JP2019165665A - 作業車両用の自動走行システム - Google Patents

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Abstract

【課題】旋回時に生じるスリップに起因した作業精度や作業効率の低下を防止する作業車両用の自動走行システムを提供する。【解決手段】衛星測位システムを利用する測位ユニット21からの測定情報に基づいて、トラクタ1を、平行に設定された複数の作業経路と、これらの作業経路を走行順に接続する複数の旋回経路と、を有する目標走行経路に沿って自動走行させる作業車両用の自動走行システムにおいて、測位ユニット21からの測定情報に基づいて、トラクタ1の作業経路での実車速を取得する実走行量取得部186と、トラクタ1の作業経路での推測車速と実車速とに基づいて、トラクタ1の作業経路でのスリップ率を算出するスリップ率算出部187と、そのスリップ率に基づいて旋回経路を補正する旋回経路補正部188とを備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、作業車両を作業地の目標走行経路に沿って自動走行させる作業車両用の自動走行システムに関する。
作業車両用の自動走行システムとしては、自動走行手段が、衛星測位システム(GPS)等を利用して作業車両の位置情報及び方位情報等を取得し、これらの位置情報及び方位情報等に基づいて、操舵アクチュエータや変速手段等を制御することで、作業車両を予め設定された目標走行経路(走行経路)に沿って自動走行させるように構成されたものがある(例えば特許文献1参照)。
特開2016−95659号公報
特許文献1に記載の目標走行経路(走行経路)には、一定間隔で平行に設定された複数の直進経路と、複数の直進経路の終端と始端とを走行順に接続する複数の旋回経路とが含まれている。直線経路は、作業車両が作業を行いながら走行する作業経路であり、旋回経路は、作業車両が作業を中断して走行する非作業経路である。
ところで、圃場などの作業地にて作業車両が走行する場合には、作業車両に備えられた駆動輪等の走行部と走行面との間においてスリップが生じることがある。このようなスリップが特許文献1に記載の発明に基づく作業車両の自動走行中に生じた場合、作業経路での自動走行時においては、自動走行手段が、前述した位置情報及び方位情報等に基づいて操舵アクチュエータを制御することにより、スリップの影響による作業経路からの作業車両の逸脱を防止することができる。しかしながら、旋回経路での自動走行時においては、スリップによる走行部の横滑りで作業車両の旋回半径が大きくなることから、旋回終了時に、次の作業経路に対する作業車両の横方向での位置ずれが大きくなる。このような大きな位置ずれが生じると、旋回終了後に、その位置ずれを修正するための大幅な位置合せ走行が必要になり、この大幅な位置合せ走行によって作業車両が次の作業経路上に達したときには、作業車両の作業装置が、次の作業経路の作業始端位置よりも進行方向下手側に大きく入り込んだ状態になる。つまり、旋回前の作業経路における作業車両の作業終了位置に対して、旋回後の作業経路における作業車両の作業開始位置が作業経路に沿う方向で大きく位置ずれすることになる。その結果、各作業経路の両端側に不揃いの未作業領域が残ることになり、各作業経路の両端側に残る未作業領域に対する作業が行い難くなる。
つまり、特許文献1に記載の発明では、旋回時に走行部と走行面との間に生じるスリップが考慮されていないことにより、スリップが生じた場合には、各作業経路の両端側に残る未作業領域が不揃いになる作業精度の低下を招くことになり、この作業精度の低下により、未作業領域に対する作業効率の低下を招くことになる。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、旋回時に走行部と走行面との間に生じるスリップに起因した作業精度や作業効率の低下を防止することができる作業車両用の自動走行システムを提供する点にある。
本発明の第1特徴構成は、作業車両用の自動走行システムにおいて、
衛星測位システムを利用して作業車両の現在位置を測定する測位ユニットと、
一定間隔で平行に設定された作業用の複数の作業経路と、前記作業経路の終端と始端とを走行順に接続する非作業用の複数の旋回経路と、を有する目標走行経路と、
前記測位ユニットからの測定情報と前記目標走行経路とに基づいて、前記作業車両を前記目標走行経路に沿って自動走行させる自動走行ユニットと、
前記測位ユニットからの測定情報に基づいて、前記作業車両の前記作業経路での実走行量を取得する実走行量取得部と、
前記作業車両の前記作業経路での推測走行量と前記実走行量とに基づいて、前記作業車両の前記作業経路でのスリップ率を算出するスリップ率算出部と、
前記スリップ率に基づいて前記旋回経路を補正する旋回経路補正部とを備えている点にある。
本構成によれば、スリップ率算出部が算出したスリップ率を考慮して旋回経路補正部が旋回経路を補正することから、作業車両が旋回経路での自動走行を終了したときに、旋回時のスリップに起因して、作業車両が次の作業経路に対して作業車両の横方向で大きく位置ずれする不具合の発生を防止することができる。これにより、その位置ずれを修正するための大幅な位置合せ走行が不要になり、この位置合せ走行に起因した旋回前の作業経路における作業車両の作業終了位置と、旋回後の作業経路における作業車両の作業開始位置との、作業経路に沿う方向での位置ずれが小さくなる。そのため、各作業経路の両端側に残る未作業領域が不揃いになることを抑制することができ、各作業経路の両端側に残る未作業領域に対する作業が行い易くなる。
その結果、作業車両が自動走行で旋回するときのスリップに起因して、各作業経路の両端側に残る未作業領域が不揃いになるという作業精度の低下を防止することができ、この作業精度の低下による未作業領域に対する作業効率の低下を防止することができる。
本発明の第2特徴構成は、
前記旋回経路補正部は、前記作業車両の前記旋回経路での旋回終了時に前記作業車両の作業装置が前記旋回経路に続く次の作業経路の延長線上に位置するように、前記旋回経路を補正する点にある。
本構成によれば、旋回経路補正部がスリップ率を考慮して上記のように旋回経路を補正することから、作業車両が旋回経路での自動走行を終了したときに、旋回時のスリップに起因して、作業車両が次の作業経路に対して作業車両の横方向で大きく位置ずれする不具合の発生をより確実に防止することができる。これにより、その位置ずれを修正するための位置合せ走行が不要になり、この位置合せ走行に起因した旋回前の作業経路における作業車両の作業終了位置と、旋回後の作業経路における作業車両の作業開始位置との、作業経路に沿う方向での位置ずれがなくなる。そのため、各作業経路の両端側に残る未作業領域が不揃いになることを防止することができ、各作業経路の両端側に残る未作業領域に対する作業が更に行い易くなる。
その結果、各作業経路の両端側に残る未作業領域が不揃いになる作業精度の低下をより確実に防止することができ、この作業精度の低下による未作業領域に対する作業効率の低下をより確実に防止することができる。
本発明の第3特徴構成は、
前記旋回経路補正部は、前記スリップ率が大きいほど前記旋回経路の旋回半径を大きくし、且つ、前記旋回半径に応じて前記作業車両の旋回開始が早くなるように前記目標走行経路における前記旋回経路の旋回開始位置を変更する点にある。
本構成によれば、旋回経路補正部が上記のように旋回経路の旋回半径を大きくすることにより、作業車両が旋回経路で自動走行するときにスリップが生じ難くなる。これにより、作業車両が旋回経路での自動走行を終了したときに、旋回時のスリップに起因して、作業車両が次の作業経路に対して作業車両の横方向に大きく位置ずれする不具合の発生をより確実に防止することができる。
又、旋回経路補正部が上記のように旋回経路の旋回開始位置を変更することにより、作業車両が旋回半径の大きい補正後の旋回経路を自動走行するときに、作業車両が予め設定された作業領域から領域外に食み出す虞を回避しながら、旋回前の作業経路における作業車両の作業終了位置に対して、旋回後の作業経路における作業車両の作業開始位置を、作業経路に沿う方向において揃え易くなる。
その結果、各作業経路の両端側に残る未作業領域が不揃いになる作業精度の低下をより確実に防止することができ、この作業精度の低下による未作業領域に対する作業効率の低下をより確実に防止することができる。
本発明の第4特徴構成は、
前記旋回経路補正部は、前記スリップ率が大きいほど、前記旋回経路の旋回始端側経路部を旋回後の作業経路から離れる方向に大きく湾曲させる点にある。
本構成によれば、スリップ率算出部が算出したスリップ率に応じて旋回経路の旋回半径を大きくしても、旋回経路における次の作業経路に対する旋回外側への張り出しを抑制することができる。これにより、作業車両の旋回経路から次の作業経路への移動をよりスムーズに行わせることができ、よって、旋回前の作業経路における作業車両の作業終了位置に対して、旋回後の作業経路における作業車両の作業開始位置を、作業経路に沿う方向において更に揃え易くなる。
この旋回経路の補正は、作業経路の配置間隔が作業幅との関係から作業車両の最小旋回半径の2倍程度に設定されている作業経路の配置間隔が狭い目標走行経路での作業車両の自動走行において好適である。これにより、例えば、旋回経路を、スリップ率に基づいて、後進経路部を有する複雑なスイッチバック方式に補正することなく、各作業経路の両端側に残る未作業領域が不揃いになる作業精度の低下を防止することができ、この作業精度の低下による未作業領域に対する作業効率の低下を防止することができる。
自動走行システムの概略構成を示す図 自動走行システムの概略構成を示すブロック図 目標走行経路の一例を示す図 側面視における前後のライダーセンサ及び左ソナーの測定範囲を示す図 平面視における前後のライダーセンサ及び左右のソナーの測定範囲を示す図 旋回経路の基準旋回経路と第1補正旋回経路と第2補正旋回経路とを示す図 旋回経路補正データにおけるスリップ率と旋回経路との対応関係を示す図 旋回経路補正処理での旋回経路補正部の制御作動を示すフローチャート 別実施形態における旋回経路の基準旋回経路と第1補正旋回経路と第2補正旋回経路とを示す図 別実施形態において第2補正旋回経路に採用されるスイッチバック方式の経路を示す図
以下、本発明を実施するための形態の一例として、本発明に係る作業車両用の自動走行システムを、作業車両の一例であるトラクタに適用した実施形態を図面に基づいて説明する。
尚、本発明に係る作業車両用の自動走行システムは、トラクタ以外の、例えば乗用草刈機、乗用田植機、コンバイン、運搬車、ホイールローダ、除雪車等の乗用作業車両、及び、無人草刈機などの無人作業車両に適用することができる。
図1及び図2に示すように、本実施形態で例示するトラクタ1は、作業車両用の自動走行システムによって作業地の一例である圃場S(図3参照)等において自動走行するように構成されている。この自動走行システムは、トラクタ1に搭載された自動走行ユニット2、及び、自動走行ユニット2と通信可能に通信設定された携帯通信端末3を備えている。携帯通信端末3には、タッチ操作可能な表示部51(例えば、液晶パネル)等を有するタブレット型のパーソナルコンピュータやスマートフォン等を採用することができる。
トラクタ1は、駆動可能な操舵輪として機能する左右の前輪5、及び、駆動可能な左右の後輪6を有する走行機体7が備えられている。走行機体7の前方側には、ボンネット8が配置され、ボンネット8の内部には、コモンレールシステムを備えた電子制御式のディーゼルエンジン(以下、エンジンと称する)9が備えられている。走行機体7のボンネット8よりも後方側には、搭乗式の運転部を形成するキャビン10が備えられている。
走行機体7の後部には、3点リンク機構11を介して、作業装置12の一例であるロータリ耕耘装置が昇降可能かつローリング可能に連結されている。これにより、トラクタ1はロータリ耕耘仕様に構成されている。トラクタ1の後部には、ロータリ耕耘装置に代えて、プラウ、播種装置、散布装置、草刈装置等の作業装置12を連結することができる。
トラクタ1には、図2に示すように、エンジン9からの動力を変速する電子制御式の変速装置13、左右の前輪5を操舵する全油圧式のパワーステアリング機構14、左右の後輪6を制動する左右のサイドブレーキ(図示せず)、左右のサイドブレーキの油圧操作を可能にする電子制御式のブレーキ操作機構15、ロータリ耕耘装置等の作業装置12への伝動を断続する作業クラッチ(図示せず)、作業クラッチの油圧操作を可能にする電子制御式のクラッチ操作機構16、ロータリ耕耘装置等の作業装置12を昇降駆動する電子油圧制御式の昇降駆動機構17、トラクタ1の自動走行等に関する各種の制御プログラム等を有する車載電子制御ユニット18、トラクタ1の車速を検出する車速センサ19、前輪5の操舵角を検出する舵角センサ20、及び、トラクタ1の現在位置及び現在方位を測定する測位ユニット21等が備えられている。
尚、エンジン9には、電子ガバナを備えた電子制御式のガソリンエンジンを採用してもよい。変速装置13には、油圧機械式無段変速装置(HMT)、静油圧式無段変速装置(HST)、又は、ベルト式無段変速装置等を採用することができる。パワーステアリング機構14には、電動モータを備えた電動式のパワーステアリング機構14等を採用してもよい。車速センサ19には、変速装置13から後輪用の差動装置に伝動する後輪用伝動軸の回転数を検出する回転センサが採用されている。そのため、このトラクタ1においては、車速センサ19の出力及び後輪6の周長等に基づいて車速(推定車速)を算出する車速算出部が備えられている。
キャビン10の内部には、図1に示すように、パワーステアリング機構14(図2参照)を介した左右の前輪5の手動操舵を可能にするステアリングホイール38、搭乗者用の運転席39、タッチパネル式の表示部、及び、各種の操作具等が備えられている。キャビン10の前方側部位の両横側部には、キャビン10(運転席39)に対する乗降部となる乗降ステップ41が備えられている。
図2に示すように、車載電子制御ユニット18は、変速装置13の作動を制御する変速制御部181、左右のサイドブレーキの作動を制御する制動制御部182、ロータリ耕耘装置等の作業装置12の作動を制御する作業装置制御部183、自動走行時に左右の前輪5の目標操舵角を設定してパワーステアリング機構14に出力する操舵角設定部184、及び、予め設定された自動走行用の目標走行経路P(例えば、図3参照)等を記憶する不揮発性の車載記憶部185等を有している。
図2に示すように、測位ユニット21には、衛星測位システム(NSS:Navigation Satellite System)の一例であるGPS(Global Positioning System)を利用してトラクタ1の現在位置と現在方位とを測定する衛星航法装置22、及び、3軸のジャイロスコープ及び3方向の加速度センサ等を有してトラクタ1の姿勢や方位等を測定する慣性計測装置(IMU:Inertial Measurement Unit)23等が備えられている。GPSを利用した測位方法には、DGPS(Differential GPS:相対測位方式)やRTK−GPS(Real Time Kinematic GPS:干渉測位方式)等がある。本実施形態においては、移動体の測位に適したRTK−GPSが採用されている。そのため、圃場周辺の既知位置には、図1及び図2に示すように、RTK−GPSによる測位を可能にする基準局4が設置されている。
トラクタ1と基準局4との夫々には、図2に示すように、GPS衛星71(図1参照)から送信された電波を受信するGPSアンテナ24,61、及び、トラクタ1と基準局4との間における測位データを含む各種データの無線通信を可能にする通信モジュール25,62等が備えられている。これにより、衛星航法装置22は、トラクタ側のGPSアンテナ24がGPS衛星71からの電波を受信して得た測位データと、基地局側のGPSアンテナ61がGPS衛星71からの電波を受信して得た測位データとに基づいて、トラクタ1の現在位置及び現在方位を高い精度で測定することができる。又、測位ユニット21は、衛星航法装置22と慣性計測装置23とを備えることにより、トラクタ1の現在位置、現在方位、姿勢角(ヨー角、ロール角、ピッチ角)を高精度に測定することができる。
トラクタ1に備えられるGPSアンテナ24、通信モジュール25、及び、慣性計測装置23は、図1に示すように、アンテナユニット80に収納されている。アンテナユニット80は、キャビン10の前面側の上部位置に配置されている。
図2に示すように、携帯通信端末3には、表示部51等の作動を制御する各種の制御プログラム等を有する端末電子制御ユニット52、及び、トラクタ側の通信モジュール25との間における測位データを含む各種データの無線通信を可能にする通信モジュール55等が備えられている。端末電子制御ユニット52は、トラクタ1を自動走行させるための走行案内用の目標走行経路P(例えば、図3参照)を生成する走行経路生成部53、及び、ユーザが入力した各種の入力データや走行経路生成部53が生成した目標走行経路P等を記憶する不揮発性の端末記憶部54等を有している。
走行経路生成部53が目標走行経路Pを生成するに当たり、携帯通信端末3の表示部51に表示された目標走行経路設定用の入力案内に従って、運転者や管理者を含むユーザ等が、作業車両や作業装置12の種類及び機種等の車体データを入力しており、入力された車体データが端末記憶部54に記憶されている。目標走行経路Pの生成対象となる走行領域S(図3参照)を圃場での作業領域としており、携帯通信端末3の端末電子制御ユニット52は、圃場の形状や位置を含む圃場データを取得して端末記憶部54に記憶している。
圃場データの取得について説明すると、ユーザ等が運転してトラクタ1を実際に走行させることで、端末電子制御ユニット52は、測位ユニット21が取得するトラクタ1の現在位置等から圃場の形状や位置等を特定するための位置情報を取得することができる。端末電子制御ユニット52は、取得した位置情報から圃場の形状及び位置を特定し、その特定した圃場の形状及び位置から特定した走行領域Sを含む圃場データを取得している。図3では、矩形状の走行領域Sが特定された例を示している。
特定された圃場の形状や位置等を含む圃場データが端末記憶部54に記憶されると、走行経路生成部53は、端末記憶部54に記憶されている圃場データや車体データを用いて目標走行経路Pを生成する。
図3に示すように、走行経路生成部53は、走行領域Sを中央領域R1と外周領域R2とに区分け設定している。中央領域R1は、走行領域Sの中央部に設定されており、先行してトラクタ1を往復方向に自動走行させて所定の作業(例えば、耕耘等の作業)を行う往復作業領域となっている。外周領域R2は、中央領域R1の周囲に設定されており、中央領域R1に後続してトラクタ1を周回方向に自動走行させて所定の作業を行う周回作業領域となっている。走行経路生成部53は、例えば、車体データに含まれる旋回半径やトラクタ1の前後長さ及び作業幅等から、トラクタ1を圃場の畦際で旋回走行させるために必要となる旋回走行用のスペース等を求めている。走行経路生成部53は、中央領域R1の外周に求めたスペース等を確保するように、走行領域Sを中央領域R1と外周領域R2とに区分けしている。
走行経路生成部53は、図3に示すように、車体データや圃場データ等を用いて目標走行経路Pを生成している。例えば、目標走行経路Pは、中央領域R1において同じ直進距離を有して作業幅に対応する一定間隔で平行に配置設定された複数の作業経路P1と、隣接する作業経路P1の終端と始端とを走行順に接続する非作業用の複数の旋回経路P2と、外周領域R2に形成される周回経路P3(図中点線にて示している)とを有している。複数の作業経路P1は、トラクタ1が直進走行しながら所定の作業を行うための経路である。作業経路P1の配置間隔は、作業幅との関係からトラクタ1の最小旋回半径の2倍程度に設定されている。旋回経路P2は、トラクタ1が所定の作業を行わずに、トラクタ1の走行方向を180度転換するためのUターン経路であり、作業経路P1の終端と隣接する次の作業経路P1の始端とを接続している。周回経路P3は、外周領域R2にてトラクタ1が周回走行しながら所定の作業を行うための経路である。周回経路P3において、作業経路P1と平行に配置設定された一対の経路部は、作業経路P1に沿う圃場の畦際に残された未作業領域(例えば未耕領域)において、トラクタ1が直進走行しながら所定の作業を行うための第1作業経路部P3aである。周回経路P3において、作業経路P1と交差するように配置設定された一対の経路部は、作業経路P1と交差する方向に沿う圃場の畦際に残された未作業領域(例えば未耕領域)において、トラクタ1が直進走行しながら所定の作業を行うための第2作業経路部P3bである。周回経路P3において、走行領域Sの四隅に位置する経路部は、トラクタ1が前進走行と後進走行とを適宜行いながら、トラクタ1の走行方向を90度転換するためのスイッチバック式の旋回経路部P3cである。ちなみに、図3に示す目標走行経路Pは、あくまで一例であり、どのような目標走行経路を生成するかは、車体データや圃場データ等に応じて種々の変更が可能である。
走行経路生成部53にて生成された目標走行経路Pは、表示部51に表示可能であり、車体データ及び圃場データ等と関連付けた経路データとして端末記憶部54に記憶されている。経路データには、目標走行経路Pの方位角、及び、目標走行経路Pでのトラクタ1の走行形態等に応じて設定された設定エンジン回転速度や目標走行速度等が含まれている。
このようにして、走行経路生成部53が目標走行経路Pを生成すると、端末電子制御ユニット52が、携帯通信端末3からトラクタ1に経路データを転送することで、トラクタ1の車載電子制御ユニット18が、経路データを取得することができる。車載電子制御ユニット18は、取得した経路データに基づいて、測位ユニット21にて自己の現在位置(トラクタ1の現在位置)を取得しながら、目標走行経路Pに沿ってトラクタ1を自動走行させることができる。測位ユニット21が取得するトラクタ1の現在位置については、リアルタイム(例えば、数秒周期)でトラクタ1から携帯通信端末3に送信されており、携帯通信端末3にてトラクタ1の現在位置が把握されている。
経路データの転送に関しては、トラクタ1が自動走行を開始する前の段階において、経路データの全体を端末電子制御ユニット52から車載電子制御ユニット18に一挙に転送することができる。又、例えば、目標走行経路Pを含む経路データを、データ量の少ない所定距離ごとの複数の経路部分に分割することもできる。この場合には、トラクタ1が自動走行を開始する前の段階においては、経路データの初期経路部分のみが端末電子制御ユニット52から車載電子制御ユニット18に転送される。自動走行の開始後は、トラクタ1がデータ量等に応じて設定された経路取得地点に達するごとに、その地点に対応する以後の経路部分のみの経路データが端末電子制御ユニット52から車載電子制御ユニット18に転送されるようにしてもよい。
トラクタ1の自動走行を開始する場合には、例えば、ユーザ等がスタート地点にトラクタ1を移動させた後に、各種の自動走行開始条件が満たされると、携帯通信端末3にて、ユーザが表示部51を操作して自動走行の開始を指示することで、携帯通信端末3は、自動走行の開始指示をトラクタ1に送信する。これにより、トラクタ1では、車載電子制御ユニット18が、自動走行の開始指示を受けることで、測位ユニット21にて自己の現在位置(トラクタ1の現在位置)を取得しながら、目標走行経路Pに沿ってトラクタ1を自動走行させる自動走行制御を開始する。
自動走行制御には、変速装置13の作動を自動制御する自動変速制御、ブレーキ操作機構15の作動を自動制御する自動制動制御、左右の前輪5を自動操舵する自動操舵制御、及び、ロータリ耕耘装置等の作業装置12の作動を自動制御する作業用自動制御等が含まれている。
自動変速制御においては、変速制御部181が、目標走行速度を含む目標走行経路Pの経路データと測位ユニット21の出力と車速センサ19の出力とに基づいて、目標走行経路Pでのトラクタ1の走行形態等に応じて設定された目標走行速度がトラクタ1の車速として得られるように変速装置13の作動を自動制御する。
自動制動制御においては、制動制御部182が、目標走行経路Pと測位ユニット21の出力とに基づいて、目標走行経路Pの経路データに含まれている制動領域において左右のサイドブレーキが左右の後輪6を適正に制動するようにブレーキ操作機構15の作動を自動制御する。
自動操舵制御においては、トラクタ1が目標走行経路Pを自動走行するように、操舵角設定部184が、目標走行経路Pの経路データと測位ユニット21の出力とに基づいて左右の前輪5の目標操舵角を求めて設定し、設定した目標操舵角をパワーステアリング機構14に出力する。パワーステアリング機構14が、目標操舵角と舵角センサ20の出力とに基づいて、目標操舵角が左右の前輪5の操舵角として得られるように左右の前輪5を自動操舵する。
作業用自動制御においては、作業装置制御部183が、目標走行経路Pの経路データと測位ユニット21の出力とに基づいて、トラクタ1が作業経路P1(例えば、図3参照)の始端等の作業開始位置Paに達するのに伴って作業装置12による所定の作業(例えば耕耘作業)が開始され、かつ、トラクタ1が作業経路P1(例えば、図3参照)の終端等の作業終了位置Pbに達するのに伴って作業装置12による所定の作業が停止されるように、クラッチ操作機構16及び昇降駆動機構17の作動を自動制御する。
このようにして、このトラクタ1においては、変速装置13、パワーステアリング機構14、ブレーキ操作機構15、クラッチ操作機構16、昇降駆動機構17、車載電子制御ユニット18、車速センサ19、舵角センサ20、及び、通信モジュール25等により、測位ユニット21からの測定情報と目標走行経路Pとに基づいて、トラクタ1を目標走行経路Pに沿って自動走行させる自動走行ユニット2が構成されている。
この実施形態では、キャビン10にユーザ等が搭乗せずにトラクタ1を自動走行させるだけでなく、キャビン10にユーザ等が搭乗した状態でトラクタ1を自動走行させることも可能となっている。よって、キャビン10にユーザ等が搭乗せずに、車載電子制御ユニット18による自動走行制御により、トラクタ1を目標走行経路Pに沿って自動走行させることができるだけでなく、キャビン10にユーザ等が搭乗している場合でも、車載電子制御ユニット18による自動走行制御により、トラクタ1を目標走行経路Pに沿って自動走行させることができる。
キャビン10にユーザ等が搭乗している場合には、トラクタの走行状態を、車載電子制御ユニット18にてトラクタ1を自動走行させる自動走行状態と、ユーザ等の運転に基づいてトラクタ1を走行させる手動走行状態とに切り替えることができる。よって、トラクタが自動走行状態にて目標走行経路Pを自動走行している途中において、トラクタの走行状態を自動走行状態から手動走行状態に切り替えることができる。逆に、トラクタが手動走行状態にて走行している途中において、トラクタの走行状態を手動走行状態から自動走行状態に切り替えることができる。手動走行状態と自動走行状態との切り替えについては、例えば、運転席39の近傍に、自動走行状態と手動走行状態との切り替えを可能にするための切替操作部を備えることができるとともに、その切替操作部を携帯通信端末3の表示部51に表示させることもできる。又、車載電子制御ユニット18による自動走行制御中に、ユーザがステアリングホイール38を操作すると、トラクタの走行状態が自動走行状態から手動走行状態に切り替わるようにすることもできる。
図1及び図2に示すように、トラクタ1は、トラクタ1(走行機体7)の周囲における障害物の存否を検知し、障害物を検知した場合に障害物との衝突を回避する障害物検知システム100を備えている。障害物検知システム100は、レーザを用いて測定対象物までの距離を3次元で測定して3次元画像を生成する前後2台のライダーセンサ(LiDAR Sensor:Light Detection and Ranging Sensor)101,102と、超音波を用いて測定対象物までの距離を測定する左右2組のソナーユニット103,104と、各ライダーセンサ101,102及び各ソナーユニット103,104からの情報に基づいて障害物検知処理や衝突回避制御等を行う障害物用制御部107とを有している。障害物用制御部107は、障害物検知処理において障害物を検知した場合に、衝突回避制御において、トラクタ1に備えられた報知ブザーや報知ランプ等の報知装置26を作動させる報知処理、トラクタ1の車速を減速させる減速処理、トラクタ1を停止させる停止処理等を、障害物との距離等に応じて適宜行うように構成されている。ここで、各ライダーセンサ101,102及び各ソナーユニット103,104が測定する測定対象物には、圃場(作業地)で作業する作業者等の人物や他の作業車両、圃場に既存の電柱や樹木及び作業地の周囲に既存の畦や柵等の物体が含まれている。
図1、図4及び図5に示すように、前後のライダーセンサ101,102のうち、前ライダーセンサ101は、キャビン10のルーフ35における前端部の左右中央部位に、トラクタ1の前方側を斜め上方側から見下ろす前下がり姿勢で配置されている。これにより、前ライダーセンサ101は、トラクタ1の前方側が測定範囲Cとなるように設定されている。後ライダーセンサ102は、キャビン10のルーフ35における後端部の左右中央部位に、トラクタ1の後方側を斜め上方側から見下ろす後下がり姿勢で配置されている。これにより、後ライダーセンサ102は、トラクタ1の後方側が測定範囲Dとなるように設定されている。左右のソナーユニット103,104は、夫々、前後に隣接して並べられた一対の超音波センサ(ソナー)等を有している。左右のソナーユニット103,104のうち、左ソナーユニット104は、キャビン10における左前部の下端側部位に、小さい俯角を有する左下向き姿勢で配置されている。これにより、左ソナーユニット104は、トラクタ1の左外方側が測定範囲Nとなるように設定されている。図5に示すように、右ソナーユニット103は、キャビン10における右前部の下端側部位に、小さい俯角を有する右下向き姿勢で配置されている。これにより、右側のソナーユニット103は、トラクタ1の右外方側が測定範囲Nとなるように設定されている。
図2に示すように、障害物用制御部107は、車載電子制御ユニット18に備えられている。車載電子制御ユニット18は、コモンレールシステムに含まれたエンジン用の電子制御ユニット、各ライダーセンサ101,102、及び、各ソナーユニット103,104等にCAN(Controller Area Network)を介して通信可能に接続されている。
トラクタ1には、図1、図2及び図4に示すように、走行機体7の前方側を撮像範囲とする前カメラ108と、走行機体7の後方側を撮像範囲とする後カメラ109とが備えられている。前カメラ108は、前ライダーセンサ101と同様に、キャビン10のルーフ35における前端部の左右中央部位に、トラクタ1の前方側を斜め上方側から見下ろす前下がり姿勢で配置されている。後カメラ109は、後ライダーセンサ102と同様に、キャビン10のルーフ35における後端部の左右中央部位に、トラクタ1の後方側を斜め上方側から見下ろす後下がり姿勢で配置されている。前カメラ108及び後カメラ109の撮像画像は、トラクタ1の表示部や携帯通信端末3の表示部51等の表示装置に表示させて、ユーザ等にトラクタ1の周囲の状況を視認させることができる。
図2及び図6に示すように、車載電子制御ユニット18は、トラクタ1の作業経路P1での実走行量を取得する実走行量取得部186と、トラクタ1の作業経路P1でのスリップ率を算出するスリップ率算出部187と、スリップ率に基づいて各旋回経路P2を補正する旋回経路補正部188とを有している。
実走行量取得部186は、測位ユニット21からの測定情報に基づいて、トラクタ1の作業経路P1での単位時間当たりの走行距離を取得し、この単位時間当たりの走行距離から、トラクタ1の作業経路P1での実走行量として実車速を取得する実車速取得処理を行う。
スリップ率算出部187は、車速センサ19の出力に基づいて、トラクタ1の作業経路P1での推測走行量として推測車速を取得し、トラクタ1の作業経路P1での推測車速と実車速とに基づいて、トラクタ1の作業経路P1でのスリップ率を算出するスリップ率算出処理を行う。
旋回経路補正部188は、スリップ率算出処理で算出されたトラクタ1の作業経路P1でのスリップ率に基づいて、その作業経路P1の次の旋回経路P2でのトラクタ1の旋回終了時に、トラクタ1の作業装置12が、その旋回経路P2に続く次の作業経路P1の延長線上に位置するように旋回経路P2を補正する旋回経路補正処理を行う。これにより、旋回経路補正部188は、トラクタ1が旋回経路P2で旋回する直前の作業経路P1でのスリップ率に基づいて、その旋回経路P2をスリップ率が考慮された適正な経路に補正することができる。
そして、上記のような旋回経路補正処理が行われると、トラクタ1が旋回経路P2での自動走行を終了したときに、旋回時のスリップに起因して、トラクタ1が次の作業経路P1に対してトラクタ1の横方向で大きく位置ずれする不具合の発生を防止することができる。これにより、その位置ずれを修正するための位置合せ走行が不要になり、この位置合せ走行に起因した旋回前の作業経路P1におけるトラクタ1の作業終了位置Pbと、旋回後の作業経路P1におけるトラクタ1の作業開始位置Paとの、作業経路P1に沿う方向での位置ずれがなくなる。その結果、各作業経路P1の両端側、つまり、各作業経路P1の周回経路側に残る未作業領域が不揃いになることを抑制することができ、これにより、各作業経路P1の周回経路側に残る未作業領域に対する作業を、トラクタ1が周回経路P3を自動走行して行う周回経路P3に対する作業とともにまとめて行うことが容易になる。
旋回経路補正処理について詳述すると、図6及び図7に示すように、旋回経路補正部188は、携帯通信端末3から経路データが転送された段階において、経路データに含まれている目標走行経路Pの旋回経路P2を基準旋回経路P2Aとし、この基準旋回経路P2Aに基づいて、トラクタ1の作業経路P1でのスリップ率が第1閾値以上で第2閾値未満の第1補正範囲内である場合に適用する第1補正旋回経路P2Bと、トラクタ1の作業経路P1でのスリップ率が第2閾値以上の第2補正範囲内である場合に適用する第2補正旋回経路P2Cとを生成する。旋回経路補正部188は、生成した第1補正旋回経路P2Bと第2補正旋回経路P2Cとを、スリップ率と旋回経路P2との対応関係を示す旋回経路補正データ(図7参照)とともに車載記憶部185に書き込む。第1閾値及び第2閾値は、作業地の種類や作業内容等に応じた種々の設定が可能である。
第1補正旋回経路P2Bは、旋回経路補正部188が基準旋回経路P2Aに対して、第1補正範囲での規定スリップ率に応じて旋回半径を大きくする第1旋回半径補正処理と、補正後の旋回半径に応じて、トラクタ1の旋回開始が早くなるように目標走行経路Pにおける旋回経路P2の旋回開始位置(作業経路P1の作業終了位置)Pbを作業経路側に変更する第1旋回開始位置補正処理と、補正後の旋回半径に応じて、旋回経路P2の旋回始端側経路部P2aを旋回後の作業経路P1から離れる方向に大きく湾曲させる第1旋回始端側補正処理と、補正後の旋回開始位置(作業終了位置)Pbに応じて旋回経路P2の旋回終了位置(作業経路P1の作業開始位置)Paを作業経路側に変更する第1旋回終了位置補正処理とを行うことで得た経路である。第1補正範囲での規定スリップ率には、第1補正範囲における平均スリップ率、最小スリップ率、最大スリップ率等を採用することができる。
第2補正旋回経路P2Cは、旋回経路補正部188が基準旋回経路P2Aに対して、第2補正範囲での規定スリップ率に応じて旋回半径を更に大きくする第2旋回半径補正処理と、補正後の旋回半径に応じて、トラクタ1の旋回開始が更に早くなるように目標走行経路Pにおける旋回経路P2の旋回開始位置Pbを更に作業経路側に変更する第2旋回開始位置補正処理と、補正後の旋回半径に応じて、旋回経路P2の旋回始端側経路部P2aを旋回後の作業経路P1から離れる方向に更に大きく湾曲させる第2旋回始端側補正処理と、補正後の旋回開始位置(作業終了位置)Pbに応じて旋回経路P2の旋回終了位置(作業経路P1の作業開始位置)Paを作業経路側に変更する第2旋回終了位置補正処理とを行うことで得た経路である。第2補正範囲での規定スリップ率には、第1補正範囲における平均スリップ率、最小スリップ率、最大スリップ率等を採用することができる。
以下、図8に示すフローチャートに基づいて、旋回経路補正処理での旋回経路補正部188の制御作動について説明する。
先ず、旋回経路補正部188は、携帯通信端末3から経路データが転送されたか否かを判別するデータ転送判別処理を行う(ステップ#1)。
ステップ#1において、経路データが転送されていない場合、旋回経路補正部188は経路データが転送されるまで待機する。
ステップ#1において、経路データが転送された場合、旋回経路補正部188は、前述した第1旋回半径補正処理と第1旋回開始位置補正処理と第1旋回始端側補正処理と第1旋回終了位置補正処理とを行って第1補正旋回経路P2Bを生成する第1補正旋回経路生成処理を行う(ステップ#2)。又、旋回経路補正部188は、前述した第2旋回半径補正処理と第2旋回開始位置補正処理と第2旋回始端側補正処理と第2旋回終了位置補正処理とを行って第2補正旋回経路P2Cを生成する第2補正旋回経路生成処理を行う(ステップ#3)。
次に、旋回経路補正部188は、測位ユニット21からの測定情報に基づいて、トラクタ1が作業経路P1を走行しているか否かを判別する走行経路判別処理を行う(ステップ#4)。
ステップ#4において、トラクタ1が作業経路P1を走行していない場合、旋回経路補正部188は、トラクタ1が作業経路P1を走行するまで待機する。
ステップ#4において、トラクタ1が作業経路P1を走行している場合、旋回経路補正部188は、スリップ率算出部187のスリップ率算出処理で算出されるスリップ率を取得したか否かを判別するスリップ率取得判別処理を行う(ステップ#5)。
ステップ#5において、スリップ率を取得していない場合、旋回経路補正部188はスリップ率を取得するまで待機する。
ステップ#5において、スリップ率を取得した場合、旋回経路補正部188は、取得したスリップ率が第1補正範囲内か否かを判定する第1レベル判定処理を行う(ステップ#6)。
ステップ#6において、スリップ率が第1補正範囲内でない場合、旋回経路補正部188は、取得したスリップ率が第2補正範囲内か否かを判定する第2レベル判定処理を行う(ステップ#7)。
ステップ#7において、スリップ率が第2補正範囲内でない場合、旋回経路補正部188は、取得したスリップ率が第1閾値未満の許容範囲内であると判定してステップ#4に戻る。
ステップ#6において、スリップ率が第1補正範囲内である場合、旋回経路補正部188は、旋回経路P2を基準旋回経路P2Aから第1補正旋回経路P2Bに変更する第1補正処理を行い(ステップ#8)、その後ステップ#4に戻る。
ステップ#7において、スリップ率が第2補正範囲内である場合、旋回経路補正部188は、旋回経路P2を基準旋回経路P2Aから第2補正旋回経路P2Cに変更する第2補正処理を行い(ステップ#9)、その後ステップ#4に戻る。
このような旋回経路補正処理が行われることにより、トラクタ1の作業経路P1でのスリップ率が許容範囲を超えると、このスリップ率に基づいて、作業経路P1の次の旋回経路P2での旋回半径が大きくなることから、トラクタ1が次の旋回経路P2で自動走行するときにスリップが生じ難くなる。これにより、トラクタ1が旋回経路P2での自動走行を終了したときに、旋回時のスリップに起因して、トラクタ1が次の作業経路P1に対してトラクタ1の横方向で大きく位置ずれする不具合の発生を防止することができる。
又、補正後の旋回半径に応じて旋回経路P2の旋回開始位置Pbが作業経路側に変更されることにより、トラクタ1が旋回半径の大きい第1補正旋回経路P2B又は第2補正旋回経路P2C(補正後の旋回経路P2)を自動走行するときに、トラクタ1が予め設定された作業領域(走行領域)Sから領域外に食み出す虞を回避しながら、旋回前の作業経路P1におけるトラクタ1の作業終了位置(旋回開始位置)Pbに対して、旋回後の作業経路P1におけるトラクタ1の作業開始位置Paを、作業経路P1に沿う方向において揃え易くなる。
そして、スリップ率に応じて旋回経路P2の旋回半径を大きくしても、旋回経路P2における次の作業経路P1に対する旋回外側への張り出しを防止することができる。これにより、トラクタ1の旋回経路P2から次の作業経路P1への移動をよりスムーズに行わせることができ、よって、旋回前の作業経路P1におけるトラクタ1の作業終了位置(旋回開始位置)Pbに対して、旋回後の作業経路P1におけるトラクタ1の作業開始位置Paを、作業経路P1に沿う方向において更に揃え易くなる。
その結果、各作業経路P1の両端側(周回経路側)に残る未作業領域が不揃いになる作業精度の低下を防止することができ、この作業精度の低下による未作業領域に対する作業効率の低下を防止することができる。
〔別実施形態〕
本発明の他の実施形態について説明する。
尚、以下に説明する各実施形態の構成は、それぞれ単独で適用することに限らず、他の実施形態の構成と組み合わせて適用することも可能である。
(1)作業車両1の構成に関する代表的な別実施形態は以下の通りである。
例えば、作業車両1は、左右の後輪6に代えて左右のクローラを備えるセミクローラ仕様に構成されていてもよい。
例えば、作業車両1は、左右の前輪5及び左右の後輪6に代えて左右のクローラを備えるフルクローラ仕様に構成されていてもよい。
例えば、作業車両1は、エンジン9の代わりに電動モータを備える電動仕様に構成されていてもよい。
例えば、作業車両1は、エンジン9と電動モータとを備えるハイブリッド仕様に構成されていてもよい。
例えば、作業車両1は、自動運転システムを利用して複数の作業車両1を併走させて作業を行うように構成されていてもよい。
(2)目標走行経路Pに関する代表的な別実施形態は以下の通りである。
例えば、目標走行経路Pは、作業経路P1の配置間隔が、作業幅との関係から作業車両1の最小旋回半径の2倍の値を大きく上回る間隔に設定され、旋回経路P2が、作業車両1を90度旋回させる一対の旋回経路部と、一対の旋回経路部にわたる直線経路部と、を有する経路に生成されたものであってもよい。
例えば、目標走行経路Pは、自動運転システムを利用して複数の作業車両1を併走させて作業を行うように生成されたものであってもよい。
(3)実走行量取得部186に関する代表的な別実施形態は以下の通りである。
例えば、実走行量取得部186は、測位ユニット21からの測定情報に基づいて、作業車両1の作業経路P1での単位走行距離当たりの所要時間を取得し、この単位走行距離当たりの所要時間から、作業車両1の作業経路P1での実走行量として実車速を取得する実車速取得処理を行うように構成されていてもよい。
例えば、実走行量取得部186は、測位ユニット21からの測定情報に基づいて、作業車両1の作業経路P1での単位時間当たりの走行距離(実走行距離)を実走行量として取得する実所要時間取得処理を行うように構成されていてもよい。
(4)スリップ率算出部187に関する代表的な別実施形態は以下の通りである。
例えば、スリップ率算出部187は、車速センサ19の出力に基づいて、作業車両1の作業経路P1での推測走行量として推測車速を取得し、この推測車速と、実走行量取得部186が上記(3)の実車速取得処理で取得した実車速(単位走行距離当たりの所要時間から取得した実車速)とに基づいて、作業車両1の作業経路P1でのスリップ率を算出するように構成されていてもよい。
例えば、スリップ率算出部187は、車速センサ19の出力に基づいて、作業車両1の作業経路P1での推測走行量として単位時間当たりの推測走行距離を取得し、この推測走行距離と、実走行量取得部186が上記(3)の実走行距離取得処理で取得した実走行距離とに基づいて、作業車両1の作業経路P1でのスリップ率を算出するように構成されていてもよい。
例えば、スリップ率算出部187は、車速センサ19の出力に基づいて、作業車両1の作業経路P1での推測走行量として単位走行距離当たりの推測所要時間を取得し、この推測所要時間と、実走行量取得部186が上記(3)の実所要時間取得処理で取得した実所要時間とに基づいて、作業車両1の作業経路P1でのスリップ率を算出するように構成されていてもよい。
(5)旋回経路補正部188に関する代表的な別実施形態は以下の通りである。
例えば、旋回経路補正部188は、携帯通信端末3から経路データが転送された段階において、経路データに含まれている目標走行経路Pの旋回経路P2に基づいて、作業車両1の作業経路P1でのスリップ率に応じた3経路以上の補正旋回経路を生成するように構成されていてもよい。
例えば、旋回経路補正部188は、作業車両1が各作業経路P1を走行するごとに、スリップ率算出部187が算出したスリップ率に比例して旋回経路P2の旋回半径を大きくする旋回半径補正処理と、補正後の旋回半径に比例して、作業車両1の旋回開始が早くなるように目標走行経路Pにおける旋回経路P2の旋回開始位置(作業経路P1の作業終了位置)Pbを作業経路側に変更する旋回開始位置補正処理と、補正後の旋回半径に比例して、旋回経路P2の旋回始端側経路部P2aを旋回後の作業経路P1から離れる方向に大きく湾曲させる旋回始端側補正処理と、補正後の旋回開始位置(作業終了位置)Pbに応じて旋回経路P2の旋回終了位置(作業経路P1の作業開始位置)Paを作業経路側に変更する旋回終了位置補正処理とを随時行うように構成されていてもよい。
例えば、旋回経路補正部188は、目標走行経路Pにおける作業経路P1の配置間隔が、作業幅との関係から作業車両1の最小旋回半径の2倍の値を大きく上回る間隔に設定されている場合は、スリップ率算出部187が算出したスリップ率に基づいて旋回経路P2の旋回半径を大きくする旋回半径補正処理と、補正後の旋回半径に応じて、作業車両1の旋回開始が早くなるように目標走行経路Pにおける旋回経路P2の旋回開始位置(作業経路P1の作業終了位置)Pbを作業経路側に変更する旋回開始位置補正処理と、補正後の旋回開始位置(作業終了位置)Pbに応じて旋回経路P2の旋回終了位置(作業経路P1の作業開始位置)Paを作業経路側に変更する旋回終了位置補正処理とを行い、旋回経路P2の旋回始端側経路部P2aを旋回後の作業経路P1から離れる方向に大きく湾曲させる旋回始端側補正処理を行わないように構成されていることが好ましい。
例えば、旋回経路補正部188は、旋回経路P2を補正する上において、前述した実施形態で例示したように旋回半径補正処理と旋回開始位置補正処理と旋回終了位置補正処理とともに旋回始端側補正処理を行う構成に代えて、図9に示すように、旋回始端側補正処理の代わりに、補正後の旋回半径に応じて、旋回経路P2の旋回始端側経路部P2aを旋回後の作業経路P1から離れる方向に湾曲させ、且つ、旋回経路P2の旋回終端側経路部P2bを旋回前の作業経路P1から離れる方向に湾曲させる旋回端部補正処理を行うように構成されていてもよい。このように旋回経路補正部188が構成された場合、補正後の旋回経路P2として、図9に示す第1補正旋回経路P2Dや第2補正旋回経路P2E等を得ることができる。そして、これらの補正旋回経路P2D,P2Eは、前述した実施形態の構成で得られる図6に示す補正旋回経路P2B,P2Cよりも作業車両1の旋回開始を遅くしながら、旋回後の作業経路P1における作業車両1の作業開始位置Paを、旋回前の作業経路P1におけるトラクタ1の作業終了位置Pbに揃え易くすることができる。
例えば、旋回経路補正部188は、作業車両1の作業経路P1でのスリップ率が第2補正範囲内である場合に適用する第2補正旋回経路P2Cとして、図10に示すような後進経路部P2cを有するスイッチバック方式の経路を生成するように構成されていてもよい。
(6)旋回半径補正処理におけるスリップ率と旋回半径との関係は、作業車両1における四輪仕様、セミクローラ仕様、フルクローラ仕様等の走行部の仕様に応じて種々の変更が可能である。
1 作業車両(トラクタ)
2 自動走行ユニット
12 作業装置
21 測位ユニット
186 実走行量取得部
187 スリップ率算出部
188 旋回経路補正部
P 目標走行経路
P1 作業経路
P2 旋回経路
P2a 旋回始端側経路部
Pb 旋回開始位置

Claims (4)

  1. 衛星測位システムを利用して作業車両の現在位置を測定する測位ユニットと、
    一定間隔で平行に設定された複数の作業経路と、前記作業経路の終端と始端とを走行順に接続する非作業用の複数の旋回経路と、を有する目標走行経路と、
    前記測位ユニットからの測定情報と前記目標走行経路とに基づいて、前記作業車両を前記目標走行経路に沿って自動走行させる自動走行ユニットと、
    前記測位ユニットからの測定情報に基づいて、前記作業車両の前記作業経路での実走行量を取得する実走行量取得部と、
    前記作業車両の前記作業経路での推測走行量と前記実走行量とに基づいて、前記作業車両の前記作業経路でのスリップ率を算出するスリップ率算出部と、
    前記スリップ率に基づいて前記旋回経路を補正する旋回経路補正部とを備えている作業車両用の自動走行システム。
  2. 前記旋回経路補正部は、前記作業車両の前記旋回経路での旋回終了時に前記作業車両の作業装置が前記旋回経路に続く次の作業経路の延長線上に位置するように、前記旋回経路を補正する請求項1に記載の作業車両用の自動走行システム。
  3. 前記旋回経路補正部は、前記スリップ率が大きいほど前記旋回経路の旋回半径を大きくし、且つ、前記旋回半径に応じて前記作業車両の旋回開始が早くなるように前記目標走行経路における前記旋回経路の旋回開始位置を変更する請求項1又は2に記載の作業車両用の自動走行システム。
  4. 前記旋回経路補正部は、前記スリップ率が大きいほど、前記旋回経路の旋回始端側経路部を旋回後の作業経路から離れる方向に大きく湾曲させる請求項3に記載の作業車両用の自動走行システム。
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