JP2014041790A - 集電体、電極、蓄電装置、及び集電体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】高い導電性を有する集電体、電極、蓄電装置、及び集電体の製造方法を提供する。
【解決手段】集電体12は、蓄電装置の電極1に用いられる。集電体12は、80%未満の気孔率を有するアルミニウム発泡体14を備える。
【選択図】図1
【解決手段】集電体12は、蓄電装置の電極1に用いられる。集電体12は、80%未満の気孔率を有するアルミニウム発泡体14を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、集電体、電極、蓄電装置、及び集電体の製造方法に関する。
電池用電極としてアルミニウム多孔体を用いることが知られている(例えば特許文献1参照)。このアルミニウム多孔体は、ウレタン発泡体の表面に導電層及びアルミニウム層を形成した後、ウレタン発泡体及び導電層を除去することによって得られる。
しかしながら、上記アルミニウム多孔体では気孔率が通常90%以上と大きくなってしまうので、アルミニウム多孔体の電気抵抗が非常に大きい。
本発明は、高い導電性を有する集電体、電極、蓄電装置、及び集電体の製造方法を提供する。
本発明の一側面に係る集電体は、蓄電装置の電極に用いられる集電体であって、80%未満の気孔率を有するアルミニウム発泡体を備える。
アルミニウム発泡体では気孔率を80%未満と低くすることができる。気孔率が低いと、導電性が高くなる。よって、気孔率の低いアルミニウム発泡体を備える集電体では、高い導電性が得られる。
前記アルミニウム発泡体の平均気泡径が0.2mm未満であってもよい。平均気泡径は、アルミニウム発泡体の断面における全ての気泡の最大径を測定し、測定値の算術平均を算出することによって得られる。
この場合、例えばアルミニウム発泡体の気泡内に複数の活物質粒子が担持される際に、アルミニウム発泡体(気泡の内面)と各活物質粒子との間の平均距離を小さくできる。
前記アルミニウム発泡体が珪素を含んでもよい。
この場合、アルミニウム発泡体を製造する際にアルミニウムの流動性が向上するので、アルミニウム発泡体の気泡径の均一性を向上させることができる。
本発明の一側面に係る電極は、上記集電体と、前記集電体に担持された活物質と、を備える。本発明の一側面に係る蓄電装置は、上記電極を備える。
上記集電体は高い導電性を有するので、高い導電性を有する電極及びそれを備えた蓄電装置が得られる。
本発明の一側面に係る集電体の製造方法は、蓄電装置の電極に用いられる集電体の製造方法であって、アルミニウム粉末と発泡剤を含む粉末との混合粉末を成形して成形体を得る工程と、前記成形体を加熱して前記発泡剤を発泡させることにより、アルミニウム発泡体を得る工程と、を含む。
この集電体の製造方法によれば、気孔率の低いアルミニウム発泡体を備える集電体を製造することができる。気孔率が低いと、導電性が高くなる。よって、上記集電体の製造方法によって製造された集電体では、高い導電性が得られる。
本発明によれば、高い導電性を有する集電体、電極、蓄電装置、及び集電体の製造方法が提供され得る。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態が詳細に説明される。図面の説明において、同一又は同等の要素には同一符号が用いられ、重複する説明は省略される。
(集電体及び電極)
図1は、一実施形態に係る電極を模式的に示す断面図である。図1に示される電極1は、集電体12と、集電体12に担持された活物質16とを備える。
図1は、一実施形態に係る電極を模式的に示す断面図である。図1に示される電極1は、集電体12と、集電体12に担持された活物質16とを備える。
集電体12は、アルミニウム発泡体14を備える。アルミニウム発泡体14は、内部に複数の気泡14aを有する。気泡14aは、互いに連通してオープンポアを形成してもよいし、互いに独立してクローズドポアを形成してもよい。アルミニウム発泡体14は、例えば板状又はシート状である。アルミニウム発泡体14の厚さは、0.2mm以上であってもよく、0.5mm以上であってもよく、1.5mm以下であってもよい。アルミニウム発泡体14の厚さ方向において、互いに連通した気泡14aがアルミニウム発泡体14を貫通してもよい。
アルミニウム発泡体14は、例えば80%未満の気孔率を有する。この場合、アルミニウム発泡体14及び気泡14aの合計体積を基準(100体積%)として、アルミニウム発泡体14は20体積%以上である。アルミニウム発泡体14の気孔率は、70%以下であってもよく、40%以上であってもよく、50%以上であってもよい。気孔率が大きいと、アルミニウム発泡体14の導電性が低下する傾向にある。気孔率が小さいと、アルミニウム発泡体14の気泡内に担持される活物質16の量が少なくなる傾向にある。気孔率は、例えばアルミニウム発泡体14の厚さ方向における断面において、アルミニウム発泡体14及び気泡14aの断面積全体に対する気泡14aの断面積の割合で表される。気泡14aの断面積は、画像処理装置を用いて測定可能である。
アルミニウム発泡体14の平均気泡径は、0.2mm未満であってもよく、活物質16の平均粒子径D50以上(例えば10μm以上)であってもよい。平均粒子径D50は、レーザー回折法による粒度分布測定における積算値が50%に相当する粒子径である。アルミニウム発泡体14の平均気泡径は、例えばアルミニウム発泡体14の厚さ方向における断面において全ての気泡14aの最大径を測定し、測定値の算術平均を算出することによって得られる。気泡14aの最大径は、画像処理装置を用いて測定可能である。アルミニウム発泡体14の平均気泡径は、例えばアルミニウム発泡体14を製造する際に、アルミニウム粉末と発泡剤を含む粉末との混合粉末の成形体を加熱する温度を変化させることによって調整可能である。加熱温度が低いと、気泡が成長し難いので、アルミニウム発泡体14の平均気泡径は小さくなる。
アルミニウム発泡体14は、アルミニウム(Al)を含む。アルミニウム発泡体14は、珪素を含んでもよい。アルミニウム発泡体14の全質量を基準(100質量%)として、珪素の割合は9質量%以下であってもよく、7質量%以下であってもよく、0質量%超であってもよく、1.65質量%以上であってもよい。珪素の割合を小さくすると、アルミニウム発泡体14の電気抵抗が小さくなる。アルミニウム発泡体14は、アルミニウム合金を含んでもよい。アルミニウム合金は、例えばCu、Fe、Mg、Mn、Cr、Ti等を含んでもよい。珪素含有割合が少ないアルミニウム合金としては、例えば、JIS H5202−2010に示されるアルミニウム合金鋳物のAC1B〜AC8C(ただし、AC3A、AC8Aを除く)等が挙げられる。
活物質16は、アルミニウム発泡体14の気泡14a内に充填され得る。活物質16は、例えば活物質粒子である。活物質16は、バインダによって集電体12に担持され得る。活物質16の構成材料としては、例えば複合酸化物、金属リチウム、硫黄等が挙げられる。複合酸化物は、マンガン、ニッケル、コバルト及びアルミニウムの少なくとも1つとリチウムとを含む。複合酸化物としては、例えばLiNiO2、LiCoO2、LiNi0.33Co0.33Mn0.33O2、LiNi0.8Co0.15Al0.05O2、Li2MnO2、LiMn2O4、LiNi0.5Mn0.5O2等が挙げられる。
アルミニウム発泡体14では気孔率を80%未満と低くすることができる。気孔率が低いと、導電性が高くなる。よって、気孔率の低いアルミニウム発泡体14を備える集電体12及び電極1では、高い導電性が得られる。このため、例えばカーボンブラック、黒鉛、アセチレンブラック、ケッチェンブラック等の導電助剤が不要になる。さらに、3次元構造のアルミニウム発泡体14によって活物質16が保持されているので、例えば充放電に伴って活物質16の体積が膨張又は収縮しても活物質16が集電体12から脱落し難い。
アルミニウム発泡体14の平均気泡径が0.2mm未満である場合、例えばアルミニウム発泡体14の気泡14a内に複数の活物質16が担持される際に、アルミニウム発泡体14(気泡14aの内面)と各活物質16との間の平均距離を小さくできる。
アルミニウム発泡体14が珪素を含む場合、アルミニウム発泡体14を製造する際にアルミニウムの流動性が向上するので、アルミニウム発泡体14の気泡径の均一性を向上させることができる。
アルミニウム発泡体14の厚さを厚くすることにより、集電体12を厚膜化して高容量化を実現できる。
図2は、一実施形態に係る蓄電装置を模式的に示す断面図である。図3は、図2のIII−III線に沿った断面図である。図2及び図3に示される蓄電装置としての二次電池100は、例えばリチウムイオン二次電池等の非水電解質二次電池である。
二次電池100は、ケース10と、ケース10内に収容された電極組立体20とを備える。電極組立体20は、正極30と、負極40と、正極30と負極40との間に配置されたセパレータ50とを備える。正極30、負極40及びセパレータ50は、例えば板状又はシート状である。複数の正極30及び複数の負極40が、セパレータ50を介して交互に積層されてもよい。ケース10内には電解液60が充填され得る。
正極30は、縁に形成されたタブ30aを有してもよい。タブ30aには、活物質16が担持されていない。正極30は、タブ30aを介して導電部材32に接続され得る。導電部材32は、正極端子34に接続され得る。正極端子34は、絶縁リング36を介してケース10に取り付けられてもよい。正極30としては、電極1が使用され得る。
負極40は、縁に形成されたタブ40aを有してもよい。タブ40aには、負極活物質が担持されていない。負極40は、タブ40aを介して導電部材42に接続され得る。導電部材42は、負極端子44に接続され得る。負極端子44は、絶縁リング46を介してケース10に取り付けられてもよい。負極40は、例えば、銅箔等の金属箔と、金属箔に担持された負極活物質とを有する。
負極活物質の構成材料としては、例えば黒鉛、高配向性グラファイト、メソカーボンマイクロビーズ、ハードカーボン、ソフトカーボン等のカーボン、リチウム、ナトリウム等のアルカリ金属、金属化合物、SiOx(0.5≦x≦1.5)等の金属酸化物、ホウ素添加炭素等が挙げられる。負極活物質は、炭素系粒子を更に含んでもよい。炭素系粒子の構成材料としては、天然黒鉛、人造黒鉛、コークス、メソフェーズ炭素、気相成長炭素繊維、ピッチ系炭素繊維、PAN系炭素繊維等が例示される。黒鉛は緩衝性能に優れる。Li吸蔵粒子としてSiOx粒子が用いられる場合、炭素系粒子の平均粒子径D50は例えば1〜10μmである。
負極40には、リチウムがプリドーピングされてもよい。負極40にリチウムをドープするには、例えば対極に金属リチウムを用いて半電池を組み、電気化学的にリチウムをドープする電極化成法などを利用することができる。リチウムのドープ量は特に制約されない。
セパレータ50としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂からなる多孔質フィルム、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、メチルセルロース等からなる織布又は不織布等が例示される。
電解液60としては、例えば有機溶媒系又は非水系の電解液等が挙げられる。有機溶媒系の電解液は、有機溶媒と電解質とを含む。非水系の電解液は、ポリマー電解質を含む。電解液60に含まれる有機溶媒は、鎖状エステルを含んでもよい。これにより、負荷特性が向上する。鎖状エステルとしては、例えば、鎖状のカーボネート、酢酸エチル若しくはプロピロン酸メチル等の有機溶媒、又はこれらの混合液等が挙げられる。鎖状のカーボネートとしては、例えばエチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、エチルメチルカーボネート(EMC)等が挙げられる。
電解液60は、電極組立体20に所定の電流が流れた場合に、水素を発生する材料を含んでもよい。水素を発生する材料としては、芳香族系のモノマーが例示される。芳香族系のモノマーは、電極組立体20に所定値以上の電流が流れた場合に重合反応を起こして水素を発生する。芳香族系のモノマーとしては、チオフェン、3−ハロゲン化チオフェン等のチオフェン類、1,2−メトキシベンゼン等のアルキルベンゼン類、1−メチル−3−(ピロル−1−イルメチル)ピリジニウムテトラフルオロボレート等の複素環式化合物、ビフェニル、フラン等が例示される。
図4は、別の実施形態に係る蓄電装置を模式的に示す断面図である。図4に示される蓄電装置としての二次電池100aは、例えばリチウムイオン二次電池等の非水電解質二次電池である。
二次電池100aでは、正極30、負極40及びセパレータ50が軸Lの周りに巻回されている。正極30は、活物質16が塗工されている塗工部30bと、活物質16が塗工されていない未塗工部30cとを備え得る。負極40は、負極活物質が塗工されている塗工部40bと、負極活物質が塗工されていない未塗工部40cとを備え得る。
図2〜図4に示される二次電池100,100aは正極30として電極1を備えているので、充放電に伴って活物質16の体積が膨張又は収縮しても活物質16が集電体12から脱落し難い。その結果、二次電池100,100aのサイクル寿命が長くなる。
図5は、一実施形態に係る集電体の製造方法を示すフローチャートである。図1に示される集電体12は、例えば以下のように製造される。
(成形体を得る工程)
まず、図5に示されるように、アルミニウム粉末と発泡剤を含む粉末とを混合する(工程S10)。次に、得られた混合粉末を成形して成形体を得る(工程S11)。発泡剤は、後述する成形体の加熱にて分解して気体を発生する。発泡剤としては、例えばTiH2、炭酸マグネシウム(MgCO3)、炭酸カルシウム(CaCO3)等が挙げられる。
まず、図5に示されるように、アルミニウム粉末と発泡剤を含む粉末とを混合する(工程S10)。次に、得られた混合粉末を成形して成形体を得る(工程S11)。発泡剤は、後述する成形体の加熱にて分解して気体を発生する。発泡剤としては、例えばTiH2、炭酸マグネシウム(MgCO3)、炭酸カルシウム(CaCO3)等が挙げられる。
(アルミニウム発泡体を得る工程)
次に、図5に示されるように、成形体を加熱して発泡剤を発泡させることにより、アルミニウム発泡体14を得る(工程S12)。成形体の加熱温度は、例えば、アルミニウム合金の固相線温度(Al−7%Si合金では580℃)以上、液相線温度(Al−7%Si合金では630℃)未満である。
次に、図5に示されるように、成形体を加熱して発泡剤を発泡させることにより、アルミニウム発泡体14を得る(工程S12)。成形体の加熱温度は、例えば、アルミニウム合金の固相線温度(Al−7%Si合金では580℃)以上、液相線温度(Al−7%Si合金では630℃)未満である。
本実施形態に係る集電体の製造方法によれば、気孔率の低いアルミニウム発泡体14を備える集電体12を製造することができる。気孔率が低いと、導電性が高くなる。よって、上記集電体の製造方法によって製造された集電体12では、高い導電性が得られる。
集電体12を製造した後、アルミニウム発泡体14の気泡14a内に活物質16を充填することにより、電極1が得られる。例えば、集電体12の表面に、活物質16とバインダとを含む電極材を塗布することにより、活物質16を気泡14a内に充填することができる。この場合、アルミニウム箔に活物質16を塗布する場合とは異なり、活物質16のバインダへの分散性を考慮しなくてもよい。さらに、活物質16とバインダとを含む電極材がゲル化しても、アルミニウム発泡体14の気泡14a内に活物質16を充填することができる。そのため、ゲル化を防止するための湿度管理が不要になるので、製造設備が簡便化され、製造コストが抑制される。
活物質16を気泡14a内に充填した後、集電体12をプレスしてもよい。これにより、活物質16の充填密度及び活物質16と集電体12との密着性を向上させることができる。
アルミニウム発泡体14の気泡14a内に活物質16を充填する前に、アルミニウム発泡体14の表面に機械加工又はエッチング(例えばウェットエッチング)を施してもよい。これにより、気泡14aが互いに独立してクローズドポアを形成していても、活物質16がアルミニウム発泡体14の気泡14a内に侵入し易くなる。
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明されたが、本発明は上記実施形態に限定されない。
例えば、電極1を備える蓄電装置として、二次電池100,100aの他に、例えば電気二重層キャパシタ等が挙げられる。
また、例えば二次電池100,100a等の蓄電装置は、車両に搭載されてもよい。車両としては、例えば、電気自動車、ハイブリッド自動車、プラグインハイブリッド自動車、ハイブリッド鉄道車両、電気車椅子、電動アシスト自転車、電動二輪車等が挙げられる。
(実施例)
以下、実施例及び比較例に基づいて本発明がより具体的に説明されるが、本発明は以下の実施例に限定されない。
以下、実施例及び比較例に基づいて本発明がより具体的に説明されるが、本発明は以下の実施例に限定されない。
(実施例1)
図1に示される電極1と同様の構成を有する電極を作製した。この電極を30mm×25mm角に裁断し、正極とした。また、負極活物質、バインダ及び溶媒を混合した合材を銅箔に塗布、乾燥した後、31mm×26mm角に裁断し、負極とした。正極と負極との間に、ポリプロピレン樹脂からなる矩形状シート(40mm×40mm角、厚さ30μm)をセパレータとして介在させて極板群を作製した。この極板群を2枚のラミネートフィルムで挟み、ラミネートフィルムの三辺をシールした。その後、袋状のラミネートフィルム内に電解液を注入した。電解液としては、FEC(フルオロエチレンカーボネート):EC(エチレンカーボネート):MEC(メチルエチルカーボネート):DMC(ジメチルカーボネート)=0.4:2.6:3:4(体積比)の混合溶液に、濃度が1モル/dm3となるようにLiPF6を溶解したものを用いた。
図1に示される電極1と同様の構成を有する電極を作製した。この電極を30mm×25mm角に裁断し、正極とした。また、負極活物質、バインダ及び溶媒を混合した合材を銅箔に塗布、乾燥した後、31mm×26mm角に裁断し、負極とした。正極と負極との間に、ポリプロピレン樹脂からなる矩形状シート(40mm×40mm角、厚さ30μm)をセパレータとして介在させて極板群を作製した。この極板群を2枚のラミネートフィルムで挟み、ラミネートフィルムの三辺をシールした。その後、袋状のラミネートフィルム内に電解液を注入した。電解液としては、FEC(フルオロエチレンカーボネート):EC(エチレンカーボネート):MEC(メチルエチルカーボネート):DMC(ジメチルカーボネート)=0.4:2.6:3:4(体積比)の混合溶液に、濃度が1モル/dm3となるようにLiPF6を溶解したものを用いた。
続いて、ラミネートフィルムの残りの一辺をシールすることにより、ラミネートフィルムの四辺を気密にシールした。このようにして、極板群及び電解液がラミネートフィルムによって密封されたラミネートセルを得た。正極及び負極は、外部と電気的に接続可能なタブを備える。タブの一部はラミネートセルの外側に突出している。このようにして、単層ラミネートセルのリチウムイオン二次電池を得た。
(比較例1)
アルミニウム箔の両面に活物質と導電助剤(アセチレンブラック)とバインダとを含むペーストを塗工した電極を正極としたこと以外は実施例1と同様にしてリチウムイオン二次電池を得た。
アルミニウム箔の両面に活物質と導電助剤(アセチレンブラック)とバインダとを含むペーストを塗工した電極を正極としたこと以外は実施例1と同様にしてリチウムイオン二次電池を得た。
(評価結果)
実施例1及び比較例1のリチウムイオン二次電池について、測定温度25℃、1CのCCCV充電(定電流定電圧充電)の条件下において4.2Vで充電し、1/3CのCC放電の条件下において3.0Vで放電させるサイクル試験を行った。そのときの活物質の利用率を測定した。結果を図6に示す。利用率は、Nサイクル目の放電容量を理論放電容量で除した値の百分率((Nサイクル目の放電容量)/(活物質量から計算される理論放電容量)×100)で求められる値である。サンプル数(n)は2とした。
実施例1及び比較例1のリチウムイオン二次電池について、測定温度25℃、1CのCCCV充電(定電流定電圧充電)の条件下において4.2Vで充電し、1/3CのCC放電の条件下において3.0Vで放電させるサイクル試験を行った。そのときの活物質の利用率を測定した。結果を図6に示す。利用率は、Nサイクル目の放電容量を理論放電容量で除した値の百分率((Nサイクル目の放電容量)/(活物質量から計算される理論放電容量)×100)で求められる値である。サンプル数(n)は2とした。
図6において、データD1は、実施例1の結果を示す。データD2は、比較例1の結果を示す。図6に示されるように、実施例1では比較例1に比べて利用率が高い。これは、比較例1の正極が、アルミニウム箔の両面に活物質を塗工した構造を有しているため、実施例1の正極に比べて集電効率が悪いことに起因すると考えられる。また、比較例1では、サイクル数が増えるに連れて利用率が低下している。これは、比較例1の正極では、充放電の繰り返しによる正極の膨張及び収縮時にアルミニウム箔から活物質が剥離し易いことに起因すると考えられる。
100,100a…二次電池、1…電極、12…集電体、14…アルミニウム発泡体、16…活物質。
Claims (6)
- 蓄電装置の電極に用いられる集電体であって、
80%未満の気孔率を有するアルミニウム発泡体を備える、集電体。 - 前記アルミニウム発泡体の平均気泡径が0.2mm未満である、請求項1に記載の集電体。
- 前記アルミニウム発泡体が珪素を含む、請求項1又は2に記載の集電体。
- 請求項1〜3のいずれか一項に記載の集電体と、
前記集電体に担持された活物質と、
を備える、電極。 - 請求項4に記載された電極を備える、蓄電装置。
- 蓄電装置の電極に用いられる集電体の製造方法であって、
アルミニウム粉末と発泡剤を含む粉末との混合粉末を成形して成形体を得る工程と、
前記成形体を加熱して前記発泡剤を発泡させることにより、アルミニウム発泡体を得る工程と、
を含む、集電体の製造方法。
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CN111696789A (zh) * | 2020-06-24 | 2020-09-22 | 中天超容科技有限公司 | 一种叠片式超级电容器及其制作方法 |
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2012
- 2012-08-23 JP JP2012184288A patent/JP2014041790A/ja active Pending
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