JP2019160673A - 電解液およびアルカリ電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】アルカリ電池のクリープ現象を抑制し得る電解液を提供すること。【解決手段】電解液はアルカリ電池用の電解液である。電解液は水酸化物イオン、有機カチオンおよび残部の水を少なくとも含む。有機カチオンは水酸化物イオンの対カチオンである。【選択図】なし

Description

本開示は電解液およびアルカリ電池に関する。
特開2016−129156号公報(特許文献1)はアルカリ電池を開示している。
特開2016−129156号公報
アルカリ電池の電解液はアルカリ水溶液である。アルカリ水溶液はアルカリ金属イオンおよび水酸化物イオンを含む。アルカリ電池では、クリープ現象により電解液が外部に漏出し得ることが知られている。
本開示の目的はアルカリ電池のクリープ現象を抑制し得る電解液を提供することである。
以下本開示の技術的構成および作用効果が説明される。ただし本開示の作用メカニズムは推定を含んでいる。作用メカニズムの正否により特許請求の範囲が限定されるべきではない。
〔1〕本開示の電解液はアルカリ電池用の電解液である。電解液は水酸化物イオン、有機カチオンおよび残部の水を少なくとも含む。有機カチオンは水酸化物イオンの対カチオンである。
図1はクリープ現象を説明するための概念図である。
図1にはアルカリ電池の封止部91の周辺が概念的に示されている。電解液はアルカリ金属イオン(M+)および水酸化物イオン(OH-)を含む。電解液の溶媒は水(H2O)である。アルカリ金属イオンは水酸化物イオンの対カチオン(カウンターカチオン)である。封止部91にはガスが侵入できる程度の微小な隙間が存在する可能性がある。微小な隙間を通じてアルカリ電池内に大気が侵入し得る。
大気が電解液と接触することにより、大気中の炭酸ガス(CO2)と電解液中のアルカリ金属イオンとが反応することになると考えられる。これによりアルカリ金属の炭酸塩(M2CO3)が生成されると考えられる。アルカリ金属の炭酸塩は水に可溶であると考えられる。そのためアルカリ金属の炭酸塩は電解液に濡れやすいと考えられる。アルカリ金属の炭酸塩が電解液に濡れることにより、封止部91の微小な隙間において電解液と大気とがさらに接触することになると考えられる。このようにして徐々に電解液の漏出経路が形成されると考えられる。
本開示の電解液では、水酸化物イオンの対カチオンが有機カチオンである。本開示の電解液と大気との接触によっては炭酸塩が形成され難いと考えられる。したがって本開示の電解液によれば、クリープ現象の抑制が期待される。
〔2〕有機カチオンは、例えばイミダゾリウムカチオンおよび第4級アンモニウムカチオンからなる群より選択される少なくとも1種であってもよい。
これらの有機カチオンは、アルカリ電池の電圧範囲およびアルカリ電池が使用され得る温度範囲において安定であることが期待される。
〔3〕有機カチオンは、例えば1−エチル−3−メチルイミダゾリウムカチオンおよびテトラエチルアンモニウムカチオンからなる群より選択される少なくとも1種であってもよい。
対カチオンがこれらの有機カチオンであることにより、アルカリ水溶液〔典型的には水酸化カリウム(KOH)水溶液〕と同等の充放電反応が期待される。
〔4〕本開示のアルカリ電池は上記〔1〕〜〔3〕のいずれか1つに記載の電解液を少なくとも含む。
本開示のアルカリ電池は耐漏液性に優れることが期待される。本開示の電解液によりクリープ現象が抑制されるためと考えられる。
図1はクリープ現象を説明するための概念図である。 図2は本実施形態の電解液のサイクリックボルタモグラムの一例である。 図3は本実施形態のアルカリ電池の構成の一例を示す平面概略図である。 図4は本実施形態のアルカリ電池の構成の一例を示す断面概略図である。
以下本開示の実施形態(本明細書では「本実施形態」とも記される)が説明される。ただし以下の説明は特許請求の範囲を限定するものではない。
<電解液>
本実施形態の電解液は水酸化物イオン、有機カチオンおよび残部の水を少なくとも含む。残部の水は溶媒である。水酸化物イオンの濃度は特に限定されるべきではない。水酸化物イオンの濃度は例えば0.1mоl/L以上20mоl/L以下であってもよい。水酸化物イオンの濃度は例えば1mоl/L以上10mоl/L以下であってもよい。
《有機カチオン》
有機カチオンは水酸化物イオンの対カチオンである。対カチオンは実質的にすべてが有機カチオンであることが望ましい。ただしクリープ現象が抑制され得る限り、対カチオンの一部が無機カチオンであってもよい。対カチオンが有機カチオンおよび無機カチオンの両方を含む場合、有機カチオンの濃度は無機カチオンの濃度よりも高いものとされる。例えば有機カチオンの濃度は無機カチオンの濃度よりも10倍以上高くてもよい。
有機カチオンの濃度は水酸化物イオンの濃度と実質的に同じであることが望ましい。有機カチオンの濃度は例えば0.1mоl/L以上20mоl/L以下であってもよい。有機カチオンの濃度は例えば1mоl/L以上10mоl/L以下であってもよい。
有機カチオンは特に限定されるべきではない。1種の有機カチオンが単独で使用されてもよい。2種以上の有機カチオンが組み合わされて使用されてもよい。有機カチオンは例えばイオン液体のカチオン成分であってもよい。イオン液体のカチオン成分は、アルカリ電池の電圧範囲およびアルカリ電池が使用され得る温度範囲において安定であることが期待される。
有機カチオンは例えばイミダゾリウムカチオン、第4級アンモニウムカチオン、ピロリジニウムカチオン、ピリジニウムカチオン、モルホニウムカチオン、ホスホニウムカチオンおよびスルホニウムカチオンからなる群より選択される少なくとも1種であってもよい。これらの有機カチオンはイオン液体のカチオン成分であり得る。
有機カチオンは例えばイミダゾリウムカチオンおよび第4級アンモニウムカチオンからなる群より選択される少なくとも1種であってもよい。
(イミダゾリウムカチオン)
イミダゾリウムカチオンは例えば下記式(I)により表され得る。
Figure 2019160673
上記式(I)中、R1およびR2はそれぞれ独立に炭素数が1〜8のアルキル基を示す。R1およびR2はそれぞれ独立に炭素数が1〜6のアルキル基であってもよい。R1およびR2はそれぞれ独立に炭素数が1〜4のアルキル基であってもよい。アルキル基は直鎖状であってもよい。アルキル基は分岐状であってもよい。
上記式(I)により表されるイミダゾリウムカチオンとして、例えば1−エチル−3−メチルイミダゾリウムカチオン(1−ethyl−3−methylimidazolium cation,以下「EMI+ と略記され得る。)が挙げられる。EMI+は下記式(II)により表される。
Figure 2019160673
イミダゾリウムカチオンは例えば下記式(III)によっても表され得る。
Figure 2019160673
上記式(III)中、R1およびR2はそれぞれ独立に炭素数が1〜8のアルキル基を示す。Meはメチル基を示す。R1およびR2はそれぞれ独立に炭素数が1〜6のアルキル基であってもよい。R1およびR2はそれぞれ独立に炭素数が1〜4のアルキル基であってもよい。アルキル基は直鎖状であってもよい。アルキル基は分岐状であってもよい。上記式(III)のように、Meが2位に配置されていることにより、アルカリ電池内における安定性が向上することが期待される。上記式(III)により表されるイミダゾリウムカチオンとして、例えば1,2−ジメチル−3−エチルイミダゾリウムカチオン、1−エチル−2,3−ジメチルイミダゾリウムカチオン等が挙げられる。
(第4級アンモニウムカチオン)
第4級アンモニウムカチオンは例えば下記式(IV)により表され得る。
Figure 2019160673
上記式(IV)中、R1、R2、R3およびR4は、それぞれ独立に炭素数が1〜8のアルキル基を示す。R1、R2、R3およびR4は、これらのうちいずれか2つ以上が結合することにより、Nと共に環状化合物を形成していてもよい。R1、R2、R3およびR4は、それぞれ独立に炭素数が1〜6のアルキル基であってもよい。R1、R2、R3およびR4は、それぞれ独立に炭素数が1〜4のアルキル基であってもよい。アルキル基は直鎖状であってもよい。アルキル基は分岐状であってもよい。
上記式(IV)により表される第4級アンモニウムカチオンとして、例えばテトラエチルアンモニウムカチオン(tetraethylammoniumcation,以下「TEA+」と略記され得る。)が挙げられる。TEA+は下記式(V)により表される。
Figure 2019160673
(サイクリックボルタモグラム)
有機カチオンは例えばEMI+およびTEA+からなる群より選択される少なくとも1種であってもよい。対カチオンがこれらの有機カチオンであることにより、アルカリ水溶液(KOH水溶液)と同等の充放電反応が期待される。
図2は本実施形態の電解液のサイクリックボルタモグラムの一例である。
サイクリックボルタモグラム(CV)の測定条件は以下のとおりである。
作用極:La0.8Sr0.2MnO3
対極:白金
参照極:RHE(reversible hydrogen electrode)
掃引速度:10mV/s
図2に示されるように、OH-の対カチオンがEMI+である場合、OH-の対カチオンがK+である場合(KOH水溶液)と略同じ電位で酸化電流および還元電流が現れている。
OH-の対カチオンがTEA+である場合も、OH-の対カチオンがK+である場合と略同じ電位で酸化電流および還元電流が現れている。
《その他の成分》
本実施形態の電解液はクリープ現象が抑制され得る限り、上記以外の成分をさらに含んでもよい。電解液は、例えば水と混和する有機溶媒等をさらに含んでもよい。
<電解液の使用方法等>
本実施形態では電解液の使用方法等も提供される。
本実施形態の電解液の使用方法は以下の(a)および(b)を少なくとも含む。
(a)電解液を準備する。
(b)電解液をアルカリ電池の電解液として使用する。
電解液は水酸化物イオン、有機カチオンおよび残部の水を少なくとも含む。有機カチオンは水酸化物イオンの対カチオンである。
本実施形態の電解液の使用はアルカリ電池の電解液としての電解液の使用である。
電解液は水酸化物イオン、有機カチオンおよび残部の水を少なくとも含む。有機カチオンは水酸化物イオンの対カチオンである。
<アルカリ電池>
本実施形態のアルカリ電池は例えば一次電池であってもよい。アルカリ電池は例えば二次電池(蓄電池)であってもよい。アルカリ電池は、例えばニッケル水素電池、ニッケル亜鉛電池、ニッケルカドミウム電池、ニッケル鉄電池、酸化銀亜鉛電池、ニッケルマンガン電池等であってもよい。本明細書では一例としてニッケル亜鉛電池が説明される。以下アルカリ電池が「電池」と略記され得る。
《外装材》
図3は本実施形態のアルカリ電池の構成の一例を示す平面概略図である。
電池100はラミネート型電池である。電池100は外装材90を含む。外装材90は一対のアルミラミネートフィルムを含む。外装材90は、2枚のアルミラミネートフィルムがそれらの周縁で熱溶着されることにより形成されている。2枚のアルミラミネートフィルムが熱溶着されることにより封止部91が形成される。
ラミネート型電池は封止面積が比較的広いため、クリープ現象による電解液の漏出が起こりやすいと考えられる。本実施形態の電解液はクリープ現象を抑制し得るため、ラミネート型電池に好適であると考えられる。ただし本実施形態の電池100はラミネート型電池に限定されるべきではない。電池100は角形電池であってもよい。電池100は円筒形電池であってもよい。本実施形態の電解液によれば、角形電池および円筒形電池等においても、クリープ現象が抑制され得ると考えられる。
図4は本実施形態のアルカリ電池の構成の一例を示す断面概略図である。
外装材90は電極群50および本実施形態の電解液(図示されず)を収納している。すなわち電池100は本実施形態の電解液を少なくとも含む。本実施形態の電解液の詳細は前述のとおりである。
《電極群》
電極群50は正極10、負極20およびセパレータ30を少なくとも含む。電極群50は、正極10および負極20が積層されることにより形成されている。正極10および負極20の間にはセパレータ30が配置されている。
電極群50は複数枚の正極10および複数枚の負極20が交互に積層されることにより形成されていてもよい。正極10および負極20の各間にはセパレータ30がそれぞれ配置される。電極群50は、正極10、セパレータ30および負極20がこの順序に積層され、さらにこれらが渦巻状に巻回されることにより形成されていてもよい。
《正極》
正極10はシート状である。正極10は正極タブ81と電気的に接続されている。正極タブ81は外装材90の外部に突出している(図3を参照のこと)。正極タブ81は例えばニッケル薄板等であってもよい。
正極10は正極活物質を少なくとも含む。正極活物質はオキシ水酸化ニッケル(NiOOH)および水酸化ニッケル〔Ni(OH)2〕からなる群より選択される少なくとも1種である。正極10は例えば次のようにして製造され得る。すなわち正極活物質、導電材、バインダおよび溶媒が混合されることにより、ペーストが調製される。ペーストが多孔質ニッケルシートに充填され、乾燥されることにより、正極10が製造され得る。さらに正極10が圧延されてもよい。導電材は例えばコバルト(Co)、カーボンブラック等であってもよい。バインダは例えばカルボキシメチルセルロース(CMC)、テトラフルオロエチレン(PTFE)等であってもよい。
《負極》
負極20はシート状である。負極20は負極タブ82と電気的接続されている。負極タブ82は外装材90の外部に突出している(図3を参照のこと)。負極タブ82は例えば銅薄板等であってもよい。
負極20は負極活物質を少なくとも含む。負極活物質は亜鉛(Zn)および酸化亜鉛(ZnO)からなる群より選択される少なくとも1種である。負極20は例えば次のようにして製造され得る。すなわち負極活物質、バインダおよび溶媒が混合されることにより、ペーストが調製される。ペーストが銅製の穿孔金属板(パンチングメタル)に塗布され、乾燥されることにより、負極20が製造され得る。さらに負極20が圧延されてもよい。バインダは例えばポリビニルアルコール(PVA)、ポリアクリル酸(PAA)等であってもよい。負極20は添加剤をさらに含んでもよい。添加剤は例えば酸化ビスマス、酸化イリジウム等であってもよい。
《セパレータ》
セパレータ30は例えばPVA製の半透膜、セロハン、ポリオレフィン製の多孔質フィルム等であってもよい。
以下本開示の実施例が説明される。ただし以下の説明は特許請求の範囲を限定するものではない。
<電解液の製造>
《実施例1》
以下の材料が準備された。
アルカリ水溶液:KOH水溶液
イオン液体:カチオン成分 EMI+,アニオン成分 BF4 -
アルカリ水溶液およびイオン液体が混合されることにより、固液混合物が調製された。固体成分はKBF4(K+とBF4 -とのイオン性化合物)である。液体成分は、OH-、EMI+および残部の水を含む。濾過により固液混合物から固体成分が分離された。濾液として液体成分が回収された。液体成分の濃度が調整されることにより、実施例1に係る電解液が製造された。電解液はOH-、EMI+および残部の水を含む。EMI+はOH-の対カチオンである。OH-およびEMI+の濃度はそれぞれ1mоl/Lである。
実施例1に係る電解液が使用されることにより、ニッケル亜鉛電池が製造された。ニッケル亜鉛電池はラミネート型電池である(図3および4を参照のこと)。
《実施例2》
以下の材料が準備された。
アルカリ水溶液:KOH水溶液
イオン液体:カチオン成分 TEA+,アニオン成分 BF4 -
アルカリ水溶液およびイオン液体が混合されることにより、固液混合物が調製された。固体成分はKBF4である。液体成分は、OH-、TEA+および残部の水を含む。濾過により固液混合物から固体成分が分離された。濾液として液体成分が回収された。液体成分の濃度が調整されることにより、電解液が製造された。電解液はOH-、TEA+および残部の水を含む。TEA+はOH-の対カチオンである。OH-およびTEA+の濃度はそれぞれ1mоl/Lである。実施例2に係る電解液が使用されることを除いては、実施例1と同様にニッケル亜鉛電池が製造された。
なおテトラエチルアンモニウムヒドロキシド(TEA+とOH-とのイオン性化合物)が水に溶解されることによっても、実施例2に係る電解液が製造され得ると考えられる。
《比較例》
比較例に係る電解液としてKOH水溶液が準備された。KOHの濃度は1mоl/Lである。実施例1と同様にニッケル亜鉛電池が製造された。
<耐漏液試験>
ニッケル亜鉛電池の充電状態(state оf charge,SOC)が100%に調整された。室温環境でニッケル亜鉛電池が保管された。1日毎に電解液の漏出の有無が目視により確認された。結果は下記表1に示される。耐漏液日数は電解液の漏出が確認されるまでの経過日数を示している。耐漏液日数が長い程、耐漏液性に優れると考えられる。
Figure 2019160673
上記表1に示されるように実施例1および2は、比較例に比して耐漏液性が向上している。OH-の対カチオンが有機カチオンであることにより、クリープ現象が抑制されていると考えられる。
今回開示された実施形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではない。特許請求の範囲の記載によって確定される技術的範囲は特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含む。
10 正極、20 負極、30 セパレータ、50 電極群、81 正極タブ、82 負極タブ、90 外装材、91 封止部、100 電池。

Claims (4)

  1. アルカリ電池用の電解液であって、
    水酸化物イオン、有機カチオンおよび残部の水を少なくとも含み、
    前記有機カチオンは前記水酸化物イオンの対カチオンである、
    電解液。
  2. 前記有機カチオンはイミダゾリウムカチオンおよび第4級アンモニウムカチオンからなる群より選択される少なくとも1種である、
    請求項1に記載の電解液。
  3. 前記有機カチオンは1−エチル−3−メチルイミダゾリウムカチオンおよびテトラエチルアンモニウムカチオンからなる群より選択される少なくとも1種である、
    請求項2に記載の電解液。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の前記電解液を少なくとも含む、
    アルカリ電池。
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