JP6676512B2 - アクチュエータ、および車両用アクチュエータ - Google Patents

アクチュエータ、および車両用アクチュエータ Download PDF

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Description

本発明は、例えば自動車のテールゲート等を開閉するために用いられる、アクチュエータ、および車両用アクチュエータに関するものである。
従来から、車両用ドア開閉装置として、車体側の開口部の周囲と、この開口部に開閉可能に設けられたテールゲート(バックドア)との間に、軸方向に伸縮駆動されることによってテールゲートを開閉動作させるアクチュエータ(支持部材)を設ける構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このようなアクチュエータは、筒状の第1ハウジングと、第1ハウジングよりも大径で第1ハウジングが挿入された第2ハウジングと、第1ハウジング内に設けられたモータ部(モータ)と、モータ部に減速機を介して連結され、モータ部と同軸状に配置されたネジスピンドルと、第2ハウジングに固定され、ネジスピンドルに螺合したスピンドルナットと、第2ハウジング内に収容されて第1ハウジングと第2ハウジングとを伸長方向に付勢する圧縮コイルバネと、を備えている。
このような構成のもと、アクチュエータは、モータ部を回転駆動させると、モータ部の出力軸の回転が減速機を介してネジスピンドルに伝達され、ネジスピンドルが回転する。ネジスピンドルの回転により、ネジスピンドルに螺合したスピンドルナットがネジスピンドルの軸方向に移動する。これにより、第1ハウジングに対して第2ハウジングが出没し、アクチュエータが伸縮する。
このようなアクチュエータは、モータ部と、減速機と、ネジスピンドルおよび圧縮コイルバネとが、第1ハウジングおよび第2ハウジング内に直列に配置されている。アクチュエータの作動ストロークを確保しようとすると、ネジスピンドルや圧縮コイルを短くすることはできない。その結果、アクチュエータの全長が大きくなってしまい、車体に対するアクチュエータのレイアウトが制限されてしまう。
これに対し、ネジスピンドルおよび圧縮コイルバネと、減速機とを、第1ハウジングおよび第2ハウジング内に直列に配置し、モータを、第1ハウジングおよび第2ハウジングと並列に配置した構成のアクチュエータが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2014−100956号公報 米国特許第9404576号明細書
しかしながら、特許文献2に開示された構成においては、第2ハウジングとモータのハウジングとが、ネジスピンドルとモータ軸とを連結するギヤを収容するケースに取り付けられている。このため、モータ部、減速機、ネジスピンドルおよび圧縮コイルバネを直列配置したアクチュエータに比較すると、部品点数が多くなり、アクチュエータの組付けにも手間が掛かる。
そこで、本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、アクチュエータの短縮化を図りつつ、部品点数を低減するとともに、組付け性を向上せることのできるアクチュエータ、および車両用アクチュエータを提供することである。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明のアクチュエータは、駆動軸を回転させるモータと、前記駆動軸と平行に設けられ、前記駆動軸の回転が伝達されることで回転駆動される被駆動軸と、前記被駆動軸の回転にともなって前記被駆動軸の軸方向に沿って直動運動する従動部材と、前記モータを収容するモータハウジングと、前記被駆動軸を収容し前記モータハウジングと一体に設けられたアクチュエータハウジングと、前記モータハウジングの基端部と前記アクチュエータハウジングの基端部とを連結する連結プレートと、前記連結プレートに取り付けられたギヤケースと、前記ギヤケースに回転自在に支持され、前記駆動軸の回転を前記被駆動軸に伝達するための伝達部と、前記伝達部に設けられたセンサマグネットと、前記センサマグネットの磁束の変化を検出するセンサと、を備え、前記センサは、前記ギヤケースに設けられていることを特徴とする。
このような構成によれば、モータと被駆動軸とが平行に設けられているので、アクチュエータを短縮化することができる。また、モータハウジングとアクチュエータとが一体に設けられているので、部品点数を低減させることができる。これによって、組付け性を向上させることもできる。
また、連結プレートを介してモータハウジングとアクチュエータハウジングとを一体に連結することができる。
また、本発明のアクチュエータにおいて、前記伝達部は、前記駆動軸の回転によって駆動される駆動ギヤと、前記被駆動軸に設けられた被駆動ギヤと、前記駆動ギヤと前記被駆動ギヤとの間に設けられた中間ギヤであって、前記センサマグネットは、前記中間ギヤに設けられているが好ましい。
また、本発明のアクチュエータは、前記アクチュエータハウジングが、筒状をなし、前記アクチュエータハウジングの内側に、前記アクチュエータハウジングの内径よりも小さな外径を有し、前記従動部材の移動にともなって前記アクチュエータハウジングから出没可能とされた可動ハウジングを備えているのが好ましい。
このような構成によれば、アクチュエータハウジングに対して可動ハウジングが出没することで全長が伸縮するアクチュエータにおいて、アクチュエータの短縮化、部品点数の低減、組付け性の向上を図ることができる。
また、本発明のアクチュエータは、前記モータハウジングの外周面と前記アクチュエータハウジングの外周面とを、前記駆動軸の中心軸方向に連続して連結するハウジング連結部をさらに備えてもよい。
このような構成によれば、モータハウジングの外周面とアクチュエータハウジングの外周面とを、ハウジング連結部を介して連結することで、モータハウジングとアクチュエータハウジングとを強固に連結することができる。
また、本発明の車両用アクチュエータは、車両に搭載され、前記車両に形成された開口部に対して開閉可能に設けられた開閉部材を開閉する、上記のようなアクチュエータを備えることを特徴とする。
このような構成によれば、車両用アクチュエータの短縮化を図ることで、車両の車体に対する車両用アクチュエータのレイアウトの自由度を高めることができる。また、このような車両用アクチュエータにおいて、部品点数を低減させるとともに、組付け性を向上させることができる。
本発明によれば、アクチュエータの短縮化を図りつつ、部品点数を低減するとともに、組付け性を向上せることが可能となる。
本発明の実施形態におけるアクチュエータを備えた自動車の車体の縦断面図である。 本発明の実施形態におけるアクチュエータの外観を示す斜視図である。 本発明の実施形態におけるアクチュエータの内部構造を示す断面図である。 本発明の実施形態におけるケースの外観を示す斜視図である。 本発明の実施形態におけるモータ、減速ギヤ部、およびトルクリミッタの構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態における減速ギヤ部の構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態におけるトルクリミッタの構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態におけるトルクリミッタを、インナーシャフトの中心軸方向から見た図である。 本発明の実施形態におけるギヤケースを示す斜視図である。 本発明の実施形態におけるギヤケースにセンサ基板を装着した状態を示す斜視図である。
次に、本発明の実施形態に係るアクチュエータ、車両用アクチュエータについて、図面を参照して説明をする。
図1は、本発明の実施形態におけるアクチュエータ100を備えた自動車の車体1の縦断面図である。なお、以下の説明では、車体1の進行方向前後を単に前後方向と称し、進行方向前側を単に前側と称し、進行方向後側を単に後側と称し、重力方向上側を単に上側と称し、重力方向下側を単に下側と称し、車体1の車幅方向を左右方向と称して説明する。また、図1においては、左方向が前方向、右方向が後方向になる。
(アクチュエータ)
同図に示すように、アクチュエータ(車両用アクチュエータ)100は、車体1の後部に設けられたテールゲート(開閉部材)2を開閉するためのものである。アクチュエータ100は、車体1の後部に形成された開口部3の両側にそれぞれ配置されている。
アクチュエータ100は、車体1の天井を構成するルーフアウタパネル4aとルーフインナパネル4bとの間に設けられている。テールゲート2は、車体1の後部に形成された開口部3に対し、開口部3の上部3aにヒンジ機構5を介して開閉可能に設けられている。
アクチュエータ100は、その一端が、ルーフアウタパネル4aとルーフインナパネル4bとの間に設けられたブラケット6に連結され、他端が、テールゲート2に設けられたピン7を介してヒンジ機構5に連結されている。
図2は、アクチュエータ100の外観を示す斜視図である。図3は、アクチュエータ100の内部構造を示す断面図である。
図2、図3に示すように、アクチュエータ100は、互いに平行に配置されたロッド側固定ハウジング(アクチュエータハウジング)111、およびモータハウジング112を有したケース110と、ロッド側固定ハウジング111に出没可能に設けられたロッド側可動ハウジング(可動ハウジング)20と、これらロッド側固定ハウジング111およびロッド側可動ハウジング20内に収納されたスクリュー軸(被駆動軸)60、およびコイルスプリング70と、モータハウジング112に収納されたモータ部(モータ)30と、モータ部30の動力が伝達されて出力する減速ギヤ部50と、モータ部30と減速ギヤ部50との間に設けられたトルクリミッタ120と、減速ギヤ部50を収納するギヤケース130と、を備えている。
(ケース)
図4は、本発明の実施形態におけるケースの外観を示す斜視図である。
同図に示すように、ケース110は、鉄等の金属製材料から形成され、ロッド側固定ハウジング111と、モータハウジング112と、これらロッド側固定ハウジング111およびモータハウジング112の一端側に設けられたベースプレート(連結プレート)113と、を一体に有している。
ロッド側固定ハウジング111は、略円筒状に形成されており、ベースプレート113の表面113fから直交する方向に延びている。
モータハウジング112も、略円筒状に形成されている。モータハウジング112は、ロッド側固定ハウジング11と平行に、ベースプレート113の表面113fから直交する方向に延びている。より具体的には、モータハウジング112は、ロッド側固定ハウジング111に対し、ロッド側固定ハウジング111およびモータハウジング112の中心軸に直交する方向に間隔をあけて並列して配置されている。
これらロッド側固定ハウジング111の外周面とモータハウジング112の外周面とは、これらの間に形成されたハウジング連結部114によって一体に連結されている。このハウジング連結部114は、モータハウジング112の外周面とロッド側固定ハウジング111の外周面とを、駆動軸58の中心軸方向に連続して連結する。
図3に示すように、ベースプレート113は、表面113fと反対側の合わせ面113gに、トルクリミッタ収容凹部115と、ロッド側凹部116とが形成されている。これらトルクリミッタ収容凹部115とロッド側凹部116とは、合わせ面113g側から表面113f側に窪んで形成されている。
また、トルクリミッタ収容凹部115の底面には、表面113f側と合わせ面113g側とに連通する軸挿通孔115hが形成されている。ロッド側凹部116の底面には、表面113f側と合わせ面113g側とに連通する軸挿通孔116hが形成されている。
(ロッド側可動ハウジング)
ロッド側可動ハウジング20は、ロッド側固定ハウジング111の内径よりも小さな外径を有した略円筒状に形成されている。ロッド側可動ハウジング20は、例えば、アルミ合金、樹脂等のロッド側固定ハウジング111よりも軟らかい材料から形成されている。
また、ロッド側可動ハウジング20は、一端20a側が、ロッド側固定ハウジング111の先端部111b側からロッド側固定ハウジング111内に挿入されている。ロッド側可動ハウジング20は、ロッド側固定ハウジング111に対し、先端部111bから出没する方向に相対移動可能とされている。
ロッド側可動ハウジング20の他端20bは、深絞り加工等により底部20cが形成されている。この底部20cの径方向中央に、後述のジョイント部材21のジョイント部21cを挿通可能な貫通孔20dが形成されている。
また、ロッド側可動ハウジング20の他端20b側には、ジョイント部材21と、インナーチューブ22とが設けられている。
ジョイント部材21は、例えば、鉄やアルミ合金等からなる金属製で、ロッド側可動ハウジング20の外側に配置されている。ジョイント部材21は、プレート部21aと、ボス部21bと、ジョイント部21c、を一体に有している。
プレート部21aは、略円板状に形成されており、ロッド側可動ハウジング20の底部20cに沿うよう設けられる。ボス部21bは、円柱状で、プレート部21aから底部20cに形成された貫通孔20dを通してロッド側可動ハウジング20の内方に向かって突出している。ジョイント部21cは、プレート部21aからボス部21bとは反対側に向かって突出している。ジョイント部21cには、ピン7(図1参照)を介してヒンジ機構5に連結されるジョイント部材23が螺着されている。
インナーチューブ22は、例えば、鉄、アルミ合金等の金属製で、ロッド側可動ハウジング20の内側に配置されている。インナーチューブ22は、その一端22aが、ロッド側可動ハウジング20の底部20cに対し、貫通孔20dの径方向外側で突き当たるとともに、貫通孔20dからロッド側可動ハウジング20の内容に突出したボス部21bに螺着されている。
インナーチューブ22の他端22bの内側には、ナット部材(従動部材)25が挿入され、インナーチューブ22と一体に固定されている。
ナット部材25は、略円筒状で、その内周面に雌ネジ溝25nが形成されている。ナット部材25の一端には、外周側に張り出すフランジ部25fが形成されている。このフランジ部25fが、インナーチューブ22の他端22bの内周面に形成された段部22dに突き当たることにより、インナーチューブ22の一端22a側に、ナット部材25が移動するのを規制している。
(スクリュー軸およびコイルスプリング)
スクリュー軸60は、ロッド側固定ハウジング111内に配置されている。スクリュー軸60は、その一端部60a側が、ロッド側凹部116の底面に形成された軸挿通孔116hに、軸受61を介して回動自在に保持されている。スクリュー軸60の一端部60aは、軸挿通孔116hを通して、ロッド側凹部116内に突出している。
スクリュー軸60の一端部60aには、ドリブンギヤ64が設けられている。
また、スクリュー軸60の外周面には、螺旋状に連続した雄ネジ溝60nが形成されている。スクリュー軸60の他端部60b側は、ロッド側可動ハウジング20のインナーチューブ22の他端22b内に設けられたナット部材25内に挿入され、雄ネジ溝60nが雌ネジ溝25nに螺合している。
スクリュー軸60の他端部60bには、外周側に張り出すストッパ65が設けられている。このストッパ65によって、ナット部材25のスクリュー軸60からの抜けが防止される。
また、ロッド側固定ハウジング111内には、ガイドチューブ28が配置されている。ガイドチューブ28は、略円筒状に形成されており、その内径がインナーチューブ22の外径よりも大きく設定されている。ガイドチューブ28の一端28a側には、外周側に張り出すフランジ部28cが一体に形成されている。ガイドチューブ28は、フランジ部28cをケース110のベースプレート113の表面113fに突き当てて配置されている。
ガイドチューブ28は、他端28b側で、その内側にインナーチューブ22が挿入配置されている。
コイルスプリング70は、ロッド側固定ハウジング111およびロッド側可動ハウジング20の内側に収容されている。コイルスプリング70は、例えばバネ鋼等の金属製である。コイルスプリング70は、その内側に、インナーチューブ22およびガイドチューブ28が配置されている。これらインナーチューブ22およびガイドチューブ28によって、コイルスプリング70は、伸縮時に、コイルスプリング70が伸縮方向側方に撓んだり座屈したりするのを抑える。
コイルスプリング70は、ロッド側可動ハウジング20の底部20cと、ガイドチューブ28のフランジ部28cとの間に、圧縮状態で設けられている。これにより、コイルスプリング70は、ロッド側固定ハウジング111とロッド側可動ハウジング20とが互いに離間して、アクチュエータ100の全長を延ばす方向に付勢している。
(モータ部)
図5は、モータ部30、減速ギヤ部50、およびトルクリミッタ120の構成を示す斜視図である。
図3に示すように、モータ部30は、モータハウジング112の内側に収容されている。図5に示すように、モータ部30は、ヨーク31(図3参照)と、ヨーク31の内側に固定されたマグネット32と、ヨーク31の径方向内側に回転自在に設けられたアーマチュア33と、アーマチュア33に電流を供給する給電部35と、を備えている。
図3に示すように、ヨーク31は、金属製で、円筒状をなし、その外径は、モータハウジング112の内径よりも所定寸法小さい。ヨーク31は、モータハウジング112内に配置されている。
図5に示すように、マグネット32は、ヨーク31の中心軸方向に長く、周方向に間隔を空けて複数個が設けられている。
アーマチュア33は、モータ軸34と、モータ軸34に固定されたコア33aと、コア33aに巻回されているコイル(図示無し)と、を有する。
モータ軸34は、ヨーク31(モータハウジング112)の中心軸方向に沿って延びるよう、不図示の軸受を介してその中心軸周りに回転自在に設けられている。
給電部35は、アーマチュア33に電流を供給する。この給電部35は、ヨーク31の一端側31aに配置されたブラシホルダ37に保持されている。給電部35は、ブラシホルダ37に保持されたブラシと、モータ軸34に設けられてブラシと摺接する整流子と、を有している(何れも図示無し)。ブラシには、外部の電源から給電する配線36が接続されている。整流子は、アーマチュア33のコイル(図示無し)と電気的に接続されている。
図3に示すように、モータハウジング112の先端部112bには、先端部112bの開口を塞ぐキャップ38が設けられている。モータハウジング112の先端部112bの内側には、ブラシホルダ37とキャップ38との隙間をシールする円柱状のパッキン部材39が設けられている。パッキン部材39には、キャップ38の中央部に形成された開口38hを通して外部に突出する突出部39tが一体に形成されている。
前記の配線36は、パッキン部材39を貫通し、突出部39tを通して、モータハウジング112およびキャップ38の外部に導出されている。そして、車体側のバッテリや発電機等の給電部に、配線36が接続される。
このようなモータ部30は、アーマチュア33の回転位置を検出するためのセンサ(図示無し)を、ブラシホルダ37内に備えている。この検出部は、モータ軸34と一体に設けられたセンサマグネットと、ホールIC等のセンサとを備え(何れも図示無し)、センサマグネットがモータ軸34とともに回転したときに、その回転をセンサで検出する。
このようなモータ部30は、給電部35を通してコイル(図示無し)に通電すると、コイルで発生する磁力と、ヨーク31に固定されたマグネット32で発生する磁力との間に生じる磁気的な吸引力や反発力によって、モータ軸34がその中心軸回りに回転駆動される。
(減速ギヤ部)
図6は、減速ギヤ部50の構成を示す斜視図である。
図3に示すように、減速ギヤ部50は、モータハウジング112内に、モータ部30と直列に設けられている。減速ギヤ部50は、モータ部30の給電部35とは反対側に配置されている。
図5、図6に示すように、減速ギヤ部50は、インターナルギヤ51と、第一サンギヤ52と、第一段遊星ギヤ53と、第一キャリア54と、第二サンギヤ55と、第二段遊星ギヤ56と、第二キャリア57と、を備えている。
図3に示すように、インターナルギヤ51は、ヨーク31の他端31bの内側に、回転不能に設けられている。インターナルギヤ51は略筒状に形成されており、その内周面に、ギヤ歯51g(図5参照)が形成されている。
図6に示すように、第一サンギヤ52は、モータ軸34に嵌め込まれ、その外周面にギヤ歯52gが形成されている。
第一段遊星ギヤ53は、第一サンギヤ52の外周部に、例えば3個が設けられている。各第一段遊星ギヤ53は、その外周面に第一サンギヤ52のギヤ歯52gおよびインターナルギヤ51のギヤ歯51gに噛み合うギヤ歯53gが形成されている。
第一キャリア54は略円板状に形成されており、複数の第一段遊星ギヤ53に対し、モータ軸34とは反対側に配置されている。また、第一キャリア54には、支持軸(図示無し)が組み付けられている。支持軸は、略円板状に形成され、かつ第一段遊星ギヤ53を回転自在に支持する。
第二サンギヤ55は、第一キャリア54の中心部に、モータ軸34とは反対側に一体に設けられている。第二サンギヤ55は、その外周面にギヤ歯55gが形成されている。
第二段遊星ギヤ56は、第二サンギヤ55の外周部に、例えば3個設けられている。各第二段遊星ギヤ56は、その外周面に第二サンギヤ55のギヤ歯55gおよびインターナルギヤ51のギヤ歯51gに噛み合うギヤ歯56gが形成されている。
第二キャリア57は、複数の第二段遊星ギヤ56に対し、モータ部30とは反対側に配置されている。第二キャリア57は、円板状に形成され、かつ第二段遊星ギヤ56を回転自在に支持する支持軸(図示無し)が組み付けられている。
これら第一サンギヤ52、第二サンギヤ55は、それぞれ焼結材などの金属製とされ、第一キャリア54、第二キャリア57もまた金属製とされている。また、インターナルギヤ51、第一段遊星ギヤ53、および第二段遊星ギヤ56は、それぞれ樹脂製とされている。
さらに、インターナルギヤ51のギヤ歯51g、第一サンギヤ52のギヤ歯52g、第一段遊星ギヤ53のギヤ歯53g、第二サンギヤ55のギヤ歯55g、および第二段遊星ギヤ56のギヤ歯56gは、それぞれハス歯歯車とされている。これにより、減速ギヤ部50の各ギヤ間における噛み合い代を増やし、作動音を低減することができる。
このような減速ギヤ部50においては、モータ部30によってモータ軸34が回転すると、第一サンギヤ52がモータ軸34と一体に回転する。第一サンギヤ52の回転は、その外周側の第一段遊星ギヤ53に伝達される。各第一段遊星ギヤ53は、第一サンギヤ52のギヤ歯52gと、外周側のインターナルギヤ51のギヤ歯51gとに噛み合いながら、第一サンギヤ52の外周部を公転すると同時に、第一キャリア54に組み付けられた支持軸を中心に自転する、いわゆる遊星運動する。
これら複数の第一段遊星ギヤ53の遊星運動により、第一キャリア54がモータ軸34と同軸回りに減速されて回転する。
第一キャリア54が回転すると、第二サンギヤ55が一体に回転し、その外周側の第二段遊星ギヤ56に伝達される。各第二段遊星ギヤ56は、第二サンギヤ55のギヤ歯55gと、外周側のインターナルギヤ51のギヤ歯51gとに噛み合いながら、第二サンギヤ55の外周部を公転すると同時に、第二キャリア57に組み付けられた支持軸を中心に自転する、いわゆる遊星運動する。
これら複数の第二段遊星ギヤ56の遊星運動により、第二キャリア57がモータ軸34と同軸回りに減速されて回転する。
このような減速ギヤ部50の第二キャリア57には、駆動軸58がギヤ結合されている。駆動軸58は、第二キャリア57に対し、モータ軸34とは反対側に延びるよう設けられている。図3に示すように、この駆動軸58は、ベースプレート113に形成された軸挿通孔115hを通して、トルクリミッタ収容凹部115内に突出している。
(トルクリミッタ)
図7は、本発明の実施形態におけるトルクリミッタ120の構成を示す斜視図である。図8は、本発明の実施形態におけるトルクリミッタ120を、インナーシャフト121の中心軸方向から見た図である。
トルクリミッタ120は、ベースプレート113に形成されたトルクリミッタ収容凹部115の内側に配置されている。
図6〜図8に示すように、トルクリミッタ120は、駆動軸58に設けられたインナーシャフト121と、駆動軸58の径方向外側に設けられたアウター部材122と、アウター部材122の一端に配置されたドライブギヤ123と、アウター部材122内に配置されたコイルスプリング124と、を備える。
インナーシャフト121は、駆動軸58のトルクリミッタ収容凹部115内に形成されている。このインナーシャフト121は、駆動軸58の中心軸に沿って連続するように略円柱状に形成されており、その外径は、駆動軸58の外径よりも大きい。
一方、アウター部材122は、プレート部122aと、筒状部122bと、を一体に有している。
プレート部122aは、略円板状に形成されており、駆動軸58の中心軸に直交する面内に位置している。筒状部122bは、略円筒状に形成されており、プレート部122aの外周部から減速ギヤ部50側に向かって延びている。また、筒状部122bは、その内径がインナーシャフト121の外径よりも所定寸法大きく形成されている。そして、筒状部122bの内周面とインナーシャフト121の外周面との間には、略円環状の隙間が形成されている。また、筒状部122bには、周方向に間隔をあけた2個所に、駆動軸58の中心軸方向に連続するスリット125,125が形成されている。
図5、図6に示すように、ドライブギヤ123は、アウター部材122のプレート部122aにおいて、筒状部122bとは反対側の面に一体に形成されている。ドライブギヤ123は、その外周面に、ギヤ歯123gが形成されている。
図5、図7に示すように、ドライブギヤ123が一体に形成されたアウター部材122には、プレート部122aとドライブギヤ123との中央部に軸挿通孔126が形成されている。この軸挿通孔126には、駆動軸58が挿通されている。そして、アウター部材122およびドライブギヤ123は、駆動軸58に対して、その中心軸周りに相対回転可能とされている。
図6〜図8に示すように、コイルスプリング124は、例えばバネ鋼等の線材124sにより形成されている。コイルスプリング124は、線材124sが螺旋状に巻回されたコイル部124aと、コイル部124aから連続して径方向外側に突出する線材124sの両端部124b,124bと、を備える。
このようなコイルスプリング124は、インナーシャフト121とアウター部材122との隙間に収容されている。コイルスプリング124は、両端部124b,124bを、アウター部材122の筒状部122bに形成されたスリット125,125に係止させて設けられている。
このようなトルクリミッタ120は、通常時は、コイルスプリング124のコイル部124aの内周面124fが、インナーシャフト121の外周面121fに密着している。また、コイル部124aの外周面124gは、アウター部材122の内周面122fとの間にクリアランスを有している。これにより、モータ部30のモータ軸34の回転が減速ギヤ部50を介して駆動軸58に伝達されると、コイルスプリング124とインナーシャフト121との間に生じる摩擦力によって、コイルスプリング124が駆動軸58と一体に回転する。
このコイルスプリング124の回転は、コイルスプリング124の両端部124b,124bとスリット125,125の係止部分とを介して、アウター部材122に伝達される。これによって、アウター部材122と一体に形成されたドライブギヤ123が回転する。
なお、コイル部124aとインナーシャフト121の外周面121fとの密着状態は、アクチュエータ100が通常に作動している限り、モータ部30で駆動軸58を、どちらの方向(テールゲート2を開く方向と閉じる方向)に回転させても維持されるよう、コイルスプリング124の弾性係数等が設定されている。
これに対し、モータ部30の駆動によってドライブギヤ123が回転しているときに、ドライブギヤ123側から、ドライブギヤ123の回転方向(モータ部30の駆動による回転方向)と逆方向の力、すなわちドライブギヤ123の回転を停止させる方向の力が作用すると、この力は、アウター部材122の筒状部122bに形成されたスリット125,125を介して、コイルスプリング124の両端部124b,124bに伝わる。
アウター部材122から入力される逆方向の力によるトルクが、コイルスプリング124の弾性係数等によって定まる所定のトルク以上となると、コイルスプリング124は、コイル部124aが緩み、その外径が広がる。
すると、コイルスプリング124のコイル部124aの内周面124fがインナーシャフト121の外周面121fから径方向外側に離間し、インナーシャフト121とアウター部材122との間の摩擦力が無くなる。その結果、駆動軸58とコイルスプリング124との間での回転力の伝達が行われなくなる。これによって、モータ部30によって回転駆動される駆動軸58と、ドライブギヤ123との間で、滑りが生じる。
図3、図5に示すように、ケース110のベースプレート113の合わせ面113g側においては、ドライブギヤ123と、スクリュー軸60の一端部60aに設けられたドリブンギヤ64と、ドライブギヤ123とドリブンギヤ64との間に設けられた中間ギヤ150と、が互いに噛み合って設けられている。
この中間ギヤ150には、センサマグネット151が一体に取り付けられている。
図9は、ギヤケース130を示す斜視図である。図10は、ギヤケース130にセンサ基板153を装着した状態を示す斜視図であって、センサ素子152に対応する箇所を切り欠いている。
図3に示すように、ギヤケース130は、ケース110のベースプレート113の合わせ面113gに取り付けられている。
図9に示すように、ギヤケース130は、ベースプレート113の合わせ面113gに対向する対向面130fに、合わせ面113gから離間する方向に窪んだギヤ収容凹部131を備えている。ギヤ収容凹部131は、ギヤケース130の対向面130fとベースプレート113の合わせ面113gとを対向させた状態で、その内側に、ドライブギヤ123、ドリブンギヤ64、および中間ギヤ150を収容する。
また、ギヤケース130のギヤ収容凹部131の内周面131sに、センサ収容凹部132が形成されている。
図10に示すように、センサ収容凹部132は、ホールIC等のセンサ素子152を備えたセンサ基板153を保持する。センサ収容凹部132は、センサ基板153の挿入方向を案内するガイド溝132aと、センサ基板153に設けられたホルダ部154に挿入される固定ピン132b,132bと、ドライブギヤ123、ドリブンギヤ64、および中間ギヤ150に塗布されたグリスが、センサ収容凹部132側に飛散してしまうことを防止するための壁部132cと、を有している。
このセンサ収容凹部132は、ギヤ収容凹部131と同一方向に連続して形成されている。センサ基板153は、センサ収容凹部132に対し、対向面130f側から、合わせ面113gから離間する方向に沿って挿入するようにして装着される。
また、ギヤケース130には、ケース110とは反対側に、車体1に設けられたブラケット6側にピン(図示無し)を介して連結されるジョイント部材135が設けられている。
このようなセンサ収容凹部132に保持されるセンサ基板153は、図5に示すように、センサ素子152が、中間ギヤ150に設けられたセンサマグネット151に対し、径方向外側から対向するよう配置される。センサ素子152は、センサマグネット151の磁束の変化を検出することにより、センサマグネット151が中間ギヤ150とともに回転したときに、その回転を検出する。
(車両ドア開閉用アクチュエータの動作)
次に、アクチュエータ100の動作について説明する。
テールゲート2を開閉するために、モータ部30のモータ軸34を回転駆動させると、モータ軸34の回転が減速ギヤ部50介して駆動軸58に伝達される。この駆動軸58の回転は、トルクリミッタ120を介してドライブギヤ123に伝達される。
この場合、上述したように、テールゲート2側から過大な入力が無い限り、トルクリミッタ120のコイルスプリング124のコイル部124aと駆動軸58に設けられたインナーシャフト121との間で生じる摩擦力によって、滑りは生じない。これにより、駆動軸58の回転は、コイルスプリング124を介して、アウター部材122と一体に設けられたドライブギヤ123にロス無く伝達される。
ドライブギヤ123の回転は、中間ギヤ150を介して、ドリブンギヤ64に伝達される。ドリブンギヤ64が回転すると、スクリュー軸60が一体に回転する。これによって、ナット部材25がスクリュー軸60の軸方向に沿って移動する。ナット部材25は、ロッド側可動ハウジング20と一体化されたインナーチューブ22に固定されているので、ロッド側固定ハウジング111に対してロッド側可動ハウジング20が出没し、アクチュエータ100が伸縮する。
モータ部30の駆動によって、ロッド側固定ハウジング111に対してロッド側可動ハウジング20が没入する方向に移動すると、車体1の開口部3に設けられたテールゲート2が閉じられる。また、モータ部30の駆動によって、ロッド側固定ハウジング111に対してロッド側可動ハウジング20が突出する方向に移動すると、車体1の開口部3に設けられたテールゲート2が開けられる。このとき、アクチュエータ100を伸ばした状態でモータ部30の動作を停止させても、コイルスプリング70の付勢力によって、ロッド側固定ハウジング111に対しロッド側可動ハウジング20が突出した状態が維持される。
テールゲート2が開いている状態において、テールゲート2が外力によって、想定以上の勢いで開閉されると、ロッド側可動ハウジング20側に設けられたナット部材25がスクリュー軸60を強制的に回転させる。このスクリュー軸60の回転は、ドリブンギヤ64,中間ギヤ150を介してドライブギヤ123に伝達される。
このようにして、ドライブギヤ123側から過大な力が入力されると、この力は、アウター部材122の筒状部122bに形成されたスリット125,125を介して、コイルスプリング124の両端部124b,124bに伝わる。
入力された力によるトルクが、コイルスプリング124の弾性係数等によって定まる所定以上の大きさである場合、コイルスプリング124は、コイル部124aが緩み、その外径が広がる方向に変形する。すると、コイルスプリング124のコイル部124aの内周面124fがインナーシャフト121の外周面121fから径方向外側に離間する。その結果、インナーシャフト121とアウター部材122との間での、コイルスプリング124を介した回転力の伝達が行われなくなる。
これによって、モータ部30によって回転駆動される駆動軸58と、ドライブギヤ123との間で、いわゆる滑りが生じる。そして、減速ギヤ部50やモータ部30には、テールゲート2側に加えられた過大な力が入力されない。したがって、減速ギヤ部50やモータ部30、ドライブギヤ123と中間ギヤ150とドリブンギヤ64との噛み合い部分に過大な力が入力されるのが防止される。また、アクチュエータ100と、テールゲート2または車体1と、の連結部分等に過大な力が入力されるのが防止される。
このように、上述のアクチュエータ100は、駆動軸58を回転させるモータ部30と、駆動軸58と平行に設けられ、駆動軸58の回転が伝達されることで回転駆動されるスクリュー軸60と、スクリュー軸60の回転にともなってスクリュー軸60の軸方向に沿って直動運動するナット部材25と、モータ部30を収容するモータハウジング112と、スクリュー軸60を収容するロッド側固定ハウジング111と、を備え、モータハウジング112とロッド側固定ハウジング111とが、一体に設けられている。
このような構成によれば、モータ部30とスクリュー軸60とが平行に設けられているので、アクチュエータ100を短縮化することができる。また、モータハウジング112とアクチュエータ100とが一体に設けられているので、部品点数を低減させることができる。これによって、組付け性を向上させることもできる。
さらに、アクチュエータ100の短縮化を図ることで、車両の車体1に対するアクチュエータ100のレイアウトの自由度を高めることができる。
また、アクチュエータ100は、モータハウジング112の基端部とロッド側固定ハウジング111の基端部とを連結するベースプレート113を備えている。これにより、ベースプレート113を介してモータハウジング112とロッド側固定ハウジング111とを一体に連結することができる。
また、アクチュエータ100は、モータハウジング112の外周面とロッド側固定ハウジング111の外周面とを、駆動軸58の中心軸方向に連続して連結するハウジング連結部114をさらに備えている。
このような構成によれば、モータハウジング112の外周面とロッド側固定ハウジング111の外周面とを、ハウジング連結部114を介して連結することにより、モータハウジング112とロッド側固定ハウジング111とを強固に連結することができる。
(その他の実施形態)
なお、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
例えば、アクチュエータ100の各部の構成は、本発明の主旨の範囲内で適宜変更することができる。一例として、上述の実施形態では、ドライブギヤ123とドリブンギヤ64との間に中間ギヤ150を設けた。しかしながら、これに限られるものではなく、アクチュエータ100は、中間ギヤを複数備えてもよいし、中間ギヤ150を廃してドライブギヤ123とドリブンギヤ64とを直接噛み合わせる構成としてもよい。
また、上述の実施形態では、アクチュエータ100を、車体1の天井を構成するルーフアウタパネル4aとルーフインナパネル4bとの間に設けた場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、開口部3の両側の側枠部に設けるようにしてもよい。
さらに、アクチュエータ100の用途は、テールゲート2の開閉用に限らず、車両に形成された各種の開口部に開閉可能に設けられた、ドア、ボンネットフード、給油口フラップ等の各種の開閉部材の開閉に用いることができる。さらに、アクチュエータ100は、車両用に限らず、他の用途に用いることも可能である。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
1…車体
2…テールゲート(開閉部材)
3…開口部
20…ロッド側可動ハウジング(可動ハウジング)
25…ナット部材(従動部材)
30…モータ部(モータ)
34…モータ軸
58…駆動軸
60…スクリュー軸(被駆動軸)
64…ドリブンギヤ(伝達部、被駆動ギヤ)
70…コイルスプリング
100…アクチュエータ(車両用アクチュエータ)
110…ケース
111…ロッド側固定ハウジング(アクチュエータハウジング)
112…モータハウジング
113…ベースプレート(連結プレート)
114…ハウジング連結部
123…ドライブギヤ(伝達部、駆動ギヤ)
130…ギヤケース
150…中間ギヤ(伝達部)
151…センサマグネット
152…センサ素子(センサ)
153…センサ基板(センサ)

Claims (5)

  1. 駆動軸を回転させるモータと、
    前記駆動軸と平行に設けられ、前記駆動軸の回転が伝達されることで回転駆動される被駆動軸と、
    前記被駆動軸の回転にともなって前記被駆動軸の軸方向に沿って直動運動する従動部材と、
    前記モータを収容するモータハウジングと、
    前記被駆動軸を収容し前記モータハウジングと一体に設けられたアクチュエータハウジングと、
    前記モータハウジングの基端部と前記アクチュエータハウジングの基端部とを連結する連結プレートと、
    前記連結プレートに取り付けられたギヤケースと、
    前記ギヤケースに回転自在に支持され、前記駆動軸の回転を前記被駆動軸に伝達するための伝達部と、
    前記伝達部に設けられたセンサマグネットと、
    前記センサマグネットの磁束の変化を検出するセンサと、を備え、
    前記センサは、前記ギヤケースに設けられていることを特徴とするアクチュエータ。
  2. 前記伝達部は、前記駆動軸の回転によって駆動される駆動ギヤと、前記被駆動軸に設けられた被駆動ギヤと、前記駆動ギヤと前記被駆動ギヤとの間に設けられた中間ギヤであって、
    前記センサマグネットは、前記中間ギヤに設けられていることを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 前記アクチュエータハウジングは、筒状をなし、
    前記アクチュエータハウジングの内側に、前記アクチュエータハウジングの内径よりも小さな外径を有し、前記従動部材の移動にともなって前記アクチュエータハウジングから出没可能とされた可動ハウジングを備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のアクチュエータ。
  4. 前記モータハウジングの外周面と前記アクチュエータハウジングの外周面とを、前記駆動軸の中心軸方向に連続して連結するハウジング連結部をさらに備えることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載のアクチュエータ。
  5. 車両に搭載され、前記車両に形成された開口部に対して開閉可能に設けられた開閉部材を開閉する、請求項1から請求項4の何れか一項に記載のアクチュエータを備えることを特徴とする車両用アクチュエータ。
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