JP2019157835A - 可変容量オイルポンプの制御装置及び制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ピストンの冷却効率が低下するのを抑制することができる新規な可変容量オイルポンプの制御装置、及び制御方法を提供する。【解決手段】オイルジェット機構35から噴射された冷却油の冷却油流が広がって拡散状態に至る吐出圧を予め設定しておき、可変容量オイルポンプ54から吐出される冷却の目標吐出圧が、拡散状態に至る吐出圧を超えないように可変容量オイルポンプ54の目標吐出圧を調整する。オイルジェット機構35のノズルから噴射される冷却油の冷却油流の流れが拡散して広がる現象を生じない目標吐出圧に調整しているので、充分な量の冷却油がクーリングチャンネル内に供給でき、ピストンの冷却効率が低下するのを抑制することができる。【選択図】図4
Description
本発明は内燃機関に使用される可変容量オイルポンプの制御装置及び制御方法に係り、特に冷却油の噴射によってピストンを冷却するオイルジェット機構に冷却油を供給する可変容量オイルポンプの制御装置及び制御方法に関するものである。
従来、内燃機関の内部には、冷却油を噴射するためのオイルジェット機構が設けられている。例えば、気筒内を往復運動するピストンを冷却するためのオイルジェット機構は、ピストンの裏側、すなわち、燃焼室側の面の反対側の面に冷却油を噴射できる位置に配置され、ピストンの冷却装置として機能するようになっている。
オイルジェット機構は、シリンダブロック等に形成された冷却油通路に接続されており、内燃機関のクランクシャフトによって駆動されるオイルポンプからオイルジェット機構に冷却油が供給されている。オイルジェット機構の噴射ノズルへ通じる冷却油通路にはチェックバルブが配置されており、冷却油通路内の油圧がチェックバルブに設定された所定圧力以上となれば、チェックバルブが開放されて、オイルジェット機構の噴射ノズルから冷却油が噴射される。また、オイルジェット機構へ通じる冷却油通路内の油圧が所定圧力未満となれば、チェックバルブが閉鎖されて、オイルジェット機構からの冷却油の噴射が停止されるようになっている。
そして、この冷却油を供給するために、内燃機関によって駆動されるオイルポンプが使用されている。尚、このオイルポンプは「オイルジェット機構」に冷却油を供給するだけでなく、機関バルブの開閉時期を制御する「油圧VTC機構」の作動油の供給にも使用されている。尚、作動油や冷却油というのは機能上の表現であり、実際はオイルパンに貯留された潤滑油が使用されている。したがって、以下では潤滑油と表記して説明を進める。これらの「オイルジェット機構」、及び「油圧VTC機構」等は、内燃機関の油圧補機機構として知られている。
ところで、最近では潤滑油を供給するオイルポンプを可変容量オイルポンプに置き換え、この可変容量オイルポンプでオイルジェット機構に潤滑油を供給することが提案されている。例えば、特開2014−159760号公報(特許文献1)に示されている可変容量オイルポンプにおいては、リニアソレノイドバルブからなるオイルコントロールバルブは、制御装置からの制御信号に応じてスプールの位置を連続的に変化され、制御ポートから送り出す潤滑油の圧力を線形に増大または減少させることができる構成とされている。
このように、オイルポンプの容量を変更し、その吐出圧を調整することで、メインギャラリの油圧を適切に調整、維持することができる。また、オイルコントロールバルブの電流指令値(制御デューティ)を大きくすれば、ポンプ回転数が高くなっても吐出圧を低く保つことができ、逆に電流指令値を小さくすれば吐出圧を高く保つことができる。このため、オイルコントロールバルブへの電流指令値を変更することで、オイルポンプの吐出圧を任意に制御することができる。
特許文献1にあるような可変容量オイルポンプにおいては、一般的には内燃機関の回転数が低いほど潤滑油の目標吐出圧は低く設定され、回転数が高くなるにつれて潤滑油の目標吐出圧が高く設定される構成とされている。例えば、回転数の範囲を低回転数領域、及び高回転数領域といったように分割し、それぞれの回転数領域で、目標吐出圧を低圧、高圧といったように設定することが行われている。そして、内燃機関の回転数が高回転数領域に達すると目標吐出圧を高圧に制御してオイルジェット機構を作動させるようにしている。
ところで、特許文献1にもあるように、ピストンの温度が高くなるとノッキング等の異常燃焼現象が発生するため、可変容量オイルポンプの目標吐出圧を高めて多くの潤滑油をピストンのクーリングチャンネルに供給してピストンの冷却効率を高めるようにしている。しかしながら、ピストンを冷却するため目標吐出圧を高めていくと、逆にピストンの冷却効率が低下するという現象が発現した。この現象は以下に述べるような理由に基づいている。
つまり、ピストンの冷却を促進するために目標吐出圧を高くしていくと、オイルジェット機構の噴射ノズルから噴射される潤滑油の潤滑油流の流れが拡散して広がる現象を生じる。このため、ピストンのクーリングチャンネルに導入される潤滑油の油量が減少して、充分な量の潤滑油がクーリングチャンネル内に供給できなくなり、この結果、ピストンの冷却効率が低下するという問題を発現することになる。この現象については更に図面を用いて後述する。
本発明の目的は、ピストンの冷却効率が低下するのを抑制することができる新規な可変容量オイルポンプの制御装置、及び制御方法を提供することにある。
本発明の特徴は、オイルジェット機構から噴射された潤滑油(冷却油)の潤滑油流が広がって拡散状態に至る吐出圧を予め設定しておき、可変容量オイルポンプから吐出される冷却油の吐出圧が、拡散状態に至る吐出圧を超えないように可変容量オイルポンプの吐出圧を調整する、ところにある。
本発明によれば、オイルジェット機構の噴射ノズルから噴射される潤滑油の潤滑油流の流れが拡散して広がる現象を生じない吐出圧以下に吐出圧を調整しているので、充分な量の潤滑油がクーリングチャンネル内に供給でき、ピストンの冷却効率が低下するのを抑制することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されることなく、本発明の技術的な概念の中で種々の変形例や応用例をもその範囲に含むものである。
図1は、本発明の実施形態に係るオイルジェット機構を備えた内燃機関の概略構成図である。
内燃機関1の各気筒に空気を導入するための吸気管11には、内燃機関1の吸入空気流量QAを検出する吸入空気量センサ12を設けている。吸入空気量センサ12としては、例えば吸気の質量流量を検出する熱線式流量計等を用いることができる。
吸気バルブ13は、各気筒の燃焼室14の吸気口を開閉し、吸気バルブ13の上流側の吸気管11に、気筒毎に燃料噴射弁15を備えている。燃料噴射弁15から噴射された燃料は、吸気バルブ13を介して燃焼室14内に空気と共に吸引され、点火プラグ16による火花点火によって着火燃焼し、この燃焼による圧力がピストン17をクランクシャフト18に向けて押し下げることで、クランクシャフト18を回転駆動する。クランク角センサ27は、クランクシャフト18の回転角を検出し、クランクシャフト18の基準位置信号REF及び単位角度信号POSを出力する。
点火プラグ16のそれぞれには、点火プラグ16に対して点火エネルギを供給する点火モジュール19が直付けされている。点火モジュール19は、点火コイル及び点火コイルへの通電を制御するパワートランジスタを備えている。
排気バルブ20は、燃焼室14の排気口を開閉し、排気バルブ20が開くことで排気ガスが排気管21に排出される。排気管21には、三元触媒等を備えた触媒コンバータ22が設置され、触媒コンバータ22によって排気を浄化する。また、触媒コンバータ22の上流側の排気管21に空燃比センサ23が設置され、排気中の酸素濃度に基づいて空燃比A/Fを検出している。
吸気バルブ13及び排気バルブ20は、クランクシャフト18によって回転駆動される吸気カムシャフト24及び排気カムシャフト25の回転に伴って動作する。吸気バルブ13は、吸気カムシャフト24に設けたカムによって開閉駆動され、油圧VTC機構26によって、その位相角(開弁作用角)が可変となっており、吸気バルブ13のバルブタイミングが進角、遅角される。油圧VTC機構26は、ソレノイドバルブ34によって油圧通路が切り替えられることで、位相角が変更されるようになっている。
カム角センサ28は、吸気カムシャフト24から基準位置信号(吸気カムシャフトの回転角信号)CAMを検出している。一方、排気バルブ20は、排気カムシャフト25に設けられたカムによって開閉駆動される。
水温センサ29は、内燃機関1の冷却水の温度(水温)TWを検出する。また、油温センサ33は、オイルパン内または潤滑油(エンジンオイル)の循環経路における潤滑油の油温TOを検出する。更に、アクセル開度センサ30は、アクセルペダル31の踏込量(アクセル開度ACC)を検出する。
内燃機関1の内部には、オイルジェット機構35が設けられており、可変容量オイルポンプからの潤滑油が供給されており、所定圧以上になると内部に設けてあるチェックバルブが開かれて、潤滑油がピストン17を冷却する構成とされている。
オイルジェット機構35は、潤滑油である潤滑油をピストン17の裏側、すなわち、燃焼室14側の面の反対側の面に噴射し、ピストン17やコネクティングロッド、シリンダの内面等を冷却する機能を有する。ピストン17の裏側には、環状の空洞であるクーリングチャンネルへ通じる開口が臨んでいるので、オイルジェット機構35の噴射ノズルは、この開口に向かって潤滑油を噴射することができる。
オイルジェット機構35は、内燃機関のシリンダの内側に配置された噴射ノズルの先端がピストンの裏側に臨み、噴射ノズルにはチェックバルを介して潤滑油の供給管が接続されている。オイルパンから潤滑油の吸込管が引き出されて、その吸込管はオイルジェット機構35に向かって潤滑油を供給するオイルポンプへ接続されている。内燃機関のクランクシャフトの回転によるオイルポンプの作動により、吸込管を通じてオイルパン内の潤滑油が吸引され、その潤滑油が、供給管を通じてオイルジェット機構35側に送り出されるようになっている。
オイルジェット機構35とオイルポンプとの間には、潤滑油の供給圧力が所定圧力以上となった場合に開放されるチェックバルブが配置されている。チェックバルブは、そのチェックバルブよりも上流側の供給管内の潤滑油の圧力が、予め設定された所定圧力以上となった場合に、内部の弁室に収容されたバネ等の弾性部材の付勢力に抗して弁体を押圧し、チェックバルブの上流側の供給管と下流側の供給管とを連通させた状態にする。
また、チェックバルブよりも上流側の供給管内の潤滑油の圧力が、所定圧力未満となった場合には、内部の弁室に収容されたバネ等の弾性部材の付勢力によって弁体が押し戻されて、チェックバルブの上流側の供給管と下流側の供給管とが遮断された状態になる。また、この、オイルジェット機構35の動作等は、後述する図6に示しているので、これ以上の説明は省略する。
制御装置(ECU:Engine Control Unit)6は、マイクロコンピュータを備え、内燃機関1に設けられた各種のセンサからの信号、例えば吸入空気流量QA、アクセル開度ACC、基準位置信号REF、単位角度信号POS、空燃比A/F、水温TW、油温TO及び回転角信号CAM等が入力されている。
また、制御装置6には、内燃機関1の運転及び停止のメインスイッチであるイグニッションスイッチ32の状態を示す信号が入力される。制御装置6は、これらの情報に基づき、予め記憶されたプログラムに従って演算処理を行い、燃料噴射弁15、ソレノイドバルブ34、及び点火モジュール19等の各種装置の操作量あるいは制御量を算出し、これらの装置に制御信号を出力して駆動、制御する。
尚、内燃機関1は、図示した直列型の他、V型あるいは水平対向型等の様々な形式とすることができる。また、ここでは燃料噴射弁15が吸気管11内に燃料を噴射するものを例に取ったが、燃焼室14内に直接燃料を噴射する筒内直接噴射式内燃機関であっても良い。更に、吸気側VTC機構26に加えて排気バルブ20の開閉時期(バルブタイミング)を可変とする排気側VTC機構を備えていても良い。
図2は、潤滑油の目標吐出圧を図3に示すように回転数に対応して可変制御する、可変容量オイルポンプ54の構成例を示している。
ポンプハウジング61の両側部に吸入口と吐出口が設けられ、ほぼ中央に内燃機関1のクランクシャフト18から回転力が伝達されるドライブシャフト62が貫通、配置されている。ポンプハウジング61の内部には、ドライブシャフト62に結合され、外周側に複数のベーン63をほぼ半径方向へ進退自在に保持するロータ64と、このロータ64の外周側に偏心揺動自在に設けられ、内周面に各ベーン63の先端が摺接するカムリング65が収容配置されている。また、ロータ64の内周部側の両側面には、一対のベーンリング72が摺動自在に配置されている。
カムリング65は、外周部にシール部材66a、66bを介して隔成された作動室67、68に導入される吐出圧に応じてピボットピン69を中心に偏心量が減少する方向へ揺動すると共に、その外周に一体的に有するレバー部65aを押圧するコイルばね70のばね力によって偏心量が増大する方向へ揺動するようになっている。
そして、初期状態では、コイルばね70のばね力によってカムリング65を偏心量が最大となる方向へ付勢して吐出圧を増加させる一方、作動室67内の油圧が所定以上になると、カムリング65をコイルばね70のばね力に抗して偏心量が小さくなる方向へ揺動させて吐出圧を減少させる。
この可変容量オイルポンプ54の作動室67にはオイルメインギャラリ73から潤滑油が供給され、作動室68には、比例ソレノイドバルブからなるオイルコントロールバルブ71を介して潤滑油が供給され、吐出された潤滑油を内燃機関1の上述した油圧VTC機構や、ピストンを冷却するオイルジェット機構等に供給するようになっている。尚、オイルコントロールバルブ71はデューティ制御されている。
オイルコントロールバルブ71がデューティ100%のときには、作動室67がドレイン(オイルパン53)に連通して低圧状態となる一方、オイルコントロールバルブ71がデューティ0%のときには、作動室67に油圧を作用させるため高圧状態となる。そして、デューティ100%〜デューティ0%の間の調整されたデューティ値によって、吐出圧が調整される構成となっている。
オイルコントロールバルブ71は制御装置6から制御信号(デューティ信号)が供給されており、これによって比例ソレノイド71は指示された制御位置に駆動される。また。オイルメインギャラリ73には、油圧センサ74が配置されており、可変容量オイルポンプ54の吐出圧を検出している。この油圧センサ74の出力は、制御装置6に入力され、可変容量オイルポンプ54の吐出圧を目標吐出圧にフィードバック制御するために使用される。もちろん、これ以外の制御に使用できることはいうまでもない。
尚、可変容量オイルポンプ54においては、目標吐出圧が設定され、この目標吐出圧を実現するようにオイルコントロールバルブ71が制御され、結果として実際の吐出圧が目標吐出圧に近づくように制御している。したがって、本実施形態の説明では、目標吐出圧と実際の吐出圧は等価なものとして取り扱うが、以下では説明の都合上、目標吐出圧として説明を行う。
このような可変容量オイルポンプ54においては、例えば、回転数に対応して目標吐出圧が設定されている。図3に示しているように、回転数の上昇に対応づけて目標吐出圧が設定されており、所定の最低回転数から所定の最大回転数の範囲で、目標吐出圧が最小吐出圧から最大吐出圧の範囲で調整されるようになっている。潤滑油の吐出圧は、オイルコントロールバルブ71(図2参照)に与える制御信号のデューティ比によって調整することができる。
したがって、制御信号のデューティ比と回転数を対応させていれば、可変容量オイルポンプ54の目標吐出圧は、基本的には回転数によって可変調整されるものとなり、更に、油圧センサ74で検出された実際の吐出圧が、設定された目標吐出圧にフィードバック制御されることになる。
尚、実際の吐出圧をフィードバック制御せずに、目標吐出圧だけで制御する、いわゆるフィードフォワード制御することも可能であるので、本実施形態では両方の制御を適用することができる。
上述したように、ピストンの温度が高くなるとノッキング等の異常燃焼現象が発生するため、可変容量オイルポンプの目標吐出圧を高めて多くの潤滑油をピストンのクーリングチャンネルに供給してピストンの冷却効率を高めるようにしている。しかしながら、ピストンを冷却するため目標吐出圧を高めていくと、逆にピストンの冷却効率が低下するという現象が発現する。以下この理由を簡単に説明する。
図6は通常の目標吐出圧で可変容量オイルポンプを駆動、制御している状態を示している。ピストン80の内部にはクーリングチャンネル81が形成されており、このクーリングチャンネル81内に、オイルジェット機構82から潤滑油が噴射されて導入されている。可変容量オイルポンプからの潤滑油は目標吐出圧に達すると、オイルジェット機構82の内部に内蔵されたチェックバルブを押し開き、高圧の潤滑油をオイルジェット機構の噴射ノズル83から噴射する。そして、内燃機関の燃焼サイクルに同期してピストン80が下降してくると、噴射ノズル83からの潤滑油の潤滑油流OJがクーリングチャンネル81の入口84に近接することで、潤滑油がクーリングチャンネル81内に導入されて、ピストン81を冷却することができるようになる。
ところが、ピストン80の冷却を促進するために目標吐出圧を高くしていくと、図7に示しているように、所定の吐出圧(以下、「拡散吐出圧」と表記する)付近に達すると、噴射ノズル83から噴射される潤滑油の潤滑油流OJの流れが拡散して広がる現象を生じる。このため、入口84を介してクーリングチャンネル81に導入される潤滑油の油量が減少して、充分な量の潤滑油がクーリングチャンネル81内に供給できなくなり、この結果、ピストン80の冷却効率が低下するという問題を生じる。
つまり、ピストンの冷却を促進するために目標吐出圧を高くしていくと、拡散吐出圧付近で、噴射ノズルから噴射される潤滑油の潤滑油流の流れが拡散して広がる現象を生じる。このため、せっかく目標吐出圧を高めてもクーリングチャンネルに導入される潤滑油の油量が減少して、充分な量の潤滑油がクーリングチャンネル内に供給できなくなり、この結果、ピストンの冷却効率が低下するようになる。
そこで、本発明の実施形態では、オイルジェット機構から噴射された潤滑油の潤滑油流が広がって拡散状態に至る拡散吐出圧を予め設定しておき、可変容量オイルポンプから吐出される潤滑油の吐出圧が、拡散状態に至る拡散吐出圧を超えないように可変容量オイルポンプの吐出圧を調整する、という構成を提案するものである。
まず、本実施形態を説明する前に、可変容量オイルポンプの目標吐出圧の特性について説明する。図3にある通り、回転数領域と目標吐出圧は、少なくとも2種類が設定されている。回転数の増加に対応して、低回転数領域である回転数(N1)以上から回転数(N2)未満までは、第1圧力制御領域として設定され、高回転数領域である回転数(N2)以上は、第2圧力制御領域と設定されている。ここで、回転数は、N1<N2の関係を有している。尚、低回転数領域や高回転数領域は、便宜的に名付けたものであり、要は回転数領域が異なっていることを示している。
また、第1圧力制御領域は第1目標吐出圧(P1)に設定され、第2圧力制御領域は第2目標吐出圧(P2)に設定されている。この場合のオイルコントロールバルブ71の制御デューティは、例えば第1目標吐出圧(P1)では80%に設定され、第2目標吐出圧(P2)では40%に設定されており、制御デューティの値が小さいほど目標吐出圧が高くなる構成とされている。ここで、目標吐出圧は、P1<P2の関係を有している。
このように、回転数の増加に対してステップ状に目標吐出圧を設定している理由は、できるだけポンプ駆動損失を少なくして、内燃機関の燃費を向上するためである。例えば、回転数に比例して目標吐出圧を増大する制御を行なうと、図3の特性との差分だけ余分な仕事を行なわねばならないが、本実施形態のように制御すると、上述した差分を削減することができ、結果的に内燃機関の出力を無駄に使用しないで済むようになる。
更に、夫々の目標吐出圧は、内燃機関に設けられた油圧補機機構に対応して設定されており、第1目標吐出圧(P1)は油圧VTC機構に対応され、第2目標吐出圧(P2)はオイルジェット機構に対応されている。このため、油圧VTC機構は第1圧力制御領域、第2圧力制御領域での目標吐出圧(P1、P2)の潤滑油で駆動され、オイルジェット機構は第2圧力制御領での目標吐出圧(P2)の潤滑油で駆動される。尚、これ以外の回転数領域と目標吐出圧を追加設定することも可能である。
次に、本発明の実施形態になる制御フローチャートを図4、及び図5に基づき説明するが、この制御フローは、例えば10ms周期毎の起動タイミングによって起動されるものであり、起動タイミングは、マイクロコンピュータに内蔵されているタイマー機能のコンペアマッチ割り込みで生成されている。そして、この起動タイミングの到来によって以下の制御ステップが実行される。
また、以下の制御ステップはマイクロコンピュータのプログラムに基づきで実行されるものであるが、これらの制御ステップは、制御手段(マイクロコンピュータ)で実行される制御機能として置き換えることができる。
≪ステップS10≫
ステップS10においては、クランク角センサ27によって回転数が検出され、油温センサ33によって潤滑油の油温が検出され、油圧センサ74によって潤滑油の吐出圧が検出され、これらの検出されたパラメータは、マイクロコンピュータのワークエリアに一時的に格納されて記憶される。尚、この他にも必要なパラメータがあれば、適宜検出すれば良いものである。必要なパラメータが検出されるとステップS11に移行する。
ステップS10においては、クランク角センサ27によって回転数が検出され、油温センサ33によって潤滑油の油温が検出され、油圧センサ74によって潤滑油の吐出圧が検出され、これらの検出されたパラメータは、マイクロコンピュータのワークエリアに一時的に格納されて記憶される。尚、この他にも必要なパラメータがあれば、適宜検出すれば良いものである。必要なパラメータが検出されるとステップS11に移行する。
≪ステップS11≫
ステップS11においては、図3に示すようにオイルジェットが必要な回転数(N2)に達したかどうかが判断される。一般的に回転数が低いとピストン冠部の温度は低い傾向にあるので、ノッキング等の異常燃焼現象を生じる恐れがないため、ステップS12に移行する。一方、図3に示すように、検出された回転数が回転数(N2)を超えてピストン冠部の温度が高くなると見做されると、オイルジェットが必要な回転数(N2)に達したと判定されてステップS13に移行する。
ステップS11においては、図3に示すようにオイルジェットが必要な回転数(N2)に達したかどうかが判断される。一般的に回転数が低いとピストン冠部の温度は低い傾向にあるので、ノッキング等の異常燃焼現象を生じる恐れがないため、ステップS12に移行する。一方、図3に示すように、検出された回転数が回転数(N2)を超えてピストン冠部の温度が高くなると見做されると、オイルジェットが必要な回転数(N2)に達したと判定されてステップS13に移行する。
尚、ここで、回転数を判定基準にしてオイルジェットが必要かどうかを判定しているが、これに代えて、負荷の大きさを判定基準にすることもでき、更には回転数と負荷の両方を判定基準とすることもできる。したがって、負荷が大きくない場合、或いは負荷が大きくなく、しかも回転数が低い場合は、ステップS12に移行するロジックを組むことができる。このように、回転数や負荷といった運転状態を表すパラメータを用いて、オイルジェット機構を動作させるかどうかを判定するようにしている。
≪ステップS12≫
ステップS12においては、ステップ10で検出した今回の回転数から目標吐出圧を演算して求め、これに基づいて制御デューティを演算する。例えば、図3にあるように、検出された回転数が、第1圧力制御領域(N1〜N2)の範囲にある場合は、制御デューティは80%に設定される。この制御デューティは、オイルコントロールバルブ71に与えられ、目標吐出圧を第1目標吐出圧(P1)に制御する。
ステップS12においては、ステップ10で検出した今回の回転数から目標吐出圧を演算して求め、これに基づいて制御デューティを演算する。例えば、図3にあるように、検出された回転数が、第1圧力制御領域(N1〜N2)の範囲にある場合は、制御デューティは80%に設定される。この制御デューティは、オイルコントロールバルブ71に与えられ、目標吐出圧を第1目標吐出圧(P1)に制御する。
この第1目標吐出圧(P1)が選択された場合は、可変容量オイルポンプの潤滑油は油圧VTC機構を動作させるために使用され、オイルジェット機構35を動作させる油圧まで高く設定されていないので、オイルジェット機構35は動作しない。このようにして、可燃容量オイルポンプの吐出圧制御が実行されると、リターンに抜けて次の起動タイミングを待つことになる。
≪ステップS13≫
ステップS11で、検出された回転数が回転数(N2)を超えていると判定されているので、ピストン温度が高くなると見做して、オイルジェット機構35によるピストンの冷却を実行する。ステップS13においては、ステップ10で検出した今回の回転数から目標吐出圧を演算して求め、これに基づいて制御デューティを演算する。例えば、図3にあるように、検出された回転数が、第2圧力制御領域(N2)以上の範囲にある場合は、制御デューティは40%に設定される。この制御デューティは、オイルコントロールバルブ71に与えられ、目標吐出圧を第2目標吐出圧(P2)に制御する。
ステップS11で、検出された回転数が回転数(N2)を超えていると判定されているので、ピストン温度が高くなると見做して、オイルジェット機構35によるピストンの冷却を実行する。ステップS13においては、ステップ10で検出した今回の回転数から目標吐出圧を演算して求め、これに基づいて制御デューティを演算する。例えば、図3にあるように、検出された回転数が、第2圧力制御領域(N2)以上の範囲にある場合は、制御デューティは40%に設定される。この制御デューティは、オイルコントロールバルブ71に与えられ、目標吐出圧を第2目標吐出圧(P2)に制御する。
この第2目標吐出圧(P2)が選択された場合は、可変容量オイルポンプの潤滑油は、油圧VTC機構を作動させるために使用され、また、オイルジェット機構35を作動させる油圧まで高く設定されるので、オイルジェット機構35は動作を開始する。このようにして、可燃容量オイルポンプの吐出圧制御が実行されると、ステップS14に移行する。
≪ステップS14≫
ステップS14においては、ピストン冠部の温度を推定するか、或いはノック信号を検出する。これは、ノッキング等の異常燃焼現象が発生する可能性があるか、或いはノッキング(異常燃焼)が発生していることを検出するためである。これらをまとめて、燃焼状態検出手段として捉えることができる。
ステップS14においては、ピストン冠部の温度を推定するか、或いはノック信号を検出する。これは、ノッキング等の異常燃焼現象が発生する可能性があるか、或いはノッキング(異常燃焼)が発生していることを検出するためである。これらをまとめて、燃焼状態検出手段として捉えることができる。
ノック信号は、周知の方法によってノックセンサによって検出することができる。この場合は、点火制御機能で実行されている制御フローのノック制御でのノック信号を用いることができる。このノック信号は、RAM等のワークエリアに記憶されており、ステップS14の実行によって、ワークエリアからノック信号を読み取ることで、ノッキングの検出が可能である。
一方、ピストン冠部の温度Tpisは、実験やシミュレーションによって推定することができる。例えば、負荷と回転数によってマップを形成し、それぞれの回転数と負荷におけるピストン冠部の温度を測定して記憶させておくようにしている。これによって、実際の回転数と負荷からマップ上のピストン冠部の温度を読み取ることで、現在のピストン冠部の温度を推定することができる。ピストン冠部の温度を推定するか、或いはノック信号を検出するとステップS15に移行する。
≪ステップS15≫
ステップS15においては、ステップS14で求めたピストン冠部の温度が、予め設定された設定温度Tsetより高いか、或いはノック信号の発生が有ったかどうかを判定している。このような判定は、ピストン冠部の温度が高くなってノッキング等の異常燃焼現象が発生し易い状況にあるか、或いはノッキング(異常燃焼)の発生が有ったどうかを判定しているもので、ピストンの冷却効率を更に高める必要性を判断している。
ステップS15においては、ステップS14で求めたピストン冠部の温度が、予め設定された設定温度Tsetより高いか、或いはノック信号の発生が有ったかどうかを判定している。このような判定は、ピストン冠部の温度が高くなってノッキング等の異常燃焼現象が発生し易い状況にあるか、或いはノッキング(異常燃焼)の発生が有ったどうかを判定しているもので、ピストンの冷却効率を更に高める必要性を判断している。
したがって、ピストン冠部の温度が、予め設定された設定温度Tsetより低い、或いはノッキングの発生がないと判定されるとステップS16に移行し、逆に、ピストン冠部の温度が、予め設定された設定温度Tsetより高い、或いはノッキングの発生が有ったと判定されるとステップS17に移行する。
≪ステップS16≫
ステップS15でピストン冠部の温度が、予め設定された設定温度Tsetより低い、或いはノッキングの発生がないと判定されているので、ステップS16では、ステップS13で求めた目標吐出圧を維持してリターンに抜け、次の起動タイミングを待つことになる。
ステップS15でピストン冠部の温度が、予め設定された設定温度Tsetより低い、或いはノッキングの発生がないと判定されているので、ステップS16では、ステップS13で求めた目標吐出圧を維持してリターンに抜け、次の起動タイミングを待つことになる。
この状態では、ステップS13で設定された目標吐出圧によってオイルジェット機構35が動作しているので、ピストン冠部の温度は約200℃程度に維持されている。もちろん、ピストン冠部の温度を検出、或いは推定して、ピストン冠部の温度を約200℃に維持するように、オイルジェット機構35の目標吐出圧を調整することも可能である。特にピストン冠部の温度が低い場合は、オイルジェット機構35の動作を停止(目標吐出圧を小さくする)して、無用な冷却を避けることは有効である。
≪ステップS17≫
ステップS15でピストン冠部の温度が、予め設定された設定温度Tsetより高い、或いはノッキングの発生が有ったと判定されているので、ステップS17では可変容量オイルポンプの目標吐出圧を所定圧ΔPだけ高く設定する。例えば、図3において、オイルジェット機構35を動作させるための基本となる第2目標吐出圧(P2)を所定圧ΔPだけ高く設定する。これによって、例えば、制御デューティは40%から35%に低減され、これに応じて目標吐出圧が高い方に変更される。
ステップS15でピストン冠部の温度が、予め設定された設定温度Tsetより高い、或いはノッキングの発生が有ったと判定されているので、ステップS17では可変容量オイルポンプの目標吐出圧を所定圧ΔPだけ高く設定する。例えば、図3において、オイルジェット機構35を動作させるための基本となる第2目標吐出圧(P2)を所定圧ΔPだけ高く設定する。これによって、例えば、制御デューティは40%から35%に低減され、これに応じて目標吐出圧が高い方に変更される。
この状態は、図5に示している通りであり、今回の目標吐出圧の変更は、例えば時刻Tim0で、ピストン冠部の温度が設定温度Tsetより高い、或いはノッキングが発生したと判定されると、第2目標吐出圧(P2)に所定圧ΔPを加算した目標吐出圧に対応する制御デューティで、オイルコントロールバルブ71を制御して可変容量オイルポンプの目標吐出圧を変更する。目標吐出圧が変更されるとステップS18に移行する。
≪ステップS18≫
ステップS18においては、ステップS17で変更した目標吐出圧が予め設定した拡散吐出圧PLMTより高いかどうかが判定される。ここで、拡散吐出圧PLMTは、図7で説明したように、オイルジェット機構35の噴射ノズルから噴射される潤滑油の潤滑油流OJが拡散して広がる状態に至る直前の吐出圧に設定されている。拡散吐出圧PLMTは、オイルジェット機構35の構成や噴射ノズルの形状等によって異なるので、これも実験やシミュレーションによって決めることができる。決められた拡散吐出圧PLMTは制御装置6の記憶領域に記憶され、ステップS18で利用されることになる。
ステップS18においては、ステップS17で変更した目標吐出圧が予め設定した拡散吐出圧PLMTより高いかどうかが判定される。ここで、拡散吐出圧PLMTは、図7で説明したように、オイルジェット機構35の噴射ノズルから噴射される潤滑油の潤滑油流OJが拡散して広がる状態に至る直前の吐出圧に設定されている。拡散吐出圧PLMTは、オイルジェット機構35の構成や噴射ノズルの形状等によって異なるので、これも実験やシミュレーションによって決めることができる。決められた拡散吐出圧PLMTは制御装置6の記憶領域に記憶され、ステップS18で利用されることになる。
ステップS18においては、ステップS17で変更した目標吐出圧が予め設定した拡散吐出圧PLMTより低いと判定されるとステップS16に移行し、目標吐出圧が予め設定した拡散吐出圧PLMTより高いと判定されるとステップS19に移行する。
ここで、ステップS16に移行する場合は、ステップS17で設定された目標吐出圧を維持してリターンに抜け、次の起動タイミングを待つことになる。そして、次の起動タイミングが到来して再びステップS15が実行されて、依然として、ピストン冠部の温度が予め設定された設定温度Tsetより高いか、或いはノッキングの発生が有ったと判定されると、ステップS17、S18を実行することになる。
この状態も、図5に示している通りであり、目標吐出圧の変更は、例えば、時刻Tim1⇒時刻Tim2⇒時刻Tim3で、ピストン冠部の温度が設定温度Tsetより高い、或いはノッキングが発生したと判定されると、現在の目標吐出圧に所定圧ΔPを加算した新たな目標吐出圧に対応した制御デューティで、オイルコントロールバルブ71を制御して可変容量オイルポンプの目標吐出圧を変更する。
このようにして、ピストン冠部の温度が、予め設定された設定温度Tsetより高いか、或いはノッキングの発生が有ったと判定されると、目標吐出圧を順次高くしてピストンのクーリングチャンネルへの潤滑油の供給量を増やすことで、ピストン冠部の温度を下げてノッキング等の異常燃焼現象を回避するようにしている。
尚、ステップS18においては、目標吐出圧を拡散吐出圧PLMTと比較しているが、油圧センサ74によって検出されるオイルメインギャラリ73の実際の吐出圧を用いて、ステップS18の判断を行うようにすることも可能である。
ここで、上述した目標吐出圧の変更によって、現在の目標吐出圧が、予め設定した拡散吐出圧PLMTより高いと判定されるとステップS19に移行する。
≪ステップS19≫
ステップS18で、現在の可変容量オイルポンプの目標吐出圧が拡散吐出圧PLMTより高いと判定されているので、ステップS19においては、可変容量オイルポンプの目標吐出圧を、拡散吐出圧PLMTに一致させるか、或いは拡散吐出圧PLMTより所定圧ΔPだけ低くした目標吐出圧に再設定する。本実施形態では、所定圧ΔPだけ低くした目標吐出圧に再設定する構成としている。
ステップS18で、現在の可変容量オイルポンプの目標吐出圧が拡散吐出圧PLMTより高いと判定されているので、ステップS19においては、可変容量オイルポンプの目標吐出圧を、拡散吐出圧PLMTに一致させるか、或いは拡散吐出圧PLMTより所定圧ΔPだけ低くした目標吐出圧に再設定する。本実施形態では、所定圧ΔPだけ低くした目標吐出圧に再設定する構成としている。
この状態も、図5に示している通りであり、例えば、目標吐出圧が拡散吐出圧PLMTを超えると、時刻Tim4で目標吐出圧を所定圧ΔPだけ低く設定し、現在の目標吐出圧から所定圧ΔPを減算した新たな目標吐出圧に対応した制御デューティで、オイルコントロールバルブ71を制御して可変容量オイルポンプの目標吐出圧を変更する。
これによって、オイルジェット機構35の噴射ノズルから噴射される潤滑油の潤滑油流OJが拡散しないで、充分な量の潤滑油がクーリングチャンネル内に供給でき、ピストンの冷却効率が低下するのを抑制することができる。目標吐出圧を拡散吐出圧PLMTより小さい値に変更すると、リターンに抜けて次の起動タイミングを待つことになる。
ここで、潤滑油は温度によって粘性が変化することが知られているが、温度が高いほど粘性が小さくなって潤滑油流が拡散し易くなる。したがって、上述した拡散吐出圧PLMTは、潤滑油の油温が高いほど低い圧力側に移行するように設定することが望ましい。
例えば、記憶領域に記憶された拡散吐出圧PLMTは、油温の増大に対して小さくなる補正係数Ktoを乗算することで、油温の変化に対応した拡散吐出圧PLMTを求めることができる。つまり、油温が高くなるにつれて拡散吐出圧PLMTは小さくなるように演算される。尚、この場合、補正係数Ktoを乗算しているが、テーブルに補正係数Ktoを反映した拡散吐出圧PLMTを記憶させ、検出された油温に対応して拡散吐出圧PLMTを読み出す方法であっても差し支えない。
また、ステップS14においては、ピストン冠部の温度は、回転数と負荷によって決まる、実験的に求めた温度によって推定しているが、これに限らず、排気ガス温度センサによって検出される排気ガス温度、冷却水温度センサによって検出されるシリンダ壁面の冷却水温度、及び潤滑油温度センサによって検出されるピストン冷却後の潤滑油温度等を検出し、これらの1つ以上の温度情報から所定の演算を行ってピストン冠部の温度を推定することも可能である。
以上述べた通り、本発明はオイルジェット機構から噴射された潤滑油の潤滑油流が広がって拡散状態に至る拡散吐出圧を予め設定しておき、可変容量オイルポンプから吐出される潤滑油の目標吐出圧が、拡散状態に至る拡散吐出圧を超えないように可変容量オイルポンプの目標吐出圧を調整する構成としたものである。
これによれば、オイルジェット機構の噴射ノズルから噴射される潤滑油の潤滑油流の流れが拡散して広がる現象を生じない拡散吐出圧以下に目標吐出圧を調整しているので、充分な量の潤滑油がクーリングチャンネル内に供給でき、ピストンの冷却効率が低下するのを抑制することができる。
尚、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1…内燃機関、6…制御装置、26…可変動弁機構(油圧VTC機構)、29…水温センサ、33…油温センサ、34…ソレノイドバルブ、34a…ソレノイド、35…オイルジェット機構、54…可変容量オイルポンプ、71…オイルコントロールバルブ。
Claims (15)
- ピストンに設けたクーリングチャンネルに冷却油を供給するオイルジェット機構と、前記オイルジェット機構に冷却油を供給する可変容量オイルポンプとを備えた内燃機関に使用され、前記可変容量オイルポンプの冷却油の吐出圧を可変制御する制御手段を備えた可変容量オイルポンプの制御装置であって、
前記制御手段は、
前記オイルジェット機構から噴射された冷却油の冷却油流が広がって拡散状態に至る吐出圧(以下、拡散吐出圧と表記する)を予め設定する拡散吐出圧設定部と、
前記可変容量オイルポンプから吐出される冷却油の前記吐出圧が前記拡散吐出圧を超えないように、前記可変容量オイルポンプの前記吐出圧を調整する吐出圧設定部と
を備えていることを特徴とする可変容量オイルポンプの制御装置。 - 請求項1に記載の可変容量オイルポンプの制御装置において、
前記吐出圧設定部は、
前記オイルジェット機構を動作させる運転状態になると、前記可変容量オイルポンプの前記吐出圧を前記オイルジェット機構が動作できる前記吐出圧に設定する機能部と、
更に、前記可変容量オイルポンプの前記吐出圧が前記拡散吐出圧に達すると、前記可変容量オイルポンプの前記吐出圧を、前記拡散吐出圧、或いは前記拡散吐出圧より所定圧だけ低い前記吐出圧に変更する機能部と
を備えていることを特徴とする可変容量オイルポンプの制御装置。 - 請求項2に記載の可変容量オイルポンプの制御装置において、
前記制御手段は、
冷却油の油温を検出する油温検出部を備え、
前記拡散吐出圧設定部は、
前記油温検出部によって検出される油温が高くなるにしたがって、前記拡散吐出圧を低く補正する機能部を備えている
ことを特徴とする可変容量オイルポンプの制御装置。 - 請求項2に記載の可変容量オイルポンプの制御装置において、
前記制御手段は、
前記内燃機関の燃焼状態を検出する燃焼状態検出部を備え、
前記吐出圧設定部は、
前記燃焼状態検出部によって異常燃焼が発生する状態が検出されると、現在の前記吐出圧を所定圧だけ高く設定する機能部と、
更にこの高く設定された前記吐出圧が前記拡散吐出圧に達すると、高く設定された前記吐出圧を、前記拡散吐出圧、或いは前記拡散吐出圧より所定圧だけ低い前記吐出圧に変更する機能部と
を備えていることを特徴とする可変容量オイルポンプの制御装置。 - 請求項4に記載の可変容量オイルポンプの制御装置において、
前記燃焼状態検出部は、少なくとも前記ピストンの温度を推定する温度推定部、或いはノッキングを検出するノック検出部からなり、
前記吐出圧設定部は、
前記温度推定部、或いは前記ノック検出部によって異常燃焼が発生する状態が検出されると、現在の前記吐出圧を所定圧だけ高く設定する機能部と、
更にこの高く設定された前記吐出圧が前記拡散吐出圧に達すると、高く設定された前記吐出圧を、前記拡散吐出圧、或いは前記拡散吐出圧より所定圧だけ低い前記吐出圧に変更する機能部と
を備えていることを特徴とする可変容量オイルポンプの制御装置。 - 請求項4に記載の可変容量オイルポンプの制御装置において、
前記吐出圧設定部は、
異常燃焼状態が発生する毎に現在の前記吐出圧に前記所定圧を加算して前記吐出圧を設定する機能部を備えている
ことを特徴とする可変容量オイルポンプの制御装置。 - 請求項5に記載の可変容量オイルポンプの制御装置において、
前記温度推定部は、
負荷と回転数に基づいて前記ピストンの温度を求める機能部か、或いは冷却水、排気ガス温度、及び冷却油温度の1つ以上の温度から前記ピストンの温度を求める機能部を備えている
ことを特徴とする可変容量オイルポンプの制御装置。 - ピストンに設けたクーリングチャンネルに冷却油を供給するオイルジェット機構と、前記オイルジェット機構に冷却油を供給する可変容量オイルポンプとを備えた内燃機関に使用され、前記可変容量オイルポンプの冷却油の吐出圧を可変制御する制御手段を備えた可変容量オイルポンプの制御方法であって、
前記制御手段は、
前記内燃機関の回転数の上昇にしたがって、前記可変容量オイルポンプから吐出される冷却油の前記吐出圧を上昇させるように調整し、
前記吐出圧が所定の圧力に達すると、前記内燃機関の回転数が上昇したとしても前記可変容量オイルポンプから吐出される冷却油の前記吐出圧を上昇させないように調整する
ことを特徴とする可変容量オイルポンプの制御方法。 - 請求項8に記載の可変容量オイルポンプの制御方法において、
前記制御手段は、
前記所定の吐出圧として、前記オイルジェット機構から噴射された冷却油の冷却油流が広がって拡散状態に至る吐出圧(以下、拡散吐出圧と表記する)を予め設定する
ことを特徴とする可変容量オイルポンプの制御方法。 - 請求項9に記載の可変容量オイルポンプの制御方法において、
前記制御手段は、
前記内燃機関の運転状態に基づいて、前記可変容量オイルポンプの前記吐出圧を設定し、
前記オイルジェット機構を動作させる運転状態になると、前記可変容量オイルポンプの前記吐出圧を前記オイルジェット機構が動作できる前記吐出圧に設定し、
前記可変容量オイルポンプの前記吐出圧が前記拡散吐出圧に達すると、前記可変容量オイルポンプの前記吐出圧を、前記拡散吐出圧、或いは前記拡散吐出圧より所定圧だけ低い前記吐出圧に変更する
ことを特徴とする可変容量オイルポンプの制御方法。 - 請求項10に記載の可変容量オイルポンプの制御方法において、
前記制御手段は、
冷却油の油温を検出し、
検出された前記油温が高くなるにしたがって、前記拡散吐出圧を低く補正する
ことを特徴とする可変容量オイルポンプの制御方法。 - 請求項10に記載の可変容量オイルポンプの制御方法において、
前記制御手段は、
前記内燃機関の燃焼状態を検出し、
検出された焼状態から異常燃焼が発生する状態が検出されると、現在の前記吐出圧を所定圧だけ高く設定し、
この高く設定された前記吐出圧が前記拡散吐出圧に達すると、高く設定された前記吐出圧を、前記拡散吐出圧、或いは前記拡散吐出圧より所定圧だけ低い前記吐出圧に変更する
ことを特徴とする可変容量オイルポンプの制御方法。 - 請求項11に記載の可変容量オイルポンプの制御方法において、
前記制御手段は、
少なくとも前記ピストンの温度を推定するか、或いはノッキングを検出して異常燃焼を検出し、
異常燃焼が発生する状態が検出されると、現在の前記吐出圧を所定圧だけ高く設定し、
この高く設定された前記吐出圧が前記拡散吐出圧に達すると、高く設定された前記吐出圧を、前記拡散吐出圧、或いは前記拡散吐出圧より所定圧だけ低い前記吐出圧に変更する
ことを特徴とする可変容量オイルポンプの制御方法。 - 請求項12に記載の可変容量オイルポンプの制御方法において、
前記制御手段は、
異常燃焼状態が発生する毎に、現在の前記吐出圧に前記所定圧を加算して前記吐出圧を設定する
ことを特徴とする可変容量オイルポンプの制御方法。 - 請求項13に記載の可変容量オイルポンプの制御方法において、
前記制御手段は、
負荷と回転数に基づいて前記ピストンの温度を求めるか、或いは冷却水、排気ガス温度、及び冷却油温度の1つ以上の温度から前記ピストンの温度を求める
ことを特徴とする可変容量オイルポンプの制御方法。
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