JP2019164336A - 画像形成装置、情報処理方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
本実施形態では、現像器の寿命によるドラムカートリッジへの影響を例に挙げ、その対策について説明する。ドラムカートリッジは、感光体カートリッジの一例である。
前述したように、分離型カートリッジの場合、トナーカートリッジ及びドラムカートリッジのうちの一方が寿命になった際に寿命になった方のカートリッジのみを交換することができる。そのため、カートリッジの寿命を通知する際は基本的に、トナーカートリッジの情報に基づいてトナーカートリッジの寿命を算出・通知し、ドラムカートリッジの情報に基づいてドラムカートリッジの寿命を算出・通知してやればよい。しかしながら、トナーカートリッジとドラムカートリッジのように密に関連する消耗品の組み合わせの場合、一方の状態が他方の状態に影響を及ぼすことがある。
より具体的には、トナーカートリッジの現像器が寿命に近くなることでトナーの経時劣化が進み、トナーの帯電特性が低下するケースが挙げられる。このケースでは、ドラムカートリッジの潤滑剤として使用されるトナーをドラムカートリッジ側に十分に供給できないことがある。
また、ドラムカートリッジが新品に交換された後の画像形成動作において、潤滑剤としてのトナーがドラムカートリッジに十分に供給できない状況が続くと、潤滑剤不足の状態でクリーニング動作が行われることになる。すると、ドラムとクリーニング部材等が摺擦してドラム表面が傷つき、画像上のスジとなって現れてしまうことがある。すなわち、ドラム上の傷が画像品質の低下を招く虞がある。そのため、結果として、交換したばかりのドラムカートリッジを再び交換しなければならない状況に陥る。
上述した課題は、トナーカートリッジの寿命を、余裕を持って設定し、適切に運用していれば基本的には生じない課題である。しかしながら、現像器又は感光ドラム等の消耗部品は、印刷実行等に伴い徐々に劣化が進む消耗部品であり、ベンダが印字品質を保証している寿命(交換時期)に到達しても急激に印字品位が低下するわけではない。そのため、印字品位よりも印刷コストの削減を優先したいユーザ環境に対応するため、寿命に到達した現像器又は感光ドラムの使用を延長するケースが想定される。このケースでは、品質保証できない状態になるまでトナーカートリッジ利用されることがあるため、上述した課題が発生し得る。
図1は、印刷装置の一例を示すプリンタの断面の一例を示す図である。
プリンタ200は、カセット511、画像形成部509、メイン搬送路540、排出搬送路541を含む。また、プリンタ200は、各搬送路において記録材を搬送するために、複数のローラ、例えば、給送ローラ502、搬送ローラ510、レジストローラ504及び排出ローラ520を含む。更に、プリンタ200は、装置内の記録材を検知するための複数のセンサ、例えば、記録材有無センサ501、レジストセンサ505、記録材検知センサ506、排出センサ508を含む。
カセット511は、画像を形成する記録材を装置内に供給する。
ドラムカートリッジ507は、記録材に画像を形成するための感光ドラムを含み、露光部より像担持体としての感光ドラム状に静電潜像を形成する。この静電潜像は後述するコントローラ210が受信した画像データに応じて形成される。トナーカートリッジ224は、現像器及びトナーを含み、感光ドラム上に形成された静電潜像は現像部により現像され、所定の転写位置で記録材に転写される。記録材に形成されたトナー像は定着装置により加熱及び加圧されることにより、定着させられる。ドラムカートリッジ507とトナーカートリッジ224とは、カラープリンタの場合、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのそれぞれ4組分のペアとして存在する。
メイン搬送路540は、給送ローラ502から排出ローラ520までに配置され、記録材に画像を形成する搬送路である。ここで搬送ローラ510はカセット511の一部として存在している。よって、カセット511を引き出した状態では、下段のカセット511からの記録材搬送路が断たれてしまうため、記録材をプリンタへ供給することができず印刷が失敗してしまう。排出搬送路541は、排出ローラ520からプリンタ200の機外までに配置され、記録材を機外へ排出する搬送路である。
給送ローラ502は、カセット511に載置された記録材を1枚ずつ装置内へ搬送する。搬送ローラ510は、各カセット511から給送された記録材をプリンタまで引き上げるローラである。また、レジストローラ504は、搬送されてきた記録材について、ドラムカートリッジ507で画像を転写するタイミングを調整するローラである。排出ローラ520は、記録材を機外へ排出するためのローラである。
ドラムカートリッジ507には、感光ドラム600の周面上に接触するように、クリーニング部材602、帯電ローラ601が配置されている。クリーニング部材602は、像担持体である感光ドラム600上に成されたトナー像が記録材に転写した後に残存するトナーを除去するために使用される。クリーニング部材602によって感光ドラム600の表面から除去された転写残トナーは、クリーニング枠体603内に落下、収容される。
本実施形態では、クリーニング部材と感光ドラム600との間の摩擦力が上昇することによりクリーニング部材602や感光ドラム600が損傷することを抑制するための潤滑剤としてトナーを使用する。これにより、クリーニング部材と感光体表面との摩擦力を低減させ、良好なクリーニング性能や印字性能を保つようにしている。
また、未使用のドラムカートリッジ507の感光ドラム600には保護材である塗布剤が塗布されている。これらの初期塗布剤は、ドラムカートリッジ507を交換した後の初回クリーニング動作により除去され、トナーカートリッジ224から供給されるトナーに置き換えられる。
ところで、現像器又は感光ドラム等の消耗部品は、印刷実行等に伴い徐々に劣化が進む消耗部品である。したがって、ベンダが印字品質を保証している寿命(交換時期)に到達しても急激に印字品位が低下するわけではない。これを鑑み、印字品位よりも印刷コストの削減を優先したいユーザ環境に対応するため、寿命に到達した現像器又は感光ドラムの使用を延長できるようにすることが考えられる。
ここで、トナーカートリッジが交換時期に近い、又は交換時期に達しているが延長して使い続けている場合に、ドラムカートリッジのみを新しいものに交換すると、印字品質が低下する恐れがある。
本実施形態では、上記の問題点を鑑み、新品のドラムカートリッジ507に交換する際、消耗度に応じて適切な交換方法をユーザに通知する機能を提供する。以下、より具体的に説明する。
CPU201は、ROM203のプログラム用ROMに記憶されたプログラム等に基づいてシステムバス209に接続される各種のデバイスとのアクセスを総括的に制御する。CPU201は、印刷部インタフェース205を介して接続される印刷機構部220に出力情報としての画像信号を出力する。ここで、印刷機構部220は、トナーカートリッジ224及びドラムカートリッジ507にアクセス可能であり、トナーカートリッジのトナー残量、現像器寿命の算出、またドラムカートリッジの感光ドラム寿命の算出を行っている。CPU201が、ROM203のプログラムROMに記憶されているプログラムに基づき処理を実行することにより、プリンタの機能及び後述する図6、図8、図18−図21のフローチャートの処理が実現される。
プリンタ200の管理サーバ100は、各ユーザのプリンタ200に装着されたトナーカートリッジの情報を、インターネット等のネットワークを介して受信し、管理する。
プリンタ200は、機能的に大きく分けてコントローラ210、操作パネル221、印刷機構部220、そしてトナーカートリッジ224を含む。
コントローラ210は、管理サーバ100とのインタフェースであるI/F部(インタフェース部)301、受信データ等を一時的に保持管理するための受信バッファ302、送信データ等を一時的に保持管理するための送信バッファ303を含む。また、コントローラ210は、印刷データの解析を司るコマンド解析部306、印刷制御部307、画像制御部304、出力制御部309、ステータス管理部308、カートリッジ管理部310等を含む。インタフェース部301は、管理サーバ100との印刷データの送受信を行う。このインタフェース部301を通して受信された印刷データは、そのデータを一時的に保持する受信バッファ302に遂次蓄積され、必要に応じてコマンド解析部306又は画像制御部304によって読み出され処理される。コマンド解析部306は、各印刷制御コマンド体系や印刷ジョブ制御言語に準じて構成される。このコマンド解析部306で解析されたコマンドは、ビットマップデータ等の画像データに関するものは、画像制御部304に指示を与えて処理され、給紙選択やリセット命令等の描画以外のコマンドは、印刷制御部307に指示を出して処理される。
また、ステータス管理部308は、印刷制御部307からの情報を基にプリンタの各種状態を決定し、オペレーションパネル230にプリンタの状態を表示させたり、管理サーバ100から発行されたステータス情報取得コマンドに対して、プリンタの状態を返送したりする機能を持っている。カートリッジ管理部310は、印刷機構部220を介して、トナーカートリッジ224及びドラムカートリッジ507を制御したり、トナー残量、現像器寿命、ドラム寿命を検知したり、トナーカートリッジ224の交換要求通知も行う。そして出力制御部309は、画像バッファ305に格納されている画像ビットマップデータをビデオ信号に変換処理し、印刷機構部(プリンタエンジン)220へ転送する。印刷機構部220は、受け取ったビデオ信号を記録紙に可視画像形成するための機構である。
図6は、実施形態1の情報処理の一例を示すフローチャートである。
S11において、CPU201は、ドラムカートリッジ507が新品に交換されるのを待つ。CPU201は、新品のドラムカートリッジ507への交換が検知された場合、S12に進み、新品のドラムカートリッジ507への交換が検知されない場合、S11の処理を繰り返す。
S12において、CPU201は、交換されたドラムカートリッジ507と対となるトナーカートリッジ224に含まれる現像器の寿命を取得する。現像器の寿命は、印刷機構部220が現像器の使用時間を加算することで算出するが、これに限定されたものではなく、いかなる方法で現像器の寿命を算出してもよい。現像器の寿命は、装着中のトナーカートリッジのステータス情報の一例である。
S13において、CPU201は、印刷機構部220から取得したトナーカートリッジ224の現像器寿命が、規定の寿命を超過し延長して使用されているかどうか判定する。CPU201は、現像器がまだ寿命に到達していなければ、図6に示すフローチャートの処理を終了し、そのまま使用を継続する。一方、CPU201は、現像器が寿命を延長して使用されていると判定した場合、S14に進む。
S14において、CPU201は、図7で示すような、トナーカートリッジ224の交換を要求するメッセージを操作パネル221の表示器に表示する。CPU201は、メッセージを、警告メッセージとして、印刷は停止させずに、継続可能としてもよいし、メッセージをエラーメッセージとして、トナーカートリッジが交換されるまで印刷を停止してもよい。ここで、表示器は表示部の一例である。また、S14で通知の一例としてメッセージの表示を例に説明を行っているが、音声出力等であってもよい。
実施形態1では、新品のドラムカートリッジ507のドラム表面の損傷を回避する方法として、そのドラムカートリッジ507とペアになっているトナーカートリッジ224の交換要求をメッセージ表示した。実施形態2では、トナーカートリッジ224の交換は行わず、ドラムカートリッジ507の位置を交換することによって、ドラム表面の損傷を回避する方法を図8のフローチャートで説明する。
図8は、実施形態2の情報処理の一例を示すフローチャートである。
S21において、CPU201は、ドラムカートリッジ507が新品に交換されるのを待つ。CPU201は、新品のドラムカートリッジ507への交換が検知された場合、S22に進み、新品のドラムカートリッジ507への交換が検知されない場合、S21の処理を繰り返す。
S22において、CPU201は、交換されたドラムカートリッジ507と対となるトナーカートリッジ224に含まれる現像器の寿命を印刷機構部220から取得する。
S23において、CPU201は、印刷機構部220から取得したトナーカートリッジ224の現像器寿命が、規定の寿命を超過し延長して使用されているかどうか判定する。CPU201は、現像器がまだ寿命に到達していなければ、図8に示すフローチャートの処理を終了し、そのまま使用を継続する。一方、CPU201は、現像器が寿命を延長して使用されていると判定した場合、S24に進む。
実施形態1〜2では現像器の寿命によってドラムカートリッジに影響が生じるケースについて説明した。実施形態3では、トナーカートリッジ残量の低下によってドラムカートリッジに影響が生じるケースを説明する。実施形態1で述べたように、ドラムカートリッジに対して十分にトナーを供給できない状態で、画像形成を続けると、画像品質の低下を招き、さらにはドラムカートリッジ寿命の低下をまねく。
図13は、トナーカートリッジのトナーの残量と検知の関係を示す図である。トナー残量の検知は、残量検知センサによる残量検知情報と、印刷機構部220の印刷の度に出力データを加算するビデオカウントの情報を合わせることで実現されている。より具体的には、W%、X%、Y%(ここでは0%、つまり印字保証閾値)の状態を残量検知センサにて検知可能であり、その間は、CPU201は、ビデオカウントで補うことで残量推移を判定している。またY%(ここでは0%)以降は、CPU201は、ビデオカウントのみでのトナー残量を検知する。本実施形態では、ドラムカートリッジに対して十分にトナーを供給できない状態(以降トナー限界状態と呼ぶ)をZ%として定義しており、具体的には0%以降のビデオカウント情報から算出している。
図15は、ユーザ及びサービスマンの利用シーケンスを示す図である。具体的には、印刷を中にトナー要因のトナーカートリッジ寿命を迎え、さらに印刷してトナー限界値状態に到達し、さらに印刷して画像不具合が出ることを想定している。また、図14(a)は一時停止に設定されている想定とする。
S29において、CPU201は、操作パネル221に印刷可能になった旨のメッセージ表示を行う。
S30において、CPU201は、ユーザより印刷指示を受け取る。
するとS31において、CPU201は、印刷処理を行う。
S32において、CPU201は、トナー寿命到達を検知する。
そして、S33において、CPU201は、印刷を一時停止させる。
S35において、CPU201は、操作パネル221を介して、ユーザによるトナー寿命延長の許可を受け取る。
S36において、CPU201は、トナー寿命延長処理を行う。
S37において、CPU201は、S33にて一時停止した印刷を再開する。
S38において、CPU201は、ユーザに印字保証されている良好な印刷物を提供する。
印刷後、S39において、CPU201は、操作パネル221にトナー寿命警告を表示しつつ印刷可能である旨のメッセージ表示を行う。
S41において、CPU201は、印刷処理を行う。
S42において、CPU201は、トナー限界到達を検知する。
S43において、CPU201は、印刷を一時停止させる。
S44において、CPU201は、操作パネル221にトナー限界に到達した旨のメッセージ表示を行う。
S45において、CPU201は、操作パネル221を介して、ユーザによるトナー限界延長許可を受け取る。
S46において、CPU201は、トナー限界延長処理を行う。
S47において、CPU201は、S43で一時停止した印刷を再開する。
S48において、CPU201は、ユーザに印字保証されていない不良な印刷物を提供する。
S49において、CPU201は、操作パネル221にトナー限界警告で対向するドラムカートリッジに影響する可能性がある旨も表示しつつ印刷可能である旨のメッセージ表示を行う。
S51にて、サービスマンはユーザに履歴情報を確認する。より具体的には、サービスマンはユーザにS49にて通知したトナー限界警告が表示されていることを確認してもらう。
S52にて、サービスマンはユーザからトナー限界警告が表示されている確認結果を聞く。
S53にて、サービスマンは、ユーザに警告表示されているとおり、トナー限界にてドラムカートリッジに対して十分にトナーを供給できない状態で、画像品質の低下及びドラムカートリッジ寿命の低下が発生している旨を伝える。さらに、サービスマンは、ユーザにこの状態を解消するために、トナーカートリッジを交換することをお勧めする。
S54にて、ユーザは、トナーカートリッジを交換する。このことでユーザのクレームを解消することができる。
S51、S52では、ユーザに操作パネル221の警告表示有無を確認してもらう例を記載した。しかし、別の確認方法として、S46のトナー限界延長処理の日時をCPU201が記憶しておき、その情報を操作パネル221、又はレポートプリントに出力し、確認可能としてもよい。
図17は、トナー寿命到達からトナー限界延長後までのメッセージ表示の遷移を示す図である。図15のS29にて通知するメッセージ画面例が図17(a)である。図15のS34にてトナー寿命時に印刷を中断して通知するメッセージ画面例が図17(b)である。図15のS35にてトナー寿命延長許可を行い印刷が完了した後に、S39にてトナー寿命警告状態での印刷可能通知するメッセージ画面例が図17(c)である。印刷可能である旨が表示される一方で、トナーカートリッジが寿命到達しているため交換を促すメッセージも表示している。図15のS44にてトナー限界時に印刷を中断して通知するメッセージ画面例が図17(d)である。S45にてトナー限界延長許可を行い印刷が完了した後に、S49にてトナー限界警告状態での印刷可能通知するメッセージ画面例が図17(e)である。印刷可能である旨が表示される一方で、トナーカートリッジが限界到達しているためドラムカートリッジにも影響がある旨を表示しつつ、トナーカートリッジの交換を促すメッセージも表示している。
図18は、実施形態3のトナー寿命及びトナー限界検知の一例を示すフローチャートである。
S61において、CPU201は、印刷処理を行い、印刷が完了すると、S62に進む。
S62において、CPU201は、色ごとに印刷前のトナー残量値と印刷で使用したビデオカウントから印刷後のトナー残量値を更新して、S63に進む。
S63において、CPU201は、トナーカートリッジ224の残量が寿命に到達していないか判定する。より具体的には、CPU201は、図13で説明した残量検知センサがY%(=0%)の状態を検知したか否かを判定する。Y%の状態を検知しない場合、CPU201は、S64に進む。
S65において、CPU201は、印刷処理が完了しているかを確認する。S65において、CPU201は、印刷が完了している場合、S66に進む。S65において、印刷完了していない場合、S61に戻り残りの印刷処理を行う。
S66において、CPU201は、操作パネル221に印刷可能である旨を表示する。このとき、各色でトナー寿命に到達している場合は図17(c)、トナー限界に到達している場合は図17(e)、どちらでもない場合は図17(a)のような画面表示となる。
S67において、CPU201は、トナーカートリッジ224の残量が限界値に到達しているかを判定する。より具体的には、CPU201は、S62において更新したトナー残量が図13のZ%に到達しているかを判定する。S67において、残量が限界値に到達していない場合、CPU201は、S68に進む。
S68において、CPU201は、トナーカートリッジ224のトナー寿命延長処理が行われているかを判定する。トナー寿命延長処理とは、具体的にはトナー寿命警告通知を行わずに印刷可能とすることを表す。S68において、トナー寿命延長処理が実行済みである場合、CPU201は、S64に進む。S68において、トナー寿命延長処理が未実行である場合、CPU201は、S69に進む。
S69において、CPU201は、操作パネル221に図17(c)のようなトナー寿命警告表示を行い、S70に進む。
S71において、CPU201は、トナー寿命延長許可を受け付けたか判定する。具体例は、ユーザが操作パネル221において、特定のハードキーを押下することをユーザによる許可判定とすることが考えられる。S71において、トナー寿命延長許可がされていない場合、CPU201は、S72に進む。S71において、トナー寿命延長許可がされた場合、CPU201は、S64に進む。
S72において、CPU201は、印刷ジョブがキャンセル指示を受けたか判定する。具体例は、ユーザが操作パネル221において、特定のハードキーを押下することでユーザによるキャンセル指示を受けたと判定することが考えられる。S72において、印刷ジョブのキャンセル指示があった場合、CPU201は、印刷ジョブをキャンセルしてS65に進む。S72において、印刷ジョブのキャンセル指示がない場合、CPU201は、S70に戻る。
S73において、CPU201は、トナーカートリッジ224のトナー限界延長処理が行われているかを判定する。トナー限界延長処理とは、具体的にはトナー限界警告通知を行わずに印刷可能とすることを表す。S73において、トナー限界延長処理が実行済みである場合、CPU201は、S64に進む。S73において、トナー寿命延長処理が未実行である場合、CPU201は、S74に進む。
S74において、CPU201は、操作パネル221に図17(e)のようなトナー限界警告表示を行い、S70に進む。
実施形態3では、トナーカートリッジ残量の低下によってドラムカートリッジに影響が生じるケースについて、トナー寿命とトナー限界にタイミングの差がある例を記載した。実施形態4では、トナー寿命とトナー限界のタイミングが同時であるケースについて説明する。
図19は、実施形態4のトナー寿命及びトナー限界検知の一例を示すフローチャートである。実施形態3の図18との違いについて説明する。
トナー寿命とトナー限界が同じタイミングであるため、S67の判定及びS73、S74のフローはなくなり、S63において、CPU201は、トナー寿命と判定した場合、S68に進む。S68において、トナー寿命延長処理が未実行である場合に、S69の処理の代わりにS74が実行されることになる。S66では、トナー到達時に図17(c)、トナー到達時に図17(e)の画面表示を行うが、S81では、トナー到達時に図17(e)の画面表示を行う。
実施形態3では、トナーカートリッジ残量の低下によってドラムカートリッジに影響が生じるケースについて、トナー限界警告通知有無をトナーカートリッジ残量に基づいて判定したが、実施形態5では、ドラムカートリッジ寿命も加味するケースについて説明する。
図20は、実施形態5のトナートナー寿命及びトナー限界検知の一例を示すフローチャートである。実施形態3の図18との違いについて説明する。
CPU201は、図18では、S67においてトナー限界である場合に、S73に進んだが、図20ではS82に進む。
S82において、CPU201は、ドラムカートリッジの寿命がトナー限界警告通知条件を満たしているかを判定する。トラムカートリッジ寿命の検知の具体例として、ドラムカートリッジの寿命は感光ドラム600の走行距離から算出することを考える。S82において、ドラムカートリッジの寿命が条件を満たしている場合、CPU201は、S73に進む。S82において、ドラムカートリッジの寿命が条件を満たしていない場合、CPU201は、S64に進む。S82の条件の例としては、新品であることを条件としてもよい。これは、十分なトナーを供給できない状態での初回クリーニングによる弊害を想定している。
実施形態3では、トナーカートリッジ残量の低下によってドラムカートリッジに影響が生じるケースについて、印刷時の残量検知に基づいて判定したが、実施形態6では、起動時に残量検知するケースについて説明する。
図21は、実施形態6の起動時のトナートナー寿命及びトナー限界検知の一例を示すフローチャートである。実施形態3の図18との違いについて説明する。
図18では、S61、S62において印刷処理と印刷に伴うトナー残量変化の更新を行ったが、図21ではユーザが画像形成装置200の電源ONを行うと、CPU201は、S63に進む。また、印刷時ではないため、S65の処理は削除されている。S64において、全色完了している場合に、CPU201は、S65ではなくS66に進む。さらに、S82の処理も削除されている。S71において、トナー寿命延長許可がされた場合、CPU201は、S72ではなくS66に進む。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給する。そして、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読み出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
例えば、図5に示したプリンタ200の機能構成の一部はハードウェア構成としてプリンタ200に実装されてもよい。また、プリンタ200のハードウェア構成としてCPU、RAM、ROM、ネットワークコントローラ等は1つである必要はない。複数のCPUがプログラムに基づき、複数のRAM、ROMに記憶されたデータ等を用いながら処理を実行するようにしてもよい。また、CPUに替えてGPU(Graphics Processing Unit)を用いることとしてもよい。
実施形態1では、新品のドラムカートリッジに交換された後に、トナーカートリッジ内の現像器が延長して使用されているか否かを判定し、判定結果に応じてトナーカートリッジの交換を促す通知を表示する場合を例示した。しかしながら、通知のタイミングはこれに限定されるものではない。例えば、ドラムカートリッジが交換時期に達したと判定し、尚且つ、トナーカートリッジ内の現像器が延長して使用されていると判定されたことに従って、トナーカートリッジとドラムカートリッジの同時交換を促す画面を表示するようにしてもよい。より具体的には、CPU201は、S11の処理に代えて、ドラムカートリッジが交換時期に達したか否かを判定する。交換時期に達していると判定した場合は、S12〜S13と同様の処理を実行する。また、CPU201は、S13でトナーカートリッジ内の現像器が延長して使用されていると判定されたことに従って、トナーカートリッジとドラムカートリッジの同時交換を促す画面を表示するよう制御する。一方、CPU201は、S13でトナーカートリッジ内の現像器が延長して使用されていないと判定されたことに従って、ドラムカートリッジ単体の交換を促す画面を表示するよう制御すればよい。
ドラムカートリッジ故障に関する警告はRUIのように方法で他の装置に画面を出してもよい。
ドラムカートリッジに関する警告は別のメッセージであってもよい。
201 CPU
224 トナーカートリッジ
507 ドラムカートリッジ
Claims (5)
- トナーカートリッジと感光体カートリッジとを各々着脱可能な画像形成装置であって、
情報を表示する表示部と、
装着中のトナーカートリッジのステータス情報を取得する手段と、
前記ステータス情報に少なくとも基づいて、前記感光体カートリッジに関するメッセージを前記表示部に表示させる手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記表示させる手段は、前記トナーカートリッジに関するメッセージも前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記表示部は、操作パネルの表示器であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 情報を表示する表示部を有し、トナーカートリッジと感光体カートリッジとを各々着脱可能な画像形成装置が実行する情報処理方法であって、
装着中のトナーカートリッジのステータス情報を取得する工程と、
前記ステータス情報に少なくとも基づいて、前記感光体カートリッジに関するメッセージを前記表示部に表示させる工程と、
を含むことを特徴とする情報処理方法。 - 情報を表示する表示部を有し、トナーカートリッジと感光体カートリッジとを各々着脱可能なコンピュータに、
装着中のトナーカートリッジのステータス情報を取得するステップと、
前記ステータス情報に少なくとも基づいて、前記感光体カートリッジに関するメッセージを前記表示部に表示させるステップと、
を実行させるためのプログラム。
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