JP2019160486A - リチウムイオン二次電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】出力の向上。【解決手段】リチウムイオン二次電池は三次元網目骨格10、第1電極11、第2電極12およびセパレータ13を少なくとも含む。三次元網目骨格10は導電性である。第1電極11および第2電極12は互いに異なる極性を有する。第1電極11は三次元網目骨格10の表面を被覆している。第1電極11は第1活物質粒子群1を少なくとも含む。セパレータ13は第1電極11を被覆している。セパレータ13はポリマー粒子群3を少なくとも含む。第2電極12は第2活物質粒子群2および電解液4を少なくとも含む。第2活物質粒子群2は電解液4中に懸濁している。三次元網目骨格10の隙間のうち第1電極11およびセパレータ13を除く残部空間に第2電極12が充填されている。ポリマー粒子群3のD50は第2活物質粒子群2のD50以下である。【選択図】図1

Description

本開示はリチウムイオン二次電池に関する。
特開2013−077563号公報(特許文献1)は、リチウムイオン伝導体および電極活物質のうち一方の無機成分からなるマトリックス中に他方の無機成分が三次元的に配置された電極を開示している。
特開2013−077563号公報
リチウムイオン二次電池(以下「電池」と略記され得る)の体積エネルギー密度および出力の向上が求められている。体積エネルギー密度は、電池内空間に対する活物質(正極活物質および負極活物質)の充填率に影響される。出力は、電池内空間における正極活物質と負極活物質との位置関係に影響される。
本開示では新規な電池構成が提案される。該電池構成では一方の電極(第1電極)が三次元マトリックスを形成している。他方の電極(第2電極)が該三次元マトリックス内に充填される。該電池構成によれば、電池内空間における活物質の充填率が高まることが期待される。すなわち体積エネルギー密度の向上が期待される。さらに該電池構成によれば、第1電極と第2電極とが任意の方向において互いに隣接し得ると考えられる。これによりイオン伝導抵抗が低減することが期待される。すなわち出力の向上が期待される。
本開示の目的は該電池構成において出力をいっそう向上させることである。
以下本開示の技術的構成および作用効果が説明される。ただし本開示の作用メカニズムは推定を含んでいる。作用メカニズムの正否により特許請求の範囲が限定されるべきではない。
本開示のリチウムイオン二次電池は三次元網目骨格、第1電極、第2電極およびセパレータを少なくとも含む。三次元網目骨格は導電性である。第1電極および第2電極は互いに異なる極性を有する。第1電極は三次元網目骨格の表面を被覆している。第1電極は第1活物質粒子群を少なくとも含む。セパレータは第1電極を被覆している。セパレータはポリマー粒子群を少なくとも含む。第2電極は第2活物質粒子群および電解液を少なくとも含む。第2活物質粒子群は電解液中に懸濁している。三次元網目骨格の隙間のうち第1電極およびセパレータを除く残部空間に第2電極が充填されている。ポリマー粒子群のD50は第2活物質粒子群のD50以下である。
本開示の電池では第1電極が三次元網目骨格の表面を被覆している。したがって第1電極は三次元マトリックスを形成していると考えられる。第2電極は液状電極である。すなわち第2電極は電解液に第2活物質粒子群が懸濁することにより形成されている。第2電極は三次元網目骨格の隙間に充填されている。
セパレータは第1電極を被覆している。前述のように本開示の第1電極は三次元マトリックスを形成している。一般的なフィルムセパレータにより、複雑な形状を有する第1電極を被覆することは極めて困難であると考えられる。本開示の第1電極を被覆できるセパレータとしては、例えばポリマーゲル膜等が考えられる。ただしポリマーゲル膜中のイオン伝導は、電解液中のイオン伝導に比して不活発であると考えられる。
本開示の電池ではセパレータがポリマー粒子群により形成されている。ポリマー粒子間の隙間には、第2電極に含まれる電解液が浸透し得る。これにより第1電極と第2電極との間のイオン伝導パスが形成される。電解液中のイオン伝導は活発であるため、出力がいっそう向上することが期待される。
本開示の電池ではポリマー粒子の粒径が大きくなる程、出力の向上が期待される。ポリマー粒子間の隙間が大きくなるためと考えられる。ただしポリマー粒子群のD50は第2活物質粒子群のD50以下である。ポリマー粒子群のD50が第2活物質粒子群のD50よりも大きくなると、ポリマー粒子間の隙間を第2活物質粒子が通過する可能性がある。すなわち第1電極と第2電極とが短絡し、電池として機能しない可能性がある。
図1は本実施形態のリチウムイオン二次電池の構成の一例を示す概念図である。
以下本開示の実施形態(本明細書では「本実施形態」とも記される)が説明される。ただし以下の説明は特許請求の範囲を限定するものではない。
<リチウムイオン二次電池>
図1は本実施形態のリチウムイオン二次電池の構成の一例を示す概念図である。
電池100は外装材90を含む。外装材90は例えばアルミラミネートフィルム製のパウチ等であってもよい。外装材90は密閉されている。外装材90は任意の外形を有し得る。外装材90は例えば扁平状、円筒状、角柱状等であってもよい。
外装材90は三次元網目骨格10を収納している。第1電極11は三次元網目骨格10の表面を被覆している。セパレータ13は第1電極11を被覆している。三次元網目骨格10の隙間のうち第1電極11およびセパレータ13を除く残部空間に第2電極12が充填されている。すなわち電池100は三次元網目骨格10、第1電極11、第2電極12およびセパレータ13を少なくとも含む。
第1電極11は第1活物質粒子群1を少なくとも含む。セパレータ13はポリマー粒子群3を少なくとも含む。第2電極12は第2活物質粒子群2および電解液4を少なくとも含む。ポリマー粒子群3のD50は第2活物質粒子群2のD50以下である。ポリマー粒子群3のD50が第2活物質粒子群2のD50を超えると、第1電極11と第2電極12とが短絡する可能性がある。
「D50」は体積基準の粒度分布において微粒側からの積算粒子体積が全粒子体積の50%になる粒径を示す。ポリマー粒子群3のD50は第1活物質粒子群1のD50以下であってもよい。
第1リードタブ91および第2リードタブ92は外装材90を貫通している。第1リードタブ91および第2リードタブ92は電気抵抗が低い材料により形成されている。第1リードタブ91および第2リードタブ92は例えばニッケル(Ni)製等であってもよい。第1リードタブ91は三次元網目骨格10に電気的に接続されている。第1リードタブ91および三次元網目骨格10を通じて、第1電極11への電子の注入および第1電極11からの電子の取り出しが行われる。
第2リードタブ92は接着材20によって外装材90の内壁に接着されている。第2リードタブは接着材20によって第1電極11から電気的に絶縁されている。接着材20はイオン伝導性を有する。接着材20は例えばフッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロペン共重合体(PVdF−HFP)等を含んでもよい。第2リードタブおよび電解液4を通じて、第2電極12への電子の注入および第2電極12からの電子の取り出しが行われる。
《三次元網目骨格》
三次元網目骨格10は電極構造の基礎である。三次元網目骨格10は任意の外形を有し得る。三次元網目骨格10の外形は例えばシート状、棒状等であってもよい。
三次元網目骨格10は導電性である。三次元網目骨格10は第1電極11の集電体としても機能する。「導電性である」とは、0℃以上25℃以下の温度範囲において10-3Ω・m以下の抵抗率を有することを示す。材料の抵抗率は例えば「化学便覧(日本化学会編、丸善出版発行)」等に記載されている文献値であってもよい。
三次元網目骨格10は例えば金属材料、炭素材料等により形成され得る。三次元網目骨格10は例えば銅(Cu)、Ni、アルミニウム(Al)等により形成され得る。例えば住友電工社製の「セルメット(登録商標)」等が三次元網目骨格10として使用されてもよい。
三次元網目骨格10は三次元網目構造を有する。三次元網目構造は規則的(周期的)な構造であってもよい。規則的な三次元網目構造としては、例えばジャイロイド構造、逆オパール構造等が考えられる。三次元網目構造は不規則な構造であってもよい。
三次元網目骨格10の隙間には空孔が形成されている。空孔も三次元網目構造を有すると考えられる。複数の空孔が連結していてもよい。すなわち三次元網目骨格10の隙間に連通孔が形成されていてもよい。
三次元網目骨格10は例えば50%以上99%以下の空孔率を有してもよい。三次元網目骨格10は例えば90%以上99%以下の空孔率を有してもよい。空孔率は三次元網目骨格10の見かけ体積に対する空孔体積の比率を示す。「空孔率」は下記式:
空孔率=1−(三次元網目骨格の見かけ比重/三次元網目骨格を形成する材料の真比重)
により算出される。見かけ比重は三次元網目骨格10の外形寸法および質量から算出される比重を示す。
三次元網目骨格10は例えば50μm以上3000μm以下の平均空孔径を有してもよい。三次元網目骨格10は例えば100μm以上2000μm以下の平均空孔径を有してもよい。「平均空孔径」は次のように測定される。すなわち三次元網目骨格10の外表面において、単位長さ(例えば10mm)当たりの空孔(開気孔)の個数が計数される。単位長さ当たりの空孔の個数の逆数が平均空孔径である。平均空孔径は少なくとも3回測定される。少なくとも3回の算術平均が採用される。
《セパレータ》
セパレータ13は膜状である。セパレータ13は第1電極11と第2電極12との間に介在している。セパレータ13は第1電極11を被覆している。セパレータ13は例えば5μm以上50μm以下の厚さを有してもよい。
セパレータ13はポリマー粒子群3を少なくとも含む。ポリマー粒子群3はポリマー粒子の集合である。ポリマー粒子群3のD50は第2活物質粒子群2のD50以下である。さらにポリマー粒子群3のD50は第1活物質粒子群1のD50以下であってもよい。ポリマー粒子群3のD50は例えば1μm以上20μm以下であってもよい。ポリマー粒子群3のD50は例えば2.5μm以上10μm以下であってもよい。
ポリマー粒子群3は例えばポリエチレン(PE)粒子、ポリプロピレン(PP)粒子等を含んでもよい。ポリマー粒子群3に1種のポリマー粒子が単独で含まれていてもよい。ポリマー粒子群3に2種以上のポリマー粒子が含まれていてもよい。
ポリマー粒子群3はPE粒子を含むことが望ましい。ポリマー粒子群3は実質的にPE粒子のみから形成されていてもよい。ポリマー粒子は60g/10min以下のメルトフローレート(melt flow rate,MFR)を有してもよい。これによりセパレータ13にシャットダウン(SD)機能が付与され得る。「SD機能」とは電池100が発熱した際、セパレータ13の細孔が閉塞することにより、第1電極11と第2電極12との間のイオン伝導パスを切断する機能を示す。セパレータ13がSD機能を有することにより、異常時に電池100の発熱が抑制されることが期待される。
電池100の使用温度範囲、正極活物質粒子の熱分解温度等の観点から、SD機能が発現する温度(SD温度)は、例えば100℃以上150℃以下であってもよい。SD温度は例えば100℃以上120℃以下であってもよい。SD温度は例えば110℃以上118℃以下であってもよい。すなわちセパレータ13は、例えば110℃以上118℃以下の温度でシャットダウンするように構成されていてもよい。
「MFR」は溶融したポリマー材料の流動性を示す指標である。MFRは規定の条件下で溶融したポリマー材料がダイを通して押し出される速度を示す。ポリマー粒子のMFRが60g/10minを超えると、SD機能が発現しない可能性がある。溶融したポリマーの流動性が高くなり、溶融したポリマーが第1電極11の空隙に流れ込むためと考えられる。MFRは「JIS K 7210−1」に準拠した方法により測定される。MFRの測定温度は190℃である。MFR測定用試料の質量は2.16kgである。
第1電極11の空隙体積に対するポリマー粒子群3の仕込み体積の比(以下「体積比」とも記される)は1.1以上であってもよい。これにより高温時に短絡が抑制されることが期待される。体積比が1.1以上であることにより、ポリマー粒子群3が溶融し、第1電極11の空隙に流れ込んだとしても、溶融したポリマーが第1電極11の空隙に入りきらないため、第1電極11の露出が抑制されると考えられる。
セパレータ13はバインダをさらに含んでもよい。バインダは例えばスチレンブタジエンゴム(SBR)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、カルボキシメチルセルロース(CMC)等であってもよい。バインダ量は100質量部のポリマー粒子群3に対して、例えば0.1質量部以上10質量部以下であってもよい。
《第1電極および第2電極》
第1電極11および第2電極12は互いに異なる極性を有する。すなわち第1電極11が正極であるとき、第2電極12は負極である。第1電極11が負極であるとき、第2電極12は正極である。本明細書では一例として、第1電極11が正極であり、第2電極12が負極である形態が説明される。
(第1電極)
第1電極11は三次元網目骨格10の表面に固定された電極である。第1電極11は膜状である。第1電極11は例えば5μm以上50μm以下の厚さを有してもよい。
第1電極11は第1活物質粒子群1を少なくとも含む。本実施形態の第1活物質粒子群1は正極活物質粒子の集合体である。第1活物質粒子群1は例えば1μm以上30μm以下のD50を有してもよい。第1活物質粒子群1は例えば5μm以上10μm以下のD50を有してもよい。
正極活物質粒子は特に限定されるべきではない。正極活物質粒子は、例えばコバルト酸リチウム、ニッケル酸リチウム、マンガン酸リチウム、ニッケルコバルトマンガン酸リチウム(「NCM」とも称される)、ニッケルコバルトアルミン酸リチウム(「NCA」とも称される)、リン酸鉄リチウム等の粒子であってもよい。第1活物質粒子群1に1種の正極活物質粒子が単独で含まれていてもよい。第1活物質粒子群1に2種以上の正極活物質粒子が含まれていてもよい。
第1電極11は例えばバインダにより、三次元網目骨格10の表面に固定され得る。すなわち第1電極11はバインダをさらに含んでもよい。バインダは例えばPVdF等であってもよい。バインダの含量は100質量部の正極活物質粒子に対して、例えば0.1質量部以上10質量部以下であってもよい。
第1電極11は導電材をさらに含んでもよい。導電材は例えばカーボンブラック(例えばアセチレンブラック等)、炭素短繊維等であってもよい。導電材の含量は100質量部の正極活物質粒子に対して、例えば0.1質量部以上10質量部以下であってもよい。
(第2電極)
第2電極12は流動し得る電極である。第2電極12は、三次元網目骨格10の隙間のうち第1電極11およびセパレータ13を除く残部空間に充填されている。第2電極12は液状である。第2電極12は第2活物質粒子群2および電解液4を少なくとも含む。第2活物質粒子群2は電解液4中に懸濁している。第2電極12の固形分比率は例えば40質量%以上60質量%以下であってもよい。固形分比率は、第2電極12に含まれる固体成分の質量比率を示す。
本実施形態の第2活物質粒子群2は負極活物質粒子の集合体である。第2活物質粒子群2は例えば1μm以上30μm以下のD50を有してもよい。第2活物質粒子群2は例えば5μm以上10μm以下のD50を有してもよい。
負極活物質粒子は特に限定されるべきではない。負極活物質粒子は、例えば黒鉛、易黒鉛化性炭素、難黒鉛化性炭素、珪素、酸化珪素、珪素基合金、錫、酸化錫、錫基合金等の粒子であってもよい。第2活物質粒子群2に1種の負極活物質粒子が単独で含まれていてもよい。第2活物質粒子群2に2種以上の負極活物質粒子が含まれていてもよい。
電解液4は溶媒およびリチウム(Li)塩を少なくとも含む。溶媒は、例えばエチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ブチレンカーボネート(BC)、フルオロエチレンカーボネート(FEC)、ジメチルカーボネート(DMC)、エチルメチルカーボネート(EMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、γ−ブチロラクトン(GBL)、δ−バレロラクトン、テトラヒドロフラン(THF)、1,3−ジオキソラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン(DME)、メチルホルメート(MF)、メチルアセテート(MA)、メチルプロピオネート(MP)、イオン液体等であってもよい。電解液4に1種の溶媒が単独で含まれていてもよい。電解液4に2種以上の溶媒が含まれていてもよい。
Li塩は溶媒に溶解している。Li塩の濃度は例えば0.5mоl/L以上3mоl/L以下であってもよい。Li塩の濃度は例えば1.5mоl/L以上2.5mоl/L以下であってもよい。Li塩は、例えばLiPF6、LiBF4、Li[N(FSO22]、Li[N(CF3SO22]等であってもよい。電解液4に1種のLi塩が単独で含まれていてもよい。電解液4に2種以上のLi塩が含まれていてもよい。
以下本開示の実施例が説明される。ただし以下の説明は特許請求の範囲を限定するものではない。
<試料No.1>
1.三次元網目骨格の準備
三次元網目骨格10として住友電工社製の「セルメット(登録商標)」が準備された。三次元網目骨格10はNi製である。第1リードタブ91が準備された。第1リードタブ91はNi製である。三次元網目骨格10に第1リードタブ91が溶接された。
2.第1電極の形成
以下の材料が準備された。
第1活物質粒子群:NCAの粉体(D50=5μm)
導電材:アセチレンブラック
バインダ:PVdF
溶媒:N−メチル−2−ピロリドン(NMP)
第1活物質粒子群1、導電材、バインダおよび溶媒が混合されることにより、スラリーが調製された。固形分の混合比は「第1活物質粒子群:導電材:バインダ=94:3:3(質量比)」である。スラリーに三次元網目骨格10が浸漬された。三次元網目骨格10がスラリーから引き上げられた。スラリーが付着した三次元網目骨格10が乾燥されることにより、第1電極11が形成された。第1電極11は三次元網目骨格10の表面を被覆していると考えられる。
3.セパレータの形成
ポリマー溶液が準備された。ポリマー溶液はPVdFのNMP溶液である。第1電極11が形成された三次元網目骨格10がポリマー溶液に浸漬された。三次元網目骨格10がポリマー溶液から引き上げられた。ポリマー溶液が付着した三次元網目骨格10が加熱されることにより、セパレータ13が形成された。セパレータ13はポリマー膜である。ポリマー膜は後に電解液4によって膨潤し、ポリマーゲル膜になると考えられる。セパレータ13は第1電極11を被覆していると考えられる。セパレータ13は20μmの厚さを有する。
4.第2電極の形成
以下の材料が準備された。
第2活物質粒子群:黒鉛の粉体(D50=10μm)
電解液:Li塩 LiPF6(濃度=2mоl/L)、溶媒 EC+DEC
電解液4に第2活物質粒子群2が分散されることにより、第2電極12が形成された。第2電極12の固形分比率は50質量%である。第2活物質粒子群2は電解液4中に懸濁していると考えられる。
5.組み立て
外装材90としてアルミラミネートフィルム製のパウチが準備された。第2リードタブ92が準備された。第2リードタブ92はNi製である。接着材20としてPVdF−HFPが準備された。接着材20より第2リードタブ92が外装材90の内壁に接着された。外装材90に三次元網目骨格10が収納された。外装材90に第2電極12が注入された。これにより三次元網目骨格10の隙間のうち第1電極11およびセパレータ13を除く残部空間に第2電極12が充填された。外装材90が密閉された。
第1リードタブ91および第2リードタブ92が充放電試験装置に接続された。充放電試験装置により初回の充放電が実施された。以上より試料No.1に係る電池100が製造された。
<試料No.2>
試料No.2ではセパレータがポリマー粒子群3により形成された。ポリマー粒子群3として、10μmのD50を有するPE粒子群(PEの粉体)が準備された。該PEは60g/10minのMFRを有する。
ポリマー粒子群3、バインダおよび溶媒が混合されることによりポリマー粒子分散液が調製された。第1電極11が形成された三次元網目骨格10がポリマー粒子分散液に浸漬された。三次元網目骨格10がポリマー粒子分散液から引き上げられた。ポリマー粒子分散液が付着した三次元網目骨格10が乾燥されることにより、セパレータ13が形成された。セパレータ13はポリマー粒子群3を含む。セパレータ13は第1電極11を被覆していると考えられる。セパレータ13は20μmの厚さを有する。以上を除いては試料No.1と同様に電池100が製造された。
<試料No.3>
下記表1に示されるように、10μmのD50を有する黒鉛の粉体が第2活物質粒子群2として使用されることを除いては、試料No.2と同様に電池100が製造された。
<試料No.4>
下記表1に示されるように、5μmのD50を有するPE粒子群がポリマー粒子群3として使用されることを除いては、試料No.2と同様に電池100が製造された。
<試料No.5>
下記表1に示されるように、2.5μmのD50を有するPE粒子群がポリマー粒子群3として使用されることを除いては、試料No.2と同様に電池100が製造された。
<試料No.6>
下記表1に示されるように、65g/10minのMFRを有するPE粒子群が使用され、かつ第1電極11の空隙体積に対するポリマー粒子群3の仕込み体積の比(体積比)が変更されることを除いては、試料No.5と同様に電池100が製造された。
<試料No.7>
下記表1に示されるように、第1電極11中の空隙体積に対するポリマー粒子群3の仕込み体積の比が変更されることを除いては、試料No.5と同様に電池100が製造された。
<評価>
1.抵抗比の測定
各試料の直流抵抗が測定された。各試料の直流抵抗が試料No.1の直流抵抗で除されることにより抵抗比が算出された。結果は下記表1に示される。抵抗比が小さい程、出力が向上していると考えられる。
2.SD挙動の確認
交流抵抗が測定されながら、電池100が200℃まで昇温された。交流抵抗は3×105Hzの周波数における抵抗である。昇温速度は3℃/minである。下記表1の「SD挙動」の欄において「有」は、昇温過程で急激な抵抗増加があり、かつ増加後の抵抗が所定時間持続したことを示す。括弧内の温度は急激な抵抗増加があった温度(すなわちSD温度)を示す。下記表1の「SD挙動」の欄において「無」は、当該挙動が確認されなかったことを示す。
Figure 2019160486
<結果>
試料No.1のセパレータ13はポリマーゲル膜である。試料No.3のセパレータ13はポリマー粒子群3を含む。試料No.3は試料No.1に比して出力が向上している。セパレータ13がポリマー粒子群3によって形成されていることにより、イオン伝導抵抗が低減していると考えられる。
試料No.3〜5において、ポリマー粒子群3のD50が大きくなる程、出力が向上する(抵抗比が小さくなる)傾向が認められる。D50が大きくなる程、ポリマー粒子間の隙間が大きくなるためと考えられる。
試料No.2は組立当初より短絡しており、電池として機能しなかった。ポリマー粒子群3のD50が第2活物質粒子群2のD50を超えているため、第2活物質粒子がポリマー粒子間の隙間を通過し、短絡が発生したと考えられる。
試料No.3〜5、7ではSD挙動が確認された。SD温度は110〜118℃である。試料No.6では抵抗増加後、短絡が発生した。試料No.6ではMFRが60g/10minを超えているため、溶融したポリマーの流動性が高いと考えられる。さらに試料No.6では、第1電極11の空隙体積に対するポリマー粒子群3の仕込み体積の比が1であるため、溶融したポリマーの全量が第1電極11の空隙に流れ込み得る。溶融したポリマーが第1電極11の空隙に流れ込むことにより、第1電極11が露出し、短絡が発生したと考えられる。
試料No.7は、試料No.6と同様に第1電極11の空隙体積に対するポリマー粒子群3の仕込み体積の比が1である。しかし試料No.7ではSD挙動が確認されている。試料No.7では、MFRが60g/10min以下であり、溶融したポリマーの流動性が低いためと考えられる。
1 第1活物質粒子群、2 第2活物質粒子群、3 ポリマー粒子群、4 電解液、10 三次元網目骨格、11 第1電極、12 第2電極、13 セパレータ、20 接着材、90 外装材、91 第1リードタブ、92 第2リードタブ、100 電池。

Claims (1)

  1. 三次元網目骨格、第1電極、第2電極およびセパレータを少なくとも含み、
    前記三次元網目骨格は導電性であり、
    前記第1電極および前記第2電極は互いに異なる極性を有し、
    前記第1電極は前記三次元網目骨格の表面を被覆しており、
    前記第1電極は第1活物質粒子群を少なくとも含み、
    前記セパレータは前記第1電極を被覆しており、
    前記セパレータはポリマー粒子群を少なくとも含み、
    前記第2電極は第2活物質粒子群および電解液を少なくとも含み、
    前記第2活物質粒子群は前記電解液中に懸濁しており、
    前記三次元網目骨格の隙間のうち前記第1電極および前記セパレータを除く残部空間に前記第2電極が充填されており、
    前記ポリマー粒子群のD50は前記第2活物質粒子群のD50以下である、
    リチウムイオン二次電池。
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