JP2019167056A - 内部環境調整装置、及び、それを備えた車両、並びに、内部環境調整方法 - Google Patents

内部環境調整装置、及び、それを備えた車両、並びに、内部環境調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】搭乗者の健康状態の維持・改善を図ることができる内部環境調整装置を提供する。【解決手段】車両Vの車室Cの内部の環境を調整するための内部環境調整装置1の制御部ECUは、酸素富化機構21によって生成された酸素富化空気を用いて、車室Cの内部の気圧である内気圧を、車両Vの周囲の気圧である外気圧に対して陽圧になるように調整する。【選択図】図1

Description

本発明は、移動体の室内の環境を調整するための内部環境調整装置、及び、それを備えた車両、並びに、内部環境調整方法に関する。
従来、車両の運転時に搭乗者が存在する室内の環境を調整して、その環境が搭乗者の体調に与える影響を抑制する装置がある。この種の装置としては、室内の気圧の変動を検出し、その変動を抑制するように室内の気密性を調整することによって、気圧の変動に起因する不快感を低減させるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−276883号公報
しかし、特許文献1に記載の装置は、車両の移動に伴う気圧の変動による影響を抑制して、搭乗者の健康状態を損なわないようにすることができるだけのものにすぎない。そのため、移動を必ずしも伴わない状態で、この装置を用いて、積極的に搭乗者の健康状態を維持・改善させるといった新たな付加価値を、車両に与えることはできなかった。
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、搭乗者の健康状態の維持・改善を図ることができる内部環境調整装置、及び、それを備えた車両、並びに、内部環境調整方法を提供することを目的とする。
本発明の内部環境調整装置は、
移動体の室内の環境を調整するための内部環境調整装置であって、
前記室内の気圧である内気圧を前記移動体の周囲の気圧である外気圧に対して陽圧になるように調整する環境調整部を備えていることを特徴とする。
一般に、酸素を十分に体内に取り込んだ場合、健康状態の維持・改善という効果が得られることが知られている。ここで「健康状態の維持・改善」とは、運転等による疲労の抑制、回復の他、眠気の抑制、ケガの回復、ダイエット効果、乳酸の分解、記憶力の向上、肌状態の改善等が含まれる。
ただし、呼吸器から体内に酸素を取り込む場合、取り込まれる酸素の量(結合酸素量)は、酸素が結合する血中のヘモグロビンの量に依存するので、ヘモグロビンの量によっては、酸素の供給量を増やしても十分に体内に酸素を取り込むことができないおそれがあった。また、この場合、ヘモグロビンよりも細い毛細血管の末端までは酸素が行き届きにくく、結合酸素を増やしても十十分な効果が得られないこともあった。
これに対し、本件発明者は、鋭意研究の結果、対象者の周囲に存在する気体による気圧を大気圧に対して陽圧にすることにより、対象者の血中に直接取り込まれる溶存酸素量を増加させることができるという知見を得た。そこで、本発明の内部環境調整装置では、室内の気圧である内気圧が移動体の周囲の気圧である外気圧(すなわち、大気圧)に対して陽圧になるように、室内の環境(気体の状態)を調整している。
これにより、この内部環境調整装置を備えた移動体では、室内に効果的に酸素を身体に取り込みやすい環境を実現することができるので、室内の搭乗者の溶存酸素量を増加して健康状態の維持・改善を図ることができる。その結果、移動体に対し、健康状態の維持・改善手段として、単なる移動手段以外の新たな付加価値を与えることができる。
また、本発明の内部環境調整装置においては、
前記環境調整部は、前記内気圧を前記外気圧に対して陽圧になるように、且つ、前記外気圧と前記内気圧との差圧が一定になるように調整することが好ましい。
室内の内気圧と移動体の周囲の外気圧との差圧が変動する際には、その変動に応じて、車体に対して車体を変形させるような力が加わることになる。そして、差圧が大きい場合には、その車体の変形の度合いも大きくなるので、室内に振動・騒音が生じ、搭乗者に不快感を与えてしまうおそれがある。
そこで、内気圧と外気圧との差圧が一定になるように構成すると、そのような車体に対して加わる力が抑制され、その変形に起因する振動・騒音も抑制されるので、搭乗者に不快感を与えにくくすることができる。
また、本発明の内部環境調整装置においては、
前記室内における搭乗者の有無を認識する搭乗者認識部を備え、
前記環境調整部は、前記室内に前記搭乗者がいるときに、前記内気圧を前記外気圧に対して陽圧になるように調整することが好ましい。
このように構成すると、無人の状態での室内の環境と移動体の外部の環境との差異の発生が防止されるので、その環境の変動に起因する現象(例えば、搭乗時の耳鳴りの発生、ドアの開閉動作のために必要な力の変動)の発生を抑制し、搭乗時に搭乗者に対して違和感を与えにくくすることができる。
また、搭乗者が乗り込む前にエアコン等を始動して室内の環境を調整しておくオートスタート機能等が採用されている場合であっても、室内の環境を過剰に調整することが防止されるので、室内の環境を調整するためのエネルギーの浪費を防止することができる。
また、本発明の内部環境調整装置においては、
搭乗者の健康状態を認識する健康状態認識部を備え、
前記環境調整部は、認識された前記搭乗者の健康状態が所定の健康状態であるときに、前記内気圧を前記外気圧に対して陽圧になるように調整することが好ましい。
ここで、「所定の健康状態」とは、健康状態の改善・向上が必要であると判断されるような健康状態を指す。例えば、認識された搭乗者の疲労の度合い、又は、眠気の度合いが、閾値を超えているような健康状態を指す。所定の健康状態であるか否かの判断基準は、適宜設定してよい。
また、「健康状態認識部」は、搭乗者の健康状態を自動的に認識するものの他、搭乗者自身が適宜入力設定するものであってもよい。
このように構成すると、搭乗者に対して、健康状態の維持・改善が必要なタイミングに限定して、効率的に酸素を供給することができるようになる。その結果、室内の環境を過剰に調整することが防止されるので、室内の環境を調整するためのエネルギーの浪費を防止することができる。
また、本発明の内部環境調整装置においては、搭乗者の健康状態を認識する構成の場合、
前記健康状態認識部は、携帯情報端末から送信された前記搭乗者の生体情報に基づいて、前記搭乗者の健康状態を認識することが好ましい。
このように構成すると、移動体に搭乗しているときの状態だけでなく、移動体に搭乗する前の生体情報を参照することができるので、搭乗者の健康状態をさらに適切に認識できるようになる。これにより、搭乗者に対して適切な気体の状態を設定することができるようになるので、健康状態の維持・改善をさらに図りやすくなる。
ここで、「携帯情報端末」は、携帯電話、ウエアラブル端末、ノートパソコン等、移動体の外部で搭乗者の健康状態に係る情報を取得できるものであり、且つ、内部環境調整装置に対して、搭乗者の健康状態に係る情報を送信できる通信機能を有するものであればよい。
また、本発明の内部環境調整装置においては、
前記環境調整部は、前記内気圧を前記外気圧に対して陽圧になるように段階的に調整することが好ましい。
室内の気圧を急激に上昇させると、搭乗者に不快感を与えてしまうおそれがある。そこで、内気圧の変動を段階的に行うことによって、そのような不快感を与えにくくすることができる。
また、本発明の内部環境調整装置においては、
前記室内からの空気の排気量を調整する排気量調整機構と、前記移動体の走行状態を認識する走行状態認識部とを備え、
前記排気量調整機構は、前記移動体が停止状態になったと認識された際に、排気量を増加することが好ましい。
ここで、「停止状態」とは、エンジンの駆動が停止した状態、所定時間以上移動体の移動が停止した状態等、ドアの開閉の可能性が高い状態となった状態を指す。
このように構成すると、搭乗者がドアを開放する際に内気圧が外気圧に近づくので、気圧差によってドアが勢いよく開放されてしまうことを抑制することができる。
また、本発明の内部環境調整装置においては、
前記移動体の窓及びドアの少なくともいずれか一方が開放されているか否かを認識する開放状態認識部を備え、
前記環境調整部は、前記窓及び前記ドアの少なくともいずれか一方が開放されているときには、前記内気圧の調整を行わないことが好ましい。
窓及びドアの少なくともいずれか一方が開放されている場合には、室内の気密性が極めて低くなるので、室内の内気圧を調整するためには多量のエネルギーが必要になる。そこで、そのような場合には、内気圧の調整を行わないように構成すると、調整のためのエネルギーの浪費を抑制できる。
また、本発明の内部環境調整装置においては、
前記環境調整部は、前記室内の酸素濃度を大気に対して高濃度になるように調整することが好ましい。
本件発明者は、さらなる鋭意研究の結果、対象者の周囲に存在する気体による気圧を大気圧に対して陽圧にするだけでなく、対象者の周囲に存在する気体の酸素濃度を高めることにより、対象者の体内に取り込まれる溶存酸素量を効果的に増加させることができるという知見を得た。例えば、酸素濃度を20%以上40%以下とした場合には、気圧を1.1気圧以上2気圧以下とすると特に好ましいという知見も得た。
そこで、このように、内気圧を外気圧に対して陽圧とするだけでなく、室内の酸素濃度を大気に対して高濃度になるように調整するようにすると、体内に取り込まれる溶存酸素量を増加させることができるので、さらに効果的に搭乗者の健康状態を維持・改善させることができる。
また、本発明の内部環境調整装置としては、
請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の内部環境調整装置において、
前記室内への空気の供給量を調整する流量制御弁を備え、
前記環境調整部は、前記流量制御弁の開度を調整することによって、空気の前記室内への供給量を調整し、前記内気圧を前記外気圧に対して陽圧になるように調整するように構成してもよい。
また、本発明の内部環境調整装置においては、室内に空気を供給する構成の場合、
前記移動体の外部から導入した外気を加圧する外気加圧機構を備え、
前記環境調整部は、前記流量制御弁の開度を調整することによって、加圧された前記外気の前記室内への供給量を調整し、前記内気圧を前記外気圧に対して陽圧になるように調整することが好ましい。
このように、外気を加圧してから室内に導入する構成にすると、室内に多量の空気を容易に送り込めるようになるので、内気圧を大気に対して陽圧にしやすくなる。
また、本発明の車両は、
上記いずれかの内部環境調整装置を搭載していることを特徴とする。
このように構成された車両は、健康状態の維持・改善手段としても使用することができるものとなるので、単なる移動手段以外の新たな付加価値を有するものとなる。
また、本発明の内部環境調整方法は、
移動体の室内の環境を調整するための内部環境調整方法であって、
環境調整部が、前記室内の気圧である内気圧を、前記移動体の周囲の気圧である外気圧に対して陽圧になるように調整する工程を備えていることを特徴とする。
実施形態に係る車両の内部環境調整装置の構成を模式的に示す説明図。 図1の車両に搭載されているセンサを模式的に示す説明図。 図1の車両の内部環境調整装置の構成を示すブロック図。 図1の車両の制御部が行う処理を示すフローチャート。 図1の車両の外気圧に対する内気圧の変動を示すグラフ。
まず、本実施形態に係る車両の具体的な説明に先立ち、本発明に係る車両の開発・設計に関するコンセプトについて説明する。
一般に、酸素を十分に体内に取り込んだ場合、健康状態の維持・改善という効果が得られることが知られている。ここで「健康状態の維持・改善」とは、運転等による疲労の抑制、回復の他、眠気の抑制、ケガの回復、ダイエット効果、乳酸の分解、記憶力の向上、肌状態の改善等が含まれる。
ただし、呼吸器から体内に酸素を取り込む場合、取り込まれる酸素の量(結合酸素量)は、酸素が結合する血中のヘモグロビンの量に依存するので、ヘモグロビンの量によっては、酸素の供給量を増やしても十分に体内に酸素を取り込むことができないおそれがあった。また、この場合、ヘモグロビンよりも細い毛細血管の末端までは酸素が行き届きにくく、結合酸素を増やしても十分な効果が得られないこともあった。
これに対し、本件発明者は、鋭意研究の結果、対象者の周囲に存在する気体の酸素濃度を高める、若しくは、その気体による気圧を大気圧に対して陽圧にする、又は、それらの両方を満たす状態にすることにより、対象者の血中に直接取り込まれる溶存酸素量を増加させることができるという知見を得た。また、人体の溶存酸素量を増加させるためには大気中の酸素濃度としては、20%以上40%以下が特に好ましく、気圧としては、1.1気圧以上2気圧以下が特に好ましいという知見も得た。
また、従来、酸素富化空気をエンジン等の内燃機関に対して供給することによって、燃焼効率を向上させて、燃費の向上、及び、排出されるNO、CO、HC等の削減を図ることができることが知られている。
そこで、本件発明者は、車両に対し、従来から知られている燃費の向上、及び、排出されるNO、CO、HC等の削減という付加価値に加え、健康状態の維持・改善手段という新たな付加価値を与えることをコンセプトし、そのコンセプトに基づいて、本発明に係る車両の開発・設計を行った。
なお、本発明の内部環境調整装置を搭載する移動体は、車両に限定されるものではなく、搭乗者(運転者等の乗員の他、客等の乗員以外の者も含む。)が乗り込む部屋があるものであればよい。そのため、本発明の移動体には、以下の実施形態において例示する一般的な乗用車の他、作業機械等の特殊車両、さらには、電車、船、飛行機等も含まれる。
以下、図面を参照して、実施形態に係る内部環境調整装置1を搭載した車両Vについて説明する。
まず、図1及び図2を参照して、本実施形態の車両Vの概略構成について説明する。
図1及び図2に示すように、車両Vは、その内部に移動時に搭乗者Pが存在する車室Cが構成されている。また、車両Vには、エンジンENGの状態、搭乗者Pの状態、並びに、車室Cの内部及び外部の環境を検出するための各種センサ類が設置されている。
図1に示すように、車室Cには、車室Cの内部(室内)の環境を調整するために、複数のエアコン吹き出し口10及び圧力開放弁11(排気量調整機構)が設けられている。
ここで、車室Cの内部の「環境」とは、車室Cの内部の気体の状態を指し、具体的には、車室Cの内部の気圧である内気圧、及び、車室Cの内部の空気の酸素濃度等を指す。また、搭乗者Pの「状態」とは、搭乗者Pの有無、人数、健康状態等を指す。また、「健康状態」とは、疲労の度合い、眠気の度合い等を指す。
エアコン吹き出し口10は、車室Cの内部の各所に設けられており、後述する酸素富化空気を、後述する制御部ECUからの信号に基づいて、車室Cの内部に供給する。
圧力開放弁11(排気量調整機構)は、車室Cの内部と外部とを連通自在に構成されている。圧力開放弁11の開度(ひいては、車室Cの内部からの空気の排気量)は、後述する制御部ECUからの信号に基づいて調整される。
車両Vでは、エアコン吹き出し口10から車室Cの内部に導入される酸素富化空気の量、及び、圧力開放弁11の開度を調整することによって、車室Cの内気圧の調整が行われる。
また、車両Vには、車両Vの駆動のための機構、及び、車室Cの環境を調整するための機構として、駆動源であるエンジンENG(内燃機関)を含む駆動機構と、車両Vの外部から外気を導入するための空気導入孔20と、導入された外気の一部を用いて酸素富化空気を生成する酸素富化機構21と、導入された外気の他の一部を冷媒とする冷却機構22と、導入された外気及び酸素富化空気を加圧するコンプレッサ23(外気加圧機構、酸素富化空気加圧機構)と、酸素富化空気を貯留するタンク24と、後述するセンサ類の検出結果に基づいて、各機構を制御するための制御部ECUとを備えている。
酸素富化機構21は、PSA(Pressure Swing Adsorption)式(吸着)の酸素富化機構である。酸素富化機構21では、窒素を吸着する機能のある特殊なゼオライトが収納されたシリンダーの内部で、空気導入孔20から導入され外気の加圧と減圧とを繰り返して、その外気に含まれる酸素と窒素とを分離することによって、酸素富化空気を生成する。ゼオライトとしては、例えば、シリカ、アルミナ等で形成されたものが用いられる。
酸素富化機構21によって生成された酸素富化空気の一部は、室内供給路25を介して、エアコン吹き出し口10に供給され、エアコン吹き出し口10を介して、車室Cの内部に導入される。そのようにして導入された酸素富化空気は、車室Cの内部における酸素濃度、及び、内気圧の調整に用いられる。
車室Cの内部に導入される酸素富化空気の量は、室内供給路25に設けられた第1流量制御弁25aによって制御される。第1流量制御弁25aは、制御部ECUによって制御される。
また、生成された酸素富化空気の他の一部は、吸気供給路26を介して、タンク24に貯留され、所定のタイミングで、エンジンENGに導入される。具体的には、エンジンENGのインテークマニホールド(不図示)、過給機(不図示)等を介して、エンジンENGの内部の燃焼室の内部に酸素富化空気が導入される。
タンク24に貯留される酸素富化空気の量、及び、エンジンENGに導入される酸素富化空気の量は、吸気供給路26に設けられた第2流量制御弁26aによって、制御される。第2流量制御弁26aは、制御部ECUによって制御される。
なお、本実施形態においては、高濃度の酸素富化空気を生成しやすいPSA式の酸素富化機構を用いている。しかし、本発明の酸素富化機構は、酸素富化空気を生成できるものであればよい。
例えば、上記の酸素富化機構21に、ゼオライトを収容している容器の内部の空気を除去する真空ポンプをさらに付加して、PVSA(Pressure Vacuum Swing Adsorption)式としてもよい。このようなPVSA式とした場合には、PSA式のものよりもゼオライトの再生が効率良く促されるようになるので、酸素富化空気の生成能力がさらに高くなる。
また、例えば、酸素富化膜式の酸素富化機構を用いてもよい。酸素富化膜式の酸素富化機構では、窒素よりも酸素を多く透過させることができる酸素富化膜に空気を通過させることによって、酸素富化空気を生成する。酸素富化膜としては、例えば、シリコン等で形成されたものが用いられる。酸素富化膜式の酸素富化機構は、酸素濃度を向上させる性能に関しては、PSA式のものに劣るが、静音性、サイズ、消費電力に関しては、有利である。
冷却機構22は、導入された外気を用いて、車室Cの内部に導入する空気の温度を調整する他、エンジンENGの冷却、酸素富化機構21(具体的には、ゼオライト)の温度の調整等も行う。
コンプレッサ23(外気加圧機構、酸素富化空気加圧機構)は、空気導入孔20から導入され外気を加圧して、酸素富化機構21及び冷却機構22に導入する。これは、酸素富化機構21及び冷却機構22に導入する空気を加圧したものとすることによって、酸素富化機構21における酸素富化空気の生成効率、及び、冷却機構22における冷却効率を向上させるためである。
また、コンプレッサ23からは、酸素富化機構21によって生成された酸素富化空気の通る室内供給路25へのバイパス通路27が設けられている。これにより、生成された酸素富化空気と加圧した外気とが混合される。その結果、車室Cの内部には、大気よりも酸素濃度が高いだけでなく、加圧された状態の空気が導入される。
これは、車室Cの内部に導入する空気を加圧したものとすることによって、加圧していない空気を導入する場合に比べ、車室Cの内気圧を容易に調整することができるためである。
車室Cの内部に導入される空気の酸素濃度及び加圧の度合い(具体的には、コンプレッサ23から酸素富化機構21及び冷却機構22への供給量とバイパス通路27への供給量)は、制御部ECUによって制御される。
なお、本発明においては、必ずしも外気加圧機構、酸素富化空気加圧機構として、コンプレッサを用いる必要はなく、空気を加圧することのできる既知の機構であれば、コンプレッサ以外の機構を用いてもよい。また、酸素富化機構の生成能力が十分に高い場合、エアコン吹き出し口10を備えるエアコンの送風能力が十分に高い場合等には、空気を加圧しなくてもよいので、外気加圧機構、酸素富化空気加圧機構を省略してもよい。
また、図2に示すように、車両Vには、車両Vの内部及び外部の環境を検出するための複数のセンサ類が設けられている。
具体的には、車両Vは、エンジンENGの状態を検出するためのセンサとして、エンジンENGの回転数を検出するENG回転数センサ30と、エンジンENGの温度を検出するENG温度センサ31と、アクセルペダルの開度を検出するAP開度センサ32とを備えている。
また、車両Vは、搭乗者Pの状態を検出するためのセンサとして、車室Cの内部を撮影するカメラ40と、搭乗者Pの脳波を検出する脳波センサ41と、搭乗者Pの脈拍を検出する脈拍センサ42と、搭乗者Pの呼吸拍を検出する呼吸拍センサ43とを備えている。
また、車両Vは、車室Cの内部の環境を検出するためのセンサとして、車室Cの内部の酸素を検出するOセンサ50と、車室Cの内部の二酸化炭素を検出するCOセンサ51と、車室Cの内部の気圧である内気圧を検出する内気圧センサ52と、不図示のドア又は窓の開閉状態を検出するためのドアセンサ53と備えている。
また、車両Vは、車両Vの外部の環境を検出するためのセンサとして、車両Vの周囲の気圧を検出する外気圧センサ60を備えている。
これらのセンサ類の検出結果は、制御部ECUに送信される。制御部ECUは、CPU、RAM、ROM、インターフェース回路等を含む1つ又は複数の電子回路ユニットにより構成されている。
図3に示すように、制御部ECUは、実装されたハードウェア構成又はプログラムにより実現される機能として、搭乗者認識部70と、健康状態認識部71と、開放状態認識部72と、走行状態認識部73と、酸素濃度認識部74と、内気圧認識部75と、外気圧認識部76と、環境調整部77とを備えている。これらの各機能部による処理は逐次実行される。
車両Vでは、搭乗者認識部70と、健康状態認識部71と、開放状態認識部72と、走行状態認識部73と、酸素濃度認識部74と、内気圧認識部75と、外気圧認識部76とによって認識された搭乗者Pの状態、並びに、車両Vの内部及び外部の環境に基づいて、環境調整部77が、車室Cの内部の環境(すなわち、車室Cの内部への気体の供給量)、及び、エンジンENGへの酸素富化空気の供給量を調整する。
搭乗者認識部70は、カメラ40からの信号に基づいて、車室Cの内部における搭乗者Pの有無を認識する。環境調整部77は、搭乗者Pが車室Cの内部に存在しないと認識された場合には、車室Cの内部の環境の調整を行わない。
これにより、車両Vでは、無人の状態での車室Cの内部の環境と車両Vの外部の環境との差異の発生が防止されるので、その環境の差異に起因する現象(例えば、耳鳴りの発生、ドアの開閉動作のために必要な力の変動)の発生を抑制し、搭乗時に搭乗者Pに対して違和感を与えにくくなっている。
なお、車両Vには採用されていないものの、搭乗者が乗り込む前に室内の環境を調整しておくオートスタート機能等を採用する場合には、このように搭乗者の有無に基づいて室内の環境の調整の開始を行うことにより、室内の環境を過剰に調整することを防止することができる。これにより、オートスタート機能が採用されている場合であっても、室内の環境を調整するためのエネルギーの浪費を防止することができる。
また、搭乗者認識部70は、カメラ40からの信号に基づいて、車室Cの内部における搭乗者Pの数を認識する。環境調整部77は、認識された搭乗者Pの数に基づいて、車室Cの内部の環境の調整をどの程度行うかを判断する。
これは、車室Cの内部の環境の変動(特に、酸素濃度の変動)の度合いが、車室Cの内部の搭乗者Pすなわち、搭乗者Pの呼吸により消費される酸素量)の数に大きく影響されるので、室内の環境を調整するためには、その消費される酸素量を考慮する必要があるためである。
ここで、本発明の搭乗者認識部は、カメラからの信号に基づいて搭乗者を認識するものに限定されるものではなく、既存の搭乗者認識手法(例えば、シートの重量や移動を検知する方法、シートベルトの使用を検知する方法、又は、それらを組み合わせた方法)に基づいて、搭乗者を認識するものであってもよい。
搭乗者Pの数に基づく車室Cの内部の調整方法としては、例えば、搭乗者Pの数から予め設定されたデータテーブルを参照する等して、車室Cの内部の酸素の時間当たりの減少量を推定し、その減少量に基づいて、車室Cの内部へ供給する酸素富化空気の供給量を決定する方法等が挙げられる。
健康状態認識部71は、カメラ40、脳波センサ41、脈拍センサ42、及び、呼吸拍センサ43からの信号、並びに、搭乗者Pの携帯情報端末80を介して取得した生体情報に基づいて、搭乗者Pの健康状態を認識する。例えば、カメラ40からの信号に基づいて、搭乗者Pが眠っている状態であるか、眠気を催している状態であるか等を認識する。
そして、環境調整部77は、認識された搭乗者Pの健康状態が所定の健康状態であるか否かに基づいて、車室Cの内部の環境の調整を行うか否か、及び、どの程度の調整を行うかを判断する。
ここで、「所定の健康状態」とは、健康状態の改善・向上が必要であると判断されるような健康状態を指す。例えば、認識された搭乗者Pの疲労の度合い、又は、眠気の度合いが、閾値を超えているような健康状態を指す。所定の健康状態であるか否かの判断基準は、車両Vの設計者が適宜設定してよい。
なお、本発明の健康状態認識部は、上記のように、搭乗者Pの健康状態を自動的に認識するものの他、搭乗者P自身が適宜入力設定するものであってもよい。
搭乗者Pの健康状態によっては、酸素富化空気による健康状態の維持・改善が不要となる場合もあるが、逆に、それに対する要求が大きくなる場合もある。
そこで、車室Cの内部の環境の調整、及び、エンジンENGへの酸素富化空気の供給量の調整を、搭乗者の健康状態に基づいて(すなわち、健康状態の維持・改善が必要なタイミングに限定して)行っている。
これにより、搭乗者Pにとって適切なタイミングで酸素富化空気を用いることができるようになっている。また、車室Cの内部の環境を過剰に調整することが防止されるので、車室Cの内部の環境を調整するためのエネルギーの浪費を防止することができるようになっている。
なお、本実施形態の車両Vでは、健康状態認識部71が、搭乗者Pの携帯情報端末から送信された生体情報も参照して、搭乗者Pの健康状態を認識している。これは、車両Vに搭乗しているときの状態だけでなく、車両Vに搭乗する前の状態を参照して搭乗者Pの健康状態の認識を行うことによって、搭乗者Pの健康状態を適切に把握して(ひいては、搭乗者Pに対して適切な車室Cの内部の環境を設定して)、効果的に健康状態の維持・改善を図るためである。
ここで、「携帯情報端末」は、携帯電話、ノートパソコン等、車両Vの外部で搭乗者Pの健康状態に係る情報を取得できるものであり、且つ、健康状態認識部71に対して、搭乗者の健康状態に係る情報を送信できる通信機能を有するものであればよい。
しかし、本発明の内部環境調整装置は、そのような構成に限定されるものではなく、車両に搭載したセンサ類が検出した信号のみによって、搭乗者の健康状態を認識してもよいし、逆に、携帯情報端末から送信された生体情報のみによって、搭乗者の健康状態を認識してもよい。
開放状態認識部72は、ドアセンサ53からの信号に基づいて、車両Vの不図示の窓及びドアの少なくともいずれか一方が開放されているか否かを認識する。環境調整部77は、開放状態認識部72によって窓及びドアの少なくともいずれか一方が開放されていると認識された場合には、車室Cの内部の環境の調整(特に内気圧の調整)を行わない。
これは、窓及びドアの少なくともいずれか一方が開放されている場合には、車室Cの内部の気密性が極めて低くなるので、車室Cの内気圧を調整するためには多量のエネルギーが必要になるためである。
走行状態認識部73は、ENG回転数センサ30、ENG温度センサ31、及び、AP開度センサ32からの信号に基づいて、車両Vの走行状態を認識する。環境調整部77は、認識された車両Vの走行状態に応じて、酸素富化空気の車室Cの内部への供給量、及び、エンジンENGへの供給量を調整する。
具体的には、エンジンENGの温度が所定の温度よりも低い低温駆動(始動)状態、及び、エンジンENGの回転数が所定の回転数よりも高く、且つ、エンジンENGの負荷が所定の負荷よりも高い高回転高負荷状態の少なくともいずれか一方である場合には、酸素富化空気の車室Cの内部への供給量よりも、エンジンENGへの供給量を多くする。
これは、エンジンENGが低温駆動(始動)状態、及び、高回転高負荷状態の少なくとも一方である場合には、エンジンENGが必要なトルクを出すためにエンジンENGへ供給される吸気量と燃料噴射量を増加させる空燃費リッチ制御が一般におこなわれるので、一時的に燃費が悪化しやすい。
そこで、この車両Vでは、このような場合に、内燃機関へ酸素富化空気を多めに供給することで、燃焼を良くして燃費の悪化を抑制し、さらに早期暖気、エミッションの削減を図っている。
また、例えば、エンジンENGの回転数が所定の回転数よりも高く、且つ、エンジンENGの負荷が所定の負荷よりも低い高回転低負荷状態である場合には、酸素富化空気のエンジンENGへの供給量よりも車室Cの内部への供給量を多くする。
これは、エンジンENGが高回転低負荷状態である場合には、エンジンENGにかかるトルクが低いので、吸気量を増やし、リーン燃焼を促進することで、より一層燃費を良くすることができるためである。
さらに、このような場合に、車室Cの内部に生成した酸素富化空気の一部を供給すると、燃焼を良くして燃費を向上させた状態を維持しつつ、酸素富化空気を車室Cの内部の搭乗者Pの健康状態の維持・改善に用いることができるためである。
ここで、エンジンENGの「負荷」とは、要求トルク、要求される吸気量によって定まる値である。また、「所定の温度」、「所定の回転数」及び「所定の負荷」の値は、エンジンENG等をはじめとする車両Vの構成機器の性能によって適宜設定される。
走行状態認識部73は、ENG回転数センサ30、ENG温度センサ31、及び、AP開度センサ32からの信号に基づいて、車両Vの走行状態を認識する。環境調整部77は、認識された車両Vの走行状態に応じて、酸素富化空気の車室Cの内部、及び、エンジンENGそれぞれへの供給量を調整する。
ここで、「停止状態」とは、エンジンの駆動が停止した状態、所定時間以上移動体の移動が停止した状態等、ドアの開閉の可能性が高い状態となった状態を指す。
車両Vが停止状になった場合には、その後、搭乗者Pがドアを開放する可能性が高いと考えられる。そこで、車両Vでは、このように、停止状態になったと認識された場合には、ドアの開放に備え、車室Cの内気圧と車両Vの周囲の外気圧を近づけるように構成されている。これにより、車室Cの内気圧と車両Vの周囲の外気圧との気圧差によって、ドアが勢いよく開放されてしまうことが抑制されている。
酸素濃度認識部74は、Oセンサ50及びCOセンサ51からの信号に基づいて、車室Cの内部の酸素濃度を認識する。また、内気圧認識部75は、内気圧センサ52からの信号に基づいて、車室Cの内部の気圧である内気圧を認識する。また、外気圧認識部76は、外気圧センサ60からの信号に基づいて、車両Vの周囲の気圧である外気圧を認識する。
環境調整部77は、認識された搭乗者Pの状態、並びに、車両Vの内部及び外部の環境に基づいて、車室Cの内部の環境(すなわち、気体の状態。具体的には、酸素濃度及び内気圧)、及び、エンジンENGへの酸素富化空気の供給量を調整する。
具体的には、環境調整部77は、酸素富化機構21による酸素富化空気の生成量、冷却機構22による酸素富化空気の温度、コンプレッサ23による酸素富化空気及び外気の加圧の度合い、第1流量制御弁25a及びエアコン吹き出し口10による車室Cの内部への酸素富化空気の供給量、第2流量制御弁26aによるエンジンENGへの酸素富化空気の供給量、並びに、圧力開放弁11による車室Cの内部からの空気の排気量の調整を行う。
なお、本実施形態の車両Vでは、搭乗者認識部70、健康状態認識部71、開放状態認識部72、走行状態認識部73、酸素濃度認識部74、内気圧認識部75、及び、外気圧認識部76からの信号に基づいて、環境調整部77が車室Cの内部の環境を調整している。
しかし、本発明の内部環境調整装置では、必ずしもそのような構成に限定されるものではない。例えば、車両の駆動時に必ず車室の内部の環境、及び、内燃機関への酸素富化空気の供給量を予め定められた設定に基づいて調整するように構成されている場合等には、搭乗者認識部、健康状態認識部、開放状態認識部、走行状態認識部、酸素濃度認識部、内気圧認識部、及び、外気圧認識部のいずれか、又は、それらの全てを省略してもよい。
車両Vでは、上記のセンサ類、制御部ECU(ひいては、その各機能部)、酸素富化機構21、冷却機構22、コンプレッサ23、第1流量制御弁25a、第2流量制御弁26a、エアコン吹き出し口10、及び、圧力開放弁11によって、内部環境調整装置1が構成されている。
車両Vでは、内部環境調整装置1によって、車両VのエンジンENGが駆動された時点、又は、車両Vの移動が開始された時点から、車室Cの内部の環境、及び、エンジンENGへ酸素富化空気の供給量を調整するための処理が開始される。
次に、図3〜図5を参照して、内部環境調整装置1の制御部ECUの各機能部が、車室Cの内部の環境の調整のために行う処理(内部環境調整方法)について説明する。図4は、制御部ECUが行う処理を示すフローチャートである。
この処理においては、まず、搭乗者認識部70が、カメラ40からの信号に基づいて、車室Cの内部における搭乗者Pの有無、及び、数を認識する(図4/STEP01)。
搭乗者認識部70によって、搭乗者Pが車室Cの内部にいないと認識された場合(図4/STEP02でNOの場合)、STEP01に戻り、搭乗者認識部70が、再度、車室Cの内部における搭乗者Pの有無、及び、数を認識する。
一方、搭乗者認識部70によって、搭乗者Pが車室Cの内部にいると認識された場合(図4/STEP02でYESの場合)、健康状態認識部71が、カメラ40、脳波センサ41、脈拍センサ42、及び、呼吸拍センサ43からの信号、並びに、搭乗者Pの携帯情報端末80を介して取得した生体情報に基づいて、搭乗者Pの健康状態を認識する(図4/STEP03)。
健康状態認識部71によって、健康状態が所定の健康状態(例えば、健康状態の改善・向上が必要であると判断されるような健康状態)ではないと認識された場合(図4/STEP04でNOの場合)、STEP01に戻り、搭乗者認識部70が、再度、車室Cの内部における搭乗者Pの有無、及び、数を認識する。
なお、このとき、STEP01に戻らず、STEP03に戻り、所定の時間経過後に、健康状態認識部71が、再度、搭乗者Pの健康状態を認識するように構成してもよい。
一方、健康状態認識部71によって、健康状態が所定の健康状態であると認識された場合(図4/STEP04でYESの場合)、開放状態認識部72が、ドアセンサ53からの信号に基づいて、車両Vの窓及びドアの状態を認識する(図4/STEP05)。
開放状態認識部72によって、ドア及び窓のいずれか一方が開放状態であると認識された場合(図4/STEP06でYESの場合)、STEP01に戻り、搭乗者認識部70が、再度、車室Cの内部における搭乗者Pの有無、及び、数を認識する。
なお、このとき、STEP01に戻らず、STEP05に戻り、所定の時間経過後に、健康状態認識部71が、再度、搭乗者Pの健康状態を認識するように構成してもよい。また、STEP03に戻り、所定の時間経過後に、健康状態認識部71が、再度、搭乗者Pの健康状態を認識するように構成してもよい。
一方、開放状態認識部72によって、ドア及び窓が開放状態ではないと認識された場合(図4/STEP06でNOの場合)、走行状態認識部73が、ENG回転数センサ30、ENG温度センサ31、及び、AP開度センサ32からの信号に基づいて、車両Vの走行状態を認識する(図4/STEP07)。
走行状態認識部73によって、エンジンENGが、低温状態及び低回転高負荷状態の少なくともいずれか一方であると認識された場合(図4/STEP08でYESの場合)、環境調整部77は、酸素富化空気を、優先的にエンジンENGに供給しつつ、車室Cの内部にも供給して、車室Cの内部の環境、及び、エンジンENGへ酸素富化空気の供給量の調整を開始する(図4/STEP09)。
一方、走行状態認識部73によって、エンジンENGが、低温状態及び低回転高負荷状態のいずれでもないと認識された場合(図4/STEP08でNOの場合)であって、高回転低負荷状態であると認識された場合(図4/STEP10でYESの場合)、環境調整部77は、酸素富化空気を、優先的に車室Cの内部に供給しつつ、エンジンENGにも供給して、車室Cの内部の環境、及び、エンジンENGへ酸素富化空気の供給量の調整を開始する(図4/STEP11)。
一方、走行状態認識部73によって、エンジンENGが、低温状態及び低回転高負荷状態のいずれでもないと認識された場合(図4/STEP08でNOの場合)であって、高回転低負荷状態でないと認識された場合(図4/STEP10でNOの場合)、環境調整部77は、酸素富化空気を、予め定められた供給量に従って、車室Cの内部及びエンジンENGに供給して、車室Cの内部の環境、及び、エンジンENGへ酸素富化空気の供給量の調整を開始する(図4/STEP12)。
STEP09、STEP11及びSTEP12における環境の調整では、具体的には、まず、環境調整部77が、認識された搭乗者Pの数、搭乗者Pの健康状態に基づいて、車室Cの内部に実現すべき環境を決定した後、その環境を車室Cの内部に実現するために必要な酸素富化空気の供給量を認識する。また、環境調整部77は、認識された車両Vの走行状態に基づいて、エンジンENGに供給すべき酸素富化空気の供給量を認識する。
その後、環境調整部77は、室内供給路25の第1流量制御弁25aの開度、及び、吸気供給路26の第2流量制御弁26aの開度を調整することによって、車室Cの内部及びエンジンENGに、それぞれに対する供給量を調整しつつ、酸素富化空気を供給する。
このようにして、環境調整部77は、車室Cの内部の環境(すなわち、酸素濃度、及び、車室Cの内部の気圧である内気圧)、及び、エンジンENGへ酸素富化空気の供給量を調整する。
ここで、車両Vでは、車室Cの内部の気圧である内気圧(図5において実線で示す値)は、健康状態の改善に効果的な範囲で、車両Vの周囲の気圧である外気圧(図5において一点鎖線で示す値)に対して陽圧になるように(例えば、酸素濃度が20%以上40%以下、内気圧が1.1気圧以上2気圧以下となるように)、且つ、外気圧と内気圧との差が一定になるように調整される。
これは、内気圧と外気圧との差圧が変動する際には、その変動に応じて、車体に対して車体を変形させるような力が加わることになるので、その変動による振動・騒音を抑制するためである。ただし、車体の変形、又は、振動・騒音等を別途抑制する手段が設けられている場合には、必ずしも差圧が一定になるように調整を行わなくてもよい。
また、図5に示すように、内気圧の上昇は、調整を開始した時点(すなわち、現在位置)から、徐々に目標気圧に近づくように、段階的に行われる。これは、室内の気圧を急激に上昇させると、搭乗者に耳鳴り等を生じさせてしまい、不快感を与えてしまうおそれがあるためである。ただし、目標気圧が現在の内気圧とそれほど変わらない場合等には、すぐに内気圧を目標気圧まで調整してしまってもよい。
図4のフローチャートに示す制御部ECUの各機能部が行う処理の説明に戻る。STEP09、STEP11及びSTEP12の処理の後には、走行状態認識部73が、ENG回転数センサ30、ENG温度センサ31、及び、AP開度センサ32からの信号に基づいて、再度、車両Vの走行状態を認識する(図4/STEP13)。
走行状態認識部73によって、車両Vが停止状態になっていないと認識された場合(図4/STEP14でNOの場合)、STEP08に戻り、走行状態認識部73が、再度、車両Vの走行状態(エンジンENGが、低温状態及び低回転高負荷状態の少なくともいずれか一方であるか否か、低温状態であるか否か)を判断する。
一方、走行状態認識部73によって、車両Vが停止状態になったと認識された場合(図4/STEP14でYESの場合)、環境調整部77が、圧力開放弁11を開放状態にして、車室Cの内部の気圧である内気圧を、車両Vの周囲の気圧である外気圧に近づくように調整する(図4/STEP15)。
なお、図5に示すように、内気圧の下降は、所定の時点(例えば、目的地から所定の距離となった時点)から目的地に近づくにつれて、徐々に外気圧に近づくように、段階的に行われる。これは、室内の気圧を急激に下降させると、搭乗者に不快感を与えてしまうおそれがあるためである。ただし、外気圧が現在の内気圧とそれほど変わらない場合等には、すぐに内気圧を外気圧まで調整してしまってもよい。
その後、内気圧が外気圧とほぼ同じ値となり、車両Vのドアが開放されると、制御部ECUは、今回の処理を終了する。
以上説明したように、車両Vでは、酸素富化機構21を搭載しており、生成された酸素富化空気によって、車室Cの内部の環境の調整、及び、エンジンENGの吸気量の調整(ひいては、燃費の向上、及び、排出されるNO、CO、HC等の削減)が行われる。
これにより、車両Vは、酸素富化機構を搭載した従来の車両と同様に、燃費の向上、及び、排出されるNO、CO、HC等の削減といった付加価値に加え、健康状態の維持・改善手段としての新たな付加価値を備えるものとなっている。そして、その新たな付加価値は、搭乗者Pにとって実感しやすい形で提供される。
以上、図示の実施形態について説明したが、本発明はこのような形態に限られるものではない。
例えば、上記実施形態では、環境調整部77が、酸素濃度を向上させるとともに、車両Vの周囲の気圧である外気圧に対して車室Cの内部の気圧である内気圧を陽圧になるように調整を行っている。また、車室Cの内部他、内燃機関であるエンジンにも、酸素富化空気を供給している。
しかし、本発明の内部環境調整装置は、このような構成に限定されるものではなく、移動体の室内の気圧である内気圧が、移動体の周囲の気圧である外気圧に対して陽圧になるように調整を行うものであればよい。
また、上記実施形態では、搭乗者Pを基準として、車室Cの内部の環境の調整、エンジンENGへの酸素富化空気の供給を行っている。ここで、搭乗者Pには、運転者の他、同乗者も含まれる。
しかし、本発明において基準となる搭乗者は、運転者及び同乗者のいずれか一方又はその両方等、移動体の移動時に室内に存在する者であればどのような者であってもよい。
また、上記実施形態では、車室Cの内部の環境の調整は、車室Cの内部への酸素富化空気の供給量の調整、及び、排気量調整機構である圧力開放弁11の開度を調整することによって行われている。
しかし、本発明の内部環境調整装置は、このような構成に限定されるものではなく、環境の調整方法として、種々様々な既知の方法を用いてもよい。例えば、酸素濃度の調整方法として、酸素富化空気を供給するのではなく、移動体に酸素タンクを搭載して、酸素そのものを供給する方法を用いたり、窒素除去装置を室内に設置して、室内の空気から直接窒素を除去する方法を用いたりしてもよい。また、例えば、室内の気圧である内気圧を調整する方法としては、移動体の室内の体積又は温度を変動させる方法を用いてもよい。
また、上記実施形態では、車室Cの内部の環境を調整の要否及び内容を判断するに際し、搭乗者の有無及び数、健康状態、ドア及び窓の開放状態、走行状態の順で認識が行われている。
しかし、本発明の内部環境調整装置は、このような構成に限定されるものではなく、最終的に、移動体の室内の気圧である内気圧が、移動体の周囲の気圧である外気圧に対して陽圧になるように調整を行うものであればよい。例えば、搭乗者の有無及び数、健康状態、ドア及び窓の開放状態、走行状態の認識を、実施形態とは異なる順序で行ってもよいし、それらの少なくともいずれか1つ又は全てを省略してもよい。
また本発明の実施例では酸素富化空気の一部を内燃機関に供給しているが、内燃機関を有さない電気自動車においても本発明を適用可能である。
1 内部環境調整装置
11 圧力開放弁(排気量調整機構)
10 エアコン吹き出し口
20 空気導入孔
21 酸素富化機構
22 冷却機構
23 コンプレッサ(外気加圧機構,酸素富化空気加圧機構)
24 タンク
25 室内供給路
25a 第1流量制御弁
26 吸気供給路
26a 第2流量制御弁
27 バイパス通路
30 ENG回転数センサ
31 ENG温度センサ
32 AP開度センサ
40 カメラ
41 脳波センサ
42 脈拍センサ
43 呼吸拍センサ
50 Oセンサ
51 COセンサ
52 内気圧センサ
53 ドアセンサ
60 外気圧センサ
70 搭乗者認識部
71 健康状態認識部
72 開放状態認識部
73 走行状態認識部
74 酸素濃度認識部
75 内気圧認識部
76 外気圧認識部
77 環境調整部
80 携帯情報端末
C 車室
ENG エンジン(内燃機関)
ECU 制御部
P 搭乗者
V 車両(移動体)

Claims (13)

  1. 移動体の室内の環境を調整するための内部環境調整装置であって、
    前記室内の気圧である内気圧を前記移動体の周囲の気圧である外気圧に対して陽圧になるように調整する環境調整部を備えていることを特徴とする内部環境調整装置。
  2. 請求項1に記載の内部環境調整装置において、
    前記環境調整部は、前記内気圧を前記外気圧に対して陽圧になるように、且つ、前記外気圧と前記内気圧との差圧が一定になるように調整することを特徴とする内部環境調整装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の内部環境調整装置において、
    前記室内における搭乗者の有無を認識する搭乗者認識部を備え、
    前記環境調整部は、前記室内に前記搭乗者がいるときに、前記内気圧を前記外気圧に対して陽圧になるように調整することを特徴とする内部環境調整装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の内部環境調整装置において、
    搭乗者の健康状態を認識する健康状態認識部を備え、
    前記環境調整部は、認識された前記搭乗者の健康状態が所定の健康状態であるときに、前記内気圧を前記外気圧に対して陽圧になるように調整することを特徴とする内部環境調整装置。
  5. 請求項4に記載の内部環境調整装置において、
    前記健康状態認識部は、携帯情報端末から送信された前記搭乗者の生体情報に基づいて、前記搭乗者の健康状態を認識することを特徴とする内部環境調整装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の内部環境調整装置において、
    前記環境調整部は、前記内気圧を前記外気圧に対して陽圧になるように段階的に調整することを特徴とする内部環境調整装置。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の内部環境調整装置において、
    前記室内からの空気の排気量を調整する排気量調整機構と、前記移動体の走行状態を認識する走行状態認識部とを備え、
    前記排気量調整機構は、前記移動体が停止状態になったと認識された際に、排気量を増加することを特徴とする内部環境調整装置。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の内部環境調整装置において、
    前記移動体の窓及びドアの少なくともいずれか一方が開放されているか否かを認識する開放状態認識部を備え、
    前記環境調整部は、前記窓及び前記ドアの少なくともいずれか一方が開放されているときには、前記内気圧の調整を行わないことを特徴とする内部環境調整装置。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の内部環境調整装置において、
    前記環境調整部は、前記室内の酸素濃度を大気に対して高濃度になるように調整することを特徴とする内部環境調整装置。
  10. 請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の内部環境調整装置において、
    前記室内への空気の供給量を調整する流量制御弁を備え、
    前記環境調整部は、前記流量制御弁の開度を調整することによって、空気の前記室内への供給量を調整し、前記内気圧を前記外気圧に対して陽圧になるように調整することを特徴とする内部環境調整装置。
  11. 請求項10に記載の内部環境調整装置において、
    前記移動体の外部から外気を導入した外気を加圧する外気加圧機構を備え、
    前記環境調整部は、前記流量制御弁の開度を調整することによって、加圧された前記外気の前記室内への供給量を調整し、前記内気圧を前記外気圧に対して陽圧になるように調整することを特徴とする内部環境調整装置。
  12. 請求項1〜請求項11のいずれか1項に記載の内部環境調整装置を搭載していることを特徴とする車両。
  13. 移動体の室内の環境を調整するための内部環境調整方法であって、
    環境調整部が、前記室内の気圧である内気圧を、前記移動体の周囲の気圧である外気圧に対して陽圧になるように調整する工程を備えていることを特徴とする内部環境調整方法。
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