JP2019156698A - 炭化珪素単結晶の製造方法 - Google Patents

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正人 海老原
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Abstract

【課題】 オフアングルの無い成長、つまりC軸<0001>から傾きの無い基底面上の成長方向においても、異ポリタイプが発生しにくく、かつ直胴率の高い炭化珪素単結晶を製造することができる炭化珪素単結晶の製造方法を提供することを目的とする【解決手段】 成長容器内で炭化珪素原材料を昇華させて種結晶基板上に炭化珪素単結晶を成長させる炭化珪素単結晶の製造方法であって、前記種結晶基板として、前記成長容器への設置面がオフアングル1°以下の{0001}面であり、結晶成長面が凸形状の成長インゴット端面である基板を用い、前記種結晶基板の直径を前記成長容器の内径の80%以上とすることを特徴とする炭化珪素単結晶の製造方法。【選択図】 図1

Description

本発明は、昇華法によって炭化珪素の結晶成長を行う炭化珪素の製造方法に関する。
近年、電気自動車や電気冷暖房器具にインバーター回路が多用されるにいたり、電力ロスが少なく、半導体Si結晶を用いた素子より耐圧を高くとれるという特性から、炭化珪素(以後、SiCと言う場合もある)の半導体結晶が求められている。
SiCなどの融点が高い結晶、液相成長がしにくい結晶の代表的かつ現実的な成長方法として昇華法がある。容器内で2000℃前後ないしそれ以上の高温で固体原材料を昇華させて、対向する種結晶上に結晶成長させる方法である(特許文献1)。しかしながら、SiCの結晶成長は、昇華させるために高温が必要で、成長装置は高温での温度制御が必要とされる。また、昇華した物質の圧力を安定させるために、容器内の圧力の安定した制御が必要とされる。またSiCの結晶成長は、昇華速度によるもので、Siのチョクラルスキー法やGaAsなどのLPE製法などと比較して、相対的にかなり成長速度が遅い。したがって、長い時間をかけて成長する。幸いに、昨今の制御機器の発達、コンピュータ、パソコン等の発達で、圧力、温度の調節を長期間安定して行うことが可能である。
SiCの昇華法成長方法は具体的には、図9に示すように炭化珪素単結晶成長装置101を用いて行うものであり、成長容器104内に炭化珪素固体原材料103を入れ、ヒーター(高周波加熱コイル)108で加熱し、成長容器104内に配置された板状の種基板(ジャスト面種ウェーハ)102に成長結晶102aを結晶成長させるものである。
成長容器104は、真空の石英管内か真空のチャンバー内に配置されて、一度活性の低いガスで満たされており、その雰囲気は、SiCの昇華速度を上げるために、大気圧より低い。
成長容器104の外側には、断熱材(断熱容器)105が配置されている。断熱材105の一部には、パイロメーター(温度測定センサー)107で温度測定するための穴(上部温度測定孔)106が少なくともひとつある。成長容器104は、主にカーボン材料からなり、通気性があり、容器内外の圧力は等しくなる。成長容器104の下部に炭化珪素原材料103が配置されている。これは固体であり、高温下、減圧下で昇華する。昇華した材料は、対向する種結晶基板(種ウェーハ)102上に単結晶(成長結晶)102aとして成長する。
ここで上述した製造装置を用いた従来の炭化珪素単結晶の製造方法について図10を用いて説明する。まず、図10(a)に示すように炭化珪素原材料103と、一定の厚さを持つジャスト面種基板(ジャスト面種ウェーハ)102を成長容器104内に配置する。次に図10(b)に示すように成長容器104を断熱容器105内に配置する。次に図10(c)に示すように断熱容器105ごと外部容器109内に配置する。次に図10(d)に示すように外部容器109内を真空引きし、所定の圧力(例えば1〜20Torr(1.3〜26hPa))に保ち、2000〜2300℃に昇温する。次に図10(e)に示すように昇華法により種結晶基板(種ウェーハ)102上に炭化珪素単結晶(成長結晶)102aを成長させる。最後に図10(f)に示すように圧力を上げて昇華を止め、成長を停止させ温度を徐々に下げて冷却を行う。
また、SiC単結晶には、立方晶、六方晶などがあり、更に六方晶の中でも、4H、6Hなどが、代表的なポリタイプとして知られている。
多くの場合は、4H種上には4Hが成長するというように同じタイプの単結晶が成長する(特許文献2)。
特開2000−191399号公報 特開2005−239465号公報 特開2010−126380号公報
しかしながら、オフアングルをもたない{0001}面(オフアングル1°以下の所謂ジャスト面)の結晶方位の種基板を用いた場合、結晶成長を開始する際に乱れ(晶子、異ポリタイプ化)易いという問題がある(図11参照)。図11は成長初期の状態の炭化珪素単結晶成長装置101’を示している。
また、オフアングルを持たないジャスト面の種基板、例えば六方晶の基底面(Basal Plane)に平行な面を表面に持つ種基板にSiCの六方晶の結晶を成長させる際に、成長初期の二次元核のランダムな発生からもともとの種のポリタイプ、例えば4H構造のみでなく6H構造が発生することが良くある(図5,6参照)。なお、図5は(0111)面の4H構造のジャスト面種基板11上に4H構造12、6H構造13が成長する状態を示している。
この例のように4H構造へ6H構造の異ポリタイプが混入した場合、全く半導体としての価値はなくなる。それは耐圧等の特性が大きく違うためである。また、スライス時に割れの原因ともなる。
オフアングルを持つ基板を用いた時には、ステップ成長のメカニズムで成長するため比較的乱れにくい。図7はオフアングルがある場合のステップ成長を示している。図7は、オフアングルを有する種基板14上にSiC源15が入る状態を示している。
結晶成長の教科書にも良くあるように、原料である炭素源と珪素源がキンクに入ることで、基板の持つ4H構造を踏襲しやすく、乱れにくい。
六方晶にはA,B,Cの3つのサイトがある。これは下記一般式(1)のSiとC側のボンドのねじれにより六方晶の基底面上に3つの原子の入る位置や軸が発生することによるもので、図8に示すように4H構造ではABCBの順に積層されていて、6H構造ではABCACBの順に積層される。
したがって、オフアングルをつけた種(種結晶基板)の場合は平坦であってもポリタイプが崩れることなく成長を開始できる。つまり平坦な種(種結晶基板)であっても、その平坦な成長表面にステップが存在するため、ラテラル成長またはステップ成長と呼ばれるメカニズムでポリタイプが崩れることがない成長は比較的容易である。
これに対し、ジャスト面つまり、基底面上に成長させる場合は、2次元核のランダムな発生と、SiC特有のらせん成長が面内の多くの箇所で起こり、ポリタイプもその層構造の露出が無いことから、ポリタイプの積層順が守られず、異ポリタイプの種結晶の核というべき小さい領域が発生し、拡張伝播していく。
しかしながら、オフアングルをつけた種(種結晶基板)を用いた場合には、成長インゴットが点対象とはならず、直胴率(直胴長さ/全長)が悪化する(すなわち、直胴長さが短くなる)ことでウェーハ歩留まりが低下するという問題がある。
また、特許文献3には、成長後の端面側を所定の厚さで切り出したものを炭化珪素単結晶端面種として使用することが開示されている。
しかしながら、上記のようなものを種結晶基板として用いた場合でも、種結晶基板の直径が収納容器の内径に対して小さい場合には、異なるポリタイプの発生を抑制する効果が小さくなることが、本発明者らの検討により判明した。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、オフアングルの無い成長、つまりC軸<0001>から傾きのほとんど無い基底面上の成長方向においても、異ポリタイプが発生しにくく、かつ直胴率の高い炭化珪素単結晶を製造することができる炭化珪素単結晶の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、成長容器内で炭化珪素原材料を昇華させて種結晶基板上に炭化珪素単結晶を成長させる炭化珪素単結晶の製造方法であって、前記種結晶基板として、前記成長容器への設置面がオフアングル1°以下の{0001}面であり、結晶成長面が凸形状の成長インゴット端面である基板を用い、前記種結晶基板の直径を前記成長容器の内径の80%以上とすることを特徴とする炭化珪素単結晶の製造方法を提供する。
このような成長インゴット端面を種(種結晶基板)として用い、種結晶基板の直径を成長容器の内径の80%以上とすることで異ポリタイプが発生しにくく、かつ直胴率の高い炭化珪素単結晶を製造することができる。
以上のように、本発明によれば、成長インゴット端面を種結晶基板として用い、種結晶基板の直径を成長容器の内径の80%以上とすることで異ポリタイプが発生しにくく、かつ直胴率の高い炭化珪素単結晶を製造することができる。
本発明の炭化珪素単結晶の製造方法を実施することができる炭化珪素単結晶成長装置の一例を示す概略断面図(炭化珪素単結晶の成長前)である。 本発明の炭化珪素単結晶の製造方法を実施することができる炭化珪素単結晶成長装置を示す概略断面図(炭化珪素単結晶成長中)である。 本発明の炭化珪素単結晶の製造方法を示すフローチャートである。 実施例1の炭化珪素単結晶において異ポリタイプが発生しない状態を示す上面図である。 ジャスト面種上に異ポリタイプが発生する状態を示す概略断面図である。 ジャスト面種上に異ポリタイプが発生する状態を示す上面図である。 オフアングルを持つ基板を種結晶基板として用いた場合の単結晶成長初期状態を示す概略断面図である。 オフアングルを持つ基板を種結晶基板として用いた場合の4H構造の単結晶が成長する状態を示す概略断面図である。 従来の炭化珪素単結晶成長装置を示す概略断面図である。 従来の炭化珪素単結晶の製造方法を示すフローチャートである。 従来の炭化珪素単結晶成長装置を示す概略断面図(炭化珪素単結晶の成長初期)である。
以下、本発明について、実施態様の一例として、図を参照しながら詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
以下に、本発明の炭化珪素単結晶の製造方法について、図1〜3を参照しながら説明する。
図1は、本発明の炭化珪素単結晶の製造方法を実施することができる炭化珪素単結晶成長装置の一例を示す概略断面図である。
図1に示す本発明の炭化珪素単結晶の製造方法を実施することができる炭化珪素単結晶成長装置1は、種基板(種結晶基板、種ウェーハ)2及び炭化珪素原材料3を収容する成長容器4と、該成長容器4を囲う断熱材(断熱容器)5と、該断熱材5に設けた上部温度測定孔6を通して、成長容器4内の温度を測定する温度測定センサー7と、炭化珪素原材料3を加熱するヒーター(高周波加熱コイル)8とを備えている。
成長容器4は、種基板2を配置する成長室と、炭化珪素原材料3を配置する昇華室とからなり、例えば耐熱性のあるグラファイトで形成される。また、結晶成長の際には、SUSや石英からなる外部容器9内に成長容器4をセットして、真空排気しながらAr等の不活性ガスを供給することにより、不活性ガス雰囲気の減圧下で結晶成長を行う。
ヒーター8は、RH(抵抗加熱)又はRF(高周波)加熱を行うものを用いることができる。また、温度測定センサー7としては、パイロメーターを用いることで、成長容器4の外部から、断熱材5の温度測定用の穴(上部温度測定孔)6を通して、非接触で温度測定を精度良く行うことができる。本発明では成長容器4に配置する種基板2を、成長容器4への設置面がオフアングル1°以下の{0001}面であり、単結晶成長面が凸形状の成長インゴット端面(頭頂部結晶)である基板を用いる。種(種結晶基板)2の直径は成長容器4の80%以上とし、90%以上とするのがより好ましい。また、厚さは最も厚い箇所で5mm以上好ましくは1cm以上とすることができる。
次に図3を用いて本発明の炭化珪素単結晶の製造方法を説明する。
まず、図3(a)に示すように、得ようとする結晶と同サイズの直径をもち、オフアングルを持たないジャスト面で成長容器4上部に固定する頭頂部結晶を成長容器4内にセットし、成長容器4の下部には炭化珪素原材料3をセットする。
次に図3(b)に示すように、成長容器4を断熱容器5内に配置する。
次に図3(c)に示すように、断熱容器5ごと外部容器9内に配置する。
次に図3(d)に示すように、外部容器9内を真空引きし、所定の圧力(例えば1〜20Torr(1.3〜26hPa))に保ち、2000〜2300℃に昇温する。
次に図3(e)に示すように、昇華法により種結晶(種結晶基板)2上に炭化珪素単結晶(成長結晶)2aを成長させる(図2の炭化珪素単結晶成長装置1’を参照)。
最後に図3(f)に示すように、圧力を上げて昇華を止め、成長を停止させ、温度を徐々に下げて冷却を行う。
上記のようにして製造したSiC単結晶は、単結晶成長面が成長インゴット端面である種結晶基板として用い、種結晶基板の直径を成長容器の内径の80%以上とすることで異ポリタイプが発生しにくく、かつ直胴率の高い炭化珪素単結晶を製造することができる。
以下、実施例及び比較例を示して本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1)
以下の成長条件で図3に示すフローに従い、直径100mmのSiC単結晶を成長させた。
<条件>
成長容器内径・・・105mm
種結晶基板・・・主面が{0001}面で直径100mm(種結晶基板の直径/成長容器の内径は、95%)最大厚さが8mmの凸形状の成長インゴット端面からなるSiC単結晶基板
成長温度・・・2200℃
圧力・・・10Torr(13hPa)
雰囲気・・・アルゴンガス、窒素ガス
SiC単結晶成長後、直胴率(直胴部/全長)を調べたところ90%であった。また、マルチワイヤーソーにてウェーハを切り出し研削、鏡面研磨およびCMP研磨後に、ウェーハの表面を観察したが、図4に示すように異ポリタイプは発生していないことが判った。また、全部で5バッチの製造を行った。その結果を表1、2に示す。表1、2に示すように5バッチとも異ポリタイプの発生は無かった(すなわち、異ポリタイプ発生率は、0%)。
(実施例2)
直径が84mmの種結晶基板(種結晶基板の直径/成長容器の内径は、80%)を用いた以外は実施例1と同じ条件でSiC単結晶を成長させた。
SiC単結晶成長後、直胴率(直胴部/全長)を調べたところ85%であった。SiC単結晶成長後、マルチワイヤーソーにてウェーハを切り出し研削、鏡面研磨およびCMP研磨後に、ウェーハの表面を観察したが、異ポリタイプは発生していないことが判った。また、全部で5バッチの製造を行った。その結果を表2に示す。表2に示すように5バッチとも異ポリタイプの発生は無かった(すなわち、異ポリタイプ発生率は、0%)。
(比較例1)
主面が{0001}面で厚さが1mm(一定)の種(種結晶基板)を用いた以外は実施例1と同じ条件でSiC単結晶を成長させた。
全部で10バッチの製造を行った。その結果を表1に示す。表1に示すように10バッチとも異ポリタイプが発生して乱れた。
(比較例2)
主面が{0001}面から<11−20>方向に4°傾いた厚さが1mm(一定)の種(種結晶基板)を用いた以外は実施例1と同じ条件でSiC単結晶を成長させた。
SiC単結晶成長後、直胴率(直胴部/全長)を調べたところ40%であった。全部で5バッチの製造を行った。その結果を表1に示す。表1に示すように5バッチとも異ポリタイプの発生は無かった。
(比較例3)
直径が79mmの種結晶基板(種結晶基板の直径/成長容器の内径は、75%)を用いた以外は実施例1と同じ条件でSiC単結晶を成長させた。
SiC単結晶成長後、マルチワイヤーソーにてウェーハを切り出し研削、鏡面研磨およびCMP研磨後に、ウェーハの表面を観察した。また、全部で10バッチの製造を行った。その結果を表2に示す。表2に示すように10バッチ中2バッチで異ポリタイプの発生が見られた(すなわち、異ポリタイプ発生率は、20%)。
(比較例4)
直径が52mmの種結晶基板(種結晶基板の直径/成長容器の内径は、50%)を用いた以外は実施例1と同じ条件でSiC単結晶を成長させた。
SiC単結晶成長後、マルチワイヤーソーにてウェーハを切り出し研削、鏡面研磨およびCMP研磨後に、ウェーハの表面を観察した。また、全部で10バッチの製造を行った。その結果を表2に示す。表2に示すように10バッチ中3バッチで異ポリタイプの発生が見られた(すなわち、異ポリタイプ発生率は、30%)。
(比較例5)
直径が21mmの種結晶基板(種結晶基板の直径/成長容器の内径は、20%)を用いた以外は実施例1と同じ条件でSiC単結晶を成長させた。
SiC単結晶成長後、マルチワイヤーソーにてウェーハを切り出し研削、鏡面研磨およびCMP研磨後に、ウェーハの表面を観察した。また、全部で10バッチの製造を行った。その結果を表2に示す。表2に示すように10バッチ中5バッチで異ポリタイプの発生が見られた(すなわち、異ポリタイプ発生率は、50%)。
表2より、種結晶基板の直径を成長容器の内径の80%以上とすれば、異ポリタイプの発生が十分抑えられることがわかる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
1、1’、101、101’…炭化珪素単結晶成長装置、
2、102…種基板(種結晶基板、種ウェーハ)、
2a、102a…炭化珪素単結晶(成長結晶)、
3、103…炭化珪素原材料(固体炭化珪素原材料)、 4、104…成長容器、
5、105…断熱容器、 6、106…上部温度測定孔、
7、107…温度測定センサー、 8、108…ヒーター(高周波加熱コイル)、
9、109…外部容器、 11…(0111)面の4H構造のジャスト面種基板、
12…4H構造、 13…6H構造、 14…オフアングルを有する種基板、
15…SiC源。

Claims (1)

  1. 成長容器内で炭化珪素原材料を昇華させて種結晶基板上に炭化珪素単結晶を成長させる炭化珪素単結晶の製造方法であって、
    前記種結晶基板として、前記成長容器への設置面がオフアングル1°以下の{0001}面であり、結晶成長面が凸形状の成長インゴット端面である基板を用い、
    前記種結晶基板の直径を前記成長容器の内径の80%以上とすることを特徴とする炭化珪素単結晶の製造方法。
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