JP2019161542A5 - - Google Patents

Claims (7)

1. ヘッドホンまたはイヤホンに用いる動電型のスピーカーユニットを構成するボイスコイルを含む振動板であって、
   前記振動板は、シート状部材またはフィルム状部材を成形して、中央のドーム部と、前記ドーム部の外周囲に延設されて径方向の断面が凸状となるエッジ部と、を一体に構成し、
   前記エッジ部は、凸状面を凹ませて形成する凹状リブを、中心点を通過する径方向線に対してそれぞれ傾いた傾斜方向に複数本設けて回転対称に配置するとともに、前記振動板の最外周側に規定される固定部との間に、前記凹状リブが形成されない外周縁部を規定し、
   前記ボイスコイルは、前記ドーム部の外周部に規定されるボイスコイル取付部に連結され、
   前記ボイスコイルに信号電流を供給する引き出し線は、前記エッジ部の背面側において一つの前記凹状リブと隣接する前記凹状リブの間に規定される谷間部に沿って第１接着剤層を形成する第１接着剤で固定され、さらに前記外周縁部に沿って湾曲させられて第２接着剤層を形成する第２接着剤で固定される、
   振動板。
2. 中央のドーム部と、
   前記ドーム部と一体に構成され、且つ、前記ドーム部の外周囲に延設され、径方向の断面が凸状であるエッジ部と、を備え、
   シート状部材、又は、フィルム状部材から構成される振動板であって、
   前記エッジ部は、
   凸状面に形成され、中心点を通過する径方向線に対して、それぞれ傾いた傾斜方向に複数本設けられ、且つ、回転対称に配置された凹状リブと、
   前記振動板の最外周側に規定される固定部との間に、前記凹状リブが形成されない外周縁部と、を有し、
   ボイスコイル部は、前記ドームの外周部に規定されるボイスコイル取付部に連結され、
   前記ボイスコイルに信号電流を供給する引き出し線は、前記エッジ部の背面側において一つの前記凹状リブと隣接する前記凹状リブの間に規定される谷間部に沿って第１接着剤層を形成する第１接着剤で固定され、さらに前記外周縁部に沿って湾曲させられて第２接着剤層を形成する第２接着剤で固定される、
   振動板。
3. 少なくとも前記第１接着剤が硬化した前記第１接着剤層が形成された後に、前記第２接着剤が塗布されて硬化した前記第２接着剤層が形成される、
   請求項１または２に記載の振動板。
4. 前記外周縁部に至る前記第１接着剤層の端部が、前記第２接着剤層により覆われている、
   請求項１から３のいずれかに記載の振動板。
5. 請求項１から４のいずれかに記載の前記振動板と、
   前記振動板の前記エッジ部の固定部が固定されるフレームと、
   前記フレームに固定されて前記ボイスコイルの前記引き出し線が接続される端子と、
   前記ボイスコイルのコイルが配置される磁気空隙を有して前記フレームに固定される磁気回路と、
   前記フレームの窓部の開孔を覆うように取り付けられる制動部材と、
   を備える、
   スピーカーユニット。
6. 請求項５に記載のスピーカーユニットを備えるヘッドホンまたはイヤホン。
7. ヘッドホンまたはイヤホンに用いる動電型のスピーカーユニットを構成するボイスコイルを含む振動板の製造方法であって、
   シート状部材またはフィルム状部材を成形して、前記振動板の中央のドーム部と、前記ドーム部の外周囲に延設されて径方向の断面が凸状となるエッジ部と、を一体に構成し、前記エッジ部に、凸状面を凹ませて形成する凹状リブを、中心点を通過する径方向線に対してそれぞれ傾いた傾斜方向に複数本設けて回転対称に配置するとともに、前記振動板の最外周側に規定される固定部との間に、前記凹状リブが形成されない外周縁部を規定する工程と、
   前記ボイスコイルを前記ドーム部の外周部に規定されるボイスコイル取付部に連結する工程と、
   前記ボイスコイルに信号電流を供給する引き出し線を、前記エッジ部の背面側において一つの前記凹状リブと隣接する前記凹状リブの間に規定される谷間部に沿って第１接着剤層を形成する第１接着剤で固定する工程と、
   前記引き出し線を、さらに前記外周縁部に沿って湾曲させて第２接着剤層を形成する第２接着剤で固定する工程と、
   を含む振動板の製造方法。