JP2019166623A - ロボット制御装置、ロボット制御方法、プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献2には、あい前後する2つの移動区間の補間種別が関節補間動作から直線補間動作に移り変わるか、直線補間動作から関節補間動作に移り変わるかを判別し、その2つの移動区間の繋ぎ点もしくはその近傍を通過させる際に速度の結合処理が可能かどうかを判定し、速度の結合処理が可能であると判定されたとき、異種補間動作間の速度を重ね合わせるような挙動をさせるための補間点を関節変数により決定することが記載されている。
直線補間制御では、ロボットのアーム先端を直線経路で移動させることができ、始点から終点までの経路を保証することができるが、従来は高速に移動させることができなかった。
各実施形態に係るロボットシステムでは、ロボットの基準点として、ロボットのアーム先端、すなわち、エンドエフェクタの取付の基準となる位置を始点から終点まで移動させるときに、直線補間制御で移動させるように制御される。直線補間制御では、始点と終点を結ぶ直線が複数のセグメントに分割され、各セグメントではロボットをPTP制御で動作させる。このとき、各セグメントでのPTP動作は一定の角速度とし、各セグメントの角速度を最適に決定することで高速な疑似直線動作を実現する。
以下の説明において、ロボットを2点間で移動させることは、ロボットの基準点を当該2点間で移動させることを意味する。
(1−1)ロボットシステム1の構成
先ず、第1の実施形態のロボットシステム1の構成について、図1および図2を参照して説明する。図1は、本実施形態のロボットシステム1の概略構成を示す図である。図2は、本実施形態ロボットシステム1の内部構成を示す図である。
情報処理装置2は、例えば工場のラインに設置されたロボットRに対して動作を教示するための装置である。情報処理装置2は、オペレータによるティーチングを行うために設けられており、ロボットRが設置される工場等から離れた位置(例えば、工場から離れたオペレータの作業場所)に配置されていてもよい。
制御部21は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、および、RAM(Random Access Memory)を含む。ROMには、教示ソフトウェアが記憶されている。CPUは、ROMに記憶される教示ソフトウェアをRAMに展開して実行する。オペレータにより教示ソフトウェアを介して設定されたロボットRの教示点や動作パラメータは、ロボットプログラムに組み込まれる。
ストレージ22は、HDD(Hard Disk Drive)あるいはSSD(Solid State Drive)等の大容量記憶装置であり、制御部21のCPUにより逐次アクセス可能に構成される。ストレージ22には、ロボットプログラムが格納される。
表示装置24は、教示ソフトウェアの実行結果を表示するためのデバイスであり、表示駆動回路および表示パネルを含む。
通信インタフェース部25は、ロボット制御装置3との間でイーサネット通信を行うための通信回路を含む。制御部21は、オペレータによるロボットのシミュレーションの実行要求、またはロボットの実機を動作させる要求に応じて、ロボットRの教示点や動作パラメータを含むロボットプログラムを、通信インタフェース部25を介してロボット制御装置3に送信する。
制御部31は、CPU、ROM、および、RAMを含む。CPUは、情報処理装置2から受信してストレージ32に記憶されるロボットプログラムを、RAMに展開して実行する。制御部31のCPUがロボットプログラムを実行することで、後述する各機能が実現される。
制御部31は、所定時間毎(例えば1ms毎)にロボットRの各関節のモータを動作させるための制御パルスを生成して、ロボットRに供給する。
通信インタフェース部33は、情報処理装置2との間でイーサネット通信を行うための通信回路を含む。
以下では、ロボットRが6軸の垂直多関節ロボットである場合について説明する。この場合、ロボットRには、6個の関節の各々を駆動するモータ102が設けられ、各モータ102に対してモータ駆動回路101から駆動電圧が供給される。
次に、図3〜8を参照して、ロボット制御装置3の制御部31がロボットプログラムを実行して実現される機能について説明する。図3は、本実施形態のロボット制御装置3の機能ブロック図である。
図3に示すように、ロボット制御装置3によって実現される機能には、区間設定部311、セグメント設定部312、角速度設定部313、パルス数設定部314、および、パルス生成部315がある。以下、各部が備える機能について順に説明する。
上述したように、ロボット制御装置3が情報処理装置2から受信するロボットプログラムには、ロボットRの教示点や動作パラメータが設定されている。本実施形態では、ロボットプログラムにおいて教示点として始点Aおよび終点Bが設定され、始点Aから終点Bまでの移動に際して、動作パラメータとして加速時間、最大角速度、減速時間が設定されている。
区間設定部311は、始点Aと終点Bを結ぶ直線のうち、ロボットの基準点が始点Aから加速して最大角速度に達するまでの加速区間、ロボットの基準点が最大角速度を維持する等速区間、および、ロボットの基準点が最大角速度から減速して終点Bに到達するまでの減速区間を設定する機能を備える。
本実施形態の一例では、区間設定部311は、上述した加速時間要求値および減速時間要求値に基づいて、加速区間、等速区間、および減速区間を設定する。以下、図4を参照して、各区間の設定方法について説明する。
図4は、仮にAB間をPTP制御で移動した場合に、AB間における時間の経過に対する主関節の角速度の変化を示す図である。図4において、ロボットが点Aを移動開始してから最大角速度要求値Vmに達するまでの時間が加速時間要求値t1に相当し、ロボットが時刻t2から減速を開始して時刻tfにおいて点Bに到達するまでの時間(tf−t2)が減速時間要求値に相当する。
図4においてtfは、PTP制御で移動した場合の総移動時間を意味する。
図5に示すように、ロボットがAB間をPTP制御により移動する場合の経路Tptpは、直線状とならず湾曲した経路となる。経路Tptp上において点Aから点p1までの区間はPTP制御における加速区間であり、点p1から点p2までの区間はPTP制御における等速区間であり、経路Tptp上において点p2から点Bまでの区間はPTP制御における減速区間である。
点p1,p2は、図4の時刻t1,t2に対応している。つまり、PTP制御では、点Aから点p1に達するまでの時間が加速時間要求値t1となり、点p2から点Bに達するまでの時間が減速時間要求値(tf−t2)となる。
ここで、加速区間の距離acc_dstの直線AB間の距離に対する比率は、PTP制御による経路Tptp上の加速区間の距離(点Aと点p1の距離)の、経路Tptpの経路長に対する比率と同じとなるように、設定される。同様に、減速区間の距離dacc_dstの直線AB間の距離に対する比率は、PTP制御による経路Tptp上の減速区間の距離(点p2と点Bの距離)の、経路Tptpの経路長に対する比率と同じとなるように、設定される。
なお、式(1)において、
t1:加速時間要求値 (msec)
Vm:最大角速度要求値 (radian)
maxdst:主関節の角度変化量
である。主関節の角度変化量maxdstは、図4に示される台形の面積に相当する。
なお、式(2)において、
A[i]:点Aにおける関節iの角度 (radian)
B[i]:点Bにおける関節iの角度 (radian)
である。
図6に示すように、点p1と点p1sの距離をh1とすると、h1は、下記式(3)に従い、点Aから点p1に向かうベクトル(以下の式(3)の太字のp1)と、点Aから点Bに向かうベクトル(式(3)の太字のAB)との外積の大きさを、直線AB間の距離Lにより除算することによって算出される。
さらに、点Aから点p1に向かうベクトルの大きさをn1とすると、式(4)に従って加速区間の距離acc_dstが算出される。
また、直線補間動作による等速区間の距離は、直線AB間の距離Lから加速区間の距離acc_dstと減速区間の距離dacc_dstとを減算することにより得られる。すなわち、等速区間の距離cst_dstは、以下の式(5)から算出される。
図3において、セグメント設定部312は、区間設定部311によって設定された加速区間、等速区間、および、減速区間をそれぞれ複数のセグメントに分割する機能を備える。このとき、セグメント設定部312は、ロボットの基準点の各セグメントの移動時間が実質的に同一となるように、加速区間、等速区間、および、減速区間の各セグメントの距離を設定する。
以下、図7を参照して、本実施形態の直線補間制御における加速区間、等速区間、および、減速区間の各セグメントの距離の設定方法について説明する。
そこで、加速区間の距離(acc_dst)、減速区間の距離(dacc_dst)、および、等速区間の距離cst_dstをそれぞれ複数のセグメントに分割するときの好ましい例では、1つのセグメントの距離の最大値を20mm以下としつつ、各セグメントの距離が20mmと比較して著しく短い距離とならないように分割する。
先ず、加速区間では、各セグメントの移動時間が極力一定となるように、点Aから点p1sに向かって徐々にセグメントの距離が長くなるように以下の設定を行う。
すなわち、加速区間の距離acc_dstが90mm以下の場合には、加速区間のセグメント数acc_seg_num を9とし、加速区間の距離acc_dstが90mmより大きい場合には、加速区間のセグメント数acc_seg_num を以下の式(6)により算出する。
次に、減速区間では、各セグメントの移動時間が極力一定となるように、点p2sから点Bに向かって徐々にセグメントの距離が短くなるように以下の設定を行う。
すなわち、減速区間の距離dacc_dstが90mm以下の場合には、減速区間のセグメント数dacc_seg_num を9とし、減速区間の距離dacc_dstが90mmより大きい場合には、減速区間のセグメント数dacc_seg_num を以下の式(8)により算出する。
最後に、等速区間では、各セグメントの距離が一定で、かつ20mm以下となるように設定する。
具体的には、等速区間の距離cst_dstを20で除算した値が1.25より小さい場合には、等速区間のセグメント数cst_seg_numを1とする。等速区間の距離cst_dstを20で除算した値が1.25以上である場合には、等速区間のセグメント数cst_seg_numを以下の式(10)により算出する。各セグメントの距離は、式(11)に示すとおりである。
角速度設定部313は、加速区間、等速区間、および、減速区間の各セグメントについて角度変化量が最大となる関節の角度変化量に基づいて、基準点を各セグメントにおいてPTP(Point to Point)制御で移動させるときの各セグメントの角速度を設定する機能を備える。
また、各セグメント内の主関節の角速度は一定とする。
加速区間におけるセグメント番号をj(j=0, 1, 2, …)としたとき各セグメントの終端位置での時刻tは、以下の式(12)に従って算出される。
なお、式(12)において、
maxdst_seg[j]:セグメント番号がjのセグメントにおける主関節の角度変化量
jcur:現在のセグメント番号
t1:加速時間要求値 (msec)
Vm:最大角速度要求値 (radian)
である。
等速区間におけるセグメント番号をj(j=0, 1, 2, …)としたとき各セグメントの終端位置での時刻tは、以下の式(13)に従って算出される。
減速区間におけるセグメント番号をj(j=0, 1, 2, …)としたとき各セグメントの終端位置での時刻tは、以下の式(14)に従って算出される。
なお、式(14)において、
total_dst:全体(点Aから点Bまで)の主関節の角度変化量
t2:減速時間要求値 (msec)
tf:総移動時間 (msec)
である。total_dstは、図8の太線で示す台形の面積に等しい。
図3において、パルス数設定部314は、角速度設定部により設定された各セグメントの角速度に応じた、所定時間ごとのパルス数を設定する機能を有する。パルス生成部315は、ロボットの各関節を駆動するモータに対して供給される制御パルスを生成する機能を有する。このとき、制御パルスのパルス数を、パルス数設定部314により設定されたパルス数とする。
すなわち、各セグメントの角速度が決定されると、決定された角速度に応じた制御パルスのパルス数が、ロボットに対する制御が基準時間(例えば1ms)ごとに設定される。パルス数の決定方法は、決定された角速度が得られる制御パルスの数であれば如何なる決定方法でもよい。例えば、制御パルスの数は、決定された角速度を変数とした所定の関数演算により算出してもよいし、所定のルックアップテーブルを参照することにより得るようにしてもよい。
次に、本実施形態のロボット制御装置3の処理フローについて、図9を参照して説明する。図9は、本実施形態のロボット制御装置3によって実行されるフローチャートである。
既に述べたように、ロボット制御装置3は情報処理装置2からロボットプログラムを取得し、ロボット制御装置3の制御部31は、取得したロボットプログラムを実行することによって図9に示す各処理が行われる。ロボットプログラムには、教示点として始点Aおよび終点Bが設定され、始点Aから終点Bまでの移動に際して、動作パラメータとして加速時間、最大角速度、減速時間の要求値が設定されている。
ロボット制御装置3の制御部31は、上記動作パラメータに基づき、始点Aから終点Bまでロボットの基準点を直線で移動させる直線補間制御を実行する。このとき、直線AB間の主関節の角速度変化が、仮にAB間をPTP制御により移動させた場合の主関節の角速度変化と一致するようにして、各セグメントにおける主関節の角速度が決定される。
以上のステップS10〜S14の処理によって、始点Aから終点Bまでロボットの基準点を直線補間で移動させるときの各セグメントにおける主関節の速度が設定されたことになる。ロボット制御装置3の制御部31は次いで、ステップS14で設定した各セグメントの主関節の角速度が得られるように制御パルスの数を決定し(ステップS16)、当該数の制御パルスを生成して(ステップS18)、ロボットRへ送出する。
次に、第2の実施形態について説明する。
第1の実施形態では、加速区間および減速区間は、仮に始点から終点までの全体をPTP制御で移動した場合の主関節の角度変化量を基に設定される。しかし、加速区間および減速区間では主関節がセグメント単位で特定され、特定された主関節が、全体をPTP制御で移動させた場合の主関節と一致しない場合が生じうる。そのような場合、全体をPTP制御で移動させた場合の主関節の移動量に対して、セグメント単位の主関節の移動量をすべてのセグメントで合計した移動量が大きくなり、本実施形態による総移動時間が長くなってしまうことがある。すなわち、上記式(12)および式(14)においてΣの項が大きくなり、各セグメントの終端位置での時刻tが遅れることから、結果的に総移動時間が長くなってしまうことがある。
そこで、本実施形態では、加速時間要求値および減速時間要求値を満たすように、各セグメントの主関節の角度変化量に基づいて、加速区間および/または減速区間のセグメントを再設定することを特徴とする。
また、本実施形態のセグメント設定部312は、角速度設定部313によって設定された各セグメントの角速度に基づく減速時間と減速時間要求値との第2差分値が第2閾値より大きい場合、第2差分値が第2閾値以下となるように減速区間のセグメント数または各セグメントの距離を再設定する。
なお、第1閾値および第2閾値は、それぞれ加速時間要求値および減速時間要求値との乖離度合がシステム上許容可能なレベルに応じて適宜設定可能である。
図11において、セグメント調整前の場合には、加速区間は各セグメントに対して特定された主関節が、全体をPTP制御で移動させた場合の主関節と一致しないことから、直線補間制御による加速時間が加速時間要求値t1よりも長くなっている。そのため、総移動時間tfが長くなっている。
なお、条件式(16)において、
maxdst_seg[j]:セグメント番号がjのセグメントにおける主関節の角度変化量
jcur:現在のセグメント番号
t1:加速時間要求値 (msec)
Vm:最大角速度要求値 (radian)
である。
そこで、加速区間の各セグメントの距離を短くするか、または加速時間のセグメント数を少なくすることで、条件式(16)を満たすことが可能となる。その結果、セグメント調整後の加速区間では、図11に示すように、セグメント調整前と比較して加速が緩やかとなり、加速時間要求値を満たすようになることがわかる。
上記式(16)の右辺から左辺を引いた値が、第1差分値の一例である。
そこで、セグメント設定部312は、減速区間の各セグメントの距離を短くするか、セグメント数を少なくすることで、以下の条件式(17)を満たすようにする。例えば各セグメントの距離の調整は、上記式(8),(9)の定数を変更することで可能である。
maxdst_seg[j]:セグメント番号がjのセグメントにおける主関節の角度変化量
jcur:現在のセグメント番号
t2:減速時間要求値 (msec)
tf:総移動時間 (msec)
Vm:最大角速度要求値 (radian)
である。
上記式(17)の右辺から左辺を引いた値が、第2差分値の一例である。
図12に示すフローチャートが図9と異なるのは、ステップS15が追加された点である。
ロボット制御装置3の制御部31は、各セグメントの主関節の角速度を設定すると(ステップS14)、加速時間要求値および減速時間要求値を満たすか否か(つまり、式(16)および式(17)を満たすか否か)判断する(ステップS15)。満たさない場合にはステップS12に戻り、加速区間および/または減速区間のセグメント数または各セグメントの距離を変更する。ステップS12,S14の処理は、ステップS15の条件式が満たされるまで行われる。
このとき、ステップS15では、上記式(16)の右辺から左辺を引いた値が所定の第1閾値以下であり、かつ上記式(17)の右辺から左辺を引いた値が所定の第2閾値以下であることを収束条件としてもよい。
次に、第3の実施形態について説明する。
第1の実施形態のロボット制御装置3において設定される主関節の角速度は、各セグメント内では一定であるため、セグメント間において主関節の角速度が大きく変化する場合がある。しかし、大きな角速度の変化は、ロボットに振動を生じさせることがあり好ましくない。そこで、本実施形態では、ロボットに振動が生じ難くなるように、主関節の角速度の変化を平滑化する。
上記観点から、本実施形態のロボット制御装置3は、パルス数設定部314により設定されたパルス数に対してフィルタ処理を行うフィルタ処理部をさらに備える。そして、パルス生成部315は、制御パルスのパルス数を、フィルタ処理後のパルス数に設定する。
なお、式(18)において、
pls_new:移動平均フィルタ適用後の制御パルスの数
pls:移動平均フィルタ適用前の制御パルスの数
i:関節番号 (1, 2, 3, 4, 5, 6)
k:動作パルスの生成回数
n:移動平均に使用するサンプル数
である。
Claims (5)
- 複数の関節を含む多関節ロボットの基準点を始点から終点まで直線補間で移動させるロボット制御装置であって、
前記基準点が前記始点から加速して所定の角速度に達するまでの加速時間の要求値、および、前記基準点が前記所定の角速度から減速して前記終点に到達するまでの減速時間の要求値に基づいて、前記始点と前記終点を結ぶ直線のうち、加速区間、前記基準点が前記所定の角速度を維持する等速区間、および、減速区間を設定する区間設定部と、
前記加速区間、前記等速区間、および、前記減速区間をそれぞれ複数のセグメントに分割するセグメント設定部であって、前記基準点の各セグメントの移動時間が実質的に同一となるように、前記加速区間、前記等速区間、および、前記減速区間の各セグメントの距離を設定するセグメント設定部と、
前記加速区間、前記等速区間、および、前記減速区間の各セグメントについて角度変化量が最大となる関節の前記角度変化量に基づいて、前記基準点を各セグメントにおいてPTP(Point to Point)制御で移動させるときの各セグメントの角速度を設定する角速度設定部と、
を備え、
前記セグメント設定部は、
前記角速度設定部によって設定された各セグメントの角速度に基づく加速時間と前記加速時間の要求値の第1差分値が第1閾値より大きい場合、前記第1差分値が前記第1閾値以下となるように前記加速区間のセグメント数または各セグメントの距離を再設定し、
前記角速度設定部によって設定された各セグメントの角速度に基づく減速時間と前記減速時間の要求値との第2差分値が第2閾値より大きい場合、前記第2差分値が前記第2閾値以下となるように前記減速区間のセグメント数または各セグメントの距離を再設定する、
ロボット制御装置。 - 前記角速度設定部により設定された各セグメントの角速度に応じた、所定時間ごとのパルス数を設定するパルス数設定部と、
前記パルス数設定部により設定されたパルス数に対してフィルタ処理を行うフィルタ処理部と、
前記ロボットの各関節を駆動するモータに対して供給される制御パルスを生成するパルス生成部であって、前記制御パルスのパルス数を、前記フィルタ処理後のパルス数に設定する前記パルス生成部と、
請求項1に記載されたロボット制御装置。 - 前記フィルタ処理は、所定回数の前記所定時間に対して設定されたパルス数に基づく移動平均フィルタの処理である、
請求項2に記載されたロボット制御装置。 - 複数の関節を含む多関節ロボットの基準点を始点から終点まで直線補間で移動させるロボット制御方法であって、
前記基準点が前記始点から加速して所定の角速度に達するまでの加速時間の要求値、および、前記基準点が前記所定の角速度から減速して前記終点に到達するまでの減速時間の要求値に基づいて、前記始点と前記終点を結ぶ直線のうち、加速区間、前記基準点が前記所定の角速度を維持する等速区間、および、減速区間を設定し、
前記加速区間、前記等速区間、および、前記減速区間をそれぞれ複数のセグメントに分割し、前記基準点の各セグメントの移動時間が実質的に同一となるように、前記加速区間、前記等速区間、および、前記減速区間の各セグメントの距離を設定し、
前記加速区間、前記等速区間、および、前記減速区間の各セグメントについて角度変化量が最大となる関節の前記角度変化量に基づいて、前記基準点を各セグメントにおいてPTP(Point to Point)制御で移動させるときの各セグメントの角速度を設定し、
前記設定された各セグメントの角速度に基づく加速時間と前記加速時間の要求値の第1差分値が第1閾値より大きい場合、前記第1差分値が前記第1閾値以下となるように前記加速区間のセグメント数または各セグメントの距離を再設定し、
前記設定された各セグメントの角速度に基づく減速時間と前記減速時間の要求値との第2差分値が第2閾値より大きい場合、前記第2差分値が前記第2閾値以下となるように前記減速区間のセグメント数または各セグメントの距離を再設定する、
ロボット制御方法。 - 複数の関節を含む多関節ロボットの基準点を始点から終点まで直線補間で移動させるプログラムであって、
コンピュータに、
前記基準点が前記始点から加速して所定の角速度に達するまでの加速時間の要求値、および、前記基準点が前記所定の角速度から減速して前記終点に到達するまでの減速時間の要求値に基づいて、前記始点と前記終点を結ぶ直線のうち、加速区間、前記基準点が前記所定の角速度を維持する等速区間、および、減速区間を設定する手順、
前記加速区間、前記等速区間、および、前記減速区間をそれぞれ複数のセグメントに分割し、前記基準点の各セグメントの移動時間が実質的に同一となるように、前記加速区間、前記等速区間、および、前記減速区間の各セグメントの距離を設定する手順、
前記加速区間、前記等速区間、および、前記減速区間の各セグメントについて角度変化量が最大となる関節の前記角度変化量に基づいて、前記基準点を各セグメントにおいてPTP(Point to Point)制御で移動させるときの各セグメントの角速度を設定する手順、
前記設定された各セグメントの角速度に基づく加速時間と前記加速時間の要求値の第1差分値が第1閾値より大きい場合、前記第1差分値が前記第1閾値以下となるように前記加速区間のセグメント数または各セグメントの距離を再設定する手順、
前記設定された各セグメントの角速度に基づく減速時間と前記減速時間の要求値との第2差分値が第2閾値より大きい場合、前記第2差分値が前記第2閾値以下となるように前記減速区間のセグメント数または各セグメントの距離を再設定する手順、
を実行させるためのプログラム。
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