JP2019160890A - 基板処理装置、基板液処理方法およびノズル - Google Patents

基板処理装置、基板液処理方法およびノズル Download PDF

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Abstract

【課題】パターンの深さ方向における処理の均一性を向上させること。【解決手段】実施形態に係る基板処理装置は、保持部と、ノズルとを備える。保持部は、基板を回転可能に保持する。ノズルは、保持部に保持された基板に対して処理液を供給する。また、ノズルは、第1吐出部と、第2吐出部とを備える。第1吐出部は、第1処理液を柱状に吐出する。第2吐出部は、第1吐出部から柱状に吐出される第1処理液の周囲の少なくとも一部を取り囲むように第2処理液を幕状に吐出する。【選択図】図5

Description

開示の実施形態は、基板処理装置、基板液処理方法およびノズルに関する。
半導体製造プロセスの工程の一つに、基板を処理液によって処理する液処理工程がある。たとえば、特許文献1には、基板の上方にノズルを配置させ、かかるノズルから回転する基板の表面に処理液を吐出することにより、基板の表面をエッチングする手法が開示されている(特許文献1参照)。
特開2003−115474号公報
しかしながら、たとえばトレンチのような凹凸状のパターンが基板の表面に形成されている場合、パターンの下部に処理液が十分に行き届かないと、パターンの上部と比較してパターンの下部が十分に処理されず、パターンの深さ方向における処理の均一性が低下するおそれがある。
実施形態の一態様は、パターンの深さ方向における処理の均一性を向上させることのできる基板処理装置、基板液処理方法およびノズルを提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係る基板処理装置は、保持部と、ノズルとを備える。保持部は、基板を回転可能に保持する。ノズルは、保持部に保持された基板に対して処理液を供給する。また、ノズルは、第1吐出部と、第2吐出部とを備える。第1吐出部は、第1処理液を柱状に吐出する。第2吐出部は、第1吐出部から柱状に吐出される第1処理液の周囲の少なくとも一部を取り囲むように第2処理液を幕状に吐出する。
実施形態の一態様によれば、パターンの深さ方向における処理の均一性を向上させることができる。
図1は、本実施形態に係る基板処理システムの概略構成を示す図である。 図2は、本実施形態に係るウェハの模式図である。 図3は、従来の基板処理においてスプラッシュが発生する様子を示す模式図である。 図4は、本実施形態に係る処理ユニットの構成を示す模式図である。 図5は、本実施形態に係るノズルの構成を示す模式図である。 図6は、本実施形態に係る基板処理システムが実行する処理の手順を示すフローチャートである。 図7は、第2吐出部から幕状に吐出される第2処理液によってスプラッシュが抑制される様子を示す図である。 図8は、第2吐出部から幕状に吐出される第2処理液によってスプラッシュが抑制される様子を示す図である。 図9は、第2吐出部から幕状に吐出される第2処理液の変形例を示す図である。 図10は、第2吐出部から幕状に吐出される第2処理液の変形例を示す図である。 図11は、変形例に係るノズルの構成を示す模式図である。
以下に、本願に係る基板処理装置、基板液処理方法およびノズルを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る基板処理装置、基板液処理方法およびノズルが限定されるものではない。また、各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
<1.基板処理システムの構成>
まず、本実施形態に係る基板処理システムの構成について説明する。
図1は、本実施形態に係る基板処理システムの概略構成を示す図である。以下では、位置関係を明確にするために、互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸を規定し、Z軸正方向を鉛直上向き方向とする。
図1に示すように、基板処理システム1は、搬入出ステーション2と、処理ステーション3とを備える。搬入出ステーション2と処理ステーション3とは隣接して設けられる。
搬入出ステーション2は、キャリア載置部11と、搬送部12とを備える。キャリア載置部11には、複数枚の基板、本実施形態では半導体ウェハ(以下ウェハW)を水平状態で収容する複数のキャリアCが載置される。
搬送部12は、キャリア載置部11に隣接して設けられ、内部に基板搬送装置13と、受渡部14とを備える。基板搬送装置13は、ウェハWを保持するウェハ保持機構を備える。また、基板搬送装置13は、水平方向および鉛直方向への移動ならびに鉛直軸を中心とする旋回が可能であり、ウェハ保持機構を用いてキャリアCと受渡部14との間でウェハWの搬送を行う。
処理ステーション3は、搬送部12に隣接して設けられる。処理ステーション3は、搬送部15と、複数の処理ユニット16とを備える。複数の処理ユニット16は、搬送部15の両側に並べて設けられる。
搬送部15は、内部に基板搬送装置17を備える。基板搬送装置17は、ウェハWを保持するウェハ保持機構を備える。また、基板搬送装置17は、水平方向および鉛直方向への移動ならびに鉛直軸を中心とする旋回が可能であり、ウェハ保持機構を用いて受渡部14と処理ユニット16との間でウェハWの搬送を行う。
処理ユニット16は、基板搬送装置17によって搬送されるウェハWに対して所定の基板処理を行う。
また、基板処理システム1は、制御装置4を備える。制御装置4は、たとえばコンピュータであり、制御部18と記憶部19とを備える。記憶部19には、基板処理システム1において実行される各種の処理を制御するプログラムが格納される。制御部18は、記憶部19に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって基板処理システム1の動作を制御する。
なお、かかるプログラムは、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体に記録されていたものであって、その記憶媒体から制御装置4の記憶部19にインストールされたものであってもよい。コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体としては、たとえばハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)、マグネットオプティカルディスク(MO)、メモリカードなどがある。
上記のように構成された基板処理システム1では、まず、搬入出ステーション2の基板搬送装置13が、キャリア載置部11に載置されたキャリアCからウェハWを取り出し、取り出したウェハWを受渡部14に載置する。受渡部14に載置されたウェハWは、処理ステーション3の基板搬送装置17によって受渡部14から取り出されて、処理ユニット16へ搬入される。
処理ユニット16へ搬入されたウェハWは、処理ユニット16によって処理された後、基板搬送装置17によって処理ユニット16から搬出されて、受渡部14に載置される。そして、受渡部14に載置された処理済のウェハWは、基板搬送装置13によってキャリア載置部11のキャリアCへ戻される。
図2は、本実施形態に係るウェハWの模式図である。また、図3は、従来の基板処理においてスプラッシュが発生する様子を示す図である。
図2に示すように、本実施形態に係るウェハWには凹凸状のパターンPが形成されている。また、ウェハWには、ウェハWおよびパターンPの表面を覆うように膜Fが形成されている。
処理ユニット16は、パターンPの形成面(以下、「パターン形成面」と記載する)を上方に向けた状態でウェハWを回転させつつパターン形成面に処理液を供給することによって、たとえばウェハWの表面から膜Fを除去するエッチング処理を行う。
近年、パターンPの微細化が進んでおり、これに伴いパターンP間の幅も狭くなっている。パターンP間の幅が狭くなるほど、ウェハWに供給した処理液がパターンP間に入り込みにくくなるため、パターンPの下部が上部と比べて十分に処理されないおそれがある。すなわち、パターンPの深さ方向における処理の均一性が低下するおそれがある。
パターンPの深さ方向における処理の均一性を向上させるために、処理ユニット16から供給する処理液の流速を上げて、パターンP間に処理液を入り込み易くすることが考えられる。しかしながら、処理液の流速を上げると、図3に示すように、処理ユニット16から柱状に供給される処理液の流れL1と、ウェハW上でウェハWとともに回転する処理液の流れL2とがぶつかり合うことでスプラッシュが発生するおそれがある。スプラッシュによって飛び散った処理液は、処理ユニット16の内部に付着することで、ウェハWの汚染源となるおそれがある。
そこで、本実施形態に係る処理ユニット16は、柱状に供給される処理液の流れL1とウェハW上の処理液の流れL2とがぶつからないように、処理液の流れL1の周囲に処理液による障壁を形成することで、スプラッシュの発生を抑制することとした。
<2.処理ユニットの構成>
次に、処理ユニット16の構成について図4を参照して説明する。図4は、本実施形態に係る処理ユニット16の構成を示す模式図である。
図4に示すように、処理ユニット16は、チャンバ20と、基板保持機構30と、第1液供給部40と、回収カップ50とを備える。
チャンバ20は、基板保持機構30と第1液供給部40と回収カップ50とを収容する。チャンバ20の天井部には、FFU(Fan Filter Unit)21が設けられる。FFU21は、チャンバ20内にダウンフローを形成する。
FFU21は、バルブ22を介してダウンフローガス供給源23に接続される。FFU21は、ダウンフローガス供給源23から供給されるダウンフローガス(たとえば、ドライエア)をチャンバ20内に吐出する。
基板保持機構30は、回転保持部31と、支柱部32と、駆動部33とを備える。回転保持部31は、チャンバ20の略中央に設けられる。回転保持部31の上面には、ウェハWを側面から保持する保持部材311が設けられる。ウェハWは、かかる保持部材311によって回転保持部31の上面からわずかに離間した状態で水平保持される。
支柱部32は、鉛直方向に延在する部材であり、基端部が駆動部33によって回転可能に支持され、先端部において回転保持部31を水平に支持する。駆動部33は、支柱部32を鉛直軸まわりに回転させる。
かかる基板保持機構30は、駆動部33を用いて支柱部32を回転させることによって支柱部32に支持された回転保持部31を回転させ、これにより、回転保持部31に保持されたウェハWを回転させる。このように、基板保持機構30は、ウェハWを回転可能に保持する。
なお、回転保持部31は、上記のようにウェハWを側面から保持するタイプに限らず、たとえばバキュームチャックのようにウェハWを下方から吸着保持するタイプであってもよい。
第1液供給部40は、基板保持機構30に保持されたウェハWに対して処理液を供給する。第1液供給部40は、ノズル41と、ノズル41を水平に支持するアーム42と、アーム42を旋回および昇降させる旋回昇降機構43とを備える。
ノズル41は、バルブ44aおよび流量調整器45aを介して第1処理液供給源46aに接続される。また、ノズル41は、バルブ44bおよび流量調整器45bを介して第2処理液供給源46bに接続される。
ノズル41は、第1処理液供給源46aから供給される第1処理液を柱状に吐出する。また、ノズル41は、第2処理液供給源46bから供給される第2処理液を第1処理液の周囲を取り囲む幕状に吐出する。かかるノズル41の具体的な構成については後述する。
本実施形態において、第1処理液供給源46aから供給される第1処理液および第2処理液供給源46bから供給される第2処理液は、同一のエッチング液であるものとする。なお、「同一の」とは、同じ種類でかつ同じ温度であることを意味する。
第2液供給部60は、基板保持機構30に保持されたウェハWに対してリンス液を供給する。第2液供給部60は、ノズル61と、ノズル61を水平に支持するアーム62と、アーム62を旋回および昇降させる旋回昇降機構63とを備える。
ノズル61は、バルブ64および流量調整器65を介してリンス液供給源66に接続される。ノズル61からは、リンス液供給源66から供給されるリンス液が吐出される。リンス液は、たとえばDIW(脱イオン水)である。
回収カップ50は、回転保持部31を取り囲むように配置され、回転保持部31の回転によってウェハWから飛散する処理液を捕集する。回収カップ50の底部には、排液口51が形成されており、回収カップ50によって捕集された処理液は、かかる排液口51から処理ユニット16の外部へ排出される。また、回収カップ50の底部には、FFU21から供給されるダウンフローガスを処理ユニット16の外部へ排出する排気口52が形成される。
なお、ここでは、ノズル41およびノズル61が別々のアーム42,62に支持される場合の例を示すが、ノズル41およびノズル61は、単一のアームに支持されてもよい。
<3.ノズルの構成>
次に、ノズル41の具体的な構成について図5を参照して説明する。図5は、ノズル41の構成を示す図である。
図5に示すように、ノズル41は、本体部400と、第1吐出部401と、第2吐出部402とを備える。
第1吐出部401は、ウェハWに対して第1処理液を柱状に吐出する。具体的には、第1吐出部401は、第1処理液が吐出される第1吐出口411と、第1吐出口411に連通する第1流路412と、第1流路412に第1処理液を供給するための第1供給口413とを備える。
第1吐出口411は、本体部400の下端に設けられる。第1吐出口411は、たとえば平面視において円形を有する。第1流路412は、本体部400の内部に設けられ、鉛直方向に沿って延在する。第1供給口413は、たとえば本体部400の上部に設けられ、バルブ44aおよび流量調整器45aを介して第1処理液供給源46aに接続される。かかる第1吐出部401は、第1処理液供給源46aから供給される第1処理液を第1吐出口411から柱状に吐出する。
第2吐出部402は、第1吐出部401から柱状に吐出される第1処理液の周囲を取り囲むように第2処理液を幕状に吐出する。
具体的には、第2吐出部402は、第2処理液が吐出される第2吐出口421と、第2吐出口421に連通する第2流路422と、第2流路422に第2処理液を供給するための第2供給口423とを備える。
第2吐出口421は、平面視において円環形状を有するスリット状の開口であり、本体部400の下端において第1吐出口411と同心円状に配置される。具体的には、本体部400の下端に形成された円形状の開口と第1流路412との隙間が第2吐出口421に相当する。第2流路422は、本体部400の内部に設けられる。具体的には、本体部400の内部に形成された空間と第1流路412との隙間が第2流路422に相当する。第2供給口423は、第2流路422の周面に設けられ、バルブ44bおよび流量調整器45bを介して第2処理液供給源46bに接続される。
第2供給口423から第2流路422に供給された第2処理液は、第2流路422を旋回しながら第2吐出口421へ向かって流れ、円環状の第2吐出口421から柱状に吐出される第1処理液の周囲を取り囲むように、旋回しながら幕状に吐出される。
このように、本実施形態に係るノズル41は、スリット状の第2吐出口421から第2処理液を幕状に吐出することで、柱状に吐出される第1処理液の流れL1を幕状に吐出される第2処理液の流れL3によって取り囲むことができる。
なお、第1処理液は、鉛直下向きに柱状に吐出されるのに対し、第2処理液は、円環状の第2吐出口421から外方に向かって広がるように斜め下向きに幕状に吐出される。この結果、第1処理液の周囲には、第2処理液による円錐状の幕が形成されることとなる。
第1吐出部401から吐出される第1処理液の流速は、第1処理液がパターンPの下部に十分に行き届く速度となるように、流量調整器45aによって調整される。一方、第2吐出部402から吐出される第2処理液の流速は、第1吐出部401から吐出される第1処理液の流速よりも遅くなるように流量調整器45bによって調整される。また、第2吐出部402から吐出される第2処理液の流量は、第1吐出部401から吐出される第1処理液の流量よりも多くなるように設定される。
<4.処理ユニットの具体的動作>
次に、処理ユニット16の具体的動作について図6を参照して説明する。図6は、本実施形態に係る基板処理システム1が実行する処理の手順を示すフローチャートである。また、図7および図8は、第2吐出部402から幕状に吐出される第2処理液によってスプラッシュが抑制される様子を示す図である。なお、基板処理システム1が備える各装置は、制御部18の制御に従って図6に示す各処理手順を実行する。また、図8では、ウェハW上のパターンPおよび膜Fを省略して示している。
図6に示すように、処理ユニット16では、まず、基板搬入処理が行われる(ステップS101)。かかる基板搬入処理では、基板搬送装置17(図1参照)によってチャンバ20内に搬入されたウェハWが基板保持機構30の保持部材311により保持される。ウェハWは、パターン形成面が上方を向いた状態で保持部材311に保持される。その後、駆動部33によって回転保持部31が回転する。これにより、ウェハWは、回転保持部31に水平保持された状態で回転保持部31とともに回転する。
つづいて、処理ユニット16では、薬液処理が行われる(ステップS102)。かかる薬液処理では、第1液供給部40のノズル41がウェハWの中央上方に位置する。その後、バルブ44aおよびバルブ44bが所定時間開放されることにより、ウェハWのパターン形成面に対して処理液が供給される。また、制御部18は、旋回昇降機構43を制御することにより、ノズル41から処理液を吐出した状態で、ノズル41をウェハWの中心から外周へ向けて水平移動させる。
ウェハWへ供給された処理液は、ウェハWの回転に伴う遠心力によってウェハWの表面に広がる。これにより、ウェハWのパターン形成面に形成された膜Fが処理液によってエッチングされる。このとき、柱状に吐出される第1処理液がパターンPの下部に十分に行き届くことで、パターンPの下部をパターンPの上部と同じようにエッチングすることができる。したがって、本実施形態に係る処理ユニット16によれば、パターンPの深さ方向における処理の均一性を向上させることができる。
また、図7に示すように、本実施形態に係るノズル41は、柱状に吐出される第1処理液を取り囲むように第2処理液の流れL3を幕状に形成することで、柱状に供給される第1処理液の流れL1とウェハW上の処理液の流れL2とがぶつかり合うことを防止することができる。幕状に供給される第2処理液の流れL3は、柱状に供給される第1処理液の流れL1よりも流速が遅く、また、柱状に供給される第1処理液の流れL1よりも広い面積でウェハW上の処理液の流れL2を受ける。このため、柱状に供給される第1処理液の流れL1とウェハW上の処理液の流れL2とがぶつかり合う場合と比較してスプラッシュの発生を抑制することができる。
また、図8に示すように、幕状に供給される第2処理液は、外方に向かけて斜めに吐出される。これにより、たとえば、幕状に供給される第2処理液を鉛直下向きに吐出する場合と比べて、ウェハW上の処理液の流れL2を斜め上方へも受け流すことができる。このため、スプラッシュの発生をさらに抑制することができる。
なお、図7に示すように、ウェハW上の処理液の流れL2は、ウェハWの中心よりも外周のほうが速くなるため、スプラッシュは、ウェハWの外周において発生し易い。そこで、処理ユニット16は、ウェハWの中心から外周へ向けてノズル41を移動させる途中で、第2吐出口421からの第2処理液の吐出を開始させてもよい。これにより、第2処理液の消費量を抑えつつ、スプラッシュの発生を抑制することができる。
なお、処理ユニット16は、ノズル41がウェハWの中心から外周へ向かうに従ってノズル41の移動速度を徐々に遅くしてもよい。これにより、ウェハWの面内における処理の均一性を高めることができる。
つづいて、処理ユニット16では、リンス処理が行われる(ステップS103)。リンス処理では、第2液供給部60のノズル61がウェハWの中央上方に位置する。その後、バルブ64が所定時間開放されることにより、ウェハWに対してリンス液であるDIWが供給される。ウェハWへ供給されたDIWは、ウェハWの回転に伴う遠心力によってウェハWのパターン形成面に広がる。これにより、ウェハW上に残存する処理液がDIWによって洗い流される。
つづいて、処理ユニット16では、乾燥処理が行われる(ステップS104)。乾燥処理では、たとえばウェハWの回転数を第1回転数から第2回転数に増加させることによって、ウェハWの表面に残存するDIWを振り切ってウェハWを乾燥させる。
つづいて、処理ユニット16では、基板搬出処理が行われる(ステップS105)。かかる基板搬出処理では、基板搬送装置17(図1参照)によって、処理ユニット16のチャンバ20からウェハWが取り出される。その後、ウェハWは、受渡部14および基板搬送装置13を経由して、キャリア載置部11に載置されたキャリアCに収容される。かかる基板搬出処理が完了すると、1枚のウェハWについての処理が完了する。
上述してきたように、本実施形態に係る処理ユニット16(基板処理装置の一例)は、基板保持機構30(保持部の一例)と、ノズル41とを備える。基板保持機構30は、ウェハW(基板の一例)を回転可能に保持する。ノズル41は、基板保持機構30に保持されたウェハWに対して処理液を供給する。また、ノズル41は、第1吐出部401と、第2吐出部402とを備える。第1吐出部401は、第1処理液を柱状に吐出する。第2吐出部402は、第1吐出部401から柱状に吐出される第1処理液の周囲の少なくとも一部を取り囲むように第2処理液を幕状に吐出する。したがって、本実施形態に係る処理ユニット16によれば、パターンPの深さ方向における処理の均一性を向上させることができる。
また、本実施形態に係る処理ユニット16において、第2吐出部402は、スリット状の第2吐出口421を有する。これにより、第2処理液を幕状に吐出することができるため、柱状に吐出される第1処理液の流れL1とウェハW上の処理液の流れL2との間を隙間なく仕切ることができる。
また、本実施形態に係る処理ユニット16において、第2吐出部402は、第2処理液を外方に向けて斜めに吐出する。これにより、ウェハW上の処理液の流れL2を斜め上方へも受け流すことができるため、スプラッシュの発生をさらに抑制することができる。
また、本実施形態に係る処理ユニット16において、第2吐出部402は、ウェハWの回転方向と同じ方向に第2処理液を旋回させながら吐出する。このように、ウェハW上の処理液の流れL2の方向に逆らわない方向に第2処理液を旋回させることで、スプラッシュの発生をさらに抑制することができる。
また、本実施形態に係る処理ユニット16は、ノズル41を移動させる旋回昇降機構43(移動機構の一例)と、旋回昇降機構43を制御することにより、ウェハWの中心から外周に向けてノズル41を移動させる制御部18とを備える。また、ノズル41は、旋回昇降機構43によってウェハWの中心から外周に向けて移動する途中で、第2吐出部402からの第2処理液の吐出を開始する。これにより、処理液の消費量を抑えつつ、スプラッシュの発生を抑制することができる。
<5.変形例>
上述した実施形態では、第1吐出部401から柱状に吐出される第1処理液の周囲を全周にわたって取り囲むように第2処理液を第2吐出口421から幕状に吐出する場合の例について説明した。しかしながら、第2吐出部402は、少なくとも、柱状に吐出される第1処理液の周囲のうち、ウェハWの回転方向における上流側に第2処理液による障壁が形成されていればよく、必ずしも柱状に吐出される第1処理液の全周を第2処理液で取り囲むことを要しない。図9および図10は、第2吐出部402から幕状に吐出される第2処理液の変形例を示す図である。
たとえば、図9に示すように、第2吐出口421は、柱状に供給される第1処理液よりもウェハWの回転方向における上流側において、幕状に供給される第2処理液を平面視弧状に吐出してもよい。この場合の第2吐出口421は、平面視弧状に形成される。また、図10に示すように、第2吐出口421は、柱状に供給される第1処理液よりもウェハWの回転方向における上流側において、幕状に供給される第2処理液を平面視直線状に吐出してもよい。この場合の第2吐出口421は、平面直線状に形成される。いずれの場合においても、幕状に供給される第2処理液の流れL3によって、柱状に供給される第1処理液の流れL1とウェハW上の処理液の流れL2とがぶつかり合うことを防止することが可能である。
また、上述した実施形態では、第1吐出部401が、単一の第1吐出口411から第1処理液を柱状に吐出する場合の例について説明したが、第1吐出部401の構成は、上記の例に限定されない。図11は、変形例に係るノズルの構成を示す模式図である。
図11に示すように、変形例に係るノズル41Aは、第1吐出部401Aを備える。第1吐出部401Aは、第1吐出口411Aと第1流路412Aと第1供給口413Aとを備える。
また、第1吐出部401Aは、第1流路412Aの下流側端部に散水部424を備える。散水部424には、第1流路412Aと第1吐出口411Aとを連通する複数の貫通孔が設けられており、第1流路412Aを流れる第1処理液は、散水部424を通ることによって第1吐出口411Aからシャワー状に吐出される。
このように、第1吐出口411Aから第1処理液をシャワー状に吐出するようにすることで、第1処理液の消費量を抑えつつ第1処理液の流速を上げることができるため、パターンP間に第1処理液を入り込み易くすることができる。したがって、パターンPの深さ方向における処理の均一性をより一層向上させることができる。
また、上述した実施形態では、第1吐出口411,411Aおよび第2吐出口421から同一の処理液を吐出する場合の例について説明したが、ノズル41,41Aは、第1吐出口411,411Aおよび第2吐出口421から異なる処理液を吐出してもよい。「異なる」とは、種類および温度の少なくとも1つが異なることを意味する。
たとえば、ノズル41,41Aは、第1吐出口411,411Aから第1温度の第1処理液を吐出し、第1温度と異なる温度である第2温度の第2処理液を第2吐出口421から吐出してもよい。この場合、第1吐出口411,411Aから吐出される第1処理液の温度は、エッチングに最適な温度に設定されることが好ましい。一方、第2吐出口421から吐出される第2処理液は、柱状に供給される処理液の流れL1とウェハW上の処理液の流れL2とがぶつかり合うことを防止するものである。このため、第2処理液の温度については、例えば加熱機構による加熱が不要な常温とすることが好ましい。
また、ノズル41,41Aは、第1吐出口411,411Aから第1処理液を吐出し、第1処理液と異なる処理液である第2処理液を第2吐出口421から吐出してもよい。この場合、たとえば第1処理液として硫酸を吐出し、第2処理液として過酸化水素水を吐出することで、ウェハW上でSPMを生成することができる。また、第1処理液としてエッチング液を吐出し、第2処理液については省薬液の観点から純水を吐出することとしてもよい。
また、上述した実施形態では、処理液がエッチング液である場合の例について説明したが、処理液は、たとえば、ウェハWからパーティクル等を除去するための洗浄液(たとえば、SC1やSC2など)であってもよいし、ウェハWの表面をめっきするためのめっき液であってもよいし、TMAH(テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド)などの現像液であってもよい。また、リンス液を供給するノズル61に対してノズル41の構成を適用してもよい。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
W ウェハ
1 基板処理システム
16 処理ユニット
18 制御部
30 基板保持機構
40 第1液供給部
41 ノズル
400 本体部
401 第1吐出部
402 第2吐出部
411 第1吐出口
412 第1流路
413 第1供給口
421 第2吐出口
422 第2流路
423 第2供給口

Claims (9)

  1. 基板を回転可能に保持する保持部と、
    前記保持部に保持された前記基板に対して処理液を供給するノズルと
    を備え、
    前記ノズルは、
    第1処理液を柱状に吐出する第1吐出部と、
    前記第1吐出部から柱状に吐出される前記第1処理液の周囲の少なくとも一部を取り囲むように第2処理液を幕状に吐出する第2吐出部と
    を備える、基板処理装置。
  2. 前記第2吐出部は、
    スリット状の吐出口を有する、請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記第2吐出部は、
    前記第2処理液を外方に向けて斜めに吐出する、請求項1または2に記載の基板処理装置。
  4. 前記第2吐出部は、
    柱状に吐出される前記第1処理液の周囲のうち、前記基板の回転方向における上流側において前記第2処理液を幕状に吐出する、請求項1〜3のいずれか一つに記載の基板処理装置。
  5. 前記第2吐出部は、
    前記基板の回転方向と同じ方向に前記第2処理液を旋回させながら吐出する、請求項1〜4のいずれか一つに記載の基板処理装置。
  6. 前記ノズルを移動させる移動機構と、
    前記移動機構を制御することにより、前記基板の中心から外周に向けて前記ノズルを移動させる制御部と
    を備える、請求項1〜5のいずれか一つに記載の基板処理装置。
  7. 前記ノズルは、
    前記移動機構によって前記基板の中心から外周に向けて移動する途中で、前記第2吐出部からの前記第2処理液の吐出を開始する、請求項6に記載の基板処理装置。
  8. 基板を回転可能に保持する保持工程と、
    第1処理液を柱状に吐出する第1吐出部と、前記第1吐出部から柱状に吐出される前記第1処理液の周囲の少なくとも一部を取り囲むように第2処理液を幕状に吐出する第2吐出部とを備えるノズルを用いて、前記保持工程において保持した前記基板に対して前記第1処理液および前記第2処理液を供給する供給工程と
    を含む、基板液処理方法。
  9. 基板に処理液を吐出するノズルであって、
    第1処理液を柱状に吐出する第1吐出部と、
    前記第1吐出部から柱状に吐出される前記第1処理液の周囲の少なくとも一部を取り囲むように第2処理液を幕状に吐出する第2吐出部と
    を備える、ノズル。
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