JP2019157796A - 点火装置、及びそれを備えたエンジン - Google Patents
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Abstract
Description
当該プレチャンバープラグは、そのプラグカバーに単数又は複数の連通孔を設けて構成され、当該連通孔が点火室と燃焼室とを連通するように構成されている。当該連通孔は、吸気行程において燃焼室に吸気された燃焼用空気と燃料との混合気を、主に圧縮行程において燃焼室から点火室へ流入させると共に、燃焼膨張行程において点火室内で混合気が点火されることにより形成された燃焼火炎を、点火室から燃焼室へ噴出させる。燃焼室では、連通孔から噴出された燃焼火炎により混合気が燃焼することとなる(特許文献1を参照)。
一方、特許文献2に記載の如く、燃焼室と連通する点火室の点火点にレーザー光を集光可能なレーザー点火型エンジンが知られている。
当該レーザー点火型エンジンでは、所望の点火タイミングにおいて、高密度のレーザー光を点火点に集光することで、所望の点火タイミングにて点火室の点火点にて点火するものである。
一方で、上記特許文献2に開示のレーザー点火型エンジンでは、点火室内にプラグの接地電極が存在しないため、過早着火の発生を回避できる。
ただし、当該特許文献2には、その〔0034〕段落に以下の点が開示されている。
『図2は、本発明に係るレーザー点火プラグ100の別の実施の形態を示している。本実施の形態では、本発明に係る副室モジュール200は、鋼及び銅からなる複合材料を有している。図2から看取されるように、副室モジュール200の主要な部材202は、銅複合材料から製造されている。その結果、最適化された熱伝導が副室モジュール200内に生成される。これにより、特に、副室モジュール200の燃焼室側の表面が過度に強く加熱されてグロー着火あるいは自己着火が発生し得るという問題は回避される。』
即ち、当該特許文献2に開示の技術にあっては、副室(点火室に相当)を構成する部材の昇温を避ける材料として、比較的高い熱伝導性の材料が採用され、熱をシリンダヘッド側へ逃がす構成が採用されている。
このような構成にあっては、過早着火は好適に防止できるものの、エンジンの起動時や異常燃焼時においては、点火室の昇温が妨げられることにより、着火性が安定性せず、改善の余地があった。
点火点を覆い点火室を形成する点火点カバー部を備え、装着対象のエンジンのシリンダヘッドに前記点火点カバー部を装着した状態において、ピストンに面する燃焼室と前記点火点カバー部内に形成された前記点火室とを連通する連通孔が前記点火点カバー部に設けられ、前記点火点カバー部に設けられるレーザー光透過窓を介して前記点火点にレーザー光を集光して点火するレーザー光照射機構を備えた点火装置であって、その特徴構成は、
前記点火点カバー部のうち、少なくとも前記点火室の内面を構成する内壁部位は、前記シリンダヘッドを構成する材料よりも熱伝導性の低い低熱伝導性材料から成る点にある。
このような状態で、点火室の内壁を構成する点火点カバー部の内壁部位を、シリンダヘッドを構成する材料よりも熱伝導性の低い低熱伝導性材料から構成することで、従来技術の如く、点火室の内部の昇温を妨げることがない。これにより、例えば、エンジンの起動時で点火室内の温度が低い場合や、エンジンの異常燃焼時で点火室内において温度降下が発生したりする場合等で、点火室内での着火が安定しないときにも、点火室の昇温が促進され点火室内の温度を比較的高温に保つことで、着火の安定性を高めることができる。
結果、過早着火を適切に防止しながらも、副室内の温度を高め、点火室での着火の安定性を高め、点火室から燃焼室への火炎ジェットを良好に保持して、燃焼室での燃焼改善を図ることができる点火装置を実現できる。
前記シリンダヘッドは、鉄を主成分とする合金から構成されている点にある。
例えば、点火点カバー部を構成する低熱伝導性材料としては、セラミックを好適に用いることができ、より詳細には、ジルコニアを主成分とするセラミックを用いることが好ましい。
当該低熱伝導性材料は、例えば、その熱伝導率が0.50W/m・K以上16.30W/m・K以下のものが好適に採用される。
前記レーザー光透過窓には、前記点火室で形成される火炎ジェット及び燃焼排ガスの通過を阻止すると共にレーザー光を集光する集光レンズが設けられ、
前記点火点カバー部の前記レーザー光透過窓に前記集光レンズを支持固定する支持固定部材は、前記低熱伝導性材料にて構成されている点にある。
更に、点火点カバー部20に覆われる点火室14は、シリンダヘッド6から燃焼室3へ向かう延設方向に沿って延設され、当該実施形態にあっては、延設方向に沿う軸(点火室14の中心軸α)は、燃焼室3の中心軸αに一致した状態で設けられている。
当該実施形態にあっては、点火点カバー部20の点火点カバー基端部22の内部空間(点火点カバー部20を貫通して設けられるレーザー光透過窓の一例)を介して高出力のパルスレーザー光を点火室14の内部に集光するレーザー光照射機構30を、レーザー光の光軸が燃焼室3と点火室14とを通る状態で備えている。より詳細には、レーザー光照射機構30は、光軸を延設方向に沿わせる状態、即ち、点火室14の中心軸αに沿わせる状態で配設されている。
レーザー光照射機構30は、詳細な図示は省略するが、エンジン100に対して組み付けられており、エンジン100と共に一体振動するように配設されている。
そして、点火点カバー部20とレーザー光照射機構30とから点火装置50が構成されている。
当該実施形態にあっては、点火点カバー部20及び集光レンズ34を支持する支持固定部材32の双方を低熱伝導性材料から構成している。点火点カバー部20及び支持固定部材32の両者は、例えば、セラミックから構成することができ、具体的には、ジルコニアを主成分とするセラミック(例えば、3.00W/m・K程度の熱伝導率を有するもの)から構成することができる。その他の材料としては、例えば、SUS301S(16.30W/m・Kの熱伝導率を有するもの)に代表されるステンレスから構成することもできる。
(1)上記実施形態では、シリンダヘッド6を鉄を主成分とする合金から構成する例を示した。
近年は、軽量化等の目的から、シリンダヘッド6がアルミ等で構成される場合も多いが、本願にあっても、シリンダヘッド6をアルミ等の比較的熱伝導性の高い材料から構成しても構わない。
また、点火室14の中心軸と光軸も、一致していなくても構わない。
3 :燃焼室
6 :シリンダヘッド
14 :点火室
15 :連通孔
20 :点火点カバー部
25 :低熱伝導性材料
30 :レーザー光照射機構
32 :支持固定部材
34 :集光レンズ
50 :点火装置
100 :エンジン
G :燃料
P :点火点
Claims (7)
- 点火点を覆い点火室を形成する点火点カバー部を備え、装着対象のエンジンのシリンダヘッドに前記点火点カバー部を装着した状態において、ピストンに面する燃焼室と前記点火点カバー部内に形成された前記点火室とを連通する連通孔が前記点火点カバー部に設けられ、前記点火点カバー部に設けられるレーザー光透過窓を介して前記点火点にレーザー光を集光して点火するレーザー光照射機構を備えた点火装置であって、
前記点火点カバー部のうち、少なくとも前記点火室の内面を構成する内壁部位は、前記シリンダヘッドを構成する材料よりも熱伝導性の低い低熱伝導性材料から成る点火装置。 - 前記シリンダヘッドは、鉄を主成分とする合金から構成されている請求項1に記載の点火装置。
- 前記低熱伝導性材料は、セラミックから構成されている請求項1又は2に記載の点火装置。
- 前記低熱伝導性材料は、ジルコニアを主成分とするセラミックから構成されている請求項1〜3の何れか一項に記載の点火装置。
- 前記低熱伝導性材料は、その熱伝導率が、0.50W/m・K以上16.30W/m・K以下である請求項1〜4の何れか一項に記載の点火装置。
- 前記レーザー光透過窓には、前記点火室で形成される火炎ジェット及び燃焼排ガスの通過を阻止すると共にレーザー光を集光する集光レンズが設けられ、
前記点火点カバー部の前記レーザー光透過窓に前記集光レンズを支持固定する支持固定部材及び前記集光レンズの双方は、前記低熱伝導性材料にて構成されている請求項1〜5の何れか一項に記載の点火装置。 - 請求項1〜6の何れか一項に記載の点火装置を備えたエンジン。
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