JP2019152258A - 動力伝達装置及び動力伝達装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】変速制御モードと油圧供給モードとでモード切替を行う際に、電動オイルポンプの回転方向の反転に応じて、ショックやベルト滑りが発生することを抑制する。【解決手段】動力伝達装置は、バリエータ2、第1油路R1、電動オイルポンプ32、第2油路R2、切替弁36、第3油路R3及びライン圧調整弁34を備え、第1モードと第2モードとを有する。切替弁36は、第1モードと第2モードとでのモード切替に応じて、第1位置P1と第2位置P2との2つの位置を切り替える。動力伝達装置は、モード切替時に、電動オイルポンプ32の回転方向の反転を行う場合に、SEC回路CTにおける当該反転に伴う油圧変動を抑制する方向に、SEC指示圧Psec_iを増減補正するコントローラ10を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、動力伝達に関する。
特許文献1には、電動オイルポンプをエンジンが作動される車両運行中はベルト式無段変速装置の変速を制御する手段として作動させ、車両がエンジン停止運行に入ると、油圧源として作動させる技術が開示されている。電動オイルポンプの回転方向は、電動オイルポンプの用途がこのように切り替えられる際に反転される。
上記のような電動オイルポンプは、ベルト式無段変速機において、プライマリプーリ油室とセカンダリプーリ油室とを連通する油路に設けられる。このように設けられた電動オイルポンプは、セカンダリプーリ油室と直結される油路で構成される回路であるセカンダリ回路と直結されることになる。
このため、電動オイルポンプを変速制御に用いる変速制御モードと、電動オイルポンプを油圧供給に用いる油圧供給モードとでモード切替を行う際に、電動オイルポンプの回転方向を反転させると、セカンダリ回路の油の流量が変化し得る。結果、これに伴いセカンダリ圧が変動し、ショックやベルト滑りが発生する虞がある。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたもので、変速制御モードと油圧供給モードとでモード切替を行う際に、電動オイルポンプの回転方向の反転に応じて、ショックやベルト滑りが発生することを抑制することを目的とする。
本発明のある態様の動力伝達装置は、駆動源と駆動輪との間で動力伝達を行う無段変速機構と、前記無段変速機構のプライマリプーリ油室とセカンダリプーリ油室とを連通する第1油路と、前記第1油路に設けられた電動オイルポンプと、前記電動オイルポンプと前記プライマリプーリ油室との間の前記第1油路から分岐して油溜に連通する第2油路と、前記第1油路と前記第2油路との分岐点に設けられた切替弁と、前記電動オイルポンプと前記セカンダリプーリ油室との間の前記第1油路から分岐して前記切替弁に至る第3油路と、前記セカンダリプーリ油室への供給油圧であるセカンダリ圧を、当該セカンダリ圧の指示圧であるセカンダリ指示圧に応じて制御するセカンダリ圧制御弁と、を備え、前記電動オイルポンプを前記無段変速機構の変速制御に用いる変速制御モードと、前記電動オイルポンプを元圧供給に用いる元圧供給モードとを有する。前記切替弁は、前記変速制御モードと前記元圧供給モードとでのモード切替に応じて、少なくとも前記第1油路を連通状態とする第1位置と、前記第2油路と前記第1油路の前記セカンダリプーリ油室側とを連通状態にし、かつ前記第3油路と前記第1油路の前記プライマリプーリ油室側とを連通状態とする第2位置と、の2つの位置を切り替える。動力伝達装置は、前記モード切替時に、前記電動オイルポンプの回転方向の反転を行う場合に、前記セカンダリ圧制御弁により前記セカンダリ圧に油圧が制御される回路であるセカンダリ回路の当該反転に伴う油圧変動を抑制する方向に、前記セカンダリ指示圧を増減補正する制御部、を備える。
本発明の別の態様によれば、上記動力伝達装置に対応する動力伝達装置の制御方法が提供される。
これらの態様によれば、モード切替時に、電動オイルポンプの回転方向の反転に伴うセカンダリ回路の油圧変動を抑制する方向に、セカンダリ指示圧を増減補正する。このため、電動オイルポンプの回転方向の反転に応じて、ショックやベルト滑りが発生することを抑制できる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、車両の要部を示す概略構成図である。変速機1は、ベルト式無段変速機であり、車両の駆動源を構成するエンジンENGとともに車両に搭載される。変速機1には、エンジンENGからの回転が入力される。エンジンENGの出力回転は、ロックアップクラッチLUを有するトルクコンバータTC等を介して、変速機1に入力される。変速機1は、入力回転を変速比に応じた回転で出力する。変速比は入力回転を出力回転で割って得られる値である。
変速機1は、バリエータ2と、油圧回路3とを有する。
バリエータ2は、エンジンENGと図示しない駆動輪とを結ぶ動力伝達経路に設けられ、これらの間で動力伝達を行う。バリエータ2は、プライマリプーリ21と、セカンダリプーリ22と、プライマリプーリ21及びセカンダリプーリ22に巻き掛けられたベルト23と、を有するベルト式無段変速機構である。
バリエータ2は、プライマリプーリ21とセカンダリプーリ22との溝幅をそれぞれ変更することで、ベルト23の巻掛け径を変更して変速を行う。以下では、プライマリをPRIと称し、セカンダリをSECと称す。
PRIプーリ21は、固定プーリ21aと、可動プーリ21bと、PRIプーリ油室21cと、を有する。PRIプーリ21では、PRIプーリ油室21cに油が供給される。PRIプーリ油室21cの油により、可動プーリ21bが移動すると、PRIプーリ21の溝幅が変更される。
SECプーリ22は、固定プーリ22aと、可動プーリ22bと、SECプーリ油室22cと、を有する。SECプーリ22では、SECプーリ油室22cに油が供給される。SECプーリ油室22cの油により、可動プーリ22bが移動すると、SECプーリ22の溝幅が変更される。
ベルト23は、PRIプーリ21の固定プーリ21aと可動プーリ21bとにより形成されるV字形状をなすシーブ面と、SECプーリ22の固定プーリ22aと可動プーリ22bとにより形成されるV字形状をなすシーブ面に巻き掛けられる。ベルト23は、SEC圧Psecにより発生するベルト挟持力で保持される。SEC圧Psecは、SECプーリ22のプーリ圧であり、SECプーリ油室22cへの供給油圧である。
油圧回路3は、PRIプーリ油室21c及びSECプーリ油室22cのほか、メカオイルポンプ31と、電動オイルポンプ32と、チェック弁33と、ライン圧調整弁34と、ライン圧ソレノイド35と、切替弁36と、オイルリザーバ37と、パイロット弁38と、クラッチ圧ソレノイド39と、クラッチ40と、T/C油圧システム41と、PRI圧ソレノイド42と、を有する。これらの構成は、油路とともに次のように油圧回路3を構成する。
PRIプーリ油室21cとSECプーリ油室22cとは、第1油路R1によって連通される。第1油路R1には、メカオイルポンプ31の吐出側油路Routを介してメカオイルポンプ31が接続される。メカオイルポンプ31は、エンジンENGの動力で駆動する機械式オイルポンプであり、二点破線で結合状態を模式的に示すように、トルクコンバータTCのインペラと動力伝達部材を介して結合される。
吐出側油路Routには、チェック弁33が設けられる。チェック弁33は、メカオイルポンプ31方向への油の流れを阻止し、その逆方向への油の流れを許容する。吐出側油路Routのうちチェック弁33よりも下流側の部分には、ライン圧調整弁34が接続される。
ライン圧調整弁34は、メカオイルポンプ31から供給される油をライン圧PLに調圧する。ライン圧調整弁34は、ライン圧ソレノイド35が生成するソレノイド圧に応じて動作する。本実施形態では、ライン圧PLは、SEC圧PsecとしてSECプーリ油室22cに供給される。このため、ライン圧調整弁34は、SEC圧Psecを当該SEC圧Psecの指示圧であるSEC指示圧Psec_iに応じて制御するSEC圧制御弁を構成する。ライン圧PLは、本実施形態における動力伝達装置で作動油として用いられる油の元圧を構成する。
第1油路R1には、電動オイルポンプ32と切替弁36とが設けられる。電動オイルポンプ32は、第1油路R1のうち吐出側油路Routが接続する地点である第1地点C1よりもPRIプーリ油室21c側の部分に設けられる。電動オイルポンプ32は、正転及び逆転方向に回転可能とされる。正転方向は具体的には、PRIプーリ油室21c側に油を供給する方向とされ、逆転方向は、SECプーリ油室22c側に油を供給する方向とされる。
切替弁36は、第1油路R1のうち電動オイルポンプ32とPRIプーリ油室21cとの間の部分に設けられる。切替弁36は、切替位置として第1位置P1及び第2位置P2を含み、第1位置P1及び第2位置P2を切り替え可能に構成される。切替弁36の切替位置については後述する。
電動オイルポンプ32は、第2油路R2によってオイルリザーバ37と連通する。第2油路R2は、オイルリザーバ37内のストレーナ37aに接続される。第2油路R2は、オイルリザーバ37と切替弁36とを連通する油路と、第1油路R1のうち切替弁36と電動オイルポンプ32との間の部分とを含む。前者の油路は、切替弁36に接続する他の油路を介さない油路となっている。切替弁36はこれらを接続するように設けられる結果、さらに第2油路R2に設けられたかたちとなっている。このような切替弁36は、第1油路R1と第2油路R2との分岐点に設けられた切替弁として把握することができる。
第2油路R2は、電動オイルポンプ32のPRIプーリ油室21c側の油出入口32aに接続される。第1油路R1のうち切替弁36と電動オイルポンプ32との間の部分は、第2油路R2の一部を兼ねる。第2油路R2のうち切替弁36よりもオイルリザーバ37側の部分には、吸入側油路Rinを介してメカオイルポンプ31も接続される。
このような第2油路R2は、電動オイルポンプ32とPRIプーリ油室21cとの間の第1油路R1から分岐してオイルリザーバ37に連通する油路として把握することができる。
オイルリザーバ37は、メカオイルポンプ31、電動オイルポンプ32が供給する油を貯留する油溜であり、オイルリザーバ37からはストレーナ37aを介して油が吸引される。オイルリザーバ37は、複数の油溜で構成されてもよい。
電動オイルポンプ32は、クラッチ油路RCLによってクラッチ40、具体的にはクラッチ40のクラッチ油室40aと連通する。クラッチ油路RCLは、第1油路R1のうち電動オイルポンプ32と第2地点C2との間の部分を含む。第2地点C2は、第1油路R1のうち電動オイルポンプ32と第1地点C1との間の地点である。クラッチ油路RCLはさらに、第2地点C2とクラッチ40とを連通する油路を含む。
クラッチ油路RCLは、電動オイルポンプ32のSECプーリ油室22c側の油出入口32bに接続される。第1油路R1のうち電動オイルポンプ32と第2地点C2との間の部分は、クラッチ油路RCLの一部を兼ねる。クラッチ油路RCLは、第2油路R2を介さない油路となっている。
クラッチ40は、クラッチ油室40aに油を供給することで締結され、クラッチ油室40aから油をドレンすることで解放される。クラッチ40は、バリエータ2とともにエンジンENGと駆動輪との間で動力伝達を行う。クラッチ40は、エンジンENGと駆動輪とを結ぶ動力伝達経路の断接を行う。クラッチ40は、バリエータ2以外の油圧機器を構成する。
クラッチ油路RCLのうち第1油路R1から分岐した部分には、パイロット弁38が設けられる。また、クラッチ油路RCLのうちパイロット弁38とクラッチ40との間の部分には、クラッチ圧ソレノイド39が設けられる。パイロット弁38は、第1油路R1から供給される油を減圧する。クラッチ圧ソレノイド39は、クラッチ40への供給油圧、つまりクラッチ油室40aの油圧PCLを調整する。
クラッチ油路RCLからはさらに、PRI油路RPRIが分岐してPRIプーリ油室21cに連通する。PRI油路RPRIは、クラッチ油路RCLと切替弁36とを連通する油路と、第1油路R1のうち切替弁36とPRIプーリ油室21cとの間の部分とを含む。前者の油路は、切替弁36に接続する他の油路を介さない油路となっている。切替弁36はこれらを接続するように設けられる結果、さらにPRI油路RPRIに設けられたかたちとなっている。
PRI油路RPRIは、クラッチ油路RCLのうちパイロット弁38とクラッチ圧ソレノイド39との間の部分から分岐する。また、PRI油路RPRIにはPRI圧ソレノイド42が設けられる。PRI圧ソレノイド42は、PRIプーリ油室21cに供給される油を調圧する調圧弁であり、PRI油路RPRIのうち切替弁36とクラッチ油路RCLとの間の部分に設けられる。第1油路R1のうちPRIプーリ油室21cと切替弁36との間の部分は、PRI油路RPRIの一部を兼ねる。
このようなPRI油路RPRIは、クラッチ油路RCLの一部(具体的には、第2地点C2及びPRI油路RPRIが分岐する地点間のクラッチ油路RCL)とともに、電動オイルポンプ32とSECプーリ油室22cとの間の第1油路R1から分岐して切替弁36に至る第3油路R3として把握することができる。
このほか、油圧回路3では、クラッチ油路RCLのうちパイロット弁38とクラッチ圧ソレノイド39との間の部分から、ライン圧ソレノイド35とT/C油圧システム41とに分岐して接続する油路それぞれが設けられる。
ライン圧ソレノイド35は、ライン圧PLの指令値に応じたソレノイド圧を生成し、ライン圧調整弁34に供給する。T/C油圧システム41は、ロックアップクラッチLUを含むトルクコンバータTCの油圧システムであり、T/C油圧システム41には、ライン圧調整弁34からドレンされた油も供給される。
このように構成された油圧回路3では、メカオイルポンプ31がSECプーリ油室22cにSEC圧Psecを供給し、電動オイルポンプ32がPRIプーリ油室21cの油の出入りを制御する。メカオイルポンプ31は、ベルト23の保持に用いられ、電動オイルポンプ32は、変速に用いられる。
つまり、変速原理としては、電動オイルポンプ32によりPRIプーリ油室21c及びSECプーリ油室22cの一方から他方に油を移動させることで、変速が行われる。
車両には、コントローラ10がさらに設けられる。コントローラ10は、変速機コントローラ11とエンジンコントローラ12とを有して構成される。
変速機コントローラ11には、バリエータ2の入力側の回転速度を検出するための回転センサ51、バリエータ2の出力側の回転速度を検出するための回転センサ52、PRI圧Ppriを検出するための圧力センサ53、SEC圧Psecを検出するための圧力センサ54からの信号が入力される。回転センサ51は具体的には、PRIプーリ21の回転速度Npriを検出する。また、回転センサ52は具体的には、SECプーリ22の回転速度Nsecを検出する。PRI圧Ppriは、PRIプーリ21のプーリ圧であり、PRIプーリ油室21cへの供給油圧である。変速機コントローラ11は、回転センサ52からの入力に基づき車速VSPを検出できる。
変速機コントローラ11にはさらに、アクセル開度センサ55、ブレーキセンサ56、選択レンジ検出スイッチ57、エンジン回転センサ58、油温センサ59、回転センサ60からの信号が入力される。
アクセル開度センサ55は、アクセルペダルの操作量を表すアクセル開度APOを検出する。ブレーキセンサ56は、ブレーキペダル踏力BRKを検出する。選択レンジ検出スイッチ57は、セレクターであるシフトレバーでセレクト操作されたレンジRNGを検出する。エンジン回転センサ58は、エンジンENGの回転速度NEを検出する。油温センサ59は、変速機1の油温TOILを検出する。油温TOILは、本実施形態における動力伝達装置で作動油として用いられる油の温度である。回転センサ60は電動オイルポンプ32の回転速度Nepを検出する。
変速機コントローラ11は、エンジンコントローラ12と相互通信可能に接続される。変速機コントローラ11には、エンジンコントローラ12からエンジントルク情報Teが入力される。アクセル開度センサ55やエンジン回転センサ58からの信号は例えば、エンジンコントローラ12を介して変速機コントローラ11に入力されてもよい。
変速機コントローラ11は、入力される信号に基づき変速制御信号を含む制御信号を生成し、生成した制御信号を油圧回路3に出力する。油圧回路3では、変速機コントローラ11からの制御信号に基づき、電動オイルポンプ32、ライン圧ソレノイド35、切替弁36、クラッチ圧ソレノイド39、PRI圧ソレノイド42等が制御される。これにより例えば、バリエータ2の変速比が変速制御信号に応じた変速比すなわち目標変速比に制御される。
本実施形態では、変速機コントローラ11及びエンジンコントローラ12を有して構成されるコントローラ10が、変速機1とともに動力伝達装置を構成する。動力伝達装置は、切替弁36の切替位置を第1位置P1にして電動オイルポンプ32を変速用として用いる第1モードと、切替弁36の切替位置を第2位置P2にして電動オイルポンプ32を元圧用として用いる第2モードとを有する。第1モードは変速制御モードを構成し、第2モードは元圧供給モードを構成する。
図2A、図2Bは、切替弁36の切替位置の説明図である。図2Aは、切替位置つまりバルブポジションが第1位置P1の場合を示し、図2Bは、切替位置が第2位置P2の場合を示す。図2A、図2Bは換言すれば、第1モード、第2モードの説明図である。
第1位置P1は、第1油路R1を連通状態とし、第2油路R2を遮断状態とする切替位置である。第1位置P1ではさらに、PRI油路RPRIが遮断状態とされる。結果、第1位置P1の場合には、メカオイルポンプ31がオイルリザーバ37の油をSECプーリ油室22c、クラッチ40に供給し、電動オイルポンプ32がPRIプーリ油室21cの油の出入りを制御する。
第2位置P2は、第1油路R1を遮断状態とし、第2油路R2を連通状態とする切替位置である。第2位置P2ではさらに、PRI油路RPRIが連通状態とされる。結果、第2位置P2の場合には、電動オイルポンプ32は、クラッチ40及びPRIプーリ油室21cと連通され、オイルリザーバ37の油をクラッチ40及びPRIプーリ油室21cに供給する。
第2位置P2の場合にはさらに、PRI圧ソレノイド42でクラッチ油路RCLの油を調圧してPRIプーリ油室21cに供給することが可能になる。このため、切替弁36によって第1油路R1が遮断されていても、バリエータ2の変速が可能になる。
このような切替弁36は、少なくとも第1油路R1を連通状態とする第1位置P1と、第2油路R2と第1油路R1のSECプーリ油室22c側とを連通状態にし、かつ第3油路R3と第1油路R1のPRIプーリ油室21c側とを連通状態とする第2位置P2と、の2つの位置を切り替える切替弁として把握することができる。
第1位置P1及び第2位置P2ではともに、SEC回路CTが形成される。SEC回路CTは、ライン圧調整弁34により油圧がSEC圧Psecに制御される回路であり、SECプーリ油室22cと直結される油路を有して構成される。換言すれば、SEC回路CTは、SECプーリ油室22cと油圧系統として同圧になる同圧系統の油路を有して構成される。このようなSEC回路CTは、電動オイルポンプ32とSECプーリ油室22cとを連通する部分の第1油路R1を含む。SEC回路CTはさらに、当該部分の第1油路R1との連通状態がバルブ等により遮断されることなく維持される油路を含む。SEC回路CTは、SECプーリ油室22cをさらに含むと把握されてもよい。
ところで、電動オイルポンプ32は上述の通り、PRIプーリ油室21cとSECプーリ油室22cとを連通する第1油路R1に設けられる。このように設けられた電動オイルポンプ32は、上述したSEC回路CTと直結されることになる。
このため、第1モードと第2モードとでモード切替を行う際に、電動オイルポンプ32の回転方向を反転させると、SEC回路CTの油の流量が変化し得る。結果、これに伴いSEC圧Psecが変動し、ショックやベルト滑りが発生することが懸念される。
このような事情に鑑み、本実施形態ではコントローラ10が次に説明する制御を行う。
図3は、コントローラ10が行う制御の第1の例をフローチャートで示す図である。第1の例では、第1モードから第2モードへのモード切替が行われる際の制御の一例を示す。本フローチャートの処理は、第1モードが設定されている際に行うことができる。
本フローチャートの処理は具体的には、変速機コントローラ11により行うことができる。コントローラ10は、本フローチャートの処理を実行するように構成されることで、制御部を有した構成とされる。これらは、後述する第2の例についても同様である。
ステップS1で、コントローラ10は、第2モードへの移行要求があるか否かを判定する。第2モードは、駆動源自動停止制御中に適用でき、例えば駆動源自動停止制御であるコーストストップ時に適用される。コーストストップは、駆動源自動停止制御の実行条件であるコーストストップ条件が成立した場合に実行される。
コーストストップ条件は、車速VSPが低車速(予め設定された設定車速未満)であること、アクセルペダルの踏み込みがないこと、ブレーキペダルの踏み込みがあること、変速機1で前進レンジが選択されていることを含む条件とされる。設定車速は例えば、ロックアップクラッチLUが解放される車速VSPとされる。コーストストップ条件は、コーストストップ条件に含まれる条件のすべてが成立した場合に成立し、コーストストップ条件に含まれる条件のうちいずれかの条件が不成立の場合に不成立となる。
以上のことから、コントローラ10は例えば、コーストストップ条件が成立したか否かを判定することで、第2モードへの移行要求があるか否かを判定することができる。ステップS1で否定判定であれば、処理はステップS1に戻る。ステップS1で肯定判定であれば、処理はステップS2に進む。ステップS1で肯定判定されることで、第1モードから第2モードへのモード切替時となる。
ステップS2で、コントローラ10は、切替弁36の切替を指示する。ステップS2では、第1モードから第2モードへの移行要求に応じて、第1位置P1から第2位置P2への切替弁36の切替が指示される。これにより、切替弁36の切替が開始される。
ステップS3で、コントローラ10は、電動オイルポンプ32の回転速度Nepを指示する。ステップS3では、第1モードから第2モードへの移行要求に応じて、回転速度Nepが逆転側、つまりSECプーリ油室22cに油を供給する側の回転速度に指示される。結果、電動オイルポンプ32の回転方向の反転が開始される。
ステップS4で、コントローラ10は、SEC圧Psecの補正制御を行う。SEC圧Psecの補正制御は、SEC指示圧Psec_iを増減補正することで行われる。ステップS4では、SEC指示圧Psec_iの増減補正として、SEC指示圧Psec_iを減少側に補正する補正が行われる。ステップS4の後には、本フローチャートの処理は一旦終了する。
図4は、第1の例に対応するタイミングチャートを示す図である。図4では、SEC圧Psecの補正制御を行わない比較例の場合を破線で併せて示す。
タイミングT1では、第1モードが設定されており、この状態でコーストストップ条件が成立し、第2モードへの移行要求が発生する。結果、エンジンENGが停止し、回転速度NEがゼロになる。その一方で、コーストストップによりロックアップクラッチLUが解放される結果、回転速度Npriは、減速中の車両の車速VSPに応じた回転速度のままとなる。
タイミングT1では、未だ第1モードが設定されているので、切替弁36の切替位置は、第1位置P1になっている。また、回転速度Nepは、正転側つまりPRIプーリ油室21cに油を供給する側の回転速度Nep1となっている。タイミングT1前後では、PRI圧Ppri、SEC圧Psec、及びバリエータ2の変速比は一定となっている。
タイミングT2では、第2モードへの移行要求に応じて、切替弁36の切替が開始される。結果、第1モードから第2モードへのモード切替は、切替弁36の切替期間であるバルブ切替遷移中となる。バルブ切替遷移中には、切替弁36の切替位置は、第1位置P1及び第2位置P2の中間位置となる。
タイミングT3では、切替弁36の切替が完了し、切替位置が第2位置P2になる。結果、切替弁36の切替が完了する。タイミングT3ではさらに、第2モードへの移行要求に応じて、電動オイルポンプ32の回転方向の反転が開始される。結果、第1モードから第2モードへのモード切替は、回転速度Nepの変更期間である回転速度遷移中となる。
第1の例において、電動オイルポンプ32の回転方向の反転は具体的には、切替弁36の切替完了に応じて開始される。これは、切替弁36の切替前や切替中に電動オイルポンプ32の回転方向の反転を開始すると、電動オイルポンプ32がPRIプーリ油室21cの油を吸引する結果、PRI圧Ppriが変化し得るためである。
回転速度遷移中には、SEC回路CTの油が、電動オイルポンプ32の回転方向の反転の影響を受ける。
比較例の場合、SEC圧Psecの補正制御を行わない。このため、回転速度遷移中に回転速度Nepが正転側から逆転側に向かって変化するにつれて、SEC圧Psecも上昇する。結果、バリエータ2の変速比がlow側にずれ、走行中の車両でショックが発生する原因となる。比較例では、バリエータ2の変速比が、メカストッパにより上限規制された最low変速比までずれる結果、急減速が発生し、ショックの度合いも大きくなる。
本実施形態の場合、回転速度遷移中にSEC圧Psecの補正制御により、SEC指示圧Psec_iを減少側に補正する。結果、SEC圧Psecの上昇が抑制され、ショックが抑制される。第1の例では、回転速度Nepに応じてSEC指示圧Psec_iを減少補正することで、SEC圧Psecの変動を適切に抑制することができる。SEC指示圧Psec_iは、回転速度Nepが正転側から逆転側に向かって変化するにつれて、次第に小さくなるように補正することができる。
タイミングT4では、回転速度Nepが逆転側の回転速度Nep2で一定になり、電動オイルポンプ32の回転方向の反転が完了する。結果、回転速度遷移の状態が終了する。またこれにより、移行要求に応じた切替弁36の切替に加えて、移行要求に応じた電動オイルポンプ32の制御が完了する結果、第1モードから第2モードへのモード切替が完了する。
タイミングT5では、アイドルストップ条件が成立し、駆動源自動停止制御がコーストストップからアイドルストップに移行する。アイドルストップ条件は、コーストストップ条件と同様、駆動源自動停止制御の実行条件であり、車速VSPがゼロであること、ブレーキペダルが踏み込まれていること、アクセルペダルが踏み込まれていないことを含む。アイドルストップ条件は、アイドルストップ条件に含まれる条件のすべてが成立した場合に成立し、アイドルストップ条件に含まれる条件のうちいずれかの条件が不成立の場合に不成立となる。
図5は、コントローラ10が行う制御の第2の例をフローチャートで示す図である。第2の例では、第2モードから第1モードへのモード切替が行われる際の制御の一例を示す。本フローチャートの処理は、第2モードが設定されている際に行うことができる。
ステップS11で、コントローラ10は、第1モードへの移行要求があるか否かを判定する。第1モードへの移行要求があるか否かは、コーストストップ条件やアイドルストップ条件等の駆動源自動停止制御の実行条件が不成立になったか否かで判定できる。
ステップS11で否定判定であれば、処理はステップS11に戻る。ステップS11で肯定判定であれば、処理はステップS12に進む。ステップS11で肯定判定されることで、第2モードから第1モードへのモード切替時となる。
ステップS12で、コントローラ10は、回転速度Nepを指示する。ステップS12では、第2モードから第1モードへのモード切替に応じて、回転速度Nepが正転側、つまりPRIプーリ油室21cに油を供給する側の回転速度に指示される。これにより、電動オイルポンプ32の回転方向の反転が開始される。
ステップS13で、コントローラ10は、切替弁36の切替を指示する。ステップS13では、第2モードから第1モードへのモード切替に応じて、第2位置P2から第1位置P1への切替位置の切替が指示される。
ステップS14で、コントローラ10は、SEC圧Psecの補正制御を行う。ステップS14では、SEC指示圧Psec_iの増減補正として、SEC指示圧Psec_iを増加側に補正する補正が行われる。ステップS14の後には、本フローチャートの処理は一旦終了する。
図6は、第2の例に対応するタイミングチャートを示す図である。図6では、SEC圧Psecの補正制御を行わない比較例の場合を破線で併せて示す。
タイミングT11では、第2モードが設定されており、この状態でアイドルストップ条件が不成立となって、第1モードへの移行要求が発生する。結果、エンジンENGが始動し、回転速度NEが上昇し始める。その一方で、車両は、ロックアップクラッチLUが解放された状態で停止している。このため、回転速度Npriはゼロのままとなる。タイミングT11では、未だ第2モードが設定されているので、切替弁36の切替位置は、第2位置P2となっており、回転速度Nepは、逆転側の回転速度Nep2となっている。回転速度Nep2の具体的な数値は、第1の例と異なっていてもよい。回転速度Nep1についても同様である。
タイミングT11では、エンジンENGの始動に応じて、メカオイルポンプ31が駆動し始める。このため、メカオイルポンプ31からSEC回路CTに油が供給され始める。結果、SEC圧Psecが上昇し始める。但し、停車時なのでバリエータ2の変速比は変化せず、PRI圧Ppriも変化しない。SEC圧Psecは、タイミングT11、タイミングT12間でエンジンENGの始動が完了すると一定になる。
タイミングT12では、第1モードへの移行要求に応じて、電動オイルポンプ32の回転方向の反転が開始される。結果、第2モードから第1モードへのモード切替は、回転速度遷移中となる。
比較例の場合、回転速度遷移中に回転速度Nepが逆転側から正転側に向かって変化するにつれて、SEC圧Psecも低下する。結果、ベルト23の挟持力が低下し、ベルト滑りの原因となる。
本実施形態の場合、回転速度遷移中にSEC圧Psecの補正制御により、SEC指示圧Psec_iを増加側に補正する。結果、ベルト23の挟持力低下が抑制され、ベルト滑りが抑制される。第2の例では、回転速度Nepに応じてSEC指示圧Psec_iを増加補正することで、SEC圧Psecの変動を適切に抑制することができる。SEC指示圧Psec_iは、回転速度Nepが逆転側から正転側に向かって変化するにつれて、次第に大きくなるように補正することができる。
タイミングT13では、回転速度Nepが正転側の回転速度Nep1で一定になり、移行要求に応じた電動オイルポンプ32の制御が完了する。結果、回転速度遷移の状態が終了する。タイミングT13ではさらに、第1モードへの移行要求に応じて、切替弁36の切替が開始される。切替弁36の切替は具体的には、移行要求に応じた電動オイルポンプ32の制御完了に応じて開始することができる。切替弁36の切替が開始されることで、第2モードから第1モードへのモード切替は、バルブ切替遷移中となる。
タイミングT14では、切替弁36の切替が完了し、切替位置が第1位置P1になる。結果、バルブ切替遷移の状態が終了する。またこれにより、移行要求に応じた電動オイルポンプ32の制御に加えて、移行要求に応じた切替弁36の切替が完了する結果、第2モードから第1モードへのモード切替が完了する。
次に、本実施形態の主な作用効果について説明する。
本実施形態にかかる動力伝達装置は、バリエータ2と、第1油路R1と、電動オイルポンプ32と、第2油路R2と、切替弁36と、第3油路R3と、SEC圧制御弁としてのライン圧調整弁34と、を備え、電動オイルポンプ32をバリエータ2の変速制御に用いる変速制御モードである第1モードと、電動オイルポンプ32を元圧供給に用いる元圧供給モードである第2モードとを有する。切替弁36は、第1モードと第2モードとでのモード切替に応じて、第1位置P1と第2位置P2との2つの位置を切り替える。動力伝達装置は、モード切替時に、電動オイルポンプ32の回転方向の反転を行う場合に、SEC回路CTにおける当該反転に伴う油圧変動を抑制する方向に、SEC指示圧Psec_iを増減補正するコントローラ10を備える。
このような構成によれば、モード切替時に、電動オイルポンプ32の回転方向の反転に伴うSEC回路CTの油圧変動を抑制する方向にSEC指示圧Psec_iを増減補正する。このため、電動オイルポンプ32の回転方向の反転に応じて、ショックやベルト滑りが発生することを抑制できる(請求項1、4に対応する効果)。
本実施形態では、コントローラ10は、第1モードから第2モードへのモード切替を行う際に、電動オイルポンプ32の回転方向の反転を行う場合には、SEC指示圧Psec_iを減少側に補正する。
このような構成によれば、補正を行わない場合に回転速度Nepが正転側から逆転側に向かって変化するにつれて発生するSEC圧Psecの上昇を抑制できる。このため、バリエータ2の変速比がlow側にずれて、走行中の車両でショックが発生することを抑制できる(請求項2に対応する効果)。
本実施形態では、コントローラ10は、第2モードから第1モードへのモード切替を行う際に、電動オイルポンプ32の回転方向の反転を行う場合には、SEC指示圧Psec_iを増加側に補正する。
このような構成によれば、補正を行わない場合に回転速度Nepが逆転側から正転側に向かって変化するにつれて発生するSEC圧Psecの低下を抑制できる。このため、ベルト23の挟持力が低下して、ベルト滑りが発生することを抑制できる(請求項3に対応する効果)。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
上述した実施形態では、駆動源自動停止制御としてコーストストップやアイドルストップが行われる場合について説明した。しかしながら、駆動源自動停止制御は例えば、セーリングストップ等の駆動源自動停止制御であってもよい。
セーリングストップは、セーリングストップ条件が成立した場合に実行される。セーリングストップ条件は、車速VSPが中高速(予め設定された設定車速以上)であること、アクセルペダルの踏み込みがないこと、ブレーキペダルの踏み込みがないことを含む。設定車速は、コーストストップで設定される設定車速と異なる値に設定されてもよい。
駆動源自動停止制御は、複数の駆動源自動停止制御であってもよい。複数の駆動源自動停止制御を有する場合、実行中の駆動源自動停止制御の実行条件が不成立になったか否かを判定することで、第1モードへのモードの切替が行われるか否かを判定できる。また、複数の駆動源自動停止制御のうちいずれかの実行条件が成立したか否かを判定することで、第2モードへのモードの切替が行われるか否かを判定できる。
上述した実施形態では、コントローラ10により制御部が実現される場合について説明した。しかしながら、制御部は例えば、変速機コントローラ11など単一のコントローラで実現されてもよい。
1 変速機
2 バリエータ(無段変速機構)
21 PRIプーリ
21c PRIプーリ油室
22 SECプーリ
22c SECプーリ油室
3 油圧回路
31 メカオイルポンプ
32 電動オイルポンプ
34 ライン圧調整弁(SEC圧制御弁)
36 切替弁
10 コントローラ(制御部)
CT SEC回路
ENG エンジン(駆動源)
R1 第1油路
R2 第2油路
R3 第3油路
2 バリエータ(無段変速機構)
21 PRIプーリ
21c PRIプーリ油室
22 SECプーリ
22c SECプーリ油室
3 油圧回路
31 メカオイルポンプ
32 電動オイルポンプ
34 ライン圧調整弁(SEC圧制御弁)
36 切替弁
10 コントローラ(制御部)
CT SEC回路
ENG エンジン(駆動源)
R1 第1油路
R2 第2油路
R3 第3油路
Claims (4)
- 駆動源と駆動輪との間で動力伝達を行う無段変速機構と、
前記無段変速機構のプライマリプーリ油室とセカンダリプーリ油室とを連通する第1油路と、
前記第1油路に設けられた電動オイルポンプと、
前記電動オイルポンプと前記プライマリプーリ油室との間の前記第1油路から分岐して油溜に連通する第2油路と、
前記第1油路と前記第2油路との分岐点に設けられた切替弁と、
前記電動オイルポンプと前記セカンダリプーリ油室との間の前記第1油路から分岐して前記切替弁に至る第3油路と、
前記セカンダリプーリ油室への供給油圧であるセカンダリ圧を、当該セカンダリ圧の指示圧であるセカンダリ指示圧に応じて制御するセカンダリ圧制御弁と、
を備え、
前記電動オイルポンプを前記無段変速機構の変速制御に用いる変速制御モードと、前記電動オイルポンプを元圧供給に用いる元圧供給モードとを有し、
前記切替弁は、前記変速制御モードと前記元圧供給モードとでのモード切替に応じて、
少なくとも前記第1油路を連通状態とする第1位置と、
前記第2油路と前記第1油路の前記セカンダリプーリ油室側とを連通状態にし、かつ前記第3油路と前記第1油路の前記プライマリプーリ油室側とを連通状態とする第2位置と、の2つの位置を切り替える動力伝達装置であって、
前記モード切替時に、前記電動オイルポンプの回転方向の反転を行う場合に、前記セカンダリ圧制御弁により前記セカンダリ圧に油圧が制御される回路であるセカンダリ回路における当該反転に伴う油圧変動を抑制する方向に、前記セカンダリ指示圧を増減補正する制御部、
を備えることを特徴とする動力伝達装置。 - 請求項1に記載の動力伝達装置であって、
前記制御部は、前記モード切替であって前記変速制御モードから前記元圧供給モードへのモード切替を行う際に、前記電動オイルポンプの回転方向の反転を行う場合には、前記セカンダリ指示圧を減少側に補正する、
ことを特徴とする動力伝達装置。 - 請求項1に記載の動力伝達装置であって、
前記制御部は、前記モード切替であって前記元圧供給モードから前記変速制御モードへのモード切替を行う際に、前記電動オイルポンプの回転方向の反転を行う場合には、前記セカンダリ指示圧を増加側に補正する、
ことを特徴とする動力伝達装置。 - 駆動源と駆動輪との間で動力伝達を行う無段変速機構と、前記無段変速機構のプライマリプーリ油室とセカンダリプーリ油室とを連通する第1油路と、前記第1油路に設けられた電動オイルポンプと、前記電動オイルポンプと前記プライマリプーリ油室との間の前記第1油路から分岐して油溜に連通する第2油路と、前記第1油路と前記第2油路との分岐点に設けられた切替弁と、前記電動オイルポンプと前記セカンダリプーリ油室との間の前記第1油路から分岐して前記切替弁に至る第3油路と、前記セカンダリプーリ油室への供給油圧であるセカンダリ圧を、当該セカンダリ圧の指示圧であるセカンダリ指示圧に応じて制御するセカンダリ圧制御弁と、を備え、前記電動オイルポンプを前記無段変速機構の変速制御に用いる変速制御モードと、前記電動オイルポンプを元圧供給に用いる元圧供給モードとを有し、前記切替弁は、前記変速制御モードと前記元圧供給モードとでのモード切替に応じて、少なくとも前記第1油路を連通状態とする第1位置と、前記第2油路と前記第1油路の前記セカンダリプーリ油室側とを連通状態にし、かつ前記第3油路と前記第1油路の前記プライマリプーリ油室側とを連通状態とする第2位置と、の2つの位置を切り替える動力伝達装置の制御方法であって、
前記モード切替時に、前記電動オイルポンプの回転方向の反転を行う場合に、前記セカンダリ圧制御弁により前記セカンダリ圧に油圧が制御される回路であるセカンダリ回路における当該反転に伴う油圧変動を抑制する方向に、前記セカンダリ指示圧を増減補正すること、
を含むことを特徴とする動力伝達装置の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018037158A JP2019152258A (ja) | 2018-03-02 | 2018-03-02 | 動力伝達装置及び動力伝達装置の制御方法 |
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JP2018037158A Pending JP2019152258A (ja) | 2018-03-02 | 2018-03-02 | 動力伝達装置及び動力伝達装置の制御方法 |
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2018
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