JP2010183953A - 装飾装置及び装飾装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】透明なリング状部材を加飾リングとして設ける場合に、周方向の位置決めを確実に行うことができるとともに、位置決めのための機構を外部から視認できないように目隠しして外観的にも優れた装飾装置及び装飾装置の製造方法を提供する。
【解決手段】ベゼル部材5の凹部11内に装着された装飾用のリング状部材12が当該ベゼル部材5の周方向に移動しないように位置決めするための位置決めピン14の上部位置に加飾部材17を配置し、この加飾部材17の目隠し作用により位置決めピン14の頭部が外部から視認できないようにする。
【選択図】図3

Description

本発明は、装飾装置及び装飾装置の製造方法に関するものである。
従来、腕時計には、時計の加飾等の目的で時計の本体ケースの上部外周面にベゼル部材を配置したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、このようなベゼル部材の加飾性を高めるために、ベゼル部材の上面に溝または凹部を設けて、この溝または凹部に例えばガラスにより形成された透明の加飾リングを嵌装したものも実用化されている。
特開2008−032446号公報
しかしながら、加飾リングをガラスにより形成した場合には、加飾リングをベゼル部材に固定するために接着剤を用いる必要があり、この接着剤が外部から視認されると時計の美観を損ない、好ましくない。そこで、接着剤が外部から視認されないように、加飾リング自体を不透明なものとするか、又は加飾リングの下面に全面印刷等の遮蔽加工を施すことが必須となっていた。しかし、加飾リングを不透明にしたり、加飾リングに遮蔽加工を施したりすると、加飾リングによる加飾効果が損なわれてしまうとの問題がある。
また、加飾リングとベゼル部材との間に目盛等を設ける場合、従来のガラス製の加飾リングの場合には加飾リングの下面に目盛等を印字してベゼル部材に嵌め込んでいた。
このような目盛等の印字は、ベゼル部材とベゼル部材が取り付けられる時計の本体ケースとの間で、その周方向の位置を正確に合わせることが要請される。リング状の部材の周方向の位置決めを正確に行うためには、位置決めピンを立てる等、何らかの位置決め機構を設けることが好ましいが、加飾リングを透明にした場合には、位置決めのための機構を設けると外部から視認されてしまい、外観上好ましくない。そのため、位置決めのための機構を設けることができず、加飾リングの周方向の位置決めを目合わせで行って組み立て作業を行わなければならなかった。このため、組み立て精度に限界があるとの問題があった。
そこで、本発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、透明なリング状部材を加飾リングとして設ける場合に、周方向の位置決めを確実に行うことができるとともに、位置決めのための機構を外部から視認されないようにして外観的にも優れた装飾装置及び装飾装置の製造方法を提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の装飾装置は、
装飾用の透明なリング状部材と、
このリング状部材を内部に装着した凹部を有する被装飾部材と、
前記リング状部材を前記被装飾部材に対して位置決めする少なくとも1つの位置決め部材と、
前記少なくとも1つの位置決め部材の上部位置に配置された加飾部材と、を備えていることを特徴としている。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の装飾装置において、
前記リング状部材は、前記被装飾部材の凹部内にインサート成形材料を充填することにより形成されることを特徴としている。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の装飾装置において、
前記リング状部材は、層状に積層された第1のリング状部材と第2のリング状部材とを備え、
前記加飾部材は、前記第1のリング状部材と前記第2のリング状部材との間に配置されていることを特徴としている。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の装飾装置において、
前記加飾部材は、前記位置決め部材の上部に前記位置決め部材と一体的に設けられていることを特徴としている。
また、請求項5に記載の装飾装置の製造方法は、
被装飾部材の凹部に位置決め部材を装着する位置決め部材装着工程と、
この位置決め部材装着工程により前記被装飾部材の凹部に装着された前記位置決め部材の上部位置に加飾部材を載置する載置用凹部を形成しつつ、前記凹部内に位置決め部材を覆うように第1のインサート成形材料を注入して透明な第1のリング状部材を形成する第1の注入工程と、
この第1の注入工程により前記透明な第1のリング状部材を形成した後に、前記載置用凹部に前記加飾部材を載置する加飾部材載置工程と、
この加飾部材載置工程により前記載置用凹部に前記加飾部材を載置した後に、さらに前記凹部内に第2のインサート成形材料を注入して透明な第2のリング状部材を形成する第2の注入工程と、を含んでいることを特徴としている。
本発明によれば、装飾用のリング状部材を被装飾部材に対して位置決めする位置決め部材を設けているので、装飾用のリング状部材の周方向の位置決めを位置決め部材により確実に行うことができるとともに、この位置決め部材の上部位置に加飾部材を配置しているので、透明なリング状部材の一部分をこの加飾部材にて加飾することができるほかに、位置決め部材を外部から視認されないようにして目隠しを施し、外観的にも優れたものとすることができるとの効果を奏する。
また、リング状部材を、被装飾部材の凹部内にインサート成形材料を充填することにより形成する場合には、リング状部材を被装飾部材の凹部内に固定するために接着剤等を用いる必要がなく、簡易で、かつ加飾性に優れている。
本実施形態の装飾装置が取り付けられた腕時計の本体ケースの一例の概略構成を示す斜視図である。 図1に示す装飾装置を視認側から見た平面図である。 図2における装飾装置のIII―III線断面図である。 図3に示す装飾装置のベゼル部材部分の断面図である。 図4に示すベゼル部材に位置決めピンを配置した状態の断面図である。 図5に示すベゼル部材に第1のリング状部材を形成する様子を示した断面図である。 図6に示す第1のリング状部材上に加飾部材を配置した状態の断面図である。 図7に示す加飾部材を配置した第1のリング状部材上に第2のリング状部材を形成する様子を示した断面図である。 ベゼル部材とリング状部材との間に加飾用シートを配置した状態の断面図である。 位置決めピンのバリエーションを示した図であり、(a)は、ねじを有するピンであり、(b)は、きのこピンであり、(c)は、頭部を有さないピンである。 (a)は、加飾部材を複数個並べて配置した例を示す要部平面図であり、(b)は、四角形状の加飾部材を配置した例を示す要部平面図である。 加飾部材を位置決めピンの上部に固定してインサート成形された装飾装置の断面図である。 位置決めピンの頭部と一体化した加飾部材を有する装飾装置の断面図である。 加飾部材の一部がリング状部材の上面から外部に露出している装飾装置の断面図である。 位置決めピンがベゼル部材と本体ケースとの位置決めピンを兼ねている装飾装置の断面図である。 成形型において第1のリング状部材を形成する様子を示した断面図である。 図16に示す第1のリング状部材上に加飾部材を配置した状態の断面図である。 図17に示す加飾部材を配置した第1のリング状部材上に第2のリング状部材を形成する様子を示した断面図である。 成形型で成形されたリング状部材をベゼル部材に嵌め込んだ状態を示す断面図である。
[第1の実施の形態]
先ず、図1から図8を参照しつつ、本発明に係る装飾装置の第1の実施形態を説明する。なお、本実施形態では、装飾装置を腕時計の本体ケースに搭載する場合を例として説明する。
図1は、本実施形態に係る装飾装置が取り付けられた腕時計の本体ケースの概略構成を示す斜視図である。
本体ケース1は、ステンレスやチタン等の金属により環状の短柱形状に形成されている。本体ケース1は、内部が中空で、腕時計における表面側(視認側)端部と裏面側端部には、それぞれ開口部が形成されている。
この本体ケース1の表面側の開口部には、風防ガラス2が開口部を閉塞するように取り付けられており、また、本体ケース1の裏面側の開口部には、図示しない裏蓋が開口部を閉塞するように取り付けられている。
この本体ケース1の内部には、例えば樹脂等によって形成されたモジュールケース(図示せず)が設けられている。モジュールケースの内部には、時計ムーブメント(図示せず)、腕時計の各部に電力を供給するためのバッテリー(図示せず)、受信回路等が設けられた回路基板(図示せず)等、図示しない各種の電子部品が収納されている。
本体ケース1の一端側とこれに対向する他端側、例えば腕時計の12時方向側端部及び6時方向側端部には、図示しない時計バンドが取り付けられるバンド取付部3が形成されている。
また、本体ケース1の外周部には、時刻合わせの指示などの種々の操作指示が入力される複数の操作ボタン4が設けられている。
本体ケース1の上面には、ステンレスやチタン等の金属により環状に形成されたベゼル部材5が装着されている。本実施形態において、ベゼル部材5は、装飾装置10を構成する被装飾部材である。
図2は、このベゼル部材5を含む装飾装置10を腕時計の表面側(視認側)から見た平面図である。また、図3は、図2における装飾装置10のIII―III線断面図である。
図2及び図3に示すように、ベゼル部材5の表面(視認側)には、周方向に沿って環状の凹部11が形成されている。凹部11は、図3に示すように、その基底部がわずかに外側に広がった形状に形成されている。この凹部11には、成形材料としての樹脂を充填してインサート成形を行うことにより装飾用のリング状部材12が設けられている。本実施形態では、リング状部材12は、第1のリング状部材12aと第2のリング状部材12bとが層状に積層されて、2層で構成されている。
リング状部材12を形成する樹脂としては、例えば無色透明のアクリル樹脂等を適用することができる。なお、リング状部材12を形成する樹脂はこれに限定されない。
本実施形態において、ベゼル部材5には、位置決め用の孔部13(図3参照)が時計における12時、3時、6時、9時の4つの位置にそれぞれ形成されている。なお、位置決め用の孔部13は貫通孔であってもよいし、貫通孔でなくてもよい。
この位置決め用の孔部13には、図3に示すように、位置決め部材である位置決めピン14がそれぞれピンの頭部14aが凹部11の内側に突出するようにして挿入されている。位置決め用の孔部13の径は、位置決めピン14の頭部14aの径よりも小さくなっており、位置決めピン14が孔部13から抜け落ちないようになっている。
第1のリング状部材12aにおける第2のリング状部材12bと接する側の面であって、位置決めピン14の頭部14aに対応する位置(すなわち、各位置決めピン14の上部位置)には、それぞれ加飾部材17を配置する載置用凹部15が形成されており、第2のリング状部材12bにおける第1のリング状部材12aと接する側の面であって、載置用凹部15に対応する位置には、加飾部材17を収容する収容凹部16が形成されている。
第1のリング状部材12aと第2のリング状部材12bとの間であって、載置用凹部15と収容凹部16とによって形成された空間には、それぞれ加飾部材17が配置されている。
図2に示すように、本実施形態の加飾部材17は、上から見た形状が円形状となっている。また、加飾部材17の径は、位置決めピン14の頭部14aの径よりも大きくなっており、加飾部材17が位置決めピン14の上部に配置されたときに、位置決めピン14の頭部14aが視認側から見えないように加飾部材17によって被覆されるようになっている。
なお、加飾部材17としては、例えばダイヤモンド等の貴石、半貴石等の天然石、スワロフスキー社製のクリスタルガラス等を適用することができる。なお、加飾部材17はここに例示したものに限定されない。
本実施形態においては、被装飾部材としてのベゼル部材5、リング状部材12、位置決め部材である位置決めピン14、加飾部材17により装飾装置10が構成されている。
次に、図4から図8を参照しつつ、本実施形態における装飾装置10の製造方法について説明する。
まず、図4に示すベゼル部材5の位置決め用の孔部13に、図5に示すように、位置決めピン14をそれぞれ挿入・装着する。この工程を位置決め部材装着工程という。
次に、図6に示すように、この位置決めピン14の頭部14aよりも上方位置に第1の成形用金型7を配置して、凹部11内に透明な樹脂等からなる第1のインサート成形材料を注入する。この工程を第1の注入工程という。
第1の成形用金型7には、各位置決めピン14の上部位置に対応する位置に、図6に示すような載置用凹部15を形成するための凸部が形成されており、この第1の成形用金型7を配置した上で第1のインサート成形材料を注入することにより、各位置決めピン14の上部位置に対応する位置に載置用凹部15が形成された透明な第1のリング状部材12aが位置決めピン14を覆うように形成される。
次に、図7に示すように、各載置用凹部15に加飾部材17を載置する。この工程を加飾部材載置工程という。
さらに、図8に示すように、第1のリング状部材12aの上方に第2の成形用金型8を配置して、第1のインサート成形材料と同様の透明な樹脂等からなる第2のインサート成形材料を凹部11内に注入する。この工程を第2の注入工程という。
第2の成形用金型8には、ベゼル部材5の表面の形状に沿ってわずかに傾斜がつけられており、この第2の成形用金型8を配置した上で第2のインサート成形材料を注入することにより、ベゼル部材5の形状に沿った第2のリング状部材12bが形成される。
このように加飾部材17を載置した状態で第2のインサート成形材料を注入することにより、第2のリング状部材12bには、加飾部材17の形状に沿って収容凹部16が形成され、加飾部材17は、載置用凹部15と収容凹部16とにより構成される空間に収容されて、第1のリング状部材12aと第2のリング状部材12bとの間に配置される。
以上により、ベゼル部材5の凹部11に、加飾部材17を内包した状態で装飾用の透明なリング状部材12が形成され、装飾装置10が完成する。
以上のように、本実施形態においては、ベゼル部材5の凹部11内にインサート成形材料を充填することによりリング状部材12を形成するので、予め成形されたリング状部材を嵌め込む場合と異なり、リング状部材12を被装飾部材であるベゼル部材5に接着剤等により固定する必要がない。このため、全体が透明なリング状部材12を加飾リングとして設ける場合でも外観上美しく仕上げることができる。また、このようにリング状部材12を透明にすることができるため、加飾性に優れた自由なデザインとすることが可能となる。
また、予め凹部11内に位置決めピン14を立てておき、その状態でインサート成形材料を充填するため、インサート成形材料が固化してリング状部材12が完成した際に、リング状部材12が凹部11の内壁から剥がれてベゼル部材5の周方向に回転したり、位置ずれを生じたりするおそれがない。このため、リング状部材12をベゼル部材5及びこれが取り付けられる本体ケース1に対して、簡易かつ確実に位置決めすることができる。
そして、この位置決めピン14の頭部14aの上方位置には、加飾部材17を配置するため、リング状部材12を透明にしても、位置決めピン14が外部から視認されることがなく、外観上優れている。
なお、図9に示すように、ベゼル部材5の凹部11の底面に加飾用シート21を敷き、この上から第1のインサート成形材料、第2のインサート成形材料を注入してリング状部材12を成形してもよい。
これによりベゼル部材5の凹部11とリング状部材12との間に加飾用シート21を挟み込まれた装飾装置20を形成することができる。この場合、加飾用シート21は、凹部11とリング状部材12との間で挟み込まれるとともに、位置決めピン14により押えられているので、位置ずれを生じることがない。
なお、加飾用シート21は、例えば、ベゼル部材5の周方向に一定間隔で目盛を記載したものや、イラスト、文字等を記載したものが考えられる。加飾用シート21としては、例えば、和紙等の紙や、布、プラスチック等を適用することができる。
このように、リング状部材12の下に各種の加飾用シート21を入れることにより、デザイン性に優れた装飾装置20とすることができる。
また、本実施形態においては、位置決めピン14として、上面が平らな頭部14aを有し側面に溝の形成されていないものを用いる場合を例として説明したが、位置決めピン14として適用可能なピンはこれに限定されない。
例えば、図10(a)に示すように、側面に溝が形成されたねじでもよいし、図10(b)に示すように、丸みを帯びた頭部を有する、いわゆるきのこピンでもよいし、図10(c)に示すように、頭部を有しない棒状のピンでもよい。
また、本実施形態においては、ベゼル部材5を時計の本体ケース1に固定した際に時計における12時、3時、6時、9時にあたる位置にそれぞれ位置決めピン14を配置したが、位置決めを行うためには、少なくとも1個の位置決めピン14が設けられていればよく、位置決めピン14を設ける数及びその配置は、ここに例示したものに限定されない。
また、位置決めピン14を配置した位置の上方には必ず加飾部材17を配置して位置決めピン14が外部から視認されないように構成する必要があるが、加飾部材17の位置や数は必ずしも位置決めピン14の位置や数と一致していなくてもよい。例えば、位置決めピン14がベゼル部材5の周方向の1箇所にしか設けられていなくても、装飾のために加飾部材17を2個以上配置しても構わない。
また、加飾部材17は、1個の位置決めピン14に対して複数個対応していてもよい。例えば、図11(a)に示すように、加飾部材17を複数個並べて配置するようにしてもよい。
また、本実施形態では、加飾部材17として、上から見たときの形状が円形状であるものを採用したが、加飾部材17の形状はこれに限定されず、例えば図11(b)のように、上から見たときの形状が四角形状であるものでもよい。その他、球形や立方体形状のものを加飾部材17として用いてもよい。
また、本実施形態においては、リング状部材12として第1のリング状部材12aと第2のリング状部材12bとからなる2層構造のものとし、加飾部材17が第1のリング状部材12aと第2のリング状部材12bとの間に配置されている場合を例として説明したが、リング状部材の構成はこれに限定されない。
例えば、図12に示すように、加飾部材17を、位置決めピン14の頭部14b上面に接着剤等の固定部材31によって固定し、この上からインサート成形材料を充填してリング状部材32を形成してもよい。この場合には、加飾部材17が予め位置決めピン14に固定されているので、リング状部材32を2層に分けなくても加飾部材17を確実に位置決めピン14の上に配置することができ、インサート成形材料を1回充填することにより装飾装置30を形成することが可能となる。
また、例えば、図13に示すように、位置決めピン41として、位置決め用の孔部13に挿入される脚部42と、加飾部材を兼用する頭部43を有するものを用いてもよい。この場合も、加飾部材を別途位置決めする必要がないため、インサート成形材料を1回充填して1層のリング状部材44を形成することにより装飾装置40を形成することが可能となる。
さらに、例えば、図14に示すように、位置決めピン14を装着した凹部11内にインサート成形材料を充填してリング状部材52を形成し、その際に、リング状部材52の表面であって位置決めピン14の上方位置に加飾部材17を埋め込み固定するようにしてもよい。この場合もインサート成形材料を1回充填することにより装飾装置50を形成することが可能となる。
なお、図12から図14では、インサート成形材料を1回充填することによりリング状部材を形成する場合を例示しているが、このようにリング状部材を2層に分けなくても加飾部材を確実に位置決めピンの上に配置することができる場合でも、加飾等のために、あえてリング状部材を複数の層に分けて形成してもよい。
また、例えば、位置決めピンによって、ベゼル部材5と本体ケース1との位置決め・固定をも行う構成としてもよい。
この場合には、例えば、図15に示すように、本体ケース1上であって、ベゼル部材5に設けられた位置決め用の孔部61に対応する位置に、固定用孔部63を形成する。そして、位置決めピン62として、位置決め用の孔部61から固定用孔部63まで貫通可能なものを用いて、ベゼル部材5の位置決め用の孔部61から本体ケース1の固定用孔部63まで位置決めピン62を貫通させる。これにより、リング状部材12のベゼル部材5に対する位置決めと、ベゼル部材5の本体ケース1に対する位置決め・固定とを同時に行うことが可能となる。
この場合にも、加飾部材17を位置決めピン62の頭部62aを被覆可能な位置に配置し、リング状部材12を形成する。これにより、装飾装置6が本体ケース1に対して高精度に位置決めされる。
なお、ベゼル部材5は、本体ケース1に対して、例えば図示しない防水リング等を介して圧入固定されているが、位置決めピン62を本体ケースにまで貫通させることにより、ベゼル部材5及びこれを含む装飾装置60をより確実かつ強固に本体ケース1に固定することができる。
[第2の実施形態]
次に、図16から図19を参照しつつ、本発明に係る装飾装置の第2の実施形態について説明する。なお、以下においては、特に第1の実施形態と異なる部分について説明する。
図19に示すように、本実施形態における装飾装置70は、第1の実施形態と同様に、凹部11を有する被加飾部材としてのベゼル部材5と、位置決め部材としての位置決めピン82と、リング状部材78と、加飾部材17とを備えている。
本実施形態においては、リング状部材78を別体として成形した後、これをベゼル部材5の凹部11内に収納するようになっている。
凹部11の底面には、位置決めピン82を挿通するための位置決め用の孔部81が形成されており、この位置決め用の孔部81には、位置決めピン82が、頭部83を下にして、下側から挿入され、例えば螺着等によりリング状部材78に固定されている。なお、成形後のリング状部材78の下面側であって、リング状部材78を凹部11に嵌め込んだ際に位置決め用の孔部81に対応する位置には、位置決めピン82を螺着させるためのねじ孔を形成しておくことが好ましい。
なお、その他の構成は、第1の実施形態で説明したものと同様であることから、同一部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
次に、図16から図19を参照しつつ、本実施形態における装飾装置70の製造方法について説明する。
まず、図16に示すような成形用下側金型71の内部に上側から第1の成形用上側金型72を嵌め合わせ、これら2つの金型の間に生じた空間に第1のインサート成形材料を注入する。第1の成形用上側金型72には、位置決めピン82の上部位置に対応する位置に、図16に示すような載置用凹部74を形成するための凸部が形成されており、この第1の成形用上側金型72を配置した上で第1のインサート成形材料を注入することにより、位置決めピン82の上部位置に対応する位置に載置用凹部74が形成された透明な第1のリング状部材73が形成される。
次に、図17に示すように、載置用凹部74に加飾部材17を載置し、さらに、図18に示すように、第1のリング状部材73の上方に第2の成形用上側金型75を配置して、第1のインサート成形材料と同様の透明な樹脂等からなる第2のインサート成形材料を凹部11内に注入する。第2の成形用上側金型75には、ベゼル部材5の表面の形状に沿ってわずかに傾斜がつけられており、この第2の成形用上側金型75を配置した上で第2のインサート成形材料を注入することにより、ベゼル部材5の形状に沿った第2のリング状部材76が形成される。このように加飾部材17を載置した状態で第2のインサート成形材料を注入することにより、第2のリング状部材76には、加飾部材17の形状に沿って収容凹部77が形成され、加飾部材17は、載置用凹部74と収容凹部77とにより構成される空間に収容され、第1のリング状部材73と第2のリング状部材76との間に配置される。これにより、リング状部材78が完成する。
さらに、完成したリング状部材78を金型から取り外し、リング状部材78の下面側であって、リング状部材78を凹部11に嵌め込んだ際に位置決め用の孔部81に対応する位置に、図示しないドリル等により位置決めピン82を螺着させるためのねじ孔を形成する。
そして、このリング状部材78をベゼル部材5の凹部11内に嵌装する。さらに、ベゼル部材5の下側から位置決め用の孔部81に位置決めピン82を挿入し、凹部11内に嵌装されたリング状部材78のねじ孔に螺着させる。ねじ孔から螺着された位置決めピン82の上方位置には加飾部材17が配置されているので、位置決めピン82が表面側から視認されることはない。
以上により、リング状部材78とベゼル部材5とが位置決めされ、固定されて、装飾装置70が完成する。
以上のように、本実施形態においては、リング状部材78を予め別体として形成し、これをベゼル部材5の凹部11内に嵌装するため、ベゼル部材5上でリング状部材78を成形する場合よりも細かい作業がやりやすく、リング状部材78のインサート成形を容易に行うことができる。
また、凹部11内に嵌装されたリング状部材78とベゼル部材5とを位置決めピン82より位置決めし、固定しているので、リング状部材78をベゼル部材5に接着剤等により固定しなくてもリング状部材78がベゼル部材5の周方向に回転したり、位置ずれを生じたりするおそれがない。このため、全体が透明なリング状部材78を加飾リングとして設ける場合でも外観上美しく仕上げることができる。また、このようにリング状部材78を透明にすることができるため、加飾性に優れた自由なデザインとすることが可能となる。
そして、この位置決めピン82の上方位置には、加飾部材17を配置するため、リング状部材78を透明にしても、位置決めピン82が外部から視認されることがなく、外観上優れている。
なお、本実施形態の場合のように、リング状部材78を別体として形成する場合には、リング状部材78の下側面に印刷等により各種の文字やイラスト、目盛等の装飾・加飾を施してもいい。
なお、本発明は、上記各実施形態に示した範囲に限定されるものではなく、以下のように、適宜変更が可能である。
例えば、上記各実施形態では、リング状部材を構成する第1のリング状部材、第2のリング状部材は、ともに同様のインサート成形材料で形成されるものとして説明したが、第1のリング状部材と第2のリング状部材とで、異なるインサート成形材料を用いるようにしてもよい。例えば、いずれか一方に透明だが色のついたアクリル樹脂を用いたり、双方にそれぞれ異なる色のついたアクリル樹脂を用いる等してもよい。
また、リング状部材の構成は、上記各実施形態に示したものに限定されず、例えばリング状部材を3層以上で構成してもよい。
また、上記各実施形態では、装飾装置が被加飾部材としてのベゼル部材と、位置決め部材としての位置決めピンと、リング状部材と、加飾部材とを備えている場合を例としたが、装飾装置を構成する被加飾部材は、ベゼル部材に限定されない。
例えば、ベゼル部材を備えないタイプの腕時計に装飾装置を適用する場合には、本体ケースを被加飾部材としてもよい。この場合には、本体ケースにリング状部材を保持するための凹部を形成する。
また、上記各実施形態では、装飾装置が腕時計に搭載される場合を例として説明したが、本発明の装飾装置は腕時計以外の各種機器、たとえば、置き時計、携帯電話、電子辞書等にも適用可能である。
さらに、上記各実施形態では、本体ケースは、全体がステンレスやチタン等の金属で形成されている場合を例として説明したが、本体ケースを形成する材料はこれに限定されない。例えば、本体ケースは、プラスチックケースの表面にステンレスやチタン等の金属製カバーを取り付けて構成されたものでもよい。さらに、本体ケースは、金属製に限られず、合成樹脂やセラミックなどの非金属製で構成してもよく、さらにはこれらプラスチック等にメタリック塗装などの表面処理を施して金属層を形成したもので構成してもよい。
また、上記各実施形態では、ベゼル部材は、ステンレスやチタン等の金属により環状に形成されている場合を例として説明したが、金属以外の他の材料、例えば、硬質プラスチックで形成したものでもよい。さらに、環状に限られず、方形の形状等に形成したものであってもよい。
1 本体ケース
2 風防ガラス
5 ベゼル部材
10 装飾装置
11 凹部
12 リング状部材
14 位置決めピン
17 加飾部材

Claims (5)

  1. 装飾用の透明なリング状部材と、
    このリング状部材を内部に装着した凹部を有する被装飾部材と、
    前記リング状部材を前記被装飾部材に対して位置決めする少なくとも1つの位置決め部材と、
    前記少なくとも1つの位置決め部材の上部位置に配置された加飾部材と、
    を備えていることを特徴とする装飾装置。
  2. 前記リング状部材は、前記被装飾部材の凹部内にインサート成形材料を充填することにより形成されることを特徴とする請求項1に記載の装飾装置。
  3. 前記リング状部材は、層状に積層された第1のリング状部材と第2のリング状部材とを備え、
    前記加飾部材は、前記第1のリング状部材と前記第2のリング状部材との間に配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の装飾装置。
  4. 前記加飾部材は、前記位置決め部材の上部に前記位置決め部材と一体的に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の装飾装置。
  5. 被装飾部材の凹部に位置決め部材を装着する位置決め部材装着工程と、
    この位置決め部材装着工程により前記被装飾部材の凹部に装着された前記位置決め部材の上部位置に加飾部材を載置する載置用凹部を形成しつつ、前記凹部内に位置決め部材を覆うように第1のインサート成形材料を注入して透明な第1のリング状部材を形成する第1の注入工程と、
    この第1の注入工程により前記透明な第1のリング状部材を形成した後に、前記載置用凹部に前記加飾部材を載置する加飾部材載置工程と、
    この加飾部材載置工程により前記載置用凹部に前記加飾部材を載置した後に、さらに前記凹部内に第2のインサート成形材料を注入して透明な第2のリング状部材を形成する第2の注入工程と、
    を含んでいることを特徴とする装飾装置の製造方法。
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