JP2019166942A - 自動走行システム - Google Patents

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Abstract

【課題】走行状況表示部の利便性を損なうことなく自動走行時の安全性確保を実現可能な自動走行システムを提供する。【解決手段】作業車両を自動走行させる自動走行制御を実行可能な制御部と、作業車両に設けられ、当該作業車両の走行状況の表示を周囲に対して行う走行状況表示部と、を備えた自動走行システムであって、走行状況表示部が、走行状況の表示を行うことができる表示可能状態と当該表示可能状態ではない表示不能状態との間で状態変更可能に構成され、走行状況表示部の状態が表示可能状態であるか表示不能状態であるかを判別可能な表示部状態判別部を備え、制御部が、表示部状態判別部により走行状況表示部の状態が表示不能状態であると判別した場合に、前記自動走行の開始を牽制する自動走行牽制処理を実行する。【選択図】図6

Description

本発明は、作業車両を自動走行させる自動走行システムに関する。
従来、衛星測位システムを用いて作業車両の現在位置を取得し、予め生成された目標走行経路に沿って作業車両を自動走行させる自動走行システムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
かかる特許文献1に記載の自動走行システムでは、作業車両の自動走行時において周囲の人に対して注意喚起を行うために、作業車両の走行状況の表示を周囲に対して行う走行状況表示部が作業車両に設けられている。また、この走行状況表示部は、メンテナンス等の目的で、作業車両から簡単に取り外すことができる。
特開2016−94093号公報
上記特許文献1に記載の自動走行システムでは、走行状況表示部を作業車両から取り外すと、当然、当該走行状況表示部は周囲への走行状況の表示を行うことができない表示不能状態となる。そして、この走行状況表示部が表示不能状態であるときに自動走行が行われると、周囲への注意喚起が行われなくなる場合がある。また、このような問題を解消するために、作業車両から走行状況表示部を取り外せなくすると、走行状況表示部が不要となる例えば公道上での走行時やメンテナンス時での利便性が損なわれるという問題が生じる。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、走行状況表示部の利便性を損なうことなく自動走行時において十分な注意喚起を行うことができる自動走行システムを提供する点にある。
本発明の第1特徴構成は、作業車両を自動走行させる自動走行制御を実行可能な制御部と、
前記作業車両に設けられ、当該作業車両の走行状況の表示を周囲に対して行う走行状況表示部と、を備えた自動走行システムであって、
前記走行状況表示部が、前記走行状況の表示を行うことができる表示可能状態と当該表示可能状態ではない表示不能状態との間で状態変更可能に構成され、
前記走行状況表示部の状態が前記表示可能状態であるか前記表示不能状態であるかを判別可能な表示部状態判別部と、
前記表示部状態判別部により前記走行状況表示部の状態が前記表示不能状態であると判別した場合に、前記自動走行の開始を牽制する自動走行牽制処理を実行する走行牽制制御部と、を備えた点にある。
本構成によれば、走行状況表示部の状態を表示可能状態と表示不能状態との間で適宜変更することができるので、公道上での走行時やメンテナンス時に走行状況表示部を表示不能状態に状態変更させて、当該走行状況表示部の利便性を確保することができる。
更に、走行状況表示部の状態が表示不能状態であると表示部状態判別部により判別された場合には、自動走行牽制処理により自動走行の開始が牽制される。よって、作業車両の自動走行を開始するにあたって、走行状況表示部に対する表示可能状態への状態変更を促すことができる。
従って、本発明により、走行状況表示部の利便性を損なうことなく自動走行時において十分な注意喚起を行うことができる自動走行システムを実現することができる。
本発明の第2特徴構成は、前記表示不能状態は、前記走行状況表示部を前記作業車両から取り外した状態、前記走行状況表示部を格納部に格納した状態である点にある。
本構成によれば、走行状況表示部を作業車両から取り外す形態、走行状況表示部を格納部に格納する形態で、走行状況表示部を表示可能状態から表示不能状態に状態変更することができる。そして、表示部状態判別部は、これらの走行状況表示部の状態変更を検知する形態で、走行状況表示部が表示可能状態であるか表示不能状態であるかを判別することができる。
本発明の第3特徴構成は、前記走行牽制制御部が、前記自動走行牽制処理として、前記自動走行の開始指示の入力時に前記走行状況表示部の状態が前記表示不能状態であると判別した場合、前記自動走行制御の実行を禁止する自動走行禁止処理を実行する点にある。
本構成によれば、走行状況表示部の状態が表示不能状態であると表示部状態判別部により判別された場合には、自動走行禁止処理により自動走行制御の実行が禁止される。よって、作業車両の自動走行を開始するにあたって、走行状況表示部の表示可能状態への状態変更を略強制的に行わせて、自動走行時における注意喚起を一層十分に行うことができる。
本発明の第4特徴構成は、前記走行牽制制御部が、前記自動走行禁止処理により前記自動走行制御の実行を禁止した場合に、ユーザに対して通知する通知処理を実行する点にある。
本構成によれば、自動走行禁止処理により自動走行制御の実行が禁止された場合には、通知処理により作業車両のユーザに対してその旨が通知される。よって、ユーザは、自動走行の開始を指令したのにも拘らず自動走行制御の実行が禁止されたことを確実に認識することができる。よって、ユーザは、走行状況表示部を表示不能状態から表示可能状態へ確実に状態変更した上で、自動走行の開始を再度指令して、制御部に対して自動運転制御を実行させることができる。
本発明の第5特徴構成は、作業車両を自動走行させる自動走行制御を実行可能な制御部と、
前記作業車両に設けられ、当該作業車両の走行状況の表示を周囲に対して行う走行状況表示部と、を備えた自動走行システムであって、
前記走行状況表示部が、前記走行状況の表示を行うことができる表示可能状態と当該表示可能状態ではない表示不能状態との間で状態変更可能に構成され、
前記走行状況表示部の状態が前記表示可能状態であるか前記表示不能状態であるかを判別可能な表示部状態判別部と、
衛星測位システムにより測定される前記作業車両の現在位置が公道上であるか否かを判別する公道判定部と、
前記公道判定部により前記作業車両の現在位置が公道上であると判別し、且つ、前記表示部状態判別部により前記走行状況表示部の状態が前記表示可能状態であると判別した場合に、前記作業車両の走行を禁止する公道走行禁止処理を実行する走行牽制制御部と、を備えた点にある。
本構成によれば、走行状況表示部の状態を表示可能状態と表示不能状態との間で適宜変更することができるので、メンテナンス時等においては走行状況表示部を表示不能状態に状態変更させて当該走行状況表示部の利便性を確保しながら、自動走行時においては走行状況表示部を表示可能状態に状態変更させて十分な注意喚起を行うことができる。
更に、作業車両の現在位置が公道上であると公道判定部により判別され、且つ、走行状況表示部の状態が表示可能状態であると表示部状態判別部により判別された場合には、公道走行禁止処理により、作業車両の例えばユーザの運転による走行が禁止される。このことで、走行状況表示部の状態が周囲に対して走行状況を表示可能な表示可能状態であるのにも拘らず、作業車両が公道上を走行することを確実に回避することができ、公道上での法規制の違反を未然に防ぐことができる。
従って、本発明により、走行状況表示部の利便性を損なうことなく自動走行時において十分な注意喚起を行うことができる自動走行システムを実現することができる。
自動走行システムの概略構成を示す図 自動走行システムの概略構成を示すブロック図 目標走行経路を示す図 トラクタの斜視図 走行状況表示部の表示可能状態(a)と表示不能状態(b)とを示す図 走行状況表示部の構成を示す断面図 制御フローを示す図
本発明に係る自動走行システムを適用した作業車両の実施形態を図面に基づいて説明する。
この自動走行システムにおいては、図1に示すように、本発明に係る作業車両としてトラクタ1を適用しているが、トラクタ以外の、乗用田植機、コンバイン、乗用草刈機、ホイールローダ、除雪車等の乗用作業車両、及び、無人草刈機等の無人作業車両を適用することができる。
この自動走行システムは、図1及び図2に示すように、トラクタ1に搭載された自動走行ユニット2、及び、自動走行ユニット2と通信可能に通信設定された携帯通信端末3を備えている。携帯通信端末3には、タッチ操作可能な表示部51(例えば、液晶パネル)等を有するタブレット型のパーソナルコンピュータやスマートフォン等を採用することができる。
トラクタ1は、駆動可能な操舵輪として機能する左右の前輪5、及び、駆動可能な左右の後輪6を有する走行機体7が備えられている。走行機体7の前方側には、ボンネット8が配置され、ボンネット8内には、コモンレールシステムを備えた電子制御式のディーゼルエンジン(以下、エンジンと称する)9が備えられている。走行機体7のボンネット8よりも後方側には、搭乗式の運転部を形成するキャビン10が備えられている。
走行機体7の後部には、3点リンク機構11を介して、作業装置12の一例であるロータリ耕耘装置を昇降可能かつローリング可能に連結することで、トラクタ1をロータリ耕耘仕様に構成することができる。トラクタ1の後部には、ロータリ耕耘装置に代えて、プラウ、播種装置、散布装置、等の作業装置12を連結することができる。
トラクタ1には、図2に示すように、エンジン9からの動力を変速する電子制御式の変速装置13、左右の前輪5を操舵する全油圧式のパワーステアリング機構14、左右の後輪6を制動する左右のサイドブレーキ(図示せず)、左右のサイドブレーキの油圧操作を可能にする電子制御式のブレーキ操作機構15、ロータリ耕耘装置等の作業装置12への伝動を断続する作業クラッチ(図示せず)、作業クラッチの油圧操作を可能にする電子制御式のクラッチ操作機構16、ロータリ耕耘装置等の作業装置12を昇降駆動する電子油圧制御式の昇降駆動機構17、トラクタ1の自動走行等に関する各種の制御プログラム等を有する車載電子制御ユニット18、トラクタ1の車速を検出する車速センサ19、前輪5の操舵角を検出する舵角センサ20、及び、トラクタ1の現在位置及び現在方位を測定する測位ユニット21等が備えられている。
なお、エンジン9には、電子ガバナを備えた電子制御式のガソリンエンジンを採用してもよい。変速装置13には、油圧機械式無段変速装置(HMT)、静油圧式無段変速装置(HST)、又は、ベルト式無段変速装置等を採用することができる。パワーステアリング機構14には、電動モータを備えた電動式のパワーステアリング機構14等を採用してもよい。
キャビン10は、図4に示すように、キャビン10の骨組みを形成するキャビンフレーム31と、前方側を覆うフロントガラス32と、上下方向に沿う軸心周りで揺動開閉可能な左右一対のドア34と、天井側のルーフ35とを備えた箱状に構成されている。キャビンフレーム31は、前端部に配置された左右一対の前側支柱36と、後端部に配置された左右一対の後側支柱37とを備えている。平面視において、前方側の左右両側の隅部に前側支柱36が配置され、後方側の左右両側の隅部に後側支柱37が配置されている。キャビンフレーム31は、弾性体等の防振部材を介して走行機体7上に支持されており、走行機体7等からの振動がキャビン10に伝達されるのを防止する防振対策が施された状態で、キャビン10が備えられている。
キャビン10の内部には、図1に示すように、パワーステアリング機構14(図2参照)を介した左右の前輪5の手動操舵を可能にするステアリングホイール38、ユーザ用の運転席39、タッチパネル式の表示部、及び、各種の操作具等が備えられている。キャビン10の前方側部位の両横側部には、キャビン10(運転席39)への乗降部となる乗降ステップ41が備えられている。
図2に示すように、車載電子制御ユニット18は、変速装置13の作動を制御する変速制御部181、左右のサイドブレーキの作動を制御する制動制御部182、ロータリ耕耘装置等の作業装置12の作動を制御する作業装置制御部183、自動走行時に左右の前輪5の目標操舵角を設定してパワーステアリング機構14に出力する操舵角設定部184、及び、予め設定された自動走行用の目標走行経路P(例えば、図3参照)等を記憶する不揮発性の車載記憶部185等を有している。
図2に示すように、測位ユニット21には、衛星測位システム(NSS:Navigation Satellite System)の一例であるGPS(Global Positioning System)を利用してトラクタ1の現在位置と現在方位とを測定する衛星航法装置22、及び、3軸のジャイロスコープ及び3方向の加速度センサ等を有してトラクタ1の姿勢や方位等を測定する慣性計測装置(IMU:Inertial Measurement Unit)23等が備えられている。GPSを利用した測位方法には、DGPS(Differential GPS:相対測位方式)やRTK−GPS(Real Time Kinematic GPS:干渉測位方式)等がある。本実施形態においては、移動体の測位に適したRTK−GPSが採用されている。そのため、圃場周辺の既知位置には、図1及び図2に示すように、RTK−GPSによる測位を可能にする基準局4が設置されている。
トラクタ1と基準局4との夫々には、図2に示すように、GPS衛星71(図1参照)から送信された電波を受信するGPSアンテナ24,61、及び、トラクタ1と基準局4との間における測位データを含む各種データの無線通信を可能にする通信モジュール25,62等が備えられている。これにより、衛星航法装置22は、トラクタ側のGPSアンテナ24がGPS衛星71からの電波を受信して得た測位データと、基地局側のGPSアンテナ61がGPS衛星71からの電波を受信して得た測位データとに基づいて、トラクタ1の現在位置及び現在方位を高い精度で測定することができる。また、測位ユニット21は、衛星航法装置22と慣性計測装置23とを備えることにより、トラクタ1の現在位置、現在方位、姿勢角(ヨー角、ロール角、ピッチ角)を高精度に測定することができる。
トラクタ1に備えられるGPSアンテナ24、通信モジュール25、及び、慣性計測装置23は、図1に示すように、アンテナユニット80に収納されている。アンテナユニット80は、キャビン10の前面側の上部位置に配置されている。
図2に示すように、携帯通信端末3には、表示部51等の作動を制御する各種の制御プログラム等を有する端末電子制御ユニット52、及び、トラクタ側の通信モジュール25との間における測位データを含む各種データの無線通信を可能にする通信モジュール55、等が備えられている。端末電子制御ユニット52は、トラクタ1を自動走行させるための走行案内用の目標走行経路P(例えば、図3参照)を生成する走行経路生成部53、及び、ユーザが入力した各種の入力データや走行経路生成部53が生成した目標走行経路P等を記憶する不揮発性の端末記憶部54、等を有している。
走行経路生成部53が目標走行経路Pを生成するに当たり、携帯通信端末3の表示部51に表示された目標走行経路設定用の入力案内に従って、運転者や管理者等のユーザ等が作業車両や作業装置12の種類や機種等の車体データを入力しており、入力された車体データが端末記憶部54に記憶されている。目標走行経路Pの生成対象となる走行領域S(図3参照)を圃場としており、携帯通信端末3の端末電子制御ユニット52は、圃場の形状や位置を含む圃場データを取得して端末記憶部54に記憶している。
圃場データの取得について説明すると、ユーザ等が運転してトラクタ1を実際に走行させることで、端末電子制御ユニット52は、測位ユニット21にて取得するトラクタ1の現在位置等から圃場の形状や位置等を特定するための位置情報を取得することができる。端末電子制御ユニット52は、取得した位置情報から圃場の形状及び位置を特定し、その特定した圃場の形状及び位置から特定した走行領域Sを含む圃場データを取得している。図3では、矩形状の走行領域Sが特定された例を示している。
特定された圃場の形状や位置等を含む圃場データが端末記憶部54に記憶されると、走行経路生成部53は、端末記憶部54に記憶されている圃場データや車体データを用いて、目標走行経路Pを生成する。
図3に示すように、走行経路生成部53は、走行領域S内を中央領域R1と外周領域R2とに区分け設定している。中央領域R1は、走行領域Sの中央部に設定されており、先行してトラクタ1を往復方向に自動走行させて所定の作業(例えば、耕耘等の作業)を行う往復作業領域となっている。外周領域R2は、中央領域R1の周囲に設定されており、中央領域R1に後続してトラクタ1を周回方向に自動走行させて所定の作業を行う周回作業領域となっている。走行経路生成部53は、例えば、車体データに含まれる旋回半径やトラクタ1の前後幅及び左右幅等から、トラクタ1を圃場の畔際で旋回走行させるために必要となる旋回走行用のスペース等を求めている。走行経路生成部53は、中央領域R1の外周に求めたスペース等を確保するように、走行領域S内を中央領域R1と外周領域R2とに区分けしている。
走行経路生成部53は、図3に示すように、車体データや圃場データ等を用いて、目標走行経路Pを生成している。例えば、目標走行経路Pは、中央領域R1において同じ直進距離を有して作業幅に対応する一定距離をあけて平行に配置設定された複数の作業経路P1と、隣接する作業経路P1の始端と終端とを連結する連結経路P2と、外周領域R2において周回する周回経路P3(図中点線にて示している)とを有している。複数の作業経路P1は、トラクタ1を直進走行させながら、所定の作業を行うための経路である。連結経路P2は、所定の作業を行わずに、トラクタ1の走行方向を180度転換させるためのUターン経路であり、作業経路P1の終端と隣接する次の作業経路P1の始端とを連結している。周回経路P3は、外周領域R2にてトラクタ1を周回走行させながら、所定の作業を行うための経路である。周回経路P3は、走行領域Sの四隅に相当する位置において、トラクタ1を前進走行と後進走行とに切り替えることで、トラクタ1の走行方向を90度転換させるようにしている。ちなみに、図3に示す目標走行経路Pは、あくまで一例であり、どのような目標走行経路を設定するかは適宜変更が可能である。
走行経路生成部53にて生成された目標走行経路Pは、表示部51に表示可能であり、車体データ及び圃場データ等と関連付けた経路データとして端末記憶部54に記憶されている。経路データには、目標走行経路Pの方位角、及び、目標走行経路Pでのトラクタ1の走行形態等に応じて設定された設定エンジン回転速度や目標走行速度、等が含まれている。
このようにして、走行経路生成部53が目標走行経路Pを生成すると、端末電子制御ユニット52が、携帯通信端末3からトラクタ1に経路データを転送することで、トラクタ1の車載電子制御ユニット18が、経路データを取得することができる。車載電子制御ユニット18は、取得した経路データに基づいて、測位ユニット21にて自己の現在位置(トラクタ1の現在位置)を取得しながら、目標走行経路Pに沿ってトラクタ1を自動走行させることができる。測位ユニット21にて取得するトラクタ1の現在位置については、リアルタイム(例えば、数秒周期)でトラクタ1から携帯通信端末3に送信されており、携帯通信端末3にてトラクタ1の現在位置を把握している。
経路データの転送に関しては、トラクタ1が自動走行を開始する前の段階において、経路データの全体を端末電子制御ユニット52から車載電子制御ユニット18に一挙に転送することができる。また、例えば、目標走行経路Pを含む経路データを、データ量の少ない所定距離ごとの複数の経路部分に分割することもできる。この場合には、トラクタ1が自動走行を開始する前の段階においては、経路データの初期経路部分のみが端末電子制御ユニット52から車載電子制御ユニット18に転送される。自動走行の開始後は、トラクタ1がデータ量等に応じて設定された経路取得地点に達するごとに、その地点に対応する以後の経路部分のみの経路データが端末電子制御ユニット52から車載電子制御ユニット18に転送するようにしてもよい。
トラクタ1の自動走行を開始する場合には、例えば、ユーザ等がスタート地点にトラクタ1を移動させて、各種の自動走行開始条件が満たされると、携帯通信端末3にて、ユーザが表示部51を操作して自動走行の開始を指示することで、携帯通信端末3は、自動走行の開始指示をトラクタ1に送信する。これにより、トラクタ1では、車載電子制御ユニット18が、自動走行の開始指示を受けることで、測位ユニット21にて自己の現在位置(トラクタ1の現在位置)を取得しながら、目標走行経路Pに沿ってトラクタ1を自動走行させる自動走行制御を開始する。車載電子制御ユニット18が、測位ユニット21(衛星測位システムに相当する)により取得されるトラクタ1の測位情報に基づいて、走行領域S内の目標走行経路Pに沿ってトラクタ1を自動走行させる自動走行制御を行う自動走行制御部として構成されている。
自動走行制御には、変速装置13の作動を自動制御する自動変速制御、ブレーキ操作機構15の作動を自動制御する自動制動制御、左右の前輪5を自動操舵する自動操舵制御、及び、ロータリ耕耘装置等の作業装置12の作動を自動制御する作業用自動制御、等が含まれている。
自動変速制御においては、変速制御部181が、目標走行速度を含む目標走行経路Pの経路データと測位ユニット21の出力と車速センサ19の出力とに基づいて、目標走行経路Pでのトラクタ1の走行形態等に応じて設定された目標走行速度がトラクタ1の車速として得られるように変速装置13の作動を自動制御する。
自動制動制御においては、制動制御部182が、目標走行経路Pと測位ユニット21の出力とに基づいて、目標走行経路Pの経路データに含まれている制動領域において左右のサイドブレーキが左右の後輪6を適正に制動するようにブレーキ操作機構15の作動を自動制御する。
自動操舵制御においては、トラクタ1が目標走行経路Pを自動走行するように、操舵角設定部184が、目標走行経路Pの経路データと測位ユニット21の出力とに基づいて左右の前輪5の目標操舵角を求めて設定し、設定した目標操舵角をパワーステアリング機構14に出力する。パワーステアリング機構14が、目標操舵角と舵角センサ20の出力とに基づいて、目標操舵角が左右の前輪5の操舵角として得られるように左右の前輪5を自動操舵する。
作業用自動制御においては、作業装置制御部183が、目標走行経路Pの経路データと測位ユニット21の出力とに基づいて、トラクタ1が作業経路P1(例えば、図3参照)の始端等の作業開始地点に達するのに伴って作業装置12による所定の作業(例えば耕耘作業)が開始され、かつ、トラクタ1が作業経路P1(例えば、図3参照)の終端等の作業終了地点に達するのに伴って作業装置12による所定の作業が停止されるように、クラッチ操作機構16及び昇降駆動機構17の作動を自動制御する。
このようにして、トラクタ1においては、変速装置13、パワーステアリング機構14、ブレーキ操作機構15、クラッチ操作機構16、昇降駆動機構17、車載電子制御ユニット18、車速センサ19、舵角センサ20、測位ユニット21、及び、通信モジュール25、等によって自動走行ユニット2が構成されている。
この実施形態では、キャビン10にユーザ等が搭乗せずにトラクタ1を自動走行させるだけでなく、キャビン10にユーザ等が搭乗した状態でトラクタ1を自動走行させることも可能となっている。よって、キャビン10にユーザ等が搭乗せずに、車載電子制御ユニット18による自動走行制御により、トラクタ1を目標走行経路Pに沿って自動走行させることができるだけでなく、キャビン10にユーザ等が搭乗している場合でも、車載電子制御ユニット18による自動走行制御により、トラクタ1を目標走行経路Pに沿って自動走行させることができる。
キャビン10にユーザ等が搭乗している場合には、車載電子制御ユニット18にてトラクタ1を自動走行させる自動走行状態と、ユーザ等の運転に基づいてトラクタ1を走行させる手動走行状態とに切り替えることができる。よって、自動走行状態にて目標走行経路Pを自動走行している途中に、自動走行状態から手動走行状態に切り替えることができ、逆に、手動走行状態にて走行している途中に、手動走行状態から自動走行状態に切り替えることができる。手動走行状態と自動走行状態との切り替えについては、例えば、運転席39の近傍に、自動走行状態と手動走行状態とに切り替えるための切替操作部を備えることができるとともに、その切替操作部を携帯通信端末3の表示部51に表示させることもできる。また、車載電子制御ユニット18による自動走行制御中に、ユーザがステアリングホイール38を操作すると、自動走行状態から手動走行状態に切り替えることができる。
トラクタ1は、キャビン10にユーザ等が搭乗せずに自動走行可能であるので、ユーザやトラクタ1の周辺の人等がトラクタ1の走行状況がどのような状態であるかを把握できるように、トラクタ1の走行状況を表示することが望まれている。そこで、図2に示すように、トラクタ1には、トラクタ1の走行状況を検知する走行状況検知部120と、その走行状況検知部120にて検知したトラクタ1の走行状況に応じた状態表示を行う走行状況表示部110とが設けられている。
また、車載電子制御ユニット18は、その走行状況表示部110の状態表示を制御する表示制御部122と、走行状況表示部110の状態を判別する表示部状態判別部123と、トラクタ1の現在位置が公道上であるかを判定する公道判定部124と、当該表示部状態判別部123の判別結果等に応じてトラクタ1の走行を牽制又は禁止する走行牽制制御部125とを有している。
ちなみに、図1では、走行状況表示部110を省略して図示している。
車載電子制御ユニット18は、トラクタ1が自動走行状態であるか又は手動走行状態であるか等、どのような走行状態であるかを把握しているとともに、走行状態が自動走行状態である場合には、自動走行状態においてどのような状態であるかも把握している。そこで、走行状況検知部120は、車載電子制御ユニット18の把握状況に応じて、トラクタ1がどのような状態であるかを検知している。
走行状況検知部120は、例えば、トラクタ1が自動走行状態であるか又は手動走行状態であるか等、どのような走行状態であるかを検知しているとともに、走行状態が自動走行状態である場合には、自動走行状態においてどのような状態であるかを検知している。走行状況検知部120は、例えば、自動走行の準備済みの状態であるか、自動走行を開始する状態であるか、自動走行中の状態であるか、自動走行を一時停止している状態であるか、自動走行を非常停止している状態であるか等を検知している。
自動走行の一時停止については、ユーザ等が携帯通信端末3を操作することで、トラクタ1の自動走行を一時停止できるとともに、例えば、障害物を検知した場合やトラクタ1の現在位置を取得し難い場合に、車載電子制御ユニット18がトラクタ1の自動走行を一時停止できる。よって、走行状況検知部120は、携帯通信端末3の操作により自動走行を一時停止している状態であるか、車載電子制御ユニット18により自動走行を一時停止している状態であるかを識別して検知している。
自動走行の非常停止についても、ユーザ等が携帯通信端末3を操作することで、トラクタ1の自動走行を非常停止できるとともに、例えば、トラクタ1に備えられる装置の故障や目標走行経路Pからのズレ量が所定量以上となった場合に、車載電子制御ユニット18がトラクタ1の自動走行を非常停止できる。よって、走行状況検知部120は、携帯通信端末3の操作により自動走行を非常停止している状態であるか、車載電子制御ユニット18により自動走行を非常停止している状態であるかを識別して検知している。
走行状況表示部110は、図5(a)に示すように、例えば、点灯する色が異なる複数の表示灯110a〜110c(例えば、3つの表示灯)を備えている。走行状況表示部110は、上方側から、表示灯110a〜110cの順に配置されている。
表示制御部122は、トラクタ1の走行状況に応じて、走行状況表示部110における複数の表示灯110a〜110cのうち、どの表示灯を点灯させるかを変更させることで、走行状況表示部110の状況表示を制御している。
例えば、走行状況検知部120にて手動走行状態である状況を検知した場合には、表示制御部122が、走行状況表示部110における複数の表示灯110a〜110cの全てを消灯させる。走行状況検知部120にて自動走行状態において自動走行の準備済みの状況を検知した場合には、表示制御部122が、走行状況表示部110における複数の表示灯110a,110b,110cの全てを点灯させる。走行状況検知部120にて自動走行状態において自動走行中である状況を検知した場合には、表示制御部122が、走行状況表示部110における複数の表示灯110a,110b,110cのうち、特定の1つの表示灯のみを点灯させる。走行状況検知部120にて自動走行状態において自動走行を一時停止している状況を検知した場合には、表示制御部122が、走行状況表示部110における複数の表示灯110a,110b,110cのうち、別の特定の1つの表示灯のみを点灯させる。このようにして、表示制御部122は、走行状況検知部120にて検知したトラクタ1の走行状況に応じて、走行状況表示部110の状況表示を変更させることで、トラクタ1の走行状況がどのような状況であるかをユーザ等が認識可能となっている。
走行状況表示部110は、ユーザ等に対して視覚的な表示を行うだけでなく、聴覚的な報知も行えるように構成されている。走行状況表示部110は、例えば、報知ブザー等の報知部を備えている。表示制御部122は、走行状況検知部120にて検知したトラクタ1の走行状況に応じて、走行状況表示部110の状況表示を変更させるだけでなく、報知部の報知方法を変更させることで、トラクタ1の走行状況がどのような状況であるかをユーザ等が認識可能となっている。報知部の報知方法としては、例えば、1回だけ報知部にて報知させる方法、所定回数だけ断続的に報知部にて報知させる方法、連続的に報知部にて報知させる方法等の各種の方法を適用することができる。
以下、図4に基づいて、走行状況表示部110の配置位置について説明する。
走行状況表示部110の配置位置については、各種の箇所を適用することができるが、走行状況表示部110は、平面視において、少なくともトラクタ1の対角(作業車両本体の対角に相当する)に一対配置されている。ちなみに、図4では、走行状況表示部110の配置位置を中心に説明するために、アンテナユニット80、及び、3点リンク機構11等を省略して図示している。
図4では、走行状況表示部110として、キャビン10の左前の角部に相当する位置に配置された第1走行状況表示部110Aと、キャビン10の右後の角部に相当する位置に配置された第2走行状況表示部110Bとを備えている。このように、第1走行状況表示部110Aと第2走行状況表示部110Bとは、キャビン10の対角に相当する位置に配置されている。
第1走行状況表示部110Aは、キャビン10の左前の角部に相当する位置において、左側の前側支柱36の近傍位置に配置されている。キャビン10の前方側には、キャビン10の右前の角部に相当する位置に、上下方向に延びる状態でマフラーが配置されているので、第1走行状況表示部110Aは、キャビン10の左右方向においてマフラーとは反対側で且つキャビン10よりも前方側に配置されている。第1走行状況表示部110Aは、上下方向において、ルーフ35よりも下方側で且つフロントガラス32の上方側領域に相当する位置に配置されている。例えば、キャビン10内の運転席39(図1参照)に着座したユーザ等が第1走行状況表示部110Aを見た場合に、左側の前側支柱36が第1走行状況表示部110Aの少なくとも一部と重複して、左側の前側支柱36にて第1走行状況表示部110Aの少なくとも一部が隠れるように、第1走行状況表示部110Aを配置することができる。
左側の前側支柱36には、上下方向に延びる手摺43が取り付けられているので、第1走行状況表示部110Aは、手摺43を利用して上方側に延びる起立姿勢にて備えられている。このようにして、第1走行状況表示部110Aは、手摺43を介して、キャビンフレーム31における左側の前側支柱36に取り付けられている。よって、第1走行状況表示部110Aは、防振対策が施されたキャビン10を構成するキャビンフレーム31に取り付けられており、エンジン9等からの振動が第1走行状況表示部110Aに伝達されるのを防止している。
第2走行状況表示部110Bは、図4に示すように、キャビン10の右後の角部に相当する位置において、右側の後側支柱37の近傍位置に配置されている。例えば、キャビン10内の運転席39に着座したユーザ等が第2走行状況表示部110Bを見た場合に、右側の後側支柱37が第2走行状況表示部110Bの少なくとも一部と重複して、右側の後側支柱37にて第2走行状況表示部110Bの少なくとも一部が隠れるように、第2走行状況表示部110Bを配置することができる。
第2走行状況表示部110Bは、右側の後側支柱37を利用して上方側の延びる起立姿勢にて備えられている。よって、第2走行状況表示部110Bは、防振対策が施されたキャビン10を構成するキャビンフレーム31に取り付けられており、エンジン9等からの振動が第2走行状況表示部110Bに伝達されるのを防止している。
これら走行状況表示部110は、図5に示すように、上方側から順に表示灯110a〜110cを配置してなる柱状のものとして構成されており、前側支柱36や後側支柱37側に固定される有底筒状の筒状ケーシング112(格納部の一例)に対して上下方向に手動で移動可能な状態で支持されている。
走行状況表示部110は、図5(a)に示すように、上方に移動して筒状ケーシング112から上方に突出することで、表示灯110a〜110cが周囲から視認可能となり、当該表示灯110a〜110cの点灯により走行状況の表示を行うことができる表示可能状態となる。一方、走行状況表示部110は、図5(b)に示すように、下方に移動して筒状ケーシング112の内部に格納されることで、表示灯110a〜110cが周囲から視認できなくなる。即ち、走行状況表示部110を筒状ケーシング112に格納した状態が、周囲に対して走行状況の表示を行うことができない表示不能状態とされている。
このように、走行状況表示部110をユーザ等が手動で上下に移動させる形態で、当該走行状況表示部110は上記表示可能状態と上記表示不能状態との間で状態変更可能に構成されている。
具体的に、図6に示すように、筒状ケーシング112の内部には、走行状況表示部110の底面を支持するL字状のステー114が設けられている。また、このステー114には、縦長の長孔114aが形成されており、その長孔114aには、筒状ケーシング112に固定されたボルト等の連結具115が挿通されている。この構成により、走行状況表示部110が固定されたステー114は、筒状ケーシング112の内部において、上下方向に移動可能な状態となる。
また、筒状ケーシング112の内部の下方側には、近接スイッチ113が設けられている。そして、この近接スイッチ113は、ステー114が上方側に移動して当該ステー114に固定された走行状況表示部110が筒状ケーシング112の上方に露出された状態(図5(a)に示す状態)にてOFF状態となり、ステー114が下方側に移動して当該ステー114に固定された走行状況表示部110が筒状ケーシング112の内部に収容された状態(図5(b)に示す状態)にてON状態となる。
そして、車載電子制御ユニット18の表示部状態判別部123は、この近接スイッチ113の出力信号により、走行状況表示部110の状態が、図5(a)に示す表示可能状態であるか、図5(b)に示す表示不能状態であるかを判別することができる。
また、車載電子制御ユニット18の公道判定部124は、測位ユニット21にて取得されるトラクタ1の現在位置を公道の位置が識別された地図情報とを参照して、そのトラクタ1の現在位置が公道上であるか否かを判別するように構成されている。
以下、車載電子制御ユニット18の走行牽制制御部125(図2参照)により実行される走行に対する牽制又は禁止を判断するための制御フローについて、図7に基づいて説明する。
先ず、公道判定部124によりトラクタ1の現在位置が公道上ではなく走行領域S内であると判定された場合(ステップ#1のNo)には、携帯通信端末3からの自動走行の開始の指示の入力(ステップ#2のYes)に伴ってトラクタ1の自動走行の可否が判断される。
即ち、自動走行の開始が指示されて(ステップ#2のYes)、表示部状態判別部123により走行状況表示部110の状態が表示可能状態であると判別された場合(ステップ#3のYes)には、走行状況表示部110の表示により周囲にトラクタ1の走行状況を周囲の人に認識させながら安全な自動走行が可能な状態であるとして、自動走行制御の実行を許容する自動走行許容処理が実行される(ステップ#4)。
一方、表示部状態判別部123により走行状況表示部110の状態が表示不能状態であると判別された場合(ステップ#3のNo)には、自動走行の開始を牽制して注意喚起を行うべく、自動走行の開始を牽制する自動走行牽制処理として、自動走行制御の実行を禁止する自動走行禁止処理が実行される(ステップ#5)。
また、公道判定部124によりトラクタ1の現在位置が公道上である判定された場合(ステップ#1のYes)には、例えばユーザの運転によるトラクタ1の手動走行の可否が判断される。
即ち、表示部状態判別部123により走行状況表示部110の状態が表示可能状態であると判別された場合(ステップ#6のYes)には、法規制の違反を未然に防ぐべく、例えばエンジン9を停止させたりブレーキ操作機構15によりブレーキを作動させるなどして、ユーザの運転による手動走行を禁止する公道走行禁止処理が実行される(ステップ#7)。
一方、表示部状態判別部123により走行状況表示部110の状態が表示不能状態であると判別された場合(ステップ#6のNo)には、例えばユーザの運転による手動走行を許容する公道走行許容処理が実行される(ステップ#8)。
また、上記ステップ#5において自動走行禁止処理を実行した場合、及び上記ステップ#7において公道走行禁止処理を実行した場合には、トラクタ1の自動走行や手動走行を禁止した旨をユーザに認識させるために、携帯通信端末3や運転席39に設けられた表示部にその旨を表示したり通知音声を出力するなどして、ユーザに対して通知する通知処理が実行される(ステップ#9)。
すると、ユーザは、自動走行や手動走行が禁止されたことを確実に認識することができるので、走行状況表示部110の状態を正常なものに変更した上で、自動走行や手動走行を再度開始させることができる。
〔別実施形態〕
本発明の他の実施形態について説明する。尚、以下に説明する各実施形態の構成は、それぞれ単独で適用することに限らず、他の実施形態の構成と組み合わせて適用することも可能である。
(1)作業車両の構成は種々の変更が可能である。
例えば、作業車両は、エンジン9と走行用の電動モータとを備えるハイブリット仕様に構成されていてもよく、また、エンジン9に代えて走行用の電動モータを備える電動仕様に構成されていてもよい。
例えば、作業車両は、走行部として、左右の後輪6に代えて左右のクローラを備えるセミクローラ仕様に構成されていてもよい。
例えば、作業車両は、左右の後輪6が操舵輪として機能する後輪ステアリング仕様に構成されていてもよい。
(2)上記実施形態では、走行状況表示部110を筒状ケーシング112に格納した状態を周囲に対して走行状況の表示を行うことができない表示不能状態とし、当該走行状況表示部110を支持するステー114の移動を検知する近接スイッチ113の出力信号により走行状態表示部120が表示可能状態であるか表示不能状態であるかを判別するように構成した。
しかし、別の形態で走行状況表示部110を表示不能状態としてその状態を判別しても構わない。例えば、走行状況表示部110をトラクタ1から取り外した状態を、上記表示不能状態とすることもできる。この場合、走行状況表示部110の取り外しを検知する形態で、走行状態表示部120が表示可能状態であるか表示不能状態であるかを判別することができる。
また、圃場において、安全な自動走行を行うべく走行状況表示部110の状態が表示可能状態であるか否かを判定するために、走行状況表示部110への給電が停止されている場合には、表示可能状態ではないと判定するように構成することもできる。ただし、走行状況表示部110への給電が停止されている場合であっても、走行状況表示部110が外部に露出されていることで給電さえあれば周囲に対して走行状況を表示可能な状態である場合には、ユーザの運転による手動走行を禁止する公道走行禁止処理を実行して、公道上での法規制の違反を未然に防ぐことができる。
(3)上記実施形態では、表示部状態判別部123により走行状況表示部110の状態が表示不能状態であると判別された場合には、自動走行の開始を牽制する自動走行牽制処理として、自動走行制御の実行を禁止する自動走行禁止処理を実行するように構成した。しかし、表示不能状態であると判定された場合に実行される自動走行牽制処理として、自動走行制御の実行については許容しながら、注意喚起を行う音声出力や表示等の通知のみを行う通知処理を実行するように構成しても構わない。
1 トラクタ(作業車両)
18 車載電子制御ユニット(制御部)
52 端末電子制御ユニット(制御部)
110 走行状況表示部
112 筒状ケーシング(格納部)
120 走行状況表示部
123 表示部状態判別部
124 公道判定部
125 走行牽制制御部

Claims (5)

  1. 作業車両を自動走行させる自動走行制御を実行可能な制御部と、
    前記作業車両に設けられ、当該作業車両の走行状況の表示を周囲に対して行う走行状況表示部と、を備えた自動走行システムであって、
    前記走行状況表示部が、前記走行状況の表示を行うことができる表示可能状態と当該表示可能状態ではない表示不能状態との間で状態変更可能に構成され、
    前記走行状況表示部の状態が前記表示可能状態であるか前記表示不能状態であるかを判別可能な表示部状態判別部と、
    前記表示部状態判別部により前記走行状況表示部の状態が前記表示不能状態であると判別した場合に、前記自動走行の開始を牽制する自動走行牽制処理を実行する走行牽制制御部と、を備えた自動走行システム。
  2. 前記表示不能状態は、前記走行状況表示部を前記作業車両から取り外した状態、前記走行状況表示部を格納部に格納した状態である請求項1に記載の自動走行システム。
  3. 前記走行牽制制御部が、前記自動走行牽制処理として、前記自動走行の開始指示の入力時に前記走行状況表示部の状態が前記表示不能状態であると判別した場合、前記自動走行制御の実行を禁止する自動走行禁止処理を実行する請求項1又は2に記載の自動走行システム。
  4. 前記走行牽制制御部が、前記自動走行禁止処理により前記自動走行制御の実行を禁止した場合に、ユーザに対して通知する通知処理を実行する請求項3に記載の自動走行システム。
  5. 作業車両を自動走行させる自動走行制御を実行可能な制御部と、
    前記作業車両に設けられ、当該作業車両の走行状況の表示を周囲に対して行う走行状況表示部と、を備えた自動走行システムであって、
    前記走行状況表示部が、前記走行状況の表示を行うことができる表示可能状態と当該表示可能状態ではない表示不能状態との間で状態変更可能に構成され、
    前記走行状況表示部の状態が前記表示可能状態であるか前記表示不能状態であるかを判別可能な表示部状態判別部と、
    衛星測位システムにより測定される前記作業車両の現在位置が公道上であるか否かを判別する公道判定部と、
    前記公道判定部により前記作業車両の現在位置が公道上であると判別し、且つ、前記表示部状態判別部により前記走行状況表示部の状態が前記表示可能状態であると判別した場合に、前記作業車両の走行を禁止する公道走行禁止処理を実行する走行牽制制御部と、を備えた自動走行システム。
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