JP2019166811A - 面材 - Google Patents

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Abstract

【課題】透湿性、汚染防止性等を兼ね備えた面材を得る。【解決手段】本発明の面材は、模様層と、当該模様層の表面を覆う透明層とを有し、上記模様層は、粒状無機質粒子、及び樹脂を含む組成物によって形成されてなり、上記透明層は、ガラス転移温度が30〜80℃である樹脂を含み、被膜の水に対する接触角が60〜110°である組成物によって形成されてなることを特徴とする。【選択図】なし

Description

本発明は、新規な面材に関する。本発明面材は、建築物、土木構造物等の表面被覆に適用することができ、具体的には建築物壁面の模様仕上げ等に適用することができる。
建築物壁面等においては、景観上の観点から美観性が求められている。近年、このような観点から、例えば天然の石、土、植物等をイメージした模様仕上げが注目されている。
このような模様仕上げに用いる材料においては、その美観性に加え、種々の機能性を付与することが検討されている。その一つとして、例えば、特許文献1には、透湿性を付与することが記載されている。このような材料によれば、その裏面(基材側)で生じた水蒸気を表面側(外側)に排出することができ、材料自身の膨れ、剥れ等を抑制することができる。しかし、特許文献1記載の材料の表面には、汚染物質が付着しやすく、当初の美観性が損なわれるおそれがある。
一方、特許文献2には、建材に汚染防止機能を付与するため、その表面に親水性被膜を設けることが記載されている。上記特許文献1の材料の表面に、このような親水性被膜を設けることにより、汚染物質付着抑制の効果が期待できる。
特開平7−119272号公報 特開2009−136727号公報
ところが、特許文献1のような材料は、その表面ないし内部に微細な孔が存在することによって、透湿性が付与されていることが多い。このような材料の表面に親水性被膜が存在すると、汚染の原因物質が微細な孔にしみ込みやすく、却って汚染の進行を助長してしまうおそれがある。
本発明は、このような問題点に鑑みなされたものであり、透湿性、汚染防止性等を兼ね備えた面材を得ることを目的とするものである。
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、模様層の表面に特定の透明層を有する面材に想到し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明の面材は、下記の特徴を有するものである。
1.透湿性を有する面材であって、
模様層と、当該模様層の表面を覆う透明層とを有し、
上記模様層は、粒状無機質粒子、及び樹脂を含む組成物によって形成されてなり、
上記透明層は、ガラス転移温度が30〜80℃である樹脂を含み、被膜の水に対する接触角が60〜110°である組成物によって形成されてなる
ことを特徴とする面材。
2.上記透明層は、ガラス転移温度が30〜80℃である樹脂、及び架橋剤を含む組成物によって形成されてなることを特徴とする1.記載の面材。
3.上記透明層における樹脂がアクリルシリコン樹脂を含むことを特徴とする1.または2.に記載の面材。
4.上記模様層における樹脂がアクリルシリコン樹脂を含むことを特徴とする1.〜3.のいずれかに記載の面材。
5.上記模様層に含まれる樹脂は、上記透明層に含まれる樹脂よりもガラス転移温度が低いことを特徴とする1.〜4.のいずれかに記載の面材。
本発明の面材は、透湿性、汚染防止性等において優れた性能を発揮することができ、当初の美観性を長期にわたり保持することができる。
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
本発明面材は、透湿性を有する面材であって、模様層と、当該模様層の表面を覆う透明層とを有するものである。
このうち模様層は、粒状無機質粒子、及び樹脂を含む組成物によって形成されてなるものである。このような模様層は、粒状無機質粒子、及び樹脂を含む組成物(以下「模様層用組成物」ともいう)を硬化させることより形成できる。これにより、粒状無機質粒子が樹脂によって固定化されて連続した面を形成し、粒状無機質粒子にもとづく色調及び/または凹凸による模様を呈するとともに、透湿性を備えた模様層が得られる。模様層の透湿度(JIS Z0208による透湿度)は、好ましくは40〜1200g/m・24h(より好ましくは70〜800g/m・24h、さらに好ましくは100〜600g/m・24h)である。
粒状無機質粒子としては、その母体の材質が無機質であれば、天然品、人工品のいずれも使用することができる。この粒状無機質粒子としては、少なくとも粒状着色無機質粒子を含む態様が好適である。このような粒状着色無機質粒子としては、特に、光透過率が3%未満の不透明なものが好適であり、光透過率が2%以下のものがより好適である。このような粒状着色無機質粒子として、具体的には、例えば、大理石、御影石、蛇紋岩、花崗岩、砂岩、粘板岩、玄武岩、斑れい岩、閃緑岩、安山岩、石灰岩及びこれらの粉砕物、陶磁器粉砕物、セラミック粉砕物、金属粒等が挙げられる。また、蛍石、寒水石、長石、珪石、珪砂、及びこれらの粉砕物、ガラス粉砕物、ガラスビーズ等を、上記条件を満たすように着色したもの等も使用できる。これらは1種または2種以上で使用できる。
上記光透過率とは、濁度計による全光線透過率の値である。この測定では、粒状無機質粒子の試料を内厚5mmの透明ガラス製セル中に充填し、次いで徐々に水を充填した後、セル中の気泡を振動によって取り除いたものを用いる。
模様層は、上記粒状着色無機質粒子に加えて、粒状透明性無機質粒子を含む形態とすることもできる。このような粒状透明性無機質粒子の使用は、美観性向上の点で好適である。粒状透明性無機質粒子としては、光透過率が3%以上(より好ましくは3〜50%、さらに好ましくは10〜30%)であるものが好適である。粒状透明性無機質粒子としては、例えば、シリカ、寒水石、長石、珪石等及びこれらの粉砕物、ガラス粉砕物、ガラスビーズ等が挙げられ、上記光透過率を満たすものであれば、無色、有色のいずれのタイプも使用できる。これらは1種または2種以上で使用できる。なお、本発明において「a〜b」は「a以上b以下」と同義である。
粒状無機質粒子としては、その粒径が5mm以下(より好ましくは16μm〜2mm、さらに好ましくは20μm〜850μm)のものを含む態様が好適である。このような範囲内で、粒径、色調等が異なる種々の粒状無機質粒子を組み合せて使用することができる。なお、粒状無機質粒子の粒径は、JIS Z8801−1:2000に規定される金属製網ふるいを用いたふるい分けによって測定される。
粒状無機質粒子を固定化する樹脂は、その被膜が透明性を有するものが好適である。このような樹脂の形態としては、例えば、溶剤可溶型樹脂、非水分散型樹脂、無溶剤型樹脂、水分散型樹脂、水溶性樹脂等が挙げられる。樹脂の種類としては、例えば、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、アクリルシリコン樹脂、フッ素樹脂、ケイ素樹脂等、あるいはこれらの複合物等が挙げられる。これらは1種または2種以上で使用できる。このような樹脂は、架橋反応を生じる性質を有するものであってもよい。
模様層における樹脂としては、透湿性、耐久性等の点から、アクリルシリコン樹脂を含むものが好適である。アクリルシリコン樹脂としては、例えば、
(1)(メタ)アクリル酸アルキルエステル、及び反応性シリル基含有モノマーを含むモノマー群を共重合して得られる合成樹脂、
(2)(メタ)アクリル酸アルキルエステル、並びに、反応性シリル基含有モノマー、水酸基含有モノマー、及びカルボキシル基含有モノマーから選ばれる少なくとも1種以上のモノマーを含むモノマー群を共重合した樹脂に、シリコン化合物を付加させて得られる合成樹脂、
(3)アクリル樹脂中の官能基と、該官能基と反応可能な官能基を有するシランカップリング剤とを反応させて得られる合成樹脂、
(4)アクリル樹脂中の官能基と、該官能基と反応可能な官能基を有するシランカップリング剤とを反応させ、さらにシリコン化合物を付加させて得られる合成樹脂、
等が挙げられる。なお、本発明では、アクリル酸アルキルエステルとメタクリル酸アルキルエステルとを併せて(メタ)アクリル酸アルキルエステルと表記している。モノマーとは、重合性不飽和二重結合を有する化合物である。アクリル樹脂とは、(メタ)アクリル酸アルキルエステルを含むモノマー群を重合して得られる合成樹脂である。
(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸n−ペンチル、(メタ)アクリル酸イソペンチル、(メタ)アクリル酸ネオペンチル、(メタ)アクリル酸t−ペンチル、(メタ)アクリル酸1−エチルプロピル、(メタ)アクリル酸2−メチルブチル、(メタ)アクリル酸3−メチルブチル、(メタ)アクリル酸n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチルブチル、(メタ)アクリル酸2−メチルペンチル、(メタ)アクリル酸4−メチルペンチル、(メタ)アクリル酸n−ヘプチル、(メタ)アクリル酸n−オクチル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸n−ノニル、(メタ)アクリル酸n−デシル、(メタ)アクリル酸n−ウンデシル、(メタ)アクリル酸n−ラウリル等が挙げられる。これらは、1種または2種以上で使用できる。
反応性シリル基は、珪素原子に、例えばアルコキシル基、水酸基、フェノキシ基、メルカプト基、アミノ基、ハロゲン等から選ばれる1種以上が結合したものである。この中でも、珪素原子にアルコキシル基が結合したアルコキシシリル基、珪素原子に水酸基が結合したシラノール基から選ばれる1種以上が好適である。
上記(1)、(2)における反応性シリル基含有モノマーは、反応性シリル基と重合性二重結合を含有する化合物であり、例えば、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリ−n−ブトキシシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、アリルトリメトキシシラン、トリメトキシシリルエチルビニルエーテル、トリエトキシシリルエチルビニルエーテル、トリメトキシシリルプロピルビニルエーテル、トリエトキシシリルプロピルビニルエーテル、γ−(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロイルオキシプロピルメチルジメトキシシラン、ビニルメチルジメトキシシラン、メチルジメトキシシリルエチルビニルエーテル、メチルジメトキシシリルプロピルビニルエーテル等が挙げられ、これらの1種または2種以上を使用することができる。
上記(2)における水酸基含有モノマーとしては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチルビニルエーテル等が挙げられ、これらの1種または2種以上を使用することができる。
上記(2)におけるカルボキシル基含有モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、無水マレイン酸、無水イタコン酸等が挙げられ、これらの1種または2種以上を使用することができる。
上記(2)、(4)におけるシリコン化合物としては、反応性シリル基を一分子中に1個以上有するもの(重合性二重結合を有するものを除く)が用いられ、例えば、テトラエトキシシラン、テトラメトキシシラン、テトラブトキシシラン等の4官能アルコキシシラン類;メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリブトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、エチルトリブトキシシラン、プロピルトリメトキシシラン、プロピルトリエトキシシラン、ブチルトリメトキシシラン、ブチルトリエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、フェニルトリブトキシシラン等の3官能アルコキシシラン類;ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジメチルジブトキシシラン、ジエチルジメトキシシラン、ジエチルジエトキシシラン、ジプロピルジメトキシシラン、ジプロピルジエトキシシラン、ジブチルジメトキシシラン、ジブチルジエトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラン、ジフェニルジブトキシシラン、メチルフェニルジメトキシシラン、メチルフェニルジエトキシシラン等の2官能アルコキシシラン類;テトラクロロシラン、メチルトリクロロシラン、エチルトリクロロシラン、プロピルトリクロロシラン、フェニルトリクロロシラン、ビニルトリクロロシラン、ジメチルジクロロシラン、ジエチルジクロロシラン、ジフェニルジクロロシラン、メチルフェニルジクロロシラン等のクロロシラン類;テトラアセトキシシラン、メチルトリアセトキシシラン、フェニルトリアセトキシシラン、ジメチルジアセトキシシラン、ジフェニルジアセトキシシラン等のアセトキシシラン類等が挙げられ、これらの1種または2種以上を使用することができる。また、シリコン化合物として、シロキサン化合物を使用することもできる。シロキサン化合物としては、例えば、環状シロキサン化合物、直鎖状シロキサン化合物、分岐状シロキサン化合物等、及びこれらの誘導体が挙げられる。このうち環状シロキサン化合物としては、例えば、ヘキサメチルシクロトリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン等が挙げられる。
上記(3)、(4)における官能基の組み合わせとしては、例えば、水酸基とイソシアネート基、アミノ基とイソシアネート基、カルボキシル基とエポキシ基、アミノ基とエポキシ基、アルコキシシリル基どうし等が挙げられる。シランカップリング剤は、例えば、一分子中に、少なくとも1個以上の反応性シリル基とそのほかの置換基を有する化合物であり、具体的には、β−(3、4エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、イソシアネート官能性シラン等が挙げられ、これらの1種または2種以上を使用することができる。
上記(1)〜(4)においては、上記以外の成分、例えば、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート等のアミノ基含有モノマー;(メタ)アクリルアミド、エチル(メタ)アクリルアミド等のアミド基含有モノマー;アクリロニトリル等のニトリル基含有モノマー;グリシジル(メタ)アクリレート等のエポキシ基含有モノマー;スチレン、メチルスチレン、クロロスチレン、ビニルトルエン等の芳香族ビニル系モノマー;スチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸等のスルホン酸含有ビニルモノマー;無水マレイン酸、無水イタコン酸等の酸無水物;塩化ビニル、塩化ビニリデン、クロロプレン等の塩素含有モノマー;エチレングリコールモノアリルエーテル、プロピレングリコールモノアリルエーテル、ジエチレングリコールモノアリルエーテル等のアルキレングリコールモノアリルエーテル;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル系モノマー;エチレン、プロピレン、イソブチレン等を使用することができる。これらは1種または2種以上で使用することができる。この他、エチレン性不飽和二重結合含有紫外線吸収剤、エチレン性不飽和二重結合含有光安定剤等を用いることもできる。
模様層における樹脂のガラス転移温度(以下「Tg」ともいう)は、後述の透明層に含まれる樹脂のガラス転移温度よりも低いことが望ましい。本発明では、このような樹脂の使用により、汚染防止性等の物性を確保しつつ、面材の可とう性等を高めることができる。模様層に含まれる樹脂のガラス転移温度は、好ましくは−30〜30℃、より好ましくは−25〜25℃である。なお、樹脂のガラス転移温度は、Foxの計算式により求められる値である。
上記樹脂の比率は、固形分換算で、粒状無機質粒子の合計量100重量部に対し、好ましくは1〜100重量部、より好ましくは2〜50重量部、さらに好ましくは3〜30重量部、特に好ましくは4〜20重量部、最も好ましくは5〜19重量部である。このような比率であれば、粒状無機質粒子の連接(凝集)による美観を活かした意匠性が付与されやすく、透湿性の点でも好適である。すなわち、粒状無機質粒子の連接体(凝集体)からなる透湿性模様層が得られやすい。
模様層用組成物は、本発明の効果を著しく損なわない限り、必要に応じ、上記以外の成分(添加剤等)を含むものであってもよい。このような成分としては、例えば、可塑剤、造膜助剤、防藻剤、抗菌剤、消臭剤、吸着剤、難燃剤、増粘剤、消泡剤、架橋剤、着色顔料、体質顔料、光輝性顔料、蓄光顔料、蛍光顔料、骨材、繊維、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、シランカップリング剤、触媒、溶剤、水等が挙げられる。
模様層の厚みは、好ましくは0.3〜6mm、より好ましくは0.5〜5mmである。この模様層の厚みは、模様層の平均厚み(無作為に選定した10点の平均)を算出した値である。
模様層は、それぞれ、並置混色による色調を呈することが望ましい。並置混色とは、観察者が一定距離以上離れて色を見た場合に、並置させた複数の色が個々に識別されずに混じり合って見えることである。本発明では、顔料、染料等を用いた混色ではなく、2種(2色)以上の粒状無機質粒子による並置混色を採用することで、自然感等を高めることができる。
模様層は、1色でもよいし、2色以上が混在するものであってもよい。模様層の色調は適宜設定することができる。また、模様層の表面は、平坦であってもよいし、凹凸模様を有するものであってもよい。凹凸模様としては、例えば、筋状、島状等の各種凹凸模様を形成することができる。凹凸模様の形状、配置、数、大きさ、幅、高低差、厚み、面積、色調、光沢度等は、所望の模様に応じて適宜設定すればよい。
本発明における透明層は、上記模様層の表面を覆うものである。透明層は、ガラス転移温度が30〜80℃である樹脂を含み、被膜の水に対する接触角が60〜110°である組成物(以下「透明層用組成物」ともいう)によって形成できる。このような組成物によって形成される透明層は、模様層の美観性を活かすとともに、汚染防止性等の向上化に寄与するものである。
透明層用組成物は、ガラス転移温度が30〜80℃(好ましくは35〜75℃、より好ましくは40〜70℃)である樹脂を含む。Tgが上記下限値以上であることにより、汚染防止性を高めることができる。また、Tgが上記上限値以下であることにより、汚染防止性を高めつつ、透明層の割れ等を防止することができ、模様層の美観性を長期にわたり保つことが可能となる。
そして、透明層用組成物は、水に対する接触角が60〜110°(好ましくは70〜105°、より好ましくは75〜100°)である被膜を形成するものである。この接触角が、上記下限値以上であることにより、汚染物質のしみ込みを抑制し、汚染防止性を高めることができる。接触角が上記上限値以下であることにより、降雨等による筋状汚染を抑制することができる。なお、接触角は、透明層用組成物によって形成された被膜の表面に水滴を滴下したとき、その水滴と被膜表面とのなす角度のことであり、接触角計により測定される値である。
透明層用組成物における樹脂としては、その被膜が透明性を有するものが使用できる。このような樹脂の形態としては、例えば、溶剤可溶型樹脂、非水分散型樹脂、無溶剤型樹脂、水分散型樹脂、水溶性樹脂等が挙げられ、この中でも水分散型樹脂(樹脂エマルション)が好適である。樹脂の種類としては、例えば、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、アクリルシリコン樹脂、フッ素樹脂、ケイ素樹脂等、あるいはこれらの複合物等が挙げられる。これらは1種または2種以上で使用できる。
透明層用組成物は、上述のような樹脂に加え、架橋剤を含むことが望ましい。このような態様では、反応性官能基を有する樹脂と、当該反応性官能基と反応可能な架橋剤を含む透明層用組成物を使用することができる。この場合、樹脂と架橋剤との反応によって、3次元架橋構造を有する被膜が形成され、汚染防止性、透湿性等の物性を高めることが可能となる。架橋剤としては、水分散型樹脂に適用できるものが好ましく、例えば、水溶性架橋剤、水分散型架橋剤、自己乳化型架橋剤等が好適である。
反応性官能基を有する樹脂としては、例えば、カルボキシル基、カルボジイミド基、エポキシ基、アジリジン基、オキサゾリン基、水酸基、イソシアネート基、カルボニル基、ヒドラジド基、エポキシ基、アミノ基、及びアルコキシシリル基等から選ばれる1種以上の反応性官能基を有するものが使用できる。架橋剤としては、このような樹脂の反応性官能基と反応可能なものを組み合わせて使用すればよい。反応性官能基の組み合わせとしては、例えば、カルボキシル基とカルボジイミド基、カルボキシル基とエポキシ基、カルボキシル基とオキサゾリン基、カルボキシル基とアジリジン基、水酸基とイソシアネート基、カルボニル基とヒドラジド基、エポキシ基とアミノ基、アルコキシシリル基どうし等の組み合わせが挙げられ、これらの1種または2種以上が使用できる。
透明層用組成物における樹脂がカルボキシル基を有する場合、架橋剤としては、例えば、カルボジイミド基、エポキシ基、オキサゾリン基等から選ばれる1種以上の反応性官能基を有する化合物が使用できる。このうち、カルボジイミド基を有する架橋剤としては、例えば、特開平10−60272号公報、特開平10−316930号公報、特開平11−60667号公報、特開2000−7642号公報、特開2000−119539号公報、特開2000−319351号公報、特開2013−112755号公報、特開2016−196612号公報、特開2016−196613号公報、WO2017/6950号公報等に記載のもの等が挙げられる。エポキシ基を有する架橋剤としては、例えば、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、グリセロールポリグリシジルエーテル、ジグリセロールポリグリシジルエーテル、ポリグリセロールポリグリシジルエーテル、ジグリセロールポリグリシジルエーテル、ポリヒドロキシアルカンポリグリシジルエーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテル等が挙げられる。オキサゾリン基を有する架橋剤としては、例えば、2−ビニル−2−オキサゾリン、2−ビニル−4−メチル−2−オキサゾリン、2−ビニル−5−メチル−2−オキサゾリン、2−イソプロペニル−2−オキサゾリン等の重合性オキサゾリン化合物を、当該化合物と共重合可能な単量体と共重合した樹脂等が挙げられる。これらは、1種または2種以上で使用できる。
透明層用組成物における樹脂がカルボニル基を有する場合、架橋剤としては、例えば、ヒドラジド基を有する化合物等が使用できる。ヒドラジド基を有する架橋剤としては、例えば、マロン酸ジヒドラジド、コハク酸ジヒドラジド、グルタル酸ジヒドラジド、アジピン酸ジヒドラジド、セバシン酸ジヒドラジド、マレイン酸ジヒドラジド等が挙げられる。これらは、1種または2種以上で使用できる。
透明層用組成物における樹脂としては、透湿性、汚染防止性等の点から、アクリルシリコン樹脂を含むものが好適である。アクリルシリコン樹脂としては、例えば、模様層で述べた(1)〜(4)と同様のものが使用できる。透明層用組成物は、このようなアクリルシリコン樹脂に加え、架橋剤を含む態様とすることもできる。この場合、樹脂としては、反応性官能基を有するアクリルシリコン樹脂を使用し、架橋剤としては、当該反応性官能基と反応可能な架橋剤を使用すればよい。好適な反応性官能基の組み合わせとしては、例えば、カルボキシル基とカルボジイミド基、カルボキシル基とエポキシ基、カルボキシル基とオキサゾリン基、カルボニル基とヒドラジド基等の組み合わせが挙げられ、これらの1種または2種以上が使用できる。
本発明における透明層用組成物は、界面活性剤を含むことができる。このような態様では、透湿性と汚染防止性の両性能を、よりいっそう高めることができる。その作用機構は明らかではないが、模様層の微細な孔が、透明層用組成物によって充填されやすくなり、汚染物質のしみ込み抑制に有効にはたらくこと、そして、このように充填された微細な孔では、界面活性剤の適度な親水性によって透湿性が付与されること、等が寄与しているものと推定される。
このような界面活性剤としては、分子内に親水部と疎水部とを併せ持つ構造を有する化合物等を用いることができ、例えば、ノニオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。これらは、1種または2種以上で使用できる。このような界面活性剤としては、例えば、分子内にシリコン及び/またはフッ素を有する化合物等を使用することもできる。
界面活性剤の比率は、透明層用組成物に含まれる樹脂の樹脂固形分100重量部に対し、固形分換算で好ましくは0.01〜3重量部、より好ましくは0.02〜2重量部である。このような比率であれば、透湿性と汚染防止性の両性能を十分に高めることができる。
透明層用組成物は、上述の成分の他に、例えば、艶消し剤、着色顔料、光輝性顔料、蓄光顔料、蛍光顔料、骨材、繊維、可塑剤、造膜助剤、防藻剤、抗菌剤、消臭剤、吸着剤、難燃剤、増粘剤、消泡剤、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、シランカップリング剤、触媒、溶剤、水等を含むものであってもよい。透明層用組成物が着色顔料を含む場合は、着色透明層が形成できる。光触媒酸化チタン、コロイダルシリカ等については、本発明の効果を著しく阻害しない範囲内で使用するよう留意する必要があり、これらを使用しない態様も好適である。
このような透明層用組成物によって形成される透明層は、模様層の表面全体に設けることが望ましい。透明層の単位面積当たりの重量(固形分換算)は、好ましくは5〜200g/m、より好ましくは10〜100g/mである。
本発明面材は、補強材を有するものであってもよい。このような補強材は、例えば、模様層の内部及び/または裏面に設けることができる。補強材としては、例えば、織布、不織布、セラミックペーパー、合成紙、メッシュ、クロス、石膏ボード、合板、スレート板、金属板等が挙げられる。この他、例えば、粒状無機質粒子、樹脂等を含む組成物の層を補強材として模様層の裏面に設けることもできる。補強材は、上記2種以上の材料からなるものでもよい。このような補強材は、1種または2種以上で使用できる。このような補強材を用いることにより、面材の強度、可とう性等を高めることができる。
本発明面材の製造方法は特に限定されず、種々の方法を採用することができる。一例として、型枠を用いた方法が挙げられる。この方法では、例えば、所望の模様に対応した凹凸を形成した型枠を用意する。そして、この型枠内に、模様層用組成物を充填または塗付し、硬化後に脱型することにより、模様層が得られる。次いで、脱型後の模様層表面に透明層用組成物を塗装する方法等によって、透明層を設けることができる。各組成物の充填または塗付等においては、公知の器具、例えば、スプレー、ローラー、鏝、レシプロ、コーター等が使用できる。
また、別の一例として、型枠内に、透明層用組成物、模様層用組成物、を順に充填または塗付し、硬化後に脱型する方法等を採用することもできる。この場合、模様層用組成物は、透明層用組成物の硬化後に充填または塗付することが望ましい。
上記各方法において、補強材を導入する場合は、例えば、模様層用組成物の硬化前に、模様層内部に補強材を埋め込んだり、模様層裏面に補強材を積層したりすればよい。
本発明面材は、透湿性を有するものである。本発明面材は、JIS Z0208による透湿度が、好ましくは40g/m・24h以上、より好ましくは70g/m・24h以上、さらに好ましくは100g/m・24h以上を示すものである。透湿度の上限は、好ましくは1000g/m・24h以下、より好ましくは600g/m・24h以下、さらに好ましくは400g/m・24h以下である。透湿度がこのような範囲内であれば、面材の裏面側(基材側)で生じた水蒸気等を表面側(外側)に排出することができ、面材自身の膨れ、剥れ等を抑制することができる。
本発明面材は、建築物壁面等を装飾する材料として使用できる。本発明面材を壁面等に固定する際には、例えば、接着材、接着テープ、釘、ネジ、ボルト、レール等を使用すればよい。建築物壁面等を構成する基材としては、例えば、コンクリート、モルタル、サイディングボード、押出成形板、石膏ボード、パーライト板、合板、煉瓦、プラスチック板、金属板、ガラス、磁器タイル等が挙げられる。これら基材は、その表面に、既に被膜(既存被膜、下塗被膜等)が形成されたものや、壁紙が貼り付けられたもの等であってもよい。
以下に実施例を示し、本発明の特徴をより明確にする。
(模様層用組成物1)
粒状着色無機質粒子の混合物(茶色珪砂と赤褐色珪砂の混合物、粒径32〜600μm、光透過率1%未満)80重量部、粒状透明性無機質粒子(寒水石;粒径106〜425μm、光透過率16%)20重量部、樹脂1(アクリルシリコン樹脂エマルション、Tg0℃、固形分50重量%)30重量部、及び添加剤(増粘剤、消泡剤等)を常法により均一に混合して、茶色系の模様層用組成物1を得た。
(模様層用組成物2)
粒状着色無機質粒子の混合物(同上)80重量部、粒状透明性無機質粒子(同上)20重量部、樹脂2(アクリルシリコン樹脂エマルション、Tg38℃、固形分50重量%)30重量部、及び添加剤(増粘剤、消泡剤等)を常法により均一に混合して、茶色系の模様層用組成物2を得た。
(透明層用組成物1)
樹脂3(カルボキシル基含有アクリルシリコン樹脂エマルション、Tg66℃、固形分50重量%)200重量部、造膜助剤18重量部、水20重量部、界面活性剤(含フッ素両性界面活性剤、固形分30重量%)0.2重量部、その他添加剤(紫外線吸収剤、光安定剤、増粘剤、消泡剤等)4重量部を常法により均一に混合して、透明層用組成物1を得た。この透明層用組成物1の水に対する接触角は82°であった。なお、水に対する接触角は、透明層用組成物をアルミニウム板の上に150μmの厚みで塗付け、気温23℃、相対湿度50%の雰囲気下(以下「標準状態」ともいう)にて14日間乾燥養生して得られた試験体について、接触角計を用いて測定した値である(以下同様)。
(透明層用組成物2)
樹脂3(同上)200重量部、造膜助剤18重量部、水20重量部、架橋剤(カルボジイミド基含有架橋剤、固形分40重量%)10重量部、その他添加剤(紫外線吸収剤、光安定剤、増粘剤、消泡剤等)4重量部を常法により均一に混合して、透明層用組成物2を得た。この透明層用組成物2の水に対する接触角は84°であった。
(透明層用組成物3)
樹脂3(同上)200重量部、造膜助剤18重量部、水20重量部、界面活性剤(同上)0.2重量部、架橋剤(同上)10重量部、その他添加剤(紫外線吸収剤、光安定剤、増粘剤、消泡剤等)4重量部を常法により均一に混合して、透明層用組成物3を得た。この透明層用組成物3の水に対する接触角は81°であった。
(透明層用組成物4)
樹脂4(カルボキシル基含有アクリルシリコン樹脂エマルション、Tg57℃、固形分50重量%)200重量部、造膜助剤18重量部、水20重量部、界面活性剤(同上)0.2重量部、架橋剤(同上)10重量部、その他添加剤(紫外線吸収剤、光安定剤、増粘剤、消泡剤等)4重量部を常法により均一に混合して、透明層用組成物4を得た。この透明層用組成物4の水に対する接触角は82°であった。
(透明層用組成物5)
樹脂5(カルボキシル基含有アクリルシリコン樹脂エマルション、Tg48℃、固形分50重量%)200重量部、造膜助剤18重量部、水20重量部、界面活性剤(同上)0.2重量部、架橋剤(同上)10重量部、その他添加剤(紫外線吸収剤、光安定剤、増粘剤、消泡剤等)4重量部を常法により均一に混合して、透明層用組成物5を得た。この透明層用組成物5の水に対する接触角は84°であった。
(透明層用組成物6)
樹脂6(アクリル樹脂エマルション、Tg28℃、固形分50重量%)200重量部、造膜助剤18重量部、水20重量部、その他添加剤(紫外線吸収剤、光安定剤、増粘剤、消泡剤等)4重量部を常法により均一に混合して、透明層用組成物6を得た。この透明層用組成物6の水に対する接触角は86°であった。
(透明層用組成物7)
樹脂7(コロイダルシリカ複合エマルション、固形分40重量%)250重量部、造膜助剤18重量部、界面活性剤(同上)4重量部、その他添加剤(紫外線吸収剤、光安定剤、増粘剤、消泡剤等)4重量部を常法により均一に混合して、透明層用組成物7を得た。この透明層用組成物7の水に対する接触角は38°であった。
(透明層用組成物8)
樹脂8(アクリル樹脂エマルション、Tg48℃、固形分50重量%)200重量部、撥水剤(ジメチルシロキサン化合物、固形分50重量%)50重量部、造膜助剤18重量部、水20重量部、その他添加剤(紫外線吸収剤、光安定剤、増粘剤、消泡剤等)4重量部を常法により均一に混合して、透明層用組成物8を得た。この透明層用組成物8の水に対する接触角は116°であった。
(実施例1)
型枠として方形の型枠を用意した。この型枠を内面が上を向くように置き、型枠内面に模様層用組成物1を充填し、硬化後に脱型することにより模様層(厚み2mm)を得た。この模様層の表面全体に、透明層用組成物1をスプレー塗装し硬化させて透明層(単位面積当たりの固形分重量40g/m)を設け、面材1を得た。
(実施例2〜6、比較例1〜3)
模様層用組成物、透明層用組成物として、それぞれ表1に示すものを使用し、実施例1と同様の方法で面材2〜9を得た。
(試験1)
上記方法によって得られた各面材について、JIS Z0208による透湿度を測定した。試験結果を表1に示す。
(試験2)
上記方法によって得られた面材について、6か月間屋外曝露を行い、面材表面の外観変化を観察し、汚れの程度が軽微であったものを「A」とする4段階(優;A>B>C>D;劣)で評価した。試験結果を表1に示す。実施例1〜6(面材1〜6)では、比較例1〜3(面材7〜9)に比べ汚染防止性に優れる結果となった。
(試験3)
実施例1〜6の面材(面材1〜6)を、直径150mmの円柱に巻きつけた後、その表面のひび割れの発生状況を確認した。評価は、ひび割れ発生が認められなかったものを「A」とする4段階(優;A>B>C>D;劣)で評価した。試験結果を表1に示す。実施例1〜5(面材1〜5)は、十分な可とう性を有するものであった。
Figure 2019166811


Claims (5)

  1. 透湿性を有する面材であって、
    模様層と、当該模様層の表面を覆う透明層とを有し、
    上記模様層は、粒状無機質粒子、及び樹脂を含む組成物によって形成されてなり、
    上記透明層は、ガラス転移温度が30〜80℃である樹脂を含み、被膜の水に対する接触角が60〜110°である組成物によって形成されてなる
    ことを特徴とする面材。
  2. 上記透明層は、ガラス転移温度が30〜80℃である樹脂、及び架橋剤を含む組成物によって形成されてなることを特徴とする請求項1記載の面材。
  3. 上記透明層における樹脂がアクリルシリコン樹脂を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の面材。
  4. 上記模様層における樹脂がアクリルシリコン樹脂を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の面材。
  5. 上記模様層に含まれる樹脂は、上記透明層に含まれる樹脂よりもガラス転移温度が低いことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の面材。

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