JP2009024722A - フライホイール装置 - Google Patents

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真生 福馬
Motoo Hayakawa
元雄 早川
Kunihiro Nishi
邦紘 西
Keiichi Kamimura
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Abstract

【課題】エンジン出力軸に作用する衝撃力を抑制することができるフライホイール装置を提供する。
【解決手段】フライホイール装置1は、円盤部2、ホイール部3、質量体4、及び質量体4をホイール部3に係脱させる係脱機構5を備えている。ホイール部3は、ホイール本体3aとホイール本体3aと同心の環状空間8が形成された質量体収容部3bとを有している。質量体4は、環状空間8内に円盤径方向に配置される、ホイール部3に対して円盤周方向に相対回転可能な複数の回転リング10からなる。各回転リング10には、円盤径方向に貫通する被係合孔11が形成されている。係脱機構5は、可動係合ピン12と可動係合ピン12を円盤径方向回転リング側に付勢する付勢手段14とを有していて、ホイール部3の回転に伴う遠心力に応じて可動係合ピン12を被係合孔11から係脱する。
【選択図】図1

Description

本発明は、エンジンの出力軸に取り付けられるフライホイール装置に関するものである。
従来から、エンジンの出力軸に連結され、該エンジン出力軸に大きな慣性モーメントを付与して回転変動を緩和するフライホイールが知られている。このフライホイールは、エンジン出力軸の回転変動が大きいアイドル状態などのエンジンの低回転領域では回転変動を効果的に抑制する一方、エンジン出力軸の回転変動が小さいエンジンの高回転領域では負荷を増大させてエンジンの燃費性能を悪化させる一因となる。
このため、エンジンの回転数に応じて質量体をフライホイールに係脱させて、フライホイールの慣性モーメントを可変とするフライホイール装置が種々提案されている。例えば、特許文献1には、フライホイール本体の回転に伴う遠心力の作用により、可変フライホイール(質量体)をフライホイール本体に係脱させる駆動棒をフライホイール本体に設けた可変フライホイール機構が提案されている。
実開昭56−173238号公報
上記特許文献1のものでは、質量体は一塊なので、質量体をフライホイール本体に係脱させると、その係脱の前後で急激に慣性モーメントが変化するためエンジン出力軸に衝撃力が作用し、その衝撃により運転中の乗員に違和感を与えるおそれがある。特にエンジンの回転数が低下していくときにフライホイール本体に質量体が係合されると、慣性モーメントが一層急激に増大するので、エンジン出力軸に大きな衝撃力が作用し、その衝撃により運転中の乗員に違和感を与えるおそれがある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、エンジン出力軸に取り付けられるフライホイール装置において、エンジン出力軸に作用する衝撃力を抑制することにある。
第1の発明は、エンジンの出力軸が取り付けられる略円盤状の円盤部と、該円盤部の外周囲に一体に設けられた略環状のホイール本体を有するホイール部と、質量体と、上記エンジン出力軸の回転に伴う上記ホイール部の回転に応じて該質量体を上記ホイール部に係脱することにより慣性モーメントを可変とする係脱機構とを備えたフライホイール装置であって、上記ホイール部は、上記ホイール本体に設けられ、上記ホイール本体と同心の環状空間が形成された質量体収容部をさらに有しており、上記質量体は、互いに径が異なる複数の回転リングからなっていて、該各回転リングが、上記環状空間内に径の小さいものから順に円盤径方向内側から外側に配置されているとともに上記係脱機構による上記ホイール部からの脱離時に上記ホイール部に対して円盤周方向に相対回転可能となっており、上記各回転リングには、厚み方向に貫通する貫通孔、又は切欠きからなる被係合孔が他の回転リングの被係合孔と対応するように形成されており、上記係脱機構は、上記環状空間よりも円盤径方向外側又は内側に位置するように上記質量体収容部に取り付けられていて、円盤径方向に移動可能な可動係合ピンと、該可動係合ピンを円盤径方向の回転リング側に付勢する付勢手段とを有しており、上記ホイール部の回転数減少時には、上記可動係合ピンが上記付勢手段の付勢力により上記各回転リングの上記被係合孔に順次係合することにより上記質量体を上記ホイール部に係合させる一方、上記ホイール部の回転数上昇時には、上記可動係合ピンが上記ホイール部の回転に伴う遠心力により上記付勢手段の付勢力に抗して上記各回転リングの上記被係合孔から順次脱離することにより上記質量体を上記ホイール部から脱離させるように構成されていることを特徴とするものである。
この構成により、ホイール部の回転数が上昇して可動係合ピンに作用する遠心力が大きくなると、可動係合ピンが遠心力により付勢手段の付勢力に抗して各回転リングの被係合孔から順次脱離する。それに伴って、各回転リングがホイール部から順次脱離することにより、フライホイール装置の慣性モーメントが小さくなる。一方、ホイール部の回転数が減少して可動係合ピンに作用する遠心力が小さくなると、可動係合ピンが付勢手段の付勢力により各回転リングの被係合孔に順次挿通される。それに伴って、各回転リングがホイール部に順次係合することにより、フライホイール装置の慣性モーメントが大きくなる。
このように、質量体とホイール部とを段階的に係合又は脱離させるので、質量体の係脱の前後でフライホイール装置の慣性モーメントが急激に変化するのを抑えることができる。したがって、エンジン出力軸にかかる衝撃力を抑制することができる。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記質量体収容部は、上記ホイール本体の外周面に円盤径方向外側に突出するように設けられていることを特徴とするものである。
これにより、質量体収容部の環状空間内に配置された各回転リングの位置と回転中心(エンジン出力軸の中心)との間隔が大きくなるので、係合状態におけるフライホイール装置の慣性モーメントが大きくなり、エンジン出力軸の回転変動をより一層緩和させることができる。
第3の発明は、上記第1又は2の発明において、上記係脱機構は、上記可動係合ピンを円盤径方向に案内するガイド手段をさらに有していることを特徴とするものである。
これにより、可動係合ピンが確実に円盤径方向に移動するので、可動係合ピンの先端が各回転リングの外周面又は内周面に対して略垂直な方向から当接する。したがって、可動係合ピンが被係合孔に挿通され易くなるので、ホイール部と各回転リングとの係合を円滑に行うことができる。
第4の発明は、上記第1〜3のいずれか1つの発明において、上記被係合孔は貫通孔であり、少なくとも上記係脱機構に最も近い回転リングの貫通孔の円盤周方向長さが、上記可動係合ピンの径よりも長いことを特徴とするものである。
これにより、可動係合ピンが貫通孔に挿通される易くなるので、ホイール部と回転リングとの係合を円滑に行うことができる。
第5の発明は、上記第1〜4のいずれか1つの発明において、上記可動係合ピンのうち上記各回転リングの上記被係合孔に係合する部分が、その先端に向かうに従って径が小さくなるテーパー状に形成されていることを特徴とするものである。
このように、第5の発明では、可動係合ピンがテーパー状に形成されることにより被係合孔に挿通され易くなるので、ホイール部と回転リングとの係合を一層円滑に行うことができる。
第6の発明は、上記第1〜5のいずれか1つの発明において、上記可動係合ピンの先端部には、該可動係合ピンと上記各回転リングの被係合孔との係合時に該先端部が変形するようにピン軸方向に延びる切込み溝が形成されていることを特徴とするものである。
このように、第6の発明では、可動係合ピンと被係合孔の内周面とが当接した際には、可動係合ピンの先端部が変形(開閉)して衝撃力が緩和されるので、防音効果を向上させることができる。
第7の発明は、上記第1〜6のいずれか1つの発明において、上記環状空間は閉塞されており、該環状空間内に潤滑液が封入されていることを特徴とするものである。
このように、第7の発明では、環状空間が閉塞されているので、環状空間を形成する内周面及び外周面と回転リングとの間で生じる摩擦音や隣り合う回転リングの間で生じる摩擦音、可動係合ピンと回転リングとの衝突音などに対する防音効果を高めることができる。また、環状空間には潤滑液が封入されているので、環状空間を形成する内周面及び外周面並びに可動係合ピンと回転リングとの間で生じる摩擦力を低減できる。したがって、回転リングが摩耗するのを抑制できる。
本発明によれば、エンジン回転数の上昇に伴い可動係合ピンに作用する遠心力が大きくなると、可動係合ピンが遠心力により付勢手段の付勢力に抗して各回転リングの被係合孔から順次脱離して、各回転リングがホイール部から順次脱離するので、フライホイール装置の慣性モーメントを段階的に減少させることができる。一方、エンジン回転数の減少に伴い可動係合ピンに作用する遠心力が小さくなると、可動係合ピンが付勢手段の付勢力により各回転リングの被係合孔に順次挿通して、各回転リングがホイール部に順次係合するので、フライホイール装置の慣性モーメントを段階的に増大させることができる。これらにより、エンジン出力軸にかかる衝撃力を抑制することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1及び図2は、本実施形態に係るフライホイール装置1を示し、このフライホイール装置1は、円盤部2とホイール部3と質量体4と係脱機構5とを備えている。
円盤部2はフライホイール装置1の中央に位置していて、その中心には嵌合孔7が形成されている。また、この嵌合孔7の周りには6つのボルト孔6が形成されている。円盤部2には、エンジンの出力軸22の突端を嵌合孔7に嵌合するとともに、各ボルト孔6に挿入されたボルト(図示せず)をエンジン出力軸22に対してボルト締めすることにより、エンジン出力軸22が取り付けられている。
上記ホイール部3は、ホイール本体3aと質量体収容部3bとを有している。ホイール本体3aは円盤部2の外周囲に一体に設けられていて、略環状に形成されている。質量体収容部3bは、ホイール本体3aの円盤径方向中央よりも少し内側にホイール本体3aからエンジン側に突出するように形成されている。この質量体収容部3bは略環状に形成されていて、矩形断面を有するとともにそのエンジン側が開放されている。質量体収容部3bには、ホイール部3と同心の環状空間8が形成されている。環状空間8は矩形断面を有しており、この環状空間8を区画する内周面8b及び外周面8aは、それらの中心軸とエンジン出力軸22とが一致するように形成されている。さらに、ホイール部3の外周面部にはスタータリングギア9が取付けられていて、エンジン始動時にこのスタータリングギア9を介してスタータモータ(図示せず)からの起動力がエンジン出力軸22に伝達される。この構成により、ホイール部3、スタータリングギア9、及び円盤部2(以下、「フライホイール本体」という)がエンジン出力軸22とともに回転して、エンジン出力軸22の慣性モーメントにフライホイール本体の慣性モーメントが付加されてエンジン出力軸22の回転変動が緩和される。
上記質量体4は、厚さの等しい金属プレートをそれぞれ異なる半径でリング状(指輪状)に形成した7つの回転リング10,…からなっており、各回転リング10は径の大きいものの内径が径の小さいものの外径よりも僅かに大きくなるように形成されている。7つの回転リング10,…は環状空間8内に径が小さいものから順に円盤径方向内側から外側に配置され、積層状態となっている。このように、質量体4を7つの回転リング10,…に分割するとともに環状空間8内に並べるのは、上記係脱機構5によりエンジン出力軸22の回転に伴うホイール部3の回転に応じて各回転リング10を1つずつ順にホイール部3に係合又はホイール部3から脱離させて、質量体4とホイール部3とを段階的に係合又は脱離させることにより、フライホイール装置1の慣性モーメントを段階的に変化させるためである。以下、7つの回転リング10,…を円盤径方向外側から内側への並び順に従って、第1回転リング10a、第2回転リング10b、…、第7回転リング10gと称する。
第1回転リング10aの外径は環状空間8を形成する外周面8aよりも小さく設定されており、第1回転リング10aは外周面8aに密着することなくホイール部3に対して円盤周方向に相対回転可能になっている。また、第7回転リング10gの内径は環状空間8を形成する内周面8bよりも大きく設定されており、第7回転リング10gは内周面8bに密着することなくホイール部3に対して円盤周方向に相対回転可能になっている。すなわち、質量体4がホイール部3から脱離しているときにホイール部3が回転すると、第1及び第7回転リング10a,10gはそれぞれ外周面8a及び内周面8bと接触して滑るように環状空間8内を回転するが、その回転速度はホイール部3の回転速度よりも極端に低くなる。
また、各回転リング10は互いに相対回転可能な僅かな隙間を開けて配置されている。第2〜第6回転リング10b,…,10fもホイール部3に対して円盤周方向に相対回転可能になっていて、隣り合う回転リング10と接触して互いに滑るように環状空間8内を回転するが、その回転速度はホイール部3の回転速度よりも極端に低くなる。したがって、質量体4とホイール部3との非係合状態においては、回転リング10,…すなわち質量体4の回転により発生する慣性モーメントは、フライホイール本体の慣性モーメントに比べて極めて小さくなる。
なお、回転リング10,…が配置された環状空間8は環状のリングプレート17により閉塞されていて、閉塞された環状空間8には油やグリースなどの潤滑液が封入されている。環状空間8を閉塞するのは、例えば、環状空間8を形成する外周面8a及び内周面8bと回転リング10,…との間で生じる摩擦音が外部に漏れるのを抑制するためである。また、環状空間8内に潤滑液を封入するのは、例えば、環状空間8を形成する外周面8a及び内周面8bと回転リング10,…との間で生じる摩擦力を低減するためである。
各回転リング10には、回転リング10を円盤周方向に3等分する位置において円盤径方向(厚み方向)に貫通する、円盤周方向に延びる長円形状の貫通孔(被係合孔)11が形成されている。これにより、係合状態では、円盤径方向に配置された7つの回転リング10,…には、第1回転リング10aから第7回転リング10gに亘って連通する空間部が3箇所形成されることになる。なお、非係合状態では、貫通孔11の円盤周方向における位置関係は、各回転リング10の相対回転によって変化する。また、図3に示すように、貫通孔11の円盤周方向長さは、円盤径方向外側の回転リング10ほど、すなわち、係脱機構5に近い回転リング10ほど長くなるように形成されている。したがって、回転リング10,…のうち第1回転リング10aの貫通孔11が円盤周方向に最も長く形成され、第7回転リング10gの貫通孔11が円盤周方向に最も短く形成されている。
上記係脱機構5は、ホイール部3のエンジン側の面において、環状空間8の円盤径方向外側で且つホイール部3を円盤周方向に3等分する位置で質量体収容部3bの外周面に取り付けられている。すなわち、係脱機構5,5,5は、回転リング10,…の3つの貫通孔11に対応する位置に配置されている。そして、質量体収容部3bの外周部には係脱機構5,5,5が取り付けられている位置にそれぞれ円盤径方向に貫通する孔が形成されている。図4に示すように、各係脱機構5は、質量体収容部3bの外周面に一体に設けられた円盤径方向外側に突出するケース21内に収められていて、可動ピン12とピンカバー13とスプリング14とガイド壁15とを有している。
可動ピン(可動係合ピン)12は略棒状のピンであり、その長さの略半分がピンカバー13の内部に収められていて、ピンカバー13とともに円盤径方向に移動可能となっている。可動ピン12のうちピンカバー13から突出した部分は、質量体収容部3bの外周部に形成された孔を通って環状空間8に進入するようになっており、その長さは配置された7つの回転リング10,…の貫通孔11全てに挿通されるように、環状空間8の円盤径方向長さ(幅)と略同じ長さになっている。可動ピン12の径は各回転リング10の貫通孔11に引っ掛かることなく挿入できる大きさに設定されている。また、ピンカバー13から突出した可動ピン12の先端部には、可動ピン12と各回転リング10の貫通孔11との係合時に該先端部が変形(開閉)可能となるように、可動ピン12の軸方向に延びる切込み溝12aが形成されている(図6参照)。この切込み溝12aは、言い換えれば、可動ピン12と各回転リング10の貫通孔11との相対移動方向と略直交する方向にピン周面を開放した溝といえる。このように可動ピン12の先端部に切込み溝12aを形成するのは、可動ピン12と貫通孔11の内周面とが当接した際に可動ピン12を変形させることで、その衝撃力を緩和させて防音効果の向上を図るためである。
上記ピンカバー13は円筒カップ状であり、開口部の周縁に環状のフランジが形成されている。図5に示すように、ピンカバー13の底面中央には可動ピン12の後端が固定されていて、可動ピン12の外周面とピンカバー13の内周面との間には隙間が空いている。
上記スプリング(付勢手段)14は、その一端がピンカバー13のフランジに取り付けられていて、他端が反力壁16を介してホイール本体3aに固定されている。このようにスプリング14を配置することにより、エンジンの低回転領域(停止状態を含む)では、可動ピン12がピンカバー13を介してスプリング14により円盤径方向内側(回転リング10,…側)に付勢されている。付勢された可動ピン12は、第1回転リング10aから第7回転リング10gに亘って貫通孔11を貫通していて、その先端が環状空間8を形成する内周面8bに当接している(図4参照)。すなわち、エンジンの低回転領域では、可動ピン12がスプリング14の付勢力により各回転リング10の貫通孔11に係合することにより、質量体(回転リング10,…)4がホイール部3に係合してホイール部3と同じ回転速度で回転する。スプリング14の付勢力は、エンジンの高回転領域で可動ピン12に作用する遠心力が所定値以上になると、可動ピン12が該付勢力に抗して円盤径方向外側に動くような値に設定されている。したがって、可動ピン12に作用する遠心力が所定値以上になると、可動ピン12が円盤径方向外側に移動して各回転リング10の貫通孔11から脱離する。すなわち、エンジンの高回転領域では、可動ピン12がホイール部3の回転に伴う遠心力によりスプリング14の付勢力に抗して各回転リング10の貫通孔11から脱離することにより、質量体4がホイール部3から脱離してホイール部3よりも低い回転速度で回転する。
上記ガイド壁(ガイド手段)15は、可動ピン12の外径とほぼ同じ内径を有する管状部材であり、その中心軸の方向がホイール部3の円盤径方向と一致するように質量体収容部3bの円盤径方向外側面部に固定されている。可動ピン12はガイド壁15内部を摺動し、スプリング14が最も収縮した状態ではその先端がガイド壁15内部に収まるようになっている(図5参照)。一方、ガイド壁15は、スプリング14が最も伸長した状態では可動ピン12とピンカバー13との隙間に収まるようになっている(図4参照)。
−フライホイール装置の動作−
エンジンが停止している状態では、可動ピン12はスプリング14により円盤径方向内側に付勢されている。このため、可動ピン12は各回転リング10の貫通孔11に挿通されるとともに、その先端が環状空間8を形成する内周面8bに当接している。
エンジンが始動すると、スタータモータからの起動力がスタータリングギア9を介してをエンジン出力軸22に伝達されてエンジン出力軸22が回転する。それに伴って、ホイール部3が回転すると、ホイール部3に配置された係脱機構5の可動ピン12も円盤周方向に回転する。可動ピン12が貫通孔11の内周面に当接すると、環状空間8に配置された7つの回転リング10,…が可動ピン12に押されるように円盤周方向に回転する(図13参照)。このように、エンジンの低回転領域では、ホイール部3と回転リング10,…とが同じ回転速度で回転するので、フライホイール装置1に大きな慣性モーメントが生じてエンジン出力軸22の回転変動が緩和される。
ホイール部3の回転数が上昇して可動ピン12に作用する遠心力が増大すると、可動ピン12がスプリング14の付勢力に抗して円盤径方向外側に移動する。可動ピン12は先ず第7回転リング10gの貫通孔11から脱離する。これにより、ホイール部3との係合が解除された第7回転リング10gの回転速度が低下して、フライホイール装置1の慣性モーメントが減少する。そして、ホイール部3の回転数の上昇に伴って、可動ピン12はさらに円盤径方向外側へと移動する。この可動ピン12の移動により、各回転リング10とホイール部3との係合が順次解除されて、フライホイール装置1の慣性モーメントが段階的に減少する。そして、第1回転リング10aの係合が解除されると、フライホイール本体だけが回転し続ける。係合が解除された各回転リング10は、フライホイール本体の回転速度に比べて極端に低速度で環状空間8内を滑るように回転する。
一方、ホイール部3の回転数が減少すると、可動ピン12に作用する遠心力が減少して、可動ピン12が円盤径方向内側に移動する。そうすると、可動ピン12の先端は、ホイール部3に対し相対回転している第1回転リング10aの外周面上を滑り出す。そして、可動ピン12の先端が第1回転リング10aの貫通孔11上にくると、スプリング14の付勢力により可動ピン12の先端がこの貫通孔11に挿通される。可動ピン12が第1回転リング10aの貫通孔11に挿通されると、可動ピン12の先端部が貫通孔11の内周面に当接して、第1回転リング10aが可動ピン12に押されるように円盤周方向に回転する。その結果、第1回転リング10aがホイール部3と同じ回転速度で回転するので、フライホイール装置1の慣性モーメントが上昇する。第1回転リング10aの貫通孔11を貫通した可動ピン12の先端は、第2回転リング10bの外周面上を滑り、第2回転リング10bの貫通孔11に挿通される。このような可動ピン12の動作が順次繰り返されることにより、各回転リング10とホイール部3とが順次係合されて(図14参照)、フライホイール装置1の慣性モーメントが段階的に増大する。
−効果−
本実施形態では、質量体4は複数の回転リング10,…からなっていて、各回転リング10がホイール部3の環状空間8内に径が小さいものから順に円盤径方向内側から外側に配置されるとともに質量体4がホイール部3から脱離しているときにホイール部3に対して円盤周方向に相対回転可能となっている。また、各回転リング10には、厚み方向に貫通する貫通孔11が互いに他の回転リング10,…の貫通孔11と対応するように形成されている。そして、質量体4をホイール部3に係脱する係脱機構5は、スプリング14の付勢力により可動ピン12を貫通孔11に挿通させるとともに、ホイール部3の回転に伴う遠心力によりスプリング14の付勢力に抗して可動ピン12を貫通孔11から脱離するように構成されている。
この構成により、ホイール部3の回転数が上昇して可動ピン12に作用する遠心力が大きくなると、可動ピン12が遠心力によりスプリング14の付勢力に抗して係脱機構5に遠い側の回転リング10,…の貫通孔11から順次脱離する。それに伴って、各回転リング10がホイール部3から順次脱離してホイール部3よりも低い回転速度で回転することにより、フライホイール装置1の慣性モーメントが小さくなる。一方、ホイール部3の回転数が減少して可動ピン12に作用する遠心力が小さくなると、可動ピン12がスプリング14の付勢力により係脱機構5に近い側の回転リング10の被係合孔から順次挿通される。それに伴って、各回転リング10がホイール部3に順次係合してホイール部3と同じ回転速度で回転することにより、フライホイール装置1の慣性モーメントが大きくなる。
このように、質量体4とホイール部3とを段階的に係合又は脱離させるので、質量体4の係脱の前後でフライホイール装置1の慣性モーメントが急激に変化するのを抑えることができる。したがって、エンジン出力軸22にかかる衝撃力を抑制することができる。
また、係脱機構5は、可動ピン12を円盤径方向に案内するガイド壁15を有している。これにより、可動ピン12が確実に円盤径方向に移動するので、可動ピン12の先端が各回転リング10の外周面に対して略垂直な方向から当接する。したがって、可動ピン12が貫通孔11に挿通され易くなるので、ホイール部3と各回転リング10との係合を円滑に行うことができる。
さらに、本実施形態では、係脱機構5に近い回転リング10ほど、すなわち、円盤径方向外側の回転リング10ほど、その貫通孔11の円盤周方向長さが可動ピン12の径よりも長く形成されている。このように、少なくとも係脱機構5に最も近い回転リング10の貫通孔11の円盤周方向長さが可動ピン12の径よりも長く形成されているので、可動ピン12が貫通孔11に挿通される易くなり、ホイール部3と回転リング10,…との係合を円滑に行うことができる。
加えて、可動ピン12の先端部には、可動ピン12と各回転リング10の貫通孔11との係合時に該先端部が変形するようにピン軸方向に延びる切込み溝12aが形成されているので、可動ピン12と貫通孔11の内周面とが当接した際には、可動ピン12の先端部が変形する。これにより、衝撃力が緩和されるので、防音効果を向上させることができる。
また、本実施形態では、環状空間8が閉塞されているので、環状空間8を形成する内周面8b及び外周面8aと回転リング10,…との間で生じる摩擦音や隣り合う回転リング10,10の間で生じる摩擦音、可動ピン12と回転リング10,…との衝突音などに対する防音効果を高めることができる。また、環状空間8には潤滑液が封入されているので、環状空間8を形成する内周面8b及び外周面8a並びに可動ピン12と回転リング10,…との間で生じる摩擦力を低減できる。したがって、回転リング10,…が摩耗するのを抑制できる。
(実施形態2)
本実施形態は、環状空間8及び係脱機構5の配置が実施形態1と異なるものである。以下、実施形態1と異なる点について説明する。
図7及び図8は、本実施形態に係るフライホイール装置1を示す。質量体収容部3bはホイール本体3aの外周面から突出していて、略環状に形成されている。この質量体収容部3bはホイール本体3aからクラッチ側に突出していて、矩形断面を有するとともにそのクラッチ側が開放されている。
係脱機構5は、ホイール部3を円盤周方向に3等分する位置において質量体収容部3bの外周面に取り付けられている。なお、係脱機構5のエンジン出力軸22を中心とする回転半径は実施形態1よりも大きくなるので、可動ピン12に作用する遠心力は同じ回転速度でも実施形態1と比べて大きくなる。このため、スプリング14の付勢力は、実施形態1のスプリング14よりも大きな値に設定されている。
−効果−
本実施形態では、質量体収容部3bはホイール本体3aの外周面から円盤径方向外側に突出しているので、質量体収容部3bの環状空間8内に配置された各回転リング10の位置と回転中心(エンジン出力軸22の中心)との間隔が大きくなる。したがって、係合状態におけるフライホイール装置1の慣性モーメントが大きくなるので、エンジン出力軸22の回転変動をより一層緩和させることができる。
(実施形態3)
本実施形態は、係脱機構5の付勢手段14が実施形態1と異なるものである。以下、実施形態1と異なる点について説明する。
図9及び図10は、本実施形態に係るフライホイール装置1を示す。係脱機構5は、ホイール部3のエンジン側の面から突出しており、環状空間8の円盤径方向外側で且つホイール部3を円盤周方向に3等分する位置においてホイール本体に取り付けられている。図11及び図12に示すように、係脱機構5は、可動ピン12とレバーアーム19と回動軸部材20とトーションスプリング18とガイド壁15とからなる。
レバーアーム19は、その先端部19aが可動ピン12の後端に当接する短片部と、その先端部に回動孔(図示せず)が形成される長片部とを有する略L字形状の板状部材である。このようにレバーアーム19を板状部材とするのは、レバーアーム19自体を軽量化することにより、レバーアーム19に作用する遠心力を小さくするためである。長片部の回動孔には、ホイール本体のエンジン側の面に固定されている円柱状の回動軸部材20が挿通されている。これにより、レバーアーム19は回動軸部材20周りに回動可能になっている。また、長片部の円盤径方向内側には突出壁23が形成されている。短片部の先端部19aは、レバーアーム19の角度及び可動ピン12の円盤径方向位置に拘わらず、可動ピン12の後端と確実に当接するように円弧状に形成されている。
上記トーションスプリング(付勢手段)18は、そのコイル部18bを回動軸部材20に固定するとともに、その端部18aをレバーアーム19の突出壁23に係着することにより、レバーアーム19の先端部19aを円盤径方向内側に付勢している。これにより、実施形態1と同様に、可動ピン12は、レバーアーム19を介してトーションスプリング18により円盤径方向内側に付勢されて回転リング10,…の貫通孔11に挿通される一方、可動ピン12に作用する遠心力が所定値以上になると、円盤径方向外側に移動して各回転リング10の貫通孔11から脱離する。
−フライホイール装置の動作−
エンジンが停止している状態では、可動ピン12はレバーアーム19を介してトーションスプリング18により円盤径方向内側に付勢されている。このため、可動ピン12は各回転リング10の貫通孔11に挿通されるとともに、その先端が環状空間8を形成する内周面8bに当接している。
ホイール部3の回転数が上昇して可動ピン12に作用する遠心力が増大すると、可動ピン12がトーションスプリング18の付勢力に抗してレバーアーム19の先端部19aを円盤径方向外側に押すように動く。これにより、レバーアーム19が回動軸部材20を中心として図11に示す時計回りに回転する。その結果、可動ピン12が円盤径方向外側へと移動して、各回転リング10とホイール部3との係合が順次解除される。
一方、ホイール部3の回転数が減少して可動ピン12に作用する遠心力が減少すると、レバーアーム19がトーションスプリング18の付勢力により、回動軸部材20を中心として図12に示す反時計回りに回転する。その結果、可動ピン12の後端がレバーアーム19の先端部19aに押されて円盤径方向内側に移動する。これにより、可動ピン12が各回転リング10の貫通孔11に順次挿通されて、各回転リング10とホイール部3とが順次係合する。
−効果−
本実施形態では、係脱機構5の付勢手段14をトーションスプリング18を用いたもので構成しているが、実施形態1と同様に、ホイール部の回転数減少時には可動ピン12を貫通孔11に順次挿通させてフライホイール装置1の慣性モーメントを大きくできる。また、ホイール部の回転数上昇時にはホイール部3の回転に伴う遠心力により可動ピン12を付勢力に抗して貫通孔11から順次脱離させてフライホイール装置1の慣性モーメントを小さくできる。
このように、質量体4とホイール部3とを段階的に係合又は分離させことができるので、エンジン出力軸22にかかる衝撃力を抑制することができる。
(その他の実施形態)
上記各実施形態では、質量体を7つの回転リング10,…としているが、これに限らず、7以外の複数の回転リング10,…としてもよい。
上記各実施形態では、質量体収容部3bはホイール本体3aから突出するように形成されているが、これに限らず、質量体収容部3bの一部又は全部をホイール本体3aに埋め込むように形成してもよい。
上記各実施形態では、係脱機構5を質量体収容部3bの円盤径方向外側に配置しているが、これに限らず、質量体収容部3bの円盤径方向内側に配置してもよい。係脱機構5を質量体収容部3bの内側に配置するときは、例えば、スプリング14の付勢力により可動ピン12が円盤径方向外向きに付勢されるようにし、可動ピン12の後端部と可動ピン12よりも質量の大きいウェイトとをアームを介して連結させた構成とする。この構成により、遠心力の作用によりウェイトが円盤径方向外側に移動するのを利用して可動ピン12を円盤径方向内側に移動させることができる。
上記各実施形態では、被係合孔を貫通孔11としているが、切欠きとしてもよい。但し、この場合にも、可動ピン12を付勢手段の付勢力により切欠きに係合させて質量体4をホイール部3に係合させるために、切欠きは第1回転リング10aから第7回転リング10gに亘って連続していることが必要である。
上記各実施形態では、可動ピン12を略棒状のピンとしたが、可動ピン12の貫通孔11に係合される部分が、その先端に向かうに従って径が小さくなるテーパー状に形成されていてもよい(図16参照)。可動ピン12がテーパー状に形成されることにより貫通孔11に挿通され易くなるので、ホイール部3と回転リング10,…との係合を一層円滑に行うことができる。
上記各実施形態では、環状空間8に油やグリースなどの潤滑液を封入したが、各回転リング10の表面に耐摩耗材(例えば、工業用クロムめっき)をコーティングする耐摩耗処理を施せば、潤滑液の封入を省くことができる。
なお、可動ピン12を貫通孔11により一層円滑に挿通するには、可動ピン12の先端及び貫通孔11の可動ピン挿通側の周縁部を滑らかな形状にするのが望ましい。貫通孔11の可動ピン挿通側の周縁部を滑らかにするには、例えば、プレートのプレスパンチング時に不可避的にパンチ孔の周縁が面取りされる現象(いわゆるダレ)を利用することができる(図15参照)。この場合、各回転リング10の素材となる金属プレートに対して、貫通孔11に可動ピン12が挿通する向きと同じ向きからプレスパンチングを行うことにより、特殊な加工を要することなく貫通孔11の可動ピン挿通側の周縁部を滑らかに仕上げることができる。
本発明は、実施形態に限定されず、その精神又は主要な特徴から逸脱することなく他の色々な形で実施することができる。
このように、上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明は、慣性モーメントを可変とするフライホイール装置等について有用である。
実施形態1に係るフライホイール装置の断面正面図である。 図1のII−II線の矢視断面図である。 被係合孔の断面正面図である。 係合状態における係脱機構の断面正面図である。 非係合状態における係脱機構の断面正面図である。 可動ピンの先端形状を示す斜視図である。 実施形態2に係るフライホイール装置の断面正面図である。 図7のVIII−VIII線の矢視断面図である。 実施形態3に係るフライホイール装置の断面正面図である。 図9のX−X線の矢視断面図である。 非係合状態における係脱機構の断面正面図である。 係合状態における係脱機構の断面正面図である。 エンジンの低回転領域における可動係合ピンの断面正面図である。 エンジンの低回転領域における可動係合ピンの断面正面図である。 プレス加工時の金属プレートの状態を示す断面図である。 エンジンの低回転領域における可動係合ピンの断面正面図である。
符号の説明
1 フライホイール装置
2 円盤部
3 ホイール部
3a ホイール本体
3b 質量体収容部
4 質量体
5 係脱機構
8 環状空間
10 回転リング
11 貫通孔(被係合孔)
12 可動ピン(可動係合ピン)
12a切込み溝
14 スプリング(付勢手段)
15 ガイド壁(ガイド手段)
18 トーションスプリング(付勢手段)
22 エンジン出力軸

Claims (7)

  1. エンジンの出力軸が取り付けられる略円盤状の円盤部と、該円盤部の外周囲に一体に設けられた略環状のホイール本体を有するホイール部と、質量体と、上記エンジン出力軸の回転に伴う上記ホイール部の回転に応じて該質量体を上記ホイール部に係脱することにより慣性モーメントを可変とする係脱機構とを備えたフライホイール装置であって、
    上記ホイール部は、上記ホイール本体に設けられ、上記ホイール本体と同心の環状空間が形成された質量体収容部をさらに有しており、
    上記質量体は、互いに径が異なる複数の回転リングからなっていて、該各回転リングが、上記環状空間内に径の小さいものから順に円盤径方向内側から外側に配置されているとともに上記係脱機構による上記ホイール部からの脱離時に上記ホイール部に対して円盤周方向に相対回転可能となっており、
    上記各回転リングには、厚み方向に貫通する貫通孔、又は切欠きからなる被係合孔が他の回転リングの被係合孔と対応するように形成されており、
    上記係脱機構は、
    上記環状空間よりも円盤径方向外側又は内側に位置するように上記質量体収容部に取り付けられていて、円盤径方向に移動可能な可動係合ピンと、該可動係合ピンを円盤径方向の回転リング側に付勢する付勢手段とを有しており、
    上記ホイール部の回転数減少時には、上記可動係合ピンが上記付勢手段の付勢力により上記各回転リングの上記被係合孔に順次係合することにより上記質量体を上記ホイール部に係合させる一方、上記ホイール部の回転数上昇時には、上記可動係合ピンが上記ホイール部の回転に伴う遠心力により上記付勢手段の付勢力に抗して上記各回転リングの上記被係合孔から順次脱離することにより上記質量体を上記ホイール部から脱離させるように構成されていることを特徴とするフライホイール装置。
  2. 請求項1記載のフライホイール装置において、
    上記質量体収容部は、上記ホイール本体の外周面に円盤径方向外側に突出するように設けられていることを特徴とするフライホイール装置。
  3. 請求項1又は2記載のフライホイール装置において、
    上記係脱機構は、上記可動係合ピンを円盤径方向に案内するガイド手段をさらに有していることを特徴とするフライホイール装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載のフライホイール装置において、
    上記被係合孔は貫通孔であり、少なくとも上記係脱機構に最も近い回転リングの貫通孔の円盤周方向長さが、上記可動係合ピンの径よりも長いことを特徴とするフライホイール装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載のフライホイール装置において、
    上記可動係合ピンのうち上記各回転リングの上記被係合孔に係合する部分が、その先端に向かうに従って径が小さくなるテーパー状に形成されていることを特徴とするフライホイール装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つに記載のフライホイール装置において、
    上記可動係合ピンの先端部には、該可動係合ピンと上記各回転リングの被係合孔との係合時に該先端部が変形するようにピン軸方向に延びる切込み溝が形成されていることを特徴とするフライホイール装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1つに記載のフライホイール装置において、
    上記環状空間は閉塞されており、該環状空間内に潤滑液が封入されていることを特徴とするフライホイール装置。
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