JP2019166973A - 歩行者用エアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】重要部位への浸水を効率よく防止可能な歩行者用エアバッグ装置を提供することを目的とする。【解決手段】本発明にかかる歩行者用エアバッグ装置100は、車両102のエンジンフード104の下面106に設置される箱型で車幅方向に長いメインボックス124と、メインボックス124に収容され、ガスを利用してウインドシールド114側へ膨張展開するクッション112と、エンジンフード104の下面106の少なくともメインボックス124の車両後方において、メインボックス124の車幅方向にわたって設置され、エンジンフード104の下面106から下方へ延びるレインフード134と、を備えることを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、車両のエンジンフードおよびウインドシールドに接触しようとする歩行者を保護する歩行者用エアバッグ装置に関するものである。
近年、新たなエアバッグ装置として、従来の車内の乗員(運転者や同乗者)を拘束するフロントエアバッグやカーテンエアバッグとは異なる、車外の歩行者を保護する歩行者用エアバッグ装置が開発されている。主な歩行者用エアバッグ装置は、フロントバンパ付近の内部等に歩行者との接触を検知するセンサが設置されていて、そのセンサによる接触の検知を契機として、歩行者の身体が特に強く接触する部位(例えばウインドシールド)にクッションが膨張展開する仕組みになっている。歩行者用エアバッグ装置には、クッションで歩行者を直接的に受け止めるだけでなく、エンジンフード等の各パネルをクッションで浮かせることでパネルに接触した歩行者に与える衝撃を間接的に和らげる機能もある。
例えば特許文献1に記載の歩行者用エアバッグ装置では、エンジンフードの後端の下面に車幅方向に長いエアバッグケース(容器)が設置されていて、このエアバッグケースからエアバッグ袋体(クッション)がウインドシールド側へ膨張展開する構成となっている。同様に、例えば特許文献2においても、エンジンフードの後端の下面に設置される歩行者用エアバッグ装置が開示されている。
歩行者用エアバッグ装置は、車室内に設置されている各エアバッグ装置に比べて、雨水や洗浄水に接しやすい。そこで、特許文献2では、エアバッグ袋体の膨張展開時に破断するエアバッグケースの破断部をエンジンフードに覆われる位置に設け、水が入り込まないよう配慮している。
独国特許出願公開第102011085330号明細書 特開2003−89333号公報
しかし、エンジンフードの下面に設置するタイプの歩行者用エアバッグ装置の防水性能の向上を目指す場合、特許文献2には改良の余地がある。エンジンフードの下面は全体的に前方へ向かって緩やかに下降した形状になっていて、雨天時や洗車時等に後方から前方へ向かって水が滴りやすい。この水がクッションの容器に到達すると、容器とエンジンフードの下面との境目が濡れる。そこに走行中の振動が加わると、この境目から水が容器の内部へ浸入することがある。したがって、特許文献2のように、破段部をエンジンフードの下面で隠れる位置に設けたとしても、万全ではない。また、特許文献1に記載されているように、クッションの容器からはエンジンフードに固定するためやインフレータを取り付けるためのボルト類が露出することがある。このようなボルト類が露出していることは、防水性能の面では不利になりやすい。
さらに上記歩行者用エアバッグ装置は、エンジンフードの後端とフロントカウルとの間隙から近い位置に設けられている。そのため、洗車時に高圧で噴射される洗浄水にさらされることがあり、この場合においても容器とエンジンフードの下面との境目およびボルト類の取付孔から浸水するおそれがある。しかしながら、クッションの容器のような比較的大型の部材にラバーを使った密閉機構や溶着処理などの防水対策を十全に施すことは、コストや成型精度の面で効率的ではない。
本発明は、このような課題に鑑み、重要部位への浸水を効率よく防止可能な歩行者用エアバッグ装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明にかかる歩行者用エアバッグ装置の代表的な構成は、車両のエンジンフードの下面に設置される箱型で車幅方向に長いメインボックスと、メインボックスに収容され、ガスを利用してウインドシールド側へ膨張展開するクッションと、エンジンフードの下面の少なくともメインボックスの車両後方において、メインボックスの車幅方向にわたって設置され、エンジンフードの下面から下方へ延びるレインフードと、を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、エンジンフードの下面をつたう水は、メインボックスに到達する前にレインフードによって遮られて下方へ流れ落ちる。したがって上記構成であれば、メインボックス内のクッション等の重要部位への浸水を防止することが可能である。
上記のレインフードは、エンジンフードの下面に面接触するフランジ部と、フランジ部から下方へ延びる縦壁部と、を有するとよい。この構成により、水の流れはまずフランジ部によって遮られる。そして、フランジ部に接触した水は縦壁部に沿って下方へと流れ落ちる。したがって、メインボックスへの水の到達を効率よく防止することが可能になる。
当該歩行者用エアバッグ装置はさらに、レインフードの縦壁部の下端とメインボックスとをつなぐ底面部を備え、レインフード、メインボックスおよび底面部は一体成型されていてもよい。これら構成によって、例えば上記レインフードとメインボックスおよび底面部を備えたハウジングを具現化することで、防水性能の高い容器を実現することが可能になる。
当該歩行者用エアバッグ装置はさらに、メインボックス、縦壁部および底面部を互いにつなぐリブを有してもよい。リブを備えることで、前述したハウジング等の容器の構造的な強度を向上させることが可能になる。
当該歩行者用エアバッグ装置はさらに、底面部を貫通する排水孔を有するとよい。上記構成では、仮にエンジンフードの下面とフランジ部との境目から浸水したとしても、水は縦壁部の内側をつたって下方へ流れ落ちる。その場合、底面部に排水孔を設けておくことで、レインフードの内部から排水可能になる。
当該歩行者用エアバッグ装置はさらに、レインフードのフランジ部をエンジンフードの下面に留めるクッションの膨圧によって解除可能な留め具を備えるとよい。上述したように、クッションは、ウインドシールドに向かって車両後方へ膨張展開する。その際、メインボックスの車両後方のフランジ部をクリップ等の解除可能な留め部で留めておくことで、エアバッグの膨張展開にともなってフランジ部を効率よく開口させることができる。
上記のレインフードは、メインボックスの車両後方だけでなく全周にわたって設けられているとよい。これにより、メインボックスに対して車幅方向側方や車両前方からの浸水も防止可能になる。
上記のメインボックスは、エンジンフードの下面側を向く開口を有し、当該歩行者用エアバッグ装置はさらに、メインボックスの開口を覆うボックスカバーを備えるとよい。ボックスカバーを備えることによって、メインボックス内のクッションの防水性能をさらに高めることができる。
当該歩行者用エアバッグ装置はさらに、メインボックス内に配置されクッションにガスを供給するインフレータと、インフレータをメインボックス内に固定するブラケットと、メインボックスの底板をエンジンフード側へ膨出させた膨出部と、膨出部の上部に設けられブラケットが取り付けられる第1取付孔と、を備えるとよい。
上記のブラケットはボルト等の取付部材によって周囲の部位に固定する必要があるが、ボルト孔等の取付孔は防水の面において不利になりやすい。そこで上記構成では、メインボックスの底板に膨出部を設け、この膨出部の上部に第1取付孔を設けている。膨出部は、メインボックスの底板がメインボックス内部にて凸に膨らんだ部位である。したがって、この底板の外側(すなわちメインボックスの下面)は膨出部の位置にて上に窪む。すなわち第1取付孔は、メインボックスの外部から見て、下面に設けられた窪みの奥設けられている。そのため、水に濡れる可能性が低く、防水の面で非常に有効になっている。
当該歩行者用エアバッグ装置はさらに、ブラケットを第1取付孔に取り付ける第1取付部材と、第1取付孔の縁に設置されて縁と第1取付部材との間を埋める第1封止部材と、を備えるとよい。この第1封止部材によって、第1取付孔の防水性能を高めることができる。
上記のブラケットは前記エンジンフード側にも固定されていて、膨出部の上部の第1取付孔の周囲には、局所的に板厚が薄くクッションの膨圧によって破断可能なティアラインが形成されていてもよい。このティアラインが破断することで、メインボックスの底板はブラケットとの接続が解除される。これによってメインボックスは、クッションの膨圧でたわむことが可能になり、クッションを効率よく開放することが可能になる。
上記のメインボックスは、エンジンフードの下面側を向く開口を有し、当該歩行者用エアバッグ装置はさらに、メインボックスの開口を覆うボックスカバーを備えるとよい。そしてこのボックスカバーは、ブラケットが所定の第2取付部材を介して取り付けられる第2取付孔を有し、当該歩行者用エアバッグ装置はさらに、第2取付孔の縁に設置されて縁と所定の第2取付部材との間を埋める第2封止部材を備えるとよい。第2取付孔を介することで、ブラケットおよびインフレータをボックスカバーおよびエンジンフードに取り付けることが可能になる。そして第2封止部材によって、第2取付孔の防水性能をタ高めることができる。
上記の第1取付部材および第2取付部材は同一のものであり、同一の取付部材は、膨出部、ブラケット、ボックスカバー、およびエンジンフードの下面を締結するとよい。この構成によって、ブラケットおよびインフレータを1つの取付部材によって効率よく固定することが可能になる。
本発明によれば、重要部位への浸水を効率よく防止可能な歩行者用エアバッグ装置を提供することが可能になる。
本発明の実施形態にかかる歩行者用エアバッグ装置を実施した車両を例示した図である。 図1(a)の歩行者用エアバッグ装置を単独で例示した図である。 図1(a)の歩行者用エアバッグ装置の各断面図である。 図2(a)のハウジング基部を上方から見て例示した図である。 図3(a)の歩行者用エアバッグ装置が膨張展開する過程を例示した図である。 図4のレインフードの車両後方のフランジ部の変形例を例示した図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、本発明の実施形態にかかる歩行者用エアバッグ装置100を実施した車両102を例示した図である。図1(a)は歩行者用エアバッグ装置100が膨張展開する前の車両102を例示していて、図1(b)は歩行者用エアバッグ装置100が膨張展開した後の車両102を例示している。
図1(a)に例示するように、歩行者用エアバッグ装置100は、車両102のエンジンルームの内部であって、エンジンフード104の後端側の下面106(図3(a)参照)に設置されている。歩行者用エアバッグ装置100は、例えばフロントバンパ108付近の内部など、主に歩行者の脚部が接触しやすい箇所にセンサ110を備えている。センサ110が歩行者との接触を検知すると、制御部111等を介してインフレータ118(図2(b)参照)に稼動信号が送信され、図1(b)のようにクッション112が膨張展開する仕組みとなっている。
本実施形態におけるクッション112はウインドシールド114に沿って膨張展開し、このウインドシールド114に接触しようとする歩行者を受け止める。加えて、クッション112はエンジンフード104を持ち上げてわずかに浮かせる。この動作には、エンジンフード104に接触する歩行者に与える衝撃を和らげる効果がある。
図2は、図1(a)の歩行者用エアバッグ装置100を単独で例示した図である。図2(a)は、歩行者用エアバッグ装置100のハウジング116を例示した斜視図である。ハウジング116は、主に樹脂で形成された長尺な形状の容器であり、クッション112(図2(b)参照)やインフレータ118等を収容する。ハウジング116は、その長手方向を車幅方向に向けて、外周上のフランジ部136にボルトやクリップ等を使用してエンジンフード104(図3(a)参照)の下面に取り付けられる。
図2(b)は、図2(a)の歩行者用エアバッグ装置100の分解図である。ハウジング116(図2(a)参照)は、箱型のハウジング基部120とその蓋となるボックスカバー122とを含んで構成されている。ハウジング基部120は、中心部分にクッション112を収容するメインボックス124を有している。メインボックス124は、エンジンフード104の下面106側に開口126を有した箱型であって、車幅方向に長い形状になっている。
ボックスカバー122は開口126を覆う蓋であって、メインボックス124の開口126に沿った形状になっている。ボックスカバー122がメインボックス124の蓋として機能することで、クッション112やインフレータ118等の重要部位の防水性能の向上を図ることができる。このボックスカバー122は、例えば不図示のツメ構造などによって開口126の縁にはめ込まれ、クッション112の膨張展開にともなって開放される。
クッション112は、図1(b)に例示したように、ウインドシールド114に車幅方向に沿って拡がることのできる大きな形状となっている。クッション112は、その表面を構成する複数の基布を重ねて縫製または接着することや、OPW(One-Piece Woven)を用いての紡織などによって袋状に形成されている。そして図2(b)に例示するように、クッション112は折り畳まれるか巻回されるか、あるいはそれらの両方を施されて、車幅方向に細長い収納形態となってハウジング基部120のメインボックス124に収容される。
図2(b)に例示するように、インフレータ118は、クッション112の中心付近の車両前方側に設けられたガス導入部128に取り付けられる。インフレータ118はガス発生装置であって、制御部111等(図1(a)参照)から稼動信号を受け、クッション112にガスを供給して膨張展開させる。本実施形態で採用しているインフレータ118は、シリンダ型(円筒型)のものである。インフレータ118は後端にコネクタ130を有し、制御部111等と不図示のケーブルで接続する。そのケーブルは、メインボックス124内の膨出部160の上部付近に溝や通過孔および封止材を設けて、外部へ向かって配線することができる。
現在普及しているインフレータには、ガス発生剤が充填されていてこれを燃焼させてガスを発生させるタイプや、圧縮ガスが充填されていて熱を発生させることなくガスを供給するタイプ、さらにはガス発生剤と圧縮ガスとを両方備えたタイプのものなどがある。インフレータ118としては、いずれのタイプも利用可能である。
インフレータ118は、金属製のバンド等によってブラケット132に連結され、ブラケット132を介してメインボックス124内およびエンジンフード104(図3(a)参照)に固定される。ブラケット132は、主に金属製の堅牢な部材であって、一部がインフレータ118の形状に沿って湾曲している。ブラケット132は、後述するボルト(図3(a)参照)によってメインボックス124等に固定される。
本実施形態では、ハウジング基部120のメインボックス124の周囲に、防水機能を実現するレインフード134が設けられている。レインフード134は、エンジンフード104の下面106(図3(a)参照)をつたわる水を遮断して、メインボックス124およびその内部のクッション112等の重要部位が濡れることを防ぐ。
図3は、図1(a)の歩行者用エアバッグ装置100の各断面図である。図3(a)は、図1(a)の歩行者用エアバッグ装置100のA−A断面図である。レインフード134は、エンジンフード104の下面106から下方へ延びていて、下面106をつたわる水(矢印)をメインボックス124に到達しないよう遮って下方へ流れ落とす。一般的に、エンジンフード104は前方へ向かって緩やかに下降していることが多い。その場合において、レインフード134のうち、メインボックス124の車両後方にて車幅方向に延びている領域が特に有効に機能する。
レインフード134は、フランジ部136と縦壁部138を有している。フランジ部136は、エンジンフード104の下面106に面接触して、下面106に流れる水を直接的に遮断する。縦壁部138はフランジ部136から下方へ延びていて、フランジ部136から受けた水を下方へ流れ落とす。図2(b)に例示したように、レインフード134は、メインボックス124の車両後方だけでなく全周にわたって設けられている。これによって、メインボックス124に対して車幅方向側方や車両前方からの浸水も防止可能になっている。
レインフード134の縦壁部138の下端とメインボックス124とは、底面部140でつながっている。通常であれば、レインフード134の内部側に水が入ることはない。しかしながら、走行中の振動の如何によっては、フランジ部136と下面106との境目から次第に水がしみ入るおそれがある。また、ハウジング116はエンジンフード104の後端142とフロントカウル(図示省略)との間隙E1の近くに設置されるため、洗車時に高圧で噴射される洗浄水がフランジ部136と下面106の境目から浸入するおそれもある。そのため、万が一レインフード134の内部に水が入った場合に備えて、底面部140には排水孔144が設けられている。排水孔144は、底面部140を上下に貫通していて、縦壁部138の内側をつたって落ちてきた水を下方へ排水する。したがって、レインフード134の内側に水が溜まることはない。
図4は、図2(a)のハウジング基部120を上方から見て例示した図である。図4(a)に例示するように、レインフード134の内側には複数のリブ146が設けられている。リブ146は、メインボックス124とレインフード134の縦壁部138および底面部140を互いにつないでいる。リブ146を備えることで、レインフード134およびハウジング116の構造的な強度を向上させることが可能になっている。
排水孔144は各リブ146の間の底面部140に設けられている。しかしながら、図4(b)のように、リブ146の直下に排水孔148を設けることも可能である。排水孔148は、底面部140とリブ146とにわたる孔として設けられている。通常の底面部140(図4(a)参照)に加えて排水孔148も設けることで、より広い領域において排水が可能になる。
本実施形態では、レインフード134、メインボックス124および底面部140がハウジング116として一体成型され、防水性能の高い容器を実現している。しかしながら一体のハウジング116を実現することは必ずしも必要ではない。また、例えば底面部140を省くことやレインフード134を部分的に設けることも可能である。レインフード134を部分的に設ける場合、レインフード134は少なくともメインボックス124の車両後方にて車幅方向にわたって設けると有効である。
図3(b)を参照する。図3(b)は、図3(a)の歩行者用エアバッグ装置100の分解図である。ブラケット132は、メインボックス124側だけでなくエンジンフード104側にも固定される。詳細には、ブラケット132は、メインボックス124の第1取付孔150、およびボックスカバー122の第2取付孔152を介してエンジンフード104に、同一の取付部材(ボルト154)を使用して締結される。本実施形態では、これら第1取付孔150および第2取付孔152にも、防水対策を施している。
第1取付孔150および第2取付孔152のそれぞれには、第1封止部材156および第2封止部材158が使用される。第1封止部材156および第2封止部材158はそれぞれ、第1取付孔150および第2取付孔152の縁に設置されて各縁とボルト154との間を埋める。これら第1封止部材156および第2封止部材158は、例えばガスケットやOリングなどの樹脂製の封止部材として実現可能である。第1封止部材156および第2封止部材158によれば、第1取付孔150および第2取付孔152の防水性能を高め、浸水を効率よく防ぐことができる。なお各封止部材にワッシャ159等を組み合わせて使用することも可能である。
本実施形態では、さらなる防水対策として、第1取付孔150を膨出部160の上部に設けている。膨出部160は、メインボックス124の底板162がメインボックス124内部にて凸に膨らんだ部位である。したがって、この底板162の外側(メインボックス124の下面164)は、膨出部160の位置にて上に窪んでいる。すなわち第1取付孔150は、メインボックス124の外部から見ると、下面164の窪みの奥に設けられている。そのため、ボルト154のヘッドは水に濡れる可能性が低くなり、防水の面で非常に有効になっている。
上述したように、本実施形態では取付部材として一本のボルト154を採用し、これによって膨出部160、ブラケット132、ボックスカバー122、およびエンジンフード104の下面106を同時に効率よく固定している。しかしながら、取付部材は一本に限るわけでなく、ブラケット132は、第1取付孔150に使用する不図示の第1取付部材、および第2取付孔152に使用する不図示の第2取付部材と、複数の取付部材によって固定することも可能である。また、取付部材としてはボルト154に限らず、クリップやその他の締結部材および固定部材を適宜使用することが可能である。
図5は、図3(a)の歩行者用エアバッグ装置100が膨張展開する過程を例示した図である。図5に例示するように、クッション112は、その膨圧によってハウジング116を一部開口させて、ウインドシールド114に向かって車両後方へ膨張展開する。その際においてハウジング116がスムーズに開口するよう、本実施形態の歩行者用エアバッグ装置100にはさらなる工夫を施している。
図4に例示するように、膨出部160の上部の第1取付孔150が設けられた周囲には、複数のティアライン166が設けられている。ティアライン166は、図3(a)に例示するように、局所的に板厚が薄くなっている箇所である。このティアライン166は、図5に例示するように、クッション112の膨圧によって破断する。ティアライン166が破断することで、メインボックス124の底板162側はブラケット132およびボルト154との接続が解除される。これによってメインボックス124は、クッション112の膨圧でたわむことが可能になり、クッション112を効率よく開放し、また開口を生じさせてスムーズに膨張展開させることができる。
図3(a)に例示するように、メインボックス124の車両後方におけるレインフード134のフランジ部136は、留め具としてクリップ168を使用してエンジンフード104の下面106に留められている。このクリップ168は、ボルト154等に比べて着脱が容易であり、クッション112の膨圧によって解除可能になっている(図5参照)。このように、メインボックス124の車両後方のフランジ部136をクリップ168等の解除可能な留め部で留めておくことで、クッション112の膨張展開にともなってフランジ部136を効率よく開口させることができる。
解除可能な留め具は、クリップ168に限られない。図6は、図4のレインフード134の車両後方のフランジ部136の変形例を例示した図である。図6(a)に例示するように、フランジ部136が有する孔部170は、ボルト172が円形部174と、円形部174を車両後方に開放させた開放部176とを有している。
図6(b)に例示するように、孔部170は円形部174にボルト172を通し、さらにナット178等も使用してエンジンフード104の下面に留められる。フランジ部136にクッション112からの圧力がかかった場合、ボルト172は円形部174から開放部176へと抜ける。したがって、この孔部170であると、通常のボルト172であっても、クッション112の膨圧で解除される留め具として利用することができる。
その他、クッション112の膨圧で解除可能な留め具としては、破断可能な部分を設けたクリップ(図示省略)などが利用可能である。さらには、フランジ部136に破断可能なティアライン(図示省略)を設けたうえボルト172でエンジンフード104に留め、クッション112が膨張展開するとティアラインが破断してエンジンフード104への接続が解除される構成とすることも可能である。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施例について説明したが、以上に述べた実施形態は、本発明の好ましい例であって、これ以外の実施態様も、各種の方法で実施または遂行できる。特に本願明細書中に限定される主旨の記載がない限り、この発明は、添付図面に示した詳細な部品の形状、大きさ、および構成配置等に制約されるものではない。また、本願明細書の中に用いられた表現および用語は、説明を目的としたもので、特に限定される主旨の記載がない限り、それに限定されるものではない。
したがって、当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、車両のエンジンフードおよびウインドシールドに接触しようとする歩行者を保護する歩行者用エアバッグ装置に利用することができる。
100…歩行者用エアバッグ装置、102…車両、104…エンジンフード、106…下面、108…フロントバンパ、110…センサ、111…制御部、112…クッション、114…ウインドシールド、116…ハウジング、118…インフレータ、120…ハウジング基部、122…ボックスカバー、124…メインボックス、126…メインボックスの開口、128…ガス導入部、130…コネクタ、132…ブラケット、134…レインフード、136…フランジ部、138…縦壁部、140…底面部、142…エンジンフードの後端、144…リブの間の排水孔、146…リブ、148…リブの直下の排水孔、150…第1取付孔、152…第2取付孔、154…ボルト、156…第1封止部材、158…第2封止部材、159…ワッシャ、160…膨出部、162…メインボックスの底板、164…メインボックスの下面、166…ティアライン、168…クリップ、170…変形例のフランジ部が有する孔部、172…ボルト、174…円形部、176…開放部、178…ナット

Claims (14)

  1. 車両のエンジンフードの下面に設置される箱型で車幅方向に長いメインボックスと、
    前記メインボックスに収容され、ガスを利用してウインドシールド側へ膨張展開するクッションと、
    前記エンジンフードの下面の少なくとも前記メインボックスの車両後方において、該メインボックスの車幅方向にわたって設置され、該エンジンフードの下面から下方へ延びるレインフードと、
    を備えることを特徴とする歩行者用エアバッグ装置。
  2. 前記レインフードは、
    前記エンジンフードの下面に面接触するフランジ部と、
    前記フランジ部から下方へ延びる縦壁部と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の歩行者用エアバッグ装置。
  3. 当該歩行者用エアバッグ装置はさらに、前記レインフードの縦壁部の下端と前記メインボックスとをつなぐ底面部を備え、
    前記レインフード、前記メインボックスおよび前記底面部は一体成型されていることを特徴とする請求項2に記載の歩行者用エアバッグ装置。
  4. 当該歩行者用エアバッグ装置はさらに、前記メインボックス、前記縦壁部および前記底面部を互いにつなぐリブを有することを特徴とする請求項3に記載の歩行者用エアバッグ装置。
  5. 当該歩行者用エアバッグ装置はさらに、前記底面部を貫通する排水孔を有することを特徴とする請求項3または4に記載の歩行者用エアバッグ装置。
  6. 当該歩行者用エアバッグ装置はさらに、前記レインフードの前記フランジ部を前記エンジンフードの下面に留める前記クッションの膨圧によって解除可能な留め具を備えることを特徴とする請求項2から5のいずれか1項に記載の歩行者用エアバッグ装置。
  7. 前記レインフードは、前記メインボックスの車両後方だけでなく全周にわたって設けられていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の歩行者用エアバッグ装置。
  8. 前記メインボックスは、前記エンジンフードの下面側を向く開口を有し、
    当該歩行者用エアバッグ装置はさらに、前記メインボックスの開口を覆うボックスカバーを備えることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の歩行者用エアバッグ装置。
  9. 当該歩行者用エアバッグ装置はさらに、
    前記メインボックス内に配置され前記クッションに前記ガスを供給するインフレータと、該インフレータを該メインボックス内に固定するブラケットと、
    前記メインボックスの底板を前記エンジンフード側へ膨出させた膨出部と、
    前記膨出部の上部に設けられ前記ブラケットが取り付けられる第1取付孔と、
    を備えることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の歩行者用エアバッグ装置。
  10. 当該歩行者用エアバッグ装置はさらに、
    前記ブラケットを前記第1取付孔に取り付ける第1取付部材と、
    前記第1取付孔の縁に設置されて該縁と前記第1取付部材との間を埋める第1封止部材と、
    を備えることを特徴とする請求項9に記載の歩行者用エアバッグ装置。
  11. 前記ブラケットは前記エンジンフード側にも固定されていて、
    前記膨出部の上部の前記第1取付孔の周囲には、局所的に板厚が薄く前記クッションの膨圧によって破断可能なティアラインが形成されていることを特徴とする請求項9または10に記載の歩行者用エアバッグ装置。
  12. 前記メインボックスは、前記エンジンフードの下面側を向く開口を有し、
    当該歩行者用エアバッグ装置はさらに、前記メインボックスの開口を覆うボックスカバーを備えることを特徴とする請求項9から11のいずれか1項に記載の歩行者用エアバッグ装置。
  13. 前記ボックスカバーは、前記ブラケットが所定の第2取付部材を介して取り付けられる第2取付孔を有し、
    当該歩行者用エアバッグ装置はさらに、前記第2取付孔の縁に設置されて該縁と前記所定の第2取付部材との間を埋める第2封止部材を備えることを特徴とする請求項12に記載の歩行者用エアバッグ装置。
  14. 前記第1取付部材および第2取付部材は同一のものであり、
    前記同一の取付部材は、前記膨出部、前記ブラケット、前記ボックスカバー、および前記エンジンフードの下面を締結することを特徴とする請求項13に記載の歩行者用エアバッグ装置。
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