JP2021014756A - アクチュエータ及び車両ドア開閉用アクチュエータ - Google Patents

アクチュエータ及び車両ドア開閉用アクチュエータ Download PDF

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Masamori MOCHIZUKI
雅守 望月
義隆 関根
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義隆 関根
貴史 瀧澤
Takashi Takizawa
貴史 瀧澤
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Abstract

【課題】従来技術と比較して、モータの作動時の騒音をより抑制したアクチュエータ及びこのアクチュエータを用いた車両ドア開閉用アクチュエータを提供する。【解決手段】アクチュエータ1は、車体の開口部に取り付けられる筒状の第一ハウジング21と、第一ハウジング21内に設けられるモータ3及び減速ギヤ部4と、第一ハウジング21とモータ3及び減速ギヤ部4との間に設けられるダンパ部材5と、を備える。ダンパ部材5は、第一ハウジング21に対してモータ3を支持する支持部51と、モータ3の外周部を覆うモータ遮音部52と、減速ギヤ部4の外周部を覆うギヤ遮音部53と、を有する。モータ遮音部52は、モータ3の外周部における周方向の全周を覆っている。【選択図】図3

Description

本発明は、アクチュエータ及び車両ドア開閉用アクチュエータに関するものである。
従来、車両用ドア開閉装置として、車体側の開口部の周囲と、この開口部に開閉可能に設けられたテールゲート(ドア)との間に、軸方向に伸縮駆動されることによってテールゲートを開閉動作させるアクチュエータを設ける構成が知られている。
例えば特許文献1には、筒状の第一ハウジングと、第一ハウジング内に設けられるモータと、モータの軸方向両端にそれぞれ設けられ、振動を吸収する第一ダンパ部材および第二ダンパ部材と、を備えたアクチュエータの構成が開示されている。モータは、第一ダンパ部材及び第二ダンパ部材を介して第一ハウジングにフローティング支持されている。特許文献1に記載の技術によれば、モータは第一ハウジングに対してフローティング支持されているので、モータの振動が第一ハウジングに伝わるのを抑制できる。よって、アクチュエータの作動時の振動及び騒音を低減できる。
特開2017−30501号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術においては、第一ダンパ部材及び第二ダンパ部材はモータの軸方向の両端に設けられている。このため、各ダンパ部材が設けられていないモータの軸方向中央部から音が洩れる場合がある。よって、従来技術にあっては、モータの作動時の騒音をより抑制する点で改善の余地があった。
そこで、本発明は、従来技術と比較して、モータの作動時の騒音をより抑制したアクチュエータ及びこのアクチュエータを用いた車両ドア開閉用アクチュエータを提供するものである。
上記の課題を解決するために、本発明に係るアクチュエータは、被取付け体に取り付けられる筒状のハウジングと、前記ハウジング内に設けられるモータと、前記ハウジングと前記モータとの間に設けられるダンパ部材と、を備え、前記ダンパ部材は、前記ハウジングに対して前記モータを支持する支持部と、前記モータの外周部を覆うモータ遮音部と、を有することを特徴としている。
本発明に係るアクチュエータにおいて、前記モータ遮音部は、前記モータの外周部における全周を覆っていることを特徴としている。
本発明に係るアクチュエータにおいて、前記モータの回転軸によって回転駆動される駆動軸と、前記モータの前記回転軸と前記駆動軸との間に設けられ、前記回転軸の回転を減速させる減速ギヤ部と、前記駆動軸の回転に伴って前記駆動軸の軸方向に沿って移動するとともに前記ハウジングに対して出没する従動部と、前記ハウジング及び前記従動部内に設けられ、前記ハウジングに対して前記従動部を突出させる方向に付勢する付勢部材と、をさらに備えることを特徴としている。
本発明に係るアクチュエータにおいて、前記ダンパ部材は、前記減速ギヤ部の外周部を覆うギヤ遮音部を有することを特徴としている。
本発明に係るアクチュエータにおいて、前記モータ遮音部及び前記ギヤ遮音部は、弾性を有することを特徴としている。
本発明に係るアクチュエータにおいて、前記ハウジングから所定の隙間を介して前記モータ遮音部が配置されており、前記ギヤ遮音部と前記ハウジングとは接触していることを特徴としている。
本発明に係るアクチュエータにおいて、前記減速ギヤ部は、ギヤケースを有し、前記ギヤケースは、前記ダンパ部材側に突出する突起部を有し、前記ダンパ部材は、前記突起部が挿入される挿入部を有することを特徴としている。
本発明に係るアクチュエータにおいて、前記モータは、筒状のヨークと、前記ヨークの径方向の内側に設けられ、前記ヨークに対して回転するアーマチュアと、を有し、前記ダンパ部材は、前記ヨークの軸方向から前記ヨークの前記軸方向の端部が当接される段部を有することを特徴としている。
本発明に係る車両ドア開閉用アクチュエータは、上述のアクチュエータを、開口部に対して開閉するように設けられたドアを開閉駆動するために用いた車両ドア開閉用アクチュエータであって、前記開口部及び前記ドアのいずれか一方に前記ハウジングを連結したことを特徴としている。
本発明によれば、従来技術と比較して、アクチュエータの作動時の騒音をより抑制したアクチュエータ及びこのアクチュエータを用いた車両ドア開閉用アクチュエータを提供できる。
第1実施形態に係る車両ドア開閉用アクチュエータを備えた車体の後方を示す斜視図。 第1実施形態に係るアクチュエータの断面図。 図2のIII部拡大図。 第1実施形態に係るダンパ部材の断面斜視図。 第2実施形態に係るアクチュエータの断面図。
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
(車両ドア開閉用アクチュエータ)
図1は、第1実施形態に係る車両ドア開閉用アクチュエータ1を備えた車体10の後方を示す斜視図である。
車両ドア開閉用アクチュエータ1は、例えば自動車等の車体10(請求項の被取付け体)のテールゲート11(請求項のドア)を開閉する。テールゲート11は、車体10の後部に形成された開口部12の上部に、不図示のヒンジ機構を介して開口部12を開閉するように設けられている。
車両ドア開閉用アクチュエータ1は、開口部12の車幅方向両側又は片側にそれぞれ設けられている。車両ドア開閉用アクチュエータ1は、開口部12の外枠部13に、不図示のボールスタッドを介してアクチュエータ1の一端1aが回動するように連結されている。テールゲート11には、不図示のボールスタッドを介して車両ドア開閉用アクチュエータ1の他端1bが回動するように連結されている。
以下の説明において、車両ドア開閉用アクチュエータ1を単にアクチュエータ1ということがある。
図2は、第1実施形態に係るアクチュエータ1の断面図である。
アクチュエータ1は、複数のハウジング21,22と、ハウジング21,22内に収容されるモータ3及び減速ギヤ部4と、モータ3及び減速ギヤ部4を覆うダンパ部材5と、ハウジング21,22に対して出没する従動部6と、ハウジング21,22及び従動部6に収容される付勢部材7と、を備える。
複数のハウジング21,22は、円筒状の第一ハウジング21(請求項のハウジング)と、第一ハウジング21のテールゲート11側の内周面に端部が嵌合固定されている円筒状の第二ハウジング22と、を有する。
第一ハウジング21は、軸線Cを中心とし、車体10側の端部が閉塞された有底円筒状に形成されている。第一ハウジング21は、例えば鉄等の金属材料により形成されている。この第一ハウジング21の車体10側に、開口部12の外枠部13(図1参照)に設けられたボールスタッド(不図示)に連結される車体側ジョイント部14が設けられている。以下の説明において、第一ハウジング21の軸線Cに沿う方向を軸方向といい、軸方向と直交する方向を径方向といい、軸方向回りの方向を周方向ということがある。
第二ハウジング22は、例えば樹脂材料等により形成されている。第二ハウジング22の外径は、第一ハウジング21に嵌合されている端部を除いて、第一ハウジング21の外径とほぼ同一となっている。第二ハウジング22の第一ハウジング21側の端部は、第一ハウジング21の第二ハウジング22側の端部に挿入されて固定されている。第二ハウジング22の径方向の内側には、円筒状の支持柱23が設けられている。支持柱23は、第二ハウジング22と同軸上に配置されている。支持柱23の軸方向の長さは、第二ハウジング22の軸方向の長さと同等となっている。
(モータ)
図3は、図2のIII部拡大図である。
第一ハウジング21には、モータ3が収納されている。モータ3は、円筒状のヨーク31と、ヨーク31の径方向内側に回転自在に設けられたアーマチュア32と、アーマチュア32に給電を行うブラシホルダユニット35と、を備えている。ヨーク31は、磁性を有する金属材料により形成されている。ヨーク31の外径は、第一ハウジング21の内径よりも所定寸法小さい。ヨーク31は、詳しくは後述するダンパ部材5を介して第一ハウジング21に固定されている。ヨーク31の内周面には、マグネット34が固定されている。
ヨーク31の径方向内側に設けられたアーマチュア32は、ヨーク31内で回転するアーマチュアコア36と、アーマチュアコア36に巻回されているコイル37と、アーマチュアコア36に接続されて軸方向に沿って突出する回転軸38と、を備える。
アーマチュアコア36は、磁性を有する金属材料により形成されている。
回転軸38は、アーマチュアコア36と同軸上に配置されている。回転軸38は、車体10側の端部がブラシホルダユニット35に挿通されてこのブラシホルダユニット35に対して回転する。回転軸38の外周部には、アーマチュアコア36と隣接して不図示のコンミテータが外嵌固定されている。
アーマチュア32に対して軸方向の車体10側には、アーマチュア32に給電を行うブラシホルダユニット35が設けられている。ブラシホルダユニット35は、ヨーク31の車体10側の端部にカシメ固定されている。ブラシホルダユニット35は、不図示のブラシを備える。ブラシは、コンミテータに摺接されている。ブラシは、不図示のハーネスを介して外部電源(例えば、バッテリ)と電気的に接続されている。これにより、外部電源の電力が、ブラシ、コンミテータを介してアーマチュア32のコイル37に供給される。
このような構成のもと、外部電源の電力が、不図示のハーネス、ブラシ、及びコンミテータを介してコイル37に供給されると、アーマチュアコア36に磁界が形成される。そして、この磁界とヨーク31に固定されたマグネット34との間に生じる磁気的な吸引力や反発力によって、回転軸38がその中心軸回りに回転駆動する。このような回転軸38のテールゲート11側の端部に、減速ギヤ部4が連結されている。
(減速ギヤ部)
減速ギヤ部4は、回転軸38に連結される複数の歯車40と、複数の歯車40の外周部に設けられるギヤケース41と、複数の歯車40を介して回転軸38の回転速度を減速して出力する出力軸43と、を備える。
減速ギヤ部4は、例えば複数の遊星歯車40を有する遊星減速機構である。なお、減速ギヤ部4に用いられる減速機構は、波動歯車減速機構やサイクロイドドライブ機構等、遊星減速機構以外の減速機構であってもよい。
ギヤケース41は、複数の遊星歯車40よりも径方向の外側に設けられている。ギヤケース41は、軸線Cを中心とする環状に形成されている。ギヤケース41の内周部には、遊星歯車40と噛み合う内歯が形成されている。ギヤケース41の外周部には、径方向の外側に向かって突出する突起部42が設けられている。突起部42は、ギヤケース41と一体形成されている。突起部42は、周方向に間隔をあけて複数設けられている。
出力軸43は、複数の遊星歯車40に対して軸方向の回転軸38と反対側に突出している。出力軸43は、回転軸38と同軸上に配置されている。出力軸43の車体10側の端部は、遊星減速機構のキャリアプレート(不図示)に接続されている。出力軸43のテールゲート11側には、出力軸43と一体回転する駆動軸33が連結されている。駆動軸33は、第一ハウジング21のテールゲート11側の端部から、第二ハウジング22の支持柱23の径方向内側を通って第二ハウジング22のテールゲート11側の端部まで突出している。駆動軸33の外周部には、雄ねじ39が形成されている。
(ダンパ部材)
図4は、第1実施形態に係るダンパ部材5の断面斜視図である。
図3及び図4に示すように、ダンパ部材5は、モータ3及び減速ギヤ部4と、第一ハウジング21と、の間に設けられている。ダンパ部材5は、第一ハウジング21と同軸な円筒状に形成されている。ダンパ部材5は、例えばエラストマー等の樹脂材料により形成されている。ダンパ部材5は、第一ハウジング21に対してモータ3を支持する支持部51と、モータ3の外周部を覆うモータ遮音部52と、軸方向のテールゲート11側に設けられた周方向規制部56及び軸方向規制部57と、を有する。
支持部51は、第一ハウジング21と同軸な円筒状に形成されている。支持部51は、第一ハウジング21とギヤケース41との間に配置されている。支持部51は、減速ギヤ部4の外周部の一部を覆っている。具体的に、支持部51は、軸方向においてギヤケース41の少なくとも中央部を支持するように配置されている。支持部51の軸方向に沿う長さは、ギヤケース41の軸方向に沿う長さよりも短い。支持部51の外周部は、第一ハウジング21の内周部に当接している。支持部51は、第一ハウジング21に圧入されている。支持部51の内周部は、ギヤケース41の外周部に当接している。
支持部51の車体10側の端部には、モータ遮音部52が接続されている。モータ遮音部52は、支持部51と同軸な円筒状に形成されている。モータ遮音部52の径方向の厚みは、支持部51の径方向の厚みよりも薄い。モータ遮音部52の外径と、支持部51の外径と、は一致している。これにより、支持部51とモータ遮音部52との接続部分のうち径方向内側(内径側)には、段部54が形成されている。段部54には、軸方向の車体10側からモータ3のヨーク31の端部が当接している。
モータ遮音部52の外周部は、第一ハウジング21の内周部に当接している。モータ遮音部52の内周部は、ヨーク31の外周部に当接している。モータ遮音部52は、モータ3の周方向の全周を覆っている。モータ遮音部52は、弾性部材により形成されている。モータ遮音部52は、モータ3の作動時に発生する振動及び騒音を吸収している。
支持部51のテールゲート11側の端部には、周方向規制部56が接続されている。周方向規制部56は、支持部51と同軸な円筒状に形成されている。周方向規制部56の径方向の厚みは、支持部51の径方向の厚みよりも薄い。周方向規制部56は、ギヤケース41の外周を覆っている。周方向規制部56は、挿入部55を有する。挿入部55は、周方向規制部56を径方向に貫通した矩形状の孔である。挿入部55は、周方向に沿って間隔をあけて複数設けられている。挿入部55には、ギヤケース41の突起部42が挿入されている。ダンパ部材5の挿入部55にギヤケース41の突起部42が挿入されることにより、ダンパ部材5と減速ギヤ部4との相対回転が規制されている。
周方向規制部56の支持部51と反対側の端部には、軸方向規制部57が接続されている。軸方向規制部57は、周方向規制部56の支持部51と反対側の端部から径方向の内側に向かって突出している。軸方向規制部57は、周方向規制部56と同軸な環状に形成されている。軸方向規制部57の内周部には、減速ギヤ部4の出力軸43が挿通されている。軸方向規制部57のテールゲート11側を向く面は、第一ハウジング21に当接している。具体的に、軸方向規制部57のテールゲート11側を向く面は、第一ハウジング21に固定され、第一ハウジング21から径方向の内側に突出して設けられた内部部品16に当接している。内部部品16は、例えば駆動軸33を回転自在に支持するベアリング17を保持するための部品である。ダンパ部材5の軸方向規制部57が第一ハウジング21の内部部品16に当接することにより、第一ハウジング21に対するダンパ部材5の軸方向への移動が規制されている。
ここで、ダンパ部材5のうち、軸方向においてギヤケース41と対応する位置に配置された部分は、ギヤ遮音部53とされている。すなわち、支持部51と、モータ遮音部52のうちギヤケース41と対向する一部の領域と、周方向規制部56と、は、ギヤ遮音部53とされている。ギヤ遮音部53は、減速ギヤ部4の外周部を覆っている。ギヤ遮音部53は、弾性部材により形成されている。ギヤ遮音部53は、減速ギヤ部4の作動時に発生する振動及び騒音を吸収している。
(従動部)
図2に戻って、第二ハウジング22のテールゲート11側の端部には、従動部6が設けられている。従動部6は、第二ハウジング22、支持柱23及び駆動軸33に対して軸方向に沿って出没する。従動部6は、第二ハウジング22のテールゲート11側の端部に挿入される第三ハウジング61と、第三ハウジング61よりも径方向の内側に設けられるインナチューブ62と、を有する。
第三ハウジング61は、軸線Cを中心とする円筒状に形成されている。第三ハウジング61の外径は、第二ハウジング22の外径よりも若干小さい。第三ハウジング61は、第二ハウジング22におけるテールゲート11側の端部の内周面に、この第二ハウジング22に対して出没するように嵌合されている。第三ハウジング61は、例えば樹脂材料等により形成されている。第三ハウジング61のテールゲート11側の端部には、テールゲート11(図1参照)に設けられたボールスタッド(不図示)に連結されるドア側ジョイント部15が設けられている。第三ハウジング61の径方向の内側には、インナチューブ62が配置されている。
インナチューブ62は、第三ハウジング61と同軸な筒状に形成されている。インナチューブ62のテールゲート11側の端部は、第三ハウジング61の端部から径方向内側に曲折形成された内フランジ64に嵌合するとともにドア側ジョイント部15に固定されている。インナチューブ62の軸方向の長さは、第三ハウジング61の軸方向の長さと同等の長さとほぼ同等とされている。
インナチューブ62の第一ハウジング21側の端部には、径方向内側に曲折させてなる筒内フランジ65が形成されている。筒内フランジ65の径方向内側に、駆動軸33が挿通されている。インナチューブ62の内周面には、筒内フランジ65の内側に、ナット部材66が固定されている。
ナット部材66は、このナット部材66の軸方向両側に配置されたインナチューブ62の内周面に固定された2つの止め輪67a,67bによって、軸方向への移動が規制されている。これにより、インナチューブ62内に、ナット部材66が固定される。ナット部材66には、駆動軸33のが螺合されている。駆動軸33が回転すると、このナット部材66及びナット部材66が固定されたインナチューブ62が軸方向に沿って移動する。
(付勢部材)
第二ハウジング22及び第三ハウジング61の内部には、付勢部材7が収容されている。具体的に、付勢部材7は、第二ハウジング22及び第三アウタチューブよりも径方向の内側で、かつ支持柱23及びインナチューブ62よりも径方向の外側に配置されている。付勢部材7は、第二ハウジング22及び第三ハウジング61の内周面に沿うように螺旋状に形成されたコイルスプリングである。付勢部材7の車体10側の端部は、第二ハウジング22の車体10側の端部に接続されて固定されている。付勢部材7のテールゲート11側の端部は、第三ハウジング61の内フランジ64に接続されて固定されている。付勢部材7のテールゲート11側は、インナチューブ62と第三ハウジング61との間に形成された空間に収容されている。
付勢部材7の自然長は、駆動軸33の最もテールゲート11側にナット部材66が位置している状態(図2に示す状態)で、軸方向における第二ハウジング22の車体10側の端部から第三ハウジング61のテールゲート11側の端部までの長さよりも長い。これにより、付勢部材7は、常に若干圧縮された状態で収容されている。換言すれば、付勢部材7は、常に第三ハウジング61を第二ハウジング22から突出させる方向に向かって付勢している。
このように構成された車両ドア開閉用アクチュエータ1は、モータ3が駆動することにより、テールゲート11の開閉動作を行う。具体的に、テールゲート11を開ける場合、まず、モータ3の駆動力により駆動軸33が回転する。次に、駆動軸33に螺合されたナット部材66により駆動軸33の回転運動が軸方向に沿う直進運動に変換される。これにより、駆動軸33の回転に伴ってナット部材66が軸方向のテールゲート11側へ向かって移動することで、第一フランジに対して従動部6が突出する。したがって、ドア側ジョイント部15を介して、従動部6と接続されたテールゲート11が押されて車体10に対して開く。その後、モータ3が停止することにより、テールゲート11が開いた状態で保持される。テールゲート11を閉める場合は、モータ3を逆回転させることにより、第二ハウジング22に対して従動部6を没入させる。これにより、車体10の開口部12がテールゲート11により閉塞される。
(作用、効果)
次に、上述した車両ドア開閉用アクチュエータ1(アクチュエータ1)の作用、効果について説明する。
アクチュエータ1は、第一ハウジング21とモータ3との間に設けられるダンパ部材5を有する。ダンパ部材5は支持部51を有するので、ダンパ部材5の支持部51により、第一ハウジング21に対してモータ3を容易に支持することができる。また、ダンパ部材5によりモータ3の振動が吸収されるので、モータ3が第一ハウジング21に直接取り付けられる場合と比較して、モータ3の作動時におけるアクチュエータ1の振動を抑制できる。ダンパ部材5はモータ遮音部52を有し、モータ遮音部52はモータ3の外周部を覆っている。これにより、例えばモータ3の軸方向の両端にダンパ部材5が設けられる場合と比較して、モータ3の軸方向の中央部からの音洩れを抑制できる。このため、従来技術と比較して、モータ3の作動時に発生する音がアクチュエータ1の外部に洩れるのを抑制し、アクチュエータ1の遮音性を向上できる。
したがって、従来技術と比較して、モータ3の作動時の騒音をより抑制したアクチュエータ1を提供できる。
ダンパ部材5は、周方向規制部56と、軸方向規制部57と、を有する。周方向規制部56の挿入部55にギヤケース41の突起部42が挿入されることにより、ダンパ部材5とギヤケース41との相対回転が規制される。これにより、周方向規制部56は、ダンパ部材の回転を抑制できる。軸方向規制部57は、第一ハウジング21に固定された内部部品16に当接することにより、ダンパ部材5の軸方向への移動を規制できる。よって、第一ハウジング21に対するダンパ部材5の回転方向(周方向)及び軸方向への移動を抑制し、簡素な構成によりダンパ部材を固定できる。
モータ遮音部52はモータ3の外周部の全周を覆っているので、モータ3の外周部の一部が覆われている場合と比較して、モータ3の作動時に発生する音がアクチュエータ1の外部に洩れるのをより一層抑制できる。よって、モータ3の作動時の騒音をより抑制したアクチュエータ1とすることができる。
上述のアクチュエータ1において、モータ3が駆動することにより駆動軸33が回転し、駆動軸33の回転に伴って従動部6が第一ハウジング21及び第二ハウジング22に対して出没する。このように、アクチュエータ1は軸方向に沿って伸縮する。このため、第一ハウジング21を車体10側に取り付け、従動部6をテールゲート11側に取り付けることにより、車体10の開口部12に対してテールゲート11を開閉できる。
付勢部材7は、第二ハウジング22に対して従動部6を出没させる方向に付勢する。このため、例えばテールゲート11を開く際に、付勢部材7により従動部6をテールゲート11側に付勢することにより、アクチュエータ1に設けられたモータ3の駆動力をサポートできる。これにより、モータ3の出力を抑え、モータ3の作動音を抑制できる。また、テールゲート11が開いた状態において、付勢部材7はテールゲート11の重みを支える方向に付勢力を作用させるので、テールゲート11の開状態を容易に保持できる。
ダンパ部材5はギヤ遮音部53を有し、ギヤ遮音部53は減速ギヤ部4の外周部を覆っている。このため、さらに減速ギヤ部4で発生した音をダンパ部材5により吸収できる。これにより、モータ3及び減速ギヤ部4の作動時に発生する双方の音がアクチュエータ1の外部に洩れるのを抑制し、アクチュエータ1の遮音性をより一層向上できる。
したがって、モータ3の作動時の騒音をより抑制したアクチュエータ1とすることができる。
モータ遮音部52及びギヤ遮音部53は弾性を有するので、モータ3や減速ギヤ部4の音及び振動をダンパ部材5により吸収できる。これにより、モータ3及び減速ギヤ部4の作動に加えてアクチュエータ1作動時の振動を抑制できる。よって、騒音及び振動を抑制した、性能の優れたアクチュエータ1とすることができる。
減速ギヤ部4のギヤケース41には突起部42が形成され、突起部42がダンパ部材5の挿入部55に挿入されることにより、ギヤケース41とダンパ部材5とを固定できる。また、周方向において、挿入部55と挿入部55との間には周方向規制部56が設けられているので、ギヤケース41の突起部42が周方向規制部56に当接することにより、ダンパ部材5に対するギヤケース41の回転を抑制できる。
上述のアクチュエータ1は、車両ドア開閉用アクチュエータ1として用いることができる。車両ドア開閉用アクチュエータ1として用いた場合、車体10の開口部12に第一ハウジング21が連結され、車体10の開口部12に対して開閉するように設けられたテールゲート11に従動部6が連結される。これにより、車両ドア開閉用アクチュエータ1のモータ3を駆動して、第一ハウジング21及び第二ハウジング22に対して従動部6を出没させることにより、車体10の開口部12に対してテールゲート11を開閉駆動できる。
したがって、モータ3の作動時の騒音をより抑制したアクチュエータ1を用いた、遮音性に優れた車両ドア開閉用アクチュエータ1を提供できる。
(第2実施形態)
次に、図5に基づいて、本発明に係る第2実施形態について説明する。
図5は、第2実施形態に係るアクチュエータ1の断面図である。以下の説明において、上述した第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して適宜説明を省略する。また、図5に記載のない符号については、適宜図1から図4を参照されたい。
本第2実施形態と前述の第1実施形態との相違点は、本第2実施形態では、モータ遮音部52と第一ハウジング21との間に隙間Sが設けられている点で上述した第1実施形態と相違している。
本第2実施形態において、ダンパ部材5のモータ遮音部52は、支持部51における車体10側を向く面のうち、径方向の中間部に接続されている。これにより、モータ遮音部52と支持部51との接続部分には、第一段部54及び第二段部254が設けられている。第一段部54は、上述の第1実施形態における段部54と同様であるため、説明を省略する。第二段部254は、支持部51とモータ遮音部52との接続部分のうち径方向外側に設けられている。すなわち、本実施形態において、モータ遮音部52の外径は、支持部51の外径よりも小さい。これにより、第一ハウジング21とダンパ部材5のモータ遮音部52との間には、隙間Sが設けられている。
なお、この隙間Sは、例えば第1実施形態におけるモータ遮音部52の径方向の厚みを径方向内側に向かって減少させることにより設けてもよいし、例えば第1実施形態における支持部51の径方向の厚みを径方向外側に向かって増加させることにより設けてもよい。
本第2実施形態によれば、ダンパ部材5のモータ遮音部52と第一ハウジング21との間には隙間Sが設けられているので、隙間Sが設けられていない場合と比較して、第一ハウジング21にダンパ部材5を挿入する際の押し込み荷重を低減できる。特に、第一ハウジング21に対してダンパ部材5を圧入する場合、圧入荷重を小さくすることができる。よって、製造時の作業性を向上できる。
また、モータ3の作動時に発生した音や振動は、ダンパ部材5に伝達された後、隙間Sの空気層を介して第一ハウジング21に伝達される。このため、モータ3の音及び振動がモータ遮音部52を介して直接第一ハウジング21に伝達されるのを抑制できる。よって、モータ遮音部52が第一ハウジング21と接触する場合と比較して、モータ3の音及び振動がアクチュエータ1の外部に洩れるのをより一層抑制できる。
以上、本発明の好ましい実施例を説明したが、本発明はこれら実施例に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。本発明は前述した説明によって限定されることはなく、添付のクレームの範囲によってのみ限定される。
例えば、上述した第1実施形態では、ダンパ部材5の支持部51及びモータ遮音部52は、周方向の全周が第一ハウジング21当接する構成について説明したが、これに限らない。例えば、支持部51の外周部から径方向の外側に突出する複数のボスやリブ等の突起部42を設け、この突起部42と第一ハウジング21とが接触することによりダンパ部材5が取り付けられてもよい。
付勢部材7は、コイルスプリング以外のバネ等により構成されてもよい。
アクチュエータ1は、テールゲート11以外のドアを開閉駆動するためのアクチュエータ1として用いられてもよい。また、アクチュエータ1は、車両ドア開閉用以外の用途に使用されてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上述した実施形態を適宜組み合わせてもよい。
1…(車両ドア開閉用)アクチュエータ
3…モータ
4…減速ギヤ部
5…ダンパ部材
6…従動部
7…付勢部材
10…車体(被取付け体)
11…テールゲート(ドア)
12…開口部
21…第一ハウジング(ハウジング)
31…ヨーク
32…アーマチュア
33…駆動軸
38…回転軸
41…ギヤケース
42…突起部
51…支持部
52…モータ遮音部
53…ギヤ遮音部
54…段部、第一段部
55…挿入部

Claims (9)

  1. 被取付け体に取り付けられる筒状のハウジングと、
    前記ハウジング内に設けられるモータと、
    前記ハウジングと前記モータとの間に設けられるダンパ部材と、
    を備え、
    前記ダンパ部材は、
    前記ハウジングに対して前記モータを支持する支持部と、
    前記モータの外周部を覆うモータ遮音部と、
    を有することを特徴とするアクチュエータ。
  2. 前記モータ遮音部は、前記モータの外周部における全周を覆っていることを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のアクチュエータにおいて、
    前記モータの回転軸によって回転駆動される駆動軸と、
    前記モータの前記回転軸と前記駆動軸との間に設けられ、前記回転軸の回転を減速させる減速ギヤ部と、
    前記駆動軸の回転に伴って前記駆動軸の軸方向に沿って移動するとともに前記ハウジングに対して出没する従動部と、
    前記ハウジング及び前記従動部内に設けられ、前記ハウジングに対して前記従動部を突出させる方向に付勢する付勢部材と、
    をさらに備えることを特徴とするアクチュエータ。
  4. 前記ダンパ部材は、前記減速ギヤ部の外周部を覆うギヤ遮音部を有することを特徴とする請求項3に記載のアクチュエータ。
  5. 前記モータ遮音部及び前記ギヤ遮音部は、弾性を有することを特徴とする請求項4に記載のアクチュエータ。
  6. 前記ハウジングから所定の隙間を介して前記モータ遮音部が配置されており、
    前記ギヤ遮音部と前記ハウジングとは接触していることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載のアクチュエータ。
  7. 前記減速ギヤ部は、ギヤケースを有し、
    前記ギヤケースは、前記ダンパ部材側に突出する突起部を有し、
    前記ダンパ部材は、前記突起部が挿入される挿入部を有することを特徴とする請求項3から請求項6のいずれか1項に記載のアクチュエータ。
  8. 前記モータは、筒状のヨークと、前記ヨークの径方向の内側に設けられ、前記ヨークに対して回転するアーマチュアと、を有し、
    前記ダンパ部材は、前記ヨークの軸方向から前記ヨークの前記軸方向の端部が当接される段部を有することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のアクチュエータ。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のアクチュエータを、開口部に対して開閉するように設けられたドアを開閉駆動するために用いた車両ドア開閉用アクチュエータであって、
    前記開口部及び前記ドアのいずれか一方に前記ハウジングを連結したことを特徴と
    する車両ドア開閉用アクチュエータ。
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