JP6299954B2 - 指針および時計 - Google Patents

指針および時計 Download PDF

Info

Publication number
JP6299954B2
JP6299954B2 JP2013258817A JP2013258817A JP6299954B2 JP 6299954 B2 JP6299954 B2 JP 6299954B2 JP 2013258817 A JP2013258817 A JP 2013258817A JP 2013258817 A JP2013258817 A JP 2013258817A JP 6299954 B2 JP6299954 B2 JP 6299954B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
needle
mounting member
center
gravity
cylindrical portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013258817A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015114295A (ja
JP2015114295A5 (ja
Inventor
祐介 粟野
祐介 粟野
天野 正男
正男 天野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP2013258817A priority Critical patent/JP6299954B2/ja
Publication of JP2015114295A publication Critical patent/JP2015114295A/ja
Publication of JP2015114295A5 publication Critical patent/JP2015114295A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6299954B2 publication Critical patent/JP6299954B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Measuring Devices (AREA)

Description

この発明は、時計やメータなどの計器類に用いられる指針およびそれを備えた時計に関する。
例えば、時計に用いられている指針においては、特許文献1に記載されているように、金属製の針本体をハカマと称する金属製の針取付部材にカシメ加工によって取り付け、この針取付部材を指針軸に取り付けるように構成されたものが知られている。
特開平07−159548号公報
しかしながら、このような時計の指針では、針本体と針取付部材とが金属で形成されているため、針全体の重量が重くなり、運針時における消費電力が多くなるばかりか、針全体の大型化を図ることができないという問題があるほか、針本体を針取付部材にカシメ加工によって取り付けているため、歩留まりが悪く、生産性が悪いという問題もある。
この発明が解決しようとする課題は、重量が軽く、生産性の良い指針およびそれを備えた時計を提供することである。
この発明は、外周面が非円形状に形成された筒状部を有し、この筒状部の外周面に一対の鍔状突起部が前記筒状部の軸方向に対向して設けられ、かつ前記筒状部に指針軸が挿入して取り付けられる針取付部材と、前記筒状部の外周面と同じ非円形状に形成された貫通孔を有し、この貫通孔の内周面が前記筒状部の外周面に接し、かつ前記貫通孔の縁部が前記一対の鍔状突起部間に挟まれた状態で一体に形成された合成樹脂製の針本体と、を備え、前記一対の鍔状突起部の上面と前記針本体の上面が同一平面上に形成されていることを特徴とする指針である。
この発明によれば、針本体を合成樹脂で形成することができるので、針全体の重量を軽くすることができ、また針本体を個別に製作して針取付部材にカシメ加工によって取り付ける必要がなく、針本体を針取付部材に一体に形成することができるので、歩留まりが良く、生産性が良い。
この発明を腕時計に適用した第1実施形態における時計モジュールを示した要部の拡大断面図である。 図1に示された指針を上方から見た拡大平面図である。 図2に示された指針のA−A矢視における要部の拡大断面図である。 図2に示された指針の針本体を示した拡大平面図である。 図3に示された指針の針取付部材を示し、(a)はその拡大平面図、(b)は(a)のB−B矢視における拡大断面図、(c)は(b)のC−C矢視における拡大断面図である。 この発明を腕時計に適用した第2実施形態における指針を示した拡大平面図である。 図6に示された指針のD−D矢視における要部の拡大断面図である。 図6に示された指針の針本体を示した拡大平面図である。
(第1実施形態)
以下、図1〜図5を参照して、この発明を腕時計に適用した第1実施形態について説明する。
この腕時計は、図1に示すように、時計モジュール1を備えている。この時計モジュール1は、腕時計ケース(図示せず)内に組み込まれるものであり、ハウジング2を備えている。このハウジング2の上面には、文字板3が配置されており、ハウジング2の内部には、時計ムーブメント4が設けられている。
この時計ムーブメント4は、図1に示すように、文字板3の貫通孔3aを通して文字板3の上方に突出する指針軸5を備え、この指針軸5の上端部に指針6が取り付けられるように構成されている。これにより、時計ムーブメント4は、指針軸5を回転させて、指針6を文字板3の上方で運針させることにより、時刻を指示するように構成されている。
この場合、指針6は、図1〜図3に示すように、針本体7と針取付部材8とを備え、この針取付部材8が指針軸5に取り付けられるように構成されている。針本体7は、合成樹脂からなる細長い板状に形成されている。すなわち、この針本体7は、図4に示すように、一端部7a(図4では左端部)が幅広で、他端部7b(図4では右端部)に向かうに従って次第に先細になる形状の板状に形成されている。
このため、針本体7は、図4に示すように、その長手方向における一端部7a(図4では左端部)側に大きく偏った位置に重心G1が位置するように構成されている。この場合、針本体7は、その重心G1に対応する部分が円形部7cに形成されている。この針本体7の円形部7cには、非円形状である四角形状の貫通孔9が設けられている。これにより、針本体7は、その貫通孔9の中心軸上に重心G1が位置するように構成されている。
すなわち、この針本体7は、図4に示すように、貫通孔9を境にして一端部7a側(図4では左側)の長さが、他端部7b側(図4では右側)の長さよりも短く形成されている。また、この針本体7は、一端部7a側がその先端部(図4では左端部)から貫通孔9に向けて次第に幅狭になり、他端部7b側がその貫通孔9から先端部(図4では右端部)に向けて次第に先細になるように形成されている。これにより、針本体7は、その重心G1が貫通孔9の中心軸と一致するように形成されている。
一方、針取付部材8は、図3および図5に示すように、その内部に指針軸5が挿入する筒状部10と、この筒状部10の外周面に設けられた上下一対の鍔状突起部11とを有している。この場合、針取付部材8は、真鍮やアルミニウムなどの金属で形成されているが、好ましくは比重の重い真鍮で形成されていることが望ましい。
この針取付部材8の筒状部10は、図5(a)〜図5(c)に示すように、その中心部に円形状の軸取付孔12が上下に貫通して設けられている。この場合、軸取付孔12は、指針軸5が挿入して嵌着する大きさに形成されており、その内周面における下端の縁部には、面取り部12aが設けられている。
また、この筒状部10は、図5(a)〜図5(c)に示すように、その外周面が針本体7の貫通孔9と同じ形状でかつ同じ大きさの非円形状である四角形状に形成されている。この場合、筒状部10は、四角形状の外周面の中心(つまり、2つの対角線が交差する点)と軸取付孔12の中心とが一致するように形成されている。これにより、筒状部10は、その外形が四角形に形成され、内部が円形状に形成された筒状に形成されている。
また、一対の鍔状突起部11は、図5(a)〜図5(c)に示すように、筒状部10の軸方向に位置する外周面の上端部と下端部とに、それぞれ互いに上下に対向した状態で一体に形成されている。すなわち、これら一対の鍔状突起部11は、それぞれ各直径が筒状部10の四角形状の外周面における対角線の長さと同じか、それよりも大きい円形のリング形状に形成されている。
この場合、針取付部材8は、図5(a)〜図5(c)に示すように、その形状が点対称に形成されている。これにより、針取付部材8は、その重心G2が針取付部材8の中心軸上に位置するように構成されている。このため、針取付部材8と針本体7とは、針取付部材8の重心G2と針本体7の重心G1とが同一軸上に位置するように構成されている。この場合、針取付部材8の筒状部10における軸取付孔12の中心軸と、針本体7の貫通孔9の中心軸とは、同一軸上で一致している。
ところで、針本体7は、図3に示すように、インサート成型によって針取付部材8に一体に形成されている。すなわち、この針本体7は、射出成型用の金型(図示せず)内に金属製の針取付部材8を配置し、この状態で成型用の合成樹脂を金型内に注入することにより、針取付部材8に一体に成型されている。
これにより、針本体7は、図3に示すように、その四角形状の貫通孔9の内周面が針取付部材8の筒状部10の外周面に密着し、かつ貫通孔9の縁部9aが針取付部材8の一対の鍔状突起部11間に挟まれた状態で、針取付部材8に一体に形成されている。この場合、針本体7は、その厚みが針取付部材8の一対の鍔状突起部11間の長さよりも厚く、かつ針取付部材8全体の厚み、つまり一対の鍔状突起部11の上端面と下端面との長さよりも薄く形成されている。
すなわち、この針本体7は、図3に示すように、その上面が針取付部材8の上面、つまり一対の鍔状突起部11における上側の鍔状突起部11の上面および筒状部10の上端面に対して同一平面上でフラットな状態で形成されている。また、この針本体7は、その下面が針取付部材8の下面、つまり一対の鍔状突起部11における下側の鍔状突起部11の下面および筒状部10の下端面よりも少し高い位置に形成されている。
次に、この指針6を製作する場合について説明する。
この場合には、予め、金属製の針取付部材8を切削加工や鋳造によって製作する。これにより、針取付部材8は、外形が四角形で、内部が円形状に形成された筒状部10の外周面に、一対の鍔状突起部11が上下に対向して一体に形成される。このように形成された針取付部材8は、その重心G2が針取付部材8の中心軸、つまり筒状部10の軸取付孔12の中心軸と一致した状態で形成される。
また、針本体7を成型する場合には、針取付部材8を射出成型用の金型(図示せず)内に配置し、この状態で成型用の合成樹脂を金型内に注入する。これにより、針本体7が金型内で針取付部材8に一体に形成された状態で成型される。この後、金型を離型して針取付部材8と共に針本体7を金型内から取り出す。これにより、指針6が製作される。
このように製作された指針6は、図3に示すように、針本体7の四角形状の貫通孔9の内周面が針取付部材8の筒状部10の四角形状の外周面に密着し、かつ貫通孔9の縁部9aが針取付部材8の一対の鍔状突起部11間に挟まれ、この状態で針取付部材8に一体に形成されている。
このため、針本体7は、図3に示すように、その四角形状の貫通孔9の内周面が針取付部材8の筒状部10の四角形状の外周面に密着して、貫通孔9に筒状部10が嵌合する。これにより、針本体7は、針取付部材8の筒状部10に対して回転することがなく、筒状部10と共に一体に回転する。また、この針本体7は、貫通孔9の縁部9aが針取付部材8の一対の鍔状突起部11間に挟まれていることにより、筒状部10から抜けたり、筒状部10の軸方向にガタついたりすることがない。
また、このように製作された指針6は、針取付部材8の中心軸である筒状部10の中心軸と針本体7の貫通孔9の中心軸とが同一軸上で一致し、この同一軸上に針取付部材8の重心G2と針本体7の重心G1とが位置する。これにより、指針6は、針取付部材8に対して針本体7の一端部7aと他端部7bとの長さが異なっていても、指針軸5に取り付けられて回転する際に、バランスよく回転する。
このように、この腕時計の指針6によれば、外周面が四角形状に形成された筒状部10を有し、この筒状部10の外周面に一対の鍔状突起部11が筒状部10の軸方向に対向して設けられ、かつ筒状部10に指針軸5が挿入して取り付けられる金属製の針取付部材8と、筒状部10の外周面と同じ四角形状に形成された貫通孔9を有し、この貫通孔9の内周面が筒状部10の外周面に接し、かつ貫通孔9の縁部3aが一対の鍔状突起部11間に挟まれた状態でインサート成型によって一体に形成された合成樹脂製の針本体7と、を備えていることにより、針全体の重量を軽くすることができ、かつ生産性の良いものを提供することができる。
すなわち、この腕時計の指針6では、針本体7を合成樹脂で形成することができるので、針取付部材8を金属で形成しても、針全体の重量を軽くすることができ、これにより指針6を運針させる際の消費電力を軽減することができると共に、針全体の大型化を図ることができる。また、針本体7を個別に製作して針取付部材8にカシメ加工によって取り付ける必要がなく、針本体7を針取付部材8にインサート成型によって一体に形成することができるので、歩留まりが良く、生産性が良い。
例えば、針本体7を成型する際には、針取付部材8を射出成型用の金型(図示せず)内に配置し、この状態で成型用の合成樹脂を金型内に注入することにより、針本体7を針取付部材8に簡単にかつ確実に一体に形成することができる。この場合、1つの金型内に複数の針取付部材8を配置して合成樹脂を注入することにより、一度に複数の針本体7を複数の針取付部材8にそれぞれ一体に形成することができるので、より一層、生産性が良く、指針6を量産することができる。
また、この指針6によれば、針本体7の四角形状の貫通孔9の内周面が針取付部材8の筒状部10の四角形状の外周面に密着した状態で、針取付部材8に一体に形成されているので、針取付部材8の筒状部10に対して針本体7が空転することがなく、針本体7を確実に筒状部10と共に一体に回転させることができる。
また、この指針6では、針本体7の貫通孔9の縁部9aが針取付部材8の一対の鍔状突起部11間に挟まれた状態で、針取付部材8に一体に形成されているので、針本体7が筒状部10から抜けたり、筒状部10の軸方向にガタついたりすることがなく、針本体7を針取付部材8に確実にかつ良好に固定することができる。
また、この指針6によれば、針取付部材8の筒状部10の中心軸と、針本体7の貫通孔9の中心軸とが同一軸上で一致し、この同一軸上に針取付部材8の重心G2と針本体7の重心G1とが位置していることにより、針取付部材8に対して針本体7の一端部7aと他端部7bとの長さが異なっていても、指針6全体のバランスを取ることができ、指針6を指針軸5に取り付けて回転させる際に、指針6をバランス良く、安定した状態で円滑にかつ良好に回転させることができる。
さらに、この指針6では、針本体7の厚みが針取付部材8の一対の鍔状突起部11間の長さよりも厚く形成されていることにより、一対の鍔状突起部11が針本体7の上下に突出する長さを短くすることができる。これにより、外観的にもデザイン的にも好ましいものを提供することができると共に、針本体7の厚みを針取付部材8の軸方向の長さとほぼ同じ長さで厚く形成することができるので、針全体を大きく形成することができる。
例えば、この指針6では、針取付部材8の一対の鍔状突起部11のうち、上側に位置する鍔状突起部11の上面と針本体7の上面とを同じ平面上に位置するように、針本体7を形成することができるので、鍔状突起部11が針本体7の上面から突出することがなく、鍔状突起部11の上面と針本体7の上面とをフラットにすることができ、これにより針本体7と針取付部材8との一体感を得ることができるので、デザイン的に優れたものを提供することができる。
(第2実施形態)
次に、図6〜図8を参照して、この発明を腕時計に適用した第2実施形態について説明する。なお、図1〜図5に示された第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説明する。
この腕時計は、図6〜図8に示すように、指針20の針本体21の形状が第1実施形態と異なる構成であり、これ以外は第1実施形態とほぼ同じ構成になっている。
すなわち、この針本体21は、図6および図8に示すように、リング部22内に飛行機形状の針部23を設けた形状で、全体がほぼ円板状に形成されている。すなわち、この針本体21は、飛行機形状の針部23の先端部23aがリング部22の切欠き部22a内に突出して形成されている。
また、この針本体21は、図6および図8に示すように、飛行機形状の針部23の主翼の両端部と尾翼とがリング部22の内周部と一体に形成されている。これにより、針本体21は、リング部22の内周部と飛行機形状の針部23の外周部との間に複数(この第2実施形態では4個)の抜き孔21aが設けられている。
また、この針本体21の中心部、つまり針部23の中心でかつリング部22の中心に位置する個所には、図6および図8に示すように、四角形状の貫通孔24が設けられている。この場合、貫通孔24は、12時と6時とを結ぶ直線方向に長い長方形状に形成されている。また、針本体21は、その重心G1が貫通孔24の中心軸S1から飛行機形状の針部23の尾翼側(図8では下部側)にずれた位置に設けられている。
一方、針取付部材8は、第1実施形態と同様、その内部に指針軸5が挿入する筒状部10と、この筒状部10の外周面に設けられた上下一対の鍔状突起部11とを有している。この場合、筒状部10は、その中心部に指針軸5が挿入して嵌着する円形状の軸取付孔12が上下に貫通して設けられている。この軸取付孔12の内周面における下端の縁部には、面取り部12aが設けられている。
また、この筒状部10は、図6および図7に示すように、その外周面が針本体21の貫通孔24と同じ形状でかつ同じ大きさの非円形状である長方形の四角形状に形成されている。このため、筒状部10の四角形状の外周面は、その中心(つまり、2つの対角線が交差する点)が軸取付孔12の中心軸S2に対して長方形の長手方向にずれた位置に設けられている。すなわち、この筒状部10は、四角形状の外周面の中心位置と軸取付孔12の中心位置とが長方形の長手方向にずれた状態で形成されている。
また、一対の鍔状突起部11は、図6および図7に示すように、筒状部10の軸方向に位置する外周面の上端部と下端部とに、それぞれ互いに上下に対向した状態で一体に形成されている。これら一対の鍔状突起部11は、それぞれ筒状部10の軸取付孔12の中心軸S2を中心とする円形状のリング形状に形成されている。
これにより、針取付部材8は、図6および図7に示すように、その形状が12時と6時とを結ぶ直線に対して線対称であるが、3時と9時とを結ぶ直線に対しては非線対称に形成されている。このため、この針取付部材8は、その重心G2が針取付部材8の中心軸S2から長方形の長手方向、つまり針本体21の重心G1位置と反対側にずれた位置に設けられている。
この場合、針本体21の重心G1は、図8に示すように、その貫通孔24の中心軸S1から飛行機形状の針部23の尾翼側(図8では下部側)にずれている。これを考慮して、針取付部材8は、図6および図7に示すように、その重心G2が針取付部材8の中心軸S2から針本体21の重心G1位置と反対側、つまり飛行機形状の針部23の前部側(図8では上部側)に対応する方向に向けてずれている。
このため、針取付部材8と針本体21とは、図6〜図8に示すように、針本体21の貫通孔24の中心軸S1と針取付部材8の軸取付孔12の中心軸S2とを境にして、針取付部材8の重心G2と針本体7の重心G1とが互いに反対側に位置するように構成されている。
これにより、針取付部材8と針本体21とは、図6〜図8に示すように、針取付部材8の重心G2位置と針本体7の重心G1位置とが相殺されて、針取付部材8および針本体21の全体の重心G3が針取付部材8の軸取付孔12の中心軸S2と同一軸S3上に位置するように構成されている。
この場合にも、針本体21は、図7に示すように、インサート成型によって針取付部材8に一体に形成されている。すなわち、この針本体21も、第1実施形態と同様、射出成型用の金型(図示せず)内に金属製の針取付部材8を配置し、この状態で成型用の合成樹脂を金型内に注入することにより、針取付部材8に一体に成型されている。
これにより、針本体21は、図7に示すように、その四角形状の貫通孔24の内周面が針取付部材8の筒状部10の外周面に密着し、かつ貫通孔24の縁部24aが針取付部材8の一対の鍔状突起部11間に挟まれた状態で、針取付部材8に一体に形成されている。この場合にも、針本体21は、その厚みが針取付部材8の一対の鍔状突起部11間の長さよりも厚く、かつ針取付部材8全体の厚み、つまり一対の鍔状突起部11の上端面と下端面との長さよりも薄く形成されている。
このような腕時計の指針20によれば、外周面が四角形状に形成された筒状部10を有し、この筒状部10の外周面に一対の鍔状突起部11が筒状部10の軸方向に対向して設けられ、かつ筒状部10に指針軸5が挿入して取り付けられる金属製の針取付部材8と、筒状部10の外周面と同じ四角形状に形成された貫通孔24を有し、この貫通孔24の内周面が筒状部10の外周面に接し、かつ貫通孔24の縁部24aが一対の鍔状突起部11間に挟まれた状態でインサート成型によって一体に形成された合成樹脂製の針本体21と、を備えているので、第1実施形態と同様、針全体の重量を軽くすることができ、かつ生産性の良いものを提供することができる。
すなわち、この腕時計の指針20においても、針本体21を合成樹脂で形成することができるので、針取付部材8を金属で形成しても、第1実施形態と同様、針全体の重量を軽くすることができ、これにより指針6を運針させる際の消費電力を軽減することができると共に、針全体の大型化を図ることができる。また、針本体21を個別に製作して針取付部材8に取り付ける必要がなく、針本体21を針取付部材8にインサート成型によって一体に形成することができるので、第1実施形態と同様、歩留まりが良く、生産性が良い。
例えば、針本体21を成型する際には、針取付部材8を射出成型用の金型(図示せず)内に配置し、この状態で成型用の合成樹脂を金型内に注入することにより、第1実施形態と同様、針本体21を針取付部材8に簡単にかつ確実に一体に形成することができる。この場合、1つの金型内に複数の針取付部材8を配置して合成樹脂を注入することにより、一度に複数の針本体21を複数の針取付部材8にそれぞれ一体に形成することができるので、より一層、生産性が良く、指針20を量産することができる。
また、この指針20によれば、針本体21の四角形状の貫通孔24の内周面が針取付部材8の筒状部10の四角形状の外周面に密着した状態で、針取付部材8に一体に形成されているので、第1実施形態と同様、針取付部材8の筒状部10に対して針本体21が空転することがなく、針本体21を確実に筒状部10と共に一体に回転させることができる。
また、この指針20においても、針本体21の貫通孔24の縁部13aが針取付部材8の一対の鍔状突起部11間に挟まれた状態で、針取付部材8に一体に形成されているので、第1実施形態と同様、針本体21が筒状部10から抜けたり、筒状部10の軸方向にガタついたりすることがなく、針本体21を針取付部材8に確実にかつ良好に固定することができる。
この場合、針本体21は、針取付部材8にインサート成型によって一体に形成されることにより、針本体21の形状およびデザインを自由に選択する。また、このように針本体21の形状およびデザインを自由に選択した際に、針本体21の重心G1が貫通孔24の中心軸S1からずれても、針取付部材8の重心G2位置を筒状部10の軸取付孔12の中心軸S2に対して針本体21の重心G1位置と反対側にずらすことにより、針本体21および針取付部材8全体のバランスを調整することができる。
例えば、図8に示すように、リング部22内に飛行機形状の針部23が設けられた形状で、全体がほぼ円板状に形成された針本体21の場合には、針本体21の重心G1が貫通孔24の中心軸S1に対して針部23の尾翼側(つまり、針部23の6時側)にずれた位置に設けられる。このため、針取付部材8は、その重心G2を筒状部10の軸取付孔12の中心軸S2に対して針本体21の重心G1位置と反対側(つまり、針部23の12時側に位置する側)にずらした位置に設ける。
これにより、針本体21を針取付部材8に一体に形成した際に、針本体21の重心G1位置と針取付部材8の重心G2位置とが相殺されて、針本体21と針取付部材8との全体の重心G3を針取付部材8の軸取付孔12の中心軸S2と同一軸S3上に位置させることができ、これにより針本体21および針取付部材8全体のバランスを調整することができる。
このため、針取付部材8の重心G2位置と針本体21の重心G1位置とがずれていても、指針20全体の重心G3を針取付部材8の軸取付孔12の中心軸S2と同一軸S3上に位置させることができるので、指針20全体のバランスを取ることができ、これにより指針20を指針軸5に取り付けて回転させる際に、第1実施形態と同様、指針20をバランス良く、安定した状態で円滑にかつ良好に回転させることができる。
さらに、この指針20においても、針本体21の厚みが針取付部材8の一対の鍔状突起部11間の長さよりも厚く形成されていることにより、第1実施形態と同様、一対の鍔状突起部11が針本体21の上下に突出する長さを短くすることができる。これにより、外観的にもデザイン的にも好ましいものを提供することができると共に、針本体7の厚みを針取付部材8の軸方向の長さとほぼ同じ長さで厚く形成することができるので、針全体を大きく形成することができる。
例えば、この指針20でも、針取付部材8の一対の鍔状突起部11のうち、上側に位置する鍔状突起部11の上面と針本体21の上面とを同じ平面上に位置するように、針本体21を形成することができるので、鍔状突起部11が針本体7の上面から突出することがなく、鍔状突起部11の上面と針本体21の上面とをフラットにすることができ、これにより針本体21と針取付部材8との一体感を得ることができるので、デザイン的に優れたものを提供することができる。
なお、上述した第1、第2の各実施形態では、針本体7、21の貫通孔9、24を四角形状に形成し、針取付部材8の筒状部10の外周面を針本体7、21の貫通孔9、24と同じ四角形状に形成した場合について述べたが、これに限らず、例えば針本体7、21の貫通孔9、24を五角形、六角形状などの多角形状、あるいは楕円形状などの非円形状に形成し、針取付部材8の筒状部10の外周面を針本体7、21の貫通孔9、24と同じ五角形、六角形状などの多角形状、あるいは楕円形状などの非円形状に形成した構成であっても良い。
また、上述した第1、第2の各実施形態では、針取付部材8における一対の鍔状突起部11の外形を円形状に形成した場合について述べたが、必ずしも円形状に形成する必要はなく、五角形、六角形状などの多角形状、あるいは楕円形状など、自由な形状に形成しても良い。
さらに、上述した第1、第2の各実施形態では、腕時計に適用した場合について述べたが、必ずしも腕時計である必要はなく、例えばトラベルウオッチ、目覚まし時計、置き時計、掛け時計などの各種の時計に適用することができる。また、必ずしも時計に限らず、メータなどの各種の計器類にも広く適用することができる。
以上、この発明のいくつかの実施形態について説明したが、この発明は、これらに限られるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下に、本願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記)
請求項1に記載の発明は、外周面が非円形状に形成された筒状部を有し、この筒状部の外周面に一対の鍔状突起部が前記筒状部の軸方向に対向して設けられ、かつ前記筒状部に指針軸が挿入して取り付けられる金属製の針取付部材と、前記筒状部の外周面と同じ非円形状に形成された貫通孔を有し、この貫通孔の内周面が前記筒状部の外周面に接し、かつ前記貫通孔の縁部が前記一対の鍔状突起部間に挟まれた状態でインサート成型によって一体に形成された合成樹脂製の針本体と、を備えていることを特徴とする指針である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載された指針において、前記針取付部材と前記針本体との各重心が前記筒状部の中心軸上に位置していることを特徴とする指針である。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載された指針において、前記針本体は、その重心が前記貫通孔の中心軸に対してずれた位置に設けられ、前記針取付部材は、その重心が前記筒状部の軸取付孔の中心軸に対して前記針本体の前記重心位置とずれた位置に設けられ、前記針本体の前記重心位置と前記針取付部材の前記重心位置とが相殺されて、前記針本体と前記針取付部材との全体の重心が前記筒状部の軸取付孔の中心軸上に位置することを特徴とする指針である。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載された指針において、前記筒状部の外周面と前記針本体の前記貫通孔とは、前記針本体の前記重心位置と前記針取付部材の前記重心位置とを相殺して、前記針本体と前記針取付部材との全体の重心を前記筒状部の軸取付孔の中心軸上に位置させる形状に形成されていることを特徴とする指針である。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれかに記載された指針において、前記針本体は、その厚みが前記針取付部材の前記一対の鍔状突起部間の長さよりも厚く形成されていることを特徴とする指針である。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のいずれかに記載された指針を備えていることを特徴とする時計である。
1 時計モジュール
3 文字板
4 時計ムーブメント
5 指針軸
6、20 指針
7、21 針本体
8 針取付部材
9、24 貫通孔
10 筒状部
11 一対の鍔状突起部
12 軸取付孔
G1 針本体の重心
G2 針取付部材の重心

Claims (6)

  1. 外周面が非円形状に形成された筒状部を有し、この筒状部の外周面に一対の鍔状突起部が前記筒状部の軸方向に対向して設けられ、かつ前記筒状部に指針軸が挿入して取り付けられる針取付部材と、
    前記筒状部の外周面と同じ非円形状に形成された貫通孔を有し、この貫通孔の内周面が前記筒状部の外周面に接し、かつ前記貫通孔の縁部が前記一対の鍔状突起部間に挟まれた状態で一体に形成された合成樹脂製の針本体と、
    を備え
    前記一対の鍔状突起部の上面と前記針本体の上面が同一平面上に形成されていることを特徴とする指針。
  2. 請求項1に記載された指針において、前記針取付部材と前記針本体との各重心が前記筒状部の中心軸上に位置していることを特徴とする指針。
  3. 請求項1に記載された指針において、前記針本体は、その重心が前記貫通孔の中心軸に対してずれた位置に設けられ、前記針取付部材は、その重心が前記筒状部の軸取付孔の中心軸に対して前記針本体の前記重心位置とずれた位置に設けられ、前記針本体の前記重心位置と前記針取付部材の前記重心位置とが相殺されて、前記針本体と前記針取付部材との全体の重心が前記筒状部の軸取付孔の中心軸上に位置することを特徴とする指針。
  4. 請求項3に記載された指針において、前記筒状部の外周面と前記針本体の前記貫通孔とは、前記針本体の前記重心位置と前記針取付部材の前記重心位置とを相殺して、前記針本体と前記針取付部材との全体の重心を前記筒状部の軸取付孔の中心軸上に位置させる形状に形成されていることを特徴とする指針。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載された指針において、前記針本体は、その厚みが前記針取付部材の前記一対の鍔状突起部間の長さよりも厚く形成されていることを特徴とする指針。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載された指針を備えていることを特徴とする時計。
JP2013258817A 2013-12-16 2013-12-16 指針および時計 Active JP6299954B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013258817A JP6299954B2 (ja) 2013-12-16 2013-12-16 指針および時計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013258817A JP6299954B2 (ja) 2013-12-16 2013-12-16 指針および時計

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018033342A Division JP2018087825A (ja) 2018-02-27 2018-02-27 指針および時計

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2015114295A JP2015114295A (ja) 2015-06-22
JP2015114295A5 JP2015114295A5 (ja) 2016-12-22
JP6299954B2 true JP6299954B2 (ja) 2018-03-28

Family

ID=53528203

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013258817A Active JP6299954B2 (ja) 2013-12-16 2013-12-16 指針および時計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6299954B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3102577A1 (fr) * 2019-10-28 2021-04-30 Silmach Systeme horloger a entraînement direct

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3147726A1 (fr) * 2015-09-24 2017-03-29 ETA SA Manufacture Horlogère Suisse Dispositif d'affichage d'horlogerie comportant un afficheur a fort balourd
EP3273311A1 (fr) * 2016-07-20 2018-01-24 ETA SA Manufacture Horlogère Suisse Dispostif d'affichage
JP6512536B2 (ja) * 2017-03-08 2019-05-15 カシオ計算機株式会社 指針および時計
JP7031764B2 (ja) * 2021-02-03 2022-03-08 カシオ計算機株式会社 指針の製造方法及び時計の製造方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56151916U (ja) * 1980-04-15 1981-11-13
JPS59175122U (ja) * 1983-05-07 1984-11-22 株式会社 本田ロツク 計器指針のバランサ
JPS6157884U (ja) * 1984-09-21 1986-04-18
JPS63153184U (ja) * 1987-03-27 1988-10-07
JP2691665B2 (ja) * 1992-07-07 1997-12-17 日本精機株式会社 指針の製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3102577A1 (fr) * 2019-10-28 2021-04-30 Silmach Systeme horloger a entraînement direct

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015114295A (ja) 2015-06-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6299954B2 (ja) 指針および時計
US11464301B2 (en) Device for attaching a bracelet
US10980320B2 (en) Watch case with mobile horns
CN211379892U (zh) 一种表壳装置以及手表
WO2008112672A2 (en) Watch casing construction incorporating watch band lugs
CN204070844U (zh) 腕表和用于该腕表的表壳
US20180299832A1 (en) Watch case comprising removable horns
JP6111376B2 (ja) ムーブメントを腕時計ケースに組み付けるための方法及びデバイス
JP6556803B2 (ja) 取り付けデバイス
JP7233351B2 (ja) ブレスレットを携行型時計に取り付けるための一体化された棒体
JP2015114295A5 (ja)
EP3573491A1 (en) Bracelet
JP2018087825A (ja) 指針および時計
JP5831846B2 (ja) バンドおよび腕時計
US11327444B2 (en) Watch
JP7216927B2 (ja) 指針装置の製造方法
JP2020062190A (ja) 時計バンド、時計用外装部品および時計
JP5056288B2 (ja) ベゼル部材の位置決め装置
CN104656408B (zh) 具有螺钉的钟表游丝外桩保持件
CN203365961U (zh) 一种具有陶瓷表壳的手表
CN111856915A (zh) 手表
JP2021131391A5 (ja) ケースの製造方法および時計の製造方法
JP2019002754A (ja) 指針および時計
JP2019158817A (ja) 時計用文字板および時計
US2824419A (en) Wrist-watch casing and method of manufacturing the same

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161108

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161108

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170713

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170712

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170829

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180131

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180213

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6299954

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150