JP2019151441A - 物品整列供給装置 - Google Patents
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Abstract
Description
容器に内容物を充填する際に立てた状態にする必要がある場合には、ベルトコンベアなどで送られてきた横倒しの状態の容器を人手で立てて、次の工程に送る方法が採られることが多い。
上記特許文献1に開示されている物品供給装置100の場合には、固定斜面部120に物品101を搬出方向に平行に並べた後、ピックアンドプレイス装置140により、物品101が第2ベルトコンベア167上に直角方向に横たわった状態で並べられる。そのために、固定斜面部120に位置する物品101がすべてなくなるまで、ピックアンドプレイス動作を実行しなければならない。その後、複数の物品101が、固定斜面部120に新たに配列される。したがって、物品101が、前回、固定斜面部120に配列されてから次に配列されるまでに、ピックアンドプレイス装置140の動作が途切れる時間が生じる。
さらに、物品供給装置100の場合には、物品101はピックアンドプレイス装置140によって、第2ベルトコンベア167上に、搬送方向に対し直角方向に横たわった状態に一旦並べられた後、第1ベルトコンベア166によって起立した状態とされ、ピックアンドプレイス装置140が効果的に活用されているとは言い難いといった課題があった。
物品の収容部を備え、該収容部上部の外周部に、前記物品を並べて載置する物品載置部を備えた回転式整列装置と、
前記物品載置部に位置する前記物品を保持する保持手段を備え、隣接する搬送装置に、前記保持手段により保持した前記物品を所定の姿勢で載置するピッキングロボットと、
撮像装置による画像を基に、前記物品載置部に並べられた前記物品とその位置を判定し、前記ピッキングロボットによる前記物品の保持と前記搬送装置への移し替えを制御する制御部と、
を含んで構成されていることを特徴としている。
上記物品整列供給装置(2)によれば、この供給手段により、回転式整列装置の収容部内の物品が絶えることなく供給されるので、物品整列供給装置を連続して、効率よく稼働させることができる。
前記回転式整列装置の収容部が、傾斜した状態で回転し底部を構成する傾斜回転円板と、回転外周壁とで構成され、
該回転外周壁が、前記傾斜回転円板の外周部に近接して位置し、内径が下部に比べ上部の方が大きいボウル型内壁と、該ボウル型内壁を支持し、回転するボウル型内壁支持部とを含んで構成され、
前記回転整列装置の前記物品載置部が、前記ボウル型内壁の上端部に外向きに設けられた円環状部と、該円環状部の外周部に配置された物品落下防止壁とを備えていることを特徴としている。
前記ピッキングロボットが、前記搬送装置に近接して配置され、前記ピッキングロボットのアーム先端の前記保持手段が、前記回転式整列装置の前記物品載置部と前記搬送装置の間に位置していることを特徴としている。
上記物品整列供給装置(4)によれば、回転式整列装置の物品載置部で物品を保持する位置と、搬送装置との間の距離を短くできるので、回転式供給装置から搬送装置への物品の移し替えに要する時間を短くして、物品を効率的に移し替えることができる。
前記ピッキングロボットのアーム先端の前記保持手段が、真空吸着式パッドで構成されていることを特徴としている。
上記物品整列供給装置(5)によれば、保持手段が真空吸着式パッドで構成されているので、回転式整列装置の物品載置部に並べられた物品を、確実、かつ速やかに保持することができるとともに、搬送装置に対し、所定の姿勢で確実に物品を載置することができる。
前記ピッキングロボットが、パラレルリンクロボット、水平多関節ロボット、及び垂直多関節ロボットのうちのいずれかで構成されていることを特徴としている。
上記物品整列供給装置(6)によれば、ピッキングロボットが、パラレルリンクロボット、水平多関節ロボット、及び垂直多関節ロボットのうちのいずれかで構成されているので、安価な市販されている汎用品を用いることができるとともに、回転式整列装置から搬送装置への物品の移動を円滑に行うことができる。
前記傾斜回転円板が、その外周部に、下向きに傾斜した物品滑り出し部を備えていることを特徴としている。
上記物品整列供給装置(7)によれば、傾斜回転円板から物品載置部への物品の移動を、確実、かつ速やかに行うことができる。
前記物品の供給手段が、補充用物品ケース内から前記物品を搬送して前記物品の収容部に供給する搬送手段を含み、前記収容部内の前記物品の量の検出結果に応じて、前記収容部への前記物品の補充が、前記制御部により制御されることを特徴としている。
上記物品整列供給装置(8)によれば、回転式整列装置の収容部内の物品の補充が円滑に行われ、収容部内の物品が不足することを防止できるので、途切れることなく物品整列供給装置を稼働させることができる。さらに、制御部で制御されるので、取り扱いが容易で、安定した操業を行うことができる。
また、回転式整列装置20の収容部21は、傾斜した状態で回転し底部を構成する傾斜回転円板22、及び傾斜回転円板22の外周部に位置する回転外周壁23によって主要部が構成されている。回転外周壁23は、傾斜回転円板22の外周部に近接して位置し、内径が下部に比べ上部の方が大きいボウル型内壁23aと、ボウル型内壁23aの上端部を支持し、回転するボウル型内壁支持部23bとを含んで構成されている。
さらに、回転式整列装置20の物品載置部24は、ボウル型内壁23aの上端部に外向きに設けられており、その形状は円環状であり、円環状の物品載置部24の外周部には物品2の落下防止壁24aが形成されている。
また、収容部21から物品載置部24への物品2の移動が円滑に進むように、傾斜回転円板22及び回転外周壁23の回転方向は同じであり、回転速度も、ほぼ同じであることが好ましい。ただし、物品2の形状、大きさ等の条件によっては、傾斜回転円板22の回転速度と回転外周壁23の回転速度とが異なる方がよい場合もあるので、そのような場合には、適宜両者の回転速度を選択することが好ましい。
ピッキングロボット30には、市販されている汎用のロボットを利用することができ、例えば、パラレルリンクロボット、水平多関節ロボット(スカラロボット)、垂直多関節ロボットなどが好適である。
供給搬送機10は、図3に示したように、回転式整列装置20、及びピッキングロボット30の側面に配置され、補充用物品ケースである補充用物品ホッパ11から、搬送手段であるリフトコンベア12などを介して、回転式整列装置20の収容部21(図1)に物品2()(図1)を搬送し、少なくなった物品2を収容部21内に補充する装置である。
ホッパ11が収容部21の下方に位置する場合には、リフトコンベア12と、リフトコンベア12から収容部21に物品2を落下させるシュート13との組合せを利用することができる。ホッパ11の排出部が収容部21の上方に位置するように、ホッパ11を高い位置に配置した場合には、リフトコンベアを利用することなく、ホッパ11から排出された物品2を、シュート13を介して収容部21に直接供給することができる。
回転外周壁23は、底部が開口したボウル型内壁23a、ボウル型内壁23aの上端部に外向けに設けられた円環状の物品載置部24、及びボウル型内壁23aと物品載置部24とを支持するとともに、第1の基台26に固定されたモータ26aの回転を伝達するボウル型内壁支持部23bを含んで構成されている。また、ボウル型内壁23aの上端部、及び物品載置部24は、いずれもボウル型内壁支持部23bの上端部に固定されている。
傾斜回転円板22の外周部とボウル型内壁23aとの間は、その隙間から物品2が小さな場合でも落下しないように、隙間はできるだけ小さいことが好ましい。
傾斜回転円板22の水平面に対する角度は、物品2の重さ、大きさ、形状等の条件にもよるが、10°〜20°程度であることが好ましい。
また、第2の基台27は円筒体28によって支持されており、円筒体28は、下端部が第1の基台26に固定され、上端部に第2の基台27が固定されている。
上記の構成とすることによって、傾斜回転円板22と回転外周壁23とは、別々の駆動装置によって回転させることができるようになっている。
傾斜回転円板22は、ブラシレスモータなどのモータ27aによって回転し、モータ27aは、第2の基台27に水平面に対し回転軸を傾斜させて固定されている。回転軸が傾斜したモータ27aの回転が、ギア27bを介して傾斜回転円板22に伝達される。
このように、回転外周壁23と傾斜回転円板22とは、水平面に対し異なった角度で別々に回転するようになっている。
なお、ブラシレスモータには、回転数の調整範囲が広いこと、回転数に関わらずトルクが一定なこと、起動、停止の繰り返しに対応できることなどの特徴がある。そのために、回転式整列装置20と、ピッキングロボット30とが関連する動作の制御が容易であり、実施の形態に係る回転式整列装置20にとって好適なモータである。
なお、図2には、傾斜回転円板22及び回転外周壁23が、両者とも右回りに回転している例を示し、右回りの回転について説明したが、両者とも左回りの回転であってもよい。
傾斜回転円板22などの回転に伴い、物品2が収容部21で円周方向に回転すると、物品2には遠心力が発生し、中心部から外側に向けて移動する動きが生じる。外側に向けての移動が進み、物品2が傾斜回転円板22上で回転外周壁23の物品載置部24の高さに到達すると、物品2は、傾斜回転円板22上から物品載置部24に対して押し出されるように移動する。
物品載置部24に並んだ物品2の方向、例えば、底部に対する頭部の方向は同じではない。物品2の方向がそれぞれ異なっていても、後に図7を参照して説明するように、実施の形態に係る物品整列供給装置1の場合には、物品がどちらの方向に並んでいる場合でも、搬送装置40に対し物品2を容易に移し替えることができる。
ただし、物品2の形状が、胴部の横断面が角型、偏平型のボトルなどの場合には、物品載置部24の載置面24aは水平であることが好ましい。そのような形状の物品2の場合には、載置面24aが水平な円環状の物品載置部24を用いるようにするのがよい。
図5は、図1に示したピッキングロボット30の頭部34の一例を示す拡大図である。頭部34は、ピッキングアーム33の先端の支持部34a、腕部34b、及び腕先部34cで構成されている。支持部34aは、その位置が、ピッキングアーム33によって、前後、左右、上下の3次元的に動作する。腕部34bは、支持部34aの下面に対して平行な面(水平方向の面)で回転可能となっている。さらに、腕部34bは、その回転面に対し支持軸34baを中心に垂直方向にも回転可能である。
このように構成された頭部34は、ピッキングアーム33によって、前後、左右、上下の3次元の動作が可能であるとともに、垂直方向及び水平方向に回転可能となっている。すなわち、ピッキングロボット30の頭部34は、3次元的な動作とともに、回転動作や旋回動作を行う機能を備えている。
図6は、物品2の真空吸着式の保持手段の一例を示す図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。図6に示した真空吸着式の保持手段35には、ボックス35aの図面上の下面に、2つの吸着パッド35b、35cが取り付けられている。また、ボックス35aの図面上の側面には、真空吸排気を行うためのホースのワンタッチ式の接続部35dが設けられており、ホースを介して真空ポンプ、エジェクタポンプなどの真空吸引装置と接続することにより、ボックス35a内の吸排気を行うことができるようになっている。
図6には、真空吸着式の保持手段35が2つの吸着パッド35b、35cを備える例を示したが、吸着パッドは1つでもよく、3つ以上でもよい。物品2の大きさ、形状などに合わせて適宜選択することが好ましい。
図6に示した真空吸着式の保持手段35は、装着板35eを介して、ボルトなどにより、ピッキングアーム33の頭部34に設けられている腕先部34cの先端部34cbに取り付けられる。また、取り外すこともでき、着脱可能となっている。
ピッキングロボット30の頭部34の各部の動きにより、物品2は、図7(a)の横の状態から、垂直方向に90°回転され、物品2の頭部を上、底部を下にした図7(b)に示す立てた状態になる。
次に、物品2は、立てた状態で水平方向に90°回転され、図7(c)の状態になる。
さらに、物品2は、隣接して位置する搬送装置40(図1〜図3参照)上に移動し、立った姿勢で搬送装置40上に載置される。
図7(a)、(b)、(c)のそれぞれに示した物品2の動きは、順に起こるのではなく、3つの動きが同時に進行する。
保持手段35は、物品載置部24と搬送装置40との間であり、回転移動する物品載置部24が搬送装置40に近接する領域に位置するように配置されている。そのため、物品2が保持手段35に保持されてから、搬送装置40に載置されるまでの物品2の移動距離が短い。さらに、物品2の移し替えに要する時間も短くすることができる。
なお、搬送装置40の移動方向は、ピッキングロボット30が物品2を保持する位置における回転式整列装置20の物品載置部24の移動方向(回転方向)と同じでもよく、逆方向でもよい。
物品整列供給装置1には、このほかに回転式整列装置20における収容部21内の物品量の制御、回転式整列装置20で整列された物品2を保持し、搬送装置40に対し物品2を立てた姿勢など所定の姿勢で載置するためのロボットのピッキングアーム33とその頭部34の動きを制御する制御部(図示せず)を備えている。
回転式整列装置20の収容部21内の物品2の量の検出手段は、例えば、収容部21内にレーザー光を照射し、レーザー光に照射された物品2をカメラなどで撮影し、得られた画像を解析することによって物品2の量を求め、収容部21内における物品2の過不足を判断する制御部で構成することができる。レーザー光を用いる場合には、例えば、線状のレーザー光を照射し、物品2に照射された際のレーザー光の状態を検出すればよいので、単に画像を解析する場合に比べて、より簡単に物品2の有無を検出することができる。
検出結果のデータを基に、物品2が所定の量以下になったと判断された場合には、供給搬送機10の補充用物品ホッパ11内の物品2を、リフトコンベア12、シュート13を介して、回転式整列装置20の収容部21に送り込む。
図8は、ピッキングロボット30により、回転式整列装置20から搬送装置40へ、物品2を移し替える動作の一例を示したフローチャートである。なお、図8には、物品2を立てた姿勢で搬送装置40上に移し替える例を示している。
ステップS1では、ピッキングロボット30の本体部32の近傍で、回転式整列装置20の物品載置部24の上方に設けられたカメラなどの撮像装置から、物品載置部24に並んだ状態の物品2の画像データを取得し、搬送装置40への移し替えの対象となる物品2を特定するとともに、特定された物品2の位置情報を取得する。
ステップS3では、ステップ2における判定結果を基に、例えば、保持手段35である真空吸着式の吸着パッド35b、35cによる保持位置を決定する。
ステップS4では、ステップ2における判定結果を基に、物品2を立てた姿勢にするための物品2の垂直面における回転方向を判定する。
物品載置部24における物品2の方向が、物品載置部24の回転方向と同じ場合には、ステップ5に進み、物品2の方向が、物品載置部24の回転方向とは逆の場合には、ステップ6に進む。
ステップS6では、図7(a)、(b)に示したように、物品2を左回りに90°回転させ、物品2を立てた姿勢とする。
ステップS7では、ピッキングロボット30のピッキングアーム33の動作により、物品2を前後、左右、上下方向に移動させ、搬送手段40上に、物品2を立てた姿勢で載置する。
ステップS8で、物品2の移し替え動作を継続するか否かを判定し、継続の場合はステップ1に戻る。
図7、図8では、フラット型の搬送装置40上に、物品2を立てた姿勢で移し替える例を示したが、ねじり型コンベアを用いる場合には、物品2を横に寝かせた姿勢で搬送処置へ移し替えることができる。
ねじり型コンベア52の上流側に置かれた物品2は、フラット型コンベア51とねじり型コンベア52の移動に伴って、横たわった状態から立った姿勢に変わり、そのままフラット型コンベア51上に移し替えられる。
回転式整列装置20の物品載置部24上で、表側を上にした物品2は、ピッキングロボットにより、横に寝かされた姿勢で、ねじり型コンベア52の水平回転軸52a側である上流側に移し替えられる。物品2がねじり型コンベア52上に置かれる際には、物品2の方向は、底部がフラット型コンベア51側であり、底部の方向がフラット型コンベア51に対して平行である。
ねじり型コンベア52、53の上流側に置かれた物品2は、フラット型コンベア51とねじり型コンベア52、53の移動に伴って、横に寝かされた状態から立った姿勢に変わり、フラット型コンベア51上に移し替えられる。
2 物品
10 供給搬送機
11 補充用物品ホッパ
12 リフトコンベア
13 シュート
20 回転式整列装置
21 収容部
22 傾斜回転円板
22a 滑り出し部
22ab 端部
23 回転外周壁
23a ボウル型内壁
23b ボウル型内壁支持部
24 物品載置部
24a 落下防止壁
24b 載置面
24ba 内側端部
25 架台
26 第1の基台
26a、27a モータ
26b 回転支持体
26c、27b ギア
27 第2の基台
28 円筒体
29 ケーシング
30 ピッキングロボット
31 ロボット支持台
32 本体部
33 ピッキングアーム
34 頭部
34a 支持部
34b 腕部
34ba、34ca 支持軸
34c 腕先部
34cb 先端部
35 保持手段
35a ボックス
35b、35c 吸着パッド
35d 接続部
35e 装着板
40、50、60 搬送装置
51 フラット型コンベア
52、53 ねじり型コンベア
52a、53a 水平回転軸
52b、53b 垂直回転軸
前記物品載置部に位置する前記物品を保持する保持手段を備え、隣接する搬送装置に、前記保持手段により保持した前記物品を所定の姿勢で載置するピッキングロボットと、
撮像装置による画像を基に、前記物品載置部に並べられた前記物品とその位置を判定し、前記ピッキングロボットによる前記物品の保持と前記搬送装置への移し替えを制御する制御部とを含んで構成され、
前記回転式整列装置の収容部が、傾斜した状態で回転し底部を構成する傾斜回転円板と、回転外周壁とで構成され、
該回転外周壁が、前記傾斜回転円板の外周部に近接して位置し、内径が下部に比べ上部の方が大きいボウル型内壁と、該ボウル型内壁の上端部を支持し、回転するボウル型内壁支持部とを含んで構成され、
前記回転式整列装置の前記物品載置部が、前前記ボウル型内壁の上端部に外向きに固定された円環状部と、該円環状部の外周部に固定された物品落下防止壁とを備えている、
ことを特徴としている。
前記ピッキングロボットが、前記搬送装置に近接して配置され、前記ピッキングロボットのアーム先端の前記保持手段が、前記回転式整列装置の前記物品載置部と前記搬送装置の間に位置していることを特徴としている。
上記物品整列供給装置(3)によれば、回転式整列装置の物品載置部で物品を保持する位置と、搬送装置との間の距離を短くできるので、回転式供給装置から搬送装置への物品の移し替えに要する時間を短くして、物品を効率的に移し替えることができる。
前記ピッキングロボットのアーム先端の前記保持手段が、真空吸着式パッドで構成されていることを特徴としている。
上記物品整列供給装置(4)によれば、保持手段が真空吸着式パッドで構成されているので、回転式整列装置の物品載置部に並べられた物品を、確実、かつ速やかに保持することができるとともに、搬送装置に対し、所定の姿勢で確実に物品を載置することができる。
前記ピッキングロボットが、パラレルリンクロボット、水平多関節ロボット、及び垂直多関節ロボットのうちのいずれかで構成されていることを特徴としている。
上記物品整列供給装置(5)によれば、ピッキングロボットが、パラレルリンクロボット、水平多関節ロボット、及び垂直多関節ロボットのうちのいずれかで構成されているので、安価な市販されている汎用品を用いることができるとともに、回転式整列装置から搬送装置への物品の移動を円滑に行うことができる。
前記傾斜回転円板が、その外周部に、下向きに傾斜した物品滑り出し部を備えていることを特徴としている。
上記物品整列供給装置(6)によれば、傾斜回転円板から物品載置部への物品の移動を、確実、かつ速やかに行うことができる。
前記物品の供給手段が、補充用物品ケース内から前記物品を搬送して前記物品の収容部に供給する搬送手段を含み、前記収容部内の前記物品の量の検出結果に応じて、前記収容部への前記物品の補充が、前記制御部により制御されることを特徴としている。
上記物品整列供給装置(7)によれば、回転式整列装置の収容部内の物品の補充が円滑に行われ、収容部内の物品が不足することを防止できるので、途切れることなく物品整列供給装置を稼働させることができる。さらに、制御部で制御されるので、取り扱いが容易で、安定した操業を行うことができる。
また、収容部21から物品載置部24への物品2の移動が円滑に進むように、傾斜回転円板22及び回転外周壁23の回転方向は同じであり、回転速度も、ほぼ同じであることが好ましい。
供給搬送機10は、図3に示したように、回転式整列装置20、及びピッキングロボット30の側面に配置され、補充用物品ケースである補充用物品ホッパ11から、搬送手段であるリフトコンベア12などを介して、回転式整列装置20の収容部21(図1)に物品2(図1)を搬送し、少なくなった物品2を収容部21内に補充する装置である。
ホッパ11が収容部21の下方に位置する場合には、リフトコンベア12と、リフトコンベア12から収容部21に物品2を落下させるシュート13との組合せを利用することができる。ホッパ11の排出部が収容部21の上方に位置するように、ホッパ11を高い位置に配置した場合には、コンベアを利用することなく、ホッパ11から排出された物品2を、シュート13を介して収容部21に直接供給することができる。
傾斜回転円板22の外周部とボウル型内壁23aとの間は、その隙間から物品2が小さな場合でも落下しないように、隙間はできるだけ小さいことが好ましい。
傾斜回転円板22の水平面に対する角度は、物品2の重さ、大きさ、形状等の条件にもよるが、10°〜20°程度であることが好ましい。
ただし、物品2の形状が、胴部の横断面が角型、扁平型のボトルなどの場合には、物品載置部24の載置面24bは水平であることが好ましい。そのような形状の物品2の場合には、載置面24bが水平な円環状の物品載置部24を用いるようにするのがよい。
ピッキングロボット30の頭部34の各部の動きにより、物品2は、図7(a)の横の状態から、垂直方向に90°回転され、物品2の頭部を上、底部を下にした図7(b)に示す立てた状態になる。
次に、物品2は、立てた状態で水平方向に90°回転され、図7(c)の状態になる。
さらに、物品2は、隣接して位置する搬送装置40(図1〜図3参照)上に移動し、立った姿勢で搬送装置40上に載置される。
図7(a)、(b)、(c)のそれぞれに示した物品2の動きは、順に起こるのではなく、3つの動きが同時に進行する。
回転式整列装置20の収容部21内の物品2の量の検出手段は、例えば、収容部21内にレーザー光を照射し、レーザー光に照射された物品2をカメラなどで撮影し、得られた画像を解析することによって物品2の量を求め、収容部21内における物品2の過不足を判断する制御部で構成することができる。レーザー光を用いる場合には、例えば、線状のレーザー光を照射し、物品2に照射された際のレーザー光の状態を検出すればよいので、単に画像を解析する場合に比べて、より簡単に物品2の有無を検出することができる。
検出結果のデータを基に、物品2が所定の量以下になったと判断された場合には、供給搬送機10の補充用物品ホッパ11内の物品2を、リフトコンベア12、シュート13を介して、回転式整列装置20の収容部21に送り込む。
Claims (8)
- 物品の収容部を備え、該収容部上部の外周部に、前記物品を並べて載置する物品載置部を備えた回転式整列装置と、
前記物品載置部に位置する前記物品を保持する保持手段を備え、隣接する搬送装置に、前記保持手段により保持した前記物品を所定の姿勢で載置するピッキングロボットと、
撮像装置による画像を基に、前記物品載置部に並べられた前記物品とその位置を判定し、前記ピッキングロボットによる前記物品の保持と前記搬送装置への移し替えを制御する制御部と、
を含んで構成されていることを特徴とする物品整列供給装置。 - さらに、前記収容部に前記物品を供給する供給手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の物品整列供給装置。
- 前記回転式整列装置の収容部が、傾斜した状態で回転し底部を構成する傾斜回転円板と、回転外周壁とで構成され、
該回転外周壁が、前記傾斜回転円板の外周部に近接して位置し、内径が下部に比べ上部の方が大きいボウル型内壁と、該ボウル型内壁の上端部を支持し、回転するボウル型内壁支持部とを含んで構成され、
前記回転整列装置の前記物品載置部が、前前記ボウル型内壁の上端部に外向きに設けられた円環状部と、該円環状部の外周部に配置された物品落下防止壁とを備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の物品整列供給装置。 - 前記ピッキングロボットが、前記搬送装置に近接して配置され、前記ピッキングロボットのアーム先端の前記保持手段が、前記回転式整列装置の前記物品載置部と前記搬送装置の間に位置することを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載の物品整列供給装置。
- 前記ピッキングロボットのアーム先端の前記保持手段が、真空吸着式パッドであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載の物品整列供給装置。
- 前記ピッキングロボットが、パラレルリンクロボット、水平多関節ロボット、及び垂直多関節ロボットのうちのいずれかであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかの項に記載の物品整列供給装置。
- 前記傾斜回転円板が、その外周部に、下向きに傾斜した物品滑り出し部を備えていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかの項に記載の物品整列供給装置。
- 前記物品の供給手段が、補充用物品ケース内から前記物品を搬送して前記物品の収容部に供給する搬送手段を含み、前記収容部内の前記物品の量の検出結果に応じて、前記収容部への前記物品の補充が、前記制御部により制御されることを特徴とする請求項1〜7のいずれかの項に記載の物品整列供給装置。
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