JPH06110532A - 位置制御方法及び装置 - Google Patents

位置制御方法及び装置

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JPH06110532A
JPH06110532A JP28217992A JP28217992A JPH06110532A JP H06110532 A JPH06110532 A JP H06110532A JP 28217992 A JP28217992 A JP 28217992A JP 28217992 A JP28217992 A JP 28217992A JP H06110532 A JPH06110532 A JP H06110532A
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JP
Japan
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speed
data
unit time
moving
time
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Application number
JP28217992A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Fukagawa
浩志 深川
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INTETSUKU KK
Intec Corp
Original Assignee
INTETSUKU KK
Intec Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 単位時間当りの移動量を与えることにより位
置制御する場合における速度変更を簡単な構成で行ない
得るようにすること。 【構成】 所与の時間当りの移動量を与えることにより
被制御体を位置制御する場合に、指定速度(Vo)で被
制御体を移動させるのに使用する一連の一定単位時間当
りの移動量(D1)及び所要の加減速度(A、−A)で
被制御体を移動させるために必要な一連の単位時間長さ
の時間変化パターン(D2)を計算しておき、移動速度
の変更が指令(DE)された場合、その変更内容に応じ
て時間変化パターンに基づき単位時間の長さを変更し、
これにより所要の速度特性で位置制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、位置制御方法及び装置
に関し、さらに詳細に述べると、各種工作機械の加工ヘ
ッドの如き移動体を所要の速度にて位置制御するのに特
に好適な位置制御方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、レザー加工機のトーチの位置制
御を行なう場合、トーチの先端が所定の指定速度で所与
の始点から所定の加工予定線に沿って所定の終点にまで
移動することが要求される。しかし、この場合、始点に
おいてトーチが移動を開始した後トーチが指定速度に達
するまでトーチは加速状態にあり、一方トーチが終点に
近ずくとトーチは減速状態となる。また、トーチの等速
移動期間中においても、速度オーバーライド機能によっ
てトーチの速度を自由に変更できることが要求されてい
る。
【0003】このように、トーチ先端を所与の始点から
終点に至らしめるまでの位置制御期間中においてトーチ
の移動速度は一定ではなく、特にその機械保護のため
に、トーチが与えられた終点に近づいたならば、トーチ
の減速度が所定のレベルを越えることがないようにし
て、トーチの速度を終点において零とする位置制御が要
求されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の位
置制御における位置決め用駆動モータの制御は、一般
に、所定の単位時間における移動量をその都度計算して
与えるという方法であるから、トーチの移動速度が上述
の如く操作者の側において自由に設定できる構成の場合
には、所定の減速度を越えることがないようにしてトー
チを終点に到達させるという要求を満足させるために、
その単位時間内に次の単位時間におけるトーチの移動量
を決定しなければならない。単位時間が比較的長い場合
には特に問題は生じないが、高精度の位置制御を要求さ
れるなどの理由により単位時間が短かい場合には、所定
の演算処理を極めて短時間の内に実行しなければなら
ず、従って、高速演算処理機能を有する高価なデータ処
理システムを必要とし、装置が高価となってしまうとい
う問題点を有している。特に、トーチの移動軌跡がスプ
ライン曲線等の複雑なものである場合にはなお更であ
る。
【0005】また、各単位時間毎の移動量を算出する際
に生じる端数の処理をどのようにするかという別の問題
も生じている。
【0006】本発明の目的は、従来技術における上述の
問題点を解決することができる、各種工作機械等の位置
制御システムに特に好適な、位置制御方法及び装置を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の方法の特徴は、所与の時間当りの移動量を与
えることにより被制御体を所与の始点から所与の終点に
まで移動させるための位置制御方法において、所定の指
定速度で前記被制御体を移動させるのに使用するための
一連の一定単位時間当りの移動量を示す基本移動量パタ
ーンデータを予め計算しておくと共に、所要の加減速度
で前記被制御体を移動させるために必要な一連の単位時
間長さの時間変化パターンデータを計算しておき、前記
被制御体の移動速度の変更が指令された場合には、移動
速度の変更内容に応じて前記時間変化パターンデータに
基づき所定の修正時間変化パターンデータを計算し、以
後前記基本移動量パターンデータにおける一定単位時間
の長さを該修正時間変化パターンデータに従って定める
ようにした点にある。
【0008】一方、本発明の装置の特徴は、所与の時間
当りの移動量を与えることにより被制御体を所与の始点
から所与の終点にまで移動させるための位置制御装置に
おいて、少なくとも始点及び終点と、前記被制御体の加
減速値の制限値と、指定速度とを与えるデータ供給手段
と、該データ供給手段に応答し前記指定速度に従って前
記被制御体を前記始点から前記終点にまで移動させるた
めの一連の一定単位時間当りの移動量を示す第1データ
を計算する第1計算手段と、前記被制御体の加減速値が
前記制限を値越えることがないように前記指定速度より
高い所定の上限速度値と前記指定速度との間で前記被制
御体を加減速するのに必要な一連の単位時間長さの時間
変化パターンを示す第2データを計算する第2計算手段
と、前記被制御体の移動速度を指令するための速度指令
手段と、該速度指令手段、前記第1計算手段及び前記第
2計算手段に応答し前記被制御体の位置を指令された移
動速度で制御するためその都度前記第1データの一部を
前記第2データに従って補正し所要の一連の制御データ
を出力する制御データ出力手段と、該一連の制御データ
に応答し単位時間毎に前記被制御体を所要の注意へ向け
て移動させるための駆動信号を出力する駆動信号出力部
とを備えた点にある。
【0009】
【作用】本発明の方法によれば、被制御体の移動速度と
して指定速度以外の速度が指定されない場合には、基本
移動量パターンデータに従って、所定の単位時間毎に予
め定められた移動量だけ被制御体を送る制御が実行され
る。一方、被制御体の移動速度として指定速度以外の速
度が指令されると、時間変化パターンデータを考慮する
ことによって、その指令に見合うように単位時間の長さ
が変更され、所定の加減速度で被制御体を指令された速
度で移動させることができる。
【0010】また、本発明の装置によれば、第1計算手
段により被制御体を所与の指定速度で移動させるための
第1データが計算され、速度指令手段によって指定速度
以外の速度指令が行なわれなければ、第1データに従う
速度制御にて被制御体の位置が制御される。速度指令手
段によって指定速度よりも高い速度が指定されると、こ
のときに、第1データの一部が第2データを参照してそ
の時の指令内容に応じて補正されて成る一連の制御デー
タが制御データ出力手段から出力され、この制御データ
に基づいて被制御体が所要の位置に向けて移動するよう
駆動される。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の一実施例
につき詳細に説明する。
【0012】図1は本発明によりトーチの相対位置制御
が行なわれるように構成されたレーザ加工機1の概略構
成図である。炭酸ガスレーザ2と接続されているトーチ
3は、案内レール4によってY軸方向に移動自在に支持
案内されている可動ヘッド5にZ軸方向に運動可能なよ
うに設けられている。可動ヘッド5内には、可動ヘッド
5を案内レール4に沿ってY軸方向に移動させるための
Y軸モータMyと、トーチ3をZ軸方向に移動させるた
めのZ軸モータMzとが収納されている。
【0013】符号6で示されるのは、被加工物7を載置
するための加工台であり、加工台6はX軸モータMxに
よって、Y軸及びZ軸に対して直角をなすX軸方向に移
動しうるように図示しないフレームによって支持、案内
されている。X軸モータMx、Y軸モータMy、Z軸モ
ータMzは、サーボアンプ8からの駆動信号Sx,S
y,Szにそれぞれ応答して駆動制御される。
【0014】炭酸ガスレーザー2及びサーボアンプ8に
は制御機9が接続されており、制御機9からは、レーザ
の出力制御等のための第1制御出力C1が炭酸ガスレー
ザ2に与えられ、トーチ3と被加工物7との間の加工の
ための相対運動を制御するための位置制御信号C2がサ
ーボアンプ8に与えられている。なお、図示の実施例
は、三軸制御の場合を示しているが、本発明による位置
制御は三軸制御に限定されるものではない。
【0015】図2は、図1に示す制御機9の構成を示す
図であり、11は制御に必要な指令、情報等を入力する
ための教示ボックス、12は教示ボックス11からの出
力を受け取る制御系用CPUユニット、13はディジタ
ル入出力ユニット、14はRAMディスクユニット、1
5はレーザ制御ユニット、16は制御系用CPUユニッ
ト12からのデータを基にトーチ3と被加工物7との間
の相対位置制御を本発明に従って行なうための位置制御
ユニット、17はマンマシンインターフェイス用CPU
ユニットであり、これらのユニット12乃至17は制御
系バス19に接続されている。なお、マンマシンインタ
ーフェイス用CPUユニット17には、グラフィックC
RT,キーボード、プリンター、ハードディスク、マウ
ス等の各種インターフェースが接続されているが、図2
では、これらのインターフェイスをまとめて符号18で
示している。
【0016】ディジタル入出力ユニット13及びレーザ
制御ユニット15の各出力は、炭酸ガスレーザ2の制御
のための第1制御信号C1として取り出され、一方、位
置制御ユニット16からの出力は、第2制御信号C2と
してサーボアンプ8に送られている。
【0017】このレーザ加工機1に於けるトーチ3の相
対位置制御は、予め定められた時間的な単位区間である
単位時間毎の移動量を単位時間区切り毎に順次与えるこ
とにより、トーチ3を被加工物7に対して相対移動させ
る方式であり、速度オーバライドは、この単位時間の時
間幅が短くなるよう変更することにより実現している。
【0018】トーチ3の相対位置制御のため、教示ボッ
クス11からは、加工の始点P1を示す座標データZS
と加工の終点P2を示す座標データZEと、その間にお
ける軌跡の形状に関するデータを含む加工寸法、形状に
ついての加工データ、及び、加減速値の制限値、トーチ
3の相対速度を示す指定速度値が入力され、これらのデ
ータは、制御系用CPUボード12を介してRAMディ
スクユニット14内にストアされる。これらのデータ
は、マイクロコンピュータシステムとして構成されてい
る位置制御ユニット16からの要求により、いつでもR
AM14から読み出され、位置制御ユニット16内にス
トアされている後述の位置制御プログラムに従うデータ
処理のために使用することができる。このように、位置
制御ユニット16は、CPU,RAM,ROM等から成
る公知のマイクロコンピュータシステムであるので、そ
のハード構成を図示するのは省略する。
【0019】図3は、位置制御ユニット16内のROM
16aにストアされている位置制御プログラムが実行さ
れることにより位置制御ユニット16によって実現され
る位置制御動作を説明するための機能図である。
【0020】この機能図について説明すると、位置制御
のために必要なデータとしてRAMディスクユニット1
4から読み出されて取り込まれた、データZS、ZEを
含んで成る指定ポイントデータDA、加減速度の制限値
を示す加減速データDB、及び、指定速度を示す指定速
度データDCが第1計算部21に入力されている。ここ
で、指定ポイントデータDAは加工の1区間内の始点の
座標を示すデータZSと終点の座標を示すデータZE、
及びこの区間における加工形状に関するデータを含んで
いるが、説明の簡単化のため、この1区間における加工
形状が直線の場合を例にとって以下の説明を行なう。
【0021】第1計算部21は、指定ポイントデータD
Aを構成する座標データZSとZEとから、この1区間
の長さ(距離)Lを計算し、この距離を指定速度データ
DCにより示される指定速度Voで移動させるための分
割数No及び上記指定速度Voと加減速データDBによ
り示される制限加速度値A及び制限減速度値−Aとか
ら、加減速時の分割数Nu,Ndが計算される。
【0022】この分割数は、図示の例では10〔mse
c〕の長さを1単位時間とし、その数を求める計算であ
る。図4にこの分割の結果が模式的に示されている。所
与のデータから図4に示す各単位時間当りの移動係数
を、速度Voでの定常走行時の移動系数を100として
各々求めるための計算は公知であるから、この計算方法
について詳細に説明するのは省略し、表1にその計算結
果の一例を示す。この様に第1計算部21では、所与の
データDA,DB,DCに基づいて、単位時間の第1番
目から第No番目(表1の例では台24番目)までの各
単位時間における移動係数値が計算され、この結果得ら
れた一連の単位時間に対する移動係数値を示す第1デー
タD1が第1計算部21から出力される。
【0023】第2計算部22は、入力データDEにより
速度オーバーライド率200(%)指示までを想定する
ことが指令されており、速度オーバーライト率100〜
200(%)の範囲では、単位時間の長さを短くするこ
とによって移動速度を大きくするようにした場合の、単
位時間の長さの変化率が計算される。この結果が表1に
可能単位時間として示されている。
【0024】 表1 移動係数 可能単 通常 最初から 途中から 位時間 150% 150% 1 12.5 1 1 1 1 2 37.5 1 1 1 1 3 62.5 1 1 1 1 4 87.5 1 1 1 1 5 100 0.899 1 0.899 1 6 100 0.758 1 0.758 1 7 100 0.668 1 0.668 1 8 100 0.604 1 0.667 0.899 9 100 0.555 1 0.667 0.758 10 100 0.517 1 0.667 0.668 11 100 0.5 1 0.667 0.667 12 100 0.5 1 0.667 0.667 13 100 0.5 1 0.667 0.667 14 100 0.5 1 0.667 0.667 15 100 0.517 1 0.667 0.667 16 100 0.555 1 0.667 0.667 17 100 0.604 1 0.667 0.667 18 100 0.668 1 0.668 0.668 19 100 0.758 1 0.758 0.758 20 100 0.899 1 0.899 0.899 21 87.5 1 1 1 1 22 62.5 1 1 1 1 23 37.5 1 1 1 1 24 12.5 1 1 1 1
【0025】次に、この可能単位時間の値の求め方を図
5を参照しながら説明する。図5でT1は時間t=0か
ら移動速度が上昇しはじめてから移動速度をVoに到達
させるまでに要する単位時間の数を示しており、その時
の加速度の上限値がAで示されている。速度オーバーラ
イド率が200%になったとき(t=2t1)の払い出
しパルス数は、第1データD1に従ってパルスの払い出
しが行なわれた場合におけるt=0〜(5×T1)/2
の期間内のそれと等しいことが判る。この事実と、単位
時間内の払い出しパルス数は単位時間の長さが変更され
ても所定の値に保つようにするという条件から可能単位
時間の値が計算できる。
【0026】すなわち、図5でt時間後に払い出された
パルスSは S={Vo+(Vo+A・t)}・1/2・t =Vo・t+1/2・A・t2
【0027】これが当初の払い出し期間におけるパルス
数Vo×Tk (k=1,..3/2T1)となる時間の
差tk −tk-1 が求める払い出し期間、その逆数が可能
速度オーバーライド率となる。 1/2・A・t2 +Vo・t−S=0 としてtを計算すると、 t=−Vo/A±{(Vo/A)2 +(2S/A)}
1/2 t=1、Vo/A=T1>0、t>0 なので、 t=−T1+{(T1)2 +2T1k 1/2k-1 =0 とすると TK = tk −tk-1 = T11/2 ×{(T1+2k)1/2 −(T1+2k−
2)1/2
【0028】図示の実施例では、図4から判るように、
T1=4であるから、T1=4を上式に代入して第5番
目以降の可能単位時間の値を求めると、0.899、
0.758、.....となる(表1参照)。
【0029】上記では加速時の可能単位時間を計算した
が、減速時の可能単位時間も同様にして計算することが
できる。ここでは、100%以下に減速摺る場合の結果
のみを示す。 TK = T11/2 ×{(T1−2k+2)1/2 −(T1−2k)1/2 } なお、表1に示す可能単位時間0.899から0.5ま
での各値に対応するオーバーライド率の値は表2のよう
になる。
【0030】 表2 可能速度オーバーライド率(%) 可能単位時間 111 0.899 132 0.758 150 0.668 166 0.604 180 0.555 194 0.517 200 0.5
【0031】表2から、可能単位時間を0.899,
0.758,....と順次変化させることにより速度
オーバーライド率(%)を111、132、15
0、...と上昇させることができ、且つこの場合の加
速度値は所定の上限値Aを越えることがないことが判
る。
【0032】図6に、速度オーバーライド率200
(%)の状態で位置制御を行なう場合の単位時間の長さ
の変化の様子が図解して示されている。各単位時間にお
ける払出パルス数は表1に示す移動係数により定められ
るので、図6に示されるように単位時間の長さを変化さ
せることにより速度制御が可能となる。表1に示す可能
単位時間の表に対応する第2データD2が第2計算部2
2から出力される。
【0033】図3に戻ると、速度オーバーライド値が任
意のタイミングで与えられても、上で説明した第2デー
タD2を利用して、速度オーバーライド指令後の単位時
間の長さを変化せしめ、これによりトーチ3の相対移動
速度を許される範囲内で最も早く所要の速度オーバーラ
イド値に到達させることができるようにするため、制御
データ出力部23が設けられている。
【0034】制御データ出力部23には、第1データD
1及び第2データD2が入力されると共に教示ボックス
11から入力される速度オーバーライド率を示す速度指
令データDEが入力されている。制御データ出力部23
は、速度指令データDEが入力されていない場合には、
第1データD1に従って、所定の単位時間である10
(msec)毎に表1に従う移動係数を用いて計算され
た払い出しパルス数を駆動信号出力部24に制御データ
D3として送っている。
【0035】駆動信号出力部24は、その時の払い出し
パルス数を示す制御データD3に応答し、図示しない位
置ポインタにその時点におけるトーチ3の相対位置を示
すデータがセットされ、X、Y、Zの各軸のモータM
x、My、Mzのための制御信号が第2制御信号C2と
して出力され、第2制御信号C2はサーボアンプ8(図
1参照)に入力される。
【0036】このようにして第1データD1に従って位
置制御が実行されていいる場合において、速度指令デー
タDEが入力されると、その時実行されている制御が2
4個ある単位時間の何番目であるかがチェックされ、そ
の時の移動係数が100であれば、その次の単位時間か
らその時間長さが変更される。
【0037】その変更は、先ず指令された速度オーバー
ライド率に相応する可能単位時間を表1から探し求め、
その使用範囲、すなわち使用すべき一連の可能単位時間
値が決定される。例えば、速度オーバーライド率150
%が指令された場合、可能単位時間が0.899から
0.668までの3段階変化パターンが使用されるべき
である(表2参照)。
【0038】従って、例えば表1の例において第7番目
の単位時間で制御が実行されている場合に150%の速
度オーバーライド率が指令されると、第8番目から第1
0番目までの可能単位時間は0.899、0.758、
0.668と書き換えられる。このことは減速時にも同
じように適用して、第18番目〜第20番目の可能単位
時間が表1に示すように書き換えられる。第11番目か
ら第17番目までの可能単位時間は0.667とされ
る。これは、各単位時間における払い出しパルスの数が
すでに決まっているために、150%の速度オーバーラ
イド率を行なうために必要な値が0.667となるから
である。かくして、表1に示す如き結果を得る。
【0039】この構成によれば、制御の途中で速度オー
バーライド率が変更された場合、可能単位時間の変化を
示すデータ中からその時の指令内容に見合った部分のデ
ータを見つけ、このデータを元の可能単位時間データと
入れ換えるだけでよいので、極めて簡単な計算で済み、
短時間のうちに、以後の制御のパターンを決定すること
ができる。このため、単位時間を短かく設定しても対応
可能であり、高精度の位置制御システムにあっても、速
度オーバーライド率を自由に変更できるシステムを安価
にて実現することができる。
【0040】このように、途中から速度オーバーライド
率が変更された場合には、単位時間の長さの変化パター
ンが上述のごとく変更され、この変更されたパターンに
従うう単位時間の長さで所要のパルスの払い出しが実行
され、これに基づいて制御データD3が出力される。
【0041】表1には、位置制御開始時から150
(%)の速度オーバーライド率が指令されていた場合の
単位時間の長さの変化パターンが示されている。この場
合には、第5番目の単位時間から、すなわち、初期加速
が終了してから単位時間の短縮が開始される。また短縮
率が0.668に達したのちは0.667とされること
は前の場合と同じである。
【0042】図7乃至図13には、図3に示した機能図
に従う上述の位置制御と同等の位置制御動作を行なわせ
るため、位置制御ユニット16のROM16aにストア
されている制御プログラムを示すフローチャートが図示
されている。
【0043】図7乃至図10には、表1に示すデータに
相当するデータを計算するための移動量計算ルーチンの
プログラムが示されている。移動量計算ルーチンについ
て説明すると、移動量計算ルーチンは、起動後ステップ
31で初期化を行ない、ステップ32でコマンドセット
フラグFが1となるのを待つ。F=1となったならば、
ステップ33でコマンド解析を実行し、ステップ34、
35、36で、要求されている加工のための移動軌跡の
形状が、直線、円・円弧、スプラインのうちのいずれで
あるかを判別する。若しステップ34、35、36のい
ずれの判別もNOであるとステップ37に入り、その他
のコマンドに対する処理が行なわれる。
【0044】ステップ34の判別結果がYESの場合に
は、図8に示す直線補間ルーチンに入り、ステップ38
でデータDAに基づき指定された始点と終点との間の距
離Lが計算される。次のステップ39では、ステップ3
8で得られた結果とデータDCにより示される指定速度
Voとから、指定速度Voでの分割数Noが計算され
る。しかる後ステップ40に入り、データDBにより示
される制限加速度値A、−Aでの加速分割数Nu、減速
分割数Ndが計算される。
【0045】このようにして、所要の移動距離Lに対す
る、加減速区間及び等速区間の分割数が決定されると、
次のステップ41でこのように分割された1つ1つの分
割単位である単位時間毎に移動量diと可能単位時間t
iとが求められる。図示の実施例の場合については、こ
れらについてすでに表1に具体的な数値を示した。
【0046】ステップ42では、ステップ41の結果か
ら可能単位時間テーブルが作成され、メモリにストアさ
れる。ステップ43では、単位時間毎の移動量diの値
から、これを実現するための各軸毎の移動量Xi、Y
i、Ziが計算され図7のステップ32に戻る。
【0047】ステップ35の判別結果がYESの場合に
は、図9に示す円・円弧補完ルーチンに入る。先ずステ
ップ45で、データDAにより示される3つの指定ポイ
ントより、その中心位置Pc,半径ro,円を含む法線
ベクトルVh,補間角度θo,終点における方向ベクト
ルVeが計算される。
【0048】しかる後、ステップ46乃至50におい
て、図8に示した直線補間ルーチンにおけるステップ3
9乃至43と同様の計算が実行される。これらの計算は
直線補間ルーチンの場合と同様であるので、詳しい説明
は省略する。ステップ50の実行が終了するとステップ
32に戻る。
【0049】ステップ36の判別結果がYESの場合に
は、図10に示すスプライン補間ルーチンに入り、ステ
ップ52で指定ポイントからBスプライン補間係数が求
められる。以降のステップ53乃至57は、先に説明し
た直線補間の場合のステップ39乃至43と同様である
から、その詳細な説明は省略する。ステップ57の実行
が終了するとステップ32に戻る。
【0050】次に、図11、図12に示される移動量セ
ットルーチンについて説明する。移動量セットルーチン
は単位時間の割込によって実行される。その実行内容
は、次の単位時間毎における移動量、及びその単位時間
の幅をセットすることである。更に、速度オーバーライ
ド率が変更されている場合には、可能単位時間に関する
データの書き換えを行なう。以下、これらにつき図示の
フローチャートに従ってって順次説明する。
【0051】単位時間の始点において割込みが掛けら
れ、移動セットルーチンが起動すると、ステップ60で
セットするデータがあるか否かが判別される。セットす
るデータが無い場合はこのルーチンの実行が終了する
が、セットするデータがある場合には、ステップ61に
入り、ここで速度オーバーライドの変更があるか否かが
判別される。速度オーバーライドの変更が有る場合には
ステップ62に入り、所要の速度オーバーライドを得る
のに必要な加速、及び停止のための所要の減速のための
単位時間の長さの変更パターンの幅mが計算される。
【0052】次のステップ63では、ステップ62で求
められた、オーバーライド変更のための可能単位時間の
変化パターンのセット、ti 、ti+1 、・・・、t
i+m-1 のそれぞれと、可能単位時間テーブルの該当部分
とを比較し、その大きい方をあらためてti 〜ti+m-1
の値とする単位時間の変更処理が行なわれる。さらに、
次のステップ64では、指定されている速度オーバーラ
イド値Voから指定単位時間txが計算される。なお、
ステップ61の判別結果がNOの場合には、ステップ6
4に直接進む。
【0053】ステップ65では、可能単位時間ti が1
より大きいか否かが判別され、ti>1の場合にはステ
ップ66に入り、ここで、ti >txか否かが判別され
る。ti >txであればステップ67において単位時間
t=txとされステップ72に入る。ステップ66でt
i >txでなければステップ68に入り、ここでt=t
i とされた後、ステップ72に入る。
【0054】ステップ65で可能単位時間ti が1以下
であるとステップ69に入り、ここでti >txか否か
が判別される。ti >txであればステップ70でt=
iとされた後、ステップ72に進む。一方、ti ≦t
xであればステップ71でt=txとされた後、ステッ
プ72に進む。
【0055】ステップ72では、移動量Xi、Yi、Z
iを各軸毎に設けられている位置ポインタ(図示せず)
にそれぞれ送り、各位置ポインタの内容のにこれらの移
動量を計算し最新の位置データX、Y、Zをストアして
おく。しかる後、この移動量セットルーチンの実行が終
了する。
【0056】次に図13に示される位置サーボルーチン
について説明する。位置サーボルーチンは所定の制御時
間毎に割込みにより実行されるルーチンであり、各軸の
モータMx、My、Mzとの間でフィードバックループ
を構成して位置制御を行なう。この制御時間は、例えば
標準単位時間幅の1/20程度に定めることができる。
先ずステップ81では、X軸、Y軸、Z軸に沿うトーチ
3の相対位置を検出して記憶しておくための図示しない
位置カウンタからの位置カウンタ値Xp、Yp、Zpを
読み込み、ステップ82では、これらの位置カウンタ値
Xp、Yp、Xpと位置データX、Y、Zとからモータ
への速度指令値VMが計算される。次のステップ83で
はこの速度指令値VMがサーボアンプ8に出力され、こ
れにより各軸のモータMx、My、Mzの速度制御が実
行される。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、予め分割された時間単
位毎の移動量を定めておき、時間単位毎に被制御体をこ
の移動量だけ移動させるようにして位置制御を行なう場
合において、定められた加速度及び又は減速度で被制御
体を移動させるために必要な単位時間の長さの変化パタ
ーンを予め計算しておき、被制御体の移動の速度の変更
が指令された場合、該変化パターンのうちのその時の速
度変更指令に見合った部分を用いて単位時間の長さを変
化させ、これにより被制御体の移動速度を制御するよう
にしたので、その時々において任意に速度の変更が指令
されても、以後における所要の加減速制限に従う速度変
更を従来の如き複雑な計算を必要とすることなく簡単に
行なうことができる。このため、単位時間の長さが短く
設定されていても、複雑で高価な演算システムを用いる
ことなしに、被制御体をその都度指令される速度で、所
要の加減速特性に従って位置制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す概略構成図。
【図2】図1の制御機の詳細ブロック図。
【図3】図2の位置制御ユニットの機能図。
【図4】図3の第一計算部において計算される単位時間
毎の移動係数を説明するための説明図。
【図5】可能単位時間の計算方法を説明するための説明
図。
【図6】図3の第2計算部において計算される可能単位
時間を説明するための説明図。
【図7】図2の位置制御ユニットにおいて実行される制
御プログラムの一部のフローチャート。
【図8】図2の位置制御ユニットにおいて実行される制
御プログラムの一部のフローチャート。
【図9】図2の位置制御ユニットにおいて実行される制
御プログラムの一部のフローチャート。
【図10】図2の位置制御ユニットにおいて実行される
制御プログラムの一部のフローチャート。
【図11】図2の位置制御ユニットにおいて実行される
制御プログラムの一部のフローチャート。
【図12】図2の位置制御ユニットにおいて実行される
制御プログラムの一部のフローチャート。
【図13】図2の位置制御ユニットにおいて実行される
制御プログラムの一部のフローチャート。
【符号の説明】
21 第1計算部 22 第2計算部 23 制御データ出力部 24 駆動信号出力部 DA 指定ポイントデータ DB 加減速データ DC 指定速度データ D1 第1データ D2 第2データ D3 制御データ C2 第2制御信号

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所与の時間当りの移動量を与えることに
    より被制御体を所与の始点から所与の終点にまで移動さ
    せるための位置制御方法において、所定の指定速度で前
    記被制御体を移動させるのに使用するための一連の一定
    単位時間当りの移動量を示す基本移動量パターンデータ
    を予め計算しておくと共に、所要の加減速度で前記被制
    御体を移動させるために必要な一連の単位時間長さの時
    間変化パターンデータを計算しておき、前記被制御体の
    移動速度の変更が指令された場合には、移動速度の変更
    内容に応じて前記時間変化パターンデータに基づき所定
    の修正時間変化パターンデータを計算し、以後、前記基
    本移動量パターンデータにおける一定単位時間の長さを
    該修正時間変化パターンデータに従って定めるようにし
    たことを特徴とする位置制御方法。
  2. 【請求項2】 所与の時間当りの移動量を与えることに
    より被制御体を所与の始点から所与の終点にまで移動さ
    せるための位置制御装置において、 少なくとも始点及び終点と、前記被制御体の加減速値の
    制限値と、指定速度とを与えるデータ供給手段と、 該データ供給手段に応答し前記指定速度に従って前記被
    制御体を前記始点から前記終点にまで移動させるための
    一連の一定単位時間当りの移動量を示す第1データを計
    算する第1計算手段と、 前記被制御体の加減速値が前記制限を値越えることがな
    いように前記指定速度より高い所定の上限速度値と前記
    指定速度との間で前記被制御体を加減速するのに必要な
    一連の単位時間長さの時間変化パターンを示す第2デー
    タを計算する第2計算手段と、 前記被制御体の移動速度を指令するための速度指令手段
    と、 該速度指令手段、前記第1計算手段及び前記第2計算手
    段に応答し前記被制御体の位置を指令された移動速度で
    制御するためその都度前記第1データの一部を前記第2
    データに従って補正し所要の一連の制御データを出力す
    る制御データ出力手段と、 該一連の制御データに応答し単位時間毎に前記被制御体
    を所要の終点へ向けて移動させるための駆動信号を出力
    する駆動信号出力部とを備えたことを特徴とする位置制
    御装置。
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