JP2006038145A - 電磁式緩衝器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電磁式緩衝器において、伸縮ストロークのストローク端の規制、ストローク端での衝撃を吸収するためのストッパ手段を無理なく設けること。
【解決手段】 電磁式緩衝器10において、ボールねじ軸40のボールねじナット30を通ってダンパケース11の内部に突出する端部をベアリング80で支持し、このベアリング80を保持するベアリングホルダ81をダンパケース11に回り止めかつ摺動自在に支持し、ダンパケース11の底面と、これに相対するベアリングホルダ81の端面の一方にバンプラバー90を設け、他方にバンプ受面91Aを設けるもの。
【選択図】 図1

Description

本発明は電磁式緩衝器に関する。
電磁式緩衝器として、特許文献1に記載の如く、ダンパケースに固定したボールねじナットにボールねじ軸を螺合し、ボールねじ軸にモータを結合し、ボールねじナットの直線運動をボールねじ軸の回転運動に変換し、この回転運動をモータシャフトに伝達して当該モータに電磁力を発生させ、この電磁力に起因してモータシャフトの回転に抗するトルクを、ボールねじナットの直線運動を抑制する減衰力として用いるものがある。
特開2004-11754
電磁式緩衝器を用いた車両が路面からの振動等の入力を受けると、ダンパケース及びボールねじナットが、ボールねじ軸に対して上下の伸縮方向に直線運動する。このような電磁式緩衝器では、伸縮ストロークのストローク端の規制、ストローク端での衝撃を吸収するためのストッパ手段が必要になる。
特許文献1のストッパ手段は、ボールねじ軸のまわりで、ボールねじ軸の軸受部材とボールねじナットの間にバンプラバーを設けている。圧縮ストローク端で、ボールねじナットと軸受部材とでバンプラバーを圧縮してストローク端を規制し、ストローク端での衝撃を吸収しようとするものである。
ところが、特許文献1のストッパ手段では、バンプラバーをボールねじ軸のまわりに設けるから、圧縮されたバンプラバーの内径が縮径してボールねじ軸に接触し、バンプラバーが削れる等、破損したり、バンプラバーがボールねじ軸の回転運動を阻害する。
本発明の課題は、電磁式緩衝器において、伸縮ストロークのストローク端の規制、ストローク端での衝撃を吸収するためのストッパ手段を無理なく設けることにある。
請求項1の発明は、ダンパケースに固定したボールねじナットにボールねじ軸を螺合し、ボールねじ軸にモータを結合し、ボールねじナットの直線運動をボールねじ軸の回転運動に変換し、この回転運動をモータシャフトに伝達して当該モータに電磁力を発生させ、この電磁力に起因してモータシャフトの回転に抗するトルクを、ボールねじナットの直線運動を抑制する減衰力として用いる電磁式緩衝器において、ボールねじ軸のボールねじナットを通ってダンパケースの内部に突出する端部をベアリングで支持し、このベアリングを保持するベアリングホルダをダンパケースに回り止めかつ摺動自在に支持し、ダンパケースの底面と、これに相対するベアリングホルダの端面の一方にバンプラバーを設け、他方にバンプ受面を設けるようにしたものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において更に、前記バンプラバー又はバンプ受面が設けられるベアリングホルダの端面が、ベアリングホルダに取着したベアリング抜け止め部材にて構成されるようにしたものである。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において更に、前記ボールねじナットの底面と、これに相対するベアリングホルダの端面の一方にリバウンドラバーを設け、他方にリバウンド受面を設けるようにしたものである。
請求項4の発明は、請求項3の発明において更に、前記リバウンドラバー又はリバウンド受面が設けられるボールねじナットの底面が、ボールねじナットを収納したナットケースにて構成されるようにしたものである。
(請求項1)
(a)バンプラバーをダンパケースの底面と、これに相対するベアリングホルダの端面の一方に設け、他方にバンプ受面を設けた。バンプラバーをボールねじ軸のまわりに設けるものでないから、圧縮ストローク側で圧縮されるバンプラバーがボールねじ軸に干渉することなく、ストローク端の規制、ストローク端での衝撃を吸収する。バンプラバーがボールねじ軸と接触して破損することがなく、ボールねじ軸の回転運動を阻害することもない。
(請求項2)
(b)バンプラバー又はバンプ受面が設けられるベアリングホルダの端面が、ベアリングホルダに取着したベアリング抜け止め部材にて構成されるから、非回転部材たるベアリング抜け止め部材にバンプラバー又はバンプ受面を設けるものになる。従って、バンプラバーは圧縮ストローク端でのバンプ受面との衝合時に圧縮変形だけして、ねじれ変形することがなく、バンプラバーの破損、ボールねじ軸の回転阻害を生じない。
(請求項3)
(c)ボールねじナットの底面と、これに相対するベアリングホルダの端面の一方にリバウンドラバーを設け、他方にリバウンド受面を設けた。伸張ストローク端で圧縮されるリバウンドラバーにより、ストローク端の規制、ストローク端での衝撃を吸収する。
(請求項4)
(d)リバウンドラバー又はリバウンド受面が設けられるボールねじナットの底面が、ボールねじナットを収納したナットケースにて構成される。
図1は電磁式緩衝器を示す全体断面図、図2は図1の上半部を示す断面図、図3は図1の下半部を示す断面図、図4は動力伝達手段を拡大して示す断面図、図5は電磁式緩衝器の作動を示し、(A)は圧縮行程を示す断面図、(B)は伸張行程を示す断面図、図6はストッパ装置を拡大して示す断面図、図7はベアリングホルダを拡大して示す断面図である。
電磁式緩衝器10は、図1、図2、図3に示す如く、例えば車両のサスペンションとして用いられる場合、筒状ダンパケース11の底面を構成するボトムキャップ12に設けた車輪側取付部材13を車輪側に取付け、ベース部材21にマウントラバー22を介して取付けた車体側取付部材23を車体側に取付ける。
ダンパケース11にはボールねじナット30が固定される。本実施例において、ボールねじナット30は、ダンパケース11の上端開口に固定的に嵌着されているナットケース31に挿入され、取付フランジ30Aがナットケース31の上端ボス部にボルト止めされる。
ボールねじナット30にはボールねじ軸40が螺合される。ボールねじ軸40の螺旋状ねじ溝には、ボールねじナット30の内周に設けた螺旋状ボール保持部に循環可能に装填されているボールが嵌合する。ボールねじ軸40は、ダンパケース11の側からベース部材21の中心貫通孔21Aを上方に向けて延在し、ベース部材21の上部に固定されているギヤハウジング51に内蔵の動力伝達手段50を介してモータ60に結合される。動力伝達手段50及びモータ60は車内に配置される。
電磁式緩衝器10にあっては、車両走行中の路面からの突き上げや振動を受けると、ダンパケース11及びボールねじナット30がベース部材21及びギヤハウジング51に支持されているボールねじ軸40に対して上下の伸縮方向に直線移動し、この直線移動がボールねじナット30とボールねじ軸40の組合せによりボールねじ軸40の回転運動に変換され、この回転運動が動力伝達手段50を介してモータシャフト61に伝達されてモータ60に電磁力を発生させる。
モータ60は、不図示の制御回路等に接続されるか、モータ60の各電極同士をつないで閉回路としておき、かつ電磁力に起因するモータシャフト61の回転に抗するトルクを発生するようにしておくことにより、モータ60に電磁力を発生するようにしてある。
モータ60に発生した電磁力に起因してモータシャフト61の回転に抗するトルクは、ボールねじ軸40の回転運動を抑制するから、ボールねじナット30の直線移動を抑制する減衰力として作用し、換言すれば、ベース部材21に対して上下に伸縮するダンパケース11の直線運動を抑制する減衰力として作用する。
モータ60は、電磁力発生源として用いられるものであり、各種モータ、例えば直流モータ、交流モータ、誘導モータ等を採用できる。
以下、(A)動力伝達手段50の構造、(B)ボールねじ軸40の振れ止め構造、(C)ストローク端のストッパ構造について説明する。
(A)動力伝達手段50
動力伝達手段50のギヤハウジング51は、図4に示す如く、ボールねじ軸40の上端部に継手42により結合されたドライブシャフト41をベアリング43により回転自在に支持する。ボールねじ軸40が結合されたドライブシャフト41は、ベアリング43に対し、軸方向に上下動変位可能に支持される。ボールねじ軸41の上端部には、クラッチ70を構成するつば状のクラッチ板71が設けられている。また、動力伝達手段50は、モータ60の回転軸60Aに継手62により前述のモータシャフト61を結合し、このモータシャフト61を上下のベアリング63、64によりギヤハウジング51に回転自在に支持し、モータシャフト61の上下に従動歯車65A、65Bを固定的に備える。
動力伝達手段50は、ボールねじ軸40をクラッチ70により、圧縮行程に対応する第1伝達系50Aと伸張行程に対応する第2伝達系50Bのいずれかに選択的に結合可能にする。第1伝達系50Aは、ボールねじナット30の圧縮方向の直線運動に対応するボールねじ軸40の一方向の回転運動をモータシャフト61に伝達し、第2伝達系50Bは、ボールねじナット30の伸張方向の直線運動に対応するボールねじ軸40の反対方向の回転運動をモータシャフト61に伝達し、両伝達系50A、50Bともモータシャフト61を同一方向に回転させる。このとき、クラッチ70は、ボールねじナット30とボールねじ軸40の運動方向に応じて、ボールねじ軸40を第1伝達系50Aと第2伝達系50Bのいずれか一方に結合可能にする。
具体的には、第1伝達系50Aは、クラッチ70のクラッチ板71に摩擦接触可能にされる駆動歯車52Aと、モータシャフト61に固定される従動歯車65Aとからなる歯車列にて構成される。駆動歯車52Aの支軸53Aはベアリング54Aによりギヤハウジング51に回転自在に支持される。
第2伝達系50Bは、クラッチ70のクラッチ板71に摩擦接触可能にされる駆動歯車52Bと、モータシャフト61に固定される従動歯車65Bと、それら両歯車52B、65Bの間に介在するカウンタ歯車55A、55Bとからなる歯車列にて構成される。駆動歯車52Bの支軸53Bはベアリング54Bによりギヤハウジング51に回転自在に支持される。カウンタ歯車55A、55Bの支軸56は上下のベアリング57、58によりギヤハウジング51に回転自在に支持され、カウンタ歯車55Aは駆動歯車52Bに、カウンタ歯車55Bは従動歯車65Bに噛合う。
尚、第1伝達系50Aと第2伝達系50Bにおいて、駆動歯車52Aと52B、カウンタ歯車55Aと55B、従動歯車65Aと65Bはそれぞれ同一歯数(同一径)をなす。
クラッチ70は、ボールねじナット30の伸縮いずれかの直線運動に起因するボールねじ軸40及びドライブシャフト41の軸方向の上下動変位により、
(a)圧縮行程では、ボールねじ軸40及びドライブシャフト41が上方に押し上げられるから、図5(A)に示す如く、ドライブシャフト41の上端部のクラッチ板71を、第1伝達系50Aにおける駆動歯車52Aの下面に設けた摩擦板faに摩擦結合し、ボールねじ軸40の一方向の回転運動を駆動歯車52Aと従動歯車65Aの噛合いを介してモータシャフト61に伝達し、モータシャフト61を一方向に回転させ、
(b)伸張行程では、ボールねじ軸40及びドライブシャフト41が下方に引き下げられるから、図5(B)に示す如く、ドライブシャフト41の上端部のクラッチ板71を、第2伝達系50Bにおける駆動歯車52Bの上面に設けた摩擦板fbに摩擦結合し、ボールねじ軸40の反対方向の回転運動を駆動歯車52Bとカウンタ歯車55A、カウンタ歯車55Bと従動歯車65Bの噛合いを介してモータシャフト61に伝達するものであり、カウンタ歯車55A、55Bの介在により、モータシャフト61を上述(a)と同一方向に回転させる。
動力伝達手段50は、ギヤハウジング51にクラッチ伝達力アジャスタ72を設けてある。クラッチ伝達力アジャスタ72はギヤハウジング51における駆動歯車52Aの同軸上方に螺着して設けられ、アジャスタ72の押し込みによりベアリング受け72Aによって駆動歯車52Aのベアリング54Aを押し込み、駆動歯車52Aの摩擦板faをクラッチ板71の側に押下し、クラッチ板71との摩擦接触圧を付加可能にする。
動力伝達手段50の第1伝達系50Aと第2伝達系50Bは、ボールねじ軸40の回転を増速してモータシャフト61に伝達する増速機を構成する。
尚、電磁式緩衝器10にあっては、クラッチ70として電磁クラッチを採用し、ボールねじナット30の直線運動に対応する電磁操作により、ボールねじ軸40を第1伝達系50Aと第2伝達系50Bのいずれか一方に結合可能にするものでも良い。
従って、電磁式緩衝器10によれば以下の作用効果を奏する。
(a)ボールねじナット30側に伸縮ストローク方向の急激な切換わりがあっても、モータ60は常に同一方向に回転していて、逆回転する必要がないから、モータ60の慣性力が伸縮ストローク方向の切換わりに対する抵抗になることがなく、ボールねじ軸40はモータ60の慣性力の影響を受けずに回転方向を変更できる。従って、伸縮ストローク方向の急激な切換わりに対する応答性が向上するし、モータ60や動力伝達手段50を保護できる。
(b)クラッチ70によりボールねじ軸40を第1伝達系50Aと第2伝達系50Bのいずれかに選択的に結合可能にし、第2伝達系50Bにカウンタ歯車55A、55Bを設けたから、モータ60の回転方向を簡易に常に同一にできる。また、クラッチ70として摩擦クラッチ70を用いたから、伸縮ストローク方向の急激な切換わりに対してクラッチ板71が滑り、ボールねじ軸40の回転力を逃がすことができる。
(c)第1伝達系50Aと第2伝達系50Bが、ボールねじ軸40の回転を増速してモータシャフト61に伝達する増速機を構成するから、ボールねじ軸40の回転角が小さいときでもモータ60の回転角を大きくして大きな減衰効果を得ることができ、減衰力制御し易くなる。モータ60の出力に合わせて増速比を設定し、小型モータも採用できる。
(d)クラッチ70の切換わり操作を、ボールねじナット30の直線運動に起因するボールねじ軸40の軸方向の変位により行なうものであるから、クラッチ70の切換わり手段を簡易にできる。
(e)クラッチ70の切換わり操作を、ボールねじナット30の直線運動に対応する電磁操作により行なうものとするときには、ボールねじ軸40へのモータ60の結合タイミングを自在に制御し、より細かな減衰力制御を行なうことができる。
(B)ボールねじ軸40の振れ止め構造
電磁式緩衝器10にあっては、図6、図7に示す如く、ボールねじ軸40のボールねじナット30を通ってダンパケース11の内部に突出する端部をベアリング80で回転自在に支持し、このベアリング80を保持するベアリングホルダ81をダンパケース11に回り止めかつ摺動自在に支持する。ベアリングホルダ81の下端部にはベアリング抜け止め部材82が螺着され、ベアリング抜け止め部材82はベアリングホルダ81を密封するとともに、ベアリング80を抜け止め保持する。
このとき、ベース部材21の下端部でボールねじ軸40を挟む直径方向2位置には、ボールねじ軸40と平行をなす2本のガイドシャフト83、83の上端部がナット止めされる。ガイドシャフト83は、ボールねじナット30をダンパケース11に固定しているナットケース31の上端ボス部に設けたガイドブッシュ32に摺動支持される状態で、先端部をベアリングホルダ81に設けた孔部に圧入固定され、結果として、ベアリングホルダ81をダンパケース11に対し回り止め支持する。また、ガイドシャフト83は、ストラットダンパ等を形成する電磁式緩衝器10において、横力(緩衝器10の中心軸に直交する外力)に対しボールねじ軸40を補強するものでもあり、必要な強度に応じて太さ、本数を定める。
また、ベアリングホルダ81はダンパケース11の内周に摺動支持されるスライドブッシュ84を外周に固定的に備え、結果として、ベアリングホルダ81をダンパケース11に対し摺動自在に支持する。
尚、ベース部材21の下端部には、ダンパケース11、ボールねじ軸40、ガイドシャフト83を覆う筒状のダストカバー85が、ガイドシャフト83とともにナット止めされる。
従って、電磁式緩衝器10によれば以下の作用効果を奏する。
(a)ボールねじ軸40の中間部を、ダンパケース11に固定したボールねじナット30にて支持するとともに、ボールねじ軸40の端部を、ダンパケース11に回り止め、かつ摺動自在に支持したベアリングホルダ81にて支持した。従って、ボールねじ軸40の中間部と下端部を支持するものになり、横力によるボールねじ軸40の振れを押えることができる。
ボールねじ軸40とボールねじナット30のこじれがなく、ボールねじ軸40とダンパケース11との干渉音もなく、その干渉に起因するゴミの発生もないから、ボールねじ機構を損ねることがない。
(b)ベアリングホルダ81にガイドシャフト83を固定し、このガイドシャフト83をダンパケース11におけるナットケース31に設けたガイドブッシュ32に摺動支持したから、ボールねじ軸40に作用する横力に対向できる。
(c)ベアリングホルダ81の外周に設けたスライドブッシュ84をダンパケース11の内周に摺動支持したから、ベアリングホルダ81のダンパケース11に対する摺動性を向上できる。
(C)ストローク端のストッパ構造
ダンパケース11の底面にバンプラバー91を固定的に設け、これに相対するベアリングホルダ81の下端面を構成するベアリング抜け止め部材82の下面をバンプ受面91Aとした。バンプラバー91は中空状をなし、バンプラバー91の基端中空部をダンパケース11のボトムキャップ12に設けた中心突起12Aに圧入固定した。
ベアリングホルダ81の上端面に環状のリバウンドラバー92を固定的に設け、これに相対するボールねじナット30の底面を構成するナットケース31の下面をリバウンド受面92Aとした。ベアリングホルダ81の上端面のボールねじ軸40まわりに形成した環状の陥凹部に環状リバウンドラバー92の外周を嵌合する。リバウンドラバー92の内周とボールねじ軸40との間には、リバウンドラバー92の自由状態で該リバウンドラバー92の半径方向厚み以上の環状隙間を設け、リバウンド受面92Aにより圧縮されたリバウンドラバー92の内径がボールねじ軸40に干渉することを回避する。
従って、電磁式緩衝器10によれば以下の作用効果を奏する。
(a)バンプラバー91をダンパケース11の底面に設け、ベアリングホルダ81の下端面にバンプ受面91Aを設けた。バンプラバー91をボールねじ軸40のまわりに設けるものでないから、圧縮ストローク側で圧縮されるバンプラバー91がボールねじ軸40に干渉することなく、ストローク端の規制、ストローク端での衝撃を吸収する。バンプラバー91がボールねじ軸40と接触して破損することがなく、ボールねじ軸40の回転運動を阻害することもない。
(b)バンプ受面91Aが設けられるベアリングホルダ81の端面が、ベアリングホルダ81に取着したベアリング抜け止め部材82にて構成されるから、非回転部材たるベアリング抜け止め部材82にバンプ受面91Aを設けるものになる。従って、バンプラバー91は圧縮ストローク端でのバンプ受面91Aとの衝合時に圧縮変形だけして、ねじれ変形することがなく、バンプラバー91の破損、ボールねじ軸40の回転阻害を生じない。
(c)ベアリングホルダ81の上端面にリバウンドラバー92を設け、ボールねじナット30の底面にリバウンド受面92Aを設けた。伸張ストローク端で圧縮されるリバウンドラバー92により、ストローク端の規制、ストローク端での衝撃を吸収する。
(d)リバウンド受面92Aが設けられるボールねじナット30の底面が、ボールねじナット30を収納したナットケース31にて構成される。
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、バンプラバー91をベアリングホルダ81の下端面で構成するベアリング抜け止め部材82の下面に設け、ダンパケース11の底面をバンプ受面91Aとしても良い。また、リバウンドラバー92でボールねじナット30の底面を構成するナットケース31の下面に設け、ベアリングホルダ81の上端面をリバウンド受面91Aとしても良い。この場合にも、環状リバウンドラバー92の内周とボールねじ軸40との間には、リバウンドラバー92の自由状態で該リバウンドラバー92の半径方向厚み以上の環状隙間を設け、リバウンド受面92Aにより圧縮されたリバウンドラバー92の内径がボールねじ軸40に干渉することを回避する。
また、本発明の電磁式緩衝器にあっては、ボールねじ軸とモータシャフトの間に増速機等の動力伝達手段を介することを要しない。
図1は電磁式緩衝器を示す全体断面図である。 図2は図1の上半部を示す断面図である。 図3は図1の下半部を示す断面図である。 図4は動力伝達手段を拡大して示す断面図である。 図5は電磁式緩衝器の作動を示し、(A)は圧縮行程を示す断面図、(B)は伸張行程を示す断面図である。 図6はストッパ装置を拡大して示す断面図である。 図7はベアリングホルダを拡大して示す断面図である。
符号の説明
10 電磁式緩衝器
11 ダンパケース
30 ボールねじナット
31 ナットケース
40 ボールねじ軸
60 モータ
61 モータシャフト
80 ベアリング
81 ベアリングホルダ
82 ベアリング抜け止め部材
91 バンプラバー
91A バンプ受面
92 リバウンドラバー
92A リバウンド受面

Claims (4)

  1. ダンパケースに固定したボールねじナットにボールねじ軸を螺合し、ボールねじ軸にモータを結合し、ボールねじナットの直線運動をボールねじ軸の回転運動に変換し、この回転運動をモータシャフトに伝達して当該モータに電磁力を発生させ、この電磁力に起因してモータシャフトの回転に抗するトルクを、ボールねじナットの直線運動を抑制する減衰力として用いる電磁式緩衝器において、
    ボールねじ軸のボールねじナットを通ってダンパケースの内部に突出する端部をベアリングで支持し、このベアリングを保持するベアリングホルダをダンパケースに回り止めかつ摺動自在に支持し、
    ダンパケースの底面と、これに相対するベアリングホルダの端面の一方にバンプラバーを設け、他方にバンプ受面を設けることを特徴とする電磁式緩衝器。
  2. 前記バンプラバー又はバンプ受面が設けられるベアリングホルダの端面が、ベアリングホルダに取着したベアリング抜け止め部材にて構成される請求項1に記載の電磁式緩衝器。
  3. 前記ボールねじナットの底面と、これに相対するベアリングホルダの端面の一方にリバウンドラバーを設け、他方にリバウンド受面を設ける請求項1又は2に記載の電磁式緩衝器。
  4. 前記リバウンドラバー又はリバウンド受面が設けられるボールねじナットの底面が、ボールねじナットを収納したナットケースにて構成される請求項3に記載の電磁式緩衝器。
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