JP2019158817A - 時計用文字板および時計 - Google Patents

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寛之 ▲土▼屋
寛之 ▲土▼屋
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Abstract

【課題】文字板本体と時計用植字とを組み立てて時計用文字板を製造する際、その製造を容易に行なうことが可能な構造を有する時計用文字板、および、かかる時計用文字板を備える時計を提供する。【解決手段】板状をなす文字板本体3と、文字板本体3の表側に露出するように設置される少なくとも2つの時計用植字4と、時計用植字4同士を文字板本体3の裏側で連結する連結部とを有する植字連結体6と、を備え、前記連結部は、ゲートで構成されていることを特徴とする時計用文字板。【選択図】図9

Description

本発明は、時計用文字板および時計に関する。
腕時計等の時計には、文字板(表示板)が内蔵されている。この文字板としては、例えば、板状をなす文字板本体(上側部材または下側部材)と、文字板本体に固定された時字表示体(略字部材)とを備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載の文字板は、1つずつ個片化された12個の時字表示体を備えている。
特開2010−223785号公報
しかしながら、特許文献1では、文字板を製造する際、時字表示体を1つずつ文字板本体に固定して組み立てなければならず、その組立作業が煩雑となる。また、複数の時字表示体に対して、例えば一括してめっき処理を施す場合、各時字表示体同士がめっき槽内で擦れ合って傷がつくことがあり、処理精度(歩留まり)が低下する。
本発明の目的は、文字板本体と時計用植字とを組み立てて時計用文字板を製造する際、その製造を容易に行なうことが可能な構造を有する時計用文字板、および、かかる時計用文字板を備える時計を提供することにある。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下のものとして実現することが可能である。
本発明の時計用文字板は、文字板本体と、
前記文字板本体の表側に露出するように設置される少なくとも2つの時計用植字と、前記時計用植字同士を前記文字板本体の裏側で連結する連結部とを有する植字連結体と、を備え、
前記連結部は、ゲートで構成されていることを特徴とする。
本発明の時計は、本発明の時計用文字板を備えることを特徴とする。
図1は、本発明の時計を腕時計に適用した場合の第1実施形態を示す斜視図である。 図2は、図1中の矢印A方向から見た図である。 図3は、図1に示す腕時計が備える時計用文字板の植字連結体を製造する過程を順に示す縦断面図である。 図4は、図1に示す腕時計が備える時計用文字板の植字連結体を製造する過程を順に示す縦断面図である。 図5は、図1に示す腕時計が備える時計用文字板の植字連結体を製造する過程を順に示す縦断面図である。 図6は、図1に示す腕時計が備える時計用文字板の植字連結体を製造する過程を順に示す縦断面図である。 図7は、図1に示す腕時計が備える時計用文字板を製造する過程を順に示す縦断面図である。 図8は、図1に示す腕時計が備える時計用文字板を製造する過程を順に示す縦断面図である。 図9は、図1に示す腕時計が備える時計用文字板を製造する過程を順に示す縦断面図(図2中のA−A線断面図)である。 図10は、本発明の時計を腕時計に適用した場合(第2実施形態)の当該腕時計が備える時計用文字板を製造する過程を順に示す縦断面図である。 図11は、本発明の時計を腕時計に適用した場合(第2実施形態)の当該腕時計が備える時計用文字板を製造する過程を順に示す縦断面図である。
以下、本発明の時計用文字板および時計を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の時計を腕時計に適用した場合の第1実施形態を示す斜視図である。図2は、図1中の矢印A方向から見た図である。図3〜図6は、それぞれ、図1に示す腕時計が備える時計用文字板の植字連結体を製造する過程を順に示す縦断面図である。図7〜図9は、それぞれ、図1に示す腕時計が備える時計用文字板を製造する過程を順に示す縦断面図である。なお、以下では、説明の都合上、腕時計の時刻が表示される側(カバーガラス側)を「表」、腕に装着される側(裏蓋側)を「裏」と言う。また、図3〜図9中(図10および図11についても同様)の上側を「上」、下側を「下」と言うことがある。
図9に示すように、本発明の時計用文字板2は、板状をなす文字板本体3と、文字板本体3の表側に露出するように設置される少なくとも2つ(本実施形態では2つ)とを有する植字連結体6と、を備えている。この植字連結体6では、各時計用植字4と連結部5とは、射出成形により一体的に形成されている。そして、植字連結体6の連結部5は、ゲート7で構成されている。ここで、「ゲート」とは、一般的には、成形品が得られた後に、この成形品から切断・分離され、廃棄される部分のことであるが、本発明では、このゲートをそのまま利用している。なお、植字連結体6での時計用植字4の連結数は、本実施形態では2つであるが、これに限定されず、例えば、3つ以上であってもよい。
このように本発明によれば、植字連結体6では、連結部5を介して、2つの時計用植字4が連結された構造となっている。この構造により、文字板本体3と時計用植字4とを組み立てて時計用文字板2を製造する際、例えば時計用植字4が1つずつ個片化されていた場合に比べて、2つの時計用植字4を文字板本体3に組み込む作業を迅速に行なうことができる。これにより、時計用文字板2の製造を容易に行なうことが可能となる。また、連結部5は、後述するように本来であれば除去される(廃棄される)ゲート7を利用しているため、2つの時計用植字4を連結する部分を、連結部5とは別に設けるのを省略することができる。これにより、植字連結体6を簡単な構成のものとすることができ、よって、例えば、成形時の歩留まりを向上させることができる。また、連結部5(ゲート7)は、文字板本体3の裏側に位置するため、時計1の視認性や審美性に悪影響を及ぼすこともない。
また、図1、図2に示すように、本発明の時計1は、本発明の時計用文字板2を備える。これにより、前述した時計用文字板2の利点を持つ時計1が得られる。また、時計1の使用者は、時計用文字板2により時刻を認識することができる。
以下、各部の構成について説明する。
図1に示す時計1は、胴(ケース)11と、裏蓋13と、カバーガラス(風防)15と、バンド16とを備えている。また、時計1の内部空間、すなわち、胴11と裏蓋13とカバーガラス15とで囲まれた空間には、ムーブメント10や時計用文字板2等が収納されている。
ムーブメント10には、時針101、分針102、秒針103が回転可能に支持されており、ムーブメント10とともに時計1内に収納されている。また、胴11の外周部には、巻真104を介してムーブメント10に連結されたりゅうず12が時計1の外側に引出可能に挿入されている。このりゅうず12を1段位置に引き出すと、時計1が時刻修正モードに設定され、図示しない別途設けられたスイッチを押下操作することにより時針101および分針102の位置を調整することができる。なお、りゅうず12を回転可能に挿入し、このりゅうず12を、例えば1段位置に引き出し、かつ、回転操作することにより、その回転力がムーブメント10に伝達されて、時針101および分針102の位置を調整することができるようにしてもよい。
図2に示すように、時計用文字板2は、板状をなす文字板本体3と、文字板本体3に設置された複数(図示では6個)の植字連結体6と、を備えている。
文字板本体3は、円形をなす板部材で構成されている。なお、文字板本体3の平面形状としては、本実施形態では円形であるが、これに限定されず、例えば、楕円形、四角形等のような多角形、これらを組み合わせた形状等であってもよい。
文字板本体3の中心部には、貫通孔(第1貫通孔)31が形成されている。この貫通孔31には、時針101、分針102、秒針103を支持する回動軸(図示せず)が挿通している。
また、図7〜図9に示すように、文字板本体3には、各植字連結体6の時計用植字4が配置される位置に、時計用植字4が挿入される貫通孔(第2貫通孔)32が形成されている。そして、時計用植字4は、貫通孔32に挿入された際に、この貫通孔32に嵌合することができる。これにより、植字連結体6が文字板本体3に対して固定される。このように文字板本体3は、植字連結体6を固定する固定部33を有するものとなっている。そして、本実施形態では、この固定部33は、文字板本体3を貫通して形成された貫通孔32を有する。これにより、固定部33は、植字連結体6の時計用植字4と嵌合するという簡単な構成の貫通孔32で、植字連結体6を安定して固定することができる。そして、この固定された植字連結体6は、文字板本体3から離脱するのが防止され、よって、時計1を長期的に使用することができる。
文字板本体3の構成材料としては、特に限定されず、例えば、アルミニウム等のような金属材料、ポリカーボネート等のような樹脂材料等を用いることができる。
また、文字板本体3は、単層のものであってもよいし、複数の層を有する積層体であってもよい。
文字板本体3の厚さt(図7参照)としては、特に限定されず、例えば、0.5mm以上2mm以下であるのが好ましく、0.5mm以上1mm以下であるのがより好ましい。
図2に示すように、文字板本体3には、6個の植字連結体6が固定されている。各植字連結体6は、2つの時計用植字4と、時計用植字4同士を連結する連結部5とを有している。本実施形態では、時計用文字板2は、合計12個の時計用植字4を有している。これらの時計用植字4は、略字であり、文字板本体3の中心から放射状に延びた棒状(バーインデックス)をなしている。そして、これらの時計用植字4は、文字板本体3の中心(貫通孔31)回りに等角度間隔に配置される。また、時計用植字4は、略字に限定されず、例えば、算用数字(アラビア数字)やローマ数字等のような数字あってもよい。また、略字と数字との組み合わせであってもよい。また、各植字連結体6での時計用植字4の連結数は、本実施形態では2つであるが、これに限定されず、例えば、3つ以上であってもよい。また、植字連結体6の配置数は、本実施形態では6個であるが、これに限定されず、例えば、時計1(時計用文字板2)のデザインに応じて、適宜変更することができる。
各植字連結体6は、文字板本体3での配置箇所が異なること以外は、同じ構成であるため、以下、代表的に1つの各植字連結体6について説明する。
前述したように、植字連結体6は、2つの時計用植字4と、時計用植字4同士を連結する連結部5とを有している。
図5〜図9に示すように、2つの時計用植字4は、離間して隣り合って配置されている。
各時計用植字4は、板状(小片状)をなし、その全長L(図2参照)は、時計1の大きさにもよるが、例えば、1mm以上7mm以下であるのが好ましく、2mm以上5mm以下であるのがより好ましい。
また、各時計用植字4は、段差を有し、その段差部を境界部として、表側の幅が狭い第1板状部41と、裏側の幅が広い第2板状部42とに分けることができる。
前述したように、図7〜図9は、それぞれ、図1に示す腕時計が備える時計用文字板を製造する過程を順に示す縦断面図である。そして、図7〜図9に示すように、各時計用植字4は、第1板状部41を文字板本体3の裏側から貫通孔32に挿入した際、第1板状部41が文字板本体3の表側に露出するように設置される。また、その挿入の際、各時計用植字4は、第2板状部42が文字板本体3の裏側の面34に当接する。これにより、各第1板状部41の挿入限界が規制され、よって、文字板本体3に対する各第1板状部41の厚さ方向(図8、図9中の上下方向)位置が揃う。これにより、見栄えが良くなり、時計用文字板2(時計1)の審美性が高まる。
なお、第1板状部41の厚さt41(図7参照)は、特に限定されないが、例えば、文字板本体3の厚さtの1倍以上2倍以下であるのが好ましく、1倍以上1.5倍以下であるのがより好ましい。
第2板状部42の厚さt42(図7参照)は、特に限定されないが、例えば、第1板状部41の厚さt41の1倍以上2倍以下であるのが好ましく、1倍以上1.5倍以下であるのがより好ましい。
また、第1板状部41の幅W41(図7参照)は、時計1の大きさにもよるが、例えば、0.5mm以上5mm以下であるのが好ましく、1mm以上2mm以下であるのがより好ましい。
第2板状部42の幅W42(図7参照)は、例えば、第1板状部41の幅W41の1.2倍以上2倍以下であるのが好ましく、1.2倍以上1.5倍以下であるのがより好ましい。
なお、各時計用植字4は、幅が急峻に変化せずに、一定のものであってもよい。
このような構成の時計用植字4同士は、図9に示すように、文字板本体3の裏側で、連結部5を介して連結されている。なお、連結部5による連結範囲としては、例えば、本実施形態では、一方の時計用植字4(第2板状部42)の裏側の面421の幅方向の中央部422と、他方の時計用植字4(第2板状部42)の裏側の面421の幅方向の中央部422との間となっているが、これに限定されない。
連結部5は、板状または棒状をなすのが好ましい。これにより、連結部5が比較的簡単な形状となり、よって、成形が容易となる。また、時計1内での連結部5の占有率を抑えることができ、よって、時計1の内部構造を設計する際、その自由度が向上したり、時計1の小型化にも寄与する。
なお、図2に示すように、平面視で、連結部5は、時計用文字板2(文字板本体3)の周方向に沿った円弧状をなすのが好ましい。
図9に示すように、連結部5は、文字板本体3の面方向に沿って、すなわち、文字板本体3の裏側の面34と平行に配置されている。これにより、連結部5が裏側に過剰に突出する、すなわち、出っ張るのを防止することができ、よって、例えば、時計1を薄型のものにしたい場合、その薄型化が可能となる。
また、文字板本体3の裏側の面34と、連結部5の表側の面51との間には、間隙20が形成されている。例えば、文字板本体3の裏側の面34から何らかの突出部が突出している場合、この突出部が入り込む逃げ部として、間隙20を用いることができ、よって、連結部5との干渉を防止することができる。
このような構成の連結部5は、2つの時計用植字4と一体的に形成されている。そして、植字連結体6の構成材料としては、特に限定されないが、射出成形可能な材料であるのが好ましい。好ましく、例えば、文字板本体3の構成材料と同様のポリカーボネートや、その他、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリアミド、アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエステル等の熱可塑性樹脂を用いることができる。
後述するように、植字連結体6は、金型30を用いて、好ましくは、射出成型により成形される。そして、連結部5は、ゲート7で構成されている。
一般的に、離型後の成形品には、成形品側から順に、ゲート、ランナーが接続されている。ゲートやランナーは、不要な部分であるため、離型後の成形品は、ゲートでランナーごと切断・分離される。このように「ゲート」とは、成形品が得られた後に、この成形品から切断・分離され、廃棄される部分のことである。
植字連結体6では、連結部5は、「ゲート(ゲート7)」であるが、離型後は切断されず、文字板本体3に組み込まれた後もそのまま残ることとなる(図9参照)。
また、前述したように、各時計用植字4は、板状をなしている。そして、連結部5は、その厚さt(図7参照)が各時計用植字4の厚さ(総厚t(=厚さt41+厚さt42))よりも薄い部分となっている。
そして、植字連結体6では、この連結部5を介して、2つの時計用植字4が連結された構造となっている。この構造により、文字板本体3と時計用植字4とを組み立てて時計用文字板2を製造する際、例えば時計用植字4が1つずつ個片化されていた場合に比べて、2つの時計用植字4を文字板本体3の貫通孔32に差し込む作業を迅速に行なうことができる。これにより、時計用文字板2の製造を容易に行なうことが可能となる。また、連結部5は、本来であれば廃棄されるゲート7を利用しているため、2つの時計用植字4を連結する部分を、連結部5とは別に設けるのを省略することができる。これにより、植字連結体6を簡単な構成のものとすることができ、よって、例えば、成形時の歩留まりを向上させることができる。
特に、連結部5の厚さtは、例えば、0.1mm以上1mm以下であるのが好ましく、0.1mm以上0.5mm以下であるのがより好ましい。これにより、連結部5は、可撓性を有する部分となる。例えば、隣り合う貫通孔32同士のピッチと、隣り合う時計用植字4同士のピッチとが若干(例えば0.05mm以上0.1mm以下)異なっていた、すなわち、双方のピッチ同士間に誤差が生じていた場合でも、連結部5が撓んで、その誤差分を吸収することができる。これにより、貫通孔32に時計用植字4を円滑に挿入することができる。このように、連結部5は、文字板本体3と植字連結体6とを組み立てる際、その組み立て誤差を吸収する緩衝部となり、組立作業性が向上する。
また、連結部5の幅W(図2参照)は、時計用植字4の全長Lにもよるが、例えば、1mm以上5mm以下であるのが好ましく、1mm以上2mm以下であるのがより好ましい。
図5〜図8に示すように、連結部5(ゲート7)の裏側の面52の中央部には、柱状をなすランナー8が突出している。図9に示すように、このランナー8は、植字連結体6が文字板本体3に組み込まれた後に除去される。
ランナー8は、連結部5との境界部に、外径が連結部5側に向かって漸減したテーパー部81を有している。これにより、ランナー8は、テーパー部81で脆弱なものとなり、よって、連結部5から除去される際、テーパー部81で折り曲げて破断させることができる。これにより、ランナー8の除去作業を容易に行なうことができる。
なお、ランナー8は、植字連結体6を文字板本体3に組み込む際に把持される把持部として用いることができる。これにより、この組み込み作業を迅速かつ容易に行なうことができる。
図6〜図9に示すように、植字連結体6には、少なくとも各時計用植字4にめっき層9が形成されているのが好ましい。これにより、各時計用植字4は、光沢を有する部分となり、よって、時計1に高級感が得られる。
なお、めっき層9は、主にクロムで構成されているもの、すなわち、クロムめっきであるのが好ましいが、これに限定されず、例えば、ニッケルめっき、クロム、ニッケル、鉄、その他の金属を含む合金めっき等で構成されていてもよい。
なお、めっき層9は、2層以上の積層体であってもよい。この場合、例えば、第1のめっき層と、第1のめっき層とは組成が異なる第2のめっき層の積層体が挙げられる。
めっき層9の厚さt(図7参照)は、特に限定されず、例えば、5μm以上100μm以下であるのが好ましく、5μm以上50μm以下であるのがより好ましい。
また、めっき層9は、本実施形態では各時計用植字4の他に、連結部5およびランナー8にも形成されているが、これに限定されず、連結部5やランナー8での形成を省略することができる。
次に、植字連結体6の製造方法について、図3〜図6を参照しつつ説明する。
[A1]金型用意工程
まず、図3に示すように、金型30を用意する。この金型30は、上金型(第1金型)301と、下金型(第2金型)302とで構成されている。また、金型30は、内部に、2つのキャビティー303と、各キャビティー303に連通するゲート304と、ゲートに連通するランナー305とを有している。
各キャビティー303では、時計用植字4が成形される。
ゲート304では、連結部5(ゲート7)が成形される。ゲート304は、非制限ゲートであるのが好ましいが、制限ゲートであってもよい。
ランナー305では、ランナー8が成形される。
[A2]樹脂材射出工程
次いで、金型30のランナー305にノズル(図示せず)を接続して、図4に示すように、このノズルから溶融状態の樹脂材料6’を射出する。これにより、樹脂材料6’は、ランナー305、ゲート304を順に経て、各キャビティー303内に充填される。なお、樹脂材料6’は、植字連結体6の構成材料である。
そして、樹脂材料6’が各キャビティー303内に十分に充填された後、金型30内で樹脂材料6’を冷却、固化し、その後、型開きを行なう。これにより、図5に示す状態の植字連結体6が得られる。
[A3]めっき層形成工程
次いで、図6に示すように、植字連結体6全体にめっき層9を形成する。なお、めっき層9の形成方法としては、特に限定されず、例えば、湿式めっき法、乾式めっき法、または、これらを組み合わせた方法等を用いることができる。
また、植字連結体6では、2つの時計用植字4が連結部5を介して連結されている。これにより、1つ植字連結体6に対して、2つの時計用植字4を一括してめっき処理を行なうことができる。これにより、めっき層9の形成を迅速に行うことができる。
このような工程を経ることにより、めっき層9が形成された植字連結体6を製造することができる。
次に、時計用文字板2の製造方法について、図7〜図9を参照しつつ説明する。
[B1]部材用意工程
まず、図7に示すように、文字板本体3と、植字連結体6とを用意する。
[B2]部材組立工程
次いで、図8に示すように、植字連結体6を文字板本体3の裏側に配置して、植字連結体6の各時計用植字4を、当該各時計用植字4に対応する文字板本体3の貫通孔32に挿入する。これにより、各時計用植字4が貫通孔32に嵌合し、よって、植字連結体6が文字板本体3に対して固定される。
また、この工程でも、依然として、2つの時計用植字4が連結部5を介して連結されている。これにより、ほぼ同時に、2つの時計用植字4を貫通孔32に挿入させることができ、よって、植字連結体6と文字板本体3との組み立てを迅速に行なうことができる。
[B3]ランナー除去工程
次いで、連結部5からランナー8を除去する。この除去方法としては、前述したように、ランナー8を、テーパー部81で折り曲げて破断させることにより可能である。
これにより、図9に示す状態の時計用文字板2が得られる。
そして、このような工程を、6個の植字連結体6に対して行なえば、各植字連結体6が文字板本体3に固定された時計用文字板2が得られる。
<第2実施形態>
図10および図11は、それぞれ、本発明の時計を腕時計に適用した場合(第2実施形態)の当該腕時計が備える時計用文字板を製造する過程を順に示す縦断面図である。
以下、これらの図を参照して本発明の時計用文字板および時計の第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、時計用文字板の固定部の構成が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図10に示すように、固定部33は、文字板本体3の裏側にピン状に突出形成された突出部35を有している。突出部35は、1つの貫通孔32に対して、2つ形成されている。また、これら2つの突出部35は、貫通孔32を介して、その両側に配置されている。
また、植字連結体6には、各突出部35が挿通する貫通孔61が形成されている。そして、図11に示すように、突出部35は、貫通孔61を挿通した状態で、α35方向に折り曲げて変形することにより、植字連結体6の裏側から係合し、よって、植字連結体6を文字板本体3に固定することができる。
このような構成の固定部33により、文字板本体3に対し、植字連結体6をより強固に固定することができる。
以上、本発明の時計用文字板および時計を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、時計用文字板および時計を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明の時計用文字板および時計は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
1…時計、2…時計用文字板、3…文字板本体、31…貫通孔(第1貫通孔)、32…貫通孔(第2貫通孔)、33…固定部、34…裏側の面、35…突出部、4…時計用植字、41…第1板状部、42…第2板状部、421…裏側の面、422…中央部、5…連結部、51…表側の面、52…裏側の面、6…植字連結体、6’…樹脂材料、61…貫通孔、7…ゲート、8…ランナー、81…テーパー部、9…めっき層、10…ムーブメント、101…時針、102…分針、103…秒針、104…巻真、11…胴(ケース)、12…りゅうず、13…裏蓋、15…カバーガラス(風防)、16…バンド、20…間隙、30…金型、301…上金型(第1金型)、302…下金型(第2金型)、303…キャビティー、304…ゲート、305…ランナー、L…全長、t…厚さ、t…総厚、t41…厚さ、t42…厚さ、t…厚さ、t…厚さ、W41…幅、W42…幅、W…幅、α35…矢印

Claims (12)

  1. 文字板本体と、
    前記文字板本体の表側に露出するように設置される少なくとも2つの時計用植字と、前記時計用植字同士を前記文字板本体の裏側で連結する連結部とを有する植字連結体と、を備え、
    前記連結部は、ゲートで構成されていることを特徴とする時計用文字板。
  2. 前記植字連結体は、前記時計用植字と前記連結部とが射出成形により一体的に成形されたものであり、
    前記ゲートは、前記射出成形で前記植字連結体の構成材料である溶融状態の材料がキャビティーに向かう部分であることを特徴とする請求項1に記載の時計用文字板。
  3. 前記連結部は、板状または棒状であることを特徴とする請求項1または2に記載の時計用文字板。
  4. 前記各時計用植字は、板状であり、
    前記連結部は、前記各時計用植字の厚さよりも薄いことを特徴とする請求項3に記載の時計用文字板。
  5. 前記連結部の厚さは、0.1mm以上1mm以下であることを特徴とする請求項3または4に記載の時計用文字板。
  6. 前記連結部は、前記文字板本体の面方向に沿って配置されることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の時計用文字板。
  7. 前記文字板本体と前記連結部との間には、間隙が設けられていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の時計用文字板。
  8. 前記植字連結体には、少なくとも前記各時計用植字にめっき層が形成されていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の時計用文字板。
  9. 前記文字板本体は、前記植字連結体を固定する固定部を有することを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の時計用文字板。
  10. 前記固定部は、前記文字板本体の裏側に突出した突出部を有することを特徴とする請求項9に記載の時計用文字板。
  11. 前記突出部は、変形することにより、前記植字連結体を前記文字板本体に固定することを特徴とする請求項10に記載の時計用文字板。
  12. 請求項1ないし11のいずれか1項に記載の時計用文字板を備えることを特徴とする時計。
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