト位、メタ位、パラ位のいずれであってもよいが、パラ位またはメタ位であること好ましい。Z2の結合位置は、カルバゾール環を構成するベンゼン環の置換可能な位置であれば特に限定されないが、3位および6位であることが好ましい。カルバゾリル基、ジベンゾフラニル基、ジベンゾチオフェニル基におけるZを含む6員環への結合位置(*)は、そのベンゼン環の置換可能な位置であればよく、特に限定されない。
また、一般式(1)において、R1〜R5の少なくとも1つはハロゲン原子である。具体的には、ZがC(R5)である場合には、R1〜R5のうち、二重結合含有基であるR1およびR4の少なくとも一方を除いた残りの少なくとも1つがハロゲン原子であり、ZがNである場合には、R1〜R4のうち、二重結合含有基であるR1およびR4の少なくとも一方を除いた残りの少なくとも1つがハロゲン原子である。一般式(1)で表される化合物は、R1〜R5の少なくとも1つがハロゲン原子であることにより、アリール基などの二重結合含有基をR1やR4に導入しやすく、熱活性型置換蛍光体としての分子骨格を容易に形成することができる。また、その後の反応により、ハロゲン原子を電子供与性基に置換することができるため、最終目的化合物の励起三重項エネルギー準位T1を制御し易いという効果もある。
1〜R5の中でハロゲン原子であるものは、1つであっても2つ以上であってもよい。R1〜R5の1つがハロゲン原子であるとき、R1がハロゲン原子であっても、R2がハロゲン原子であっても、R5がハロゲン原子であってもよい。R1〜R5の2つ以上がハロゲン原子であるときは、R1とR2とR3とR5、R1とR2とR3、R1とR3とR5、R2とR3とR5、R1とR3、R1とR5、R2とR3、またはR2とR5がハロゲン原子であることが好ましい。R1〜R5の2つ以上がハロゲン原子であるとき、その複数のハロゲン原子は互いに同じであっても異なっていてもよい。ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子を挙げることができる。R1〜R5の少なくとも1つが表すハロゲン原子はいずれのものであってもよいが、フッ素原子または臭素原子であることが好ましく、フッ素原子であることがより好ましい。
1〜R5のうち、二重結合含有基であるR1とR4の少なくとも一方とハロゲン原子であるものを除いた残りのものは、水素原子であっても置換基であってもよく、その置換基の種類は、特に限定されない。また、残りのR1〜R5は、互いに同一であっても異なっていてもよい。残りのR1〜R5として好ましいものは、水素原子、重水素、シアノ基、フェニル基やナフチル基等のアリール基、メチル基等のアルキル基、メトキシ基等のアルコキシ基である。これらの具体例のうち、さらに置換基により置換可能なものは置換されていてもよい。また、残りのR1〜R5の中で、互いに隣り合うものがあるときは、それらのもの同士が互いに結合して環状構造を形成していてもよい。残りのR1〜R5同士が互いに結合して形成する環状構造の好ましい範囲と具体例については、上記のR7同士が互いに結合して形成する環状構造の好ましい範囲と具体例を参照することができる。
一般式(1)で表される化合物は、下記一般式(1−1)〜(1−25)のいずれかで表される化合物であることが好ましい。下記式において、Acは一般式(1)におけるAcと同義であり、その説明と好ましい範囲、具体例については、一般式(1)における対応する記載を参照することができる。R11およびR14は、各々独立に置換もしくは無置換のアリール基、置換もしくは無置換のヘテロアリール基、または置換もしくは無置換のエテニル基(R9−CH=CH−)を表す。これらの説明と好ましい範囲、具体例については、一般式(1)のR1とR4の少なくとも一方が表す、置換もしくは無置換のアリール基、置換もしくは無置換のヘテロアリール基、または置換もしくは無置換のエテニル基(R9−CH=CH−)についての説明と好ましい範囲、具体例を参照することができる。
以下の表1〜25において、一般式(1)で表される化合物の例として、一般式(1−1)〜(1−25)で表される化合物の具体例を例示する。ただし、本発明において一般式(1)で表される化合物は、これらの具体例によって限定的に解釈されるべきものではない。表1〜25において、上段の横に並べた各欄(横列欄)のヘテロ芳香族基は、それぞれ一般式(1−1)〜(1−25)のAcに対応し、左側の縦に並べた各欄(縦列欄)のアリール基およびヘテロアリール基は、それぞれ一般式(1−1)〜(1−25)のR11、または、R11とR14に対応する。各表では、各横列欄から下方に延在させた欄と、各縦列欄から右側に延在させた欄が交差した位置にそれぞれ化合物番号を示している。ここでは、各番号の化合物が、対応する横列欄のヘテロ芳香族基をAcとして有し、対応する縦列欄のアリール基またはヘテロアリール基をR11、R14として有することを意味することとする。また、Phはフェニル基を表し、Meはメチル基を表し、*は一般式(1−1)〜(1−25)における6員環への結合位置を表す。
まず、一般式(1−1)で表される化合物として、AcおよびR1が表1に示す基である化合物1〜396を挙げることができる。
一般式(1−2)で表される化合物として、Ac、R1およびR4が表2に示す基である化合物397〜792を挙げることができる。
一般式(1−3)で表される化合物として、AcおよびR1が表3に示す基である化合物793〜1188を挙げることができる。
一般式(1−4)で表される化合物として、AcおよびR1が表4に示す基である化合物1189〜1584を挙げることができる。
一般式(1−5)で表される化合物として、AcおよびR1が表5に示す基である化合物1585〜1980を挙げることができる。
一般式(1−6)で表される化合物として、Ac、R1およびR4が表6に示す基である化合物1981〜2376を挙げることができる。
一般式(1−7)で表される化合物として、Ac、R1およびR4が表7に示す基である化合物2377〜2772を挙げることができる。
一般式(1−8)で表される化合物として、AcおよびR1が表8に示す基である化合物2773〜3168を挙げることができる。
一般式(1−9)で表される化合物として、AcおよびR1が表9に示す基である化合物3169〜3564を挙げることができる。
一般式(1−10)で表される化合物として、Ac、R1およびR4が表10に示す基である化合物3565〜3960を挙げることができる。
一般式(1−11)で表される化合物として、Ac、R1およびR4が表11に示す基である化合物3961〜4356を挙げることができる。
一般式(1−12)で表される化合物として、Ac、R1およびR4が表12に示す基である化合物4357〜4752を挙げることができる。
一般式(1−13)で表される化合物として、AcおよびR1が表13に示す基である化合物4753〜5148を挙げることができる。
一般式(1−14)で表される化合物として、AcおよびR1が表14に示す基である化合物5149〜5544を挙げることができる。
一般式(1−15)で表される化合物として、Ac、R1およびR4が表15に示す基である化合物5545〜5940を挙げることができる。
一般式(1−16)で表される化合物として、AcおよびR1が表16に示す基である化合物5941〜6336を挙げることができる。
一般式(1−17)で表される化合物として、AcおよびR1が表17に示す基である化合物6337〜6732を挙げることができる。
一般式(1−18)で表される化合物として、Ac、R1およびR4が表18に示す基である化合物6733〜7128を挙げることができる。
一般式(1−19)で表される化合物として、AcおよびR1が表19に示す基である化合物7129〜7524を挙げることができる。
一般式(1−20)で表される化合物として、AcおよびR1が表20に示す基である化合物7525〜7920を挙げることができる。
一般式(1−21)で表される化合物として、AcおよびR1が表21に示す基である化合物7921〜8316を挙げることができる。
一般式(1−22)で表される化合物として、AcおよびR1が表22に示す基である化合物8317〜8712を挙げることができる。
一般式(1−23)で表される化合物として、Ac、R1およびR4が表23に示す基である化合物8713〜9108を挙げることができる。
一般式(1−24)で表される化合物として、Ac、R1およびR4が表24に示す基である化合物9109〜9504を挙げることができる。
一般式(1−25)で表される化合物として、Ac、R1およびR4が表25に示す基である化合物9505〜9900を挙げることができる。
[一般式(1)で表される化合物の合成方法]
一般式(1)で表される化合物は新規化合物である。
一般式(1)で表される化合物は、一般式(1)のR1〜R5のうち、二重結合含有基(置換もしくは無置換のアリール基、置換もしくは無置換のヘテロアリール基、または置換もしくは無置換のエテニル基(R9−CH=CH−))を導入すべきR1とR4の少なくとも一方に対応する位置がハロゲン原子になっており、さらに他のR1〜R5の少なくとも1つに対応する位置がハロゲン原子である前駆体と、二重結合含有基を有する化合物とのカップリング反応により合成することができる。例えば、一般式(1)のZがC(R5)、R1が二重結合含有基、R2〜R5がハロゲン原子である化合物(一般式(1−1)で表される化合物)は、下記一般式(11)で表される前駆体と、下記一般式(12)で表されるボロン酸を、パラジウム触媒の存在下で反応させることによって合成することができる。
上記の反応式におけるAcの説明については、一般式(2)および一般式(3)についての説明を参照することができる。Xはハロゲン原子を表し、4つのXは、同じハロゲン原子であっても異なるハロゲン原子であってもよい。ハロゲン原子として、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子を挙げることができ、フッ素原子、臭素原子であることが好ましく、フッ素原子であることがより好ましい。上記の反応は、塩基の存在下で行うことが好ましい。また、一般式(1)のR1とR4の両方が二重結合含有基である化合物は、ボロン酸やパラジウム触媒の前駆体に対する当量数をより多くすることや、反応時間をより長くすることで合成することができる。すなわち、二重結合含有基が導入されるのが、R1とR4の一方であるか、両方であるかは、ボロン酸やパラジウム触媒の前駆体に対する当量数や反応時間の調整により制御することができる。なお、一般式(11)で表される前駆体は、一般式(11)で表される化合物のAcを水素原子で置き換えた化合物と、Ac−X(Xはハロゲン原子または脱離基を表す)とのカップリング反応により合成することができる。
上記の反応の詳細については、後述の実施例を参考にすることができる。
[有機発光素子材料合成用原料としての使用]
一般式(1)で表される化合物は、環員として少なくとも2つの窒素原子を含有するか、環員として少なくとも1つの窒素原子と他のヘテロ原子(O、S)を含有するヘテロ芳香族基Acで6員芳香環が置換されており、さらに、その6員芳香環のヘテロ芳香族基Acに対するオルト位の少なくとも一方が、特定の二重結合含有基で置換され、その他の位置の少なくとも1つがハロゲン原子で置換された構造を有することにより、その6員環における窒素原子の有無、ヘテロ芳香族基Acを構成する窒素原子の数、二重結合含有基の置換数や種類、フッ素原子の置換数等の分子構造を制御することで、その電子状態を多様に変化させることができる。そのため、この一般式(1)で表される化合物を原料として用いることにより、有機発光素子材料を得るために設定したHOMO/LUMO準位や励起エネルギー準位を有する化合物を容易に得ることができる。よって、一般式(1)で表される化合物は、有機発光素子材料合成用原料として有用であり、特に、発光材料、ホスト材料、電荷輸送材料を合成するための原料として効果的に用いることができる。
以下に実施例と比較例を挙げて本発明の特徴をさらに具体的に説明する。以下の実施例に示す材料、使用量、割合、処理内容、処理手順等は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更することができる。したがって、本発明の範囲は以下に示す具体例により限定的に解釈されるべきものではない。
以下の実施例1では、一般式(1)で表される化合物のうち、化合物3、399を合成し、実施例2では、一般式(1)で表される化合物のうち、化合物6、105、347、501、523を合成した。
(実施例1) 化合物3および化合物399の合成
本実施例では、下記の反応式に示すように、前駆体1から化合物3、399を合成した。
[化合物3の合成]
窒素気流下、前駆体1(1.0g、2.51mmol)、フェニルボロン酸(0.65g、5.02mmol)、フッ化カリウム(0.292g、5.02mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド溶液(15mL)にテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.29g、0.251mmol)を加え、110℃で12時間攪拌した。この反応混合物を室温に戻し、水を加えて反応を停止させた後、酢酸エチルによる抽出を行った。得られた有機層を飽和食塩水により洗浄し、無水硫酸マグネシウムにより乾燥させ、減圧濃縮して濃縮物を得た。この濃縮物を、トルエン:ヘキサン=1:2の混合溶媒を展開液に用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、化合物3の白色固体を収量0.76g(1.66mmol)、収率66.5%で得た。
1H NMR(500MHz,CDCl3,δ):7.88(s,1H)、7.87−7.85(m,4H)、7.52−7.45(m,6H)、7.29−7.20(m,5H)
ASAPマススペクトル分析:理論値456.1、観測値456.1
[化合物399の合成]
窒素気流下、前駆体1(0.3g、0.753mmol)、フェニルボロン酸(0.598g、4.90mmol)、フッ化カリウム(0.328g、5.64mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド溶液(15mL)にテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.467g、0.404mmol)を加え、150℃で20時間攪拌した。この反応混合物を室温に戻し、水を加えて反応を停止させた後、酢酸エチルによる抽出を行った。得られた有機層を飽和食塩水により洗浄し、無水硫酸マグネシウムにより乾燥させ、減圧濃縮して濃縮物を得た。この濃縮物を、トルエン:ヘキサン=1:1の混合溶媒を展開液に用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、化合物399の白色固体を収量0.087g(0.169mmol)、収率22.4%で得た。
1H NMR(500MHz,CDCl3,δ):7.88(s,1H)、7.87−7.85(m,4H)、7.50−7.45(m,6H)、7.37−7.34(m,2H)、7.27−7.24(m,6H)、7.14−7.09(m,2H)
ASAPマススペクトル分析:理論値514.2、観測値514.2
(実施例2) 化合物6、105、347、501、523の合成
本実施例では、下記反応式に示すように、前駆体2から化合物6、105、347、501、523を合成した。
[化合物6の合成]
窒素気流下、前駆体2(0.293g、0.733mmol)、フェニルボロン酸(0.20g、1.46mmol)、フッ化カリウム(0.085g、1.46mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド溶液(10mL)にテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.127g、0.11mmol)を加え、110℃で16時間攪拌した。この反応混合物を室温に戻し、水を加えて反応を停止させ、酢酸エチルによる抽出を行った。得られた有機層を飽和食塩水により洗浄し、無水硫酸マグネシウムにより乾燥させ、減圧濃縮して濃縮物を得た。この濃縮物を、トルエン:ヘキサン=1:1の混合溶媒を展開液に用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、化合物6の白色固体を収量0.242g(0.529mmol)、収率72.2%で得た。
1H NMR(500MHz,CDCl3,δ):8.41−8.39(m,4H)、7.60−7.55(m,5H)、7.50−7.43(m,6H)
ASAPマススペクトル分析:理論値457.1、観測値457.2
[化合物105の合成]
窒素気流下、前駆体2(0.70g、1.75mmol)、4−(9H−カルバゾール−9−イル)フェニルボロン酸(1.00g、3.50mmol)、フッ化カリウム(0.20g、3.50mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド溶液(20mL)にテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.30g、0.262mmol)を加え、110℃で16時間攪拌した。この反応混合物を室温に戻し、水を加えて反応を停止させ、酢酸エチルによる抽出を行った。得られた有機層を飽和食塩水により洗浄し、これを減圧濃縮して濃縮物を得た。この濃縮物を、トルエン:ヘキサン=1:1の混合溶媒を展開液に用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、化合物105の白色固体を収量0.237g(0.38mmol)、収率21.7%で得た。
1H NMR(500MHz,CDCl3,δ):8.52(dd,J=7.5Hz、1.0Hz、4H)、8.05(dd,J=7.5Hz、1.0Hz、2H)、7.57−7.41(m,10H)、7.21(dt,J=7.5Hz、1.0Hz、2H)、7.16(t,J=7.5Hz、2H)、6.92−6.89(m,2H)
ASAPマススペクトル分析:理論値622.2、観測値622.4
[化合物501の合成]
窒素気流下、前駆体2(0.70g、1.75mmol)、4−(9H−カルバゾール−9−イル)フェニルボロン酸(3.01g、10.5mmol)、フッ化カリウム(0.81g、13.9mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド溶液(20mL)にテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.40g、0.35mmol)を加え、110℃で26時間攪拌した。この反応混合物を室温に戻し、水を加えて反応を停止させ、酢酸エチルによる抽出を行った。得られた有機層を飽和食塩水により洗浄し、これを減圧濃縮して濃縮物を得た。この濃縮物を、トルエン:ヘキサン=1:1の混合溶媒を展開液に用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、化合物501の白色固体を収量0.597g(0.706mmol)、収率40.3%で得た。
1H NMR(500MHz,CDCl3,δ):8.37(dd,J=7.5Hz、1.0Hz、4H)、8.05(dd,J=7.5Hz、1.0Hz、4H)、7.57−7.53(m,6H)、7.48−7.42(m,8H)、7.22−7.16(m,10H)、6.92−6.84(m,2H)
ASAPマススペクトル分析:理論値845.3、観測値845.6
[化合物523の合成]
窒素気流下、前駆体2(1.00g、2.50mmol)、3−(9H−カルバゾール−9−イル)フェニルボロン酸(2.87g、10.0mmol)、フッ化カリウム(1.16g、20.0mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド溶液(20mL)にテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.577g、0.50mmol)を加え、110℃で20時間攪拌した。この反応混合物を室温に戻し、水を加えて反応を停止させ、酢酸エチルによる抽出を行った。得られた有機層を飽和食塩水により洗浄し、これを減圧濃縮して濃縮物を得た。この濃縮物を、トルエン:ヘキサン=1:2の混合溶媒を展開液に用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、化合物523の白色固体を収量0.73g(0.863mmol)、収率34.5%で得た。
1H NMR(500MHz,CDCl3,δ):8.47(dd,J=7.5Hz、1.0Hz、4H)、8.24(dd,J=7.5Hz、1.0Hz、2H)、8.24(dd,J=7.5Hz、1.0Hz、2H)8.09−8.07(m,5H)、7.50−7.08(m,21H)
ASAPマススペクトル分析:理論値845.3、観測値845.6
[化合物347の合成]
窒素気流下、前駆体2(0.32g、0.75mmol)、ジベンゾフラン−1−ボロン酸ピナコール(0.44g、1.50mmol)、フッ化カリウム(0.13g、2.23mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド溶液(10mL)にテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.13g、0.113mmol)を加え、110℃で15時間攪拌した。この反応混合物を室温に戻し、水を加えて反応を停止させた後、酢酸エチルによる抽出を行った。得られた有機層を飽和食塩水により洗浄し、これを減圧濃縮して濃縮物を得た。この濃縮物を、トルエン:ヘキサン=1:1の混合溶媒を展開液に用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、化合物347の白色固体を収量0.10g(0.183mmol)、収率24.3%で得た。
1H NMR(500MHz,CDCl3,δ):8.09(dd,J=7.5Hz、1.0Hz、4H)、7.61−7.46(m,8H)、7.45−7.30(m,4H)、7.05(dd,J=7.5Hz、1.0Hz、1H)
ASAPマススペクトル分析:理論値547.1、観測値547.2
本発明の有機発光素子材料合成用原料によれば、発光材料、ホスト材料、電荷輸送材料等の有機発光素子材料として有用な化合物を容易に合成することができる。そのため、本発明は、産業上の利用可能性が高い。

Claims (7)

  1. 下記一般式(1)で表される化合物。
    [一般式(1)において、Acは下記一般式(2)または下記一般式(3)で表される基を表す。ZはNまたはC(R5)を表す。R1〜R5は、各々独立に水素原子または置換基を表す。ただし、R1とR4の少なくとも一方は、置換もしくは無置換のアリール基、置換もしくは無置換のヘテロアリール基、または置換もしくは無置換のエテニル基(R9−CH=CH−:R9は水素原子または置換基を表す)であり、R1〜R5の少なくとも1つはハロゲン原子である。]
    [一般式(2)において、X1〜X4のうちの少なくとも1つはNであり、残りはC(R6)を表す。R6は水素原子または置換基を表す。*は一般式(1)におけるZを含む6員環への結合位置を表す。
    一般式(3)において、X5およびX6は、各々独立にNまたはC(R7)を表し、X7はO、SまたはN(R8)を表す。R7およびR8は、各々独立に水素原子または置換基を表す。X5およびX6の両方がC(R7)であるとき、R7同士は互いに結合して環状構造を形成していてもよい。*は一般式(1)におけるZを含む6員環への結合位置を表す。]
  2. 前記一般式(1)のR1とR4の少なくとも一方は、置換もしくは無置換のアリール基、または置換もしくは無置換のヘテロアリール基である、請求項1に記載の化合物。
  3. 前記ハロゲン原子は、フッ素原子または臭素原子である、請求項1または2に記載の化合物。
  4. 前記一般式(1)のAcが下記一般式(2a)、下記一般式(3a)または下記一般式(3b)で表される基である、請求項1に記載の化合物。
    [一般式(2a)において、X2およびX4の少なくとも一方はNであり、残りはC(R6)を表す。
    6、R61およびR62は、各々独立に水素原子または置換基を表す。*は一般式(1)におけるZを含む6員環への結合位置を表す。]
    [一般式(3a)において、X7はO、SまたはN(R8)を表し、R8、R71およびR72は、各々独立に水素原子または置換基を表す。*は一般式(1)におけるZを含む6員環への結合位置を表す。
    一般式(3b)において、X7はO、SまたはN(R8)を表し、R8、R73〜R76は、各々独立に水素原子または置換基を表す。*は一般式(1)におけるZを含む6員環への結合位置を表す。]
  5. 前記一般式(1)のAcが下記一般式(2a−1)〜(2a−3)のいずれかで表される基であるか、下記式(3a−1)および(3b−1)のいずれかで表される基である、請求項1に記載の化合物。
    [一般式(2a−1)〜(2a−3)において、R61およびR62は、各々独立に水素原子または置換基を表す。*は一般式(1)におけるZを含む6員環への結合位置を表す。]
    [式(3a−1)、(3b−1)において、*は一般式(1)におけるZを含む6員環への結合位置を表す。]
  6. 前記一般式(1)で表される化合物が下記一般式(1−1)〜(1−25)のいずれかで表される、請求項1に記載の化合物。
    [一般式(1−1)〜(1−25)において、Acは下記一般式(2)または下記一般式(3)で表される基を表す。R11およびR14は、各々独立に置換もしくは無置換のアリール基、置換もしくは無置換のヘテロアリール基、または置換もしくは無置換のエテニル基(R9−CH=CH−:R9は水素原子または置換基を表す)を表す。]
    [一般式(2)において、X1〜X4のうちの少なくとも1つはNであり、残りはC(R6)を表す。R6は水素原子または置換基を表す。*は一般式(1)におけるZを含む6員環への結合位置を表す。
    一般式(3)において、X5およびX6は、各々独立にNまたはC(R7)を表し、X7はO、SまたはN(R8)を表す。R7およびR8は、各々独立に水素原子または置換基を表す。X5およびX6の両方がC(R7)であるとき、R7同士は互いに結合して環状構造を形成していてもよい。*は一般式(1)におけるZを含む6員環への結合位置を表す。]
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物からなる有機発光素子材料合成用原料。
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