JP2019162302A - 弾球遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
また従来のパチンコ機には、遊技球が始動口に入球したことに起因して当否判定が実行され、当否判定の結果が大当りであれば、大当り遊技が生起して多くの賞球の獲得に有利なものがある。
そこで、本願発明は、選択された設定値に応じて適切な利益調整を行うことができる弾球遊技機を提供することを課題としてなされたものである。
発射された遊技球が流下する遊技領域に、遊技球の入球が不可又は困難な閉鎖状態と遊技球の入球が容易な開放状態とに変化可能な可変入賞口を備えた弾球遊技機において、
外部からの指示に応じて、複数種類の設定値のうちの何れかの設定値を現在の設定値に決定する設定値決定手段と、
入球口への遊技球の入球又は当該入球に起因する所定条件の成立に基づいて前記可変入賞口を開放する当り遊技を実行する当り遊技実行手段と、を備え、
前記入球口への遊技球の入球から前記可変入賞口が開放されるまでにかかる時間が、予め複数種類設けられており、
前記設定値に応じて、前記入球口への遊技球の入球から前記可変入賞口が開放されるまでにかかる平均時間が異なることを特徴とする。
請求項1に記載の弾球遊技機において、
前記入球口への遊技球の入球の際に抽出した乱数に基づいて、前記可変入賞口を開放させるか否かの抽選を行う抽選手段と、
前記抽選手段による抽選結果に基づいて、変動時間を決定する変動時間設定手段と、を備え、
前記抽選手段による当選結果に基づいて、前記変動時間のあいだ、変動表示させてから前記可変入賞口を開放させることを示す図柄が確定表示されると、前記当り遊技が開始されるものとし、
前記変動時間には、予め複数種類の変動時間が設けられており、
前記設定値に応じて決定される前記変動時間によって、前記入球口への遊技球の入球から前記可変入賞口が開放されるまでにかかる平均時間が異なる構成にしたことを特徴とする。
請求項2に記載の弾球遊技機において、
前記抽選手段は、前記入球口への遊技球の入球の際に抽出した乱数に基づいて、前記可変入賞口を開放させる小当り遊技を行うか否かの抽選を行う小当り抽選手段であり、
前記小当り抽選手段による当選結果に基づいて、前記変動時間のあいだ、特別図柄を変動表示させてから小当り図柄が確定表示されると、前記小当り遊技が開始されるものとし、
前記可変入賞口内に設けられた特定領域と、
前記可変入賞口を含む1又は複数の大入賞口と、
前記小当り遊技にて開放された前記可変入賞口に遊技球が入球し、該遊技球が前記特定領域に入球すると、前記大入賞口を開放する大当り遊技を実行させる大当り遊技手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の弾球遊技機において、
前記抽選手段は、前記入球口への遊技球の入球の際に抽出した乱数に基づいて、前記可変入賞口を開放させる普通図柄の当り遊技を行うか否かの抽選を行う普通図柄抽選手段であり、
前記普通図柄抽選手段による当選結果に基づいて、前記変動時間のあいだ、普通図柄を変動表示させてから当り図柄が確定表示されると、前記普通図柄の当り遊技が開始されるものとし、
前記可変入賞口への遊技球の入球により抽出される乱数に基づいて、大入賞口を開放する当り遊技を生起させるか否かの当否判定を行う当否判定手段を備えたことを特徴とする。
例えば、設定値に応じて、変動時間決定手段により複数種類の変動時間のうち長い変動時間が決定される確率が異なる構成としてもよい。即ち、請求項3に係る発明の弾球遊技機は、変動時間決定手段により複数種類の特別図柄の変動時間のうち長い変動時間が決定される確率が異なる構成としてもよい。請求項4に係る発明の弾球遊技機は、変動時間決定手段により複数種類の普通図柄の変動時間のうち長い変動時間が決定される確率が異なる構成としてもよい。
本発明を適用した第1実施形態の遊技機たるパチンコ機1を説明する。図1に示すように、パチンコ機1は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠10にて構成の各部を保持する構造としてある。外枠10には、左側の上下の位置に設けたヒンジ101を介して、板ガラス110が嵌め込まれた前枠(ガラス枠)11及び図略の内枠が開閉可能に設けてある。尚、これら前枠11及び前記内枠はシリンダ錠18により外枠10に閉鎖ロックされ、シリンダ錠18に所定の鍵を挿入し、鍵を時計回りに操作して前記内枠を開放するようになし、反時計まわりの操作により前枠11を開放可能である。
前枠11の板ガラス110の奥には前記内枠に保持された遊技盤2A(図2)が設けてある。
下皿13は上皿12から溢れた賞球を受ける構成で、球抜きレバーの操作により下皿13に溜まった遊技球を遊技店に備えられた別箱(ドル箱)に移すことができる。
遊技領域20には、大入賞口25の直下ので、領域最下部にアウト口203が設けられている。
また遊技領域20には、第1特図始動口241の左側に、レール202に沿うように表示器が配置され、表示器には、7セグメント表示器からなる第1特図表示装置28Aと第2特図表示装置28B、4個のLEDからなる第1特図保留数表示装置281と第2特図保留数表示装置282、2個のLEDからなる普通図柄表示装置29、及び4個のLEDからなる普通図柄保留数表示装置291が設置されている。
主制御装置40、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43は遊技盤2Aに設けられ、払出制御装置41、発射制御装置44、電源基板45は内枠30に設けられている。図3では発射制御装置44が描かれていないが、払出制御装置41の下に設けてある。
RAMクリアSWは、電源投入時に、RAMクリアスイッチを押しながら、電源スイッチを操作して電源を投入することで、電源遮断時のパチンコ機1の遊技状態などに係る情報を消去するためのスイッチである。
尚、演出図柄表示装置47で表示する構成の場合は、設定スイッチ60の操作により設定状態になった時に設定画面を表示させるためにサブ統合制御装置42に送信され、設定変更ボタン61の操作の度に信号が送信される構成としてもよい。これにより、サブ統合制御装置42は、「設定値1」〜「設定値3」のうち、何れの設定値が設定されたかを把握することができる。
一方、発射制御装置44はCPU、ROM、RAM等が設けられていない。しかし、これに限るわけではなく、発射制御装置44にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
パチンコ機1の電源について説明する。パチンコ機1は、外部に設けられたAC電源から供給される電力を、電源基板45により変換して直流電圧を生成する。そして、パチンコ機1は、電源基板45に設けられた電源スイッチが操作されることでパチンコ機1を構成する各部位に電力を供給する。電源基板45は、コンデンサを含み構成されたバックアップ電源生成回路によりバックアップ電源を生成する。バックアップ電源は、AC電源からの電力供給中に、コンデンサに直流電圧の電力を蓄え、停電時には主制御装置40等(例えば、主制御装置40のRAM等)に電力を供給する。これにより、パチンコ機1への電力供給が停止した後も、一定時間にわたり電力供給が停止した直前の主制御装置40のRAMの内容(例えば、入賞装置21、第1特図始動口241、第2特図始動口242、大入賞口25、一般入賞口27への入賞により払出させることとなった賞球の数の合計、パチンコ機1の遊技状態)を保持する構成である。
一方、電源基板45が生成するバックアップ電源は、サブ統合制御装置42へ供給されない。このため、パチンコ機1への電力供給が停止した後は、サブ統合制御装置42のRAMに保持されている記憶はクリアされる。
主制御装置40からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や特図の当り等の管理用の信号が外部接続端子板38を経てホールコンピュータ500に送られる。
払出制御装置41は、裏配線中継端子板530や払出中継端子板534を介して球タンクが空状態になったことを検出する球切れSW520、遊技球が払い出されたことを検出する払出SW522、遊技球貯留皿が満杯状態になったことを検出する満杯SW523等の検出信号が入力される。また主制御装置40から送られてくるコマンドに応じて払出モータ521を稼働させて遊技球を払い出させる。また、CRユニット端子板535を介してCRユニットCRと電気的に接続され、貸出要求信号に応じて払出モータ521を稼働させて貸球を払い出させる。精算表示装置173を介して球貸及び精算SW171,172によりなされる貸出要求、精算要求の操作信号がCRユニットCRに入力され、プリペイドカードの残高表示はCRユニットCRによって制御される。
そしてサブ統合制御装置42は、スピーカ112を駆動して音声を出力することや、各種LEDや各種ランプ113の点灯、消灯等を制御する。更に演出図柄制御装置43へキャラクタなどを表示する演出や特図の擬似演出図柄の表示態様のコマンドを送信する。
演出図柄表示装置47は、LCDパネルユニットや付属ユニットで構成されている。
パチンコ機1は、第1特図始動口241への入球に起因して第1特図の当否判定が実行される。当否判定に応じて第1特図表示装置28A及び演出図柄表示装置47にて図柄変動を開始する。その後、第1特図表示装置28Aに第1特図の確定図柄を、演出図柄表示装置47に第1特図に対応する擬似演出図柄を確定表示して第1特図の当否判定の結果を報知する。
第1特図の判定結果が大当り(図柄当り)となると、条件装置が作動することによって役物連続作動装置が作動して大入賞口25が賞球の獲得に有利な所定の態様で開放される大当り遊技(特別遊技)が実行される。
また役物当りによる大当り遊技終了後には、第1特図の小当り図柄に応じて、時短遊技状態への移行が可能とされている。
また役物当りによる大当り遊技終了後には、第2特図の小当り図柄に応じて、時短遊技への移行を可能とされている。
小当り遊技における入賞装置21の羽根210,210の開放態様は、第1特図による小当り遊技では1秒間の開放が1回行われる。第2特図による小当り遊技では1.8秒間の開放が1回行われる。
そして、第1特図の図柄大当りでは、「4R大当り遊技」又は「10R大当り遊技」が2分の1の確率で選択される。
第2特図の図柄大当りでは、「4R大当り遊技」が40%の確率で、「10R大当り遊技」が60%の確率で選択される。
また、第1特図の役物大当り及び第2特図の役物大当りでは何れも、「4R大当り遊技」が40%の確率で、「10R大当り遊技」が60%の確率で選択される。
普図の当選に応じて開放する第2特図始動口242(普電役物)の開放態様は、通常遊技状態では0.2秒間の開放が1回行われる。時短遊技状態では5.0秒間の開放が1回行われる。
そして、パチンコ機1は設定値毎に、「変動パターン1」、「変動パターン2」、「変動パターン3」の選択率を相違させ、設定値を変更することで、小当り図柄の平均変動時間を変更するように構成されている。
「設定値2」では、「変動パターン1」の選択率が5分の2、「変動パターン2」の選択率が5分の2、「変動パターン3」の選択率が5分の1に設定される。
「設定値3」では、「変動パターン1」の選択率が10分の3、「変動パターン2」の選択率が10分の3、「変動パターン3」の選択率が5分の2に設定される。
このようにパチンコ機1は、設定値を変更することにより、小当り図柄の平均変動を変更するようにし、もって第1特図始動口241又は第2特図始動口242への入球から小当り遊技が開始され入賞装置21の羽根210,210が開放作動するまでの時間を変更する構成である。
図8は主制御装置40で実行される「メインルーチン」のフローチャートを示し、「メインルーチン」は本処理(S100〜S110,S115)と残余処理(S111)とで構成され、2ms又は4ms周期の割り込み信号に起因して開始され、最初に正常割り込みか否かを判定する(S100)。この処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否かを判定することにより行われ、CPUにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行して良いのか否かを判定するためのものである。正常割り込みでない場合としては、電源投入時又はノイズ等によるCPUの暴走等が考えられるが、CPUの暴走は近年の技術の向上によりほとんど無いものと考えて良いので、大抵が電源投入時である。電源投入時にはRAMの所定領域の値が所定値と異なる値となっている。
ここで正常割り込みでないとの否定判定であれば(S100:no)、S115の処理において初期設定(例えば前記メモリの所定領域への所定値の書き込み、普図及び特図を初期図柄とする等のメモリの作業領域への各初期値の書き込み等)を実行する。前記正常割り込みか否かを判定するための数値は、この初期設定の一環としてRAMに書き込まれる。
普図の抽選に用いられる当り決定用乱数更新処理は(S104)、「0」〜「99」の100個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に「1」を加算して最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
この当り決定用乱数は普図の抽選に使用し、初期値乱数、大当り決定用乱数、リーチ判定用乱数、大当り図柄決定用乱数、変動パターン決定用乱数は、第1及び第2特図の抽選に使用する。
変動パターン決定用乱数更新処理は(S106)、「0」〜「119」の120個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に「1」を加算して最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
続く各出力処理では(S109)、遊技の進行に応じて主制御装置40は、払出制御装置41、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43、発射制御装置44、入賞装置ソレノイド511、大入賞口ソレノイド512、普電役物ソレノイド514等に対して各々出力処理を実行する。即ち、前記入球確認処理(S107)により遊技盤上の各入賞口に遊技球の入球があることが検知されたときには賞球としての遊技球を払い出すべく払出制御装置41に賞球信号を送信する処理を、遊技状態に対応したサウンドデータをサブ統合制御装置42に出力する処理を、パチンコ機に異常があるときにはエラー中であることを報知すべく演出図柄制御装置43にエラー信号を出力する処理を各々実行する。
図9に示す「始動入球確認処理」は、第1特図始動口241、第2特図始動口242、作動ゲート23に遊技球が入球したときに抽出される当否乱数等の種々の乱数を、保留記憶として主制御装置40に記憶する。そして第1特図始動口241、第2特図始動口242、作動ゲート23への入球に起因する各種コマンドをサブ統合制御装置42に送信する処理となる。
次に加算した保留記憶カウンタの値を示す保留数指示コマンドをサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43に送信する(S204)。
次に加算した保留記憶カウンタの値を示す保留数指示コマンドをサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43に送信する(S209)。
次に加算した保留記憶カウンタの値を示す保留数指示コマンドをサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43に送信する(S213)。
図10に示すように「普図当否判定処理」は、先ず、普電役物が作動中であるか否かを判定し(S300)、否定判定であれば(S300:no)、S301の処理において普図が変動中であるか否かを判定する。この処理において否定判定であれば(S301:no)、S302の処理において普図の確定図柄が確定表示中であるか否かを判定する。尚、前記S300の処理において肯定判定であれば(S300:yes)、「普図遊技処理」に移行する。
続いて前記S312の処理の当否判定が普図当りか否かの判定を行う(S313)。この処理において肯定判定であれば(S313:yes)、S314の処理において前記当否判定の対象となる保留記憶の普図当り図柄決定用乱数に基づいて普図当り図柄を決定する。尚、前記S313の処理は特許請求の範囲に記載の抽選手段及び普通図柄抽選手段に相当する。
次に、普通図柄表示装置29の図柄変動開始制御を行う(S317)。その後、「普図遊技処理」へ移行する。
一方、肯定判定であれば(S401:yes)、S402の処理において時短フラグが「0」であるか否かを判定する。肯定判定であれば(S402:yes)、S403の処理において通常遊技状態の開放態様により普電役物を作動せしめて第2特図始動口242を開放する。その後、リターンする。
前記S402の処理において否定判定であれば(S402:no)、S404の処理において時短遊技状態の開放態様により普電役物を作動せしめて第2特図始動口242を開放する。その後、リターンする。
図16に示すように、「特図当否判定処理」は、先ず、条件装置の未作動を確認して大当り遊技中か否かを判定する(S500)。否定判定であれば(S500:no)、後述の特別遊技処理へ移行する。
一方、肯定判定であれば(S500:yes)、S501の処理において特図の変動が停止中か否かを判定する。肯定判定であれば(S501:yes)、S502の処理において特図の確定図柄が未表示であるか否かを判定する。
一方、前記S505の処理において否定判定であれば(S505:no)、S507の処理において第1特図の保留記憶があるか否かを判定する。肯定判定であれば(S507:yes)、S508の処理において第1特図の保留記憶のシフト処理を行う。該シフト処理により第1特図の保留記憶のうち最も古い保留記憶の乱数が当否判定の対象となる。
このように、第1特図よりも第2特図を優先的に当否判定する。
第1特図及び第2特図の保留記憶がいずれも記憶されていなければ(S507:no)、特別遊技処理へ移行する。
前記S510の処理において肯定判定であれば(S510:yes)、S511の処理において前記当否判定の対象となる乱数の大当り図柄決定用乱数の値に基づいて大当り図柄を決定する。また、前記当否判定の対象となる乱数の変動パターン決定用乱数の値及び現在の遊技状態(通常遊技状態又は時短遊技状態)によって大当り図柄の変動パターン(変動時間)を決定する(S512)。更に大当り内容設定処理を行う(S513)。この処理では、決定された大当り図柄に基づき、例えば、前記「4R大当り遊技」とするか、前記「10R大当り遊技」とするか、大当り遊技の内容、大当り遊技終了後の時短遊技状態への移行、演出図柄表示装置47で実行される大当り遊技の大当り開始演出の時間の設定、大当り終了演出の時間等の設定がなされる。
次に、小当り内容設定処理において、前記大当り図柄決定用乱数の値に基づいて小当り遊技の内容(入賞装置21の羽根210,210の開放パターン、オープニング演出時間、エンディング演出時間等)及び小当り遊技終了後の遊技状態等の設定を行なう(S523)。その後、時短遊技状態の継続を制限するための時短カウンタを減算し(S524)、前記S514の処理へ移行し、この処理を行う。その後、特別遊技処理へ移行する。
一方、肯定判定であれば(S530:yes)、S531の処理においてサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43に図柄停止コマンドを送信する。
続くS532の処理において図柄が大当り図柄であるか否かを判定する。肯定判定であれば(S532:yes)、S533の処理において第1特図表示装置28A又は第2特図表示装置28Bに大当り図柄を確定表示させる処理を行う。
前記S536の処理で否定判定(S536:no)又は前記S537の処理の後、S538の処理において大当りフラグに「1」をセットする(S538)。その後、特別遊技処理へ移行する。
尚、本特図当否判定処理では、大当り状態になると、時短遊技状態の上限回数に達していなくても遊技状態を通常遊技状態に戻すが、小当り状態になっても、時短遊技状態の上限回数に達していなければ遊技状態は時短遊技状態のまま継続される構成とされている。
尚、前記S604の処理は特許請求の範囲に記載の当り遊技実行手段に相当する。
一方、前記S620の処理において否定判定であれば(S620:no)、入賞装置21の羽根210,210の開放時間が終了したか否かを判定する(S621)。肯定判定であれば(S621:yes)、前記S622の処理において入賞装置21の羽根210,210を閉鎖する。
続いて入賞装置21の羽根210,210が開放中であるか否かを判定する(S633)。肯定判定であれば(S633:yes)、入賞装置21の羽根210,210を閉鎖する(S634)。前記S633の処理において否定判定(S633:no)又は前記S634の処理の後、S635の処理においてVゾーン22を無効化する。
前記S650の処理において肯定判定であれば(S650:yes)、大当り開始演出時間が経過したか否かを判定する(S651)。否定判定であれば(S651:no)、リターンする。肯定判定であれば(S651:yes)、大当り遊技の最初のラウンド遊技における大入賞口25を開放する(S652)。その後、リターンする。
一方、前記S660の処理において否定判定であれば(S660:no)、S661の処理において大入賞口25の開放時間が終了したか否かを判定する。否定判定であれば(S661:no)、リターンする。肯定判定であれば(S661:yes)、前記S662の処理において大入賞口25を閉鎖する(S662)。
一方、前記S663の処理において否定判定であれば(S663:no)、S665の処理において開放間インターバル(大当りインターバル)処理を行ない、これにより大当りインターバルコマンドをサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ送信する。その後、リターンする。
前記675の処理の終了後又は前記S673の処理において否定判定であれば(S673:no)、大当り遊技終了後の遊技状態を設定するようになし、これにより大当り遊技終了後に時短遊技に移行する場合には時短遊技状態とされる(S676)。そして大当りフラグを「0」にリセットして大当り遊技を終了する(S677)。その後、リターンする。
図27(a)に示すように、「変動パターン1」では、第1特図又は第2特図の変動時間が「1.0秒」である。第1特図始動口241又は第2特図始動口242への入球が検出されると、第1特図又は第2特図の変動が1.0秒間行われる。変動終了後、小当り図柄が0.5秒間確定表示される。更に、小当り図柄の確定表示終了後、小当り遊技の開始インターバル(1)が1.0秒間行われ、そして開始インターバル終了後に、入賞装置21の羽根210,210が所定の開放態様で開放される。このように「変動パターン1」では、第1特図始動口241又は第2特図始動口242への入球から入賞装置21の羽根210,210の開放までの時間は2.5秒とされている。尚、図中(2)は小当り遊技の終了インターバルである。
例えば、通常遊技状態において第1特図始動口241を狙って左打ち遊技中に、小当りが生起して小当り遊技に移行する際に、遊技球の発射強度を強めて入賞装置21の左右の羽根210,210により開放される入賞口に狙いを移す必要がある。遊技者は、第1特図始動口241への入球に応じて小当りの生起を期待して狙いを入賞装置21へ変える。この場合、「変動パターン1」よりも時間的な余裕のある「変動パターン2」のほうが狙いを変えるのに有利であり、小当り遊技で開放された入賞装置21への入球率を上げることができる。更に、「変動パターン2」よりも時間的な余裕のある「変動パターン3」のほうがより入賞装置21への入球率を上げることができる。また入賞装置21への入球率が上がるとVゾーン22への入球による「役物当り」の発生率も高くなる。もって、変動パターンに応じて入賞装置21への入賞及び「役物当り」による賞球の出球率が変わることとなる。
従って、パチンコ機1は、設定値に応じて「変動パターン1」、「変動パターン2」、「変動パターン3」の選択率を変更する構成であるので、設定値を変えることで賞球の出球率を変えることができる。即ち、「設定値1」よりも「変動パターン3」の選択率が高い「設定値2」のほうが出球率を高くすることができ、更には「設定値2」よりも「変動パターン3」の選択率が高い「設定値3」のほうが出球率を高くできる。
図28は第1特図又は第2特図の当否判定に伴う疑似演出の一例を示す。第1特図始動口241又は第2特図始動口242への入球に起因して第1特図又は第2特図の当否判定が行われると、図28(a)に示すように、演出図柄表示装置47の表示画面には、第1特図又は第2特図に対応する3桁の数字からなる疑似演出図柄700が変動表示を開始する。
そして、第1特図又は第2特図の当否判定の結果が大当りであれば、リーチ演出から、図28(b)に示すように、3桁の疑似演出図柄700が同一の数値で停止表示され、大当りが生起したことを報知する。
更に小当り遊技開始インターバルにおいて、図29(c)に示すように、小当り図柄からなる疑似演出図柄700、「くまの達吉」画像701、入賞装置21が開放されることを示す文字表示703、及び入賞装置21への入球を促す画像704が表示される。
そして、小当り遊技においてVゾーン22へ入球すると、小当り遊技の終了インターバルにおいて、図29(e)に示すように、Vチャレンジ成功画面706を表示することにより小当り遊技が終了して「役物当り」に移行されることが報知される。
一方、小当り遊技においてVゾーン22への入球がなければ、小当り遊技の終了インターバルにおいて、図29(f)に示すように、Vチャレンジ失敗画面708を表示することにより小当り遊技が終了して「役物当り」に移行されないことが報知される。
またパチンコ機1は、設定値毎に「変動パターン1」、「変動パターン2」、「変動パターン3」の選択率を相違させたが、これに限らず、設定値毎に「変動パターン1」、「変動パターン2」、「変動パターン3」それぞれの変動時間が相違する構成でもよい。例えば、「設定値1」では「変動パターン1」を1.0秒、「変動パターン2」を1.5秒、「変動パターン3」を2.0秒とする。一方、「設定値2」では「変動パターン1」を1.25秒、「変動パターン2」を1.75秒、「変動パターン3」を2.25秒とする。更に「設定値3」では「変動パターン1」を1.5秒、「変動パターン2」を2.0秒、「変動パターン3」を2.5秒とすることが考えられる。
更にパチンコ機1は設定値に応じて、第1特図の小当り図柄及び第2特図の小当り図柄の変動時間を変更するようにしたが、これに限らず、設定値に応じて、第1特図の小当り図柄の変動時間のみを変更するようにしてよい。また第2特図の小当り図柄の変動時間のみを変更するようにしてもよい。
ハネモノタイプの場合、第1大入賞口(入賞装置)及び第2大入賞口のうち、第1大入賞口のみが設けられていてもよい。さらに、第1始動口及び第2始動口への遊技球の入球に起因して当否判定を行うことなく無条件で第1大入賞口を開放する小当り遊技を行い、小当り遊技中にV入賞すると、第2大入賞口を開放する大当り遊技が行われてもよい。小当り遊技にてV入賞する際、抽選によって大当り遊技のラウンド数を決定する構成でもよい。また、この場合には、普図の抽選の当選時に開放される普通電動役物で構成された始動口を備えない構成でもよい。
尚、ハネモノタイプの場合、混合機と違い、図柄当りが設けられておらず、大当り遊技終了後に時短状態に移行することはない。
上述した構成の場合、始動口に遊技球が入球すると無条件で小当り遊技を行う構成であるため、変動時間ではなく、例えば、開始インターバル又は確定時間の選択率を異ならせることで、始動口への遊技球の入球から入賞装置が開放されるまでの平均時間を異ならせることが考えられる。
本発明を適用した第2実施形態のパチンコ機について説明する。
前記第1実施形態のパチンコ機1は設定値に応じて第1特図又は第2特図の小当り図柄の変動時間を変更することにより利益調整を図る構成であるが、本実施形態のパチンコ機は、設定値に応じて普図の抽選時の普図の変動時間を変更することにより利益調整を行う構成である。
尚、第2実施形態のパチンコ機の基本構成は前記第1実施形態のそれと同一であり、以下、相違点を中心に第2実施形態のパチンコ機を説明する。図において、同一部材は同一符号で示した。
このように本パチンコ機は、遊技盤2Bの左右両側に作動ゲート231,232を配したので、左打ち遊技、右打ち遊技のいずれの遊技でも作動ゲート231,232を狙うことができる。また第2特図始動口242へは、右打ち遊技にのみ狙うことができる構成である。
第2特図の小当り遊技における入賞装置21の羽根210,210の開放態様は、1.8秒間の開放が1回行われる。
第2特図の図柄大当りでは、「4R大当り遊技(時短無)」が40%の確率で、「10R大当り遊技(時短100回)」が60%の確率で選択される。
また、第2特図の役物大当りでも、「4R大当り遊技(時短無)」が40%の確率で、「10R大当り遊技(時短100回)」が60%の確率で選択される。
普図の当選に応じて開放する第2特図始動口242(普電役物)の開放態様は、通常遊技状態では、ショート開放とロング開放とが可能である。ショート開放は、100分の86の割合で選択され、0.2秒間の開放が1回行われる。ロング開放は、100分の9の割合で選択され、1.5秒間の開放が1回行われる。
時短遊技状態における普図当選時の第2特図始動口242(普電役物)の開放態様は、5.0秒間の開放が1回行われる。
そして、パチンコ機1は設定値毎に、「変動パターンA」、「変動パターンB」、「変動パターンC」の選択率を相違させ、設定値を変更することで、普図平均変動時間を変更するように構成されている。
「設定値2」では、「変動パターンA」の選択率が5分の2、「変動パターンB」の選択率が5分の2、「変動パターンC」の選択率が5分の1に設定される。
「設定値3」では、「変動パターンA」の選択率が10分の3、「変動パターンB」の選択率が10分の3、「変動パターンC」の選択率が5分の2に設定される。
このようにパチンコ機1は、設定値を変更することにより、普図の平均変動時間を変更するようにし、もって作動ゲート23の遊技球通過から普図当り遊技が開始され第2特図始動口242(普電役物)開放作動するまでの時間を変更する構成である。
図33(a)に示すように、「変動パターンA」では、普図の変動時間が「0.5秒」である。作動ゲート23の遊技球通過が検出されると、普図の変動が0.5秒間行われる。変動終了後、普図が0.5秒間確定表示される。更に、普図の確定表示終了後、普図当選であれば普図当選遊技の開始インターバル(3)が0.5秒間行われ、そして開始インターバル終了後に、第2特図始動口242(普電役物)が所定の開放態様で開放される。このように「変動パターンA」では、作動ゲート23の遊技球通過から第2特図始動口242の開放までの時間は2.0秒とされている。尚、図中(4)は普図当選遊技の終了インターバルである。
例えば、通常遊技状態において第1特図始動口241を狙って左打ち遊技中に、作動ゲート23の遊技球通過から普図当選が生起して普図当選遊技に移行する際に、遊技球の発射強度を強めて右側の遊技領域の第2特図始動口242へ狙いを移す必要がある。遊技者は、作動ゲート23の遊技球通過に応じて普図当選遊技を期待して狙いを第2特図始動口242へ変える。この場合、「変動パターンA」よりも時間的な余裕のある「変動パターンB」のほうが狙いを変えるのに有利であり、普図当選遊技で開放された第2特図始動口242への入球率を上げることができる。更に、「変動パターンB」よりも時間的な余裕のある「変動パターンC」のほうがより第2特図始動口242への入球率を上げることができる。また第2特図始動口242への入球率が上がると、第2特図の「図柄当り」、「小当り」、小当り遊技のVゾーン22への入球による「役物当り」の発生率も高くなる。もって、変動パターンに応じて第2特図始動口242への入賞、「図柄当り」、「小当り遊技」及び「役物当り」による賞球の出球率が変わることとなる。
従って、本パチンコ機は、設定値に応じて「変動パターンA」、「変動パターンB」、「変動パターンC」の選択率を変更する構成であるので、設定値を変えることで賞球の出球率を変えることができる。即ち、「設定値1」よりも「変動パターンC」の選択率が高い「設定値2」のほうが出球率を高くすることができ、更には「設定値2」よりも「変動パターンC」の選択率が高い「設定値3」のほうが出球率を高くできる。
図34(a)に示すように、演出図柄表示装置47の表示画面には、第1特図又は第2特図の疑似演出図柄700変動又は確定表示される表示位置の右下端部に、普図演出図柄710を表示する。図例は普図が変動中の演出表示を示す。
普図が当選し、且つ普図当選遊技で第2特図始動口242がロング開放するときには、図34(b)に示すように、普図当選遊技の開始インターバルにて、第2特図始動口242をモチーフとしてこれ狙うように促すロング開放画像711が表示される。
一方、普図当選遊技で第2特図始動口242がショート開放するときには、図34(c)に示すように、普図当選遊技の開始インターバルにて、第2特図始動口242への入球が困難であることを示唆するようにシート開放画像712が表示される。
その後、第2特図始動口242への入球に起因して小当りが生起すると、図35(b)に示すように、演出図柄表示装置47の表示画面には、第2特図に対応する疑似演出図柄700が小当り図柄(図例では「246」)で確定表示され、小当りを報知する。
更に小当り遊技開始インターバルにおいて、図35(d)に示すように、「くまの達吉」画像701、入賞装置21が開放されることを示す文字表示723、及び入賞装置21への入球を促す画像724が表示される。
一方、小当り遊技においてVゾーン22への入球がなければ、小当り遊技の終了インターバルにおいて、図35(f)に示すように、Vチャレンジ失敗画面726を表示することにより小当り遊技が終了して「役物当り」に移行されないことが報知される。
またパチンコ機は、設定値毎に「変動パターンA」、「変動パターンB」、「変動パターンC」の選択率を相違させたが、これに限らず、設定値毎に「変動パターンA」、「変動パターンB」、「変動パターンC」それぞれの変動時間が相違する構成でもよい。例えば、「設定値1」では「変動パターンA」を0.5秒、「変動パターンB」を1.0秒、「変動パターンC」を1.5秒とする。一方、「設定値2」では「変動パターンA」を0.75秒、「変動パターンB」を1.25秒、「変動パターンC」を1.75秒とする。更に「設定値3」では「変動パターンA」を1.0秒、「変動パターンB」を1.5秒、「変動パターンC」を2.0秒とすることが考えられる。
更に、前記の第1実施形態及び第2実施形態では、設定値に応じて変動パターンの選択率を異ならせる構成となっているが、これに限定されるものではない。例えば、設定値毎に、選択する普通図柄の当り図柄、小当り図柄の変動パターンを異ならせる構成でもよい。(例えば、設定値1なら変動パターン1(A)、設定値2なら変動パターン2(B)、設定値3なら変動パターン3(C)が選択される構成。)
更にまた、前記実施形態ではいずれも、設定値を「設定値1」から「設定値3」の3段階に変更可能としたが、これに限らず、例えば6段階など、多段階に設定変更可能としてもよい。
また本発明は、発射された遊技球を遊技機内部で回収し、再び発射装置により発射することで内部の所定数の遊技球を循環的に使用すると共に、ICカードなどの記憶媒体を用いて遊技者の持ち球数をデータとして管理する封入式遊技機に本発明の確率設定に関する構成を適用してもよい。
Claims (4)
- 発射された遊技球が流下する遊技領域に、遊技球の入球が不可又は困難な閉鎖状態と遊技球の入球が容易な開放状態とに変化可能な可変入賞口を備えた弾球遊技機において、
外部からの指示に応じて、複数種類の設定値のうちの何れかの設定値を現在の設定値に決定する設定値決定手段と、
入球口への遊技球の入球又は当該入球に起因する所定条件の成立に基づいて前記可変入賞口を開放する当り遊技を実行する当り遊技実行手段と、を備え、
前記入球口への遊技球の入球から前記可変入賞口が開放されるまでにかかる時間が、予め複数種類設けられており、
前記設定値に応じて、前記入球口への遊技球の入球から前記可変入賞口が開放されるまでにかかる平均時間が異なることを特徴とする弾球遊技機。 - 請求項1に記載の弾球遊技機において、
前記入球口への遊技球の入球の際に抽出した乱数に基づいて、前記可変入賞口を開放させるか否かの抽選を行う抽選手段と、
前記抽選手段による抽選結果に基づいて、変動時間を決定する変動時間設定手段と、を備え、
前記抽選手段による当選結果に基づいて、前記変動時間のあいだ、変動表示させてから前記可変入賞口を開放させることを示す図柄が確定表示されると、前記当り遊技が開始されるものとし、
前記変動時間には、予め複数種類の変動時間が設けられており、
前記設定値に応じて決定される前記変動時間によって、前記入球口への遊技球の入球から前記可変入賞口が開放されるまでにかかる平均時間が異なる構成にしたことを特徴とする弾球遊技機。 - 請求項2に記載の弾球遊技機において、
前記抽選手段は、前記入球口への遊技球の入球の際に抽出した乱数に基づいて、前記可変入賞口を開放させる小当り遊技を行うか否かの抽選を行う小当り抽選手段であり、
前記小当り抽選手段による当選結果に基づいて、前記変動時間のあいだ、特別図柄を変動表示させてから小当り図柄が確定表示されると、前記小当り遊技が開始されるものとし、
前記可変入賞口内に設けられた特定領域と、
前記可変入賞口を含む1又は複数の大入賞口と、
前記小当り遊技にて開放された前記可変入賞口に遊技球が入球し、該遊技球が前記特定領域に入球すると、前記大入賞口を開放する大当り遊技を実行させる大当り遊技手段と、を備えたことを特徴とする弾球遊技機。 - 請求項2に記載の弾球遊技機において、
前記抽選手段は、前記入球口への遊技球の入球の際に抽出した乱数に基づいて、前記可変入賞口を開放させる普通図柄の当り遊技を行うか否かの抽選を行う普通図柄抽選手段であり、
前記普通図柄抽選手段による当選結果に基づいて、前記変動時間のあいだ、普通図柄を変動表示させてから当り図柄が確定表示されると、前記普通図柄の当り遊技が開始されるものとし、
前記可変入賞口への遊技球の入球により抽出される乱数に基づいて、大入賞口を開放する当り遊技を生起させるか否かの当否判定を行う当否判定手段を備えたことを特徴とする弾球遊技機。
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JP2015039643A (ja) * | 2014-11-27 | 2015-03-02 | 株式会社大一商会 | 遊技機 |
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