JP2021069379A - 作業車両用の自動走行システム - Google Patents

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Abstract

【課題】障害物に対する作業装置の接触回避を余裕をもって適切に行えるようにする。【解決手段】作業車両用の自動走行システムは、作業車両の現在位置を測定する測位ユニットと、 前記作業車両を自動走行させる自動走行ユニットと、 前記作業車両の横外方を検知範囲に含む障害物検知用の第1センサと、 前記作業車両の前方を検知範囲に含む障害物検知用の第2センサと、 前記作業車両の前方を3次元で測距可能な第3センサと、 前記第1センサ、前記第2センサおよび/または前記第3センサからの検知情報に基づいて前記障害物との接触を回避する接触回避制御を行う接触回避制御部と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、作業車両を作業地において自動走行させる作業車両用の自動走行システムに関する。
作業車両としては、作業車両の下方において地表に浸透する電磁放射を送受する地面浸透装置と、地面浸透装置からの信号により、機体下方における作業装置(作業具)の切削深さの範囲内における障害物(望ましくない物体)の存否を検出する物体検出装置と、物体検出装置からの信号に基づいて作業装置の昇降を制御する作業具制御装置とを有する自動物体応答制御装置を備えて、作業装置が作業地の障害物に接触するのを防止するように構成されたものがある(例えば特許文献1参照)。
特表平10−504079号公報
上記のような自動物体応答制御装置を備えると、作業装置が作業車両の下方に存在する障害物に接触するのを防止することができる。しかしながら、上記のような自動物体応答制御装置では、作業車両が接触回避対象となる障害物の上方に達するまでは、その障害物の存在を検知することができないことから、その障害物に対する作業装置の接触回避を余裕をもって適切に行うことができないようになっている。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、自動走行する作業車両が障害物に対する作業装置の接触回避を余裕をもって適切に行えるようにする点にある。
本発明の第1特徴構成は、
作業車両の現在位置を測定する測位ユニットと、
前記作業車両を自動走行させる自動走行ユニットと、
前記作業車両の横外方を検知範囲に含む障害物検知用の第1センサと、
前記作業車両の前方を検知範囲に含む障害物検知用の第2センサと、
前記作業車両の前方を3次元で測距可能な第3センサと、
前記第1センサ、前記第2センサおよび/または前記第3センサからの検知情報に基づいて前記障害物との接触を回避する接触回避制御を行う接触回避制御部と、を有する点にある。
本構成によれば、作業装置と障害物との接触回避のために、障害物の周辺での作業装置による作業精度の低下(例えば、作業の仕残し等)が生じる場合には、前述した障害物用報知処理により、携帯通信端末を所持する作業管理者や作業者等は、その作業精度の低下を容易に予測することができ、作業精度の低下に対する適切な補助作業を迅速に行える。
自動走行システムの概略構成を示す図 自動走行システムの概略構成を示すブロック図 目標走行経路の一例を示す図 側面視における各ライダーセンサの測定範囲及び各超音波センサの検知範囲を示す図 平面視における各ライダーセンサの測定範囲及び各超音波センサの検知範囲を示す図 第1超音波センサの取り付け箇所を示す斜視図 地図データ更新処理での地図データ処理部の制御作動を示すフローチャート 接触回避制御での接触回避制御部の制御作動を示すフローチャート 第1接触回避処理での接触回避制御部の制御作動を示すフローチャート 第2接触回避処理での接触回避制御部の制御作動を示すフローチャート 別実施形態での第2超音波センサの取り付け箇所を示す図
以下、本発明を実施するための形態の一例として、本発明に係る作業車両用の自動走行システムを、作業車両の一例であるトラクタに適用した実施形態を図面に基づいて説明する。
尚、本発明に係る作業車両用の自動走行システムは、トラクタ以外の、例えば乗用草刈機、乗用田植機、コンバイン、除雪車等の乗用作業車両、及び、無人草刈機等の無人作業車両に適用することができる。
図1及び図2に示すように、本実施形態で例示するトラクタ1は、作業車両用の自動走行システムによって作業地S(図3参照)等において自動走行するように構成されている。この自動走行システムは、トラクタ1に搭載された自動走行ユニット2、及び、自動走行ユニット2と通信可能に通信設定された携帯通信端末3を備えている。携帯通信端末3には、タッチ操作可能な表示部51(例えば、液晶パネル)等を有するタブレット型のパーソナルコンピュータやスマートフォン等を採用することができる。
トラクタ1は、駆動可能な操舵輪として機能する左右の前輪(走行部の一例)5、及び、駆動可能な左右の後輪(走行部の一例)6を有する走行機体7が備えられている。走行機体7の前部側には、前部フレーム27とボンネット8とが配置され、ボンネット8の内部には、コモンレールシステムを備えた電子制御式のディーゼルエンジン(以下、エンジンと称する)9が備えられている。走行機体7のボンネット8よりも後方側には、搭乗式の運転部を形成するキャビン10が備えられている。
走行機体7の後部には、3点リンク機構11を介して、作業装置12の一例である草刈装置が昇降可能に連結されている。これにより、トラクタ1は草刈仕様に構成されている。トラクタ1の後部には、草刈装置に代えて、ロータリ耕耘装置、プラウ、除雪装置等の作業装置12を連結することができる。
トラクタ1には、図2に示すように、エンジン9からの動力を変速する電子制御式の変速装置13、左右の前輪5を操舵する全油圧式のパワーステアリング機構14、左右の後輪6を制動する左右のサイドブレーキ(図示せず)、左右のサイドブレーキの油圧操作を可能にする電子制御式のブレーキ操作機構15、草刈装置等の作業装置12への伝動を断続する作業クラッチ(図示せず)、作業クラッチの油圧操作を可能にする電子制御式のクラッチ操作機構16、草刈装置等の作業装置12を昇降駆動する電子油圧制御式の昇降駆動機構17、トラクタ1の自動走行等に関する各種の制御プログラム等を有する車載電子制御ユニット18、トラクタ1の車速を検出する車速センサ19、前輪5の操舵角を検出する舵角センサ20、及び、トラクタ1の現在位置及び現在方位を測定する測位ユニット21等が備えられている。
尚、エンジン9には、電子ガバナを備えた電子制御式のガソリンエンジンを採用してもよい。変速装置13には、油圧機械式無段変速装置(HMT)、静油圧式無段変速装置(HST)、又は、ベルト式無段変速装置等を採用することができる。パワーステアリング機構14には、電動モータを備えた電動式のパワーステアリング機構14等を採用してもよい。
キャビン10の内部には、図1に示すように、パワーステアリング機構14(図2参照)を介した左右の前輪5の手動操舵を可能にするステアリングホイール38、搭乗者用の運転席39、タッチパネル式の表示部、及び、各種の操作具等が備えられている。キャビン10の前方側部位の両横側部には、キャビン10(運転席39)に対する乗降部となる乗降ステップ41が備えられている。
図2に示すように、車載電子制御ユニット18は、変速装置13の作動を制御する変速制御部181、左右のサイドブレーキの作動を制御する制動制御部182、草刈装置等の作業装置12の作動を制御する作業装置制御部183、自動走行時に左右の前輪5の目標操舵角を設定してパワーステアリング機構14に出力する操舵角設定部184、及び、予め設定された自動走行用の目標走行経路P(例えば、図3参照)等を記憶する不揮発性の車載記憶部185等を有している。
図2に示すように、測位ユニット21には、衛星測位システム(NSS:Navigation Satellite System)の一例であるGPS(Global Positioning System)を利用してトラクタ1の現在位置と現在方位とを測定する衛星航法装置22、及び、3軸のジャイロスコープ及び3方向の加速度センサ等を有してトラクタ1の姿勢や方位等を測定する慣性計測装置(IMU:Inertial Measurement Unit)23等が備えられている。GPSを利用した測位方法には、DGPS(Differential GPS:相対測位方式)やRTK−GPS(Real Time Kinematic GPS:干渉測位方式)等がある。本実施形態においては、移動体の測位に適したRTK−GPSが採用されている。そのため、作業地周辺の既知位置には、図1及び図2に示すように、RTK−GPSによる測位を可能にする基準局4が設置されている。
トラクタ1と基準局4との夫々には、図2に示すように、GPS衛星71(図1参照)から送信された電波を受信するGPSアンテナ24,61、及び、トラクタ1と基準局4との間における測位データを含む各種データの無線通信を可能にする通信モジュール25,62等が備えられている。これにより、衛星航法装置22は、トラクタ側のGPSアンテナ24がGPS衛星71からの電波を受信して得た測位データと、基地局側のGPSアンテナ61がGPS衛星71からの電波を受信して得た測位データとに基づいて、トラクタ1の現在位置及び現在方位を高い精度で測定することができる。又、測位ユニット21は、衛星航法装置22と慣性計測装置23とを備えることにより、トラクタ1の現在位置、現在方位、姿勢角(ヨー角、ロール角、ピッチ角)を高精度に測定することができる。
トラクタ1に備えられるGPSアンテナ24、通信モジュール25、及び、慣性計測装置23は、図1に示すように、アンテナユニット80に収納されている。アンテナユニット80は、キャビン10の前面側の上部位置に配置されている。
図2に示すように、携帯通信端末3には、表示部51等の作動を制御する各種の制御プログラム等を有する端末電子制御ユニット52、及び、トラクタ側の通信モジュール25との間における測位データを含む各種データの無線通信を可能にする通信モジュール55等が備えられている。端末電子制御ユニット52は、トラクタ1を自動走行させるための走行案内用の目標走行経路P(例えば、図3参照)を生成する走行経路生成部53、及び、ユーザが入力した各種の入力データや走行経路生成部53が生成した目標走行経路P等を記憶する不揮発性の端末記憶部54等を有している。
走行経路生成部53が目標走行経路Pを生成するに当たり、携帯通信端末3の表示部51に表示された目標走行経路設定用の入力案内に従って、運転者や管理者を含むユーザ等が、作業車両や作業装置12の種類及び機種等の車体データを入力しており、入力された車体データが端末記憶部54に記憶されている。目標走行経路Pの生成対象となる走行領域R(図3参照)を作業地Sでの作業領域としており、携帯通信端末3の端末電子制御ユニット52は、作業地Sを含む地図データを取得し、この地図データから作業地Sの形状や位置を特定し、その特定した作業地Sの形状や位置から特定した走行領域Rを含む作業地データを取得する。図3では、矩形状の走行領域Rが特定された例を示している。
特定された作業地Sの形状や位置等を含む作業地データが端末記憶部54に記憶されると、走行経路生成部53は、端末記憶部54に記憶されている作業地データや車体データを用いて目標走行経路Pを生成する。
図3に示すように、走行経路生成部53は、走行領域Rを中央領域R1と外周領域R2とに区分け設定している。中央領域R1は、走行領域Rの中央部に設定されており、先行してトラクタ1を往復方向に自動走行させて所定の作業(例えば、草刈り等の作業)を行う往復作業領域となっている。外周領域R2は、中央領域R1の周囲に設定されており、中央領域R1に後続してトラクタ1を周回方向に自動走行させて所定の作業を行う周回作業領域となっている。走行経路生成部53は、例えば、車体データに含まれる旋回半径やトラクタ1の前後長さ及び作業幅等から、トラクタ1を作業地Sの際で旋回走行させるために必要となる旋回走行用のスペース等を求めている。走行経路生成部53は、中央領域R1の外周に求めたスペース等を確保するように、走行領域Rを中央領域R1と外周領域R2とに区分けしている。
走行経路生成部53は、図3に示すように、車体データや作業地データ等を用いて目標走行経路Pを生成している。例えば、目標走行経路Pは、中央領域R1において同じ直進距離を有して作業幅に対応する一定間隔で平行に配置設定された複数の作業経路P1と、隣接する作業経路P1の終端と始端とを走行順に接続する非作業用の複数の旋回経路P2と、外周領域R2に形成される周回経路P3(図中点線にて示している)とを有している。複数の作業経路P1は、トラクタ1が直進走行しながら所定の作業を行うための経路である。旋回経路P2は、トラクタ1が所定の作業を行わずに、トラクタ1の走行方向を180度転換するためのUターン経路であり、作業経路P1の終端と隣接する次の作業経路P1の始端とを接続している。周回経路P3は、外周領域R2にてトラクタ1が周回走行しながら所定の作業を行うための経路である。周回経路P3において、走行領域Rの四隅に位置する経路部は、トラクタ1が前進走行と後進走行とを適宜行いながら、トラクタ1の走行方向を90度転換するための経路部である。ちなみに、図3に示す目標走行経路Pは、あくまで一例であり、どのような目標走行経路を生成するかは、車体データや作業地データ等に応じて種々の変更が可能である。
走行経路生成部53にて生成された目標走行経路Pは、表示部51に表示可能であり、車体データ及び作業地データ等と関連付けた経路データとして端末記憶部54に記憶されている。経路データには、目標走行経路Pの方位角、及び、目標走行経路Pでのトラクタ1の走行形態等に応じて設定された設定エンジン回転速度や目標走行速度等が含まれている。
このようにして、走行経路生成部53が目標走行経路Pを生成すると、端末電子制御ユニット52が、携帯通信端末3からトラクタ1に地図データとともに経路データを転送することで、トラクタ1の車載電子制御ユニット18が、地図データとともに経路データを取得することができる。車載電子制御ユニット18は、取得した経路データに基づいて、測位ユニット21にて自己の現在位置(トラクタ1の現在位置)を取得しながら、目標走行経路Pに沿ってトラクタ1を自動走行させることができる。測位ユニット21が取得するトラクタ1の現在位置については、リアルタイム(例えば、数秒周期)でトラクタ1から携帯通信端末3に送信されており、携帯通信端末3にてトラクタ1の現在位置が把握されている。
経路データの転送に関しては、トラクタ1が自動走行を開始する前の段階において、経路データの全体を端末電子制御ユニット52から車載電子制御ユニット18に一挙に転送することができる。又、例えば、目標走行経路Pを含む経路データを、データ量の少ない所定距離ごとの複数の経路部分に分割することもできる。この場合には、トラクタ1が自動走行を開始する前の段階においては、経路データの初期経路部分のみが端末電子制御ユニット52から車載電子制御ユニット18に転送される。自動走行の開始後は、トラクタ1がデータ量等に応じて設定された経路取得地点に達するごとに、その地点に対応する以後の経路部分のみの経路データが端末電子制御ユニット52から車載電子制御ユニット18に転送されるようにしてもよい。
トラクタ1の自動走行を開始する場合には、例えば、ユーザ等がスタート地点にトラクタ1を移動させた後に、各種の自動走行開始条件が満たされると、携帯通信端末3にて、ユーザが表示部51を操作して自動走行の開始を指示することで、携帯通信端末3は、自動走行の開始指示をトラクタ1に送信する。これにより、トラクタ1では、車載電子制御ユニット18が、自動走行の開始指示を受けることで、測位ユニット21にて自己の現在位置(トラクタ1の現在位置)を取得しながら、目標走行経路Pに沿ってトラクタ1を自動走行させる自動走行制御を開始する。
自動走行制御には、変速装置13の作動を自動制御する自動変速制御、ブレーキ操作機構15の作動を自動制御する自動制動制御、左右の前輪5を自動操舵する自動操舵制御、及び、草刈装置等の作業装置12の作動を自動制御する作業用自動制御等が含まれている。
自動変速制御においては、変速制御部181が、目標走行速度を含む目標走行経路Pの経路データと測位ユニット21の出力と車速センサ19の出力とに基づいて、目標走行経路Pでのトラクタ1の走行形態等に応じて設定された目標走行速度がトラクタ1の車速として得られるように変速装置13の作動を自動制御する。
自動制動制御においては、制動制御部182が、目標走行経路Pと測位ユニット21の出力とに基づいて、目標走行経路Pの経路データに含まれている制動領域において左右のサイドブレーキが左右の後輪6を適正に制動するようにブレーキ操作機構15の作動を自動制御する。
自動操舵制御においては、トラクタ1が目標走行経路Pを自動走行するように、操舵角設定部184が、目標走行経路Pの経路データと測位ユニット21の出力とに基づいて左右の前輪5の目標操舵角を求めて設定し、設定した目標操舵角をパワーステアリング機構14に出力する。パワーステアリング機構14が、目標操舵角と舵角センサ20の出力とに基づいて、目標操舵角が左右の前輪5の操舵角として得られるように左右の前輪5を自動操舵する。
作業用自動制御においては、作業装置制御部183が、目標走行経路Pの経路データと測位ユニット21の出力とに基づいて、トラクタ1が作業経路P1(例えば、図3参照)の始端等の作業開始位置に達するのに伴って作業装置12による所定の作業(例えば草刈り作業)が開始され、かつ、トラクタ1が作業経路P1(例えば、図3参照)の終端等の作業終了位置に達するのに伴って作業装置12による所定の作業が停止されるように、クラッチ操作機構16及び昇降駆動機構17の作動を自動制御する。
このようにして、このトラクタ1においては、変速装置13、パワーステアリング機構14、ブレーキ操作機構15、クラッチ操作機構16、昇降駆動機構17、車載電子制御ユニット18、車速センサ19、舵角センサ20、及び、通信モジュール25等により、測位ユニット21からの測定情報と目標走行経路Pとに基づいて、トラクタ1を目標走行経路Pに沿って自動走行させる自動走行ユニット2が構成されている。
この実施形態では、キャビン10にユーザ等が搭乗せずにトラクタ1を自動走行させるだけでなく、キャビン10にユーザ等が搭乗した状態でトラクタ1を自動走行させることも可能となっている。よって、キャビン10にユーザ等が搭乗せずに、車載電子制御ユニット18による自動走行制御により、トラクタ1を目標走行経路Pに沿って自動走行させることができるだけでなく、キャビン10にユーザ等が搭乗している場合でも、車載電子制御ユニット18による自動走行制御により、トラクタ1を目標走行経路Pに沿って自動
走行させることができる。
キャビン10にユーザ等が搭乗している場合には、トラクタの走行状態を、車載電子制御ユニット18にてトラクタ1を自動走行させる自動走行状態と、ユーザ等の運転に基づいてトラクタ1を走行させる手動走行状態とに切り替えることができる。よって、トラクタが自動走行状態にて目標走行経路Pを自動走行している途中において、トラクタの走行状態を自動走行状態から手動走行状態に切り替えることができる。逆に、トラクタが手動走行状態にて走行している途中において、トラクタの走行状態を手動走行状態から自動走行状態に切り替えることができる。手動走行状態と自動走行状態との切り替えについては、例えば、運転席39の近傍に、自動走行状態と手動走行状態との切り替えを可能にするための切替操作部を備えることができるとともに、その切替操作部を携帯通信端末3の表示部51に表示させることもできる。又、車載電子制御ユニット18による自動走行制御中に、ユーザがステアリングホイール38を操作すると、トラクタの走行状態が自動走行状態から手動走行状態に切り替わるようにすることもできる。
図1、図2及び図4〜6に示すように、トラクタ1は、トラクタ1(走行機体7)の周囲における障害物Zの存否を検知し、障害物Zを検知した場合に、作業装置12が障害物Zに接触するのを回避する接触回避システム100を備えている。接触回避システム100は、トラクタ1の右横外方を検知範囲Na,Nbに含む前後2つの第1超音波センサ103A,103Bを有する障害物検知用の右センサユニット103と、トラクタ1の左横外方を検知範囲Na,Nbに含む前後2つの第1超音波センサ104A,104Bを有する障害物検知用の左センサユニット104と、検知範囲Mがトラクタ1における作業装置12よりも前方側の底部1Aから下向きに設定された障害物検知用の第2超音波センサ105と、トラクタ1の前方側が測定範囲Cに設定された前ライダーセンサ101と、トラクタ1の後方側が測定範囲Dに設定された後ライダーセンサ102と、地図データを更新する地図データ処理部106と、作業装置12と障害物Zとの接触を回避する接触回避処理を行う接触回避制御部107とを有している。
各超音波センサ103A,103B,104A,104B,105は、発信した超音波が物体に当たって跳ね返ってくるまでの往復時間から物体までの距離を測定するTOF(Time Of Flight)方式により、物体までの距離を測定する。各超音波センサ103A,103B,104A,104B,105は、反射波の強度から、検知範囲内の物体が、作業装置12による所定の作業(例えば草刈り作業)に支障のない地面の凹凸や草等の作業対象物か、支障をきたすマンホールや側溝ブロック等の障害物Zかを判定する。
図1及び図4〜6に示すように、左センサユニット104は、キャビン10の左側下方に配置された左乗降ステップ41の底面に、小さい俯角を有する左下向き姿勢で取り付けられている。これにより、左センサユニット104は、トラクタ1の左外方側が検知範囲Nとなるように設定されている。左センサユニット104の検知範囲Nは、前後に並ぶ2つの第1超音波センサ104A,104Bの検知範囲Na,Nbを含む前後方向に広い範囲に設定されている。
図5に示すように、右センサユニット103は、キャビン10の右側下方に配置された右乗降ステップ41の底面に、小さい俯角を有する右下向き姿勢で取り付けられている。これにより、右センサユニット103は、トラクタ1の右外方側が検知範囲Nとなるように設定されている。右センサユニット103の検知範囲Nは、前後に並ぶ2つの第1超音波センサ103A,103Bの検知範囲Na,Nbを含む前後方向に広い範囲に設定され
ている。
図1及び図4に示すように、第2超音波センサ105は、トラクタ1における作業装置12よりも前方側に位置する前部フレーム27の底部27Aに、ボンネット8の前端よりも後方側で左右の前輪5の間に位置するように取り付けられている。これにより、第2超音波センサ105の検知範囲Mは、左右の前輪5の間において前部フレーム27の底部27Aから下向きに設定されている。
各ライダーセンサ(LiDAR Sensor:Light Detection and Ranging Sensor)101,1
02は、レーザ光(例えば、パルス状の近赤外レーザ光)が測定対象物に当たって跳ね返ってくるまでの往復時間から測定対象物までの距離を測定するTOF(Time Of Flight)方式により、測定対象物までの距離を測定する。各ライダーセンサ101,102は、レーザ光を上下方向及び左右方向に高速で走査し、各走査角における測定対象物までの距離を順次測定することで、測定対象物までの距離を3次元で測定する。各ライダーセンサ101,102は、測定範囲内における測定対象物までの距離をリアルタイムで繰り返し測定する。各ライダーセンサ101,102は、測定結果から3次元画像を生成して車載電子制御ユニット18に出力する。各ライダーセンサ101,102からの3次元画像は、トラクタ1の表示部や携帯通信端末3の表示部51等の表示装置に表示させることができ、これにより、ユーザ等にトラクタ1の前方側の状況と後方側の状況とを視認させることができる。ちなみに、3次元画像では、例えば、色等を用いて遠近方向での距離を示すことができる。
図1、図4及び図5に示すように、前ライダーセンサ101は、キャビン10のルーフ35における前端部の左右中央部位に、トラクタ1の前方側を斜め上方側から見下ろす前下がり姿勢で配置されている。これにより、前ライダーセンサ101は、トラクタ1の前方側が測定範囲Cとなるように設定されている。後ライダーセンサ102は、キャビン10のルーフ35における後端部の左右中央部位に、トラクタ1の後方側を斜め上方側から見下ろす後下がり姿勢で配置されている。これにより、後ライダーセンサ102は、トラクタ1の後方側が測定範囲Dとなるように設定されている。
ちなみに、各ライダーセンサ101,102の測定範囲C,Dに関しては、それらの左右方向の範囲を作業装置12の作業幅に応じた設定範囲に制限するカット処理を施すようにしてもよい。
図2に示すように、地図データ処理部106及び接触回避制御部107は、車載電子制御ユニット18に備えられている。車載電子制御ユニット18は、コモンレールシステムに含まれたエンジン用の電子制御ユニット、各ライダーセンサ101,102、及び、各センサユニット103,104等にCAN(Controller Area Network)を介して通信可
能に接続されている。
トラクタ1には、図1、図2及び図4に示すように、走行機体7の前方側を撮像範囲とする前カメラ108と、走行機体7の後方側を撮像範囲とする後カメラ109とが備えられている。前カメラ108は、前ライダーセンサ101と同様に、キャビン10のルーフ35における前端部の左右中央部位に、トラクタ1の前方側を斜め上方側から見下ろす前下がり姿勢で配置されている。後カメラ109は、後ライダーセンサ102と同様に、キャビン10のルーフ35における後端部の左右中央部位に、トラクタ1の後方側を斜め上方側から見下ろす後下がり姿勢で配置されている。前カメラ108及び後カメラ109の撮像画像は、トラクタ1の表示部や携帯通信端末3の表示部51等の表示装置に表示させることができ、これにより、ユーザ等にトラクタ1の周囲の状況を視認させることができる。
図2〜5に示すように、地図データ処理部106は、測位ユニット21からの測位情報と左右のセンサユニット103,104からの検知情報とに基づいて、左右のセンサユニット103,104が障害物Zを検知するごとに、検知した障害物Zをリアルタイムで地図データに登録して地図データを更新する地図データ更新処理を行う。接触回避制御部107は、更新後の地図データや測位ユニット21からの測位情報等に基づいて前述した接触回避制御をリアルタイムで行う。
図7に示すフローチャートに基づいて、地図データ更新処理での地図データ処理部106の制御作動について説明する。
地図データ処理部106は、左右のセンサユニット103,104からの検知情報を監視して、左右いずれかのセンサユニット103,104がマンホール等の障害物Zを検知したか否かを判定する障害物存否判定処理を行う(ステップ#1)。
地図データ処理部106は、障害物存否判定処理において障害物Zを検知したと判定した場合に、車体データに含まれている障害物Zを検知したセンサユニット103,104の位置情報(トラクタ1に対するセンサユニット103,104の取り付け位置)と、そのセンサユニット103,104からの検知情報に含まれているセンサユニット103,104から障害物Zまでの距離情報と、測位ユニット21からの測位情報に含まれているトラクタ1の位置情報とに基づいて、作業地Sにおける障害物Zの位置情報を取得する障害物位置情報取得処理を行う(ステップ#2)。
次に、地図データ処理部106は、取得した障害物Zの位置情報から障害物Zを地図データに登録して地図データを更新する地図データ更新処理を行う(ステップ#3)。 又、地図データ処理部106は、取得した障害物Zの位置情報を端末電子制御ユニット52に送信し、端末記憶部54に記憶された地図データの更新を端末電子制御ユニット52に指令する地図データ更新指令処理と、更新後の地図データを携帯通信端末3の表示部51に表示させて、携帯通信端末3を所持する管理者等にマンホール等の障害物Zの存在位置を知らせる障害物用報知処理とを行い(ステップ#4,#5)、その後ステップ#1に戻る。
つまり、例えば、図3〜5に示すようなマンホール等の障害物Zが存在する作業地Sにおいて、自動走行中のトラクタ1が、その左側方に存在する障害物Zの横側方を通過するときには、その障害物Zを左側のセンサユニット104が検知し、この検知に基づいて、地図データ処理部106が前述した障害物位置情報取得処理と地図データ更新処理とを行うことにより、接触回避制御部107は、更新後の地図データと測位ユニット21からの測位情報とに基づいて、トラクタ1が障害物Zの横側方を通過した時点において、その障害物Zが作業地Sのどの位置に存在するかを認知することができる。これにより、接触回避制御部107は、接触回避制御に基づく適切な接触回避用の各処理を余裕をもって行うことができる。
図8〜10に示すフローチャートに基づいて、接触回避制御での接触回避制御部107の制御作動について説明する。 図8に示すように、接触回避制御部107は、先ず、更新後の地図データと測位ユニット21からの測位情報とに基づいて、トラクタ1が障害物Zの存在位置から設定距離だけ手前の減速位置Pa(図3参照)に達したか否かを判定する減速位置到達判定処理を行う(ステップ#10)。
接触回避制御部107は、減速位置到達判定処理においてトラクタ1が減速位置Paに達していない間は、車速を接触回避用の設定速度まで低下させる減速処理を保留し、トラクタ1が減速位置Paに達するのに伴って減速処理を行う(ステップ#11)。
又、接触回避制御部107は、トレッド(輪距)等を含む車体データと更新後の地図データと測位ユニット21からの測位情報とに基づいて、トラクタ1の左右の前輪5及び左右の後輪6が地図データに登録された障害物Zに乗り上げるか否かを判定する乗り上げ判定処理を行う(ステップ#12)。
接触回避制御部107は、乗り上げ判定処理において乗り上げないと判定した場合は、第2超音波センサ105からの検知情報に基づいて障害物Zの高さを検知して昇降駆動機構17の作動を制御する第1接触回避処理を行い(ステップ#13)、乗り上げると判定
した場合は、前ライダーセンサ101からの測定情報に基づいて障害物Zの高さを検知して昇降駆動機構17の作動を制御する第2接触回避処理を行う(ステップ#14)。
そして、接触回避制御部107は、第1接触回避処理又は第2接触回避処理が終了すると、車速を減速処理が行われる前の元の車速まで上昇させる車速復帰処理を行い(ステップ#15)、その後ステップ#10に戻る。
図9に示すように、第1接触回避処理において、接触回避制御部107は、先ず、第2超音波センサ105が障害物Zの上方に達したときに得られる第2超音波センサ105からの検知情報に基づいて障害物Zの高さを検知する第1高さ検知処理を行う(ステップ#20)。
そして、接触回避制御部107は、検知した障害物Zの高さに適した作業装置12の最小限の接触回避高さを設定する第1回避高さ設定処理と、昇降駆動機構17の作動を制御して作業装置12を接触回避高さまで上昇させる第1回避上昇処理とを行う(ステップ#21,#22)。
その後、接触回避制御部107は、車体データと更新後の地図データと測位ユニット21からの測位情報とに基づいて、作業装置12が障害物Zの上方を通過したか否かを判定する第1通過判定処理を行う(ステップ#23)。
そして、接触回避制御部107は、第1通過判定処理において作業装置12が障害物Zの上方を通過していない間は、作業装置12を接触回避高さに維持する第1回避高さ維持処理を行い(ステップ#24)、作業装置12が障害物Zの上方を通過するのに伴って、作業装置12を第1回避上昇処理が行われる前の元の作業高さ位置まで下降させる作業高さ復帰処理を行う(ステップ#25)。
その後、第1接触回避処理を終了してステップ#15に移る。
図10に示すように、第2接触回避処理において、接触回避制御部107は、先ず、左右の前輪5が障害物Zに乗り上げることで前ライダーセンサ101からの測定情報が変化したときに、そのときの前ライダーセンサ101からの測定情報の変化に基づいて障害物Zの高さを検知する第2高さ検知処理を行う(ステップ#30)。ちなみに、接触回避制御部107は、左右両方の前輪5が障害物Zに乗り上げた場合は、そのときの前ライダーセンサ101からの測定情報の高低差に基づいて障害物Zの高さを検知する。又、接触回避制御部107は、左右いずれか一方の前輪5が障害物Zに乗り上げた場合は、そのときの前ライダーセンサ101からの測定情報の傾き具合に基づいて障害物Zの高さを検知する。
そして、接触回避制御部107は、検知した障害物Zの高さに適した作業装置12の最小限の接触回避高さを設定する第2回避高さ設定処理と、昇降駆動機構17の作動を制御して作業装置12を接触回避高さまで上昇させる第2回避上昇処理とを行う(ステップ#31,#32)。
その後、接触回避制御部107は、車体データと更新後の地図データと測位ユニット21からの測位情報とに基づいて、作業装置12が障害物Zの上方を通過したか否かを判定する第2通過判定処理を行う(ステップ#33)。
そして、接触回避制御部107は、第2通過判定処理において作業装置12が障害物Zの上方を通過していない間は、作業装置12を接触回避高さに維持する第2回避高さ維持処理を行い(ステップ#34)、作業装置12が障害物Zの上方を通過するのに伴って、作業装置12を第2回避上昇処理が行われる前の元の作業高さ位置まで下降させる作業高さ復帰処理を行う(ステップ#35)。
その後、第2接触回避処理を終了してステップ#15に移る。
上記の制御作動により、接触回避制御部107は、左右の前輪5が障害物Zに乗り上げないことで第2超音波センサ105による障害物Zの高さ検知が可能になる場合と、左右の前輪5が障害物Zに乗り上げることで第2超音波センサ105による障害物Zの高さ検知が不可能になる場合とにかかわらず、作業装置12による作業(例えば草刈り作業)を継続しながら、作業装置12が障害物Zに接触する虞を回避することができる。
又、作業装置12と障害物Zとの接触回避のために、障害物Zの周辺での作業装置12による作業精度の低下が生じる(例えば、草刈装置であれば刈り高さが高くなる)場合には、前述した障害物用報知処理により、携帯通信端末3を所持する管理者等は、その作業精度の低下を容易に予測することができ、作業精度の低下に対する適切な補助作業(例えば手刈り作業)を迅速に行える。
その上、前述した減速処理により、トラクタ1が減速位置Paに達するまでの車速を速くすることができる。その結果、作業効率の向上を図りながら作業装置12が障害物Zに接触する虞を回避することができる。
〔別実施形態〕
本発明の他の実施形態について説明する。
尚、以下に説明する各実施形態の構成は、それぞれ単独で適用することに限らず、他の
実施形態の構成と組み合わせて適用することも可能である。
(1)作業車両1の構成に関する代表的な別実施形態は以下の通りである。
例えば、作業車両1は、後側の走行部として、左右の後輪6に代えて左右のクローラを備えるセミクローラ仕様に構成されていてもよい。
例えば、作業車両1は、走行部として、左右の前輪5及び左右の後輪6に代えて左右のクローラを備えるフルクローラ仕様に構成されていてもよい。
例えば、作業車両1は、エンジン9の代わりに電動モータを備える電動仕様に構成されていてもよい。
例えば、作業車両1は、エンジン9と電動モータとを備えるハイブリッド仕様に構成さ
れていてもよい。
例えば、作業車両1は、左右の後輪6が操舵輪として機能する後輪ステアリング仕様に構成されていてもよい。
例えば、作業車両1は、自動走行システムを利用して複数の作業車両1を併走させて作業を行うように構成されていてもよい。
例えば、作業車両1は、キャビン10に代えて、走行機体7から搭乗空間の上方に延びる保護フレームを備えるように構成されていてもよい。
例えば、作業車両1は、左右の前輪5と左右の後輪6との間に作業装置12が昇降可能に備えられたミッドマウント仕様に構成されていてもよい。
(2)接触回避制御部107に関する代表的な別実施形態は以下の通りである。
例えば、接触回避制御部107は、接触回避制御において、例えば、作業車両1が障害物Zの上方を通らないように目標走行経路Pの一部を補正する経路補正処理を行う構成であってもよい。そして、この構成においては、接触回避制御部107が、補正した目標走行経路Pの一部を端末電子制御ユニット52に送信し、端末記憶部54に記憶された目標走行経路Pの補正を端末電子制御ユニット52に指令する経路補正指令処理と、補正後の目標走行経路Pを携帯通信端末3の表示部51に表示させて、携帯通信端末3を所持する管理者等に補正後の目標走行経路Pを知らせる補正経路報知処理とを行うようにしてもよい。
例えば、接触回避制御部107は、作業車両1が左右の前輪5と左右の後輪6との間に作業装置12が昇降可能に備えられたミッドマウント仕様である場合は、第2超音波センサ105又はライダーセンサ101からの検知情報に基づいて、障害物Zの高さが作業装置12の上昇限界高さを超えることを検知したときに、作業車両1の走行を停止させる強制停止処理を行う構成であってもよい。
例えば、接触回避制御部107は、作業装置12がロータリ耕耘装置等の接地式である場合は、前述した第1回避高さ設定処理及び第2回避高さ設定処理を行わずに、第1回避上昇処理及び第2回避上昇処理において、予め設定された作業待機用の上昇位置まで作業装置12を上昇させる構成であってもよい。
例えば、接触回避制御部107は、乗り上げ判定処理にて走行部5,6が障害物Zに乗り上げると判定した場合に、後ライダーセンサ102からの測定情報に基づいて障害物Zの高さを検知して昇降駆動機構17の作動を制御する第2接触回避処理を行う構成であってもよい。
(3)第1超音波センサ103A,103B,104A,104Bに関する代表的な別実施形態は以下の通りである。
例えば、第1超音波センサ103A,103B,104A,104Bは、作業車両1の左右両側部に1つずつ配置されていてもよく、又、作業車両1の左右両側部に3つ以上ずつ配置されていてもよい。
例えば、第1超音波センサ103A,103B,104A,104Bは、作業車両1の左右両側部において、前後方向に一定間隔をあけて配置されていてもよい。
(4)第2超音波センサ105は、例えば、図11に示すように、走行部5,6が障害物Zに乗り上げる前の段階において障害物Zの高さを検知することができるように、走行部5,6よりも前方側の位置に配置されていてもよい。
1 作業車両
1A 底部
3 携帯通信端末
2 自動走行ユニット
5 走行部(前輪)
6 走行部(後輪)
12 作業装置
17 昇降駆動機構
21 測位ユニット
54 記憶部(端末記憶部)
101 ライダーセンサ
102 ライダーセンサ
103A 第1超音波センサ
103B 第1超音波センサ
104A 第1超音波センサ
104B 第1超音波センサ
105 第2超音波センサ
106 地図データ処理部
107 接触回避制御部
185 記憶部(車載記憶部)
C 測定範囲(ライダーセンサ)
D 測定範囲(ライダーセンサ)
M 検知範囲(第2超音波センサ)
Na 検知範囲(第1超音波センサ)
Nb 検知範囲(第1超音波センサ)
Pa 減速位置
S 作業地
Z 障害物

Claims (5)

  1. 作業車両の現在位置を測定する測位ユニットと、
    前記作業車両を自動走行させる自動走行ユニットと、
    前記作業車両の横外方を検知範囲に含む障害物検知用の第1センサと、
    前記作業車両の前方を検知範囲に含む障害物検知用の第2センサと、
    前記作業車両の前方を3次元で測距可能な第3センサと、
    前記第1センサ、前記第2センサおよび/または前記第3センサからの検知情報に基づいて前記障害物との接触を回避する接触回避制御を行う接触回避制御部と、を有する作業車両用の自動走行システム。
  2. 前記作業車両には昇降自在な作業装置が設けられ、
    前記接触回避制御部は、前記作業装置と前記障害物との接触を回避するものであって、
    前記作業装置の昇降制御を行うことによって回避制御を実行することを特徴とする請求項1に記載の自動走行システム。
  3. 前記接触回避制御部は、前記検知情報に基づいて、前記作業車両の車速を低下させる減速制御を実行することを特徴とする請求項1または2に記載の自動走行システム。
  4. 前記第2センサの検知範囲は、前記底部よりも下方とすることを特徴とする請求項1から3いずれか1項に記載の自動走行システム。
  5. 前記第1超音波センサは、前記作業車両の側方に俯角を有する下向き姿勢で取り付けられていることを特徴とする請求項1から4いずれか1項に記載の自動走行システム。
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