JP2019157356A - 車両用ドア開閉装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成でコイルスプリングを適切にガイド可能とする。【解決手段】車両用ドア開閉装置の支持部材は、モータを有する駆動ユニットが収容された筒状の第1ハウジングと、第1ハウジングの外径よりも大きな内径を有すると共に開口端に第1ハウジングの端部が挿入され、第1ハウジングに対して軸方向に相対移動が可能な筒状の第2ハウジングと、第1ハウジングの端部に回転可能に支持されて駆動ユニットの駆動により回転するスピンドルと、第2ハウジング内に固定されスピンドルに螺合するナットが取り付けられたガイドと、第1ハウジングの端部の端面で支持されると共に第2ハウジングの内周面に囲まれるようにガイドの外側に配設され、第1ハウジングおよび第2ハウジングを互いに離間する方向に付勢するコイルスプリングと、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、車両用ドア開閉装置に関する。
従来、この種の車両用ドア開閉装置としては、伸縮を伴ってドアの開閉を支持する支持部材を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の支持部材は、軸方向に相対移動が可能に配置された円筒状の第1ハウジングおよび第2ハウジングと、第1ハウジング内に回転自在に支持されたスピンドルと、スピンドルを回転駆動するモータと、第2ハウジング内に同軸固定されスピンドルが挿入されるガイド管と、ガイド管に取り付けられスピンドルに螺合するスピンドルナットと、ガイド管の外周に配置される弾性部材としてのコイルスプリングと、を備える。この支持部材は、モータの駆動によりスピンドルを回転させることでスピンドルナットの移動を伴って第1ハウジングと第2ハウジングとが重なり合うように相対移動することにより伸縮し、軸長を縮めることでドアを閉動作させ、軸長を伸ばすことでドアを開動作させる。また、コイルスプリングにより第1ハウジングと第2ハウジングとを互いに離間する方向の弾性力を付与することで、支持部材の軸長を維持してドアの開位置を保持する保持力を発生させている。
特開2014−101637号公報
ところで、上述した車両用ドア開閉装置において、支持部材の収縮によって圧縮されたコイルスプリングにねじれが生じて支持部材の内部に当接することがある。また、支持部材の収縮量の変化などにより、コイルスプリングのねじれ方が急激に変化し、コイルスプリングが支持部材の内部に勢いよく当接して異音が生じることもある。そのようなことのないように、適切な隙間をもってコイルスプリングをガイドすることが好ましい。しかしながら、上述した車両用ドア開閉装置の支持部材では、第1ハウジングと第2ハウジングとが重なり合うものであり、第2ハウジングの内径が第1ハウジングの外径よりも大きくなるから、第2ハウジングの内径とコイルスプリングの外径との隙間を抑えた寸法に設定することは困難である。また、第1ハウジングの内径でコイルスプリングの外径をガイドすると共にガイド管の外径でコイルスプリングの内径をガイドすることになるから、各部材の内外径の設計に制約が生じるだけでなく、コイルスプリングの外径のガイドと内径のガイドとが切り替わる箇所が生じて適切なガイドが困難となってしまう。
本発明の車両用ドア開閉装置は、簡易な構成でコイルスプリングを適切にガイド可能とすることを主目的とする。
本発明の車両用ドア開閉装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の車両用ドア開閉装置は、車体とドアとの間に介在され、伸縮を伴って前記ドアを開閉可能に支持する支持部材を備える車両用ドア開閉装置であって、前記支持部材は、モータを有する駆動ユニットが収容された筒状の第1ハウジングと、前記第1ハウジングの外径よりも大きな内径を有すると共に開口端に前記第1ハウジングの端部が挿入され、前記第1ハウジングに対して軸方向に相対移動が可能な筒状の第2ハウジングと、前記第1ハウジングの前記端部に回転可能に支持されて前記駆動ユニットの駆動により回転するスピンドルと、前記第2ハウジング内に固定され前記スピンドルに螺合するナットが取り付けられたガイドと、前記第1ハウジングの前記端部の端面で支持されると共に前記第2ハウジングの内周面に囲まれるように前記ガイドの外側に配設され、前記第1ハウジングおよび前記第2ハウジングを互いに離間する方向に付勢するコイルスプリングと、を備えることを要旨とする。
本発明の車両用ドア開閉装置では、筒状の第1ハウジングおよび第2ハウジングを互いに離間する方向に付勢するコイルスプリングが、第1ハウジングの端部の端面で支持されると共に第2ハウジングの内周面に囲まれるようにガイドの外側に配設されている。このため、第2ハウジングは、コイルスプリングの略全長に亘ってコイルスプリングの外径(外周面)を内周面でガイドすることができる。これにより、コイルスプリングの外周面と第2ハウジングの内周面との隙間を一定に保ってガイドすることができる。このため、隙間を調整する部材などを用いることなくコイルスプリングを適切にガイドして、コイルスプリングのねじれにより異音などが生じるのを抑制することができる。したがって、簡易な構成でコイルスプリングを適切にガイド可能とすることができる。
本発明の車両用ドア開閉装置において、前記第1ハウジングおよび前記第2ハウジングは、樹脂により筒状に形成され、前記ガイドは、金属により筒状に形成され、金属により筒状に形成されて前記第1ハウジングの前記端部に前記スピンドルと同軸に固定され、前記ガイドに対して軸方向に相対移動が可能な第2ガイドと、を備え、前記ガイドおよび前記第2ガイドは、前記スピンドルの回転方向に対して相対回転が不能に構成されるものとしてもよい。こうすれば、第1ハウジングおよび第2ハウジングを樹脂製として支持部材の重量を抑制することができるから、コイルスプリングを適切にガイド可能としつつ軽量化を図った構成とすることができる。
本発明の車両用ドア開閉装置において、前記第1ハウジングおよび前記第2ハウジングは、金属により筒状に形成されると共に前記スピンドルの回転方向に対して相対回転が不能に構成されるものとしてもよい。こうすれば、第1ハウジングおよび第2ハウジングの相対回転を不能とするための別部材を設ける必要がないから、コイルスプリングを適切にガイド可能としつつ部品点数を抑えた構成とすることができる。
車両用ドア開閉装置10の外観を示す外観図である。 第1実施例の支持部材20の外観を示す外観図である。 支持部材20の構成を示す構成図である。 図3のB−B断面図である。 支持部材20の一部を拡大して示す構成図である。 第2実施例の支持部材120の外観を示す外観図である。 支持部材120の構成を示す構成図である。 図7のD−D断面図である。 比較例の支持部材220の外観を示す外観図である。 支持部材220の構成を示す構成図である。
本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
[第1実施例]
図1は車両用ドア開閉装置10の外観を示す外観図であり、図2は第1実施例の支持部材20の外観を示す外観図であり、図3は支持部材20の構成を示す構成図であり、図4は図3のB−B断面図であり、図5は支持部材20の一部を拡大して示す構成図である。なお、図3は図2のA−A断面図である。
第1実施例の車両用ドア開閉装置10は、図1に示すように、車体1とドア2との間に介在する2つの支持部材20,20Bを備え、支持部材20に内蔵するアクチュエータにより支持部材20を伸縮させることによってドア2を開閉するパワードア装置として構成されている。ドア2は、本実施例では、上端部がヒンジ4を介して車体1の後部に取り付けられ、ヒンジ4を支点として上下方向に回動可能な跳ね上げ式のバックドアとして構成されている。2つの支持部材20,20Bは、それぞれ車幅方向の左右両端に取り付けられており、ドア2を左右両端で支持する。支持部材20は、アクチュエータとしてのモータの回転運動を直動運動に変換することにより伸縮するよう構成されている。また、支持部材20Bは、アクチュエータを内蔵しておらず、支持部材20によるドア2の開閉をアシストするものであり、詳細な説明は省略する。
支持部材20は、図2〜図5に示すように、底付き円筒形状の樹脂製の第1ハウジング30と、第1ハウジング30の外径よりも若干大きい内径を有し第1ハウジング30の端部が挿入される底付き円筒形状の樹脂製の第2ハウジング40と、第1ハウジング30と第2ハウジング40とを互いに離間する方向に付勢するスプリング(圧縮コイルスプリング)22とを備える。支持部材20は、第1ハウジング30および第2ハウジング40を互いに重ね合わせた状態で軸方向に相対移動することによって伸縮する。第1ハウジング30および第2ハウジング40には、車体1およびドア2にそれぞれ固定されたボールスタッドの球頭部(図示略)が嵌合されるソケット31,41が設けられている。ソケット31,41とボールスタッドは、球継手を構成し、車体1およびドア2に対して支持部材20(第1ハウジング30および第2ハウジング40)の両端部を揺動可能に連結する。
支持部材20は、螺旋状の溝が軸方向のほぼ全域に亘って形成されたスピンドル32を備えており、スピンドル32を回転駆動する駆動ユニット50が第1ハウジング30内に収容されている。スピンドル32の先端部32a(第2ハウジング40側の端部)には、外周面から径方向外側に向かって突出した環状のストッパ34が設けられている。また、スピンドル32の基端部32b(駆動ユニット50側の端部)は、駆動ユニット50のベアリング55によって回転自在に支持されている。
駆動ユニット50は、図5に示すように、モータ52と、モータ52の回転を減速してスピンドル32に伝達する減速ギヤ(遊星歯車)54とを備える。なお、モータ52は、永久磁石が取り付けられたロータと、三相コイルが巻回されたステータとを備える永久磁石式同期モータとして構成されている。
この駆動ユニット50は、固定部材56により第1ハウジング30内に位置決め固定される。この固定部材56は、スピンドル32の基端部32bを挿通可能な中心孔が形成され、内周面にベアリング55が配置されると共に第1ハウジング30の開口端部にカシメにより固定される大径部56aと、大径部56aよりも小さな外径に形成された小径部56bとを有する段付き円筒状の金属製の部材である。固定部材56の大径部56aは、軸方向において一部が第1ハウジング30の開口端部から突出した状態で固定されており、その突出部分の外周面には当該外周面から径方向内側に窪む周溝57が全周にわたって形成されている。突出部分の外周面は、第2ハウジング40の内周面と向かい合っており、周溝57には、Oリングなどのリング状のシール部材であるシールリング58が嵌め込まれて配置されている。シールリング58は、大径部56aの外径よりも若干大きな外径に形成されており、周溝57に嵌め込まれた状態で第2ハウジング40の内周面に押し潰されるように接触して当該内周面に摺接することで、第2ハウジング40の内周面との隙間をシールする。また、固定部材56は、大径部56aと小径部56bとの段差部の環状面56cで、図示しないワッシャなどを介してスプリング22を支持している。
また、支持部材20は、図2に示すように、円筒形状の金属製のスピンドルガイド42およびスライドガイド36を第2ハウジング40内に備える。スピンドルガイド42は、内径がスピンドル32の外径よりも大きく形成されており、一端側が開口されると共に他端側が第2ハウジング40に同軸固定されている。スピンドルガイド42は、開口端からスピンドル32の先端部32aが挿入されスピンドル32の軸方向の相対移動をガイドする。スピンドルガイド42の開口端付近の内周面には、スピンドル32に螺合するスピンドルナット44が固定されている。スライドガイド36は、内径がスピンドルガイド42の外径よりも若干大きく形成されており、一端側が開口されると共に他端側が固定部材56の小径部56bに固定されることで第1ハウジング30に同軸固定される。スライドガイド36は、開口端からスピンドルガイド42の開口端部が挿入され軸方向の相対移動をガイドする。また、スピンドルナット44は、スピンドルガイド42の開口から一部が突出している。このスピンドルナット44の突出部の外周面には、図4に示すように、周方向に等間隔に突出し軸方向に延びる複数(ここでは4つ)のスプライン突部44aが形成されており、スライドガイド36は、スプライン突部44aと噛み合う複数(ここでは4つ)のスプライン溝36aが内周面に形成されている。これにより、スピンドルナット44が固定されるスピンドルガイド42とスライドガイド36は、軸方向に相対移動が可能で且つ相対回転が不能に係合される。なお、このようなスプライン突部がスピンドルガイド42の外周面に形成されるものなどとしてもよい。
これらのことから、スピンドル32とスピンドルナット44は、相対的な回転運動と直動運動とを相互に変換する回転直動変換機構を構成する。また、スピンドル32は第1ハウジング30内に回転自在に支持され、スピンドルガイド42は第2ハウジング40に同軸固定され、スライドガイド36は第1ハウジング30に同軸固定されているから、スピンドル32とスピンドルガイド42との軸方向の相対移動に伴って、スライドガイド36とスピンドルガイド42とが軸方向に相対移動することで第1ハウジング30と第2ハウジング40とが軸方向に相対移動する。即ち、支持部材20が伸縮することになる。
また、第2ハウジング40の内周面とスライドガイド36の外周面との間および第2ハウジング40の内周面とスピンドルガイド42の外周面との間には、上述したスプリング22が配置されている。即ち、スプリング22は、第2ハウジング40の内周面に囲まれるように配置されている。このため、本実施形態では、第2ハウジング40は、スプリング22の全長にわたるガイド範囲GR(図3参照)において、内周面でスプリング22の外径をガイドするものとなる。
次に、こうして構成された実施例の車両用ドア開閉装置10の動作について説明する。ドア2の開閉は、駆動ユニット50(モータ52)の駆動や操作者の手動によって行うことができる。駆動ユニット50の駆動によってドア2を開閉する場合、ドア2の開放は、モータ52を第1方向(正回転方向)に回転駆動することにより行われる。モータ52が第1方向に回転駆動されると、モータ52からのトルクが減速ギヤ54で増幅されてスピンドル32に伝達され、スピンドル32を第1方向に回転させる。スピンドル32が第1方向に回転すると、スピンドル32の回転運動が支持部材20を伸張させる方向のスピンドルナット44の直動運動に変換される。これにより、支持部材20が伸張して、ドア2を開放する。一方、ドア2の閉鎖は、モータ52を第2方向(逆回転方向)に回転駆動することにより行われる。モータ52が第2方向に回転駆動されると、モータ52からのトルクが減速ギヤ54で増幅されてスピンドル32に伝達され、スピンドル32を第2方向に回転させる。スピンドル32が第2方向に回転すると、スピンドル32の回転運動が支持部材20を収縮させる方向のスピンドルナット44の直動運動に変換される。これにより、支持部材20が収縮して、ドア2を閉鎖する。
このような支持部材20の伸縮に伴ってスプリング22も伸縮することになるが、スプリング22の収縮(圧縮)に伴って、スプリング22にねじれが生じることがある。そのようなねじれについて比較例を用いて説明する。ここで、図9は比較例の支持部材220の外観を示す外観図であり、図10は比較例の支持部材220の構成を示す構成図である。なお、図10は図9のE−E断面図である。この比較例では、実施例と同様の構成については同じ符号を付して説明を省略する。支持部材220は、底付き円筒形状の金属製の第1ハウジング230および第2ハウジング240を備え、実施例と異なり両ハウジングが近い長さに形成されており、両ハウジングの開口端部が互いに重なり合うように相対移動する。第2ハウジング240には、第1ハウジング230の外周面に形成された図示しないスプライン突部に噛み合うスプライン溝240aが形成されており、これにより第1ハウジング230と第2ハウジング240とが軸方向に相対移動が可能で且つ相対回転が不能となる。このため、支持部材220は、実施例と異なりスライドガイド36を備えておらず、スピンドル32に螺合するスピンドルナット244やスピンドルガイド242にはスプラインは形成されていない。支持部材220は、スピンドル32とスピンドルガイド242との軸方向の相対移動に伴って、第1ハウジング230と第2ハウジング240とが軸方向に相対移動することで伸縮する。
この比較例の支持部材220において、第1ハウジング230および第2ハウジング240が互いに重なり合う部分では、図10中の拡大図に示すように、スプリング22の外径(外周面)に対し、第2ハウジング240の内周面が第1ハウジング230の内周面よりも離間するものとなる。具体的には、第1ハウジング230の厚み(板厚)と、両ハウジング間の隙間とを合わせた分だけ、第2ハウジング240の内周面が第1ハウジング230の内周面よりも離間する。このため、比較例において、第1ハウジング230の内周面と第2ハウジング240の内周面とでスプリング22をガイドするものとすると、第2ハウジング240の内周面によるガイド部分においてスプリング22の径方向への移動量が大きくなって、上述したスプリング22のねじれを抑制することができない場合がある。その場合、スプリング22の収縮の変化に伴って、ねじれ箇所やねじれの方向が急激に変化するなどスプリング22の挙動が不安定となることがある。また、それだけでなく、スプリング22が第2ハウジング240の内周面に衝突して異音が生じることもある。
このため、比較例では、第2ハウジング240の内周面よりもスプリング22までの距離の近いスピンドルガイド242の外周面によってスプリング22の内径をガイド範囲GR1に亘ってガイドすると共に、第1ハウジング230の内周面によってスプリング22の外径をガイド範囲GR2に亘ってガイドするように設計するものとしている。また、スピンドルガイド242の外周面にはスプリング22との隙間を詰める円筒状の隙詰め部材243を取り付けることで、スプリング22のねじれの発生を抑制している。しかしながら、このような構成では、スプリング22の内外径を適切にガイドしつつガイド範囲GR1,GR2の重複箇所でスプリング22を必要以上に拘束しないように、第1ハウジング230やスピンドルガイド242、スプリング22の寸法を設計する必要があるから、設計上の制約が多いものとなる。また、隙詰め部材243を取り付けるなど、部品点数が増加してコスト増にも繋がってしまう。
これに対して、本実施例では、上述したように、第2ハウジング40がスプリング22の全長に対応するガイド範囲GRに亘ってスプリング22の外径をガイドするから、スプリング22の外径(外周面)と第2ハウジング40の内周面との隙間を一定の寸法に保って適切にガイドすることが可能となる。このため、スプリング22のねじれの発生やねじれによる異音の発生を適切に抑制することが可能となる。また、スプリング22のガイドに関しては、第2ハウジング40の内径寸法を適切に設計すればよいから、設計の自由度を高めることができ、隙詰め部材なども不要とすることができる。なお、第2ハウジング40でスプリング22の全長をガイドする構成とすることにより、比較例に比して支持部材20のストローク量が少なくなる傾向にあるが、これについては次のようにして対応することができる。例えば、スプリング22の全長(巻き数)を減らして必要なストローク量を少なくすると共に、スプリング22以外に第1ハウジング30および第2ハウジング40を互いに離間する方向の保持力を発生させる構成とすることができる。そのような構成としては、例えば、スプリング22の全長(巻き数)を減らして生じた空間を利用して、スピンドル32の一方向(閉方向)の回転に抵抗を付与するワンウェイクラッチやスピンドル32の回転に対して摩擦による抵抗や磁気吸引力による抵抗などを付与する抵抗付与部材などを追加する構成や、コギングトルクが大きくなるようにモータ52を大型化する構成、スプリング22とダンパ機構(例えばガス式やオイル式など)とを併用する構成などを例示することができる。
以上説明した車両用ドア開閉装置10によれば、筒状の第1ハウジング30および第2ハウジング40を互いに離間する方向に付勢するスプリング22が、第1ハウジング30の固定部材56の端面である環状面56cで支持されて、スピンドルガイド42の外周面と第2ハウジング40の内周面との間に配設されている。このため、第2ハウジング40が、スプリング22の略全長を内周面でガイドすることができる。したがって、スプリング22の外周面と第2ハウジング40の内周面との間隔を一定に保ってガイドすることができるから、隙間を調整する部材などを用いることなくスプリング22を適切にガイドしてねじれなどを抑制することができる。また、スプリング22の内外径の両方でガイドするものに比して、スプリング22の設計の自由度を高めることもできる。
また、第1ハウジング30と第2ハウジング40を樹脂製とし、スピンドルガイド42とスライドガイド36を金属製として相対回転不能に構成するから、支持部材20の全体の重量を抑制することができる。このため、スプリング22を適切にガイド可能としつつ軽量化を図った構成とすることができる。
[第2実施例]
次に、第2実施例の車両用ドア開閉装置について説明する。第2実施例の車両用ドア開閉装置は、図示は省略するが、第1実施例と同様に車体1とドア2との間に介在する2つの支持部材120,20Bとを備える。第2実施例の支持部材120は、第1実施例の支持部材20や比較例の支持部材220と同様の構成については同じ符号を付して説明を省略する。図6は第2実施例の支持部材120の外観を示す外観図であり、図7は支持部材120の構成を示す構成図であり、図8は図7のD−D断面図である。なお、図7は図6のC−C断面図である。
図6に示すように、第2実施例の支持部材120では、第1ハウジング130および第2ハウジング140が金属製である点で、第1ハウジング30および第2ハウジング40と異なっている。また、図8に示すように、第2ハウジング140には、第1ハウジング130の外周面に形成されたスプライン突部130aに噛み合うスプライン溝140aが形成されており、これにより第1ハウジング130と第2ハウジング140とが相対回転不能となる。このため、支持部材120は、比較例の支持部材220と同様に、スライドガイド36を備えず、スピンドルガイド142にはスプラインは形成されていない。なお、スピンドルガイド142には、スピンドル32に螺合するスピンドルナット144が固定されている。支持部材120は、スピンドル32とスピンドルガイド142との軸方向の相対移動に伴って、第1ハウジング130と第2ハウジング140とが軸方向に相対移動することで伸縮する。
第2実施例の支持部材120では、第2ハウジング140がスプリング22の全長にわたるガイド範囲GR(図7参照)において、スプリング22の外径をガイドする。このため、第1実施例と同様に、スプリング22の外周面と第2ハウジング140の内周面との間隔を一定に保ってガイドすることができるから、隙間を調整する部材などを用いることなくスプリング22を適切にガイドしてねじれなどが生じるのを抑制することができる。また、スプリング22の内外径の両方でガイドするものに比して設計の自由度を高めることもできる。また、第1ハウジング130と第2ハウジング140とが相対回転不能に構成され、スライドガイド36を備える必要がないから、スプリング22を適切にガイド可能としつつ部品点数を抑えた構成とすることができる。
第1実施例や第2実施例では、ドア2の開閉を支持する2つの支持部材20(120),20Bを備えるものとしたが、支持部材を1つだけ備えるものとしてもよいし、3つ以上備えるものとしてもよい。
第1実施例や第2実施例では、本発明の車両用ドア開閉装置を、車体1の後部に設けられたバックドアを開閉するものに適用したが、その他の車両用ドアの開閉に適用するものとしてもよい。
第1実施例および第2実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。第1実施例および第2実施例では、支持部材20,120が「支持部材」に相当し、第1ハウジング30,130が「第1ハウジング」に相当し、第2ハウジング40,140が「第2ハウジング」に相当し、スピンドル32が「スピンドル」に相当し、スピンドルガイド46が「ガイド」に相当し、スプリング22が「コイルスプリング」に相当する。また、第1実施例では、スライドガイド36が「第2ガイド」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、車両用ドア開閉装置の製造産業などに利用可能である。
1 車体、2 ドア、4 ヒンジ、10 車両用ドア開閉装置、20,20B,120,220 支持部材、22 コイルスプリング、30,130,230 第1ハウジング、31 ソケット、32 スピンドル、32a 先端部、32b 基端部、34 ストッパ、36 スライドガイド、36a スプライン溝、40,140,240 第2ハウジング、41 ソケット、42,142,242 スピンドルガイド、44,144,244 スピンドルナット、44a スプライン突部、50 駆動ユニット、52 モータ、54 減速ギヤ、55 ベアリング、56 固定部材、56a 大径部、56b 小径部、56c 環状面、57 周溝、58 シールリング、130a スプライン突部、140a,240a スプライン溝、243 隙詰め部材、GR,GR1,GR2 ガイド範囲。

Claims (3)

  1. 車体とドアとの間に介在され、伸縮を伴って前記ドアを開閉可能に支持する支持部材を備える車両用ドア開閉装置であって、
    前記支持部材は、
    モータを有する駆動ユニットが収容された筒状の第1ハウジングと、
    前記第1ハウジングの外径よりも大きな内径を有すると共に開口端に前記第1ハウジングの端部が挿入され、前記第1ハウジングに対して軸方向に相対移動が可能な筒状の第2ハウジングと、
    前記第1ハウジングの前記端部に回転可能に支持されて前記駆動ユニットの駆動により回転するスピンドルと、
    前記第2ハウジング内に固定され前記スピンドルに螺合するナットが取り付けられたガイドと、
    前記第1ハウジングの前記端部の端面で支持されると共に前記第2ハウジングの内周面に囲まれるように前記ガイドの外側に配設され、前記第1ハウジングおよび前記第2ハウジングを互いに離間する方向に付勢するコイルスプリングと、
    を備える車両用ドア開閉装置。
  2. 請求項1に記載の車両用ドア開閉装置であって、
    前記第1ハウジングおよび前記第2ハウジングは、樹脂により筒状に形成され、
    前記ガイドは、金属により筒状に形成され、
    金属により筒状に形成されて前記第1ハウジングの前記端部に前記スピンドルと同軸に固定され、前記ガイドに対して軸方向に相対移動が可能な第2ガイドと、
    を備え、
    前記ガイドおよび前記第2ガイドは、前記スピンドルの回転方向に対して相対回転が不能に構成される
    車両用ドア開閉装置。
  3. 請求項1に記載の車両用ドア開閉装置であって、
    前記第1ハウジングおよび前記第2ハウジングは、金属により筒状に形成されると共に前記スピンドルの回転方向に対して相対回転が不能に構成される
    車両用ドア開閉装置。
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