JP2019167185A - シート搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】トルクリミッタを用いるリタードローラを設けたシート搬送装置及びこれを備える画像形成装置において、リタードローラに掛かる負荷を簡易な構成で変更可能な技術を提供する。【解決手段】シート搬送装置は、分離ローラ22と、リタードローラ23と、リタードローラ23に第1負荷を与える第1トルクリミッタ29と、第1ギヤ30と、第2負荷を発生する第2トルクリミッタ35と、第1ギヤ30から第2トルクリミッタ35への駆動力の入力及び切断を切り替える切替機構20Bとを備え、切替機構20Bは、分離ローラ22よりも搬送方向下流側に配置され、第2トルクリミッタ35への駆動力を切断する切断位置と、第2トルクリミッタ35へ駆動力を入力する入力位置との間で変位可能であって、シートSが当接して入力位置から切断位置へ変位するアーム部材31を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、シート搬送装置及びそれを備えた画像形成装置に関する。
従来から画像読取装置、画像形成装置、複写機等に搭載されるシート搬送装置は、複数枚重なったシートを1枚ずつ分離して供給する機構を備えている。この機構の一つとして、シートの分離性能を向上させるためにトルクリミッタを用いるリタードローラを設けた構成がある。
例えば、特許文献1には、電磁クラッチを用いて2つのトルクリミッタを切り替えることによってリタードローラに掛かる負荷を変更する構成が開示されている。このように、リタードローラに掛かる負荷を変更可能とすることにより、シートの分離性能を維持したまま分離後の搬送抵抗を軽減している。
特開2013−193837号公報
しかしながら、特許文献1の構成によれば、リタードローラに掛かる負荷を変更する構成に電磁クラッチを用いているため、コストが掛かって複雑になるとともに大型化するという問題がある。
本発明は、トルクリミッタを用いるリタードローラを設けたシート搬送装置及びこれを備える画像形成装置において、リタードローラに掛かる負荷を簡易な構成で変更可能な技術を提供することを目的とする。
本発明のシート搬送装置は、シート(S)を搬送方向に搬送するように駆動する駆動ローラ(22)と、駆動ローラ(22)とニップを形成するリタードローラ(23)と、リタードローラ(23)と同軸上に配置され、リタードローラ(23)に第1負荷を与える第1トルクリミッタ(29)と、リタードローラ(23)と同軸上に配置される第1ギヤ(30)と、第1ギヤ(30)から駆動力が入力され、複数のギヤを有する駆動ギヤ列(20A)と、駆動ギヤ列(20A)の途中に配置され、第2負荷を発生する第2トルクリミッタ(35)と、駆動ギヤ列(20A)の途中に配置され、第1ギヤ(30)から第2トルクリミッタ(35)への駆動力の入力及び切断を切り替える切替機構(20B)と、を備え、切替機構(20B)は、駆動ローラ(22)よりも搬送方向下流側に配置され、第2トルクリミッタ(35)への駆動力を切断する切断位置と、第2トルクリミッタ(35)へ駆動力を入力する入力位置との間で変位可能であって、駆動ローラ(22)により搬送されるシート(S)が当接して入力位置から切断位置へ変位するアーム部材(31)を備える。
上記の構成によれば、シート前端部が駆動ローラ(22)とリタードローラ(23)とのニップ位置に到達するときには、アーム部材(31)が入力位置にあり、リタードローラ(23)に第1トルクリミッタ(29)の第1負荷及び第2トルクリミッタ(35)の第2負荷が与えられる。これにより、複数枚のシート(S)が重なって搬送された場合には、シート前端部が分離されて1枚のシート(S)のみが搬送される。続いて、分離されたシート(S)が搬送されると、シート前端部がアーム部材(31)に当接し、アーム部材(31)が切断位置に変位する。これにより、リタードローラ(23)には第1トルクリミッタ(29)の第1負荷のみが与えられる。
本発明によれば、分離されたシートの搬送中はアーム部材が切断位置に変位することにより、シートの搬送抵抗となるリタードローラの負荷を軽減することができる。このように、リタードローラに掛かる負荷の切り替えを電磁クラッチ等の電気的な構成を用いることなく、機械的な切替機構による簡易な構成で実現することができる。よって、電磁クラッチを用いる場合に比べて、コストを削減できるとともに、小型化することができる。
一実施形態の画像形成装置の中央断面図である。 給送機構の要部を示す背面図である。 給送機構の要部を示す右側面図である。 給送機構の要部を示す右側面図である。 遊星クラッチを示す図であり、(a)は右面側斜視図、(b)は右面側分解斜視図、(c)は左面側分解斜視図である。 変形例の切替機構を用いた給送機構の要部を示す背面図である。 変形例の切替機構を用いた給送機構の要部を示す右側面図である。 変形例の切替機構を用いた給送機構の要部を示す右側面図である。
以下の説明では、図1に示すように画像形成装置1が使用可能に設置された状態を基準とし、シートトレイ10が引き出される側を前、その反対側を後とし、画像形成装置1を前側から見て左右方向を規定し、さらに画像形成装置1の排出トレイ82側を上、その反対を下とし、各方向を定める。
[画像形成装置の全体構成]
図1に示す画像形成装置1は、本発明に係る画像形成装置の一実施形態であり、筐体2と、供給ユニット3と、モータ4と、画像形成部の一例としての画像形成ユニット5と、排出ユニット8とを備えている。
供給ユニット3は、画像形成装置1の下部に配置され、供給ユニット3に保持されるシートSを画像形成ユニット5に搬送するものである。画像形成ユニット5は、供給ユニット3よりもシートSの搬送方向下流側に配置され、供給ユニット3から搬送されてきたシートSに画像を形成するものである。排出ユニット8は、画像形成ユニット5よりもシートSの搬送方向下流側に配置され、画像形成ユニット5により画像が形成されたシートSを画像形成装置1の外部へ排出するものである。
供給ユニット3は、シートトレイ10と、シート搬送装置を構成する部材の一例としての給送機構20と、搬送ローラ24と、レジストローラ26とを備えている。
シートトレイ10は筐体2の下部に形成されるシートトレイ装着部2Aに着脱可能に装着されている。シートトレイ10は、シートトレイ装着部2Aに対して、前方から後方へ向けて挿入することによりシートトレイ装着部2Aに装着され、装着位置に位置することとなる。また、シートトレイ10は、シートトレイ装着部2Aに対して、後方から前方へ向けて引き出すことにより、装着位置から引出位置に位置することとなる。
シートトレイ10は、複数枚のシートSを支持可能なトレイ本体11と、トレイ本体11に配置されシートSが積載されるとともにシートSを上下方向に変位可能な圧板12と、圧板12を上昇させるための圧板上昇部材13とを有する。
圧板12は回動支点12Aで回動可能に支持されており、上下方向に変位することが可能となっている。圧板上昇部材13はモータ4により駆動されることで先端部が上昇する。圧板上昇部材13の上昇によって圧板12が持ち上げられ、圧板12上に積載されているシートSが図1に示すような給送可能位置まで上昇させられる。
給送機構20はシートトレイ10に積載されるシートSを一枚ずつ分離して取り出し、搬送ローラ24へ向けて搬送する機構である。給送機構20は、給送ローラ21と、駆動ローラの一例としての分離ローラ22と、リタードローラ23とを備えている。
給送ローラ21は圧板12により給送可能位置まで上昇されたシートSを搬送方向Dに給送するローラであり、圧板12の上方に配置されている。分離ローラ22は給送ローラ21よりもシートSの搬送方向下流側に配置されている。リタードローラ23は、分離ローラ22に対向配置されるとともに分離ローラ22に向けて付勢され、分離ローラ22とニップを形成している。
給送ローラ21により取り出されたシートSは分離ローラ22側へ送り出され、分離ローラ22とリタードローラ23との間で1枚ずつに分離され、搬送ローラ24に向けて搬送される。
搬送ローラ24はシートSに搬送力を付与するローラであり、給送機構20よりもシートSの搬送方向下流側に配置されている。搬送ローラ24の対向位置には、紙粉取りローラ25が配置されている。給送機構20から搬送ローラ24に向けて搬送されてきたシートSは搬送ローラ24と紙粉取りローラ25とで挟持され、レジストローラ26へ向けて搬送される。
レジストローラ26は搬送ローラ24よりもシートSの搬送方向下流側に配置されている。レジストローラ26は対向配置されるレジストコロ27との間で搬送されるシートSの前端の移動を規制して一旦停止させた後、所定のタイミングにて転写位置に向けて搬送する。
画像形成ユニット5は、供給ユニット3から搬送されてきたシートSの表面に画像を転写するプロセスカートリッジ50と、プロセスカートリッジ50の感光体ドラム54の表面を露光する露光ユニット60と、プロセスカートリッジ50によりシートSに転写された画像を定着させる定着ユニット70とを備えている。
プロセスカートリッジ50は筐体2におけるシートトレイ装着部2Aよりも上方に配置されている。プロセスカートリッジ50は、現像剤収容室51と、供給ローラ52と、現像ローラ53と、感光体ドラム54と、転写ローラ55とを備えている。
現像剤収容室51には現像剤となるトナーが収容されている。現像剤収容室51に収容されたトナーは、図示しない撹拌部材により撹拌されながら供給ローラ52に送られる。供給ローラ52は現像剤収容室51から送られてくるトナーをさらに現像ローラ53へ供給する。
現像ローラ53は供給ローラ52に密着して配置されており、供給ローラ52から供給されるとともに図示しない摺接部材により帯電されたトナーを担持する。また、現像ローラ53には、図示しないバイアス印加手段により現像バイアスが印加される。
感光体ドラム54は現像ローラ53に隣接して配置されている。感光体ドラム54の表面は図示しない帯電器により一様に帯電された後、露光ユニット60により露光される。感光体ドラム54の露光された部分は他の部分よりも電位が低くなり、感光体ドラム54に画像データに基づく静電潜像が形成される。そして、静電潜像が形成された感光体ドラム54の表面に、帯電されたトナーが現像ローラ53から供給されることにより、静電潜像が顕像化されて現像剤像となる。
転写ローラ55は感光体ドラム54に対向配置され、図示しないバイアス印加手段により転写バイアスが印加される。転写ローラ55の表面に転写バイアスがされている状態で、現像剤像が形成された感光体ドラム54と転写ローラ55との間(転写位置)でシートSを挟持しなから搬送することにより、感光体ドラム54の表面に形成された現像剤像がシートSの表面に転写される。
露光ユニット60は、レーザダイオードと、ポリゴンミラーと、レンズと、反射鏡とを備えており、画像形成装置1に入力された画像データに基づいてレーザ光を感光体ドラム54へ向けて照射することにより、感光体ドラム54の表面を露光する。
定着ユニット70は、加熱ローラ71と、押圧ローラ72とを備えている。加熱ローラ71はモータ4からの駆動力により回転駆動され、加熱ローラ71は図示しない電源から電力を供給することで加熱される。押圧ローラ72は加熱ローラ71に対向配置されており、加熱ローラ71に密着して従動回転する。現像剤像が転写されたシートSが定着ユニット70に搬送されてくると、加熱ローラ71と押圧ローラ72との間でシートSを挟持しながら搬送し、シートSに現像剤像を定着させる。
排出ユニット8は、排出ローラ81と、排出トレイ82とを備えている。排出ローラ81は一対のローラであり、定着ユニット70から搬送されてくるシートSを筐体2の外部へ向けて排出する。排出トレイ82は筐体2の上面に形成されており、排出トレイ82には排出ローラ81により筐体2の外部に排出されたシートSが堆積される。
[給送機構の構成]
図2は給送機構20の要部を示す背面図であり、図3及び図4は給送機構20の要部を示す右側面図である。図3は、シートSがシートトレイ10から給送開始されてシートSの前端部がリタードローラ23により分離されるまでの給送・分離動作中の状態を示している。図4は、給送・分離動作に続いてシートSの後端部がリタードローラ23を通過するまでの搬送動作中の状態を示している。
図2に示すように、給送機構20は、上述した給送ローラ21と、分離ローラ22と、リタードローラ23とに加え、第1軸部28と、第1トルクリミッタ29と、第1ギヤ30と、アーム部材31と、遊星クラッチ32と、第2軸部33と、第2ギヤ34と、第2トルクリミッタ35とを備えている。
アーム部材31と、遊星クラッチ32と、第2ギヤ34と、第2トルクリミッタ35とは、駆動ギヤ列20Aに含まれる構成要素の一例である。駆動ギヤ列20Aは、第1ギヤ30から駆動力が入力され、複数のギヤを有するものであり、シートトレイ10の前部に設けられている。また、アーム部材31と、遊星クラッチ32とは、切替機構20Bに含まれる構成要素の一例である。切替機構20Bは、第1ギヤ30から第2トルクリミッタ35への駆動力の入力及び切断を切り替える機構である。
第1軸部28は、左右方向に延びる第1回転軸心R1を中心に回転する軸部である。第1軸部28には、左から順に第1トルクリミッタ29、リタードローラ23、第1ギヤ30、アーム部材31が設けられている。
第1トルクリミッタ29は、第1軸部28におけるリタードローラ23の左側面に設けられ、リタードローラ23に第1負荷を与えるトルクリミッタである。第1ギヤ30は、リタードローラ23の右側の第1軸部28上に設けられたギヤであり、第1軸部28と一体的に回転する。
アーム部材31は、変位することで第1ギヤ30から第2トルクリミッタ35への駆動力の入力及び切断を切り替える部材である。アーム部材31は、第1ギヤ30の右側の第1軸部28上に設けられる。図3に示すように、アーム部材31は、第1軸部28に支持される支持部311と、支持部311から上方へ延びる第1アーム312と、支持部311から下方へ延びる第2アーム313とを有する。
支持部311は、第1軸部28に挿通される孔を有し、第1軸部28に第1回転軸心R1を中心として揺動可能に支持される。第1アーム312は、揺動端側の第1端部31Aが分離ローラ22よりもシートSの搬送方向下流側の搬送経路へ突出する長さに形成されている。第1アーム312の後面の搬送経路に突出した部分は、搬送されるシートSが当接する当接部31Bである。第1アーム312は、搬送されるシートSが当接部31Bに当接することで前方へ押し倒される。
第2アーム313は、揺動端側の第2端部31Cが遊星クラッチ32に達する長さに形成されている。第2端部31Cには、遊星クラッチ32の外ギヤ部324Cと係合可能に突出した係合爪314が形成されている。第2アーム313は、シートSによって第1アーム312が前方へ押し倒されることで後方へ揺動する。第2アーム313が後方へ揺動すると、係合爪314は外ギヤ部324Cから離間する。
また、アーム部材31は、第1回転軸心R1から第1端部31Aまでの長さが第1回転軸心R1から第2端部31Cまでの長さよりも長くなるように形成されている。これにより、腰の弱いシートSであっても、てこの原理によって確実にアーム部材31を押し倒すことができる。
このようなアーム部材31は、自重又は付勢部材の付勢力によって、図3に示すようにシートSの給送・分離動作中には、係合爪314が遊星クラッチ32の外ギヤ部324Cと係合する入力位置に位置する。一方、図4に示すようにシートSの搬送動作中には、シートSに押し倒されて係合爪314が遊星クラッチ32の外ギヤ部324Cから離間する接断位置に位置する。アーム部材31が入力位置にある場合、第1ギヤ30から遊星クラッチ32を介して第2トルクリミッタ35へ駆動力が入力され、一方、アーム部材31が切断位置にある場合、遊星クラッチ32によって第1ギヤ30から第2トルクリミッタ35への駆動力が切断される。
また上記のように、アーム部材31が第1回転軸心R1を中心として揺動可能に支持されることにより、アーム部材31が分離ローラ22とリタードローラ23とのニップ位置の近くに配置されるため、ニップされたシートSは腰が強い状態でアーム部材31に当接し、確実にアーム部材31を押し倒すことができる。
また上記のアーム部材31は、シートSと当接する側の第1端部31Aと、第1回転軸心R1を介して第1端部31Aと反対側に配され第2トルクリミッタ35への駆動力の入力及び切断を切り替えるための第2端部31Cとを有する、ともいえる。
図5は遊星クラッチ32を示す図であり、(a)は右面側斜視図、(b)は右面側分解斜視図、(c)は左面側分解斜視図である。遊星クラッチ32は、いわゆるプラネタリ型の遊星歯車機構を構成し、第3ギヤ321と、第4ギヤ322と、2つの第5ギヤ323と、第6ギヤ324とを有している。第3ギヤ321は、第1ギヤ30に噛み合って第1ギヤ30から駆動力が入力される入力ギヤ部321Aと、太陽ギヤ部321Bと、入力ギヤ部321A及び太陽ギヤ部321Bの回転軸心を通る軸部321Cとが、一体的に構成された部材である。
第4ギヤ322は、軸部321Cに挿通されることで回転可能に支持される筒部322Aと、第2ギヤ34に噛み合い、筒部322Aを回転軸心として回転することで駆動力を第2ギヤ34へ出力する出力ギヤ部322Bと、出力ギヤ部322Bの内側に形成される2つのボスを有する遊星キャリア部322Cとが、一体的に構成された部材である。第5ギヤ323は、遊星キャリア部322Cのボスに回転可能に支持される遊星ギヤである。
第6ギヤ324は、筒部322Aの外周に挿通されることで回転可能に支持される孔部324Aと、第5ギヤ323と噛み合い孔部324Aを回転軸心として回転する内ギヤ部324Bと、孔部324Aを回転軸心として回転し、アーム部材31の係合爪314と係合可能な係合部の一例としての外ギヤ部324Cとが、一体的に構成された部材である。
このような遊星クラッチ32によれば、アーム部材31が入力位置に位置することにより係合爪314が外ギヤ部324Cに係合している場合、第6ギヤ324は固定される。この状態で第1ギヤ30からの入力によって入力ギヤ部321Aが回転すると、太陽ギヤ部321Bが一体的に回転し、第5ギヤ323に回転力が伝達される。そして、第6ギヤ324が固定されていることにより、第5ギヤ323は自転しながら公転する。これにより、第4ギヤ322は第3ギヤ321と同方向に回転し、出力ギヤ部322Bから第2ギヤ34へ駆動力が伝達される。すなわち、遊星クラッチ32は第2トルクリミッタ35へ駆動力を入力する。
一方、アーム部材31が接断位置に位置することにより係合爪314が外ギヤ部324Cから離間している場合、第6ギヤ324は回転可能となる。この状態で第1ギヤ30からの入力によって入力ギヤ部321Aが回転すると、太陽ギヤ部321Bが一体的に回転し、第5ギヤ323に回転力が伝達される。そして、第6ギヤ324が回転可能な状態であることにより、第5ギヤ323は自転し、公転はしない。これにより、第5ギヤ323から内ギヤ部324Bへ回転力が伝達され、第6ギヤ324が回転する。第5ギヤ323が公転しないため、第4ギヤ322は回転しない。すなわち、遊星クラッチ32は第2トルクリミッタ35への駆動力を切断する。
第2軸部33は、左右方向に延びる第2回転軸心R2を中心に回転する軸部である。第2軸部33には、左から順に第2ギヤ34、第2トルクリミッタ35が設けられている。
第2ギヤ34は、第2トルクリミッタ35の左側の第2軸部33上に設けられたギヤであり、第2軸部33と一体的に回転する。第2ギヤ34は、遊星クラッチ32の出力ギヤ部322Bと噛み合い、出力ギヤ部322Bから駆動力が入力されることにより回転する。第2トルクリミッタ35は、第2軸部33における第2ギヤ34の右側面に設けられ、第2ギヤ34に第2負荷を与えるトルクリミッタである。
[給送機構の動作]
次に、シートSの搬送時の給送機構20の動作について説明する。まず、図3を参照して、シートSがシートトレイ10から給送開始されてシートSの前端部がリタードローラ23により分離されるまでの給送・分離動作について説明する。給送・分離動作において、アーム部材31は入力位置に位置している。
給送・分離動作は、モータ4の駆動力が給紙ローラ21及び分離ローラ22に入力されることによって行われる。給紙ローラ21及び分離ローラ22は、シートSを搬送方向Dに搬送するようにそれぞれ矢印F1方向及び矢印F2方向に回転する。分離ローラ22の矢印F2方向への回転により、分離ローラ22とニップを形成しているリタードローラ23は矢印F3方向に回転する。このとき、第1トルクリミッタ29は第1負荷を発生し、リタードローラ23に第1トルクリミッタ29の第1負荷が掛かる。
リタードローラ23の回転により、第1軸部28及び第1ギヤ30も矢印F3方向に回転する。そして、第1ギヤ30の矢印F3方向への回転により、遊星クラッチ32の第3ギヤ321及び第4ギヤ322は矢印F4方向へ回転する。第4ギヤ322の矢印F4方向への回転により、第2ギヤ34は矢印F5方向へ回転する。
このとき、第2トルクリミッタ35は第2負荷を発生し、第2ギヤ34に第2トルクリミッタ35の第2負荷が掛かる。第2ギヤ34に掛かる第2負荷は、遊星クラッチ32及び第1ギヤ30を介してリタードローラ23に掛かる。よって、リタードローラ23には、第1負荷及び第2負荷が掛かり、リタードローラ23を矢印F3方向に回転させるためには、第1負荷及び第2負荷の和より大きな駆動力が必要となる。
この状態において、シートトレイ10のシートSは、給送ローラ21によって搬送方向Dに給送される。このとき、1枚のシートSが給送された場合、シートSは分離ローラ22及びリタードローラ23でニップされて搬送方向Dへ正常に搬送される。一方、複数枚、例えば図3に示すように2枚のシートSが重なって給送された場合、2枚のシートSの前端部がほぼ重なった状態で分離ローラ22及びリタードローラ23のニップ部分に到達する。
図3に示すように、2枚のシートSが分離ローラ22及びリタードローラ23でニップされた状態では、2枚のシートS間の摩擦力が上側のシートSと分離ローラ22との摩擦力及び下側のシートSとリタードローラ23との摩擦力よりも小さくなる。よって、2枚のシートS間で滑りが生じ、分離ローラ22からリタードローラ23へ駆動力はほとんど伝達されなくなる。その結果、上側のシートSはモータ4の駆動力で矢印F2方向に回転している分離ローラ22によって搬送方向Dに搬送される。
一方、分離ローラ22からリタードローラ23に伝達される搬送方向Dの駆動力は第1トルクリミッタ29の第1負荷と第2トルクリミッタ35の第2負荷の和より小さくなるため、リタードローラ23は搬送方向Dである矢印F3方向に回転しなくなる。その結果、下側のシートSはリタードローラ23によってせき止められる。このように、リタードローラ23はパッシブリタードローラとして機能するため、シートSの前端部の分離性能が向上する。
次に、図4を参照して、給送・分離動作に続いてシートSの後端部がリタードローラ23を通過するまでの搬送動作について説明する。分離ローラ22及びリタードローラ23のニップ位置を通過したシートSの前端部は、第1アーム312の当接部31Bに当接して第1アーム312を前方へ押し倒しながら搬送方向Dへ進む。第1アーム312が前方へ押し倒されることで第2アーム313が後方へ揺動し、係合爪314が外ギヤ部324Cから離間する。すなわち、アーム部材31が切断位置に変位する。
一方、シートSが搬送されることでリタードローラ23は矢印F3方向に回転する。このとき、第1トルクリミッタ29は第1負荷を発生し、リタードローラ23に第1トルクリミッタ29の第1負荷が掛かる。
リタードローラ23の回転により、第1軸部28及び第1ギヤ30も矢印F3方向に回転する。そして、第1ギヤ30の矢印F3方向への回転により、遊星クラッチ32の第3ギヤ321及び第6ギヤ324は矢印F4方向へ回転する。このとき、第4ギヤ322は回転しない。よって、遊星クラッチ32から第2トルクリミッタ35への駆動力が切断される。その結果、リタードローラ23には、第1トルクリミッタ29の第1負荷のみが掛かる。
また、上記の搬送動作中に次のシートSが重なって給送された場合、次のシートSの前端部は前のシートSの下に重なった状態で分離ローラ22及びリタードローラ23のニップ部分に到達する。この状態において上側のシートSは搬送ローラ24等の駆動力によってそのまま搬送方向Dに搬送される。
一方、下側のシートSは、上側のシートSとの摩擦力よりもリタードローラ23との摩擦力の方が大きくなるため、上側のシートSとの間で滑りが生じる。これにより、リタードローラ23には搬送中の上側のシートSを介して駆動力がほとんど伝達されなくなり、その駆動力は第1トルクリミッタ29の第1負荷より小さくなるため、リタードローラ23は搬送方向Dである矢印F3方向に回転しなくなる。その結果、下側のシートSはリタードローラ23によってせき止められる。
このように、リタードローラ23はパッシブリタードローラとして機能するため、搬送動作中に次のシートSが重なって給送された場合でもシートSの分離性能が向上する。
以上のような給送機構20によれば、シート前端部が分離ローラ22とリタードローラ23とのニップ位置に到達するときには、アーム部材31が入力位置にあり、リタードローラ23に第1トルクリミッタ29の第1負荷及び第2トルクリミッタ35の第2負荷が与えられる。これにより、複数枚のシートSが重なって搬送された場合には、シート前端部が分離されて1枚のシートSのみが搬送される。
続いて、分離されたシートSが搬送されると、シート前端部がアーム部材31に当接し、アーム部材31が切断位置に変位する。これにより、リタードローラ23には第1トルクリミッタ29の第1負荷のみが与えられる。よって、分離されたシートSの搬送中は、シートSの搬送抵抗となるリタードローラ23の負荷を軽減することができる。このように、リタードローラ23に掛かる負荷の切り替えを電磁クラッチ等の電気的な構成を用いることなく、機械的な切替機構20Bによる簡易な構成で実現することができる。よって、電磁クラッチを用いる場合に比べて、コストを削減できるとともに、小型化することができる。
[切替機構の変形例]
上記の遊星クラッチ32を用いた切替機構20Bに替えて、振子ギヤを用いた切替機構20Cを採用することもできる。図6は切替機構20Cを用いた給送機構20の要部を示す背面図であり、図7及び図8は切替機構20Cを用いた給送機構20の要部を示す右側面図である。図7は、シートSがシートトレイ10から給送開始されてシートSの前端部がリタードローラ23により分離されるまでの給送・分離動作中の状態を示している。図8は、給送・分離動作に続いてシートSの後端部がリタードローラ23を通過するまでの搬送動作中の状態を示している。
図6に示すように、切替機構20Cは、第3軸部36と、アイドルギヤ37と、アーム部材38と、振子ギヤ39とを備えている。
第3軸部36は、左右方向に延びる第3回転軸心R3を中心に回転する軸部である。第3軸部36には、左から順にアイドルギヤ37、アーム部材38が設けられている。アイドルギヤ37は、第3軸部36における第1ギヤ30と噛み合う位置に設けられたギヤであり、第3軸部36と一体的に回転する。
アーム部材38は、変位することで第1ギヤ30から第2トルクリミッタ35への駆動力の入力及び切断を切り替える部材である。アーム部材38は、アイドルギヤ37の右側の第3軸部36上に設けられる。図7に示すように、アーム部材38は、第3軸部36に支持される支持部381と、支持部381から上後方へ延びる第1アーム382と、支持部381から下後方へ延びる第2アーム383とを有する。
支持部381は、第3軸部36に挿通される孔を有し、第3軸部36に第3回転軸心R3を中心として揺動可能に支持される。第1アーム382は、揺動端側の第1端部38Aが分離ローラ22よりもシートSの搬送方向下流側の搬送経路へ突出する長さに形成されている。第1アーム382の後面の搬送経路に突出した部分は、搬送されるシートSが当接する当接部38Bである。第1アーム382は、搬送されるシートSが当接部38Bに当接することで前方へ押し倒される。
第2アーム383は、揺動端側の第2端部38Cが振子ギヤ39を支持可能な長さに形成されている。第2端部38Cには、振子ギヤ39を支持するための孔を有する突出部384が形成されている。第2アーム383は、シートSによって第1アーム382が前方へ押し倒されることで後方へ揺動する。第2アーム383が後方へ揺動すると、振子ギヤ39は第2ギヤ34から離間する。
また、アーム部材38は、第3回転軸心R3から第1端部38Aまでの長さが第3回転軸心R3から第2端部38Cまでの長さよりも長くなるように形成されている。これにより、腰の弱いシートSであっても、てこの原理によって確実にアーム部材38を押し倒すことができる。
また、アーム部材38は、シートSと当接する側の第1端部38Aと、第3回転軸心R3を介して第1端部38Aと反対側に配され第2トルクリミッタ35への駆動力の入力及び切断を切り替えるための第2端部38Cとを有する、ともいえる。
振子ギヤ39は、突出部384によってアイドルギヤ37に噛み合う位置に支持されている。振子ギヤ39は、回転軸心を中心に回転する回転軸39Aを有する。回転軸39Aの右端部は、第2アーム383の突出部384の孔に挿通されることでアーム部材38に回転可能に支持されている。回転軸39Aの左端部は、筐体2に形成された案内溝2B(図7参照)に係合しており、案内溝2Bに沿って案内される。
図7に示すようにシートSの給送・分離動作中には、アイドルギヤ37が矢印F6方向に回転し、振子ギヤ39が矢印F7方向に回転する。このとき、振子ギヤ39には第2ギヤ34に押し付けられる方向の力が生じ、振子ギヤ39は第2ギヤ34に噛み合う入力位置に位置する。よって、第1ギヤ30からアイドルギヤ37、振子ギヤ39及び第2ギヤ34を介して第2トルクリミッタ35へ矢印F8方向の駆動力が入力される。
その結果、リタードローラ23には、第1トルクリミッタ29の第1負荷及び第2トルクリミッタ35の第2負荷が掛かり、リタードローラ23を矢印F3方向に回転させるためには、第1負荷及び第2負荷の和より大きな駆動力が必要となる。
一方、図8に示すようにシートSの搬送動作中には、第1アーム382がシートSに押し倒されて振子ギヤ39が第2ギヤ34から離間する接断位置に位置する。したがって、振子ギヤ39によって第1ギヤ30から第2トルクリミッタ35への駆動力が切断される。その結果、リタードローラ23には、第1トルクリミッタ29の第1負荷のみが掛かり、リタードローラ23を矢印F3方向に回転させるためには、第1負荷より大きな駆動力が必要となる。
このような変形例の切替機構20Cを用いても、第2トルクリミッタ35への駆動力の入力及び切断を切り替えることができ、上記の実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、図7に示すように、入力位置において、第3回転軸心R3と振子ギヤ39の回転軸心と第2回転軸心R2とがなす角度θを90〜130°に設定することにより、入力位置において振子ギヤ39が第2ギヤ34に押し付けられる力が弱くなる。その結果、腰の弱いシートSであってもアーム部材38を押し倒すことができる。
[その他]
変形例のアーム部材38も上記の実施形態のアーム部材31のように、第1軸部28に第1回転軸心R1を中心として揺動可能に支持されるようにしてもよい。これにより、アーム部材38が分離ローラ22とリタードローラ23とのニップ位置の近くに配置されるため、ニップされたシートSは腰が強い状態でアーム部材38に当接し、確実にアーム部材38を押し倒すことができる。
第1アーム312、382はシートSを検出するシートセンサとして利用することもできる。この場合、入力位置及び切断位置で変位するアーム部材31、38の一部を光センサ等で検出すればよい。
[実施形態の効果]
上記の画像形成装置1に搭載されるシート搬送装置は、シートSを搬送方向に搬送するように駆動する分離ローラ22と、分離ローラ22とニップを形成するリタードローラ23とを備える。またシート搬送装置は、リタードローラ23と同軸上に配置され、リタードローラ23に第1負荷を与える第1トルクリミッタ29と、リタードローラ23と同軸上に配置される第1ギヤ30とを備える。またシート搬送装置は、第1ギヤ30から駆動力が入力され、複数のギヤを有する駆動ギヤ列20Aと、駆動ギヤ列20Aの途中に配置され、第2負荷を発生する第2トルクリミッタ35とを備える。またシート搬送装置は、駆動ギヤ列20Aの途中に配置され、第1ギヤ30から第2トルクリミッタ35への駆動力の入力及び切断を切り替える切替機構20Bを備える。そして、切替機構20Bは、分離ローラ22よりも搬送方向下流側に配置され、第2トルクリミッタ35への駆動力を切断する切断位置と、第2トルクリミッタ35へ駆動力を入力する入力位置との間で変位可能であって、分離ローラ22により搬送されるシートSが当接して入力位置から切断位置へ変位するアーム部材31を備える。
この構成によれば、シート前端部が分離ローラ22とリタードローラ23とのニップ位置に到達するときには、アーム部材31が入力位置にあり、リタードローラ23に第1トルクリミッタ29の第1負荷及び第2トルクリミッタ35の第2負荷が与えられる。これにより、複数枚のシートSが重なって搬送された場合には、シート前端部が分離されて1枚のシートSのみが搬送される。続いて、分離されたシートSが搬送されると、シート前端部がアーム部材31に当接し、アーム部材31が切断位置に変位する。これにより、リタードローラ23には第1トルクリミッタ29の第1負荷のみが与えられる。よって、分離されたシートSの搬送中は、シートSの搬送抵抗となるリタードローラ23の負荷を軽減することができる。このように、リタードローラ23に掛かる負荷の切り替えを電磁クラッチ等の電気的な構成を用いることなく、機械的な切替機構20Bによる簡易な構成で実現することができる。よって、電磁クラッチを用いる場合に比べて、コストを削減できるとともに、小型化することができる。
また上記のシート搬送装置では、切替機構20Bは、外ギヤ部324Cを有する遊星クラッチ32を備える。また、アーム部材31は、入力位置にあるときに外ギヤ部324Cと係合し切断位置にあるときに外ギヤ部324Cと離間する係合爪314を有する。そして、遊星クラッチ32は、外ギヤ部324Cと係合爪314とが係合している場合に第2トルクリミッタ35へ駆動力を入力し、外ギヤ部324Cと係合爪314とが離間している場合に第2トルクリミッタ35への駆動力を切断する。
この構成によれば、遊星クラッチ32を用いることによって第2トルクリミッタ35への駆動力の入力及び切断を切り替えることができる。
また、変形例の切替機構20Cは、アーム部材38と一体的に揺動する振子ギヤ39を有する。そして、振子ギヤ39は、アーム部材38が入力位置にあるときに第2トルクリミッタ35へ駆動力を入力する入力位置と、アーム部材38が切断位置にあるときに第2トルクリミッタ35への駆動力を切断する切断位置との間で揺動する。
この構成によれば、振子ギヤ39を用いることによって第2トルクリミッタ35への駆動力の入力及び切断を切り替えることができる。
また上記のシート搬送装置では、アーム部材31は、リタードローラ23の回動軸心を中心として揺動可能に支持される。
この構成によれば、アーム部材31が分離ローラ22とリタードローラ23とのニップ位置の近くに配置されるため、ニップされたシートSは腰が強い状態でアーム部材に当接し、確実にアーム部材31を押し倒すことができる。
また、変形例のアーム部材38は、揺動中心を中心として揺動可能に支持され、シートSと当接する側の第1端部38Aと揺動中心を介して第1端部38Aと反対側に配され第2トルクリミッタ35への駆動力の入力及び切断を切り替えるための第2端部38Cと、を有する。そして、揺動中心から第1端部38Aまでの長さが揺動中心から第2端部38Cまでの長さよりも長くなるように形成される。
この構成によれば、腰の弱いシートSであっても、てこの原理によって確実にアーム部材38を押し倒すことができる。
1 画像形成装置
5 画像形成ユニット(画像形成部)
22 分離ローラ(駆動ローラ)
23 リタードローラ
29 第1トルクリミッタ
30 第1ギヤ
20A 駆動ギヤ列
35 第2トルクリミッタ
20B、20C 切替機構
31、38 アーム部材
32 遊星クラッチ
324C 外ギヤ部(係合部)
314 係合爪
39 振子ギヤ
31A、38A 第1端部
31C、38C 第2端部
S シート

Claims (6)

  1. シートを搬送方向に搬送するように駆動する駆動ローラと、
    前記駆動ローラとニップを形成するリタードローラと、
    前記リタードローラと同軸上に配置され、前記リタードローラに第1負荷を与える第1トルクリミッタと、
    前記リタードローラと同軸上に配置される第1ギヤと、
    前記第1ギヤから駆動力が入力され、複数のギヤを有する駆動ギヤ列と、
    前記駆動ギヤ列の途中に配置され、第2負荷を発生する第2トルクリミッタと、
    前記駆動ギヤ列の途中に配置され、前記第1ギヤから前記第2トルクリミッタへの駆動力の入力及び切断を切り替える切替機構と、を備え、
    前記切替機構は、
    前記駆動ローラよりも前記搬送方向下流側に配置され、前記第2トルクリミッタへの駆動力を切断する切断位置と、前記第2トルクリミッタへ駆動力を入力する入力位置との間で変位可能であって、前記駆動ローラにより搬送されるシートが当接して前記入力位置から前記切断位置へ変位するアーム部材を備える
    ことを特徴とするシート搬送装置。
  2. 前記切替機構は、係合部を有する遊星クラッチを備え、
    前記アーム部材は、前記入力位置にあるときに前記係合部と係合し前記切断位置にあるときに前記係合部と離間する係合爪を有し、
    前記遊星クラッチは、前記係合部と前記係合爪とが係合している場合に前記第2トルクリミッタへ駆動力を入力し、前記係合部と前記係合爪とが離間している場合に前記第2トルクリミッタへの駆動力を切断することを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 前記切替機構は、前記アーム部材と一体的に揺動する振子ギヤを有し、
    前記振子ギヤは、前記アーム部材が前記入力位置にあるときに前記第2トルクリミッタへ駆動力を入力する入力位置と、前記アーム部材が前記切断位置にあるときに前記第2トルクリミッタへの駆動力を切断する切断位置との間で揺動することを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
  4. 前記アーム部材は、前記リタードローラの回動軸心を中心として揺動可能に支持されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシート搬送装置。
  5. 前記アーム部材は、揺動中心を中心として揺動可能に支持され、シートと当接する側の第1端部と、前記揺動中心を介して前記第1端部と反対側に配され前記第2トルクリミッタへの駆動力の入力及び切断を切り替えるための第2端部と、を有し、
    前記揺動中心から前記第1端部までの長さが前記揺動中心から前記第2端部までの長さよりも長くなるように形成されることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載のシート搬送装置。
  6. 請求項1から請求項5の何れか一項に記載のシート搬送装置と、
    前記シート搬送装置により搬送されるシートに画像を形成する画像形成部と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
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