JP2019153687A - 回路付サスペンション基板集合体および回路付サスペンション基板集合体の製造方法 - Google Patents

回路付サスペンション基板集合体および回路付サスペンション基板集合体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】反りを抑制できる回路付サスペンション基板集合体および回路付サスペンション基板集合体の製造方法を提供すること。【解決手段】集合体シート1に、互いに間隔を空けて配置される複数の回路付サスペンション基板2と、複数の回路付サスペンション基板2を一括して囲む枠体3とを備える。枠体3に、複数の回路付サスペンション基板2に対して長手方向の両側に配置され、複数の回路付サスペンション基板2のそれぞれと連続して、複数の回路付サスペンション基板2を一括して支持する2つの横枠4を備える。2つの横枠4の両方に、第1金属枠体18と、第1金属枠体18の厚み方向の一方側に配置される補強導体層19とを備える。補強導体層19を、長手方向に投影したときに、複数の回路付サスペンション基板2のうち、少なくとも互いに隣り合う回路付サスペンション基板2と重なるように形成する。【選択図】図1

Description

本発明は、回路付サスペンション基板集合体および回路付サスペンション基板集合体の製造方法に関する。
従来より、整列配置される複数の回路付サスペンション基板と、複数の回路付サスペンション基板を支持する支持枠とを備える回路付サスペンション基板集合体が知られている。
例えば、支持枠が、金属支持層から形成され、複数の回路付サスペンション基板を囲む長枠形状を有し、支持枠が備える横枠に複数のスリットが設けられる回路付サスペンション基板集合体シートが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2015−142115号公報
しかし、特許文献1に記載の回路付サスペンション基板集合体シートでは、温度や湿度などの外部環境に応じて、回路付サスペンション基板集合体シートに反りが生じる場合がある。
回路付サスペンション基板集合体シートに反りが生じると、その後の処理工程(例えば、支持枠に支持された状態の回路付サスペンション基板を冶具にセットする工程や、支持枠からの回路付サスペンション基板の切り離しなど)が煩雑となるおそれがある。
本発明は、反りを抑制できる回路付サスペンション基板集合体および回路付サスペンション基板集合体の製造方法を提供する。
本発明[1]は、所定方向に延び、前記所定方向と交差する交差方向に互いに間隔を空けて配置される複数の回路付サスペンション基板と、前記複数の回路付サスペンション基板を一括して囲む枠体と、を備え、前記枠体は、前記複数の回路付サスペンション基板に対して前記所定方向の両側に配置され、前記複数の回路付サスペンション基板のそれぞれと連続して、前記複数の回路付サスペンション基板を一括して支持する2つの第1枠部を備え、前記2つの第1枠部の両方は、金属支持層と、前記金属支持層の厚み方向の一方側に配置される導体層と、を備え、前記導体層は、前記所定方向に投影したときに、前記複数の回路付サスペンション基板のうち、少なくとも互いに隣り合う回路付サスペンション基板と重なるように、前記交差方向に延びている、回路付サスペンション基板集合体を含んでいる。
このような構成によれば、2つの第1枠部の両方が、金属支持層と導体層とを備え、導体層が、所定方向に投影したときに、少なくとも互いに隣り合う回路付サスペンション基板と重なるように交差方向に延びているので、第1枠部の両方をバランスよく確実に補強することができる。
そのため、回路付サスペンション基板集合体シートに反りが生じることを抑制できる。
本発明[2]は、前記導体層は、前記金属支持層に直接接触する、上記[1]に記載の回路付サスペンション基板集合体を含んでいる。
しかるに、絶縁層は、金属支持層および導体層と比較して、熱膨張率や吸湿性が大きい。そのため、絶縁層が金属支持層および導体層の間に配置されると、外部環境に応じて、第1枠部が変形する場合がある。
一方、上記の構成によれば、導体層が金属支持層に直接接触しており、金属支持層および導体層の間に絶縁層が配置されていない。
そのため、第1枠部が、外部環境に応じて変形することを抑制でき、ひいては、回路付サスペンション基板集合体シートに反りが生じることを確実に抑制できる。
本発明[3]は、前記第1枠部は、前記導体層に対して前記金属支持層の反対側に配置される補強絶縁層をさらに備える、上記[1]または[2]に記載の回路付サスペンション基板集合体を含んでいる。
このような構成によれば、補強絶縁層が導体層に対して金属支持層の反対側に配置されるので、第1枠部をより一層確実に補強することができる。また、補強絶縁層が導体層に対して金属支持層の反対側に配置される場合、補強絶縁層が金属支持層および導体層の間に配置される場合と比較して、第1枠部が変形することを抑制できる。
本発明[4]は、前記枠体は、前記交差方向に長手の矩形枠形状を有する、上記[1]〜[3]のいずれか一項に記載の回路付サスペンション基板集合体を含んでいる。
このような構成によれば、枠体が交差方向に長手の矩形枠形状を有しているので、第1枠部は、交差方向に延びている。そのため、第1枠部は、第1枠部における交差方向の両端部が浮き上がって湾曲するように、反りやすい。
しかし、上記の構成によれば、導体層が、所定方向に投影したときに、少なくとも互いに隣り合う回路付サスペンション基板と重なるように交差方向に延びて、第1枠部の両方を補強しているので、交差方向に延びる第1枠部が反ることを確実に抑制できる。
本発明[5]は、前記枠体は、前記複数の回路付サスペンション基板に対して前記交差方向の両側に配置される2つの第2枠部を備え、前記2つの第2枠部のそれぞれは、前記所定方向に延び、前記2つの第1枠部を連結し、前記2つの第2枠部の両方には、前記第2枠部を補強するための補強部が設けられている、上記[1]〜[4]のいずれか一項に記載の回路付サスペンション基板集合体を含んでいる。
このような構成によれば、2つの第1枠部を連結する2つの第2枠部の両方に、補強部が設けられているので、2つの第2枠部の両方をバランスよく確実に補強することができる。
そのため、回路付サスペンション基板集合体シートに反りが生じることをより確実に抑制できる。
本発明[6]は、前記複数の回路付サスペンション基板のそれぞれは、前記交差方向に屈曲している、上記[1]〜[5]のいずれか一項に記載の回路付サスペンション基板集合体を含んでいる。
このような構成によれば、回路付サスペンション基板が交差方向に屈曲しているため、回路付サスペンション基板は、回路付サスペンション基板における交差方向の両端部が浮き上がって湾曲するように、反る場合がある。
しかし、複数の回路付サスペンション基板に対して所定方向の両側に配置される2つの第1枠部の両方が補強されているので、複数の回路付サスペンション基板の反りに追従して、回路付サスペンション基板集合体シートに反りが生じることを確実に抑制できる。
本発明[7]は、上記[2]に記載の回路付サスペンション基板集合体の製造方法であって、前記複数の回路付サスペンション基板に対応するサスペンション部分と、前記第1枠部に対応する第1枠部分とを含む金属支持層を準備する工程と、前記サスペンション部分上に第1絶縁層を形成する工程と、前記第1絶縁層上に導体パターンを形成するとともに、前記第1枠部分上に導体層を形成する工程と、前記導体パターンを被覆するように前記第1絶縁層上に第2絶縁層を形成するとともに、前記導体層の前記厚み方向一方側に補強絶縁層を形成する工程と、を含む、回路付サスペンション基板集合体の製造方法を含んでいる。
このような方法によれば、金属支持層のサスペンション部分上に第1絶縁層が形成された後、第1絶縁層上に導体パターンが形成されるとともに、金属支持層の第1枠部分上に導体層が形成される。そして、導体パターンを被覆するように第1絶縁層上に第2絶縁層が形成されるとともに、導体層の厚み方向一方側に補強絶縁層が形成される。
そのため、第2絶縁層および補強絶縁層が形成される前に、第1枠部に対応する第1枠部分上に導体層が設けられており、第1枠部が補強されている。その結果、第2絶縁層および補強絶縁層が形成されるときに、回路付サスペンション基板集合体シートに反りが生じることを抑制できる。
これによって、回路付サスペンション基板集合体シートに反りが生じることを抑制できながら、回路付サスペンション基板集合体シートを円滑に製造できる。
本発明の回路付サスペンション基板集合体では、反りが生じることを抑制できる。
本発明の回路付サスペンション基板集合体の製造方法では、回路付サスペンション基板集合体シートに反りが生じることを抑制できながら、回路付サスペンション基板集合体シートを円滑に製造できる。
図1は、本発明の回路付サスペンション基板集合体の第1実施形態としての集合体シートの平面図を示す。 図2は、図1に示す回路付サスペンション基板の拡大図を示す。 図3は、図2に示す回路付サスペンション基板および第1横枠のA−A断面図を示す。 図4は、図2に示す第2横枠のB−B断面図を示す。 図5は、図2に示す縦枠のC−C断面図を示す。 図6Aは、図3に示す金属支持層を準備する工程を示す。図6Bは、図6Aに示す金属支持体上にベース絶縁層を形成する工程を示す。図6Cは、図6Bに示すベース絶縁層上に導体パターンを形成するとともに、第1枠部分上に導体層を形成する工程を示す。図6Dは、図6Cに示す導体パターンを被覆するようにベース絶縁層上にカバー絶縁層を形成するとともに、導体層の厚み方向一方側に第1補強絶縁層を形成する工程を示す。 図7は、本発明の回路付サスペンション基板集合体の第2実施形態としての集合体シートの平面図を示す。 図8は、図3に示す横枠の第1の変形例の断面図を示す。 図9は、図3に示す横枠の第2の変形例の断面図を示す。 図10は、図3に示す横枠の第3の変形例の断面図を示す。 図11は、各実施例および比較例における集合体シートの最大反り高さを示すグラフである。
<第1実施形態>
1.集合体シート
以下、図1〜図5を参照して、本発明の回路付サスペンション基板集合体の第1実施形態としての集合体シート1について説明する。
図1に示すように、集合体シート1は、複数の回路付サスペンション基板2と、枠体3とを備える。複数の回路付サスペンション基板2のそれぞれは、所定方向に延び、所定方向と交差する交差方向(好ましくは、直交する直交方向)に互いに間隔を空けて配置されている。なお、図1では、便宜上、複数の回路付サスペンション基板2の個数が4つであるが、複数の回路付サスペンション基板2の個数は、特に制限されない。
図1において、紙面上下方向は、回路付サスペンション基板2の長手方向(第1方向、所定方向)であって、紙面上側が長手方向一方側(第1方向一方側)、紙面下側が長手方向他方側(第1方向他方側)である。
図1において、紙面左右方向は、複数の回路付サスペンション基板2が並ぶ並び方向(第1方向と直交する第2方向、所定方向と交差する交差方向)であって、紙面右側が並び方向一方側(第2方向一方側、交差方向一方側)、紙面左側が並び方向他方側(第2方向他方側、交差方向他方側)である。
図1において、紙面紙厚方向は、集合体シート1の厚み方向(第1方向および第2方向と直交する第3方向、所定方向および交差方向と直交する厚み方向)であって、紙面手前側が厚み方向一方側(第3方向一方側)、紙面手奥側が厚み方向他方側(第3方向他方側)である。具体的には、各図の方向矢印に準拠する。
枠体3は、複数の回路付サスペンション基板2を一括して囲む。枠体3は、並び方向に長手の矩形枠形状を有する。枠体3は、複数の回路付サスペンション基板2のそれぞれと連続して、複数の回路付サスペンション基板2を一括して支持する。
2.回路付サスペンション基板
次に、図1〜図3を参照して、回路付サスペンション基板2の詳細について説明する。
図2に示すように、複数の回路付サスペンション基板2のそれぞれは、長手方向に延びる平帯形状を有し、その長手方向の途中部(例えば、中央部)が並び方向に屈曲している。各回路付サスペンション基板2は、第1部分2Aと、第2部分2Bと、第3部分2Cとを備える。
第1部分2Aは、回路付サスペンション基板2の長手方向一方側部分である。第1部分2Aは、長手方向に沿って延びる。
第2部分2Bは、回路付サスペンション基板2における第1部分2Aと第3部分2Cとの間の部分である。第2部分2Bは、第1部分2Aに対して屈曲するように延びている。詳しくは、第2部分2Bは、第1部分2Aの長手方向他端部から連続して、長手方向の他方側に向かうにつれて並び方向他方側に向かうように延びている。
第3部分2Cは、回路付サスペンション基板2の長手方向他方側部分である。第3部分2Cは、長手方向に沿って延びており、第2部分2Bに対して屈曲している。詳しくは、第2部分2Bの長手方向の他端部から連続して、長手方向の他方側に向かって延びている。
このような回路付サスペンション基板2は、図3に示すように、互いに異なる材料から形成される複数の層が積層される積層構造を有する。詳しくは、回路付サスペンション基板2は、サスペンション部分の一例としての金属支持体7と、第1絶縁層の一例としてのベース絶縁層8と、導体パターン9と、第2絶縁層の一例としてのカバー絶縁層10とを、厚み方向他方側から一方側に向かって順に備える。なお、図1および図2では、便宜上、ベース絶縁層8およびカバー絶縁層10を省略している。
図2に示すように、金属支持体7は、上記した回路付サスペンション基板2と同じ形状を有しており、長手方向に延び、その長手方向の途中部(例えば、中央部)が並び方向に屈曲している。
金属支持体7は、開口部16を有する。開口部16は、金属支持体7の長手方向一端部に配置される。開口部16は、長手方向の一方側に向かって開放される凹形状を有する。開口部16は、金属支持体7を厚み方向に貫通する。
金属支持体7の材料として、例えば、ステンレス、42アロイ、アルミニウム、銅−ベリリウム、りん青銅などの金属材料が挙げられ、好ましくは、ステンレスが挙げられる。金属支持体7の厚みは、例えば、10μm以上、好ましくは、15μm以上、例えば、35μm以下、好ましくは、25μm以下である。
図3に示すように、ベース絶縁層8は、金属支持体7の厚み方向の一方側に配置され、詳しくは、金属支持体7の厚み方向の一方面上に配置される。ベース絶縁層8は、図示しないが、後述する導体パターン9に対応する所定のパターンとして設けられ、厚み方向における金属支持体7と導体パターン9との間に配置される。
ベース絶縁層8の材料として、例えば、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、アクリル樹脂、ポリエーテル樹脂、ニトリル樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂などの合成樹脂が挙げられ、好ましくは、ポリイミド樹脂が挙げられる。ベース絶縁層8の厚みは、例えば、1μm以上、好ましくは、3μm以上、例えば、25μm以下、好ましくは、15μm以下である。
導体パターン9は、ベース絶縁層8の厚み方向の一方側に配置され、詳しくは、ベース絶縁層8の厚み方向の一方面上に配置される。図2に示すように、導体パターン9は、複数(4つ)の磁気ヘッド用端子25と、複数(4つ)の外部接続端子27と、複数(4つ)の配線28とを備える。
複数(4つ)の磁気ヘッド用端子25は、図示しないスライダが回路付サスペンション基板2に実装されたときに、スライダが備える磁気ヘッドと電気的に接続される。複数の磁気ヘッド用端子25は、回路付サスペンション基板2の長手方向一端部に配置される。複数の磁気ヘッド用端子25は、厚み方向の一方側から見て開口部16に囲まれるように、ベース絶縁層8の厚み方向の一方面上に配置される。
複数(4つ)の外部接続端子27は、回路付サスペンション基板2の長手方向の他端部において、ベース絶縁層8の厚み方向の一方面上に配置される。
複数(4つ)の配線28は、ベース絶縁層8上を引き回されて、複数の磁気ヘッド用端子25と複数の外部接続端子27とを電気的に接続する。
導体パターン9の材料として、例えば、銅、ニッケル、金、はんだ、またはこれらの合金などの導体材料が挙げられ、好ましくは、銅が挙げられる。導体パターン9の厚みは、例えば、1μm以上、好ましくは、3μm以上であり、例えば、20μm以下、好ましくは、12μm以下である。
図3に示すように、カバー絶縁層10は、導体パターン9を被覆するように、ベース絶縁層8の厚み方向一方面上に配置される。詳しくは、カバー絶縁層10は、厚み方向一方側から見て、磁気ヘッド用端子25および外部接続端子27を露出し、配線28を被覆するパターン形状を有している。
カバー絶縁層10の材料として、例えば、ベース絶縁層8と同じ合成樹脂が挙げられ、好ましくは、ポリイミド樹脂が挙げられる。カバー絶縁層10の厚みは、例えば、2μm以上、好ましくは、4μm以上、例えば、20μm以下、好ましくは、15μm以下である。
3.枠体
次に、図1〜図4を参照して、枠体3の詳細について説明する。
図1に示すように、枠体3は、2つの第1枠部の一例としての2つの横枠4と、2つの第2枠部の一例としての2つの縦枠5とを一体的に備える。
3.1 横枠
2つの横枠4は、複数の回路付サスペンション基板2に対して長手方向の両側に配置され、長手方向に互いに間隔を空けて配置される。2つの横枠4のそれぞれは、並び方向に延びる。2つの横枠4のそれぞれは、複数の回路付サスペンション基板2のそれぞれと連続して、複数の回路付サスペンション基板を一括して支持する。
なお、以下において、2つの横枠4を区別する場合、2つの横枠4のうち長手方向の一方側に位置する横枠4を第1横枠4Aとし、2つの横枠4のうち長手方向の他方側に位置する横枠4を第2横枠4Bとする。
図3および図4に示すように、2つの横枠4の両方は、金属支持層の一例としての第1金属枠体18と、導体層の一例としての補強導体層19と、補強絶縁層の一例としての第1補強絶縁層22とを備える。なお、図1および図2では、便宜上、第1補強絶縁層22を省略している。
図2に示すように、第1金属枠体18は、第1枠部分20と、複数の第1接続部分21とを備える。
第1枠部分20は、並び方向に延びる平板形状を有する。
第1枠部分20の幅方向(回路付サスペンション基板2の長手方向)の寸法は、例えば、0.8mm以上、好ましくは、2.0mm以上、例えば、30mm以下、好ましくは、10mm以下である。
複数の第1接続部分21は、各横枠4において、複数の回路付サスペンション基板2と同数設けられる。第1横枠4Aの第1接続部分21は、第1横枠4Aの第1枠部分20の長手方向他端部と金属支持体7の長手方向一端部とを連結する。第2横枠4Bの第1接続部分21は、第2横枠4Bの第1枠部分20の長手方向一端部と金属支持体7の長手方向他端部とを連結する。
第1金属枠体18の材料として、例えば、金属支持体7の材料として例示した金属材料が挙げられ、好ましくは、金属支持体7と同じ材料が挙げられる。第1金属枠体18の厚みの範囲は、例えば、金属支持体7の厚みの範囲と同じである。このような第1金属枠体18は、金属支持体7と一体に構成される。
図3および図4に示すように、補強導体層19は、第1枠部分20の厚み方向の一方側に配置される。第1実施形態では、補強導体層19は、第1枠部分20の厚み方向の一方面上に配置されており、第1枠部分20に直接接触している。
図1に示すように、補強導体層19は、長手方向に投影したときに、複数の回路付サスペンション基板2のうち、少なくとも互いに隣り合う回路付サスペンション基板2と重なるように、並び方向に延びており、第1実施形態では、長手方向に投影したときに、複数の回路付サスペンション基板2のすべてと重なるように、並び方向に延びている。補強導体層19は、並び方向に延びる矩形状を有している。
補強導体層19の幅方向(回路付サスペンション基板2の長手方向)の寸法は、第1枠部分20の幅方向の寸法を100としたときに、例えば、20以上、好ましくは、40以上、例えば、100以下、好ましくは、98以下である。補強導体層19の幅方向(回路付サスペンション基板2の長手方向)の寸法は、例えば、0.8mm以上、好ましくは、2.0mm以上、例えば、30mm以下、好ましくは、10mm以下である。
補強導体層19の厚み方向の一方面の面積は、第1枠部分20の厚み方向の一方面の面積を100としたときに、例えば、10以上、好ましくは、30以上、さらに好ましくは、60を超過し、とりわけ好ましくは、70以上、例えば、100以下、好ましくは、98以下である。
補強導体層19の材料として、例えば、導体パターン9の材料として例示した導体材料が挙げられ、好ましくは、導体パターン9と同じ材料が挙げられる。補強導体層19の厚みの範囲は、例えば、導体パターン9の厚みの範囲と同じである。
図3および図4に示すように、第1補強絶縁層22は、補強導体層19を被覆するように、第1枠部分20の厚み方向の一方側に配置される。第1補強絶縁層22の幅方向中央部分は、補強導体層19に対して第1枠部分20の反対側に配置される。
第1補強絶縁層22の材料として、例えば、ベース絶縁層8の材料として例示した合成樹脂が挙げられ、好ましくは、カバー絶縁層10と同じ材料が挙げられる。第1補強絶縁層22の厚みは、適宜設定される。
3.2 縦枠
図1に示すように、2つの縦枠5は、複数の回路付サスペンション基板2に対して並び方向の両側に配置され、並び方向に互いに間隔を空けて配置される。2つの縦枠5のそれぞれは、長手方向に延び、2つの横枠4を連結する。より具体的には、2つの縦枠5のうち一方は、2つの横枠4の並び方向の一端部を連結し、2つの縦枠5のうち他方は、2つの横枠4の並び方向の他端部を連結する。
また、2つの縦枠5のそれぞれは、複数の回路付サスペンション基板2のうち並び方向の端部に位置する回路付サスペンション基板2と連続する。
なお、以下において、2つの縦枠5を区別する場合、2つの縦枠5のうち並び方向の一方側に位置する縦枠5を第1縦枠5Aとし、2つの縦枠5のうち並び方向の他方側に位置する縦枠5を第2縦枠5Bとする。
図5に示すように、2つの縦枠5の両方は、第2金属枠体30と、第2補強絶縁層31と、補強部32とを備える。なお、図1および図2では、便宜上、第2補強絶縁層31を省略している。
図2に示すように、第2金属枠体30は、第2枠部分33と、第2接続部分34とを備える。
第2枠部分33は、長手方向に延びる平板形状を有する。第2枠部分33は、2つの第1枠部分20の並び方向の端部を連結する。
第2枠部分33の幅方向(複数の回路付サスペンション基板2の並び方向)の寸法は、例えば、0.8mm以上、好ましくは、2.0mm以上、例えば、30mm以下、好ましくは、20mm以下である。
第2接続部分34は、複数の回路付サスペンション基板2のうち並び方向の端部に位置する回路付サスペンション基板2の金属支持体7と、第2枠部分33とを連結する。詳しくは、第1縦枠5Aの第2接続部分34は、複数の回路付サスペンション基板2のうち並び方向一端に位置する回路付サスペンション基板2の金属支持体7と、第1縦枠5Aの第2枠部分33とを連結する。第2縦枠5Bの第2接続部分34は、複数の回路付サスペンション基板2のうち並び方向他端に位置する回路付サスペンション基板2の金属支持体7と、第2縦枠5Bの第2枠部分33とを連結する。
なお、複数の回路付サスペンション基板2のうち互いに隣り合う回路付サスペンション基板2の金属支持体7は、第3接続部分35により互いに連結されている。
第2金属枠体30および第3接続部分35の材料として、例えば、金属支持体7の材料として例示した金属材料が挙げられ、好ましくは、金属支持体7と同じ材料が挙げられる。第2金属枠体30の厚みの範囲は、例えば、金属支持体7の厚みの範囲と同じである。
このような第2金属枠体30および第3接続部分35は、第1金属枠体18および金属支持体7と一体に構成される。
第2補強絶縁層31は、第2枠部分33の厚み方向の一方側に配置され、より具体的には、第2枠部分33の厚み方向の一方面上に配置されている。
第2補強絶縁層31の材料として、例えば、ベース絶縁層8の材料として例示した合成樹脂が挙げられ、好ましくは、ベース絶縁層8と同じ材料が挙げられる。第2補強絶縁層31の厚みの範囲は、例えば、ベース絶縁層8の厚みの範囲と同じである。
補強部32は、縦枠5を補強するために設けられる。
補強部32は、第2補強絶縁層31の厚み方向の一方側に配置され、より具体的には、第2補強絶縁層31の厚み方向の一方面上に配置されている。補強部32は、複数の導体突条36と、第3補強絶縁層37とを備える。
複数の導体突条36は、並び方向に互いに間隔を空けて配置される。複数の導体突条36のそれぞれは、長手方向に沿って延びる。
複数の導体突条36の厚み方向の一方面の総和の面積は、第2枠部分33の厚み方向の一方面の面積を100としたときに、例えば、10以上、好ましくは、30以上、例えば、90以下、好ましくは、60以下である。
第3補強絶縁層37は、複数の導体突条36を被覆するように、第2補強絶縁層31の厚み方向の一方面上に配置される。
4.集合体シートの製造方法
次に、図6A〜図6Dを参照して、集合体シート1の製造方法の一実施形態について説明する。
集合体シート1の製造方法では、まず、図6Aに示すように、金属支持層11を準備する。
金属支持層11は、複数の回路付サスペンション基板2に対応する複数の金属支持体7と、2つの横枠4に対応する2つの第1金属枠体18と、2つの縦枠5に対応する2つの第2金属枠体30(図5参照)と、複数の第3接続部分35(図2参照)とを一体的に含む。
次いで、図6Bに示すように、各金属支持体7上にベース絶縁層8を形成する。
具体的には、感光性の合成樹脂を含むワニスを、金属支持体7上に塗布して乾燥させて、ベース皮膜を形成する。その後、ベース皮膜を露光して現像し、必要により加熱硬化させる。このとき、図示しないが、同様にして第2金属枠体30上に第2補強絶縁層31を形成する。一方、第1金属枠体18上には、絶縁層を形成しない。
次いで、図6Cに示すように、例えば、アディティブ法またはサブトラクティブ法などにより、ベース絶縁層8上に導体パターン9を形成するとともに、第1枠部分20上に補強導体層19を形成する。このとき、図示しないが、第2補強絶縁層31上に複数の導体突条36を形成する。
次いで、図6Dに示すように、上記したベース絶縁層8の形成と同様にして、配線28を被覆するようにベース絶縁層8上にカバー絶縁層10を形成するとともに、補強導体層19を被覆するように第1枠部分20上に第1補強絶縁層22を形成する。これにより、第1補強絶縁層22の中央部分が、補強導体層19の厚み方向の一方側に位置する。
このとき、図示しないが、複数の導体突条36を被覆するように、第2補強絶縁層31上に第3補強絶縁層37を形成する。
以上によって、集合体シート1が製造される。
集合体シート1では、2つの横枠4の両方が、第1金属枠体18と補強導体層19とを備え、補強導体層19が、長手方向に投影したときに、複数の回路付サスペンション基板2のすべてと重なるように並び方向に延びている。そのため、横枠4の両方をバランスよく確実に補強することができる。
しかるに、回路付サスペンション基板2は、図2に示すように、長手方向に延びており、図3に示すように、互いに異なる材料から形成される複数の層が積層される積層構造を有する。つまり、回路付サスペンション基板2は、熱膨張率や吸湿性が互いに異なる複数の層を有しているので、温度や湿度などの外部環境に応じて、回路付サスペンション基板2における長手方向の両端部が浮き上がって湾曲するように、反りやすい。
しかし、上記のように、横枠4の両方がバランスよく補強されているので、回路付サスペンション基板2の反りに追従して、集合体シート1シートに反りが生じることを抑制できる。
また、図3および図4に示すように、補強導体層19が第1金属枠体18に直接接触しており、第1金属枠体18および補強導体層19の間に絶縁層が配置されていない。
そのため、横枠4が、外部環境に応じて変形することを抑制でき、ひいては、集合体シート1に反りが生じることを確実に抑制できる。
また、横枠4は、補強導体層19に対して第1金属枠体18の反対側に配置される第1補強絶縁層22をさらに備える。そのため、横枠4をより一層確実に補強することができる。
また、図1に示すように、枠体3は、並び方向に長手の矩形枠形状を有する。このような場合、横枠4は、横枠4における長手方向(並び方向)の両端部が浮き上がって湾曲するように、反りやすい。一方、集合体シート1では、横枠4が上記の層構成を有し、補強導体層19が、長手方向に投影したときに、複数の回路付サスペンション基板2のすべてと重なるように並び方向に延びて、横枠4の両方を補強しているので、横枠4が反ることを確実に抑制できる。
また、枠体3は、2つの縦枠5を備え、2つの縦枠5の両方には、縦枠5を補強するための補強部32が設けられている。そのため、2つの縦枠5の両方をバランスよく確実に補強することができる。その結果、集合体シート1に反りが生じることを確実に抑制できる。
回路付サスペンション基板2は、並び方向に屈曲している。そのため、回路付サスペンション基板2は、回路付サスペンション基板における並び方向の両端部が浮き上がって湾曲するように、反る場合がある。一方、上記の構成では、2つの横枠4の両方が補強されているので、集合体シート1に反りが生じることをより一層確実に抑制できる。
図6A〜図6Dに示すように、金属支持体7上にベース絶縁層8が形成された後、ベース絶縁層8上に導体パターン9が形成されるとともに、第1金属枠体18の第1枠部分20上に補強導体層19が形成される。そして、導体パターン9を被覆するようにベース絶縁層8上にカバー絶縁層10が形成されるとともに、補強導体層19の厚み方向一方側に第1補強絶縁層22が形成される。
しかるに、本件発明者らは、カバー絶縁層10が形成されるときに、集合体シート1の反りが生じやすいことを見出した。
これに対して、上記の方法によれば、カバー絶縁層10が形成される前に、横枠4に対応する第1枠部分20上に補強導体層19が設けられており、横枠4が補強されている。
そのため、カバー絶縁層10が形成されるときに、集合体シート1に反りが生じることを抑制できる。これによって、集合体シート1に反りが生じることを抑制できながら、集合体シート1を円滑に製造できる。
<第2実施形態>
次に、図7を参照して、本発明の第2実施形態としての集合体シート1を説明する。なお、第2実施形態では、上記した第1実施形態と同様の部材には同様の符号を付し、その説明を省略する。
第1実施形態では、図1に示すように、横枠4と縦枠5とが互いに異なる層構成を有するが、本発明はこれに限定されない。
第2実施形態では、図7に示すように、横枠4と縦枠5とが互いに同じ層構成を有する。
例えば、横枠4と縦枠5との両方が、図3に示すように、金属枠体(第1金属枠体18または第2金属枠体30)の厚み方向の一方面上に配置される補強導体層19と、補強導体層19を被覆するように、金属枠体(第1金属枠体18または第2金属枠体30)の厚み方向の一方面上に配置される第1補強絶縁層22と、を備える。
この場合、2つの横枠4の補強導体層19と、2つの縦枠5の補強導体層19とは互いに連続して、矩形枠形状を有する。また、縦枠5に備えられる補強導体層19および第1補強絶縁層22が、補強部32を構成する。
このような第2実施形態によっても、第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
<変形例>
上記の第1実施形態および第2実施形態では、図3に示すように、横枠4が、第1金属枠体18と、補強導体層19と、第1補強絶縁層22とを備えるが、横枠4の層構成はこれに限定されない。
例えば、図8に示すように、横枠4は、第1金属枠体18と、第1金属枠体18の厚み方向の一方面上に配置される補強導体層19とから構成されてもよい。
また、図9に示すように、横枠4は、第1金属枠体18と、第1金属枠体18の厚み方向一方面上に配置される第4補強絶縁層38と、第4補強絶縁層38の厚み方向一方面上に配置される補強導体層19とから構成されてもよい。
また、図10に示すように、横枠4は、第1金属枠体18と、第1金属枠体18の厚み方向一方面上に配置される第4補強絶縁層38と、第4補強絶縁層38の厚み方向一方面上に配置される補強導体層19と、補強導体層19を被覆するように第4補強絶縁層38の厚み方向一方面上に配置される第2補強絶縁層31とから構成されてもよい。
また、上記の第1実施形態および第2実施形態では、図1に示すように、補強導体層19が、長手方向に投影したときに、複数の回路付サスペンション基板2のすべてと重なるように延びているが、補強導体層19の構成はこれに限定されない。
補強導体層19は、長手方向に投影したときに、複数の回路付サスペンション基板2のうち互いに隣り合う回路付サスペンション基板2と重なるように延びていれば、横枠4を十分に補強することができる。そのため、補強導体層19は、並び方向に分断されて、並び方向に互いに間隔を空けて複数設けられていてもよい。
とりわけ、横枠4が、図9または図10に示す層構成を有する場合、第4補強絶縁層38に含まれる水分が外部に放出されることを補強導体層19が阻害するおそれがある。そのため、横枠4が図9または図10に示す層構成を有する場合、補強導体層19は、並び方向に分断されていることが好ましい。
また、補強導体層19の表面には、めっき層が設けられていてもよい。めっき層の材料として、例えば、ニッケル、金などの金属材料が挙げられ、好ましくは、金が挙げられる。めっき層は、1層であってもよく、複数層であってもよい。めっき層の厚みは、例えば、0.1μm以上、好ましくは、0.25μm以上、例えば、5μm以下、好ましくは、2.5μm以下である。
また、上記の第1実施形態および第2実施形態では、図1に示すように、枠体3が、並び方向に長手の矩形枠形状を有するが、枠体3の形状は特に制限されない。枠体3は、例えば、正方形の枠形状を有してもよい。
これらによっても、第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
以下に、実施例および比較例を示し、本発明をさらに具体的に説明する。なお、本発明は、何ら実施例および比較例に限定されない。また、以下の記載において用いられる配合割合(含有割合)、物性値、パラメータなどの具体的数値は、上記の「発明を実施するための形態」において記載されている、それらに対応する配合割合(含有割合)、物性値、パラメータなど該当記載の上限(「以下」、「未満」として定義されている数値)または下限(「以上」、「超過」として定義されている数値)に代替することができる。
実施例1
厚みが15μmである金属支持層を準備した。
金属支持層は、複数の回路付サスペンション基板に対応する複数の金属支持体と、2つの横枠に対応する2つの第1金属枠体と、2つの縦枠に対応する2つの第2金属枠体と、複数の第3接続部分とを含んでいた。
次いで、各金属支持体および各第2金属枠体の第2枠部分上に、感光性の合成樹脂を含むワニスを金属支持体上に塗布して乾燥させて、ベース皮膜を形成した後、ベース皮膜を露光して現像し加熱硬化させた。
これにより、各金属支持体上にベース絶縁層を形成するとともに、各第2枠部分上に第2補強絶縁層を形成した。一方、第1金属枠体の第1枠部分上には、絶縁層を形成しなかった。
ベース絶縁層および第2補強絶縁層のそれぞれの厚みは、10μmであった。
次いで、アディティブ法により、ベース絶縁層上に導体パターンを形成するとともに、第1金属枠体の第1枠部分上に補強導体層を形成し、さらに、第2補強絶縁層上に3つの導体突条を形成した。
導体パターン、補強導体層および導体突条のそれぞれの厚みは、8μmであった。
補強導体層の幅方向(短手方向)の寸法は、第1枠部分の幅方向(短手方向)の寸法を100としたときに、95であり、具体的には、4.11mmであった。また、補強導体層の厚み方向の一方面の面積は、第1枠部分の厚み方向の一方面の面積を100としたときに、94であった。
次いで、上記と同様にして、導体パターンを被覆するようにベース絶縁層上にカバー絶縁層を形成するとともに、補強導体層を被覆するように第1枠部分上に第1補強絶縁層を形成し、さらに、3つの導体突条を被覆するように、第2補強絶縁層上に第3補強絶縁層を形成した。
カバー絶縁層、第1補強絶縁層および第3補強絶縁層のそれぞれの厚みは、4μmであった。
以上によって、横枠が図3に示す層構成を有する集合体シートを製造した。
実施例2
第1枠部分上に第4補強絶縁層を形成し、第4補強絶縁層上に補強導体層を形成し、補強導体層を被覆するように第4補強絶縁層上に第1補強絶縁層を形成したこと以外は、実施例1と同様にして、横枠が図10に示す層構成を有する集合体シートを製造した。
比較例1
第1枠部分上に他の層を形成せず、横枠を第1金属枠体のみから形成したこと以外は、実施例1と同様にして、集合体シートを製造した。
<評価>
各実施例および比較例の集合体シートを水平面に静置し、各集合体シートの最大反り高さ(水平面と各集合体シートの端部との間の鉛直方向の最大寸法)を測定した。その結果を図11に示す。
1 集合体シート
2 回路付サスペンション基板
3 枠体
4 横枠
5 縦枠
7 金属支持体
8 ベース絶縁層
9 導体パターン
10 カバー絶縁層
11 金属支持層
18 第1金属枠体
19 補強導体層
22 第1補強絶縁層
30 第2金属枠体
32 補強部

Claims (7)

  1. 所定方向に延び、前記所定方向と交差する交差方向に互いに間隔を空けて配置される複数の回路付サスペンション基板と、
    前記複数の回路付サスペンション基板を一括して囲む枠体と、を備え、
    前記枠体は、前記複数の回路付サスペンション基板に対して前記所定方向の両側に配置され、前記複数の回路付サスペンション基板のそれぞれと連続して、前記複数の回路付サスペンション基板を一括して支持する2つの第1枠部を備え、
    前記2つの第1枠部の両方は、
    金属支持層と、
    前記金属支持層の厚み方向の一方側に配置される導体層と、を備え、
    前記導体層は、前記所定方向に投影したときに、前記複数の回路付サスペンション基板のうち、少なくとも互いに隣り合う回路付サスペンション基板と重なるように、前記交差方向に延びていることを特徴とする、回路付サスペンション基板集合体。
  2. 前記導体層は、前記金属支持層に直接接触することを特徴とする、請求項1に記載の回路付サスペンション基板集合体。
  3. 前記第1枠部は、前記導体層に対して前記金属支持層の反対側に配置される補強絶縁層をさらに備えることを特徴とする、請求項1または2に記載の回路付サスペンション基板集合体。
  4. 前記枠体は、前記交差方向に長手の矩形枠形状を有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の回路付サスペンション基板集合体。
  5. 前記枠体は、前記複数の回路付サスペンション基板に対して前記交差方向の両側に配置される2つの第2枠部を備え、
    前記2つの第2枠部のそれぞれは、前記所定方向に延び、前記2つの第1枠部を連結し、
    前記2つの第2枠部の両方には、前記第2枠部を補強するための補強部が設けられていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の回路付サスペンション基板集合体。
  6. 前記複数の回路付サスペンション基板のそれぞれは、前記交差方向に屈曲していることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の回路付サスペンション基板集合体。
  7. 請求項2に記載の回路付サスペンション基板集合体の製造方法であって、
    前記複数の回路付サスペンション基板に対応するサスペンション部分と、前記第1枠部に対応する第1枠部分とを含む金属支持層を準備する工程と、
    前記サスペンション部分上に第1絶縁層を形成する工程と、
    前記第1絶縁層上に導体パターンを形成するとともに、前記第1枠部分上に導体層を形成する工程と、
    前記導体パターンを被覆するように前記第1絶縁層上に第2絶縁層を形成するとともに、前記導体層の前記厚み方向一方側に補強絶縁層を形成する工程と、を含むことを特徴とする、回路付サスペンション基板集合体の製造方法。
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