JP2019151028A - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】オペレーターが納品形態を間違うことなく、ロール紙に画像が形成された納品物を作成できるようにする。【解決手段】本体部3の制御部10によれば、ロール紙に印刷するオブジェクトの原稿データ、ジョブの設定及び納品形態の設定を受け付け、設定された納品形態を示す納品形態情報を付加する設定となっている場合には、画像形成部40によりロール紙に納品形態情報を付加させる。【選択図】図3

Description

本発明は、画像形成装置及び画像形成方法に関する。
従来、ロール紙(ラベルシート)のラベル以外の余白領域にラベルの製造者や製造年月日等の情報を記載することで、納品後の検品で不具合を発見した際に製造元を特定できるようにしたラベルシートが提案されている。
特開平9−16085号公報
ところで、図7A〜図7Bに示すように、ロール紙の納品形態には様々な形態があり(外巻き/内巻き、右出し/左出し、天出し/地出し、頭出し/尻出し、ロール芯径、ロール高さ等)、印刷が終了して巻き取られたロール紙(出力物)を見たオペレーターが、その出力物が納品する際の納品形態となっているのかを判断することは難しい。
特許文献1に記載の技術では、製造者の情報や製造年月日を知ることができるが、製造工程において出力物が納品形態となっているのか否かを知ることはできない。
本発明の課題は、オペレーターが納品形態を間違うことなく、ロール紙に画像が形成された納品物を作成できるようにすることである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明の画像形成装置は、
ロール紙に画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部において画像が形成された前記ロール紙を巻き取る巻き取り部と、
前記ロール紙の納品形態の指定を受け付ける受付部と、
前記ロール紙の納品形態を示す納品形態情報を前記画像形成部により前記ロール紙に付加させる制御部と、
を備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記制御部は、前記納品形態情報を前記画像形成部により前記巻き取り部で前記ロール紙をロール状に巻き取った状態で視認できる領域に付加させる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、
前記制御部は、前記納品形態情報を前記画像形成部により前記ロール紙の納品物となる領域に含まれない領域に付加させる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の発明において、
前記制御部は、前記画像形成部において複数のジョブに基づいて前記ロール紙に画像を形成する場合、前記複数のジョブ毎の納品形態情報を前記画像形成部により前記ロール紙に付加させる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の発明において、
前記制御部は、前記指定された納品形態を図で表した納品形態情報を前記画像形成部により前記ロール紙に付加させる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の発明において、
前記制御部は、前記納品形態情報を前記画像形成部により前記巻き取り部で前記ロール紙を一次的に巻き取った状態で視認できる領域及び前記ロール紙を納品形態に巻き直した状態で視認できる領域に付加させる。
請求項7に記載の発明は、
ロール紙に画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部において画像が形成された前記ロール紙を巻き取る巻き取り部と、
を備える画像形成装置における画像形成方法であって、
前記ロール紙の納品形態の指定を受け付ける工程と、
前記ロール紙の納品形態を示す納品形態情報を前記画像形成部により前記ロール紙に付加する工程と、
を含む。
本発明によれば、オペレーターが納品形態を間違うことなく、ロール紙に画像が形成された納品物を作成することが可能となる。
第1の実施形態における画像形成装置の全体構成例を示す図である。 図1の本体部の制御系の主要部を示す図である。 図2の制御部により実行されるロール紙印刷処理Aを示すフローチャートである。 オブジェクトの原稿データとジョブ設定のパターンの一例を示す図である。 オブジェクトの原稿データとジョブ設定のパターンの一例を示す図である。 オブジェクトの原稿データとジョブ設定のパターンの一例を示す図である。 納品形態設定画面の一例を示す図である。 巻き設定、出し方向設定(左右天地)、出し順設定(頭尻)の選択肢を示す図である。 印刷されたロール紙の納品形態を示す図である。 印刷されたロール紙の納品形態を示す図である。 オブジェクトデータの一例を示す図である。 ロール紙印刷処理Aにより印刷された出力物の例を示す図である。 納品形態情報を付加する領域を説明するための図である。 図で表された納品形態情報の一例を示す図である。 連続ジョブ、複数レーンの出力レイアウトの一例を示す図である。 図2の制御部により実行されるロール紙印刷処理Bを示すフローチャートである。 ロール紙の高さを納品形態に揃える断裁機の構成例を示す図である。 ロール紙の長さを納品形態に揃える断裁機の構成例を示す図である。 巻き取り機の構成例を示す図である。 複数工程で納品物を作成する手順を示す図である。 一次ロールの状態でオペレーターが視認できる領域と、最終的な納品形態に加工した状態でオペレーターが視認できる領域の双方に、納品形態情報を付加した様子を示す図である。
以下、本実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。ただし、発明の範囲は図示例に限定されない。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る画像形成装置100の全体構成例を示す図である。図2は、第1の実施形態に係る画像形成装置100の制御系の主要部を示す図である。画像形成装置100は、ロール状の連続用紙(ロール紙)又は枚葉紙を使用し、ロール紙又は枚葉紙上に画像を形成する装置である。
図1に示すように、画像形成装置100は、ロール紙の搬送方向(用紙搬送方向)に沿って上流側から、給紙部1、搬送調整部2、本体部3、搬送調整部4、巻き取り部5が接続されて構成されている。給紙部1、搬送調整部2、搬送調整部4、巻き取り部5は、ロール紙上に画像を形成する場合に使用される。
給紙部1は、ロール紙を本体部3へ給紙する装置である。給紙部1は、支持軸Xに巻回されたロール紙を、例えば、繰り出しローラー、給紙ローラー等の複数の搬送ローラー対を経由して、一定の速度で本体部3へ搬送する。給紙部1の給紙動作は、本体部3が備える制御部10によって制御される。
搬送調整部2は、給紙部1から一定の速度で本体部3に給紙するために、給紙部1において繰り出されたロール紙に弛みを持たせて本体部3に搬送する。
本体部3は、電子写真プロセス技術を利用した中間転写方式で画像形成を行う。
図2に示すように、本体部3は、制御部10、画像読取部20、操作表示部30、画像形成部40、用紙搬送部50、定着部60、記憶部70、通信部80等を備える。
制御部10は、CPU(Central Processing Unit)10a、ROM(Read Only Memory)10b、RAM(Random Access Memory)10c等を備える。CPU10aは、ROM10bから処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM10cに展開し、展開したプログラムと協働して本体部3の各ブロックや、給紙部1、搬送調整部2、搬送調整部4、巻き取り部5等の動作を集中制御する。
画像読取部20は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿給紙部21および原稿画像走査装置22(スキャナー)等を備えて構成される。
自動原稿給紙部21は、原稿トレイTに載置された原稿を搬送機構により搬送して原稿画像走査装置22へ送り出す。自動原稿給紙部21により、原稿トレイTに載置された多数枚の原稿の画像(両面を含む)を連続して一挙に読み取ることが可能となる。
原稿画像走査装置22は、自動原稿給紙部21からコンタクトガラス上に搬送された原稿又はコンタクトガラス上に載置された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサーの受光面上に結像させ、原稿画像を読み取る。画像読取部20は、原稿画像走査装置22による読取結果に基づいて画像データを生成する。
操作表示部30は、例えばタッチパネル付の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)で構成され、表示部31及び操作部32として機能する。
表示部31は、制御部10から入力される表示制御信号に従って、各種操作画面、画像の状態、各機能の動作状況等の表示を行う。
操作部32は、テンキー、スタートキー等の各種操作キーを備え、ユーザーによる各種入力操作を受け付けて、操作信号を制御部10に出力する。
画像形成部40は、画像読取部20から入力された画像データ又は通信部80を介して外部装置(パーソナルコンピューター等)から入力された画像データに基づいて、感光体ドラム41Y、41M、41C、41K上にY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色トナー像を形成して順次中間転写ベルト421に一次転写して4色のトナー像を重ね合わせた後、給紙部1から給紙されたロール紙、又は給紙トレイユニット51a〜51cから送出された枚葉紙に二次転写することにより、画像を形成(印刷)する。
定着部60は、トナー像が形成されたロール紙又は枚葉紙を定着ニップで加熱、加圧することにより、ロール紙又は枚葉紙にトナー像を定着させる。
用紙搬送部50は、給紙トレイユニット51a〜51cや、複数の搬送ローラー対を備える搬送経路部52等を有する。
給紙トレイユニット51a〜51cに収容されている枚葉紙は、最上部から一枚ずつ送出され、搬送経路部52により画像形成部40に搬送される。画像形成部40においては、中間転写ベルト421のトナー像が枚葉紙の一方の面に一括して二次転写され、定着部60において定着工程が施されて排出される。また、搬送調整部2から本体部3へ搬送されたロール紙は、搬送経路部52によりテンションをかけながら画像形成部40に搬送される。そして、画像形成部40において、中間転写ベルト421のトナー像がロール紙の一方の面に一括して二次転写され、定着部60において定着工程が施される。画像形成されたロール紙は、搬送調整部4を介して巻き取り部5に搬送される。
記憶部70は、例えば、不揮発性の半導体メモリ(いわゆるフラッシュメモリ)やハードディスクドライブ等により構成される。記憶部70には、入力された原稿データ、各種設定情報、画像データ等が記憶される。なお、これらのデータ等は制御部10のRAM10cに記憶されても良い。
通信部80は、例えばLAN(Local Area Network)カード等の通信制御カードで構成され、LAN、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部装置(例えばパーソナルコンピューター)との間で各種データの送受信を行う。
搬送調整部4は、本体部3から排紙されたロール紙を一定の速度で巻き取り部5に給紙するために、ロール紙に弛みを持たせて巻き取り部5に搬送する。
巻き取り部5は、本体部3から搬送されてきたロール紙を巻き取る装置である。巻き取り部5は、本体部3から搬送されてきたロール紙を、複数の搬送ローラー対(例えば、繰り出しローラー、排紙ローラー)を経由して、一定の速度で支持軸Yに巻き取る。巻き取り部5の巻き取り動作は、本体部3が備える制御部10によって制御される。
次に、画像形成装置100においてロール紙に印刷を行う場合の動作について説明する。
図3は、ロール紙に印刷を行う際に制御部10において実行されるロール紙印刷処理Aの流れを示すフローチャートである。ロール紙印刷処理Aは、制御部10のCPU10aと、ROM10bに記憶されているプログラムとの協働により実行される。
ロール紙印刷処理Aにおいて、まず、制御部10は、通信部80を介して、外部装置から送信されてきたオブジェクトの原稿データ、ジョブの設定情報及び納品形態情報を受け付ける(ステップS1)。オブジェクトとは、ロール紙に印刷される文字や図形、写真を指す。
ここで、ロール紙印刷を行う際、オペレーターは、外部装置において、オブジェクトの原稿データを作成し、ジョブの設定(基本設定)及び納品形態の設定を行って、通信ネットワークを介してこれらの情報を画像形成装置100に送信する。
図4A〜図4Cは、ロール紙印刷においてオペレーターが作成するオブジェクトの原稿データと印刷設定画面(基本設定画面311)のパターンの例を示す図である。図4Aは、1つの図形又は文字をオブジェクトとして印刷を行うパターン(パターン1)を示す。図4Bは、複数の文字又は図形をオブジェクトとして印刷を行うパターン(パターン2)を示す。図4Cは複数のオブジェクト(群)を合成して印刷を行うパターン(パターン3)を示す。
例えば、外部装置において、図4A〜図4Cに示すように、オブジェクトの原稿データ(1オブジェクト/1ページ)を作成して印刷を指示すると、印刷設定画面が表示部に表示される。印刷設定画面は、基本設定タブT1を選択することにより、基本設定画面311が表示され、納品形態設定タブT2を選択することにより、納品形態設定画面312が表示される。デフォルトでは、基本設定画面311が表示される。
基本設定画面311は、ジョブの基本設定を行うための画面であり、紙種、オブジェクト数、余白、オブジェクト間隔等の項目の入力欄が備えられている。オブジェクト数項目の「??個×□(入力欄)」の??部分の数値は、オブジェクトの原稿データの頁数から算出したものが表示される。オペレーターは、オブジェクト数項目の入力欄に、オブジェクトの原稿データに含まれるオブジェクトを繰り返し印刷する数を設定する。
なお、本実施形態では、オブジェクトの原稿データは1オブジェクト/ページとするが、オペレーターが原稿のプレビュー画面から領域を指定して1オブジェクトを指定してもよいし、外部装置においてオブジェクトを自動認識(白領域以外)してもよい。
納品形態設定画面312は、納品形態に関する設定を行うための画面である。図5に示すように、納品形態設定画面312には、納品形態情報の付加の有無、巻き設定、出し方向設定(左右天地)、出し順設定(頭尻)、ロール径、ロールの高さ等の各項目の入力欄(選択欄)313が備えられている。巻き設定、出し方向設定(左右天地)、出し順設定(頭尻)は、それぞれ図6に示す選択肢から選択が可能である。また納品形態設定画面312にはプレビュー領域314が設けられており、入力欄313から納品形態の各項目が設定されると、設定された内容に基づいて、納品形態のプレビュー画像が表示される。
オブジェクトの原稿データが生成され、ジョブ及び納品形態の設定が行われると、外部装置は、オブジェクトの原稿データ、ジョブの設定情報及び納品形態の設定情報を画像形成装置100に送信する。
ここで、ロール紙の納品形態について説明する。
印刷されたロール紙の納品形態は、巻き方、出し方向、出し順の掛け合わせからなり、図7A〜図7Bに示すように、24通り存在する。
外巻きは、印刷面がロールの外側にくるように巻かれていることをいい、内巻きは、印刷面がロールの内側にくるように巻かれていることをいう。
右出しは、右に向かってロール紙が繰り出されることをいい、左出しは、ロール紙が左に向かって繰り出されることをいう。
天出しは、オブジェクトの天地のうち天の側からロール紙が繰り出されることをいい、地出しは、オブジェクトの天地のうち地の側からロール紙が繰り出されることをいう。
右出し(天出し)は、右出しと天出しの掛け合わせであり、右出し(地出し)は、右出しと地出しの掛け合わせであり、左出し(天出し)は、左出しと天出しの掛け合わせであり、左出し(地出し)は、左出しと地出の掛け合わせである。
頭出しは、並び順のあるオブジェクトが先頭から順番に繰り出されることをいい、尻出しは、並び順のあるオブジェクトが末尾から順番に繰り出されることをいう。
図3に戻り、オブジェクトの原稿データ、ジョブの設定情報及び納品形態の設定情報が受け付けられると、制御部10は、納品形態の設定情報に含まれる出し方向設定が「右出し」か「左出し」か「天出し」か「地出し」か、を判断する(ステップS2)。ここで、右出し(天出し)、左出し(天出し)は「天出し」と判断し、右出し(地出し)、左出し(地出し)は「地出し」と判断する。
出し方向設定が「右出し」であると判断した場合(ステップS2;右出し)、制御部10は、オブジェクト及び納品形態情報を回転しないと決定し(ステップS3)、ステップS7に移行する。
出し方向設定が「左出し」であると判断した場合(ステップS2;左出し)、制御部10は、オブジェクト及び納品形態情報を180°回転すると決定し(ステップS4)、ステップS7に移行する。
出し方向設定が「地出し」であると判断した場合(ステップS2;地出し)、制御部10は、オブジェクト及び納品形態情報を左に90°回転すると決定し(ステップS5)、ステップS7に移行する。
出し方向設定が「天出し」であると判断した場合(ステップS2;天出し)、制御部10は、オブジェクト及び納品形態情報を右に90°回転すると決定し(ステップS6)、ステップS7に移行する。
ステップS7において、制御部10は、納品形態の設定情報に含まれる出し順設定が「頭出し」か「尻出し」か、を判断する(ステップS7)。
出し順設定が「頭出し」であると判断した場合(ステップS7;頭出し)、制御部10は、オブジェクトの順番(並び順)を入れ替え(ステップS8)、ステップS9に移行する。
出し順設定が「尻出し」であると判断した場合(ステップS7;尻出し)、制御部10は、ステップS9に移行する。
ステップS9において、制御部10は、オブジェクトの原稿データ、ジョブの設定情報に含まれるオブジェクト数、オブジェクト間隔、ステップS3〜S6で決定した回転角度等に基づいて、オブジェクトをレイアウトし、オブジェクトデータを生成する(ステップS9)。図8に、オブジェクトデータの一例を示す。図8は、納品設定が右出し+尻出し+外巻き(内巻き)の場合のオブジェクトデータを示している。
次いで、制御部10は、納品形態情報の設定情報に含まれる、納品形態情報の付加を「する/しない」の情報に基づいて、納品形態情報を付加するか否かを判断する(ステップS10)。
納品形態情報を付加しないと判断した場合(ステップS10;しない)、制御部10は、ステップS13に移行する。
納品形態情報を付加すると判断した場合(ステップS10;する)、制御部10は、納品形態の設定情報に含まれる巻き設定、出し方向設定、出し順設定、ロール径設定、ロール高さ設定に基づいて、ロール紙に付加する納品形態情報を作成し(ステップS11)、納品形態情報をオブジェクトデータに付加し(ステップ12)、ステップS13に移行する。
ステップS12において、制御部10は、ステップS3〜S6で決定した回転角度に基づいて、納品形態情報を回転させてオブジェクトデータに付加する。例えば、図9(a)〜(d)に示すように、印刷されたロール紙をロール状に巻き取った状態(出力物の状態)で視認することができる領域(例えば、オブジェクトデータの最後端)に納品形態情報を付加する。または、図10に示すように、納品物となる領域(図10の斜線領域R1)以外の余白領域(R2)であって、印刷されたロール紙をロール状に巻き取った状態で視認できる領域に納品形態情報を付加する。
ステップS13において、制御部10は、オブジェクトデータ(納品形態情報が付加されたものは、納品形態情報が付加されたオブジェクトデータ)にRIP処理を施して、印刷するための画像データを生成する(ステップS13)。
そして、制御部10は、給紙部1、搬送調整部2、画像形成部40、用紙搬送部50、定着部60、搬送調整部4、巻き取り部5を制御して、生成した画像データに基づいて、給紙部1から給紙したロール紙に画像形成部40によりオブジェクト及び納品形態情報を印刷させ、印刷されたロール紙を巻き取り部5で巻き取り(ステップS14)、ロール紙印刷処理Aを終了する。
図9(a)〜(d)は、ロール紙印刷処理Aによる出力物の例を示す図である。
図9(a)は、外巻き+右出し+頭出しが設定された場合の出力物を示している。図9(b)は、外巻き+左出し+尻出しが設定された場合の出力物を示している。図9(c)は、外巻き+右出し(地出し)+頭出しが設定された場合の出力物を示している。図9(d)は、外巻き+右出し(天出し)+尻出しが設定された場合の出力物を示している。
図9(a)〜(d)において、R11は、納品物となる領域(オブジェクトが印刷された領域)を示し、R12は、納品形態情報を示す。
図9(a)〜(d)に示すように、出力物の状態で視認できる領域に納品形態情報が付加されているので、オペレーターは、出力物を見て納品形態を容易に認識することができる。そして、その出力物が納品形態となっているのか、後工程(巻き替え、断裁等)が必要か、納品するときに向きを変える必要があるか等を容易に認識することができる。その結果、オペレーターが納品形態を間違うことなくロール状の納品物を作成することが可能となる。
なお、図9(a)〜(d)では、納品形態情報がテキスト(文字)である場合を例として示しているが、指定された納品形態をオペレーターが容易に認識できるようにするために、納品形態情報を図に変換して付加することとしてもよい。図11は、図9(a)の納品形態情報R12を図で表したものである。図11に示すように、納品形態情報を図に変換して付加することで、納品形態をオペレーターが直感的に認識することができるので、より容易に納品形態を認識することが可能となる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態における画像形成装置100の構成は、第1の実施形態で説明したものと同様であるので説明を援用し、以下、第2の実施形態の動作について説明する。
ロール紙印刷では、一つのロール紙を複数のレーンに分けて複数のジョブを一度に印刷するケースや同じレーン内で連続して別ジョブをレイアウトして一つのロール紙でできるだけ多くのジョブの印刷が行えるようにするケースがある。この場合は、図12に示すようにジョブ毎の納品形態を踏まえた位置に納品形態情報を付加して印刷する。図12のレーン1は、右出しジョブJ1+左出しジョブJ2+・・・が連続するレーンである。図12のレーン2は、右出しジョブJ3が1つのレーンである。図12のレーン3は、右出しジョブJ4+右出し(地出し)ジョブJ5+・・・が連続するレーンである。第2の実施形態では、このように、一つのロール紙を複数のレーンに分けて、各レーンで一又は複数のジョブを印刷する場合の画像形成装置100の動作について説明する。
図13は、第2の実施形態において図2の制御部10において実行されるロール紙印刷処理Bを示すフローチャートである。ロール紙印刷処理Bは、制御部10のCPU10aと、ROM10bに記憶されているプログラムとの協働により実行される。
ロール紙印刷処理Bにおいて、まず、制御部10は、通信部80を介して、外部装置からの複数のジョブについてのオブジェクトの原稿データ、ジョブの設定情報及び納品形態の設定情報を受け付ける(ステップS21)。ステップS21の処理は、図3のステップS1と同様であるので説明を援用する。なお、オペレーターは、複数ジョブにおいてロール高さが異なるものがある場合、ロール高さの合計が印刷に使用するロール紙の高さ以下となるように複数ジョブを設定する。
複数ジョブについてのオブジェクトの原稿データ、ジョブの設定情報及び納品形態の設定情報が受け付けられると、制御部10は、一つのジョブを選択し、ステップS22〜ステップS32の処理を実行する。ステップS22〜ステップS32の処理は、図3のステップS2〜ステップS12で説明したものと同様であるので説明を援用する。
ステップS33において、制御部10は、ジョブのロール高さに基づいて、オブジェクトデータ(納品形態情報が付加されたものは、納品形態情報が付加されたオブジェクトデータ)をレーンにレイアウトする(ステップS33)。
次いで、制御部10は、複数ジョブ全てをレイアウトできたか否かを判断する(ステップS34)。複数ジョブ全てをレイアウトできていないと判断した場合(ステップS34;NO)、制御部10は、ステップS22に戻り、次のジョブを選択し、ステップS22〜ステップS34の処理を実行する。複数ジョブ全てをレイアウトできたと判断した場合(ステップS34;YES)、レーン毎にレイアウトされたオブジェクトデータを統合してRIP処理を施して、印刷するための画像データを生成する(ステップS35)。
そして、制御部10は、給紙部1、搬送調整部2、画像形成部40、用紙搬送部50、定着部60、搬送調整部4、巻き取り部5を制御して、生成した画像データに基づいて、給紙部1から給紙したロール紙に画像形成部40によりオブジェクト及び納品形態情報を印刷させ、印刷されたロール紙を巻き取り部5で巻き取り(ステップS36)、ロール紙印刷処理Bを終了する。
このように、第2の実施形態においては、一つのロール紙を複数のレーンに分けて複数のジョブを一度に印刷するケースや同じレーン内で連続して別ジョブをレイアウトして印刷を行うケースにおいて、ジョブそれぞれの出力物の状態で視認できる領域に納品形態情報が付加されているので、オペレーターは、各ジョブの出力物を見て納品形態を容易に認識することができる。そして、その出力物が納品形態となっているのか、後工程(巻き替え、断裁等)が必要か、納品するときに向きを変える必要があるか等を容易に認識することができる。その結果、オペレーターが納品形態を間違うことなくロール状の納品物を作成することが可能となる。
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態について説明する。
巻き取り時のロール径が納品物のロール径に対応していない場合や巻き取り部5が納品形態の巻き方(外巻き/内巻き)に対応していない場合は、一次的に巻き取り部5のロールに印刷済みのロール紙を巻き取り、その後、納品形態になるように再度巻き直す必要がある。また、第2の実施形態のように、一つのロール紙を複数のレーンに分けて複数のジョブを一度に印刷するケースや同じレーン内で連続して別ジョブをレイアウトして一つのロール紙で印刷を行った場合は、一次的に巻き取り部5のロールに印刷済みのロール紙を巻き取った後、断裁機にかけてロール紙の高さや長さを納品形態に揃える必要がある。
そこで、本実施形態では、画像形成装置100で印刷を行って一次的に巻き取り部5にロール紙を巻き取った後、さらに後工程を経て納品形態とする場合の納品形態情報の付加の態様について説明する。
第3の実施形態のシステム構成としては、第1の実施形態及び第2の実施形態で説明した画像形成装置100の他、図14に示す断裁機101、図15に示す断裁機102、図16に示す巻き替え機103、104等を備える。
断裁機101は、画像形成装置100において一次的に巻き取られたロール紙(一次ロールと呼ぶ)の高さを納品形態の高さに揃えるための装置であり、一次ロールをセットするための支持軸101aと、セットされた一次ロールを所望の高さに断裁するカッター101bと、を備える。
断裁機102は、画像形成装置100において一次的に巻き取られた一次ロールの長さを納品形態の長さに揃えるための装置であり、一次ロールをセットして給紙するための給紙部102aと、給紙された一次ロールを巻き取る巻き取り部102bと、給紙された一次ロールを納品物の終端で断裁するカッター102cと、を備える。
巻き替え機103は、画像形成装置100において一次的に巻き取られた一次ロールの巻き方(外巻き、内巻き)を変換するための装置であり、一次ロールをセットして給紙するための給紙部103aと、給紙された一次ロールを巻き方を変換して巻き取る巻き取り部103bと、を備える。
巻き替え機104は、画像形成装置100において一次的に巻き取られた一次ロールの出し順(頭出し、尻出し)を変換するための装置であり、一次ロールをセットして給紙するための給紙部104aと、給紙された一次ロールを巻き取る巻き取り部104bと、を備える。
以下、図17を参照して、複数工程で納品物を作成する手順について説明する。なお、図17においては、一例として「左出し+頭出し+内巻き」が納品形態の納品物である場合を図示している。
まず、工程1では、画像形成装置100によりロール紙に印刷して一次ロールに巻き取る。工程1においては、画像形成装置100において、第1の実施形態、第2の実施形態で説明したロール紙印刷処理A(1ジョブの場合)又はロール紙印刷処理B(複数ジョブを一度に印刷する場合)を実行して一次ロールを作成する。
次いで、工程2では、断裁機101、102によりロール紙の長さ、高さを納品形態に揃えるために一次ロールを断裁する。
次いで、工程3では、巻き替え機103又は巻き替え機104により、ロール径、巻き方向、出し順が納品形態となるように巻き直す。
なお、工程2、工程3は、必要な場合に実施する。
ここで、複数の工程を経て納品物が作成される場合、図18に示すように、画像形成装置100で印刷したロール紙を巻き取った一次ロールの状態でオペレーターが視認できる領域R21に納品形態情報を付加しておけば、工程2、工程3を行うオペレーターが容易に最終的な納品形態の納品物を認識して作業を行うことが可能となる。また、最終的な納品形態に加工した状態でオペレーターが視認できる領域R22に納品形態情報を付加しておけば、オペレーターが容易に検品等を行うことができる。
そこで、第3の実施形態では、工程1の段階で、画像形成装置100で印刷したロール紙を巻き取った一次ロールの状態でオペレーターが視認できる領域R21と、最終的な納品形態に加工した状態でオペレーターが視認できる領域R22の双方に、納品形態情報を付加する。
例えば、制御部10は、第1の実施形態で説明したロール紙印刷処理AのステップS12又は第2の実施形態で説明したロール紙印刷処理BのステップS32において納品形態情報を付加する際、納品形態の設定情報に基づいて、ロール紙の巻き直しが必要であるか否かを判断し、ロール紙の巻き直しが必要であると判断した場合、一次ロールの状態でオペレーターが視認できる領域(例えば、オブジェクトデータの最後端又は後端側の余白領域)と、最終的な納品形態に加工した状態でオペレーターが視認できる領域(例えば、オブジェクトデータの先頭又は先頭側の余白領域)に納品形態情報を付加する。なお、図18に示すように、ロール紙の断裁位置にトンボR23を付加しておくと、オペレーターが断裁位置を容易に認識できるので好ましい。
このように、一次的にロール状に巻き取った状態で視認できる領域に納品形態情報を付加しておくことで、オペレーターが容易に最終的な納品形態を把握して、後工程の作業を行うことが可能となる。また、最終的な納品形態に巻き取った状態で視認できる領域に納品形態情報を付加しておくことで、オペレーターが容易に検品等を行うことができる。
以上、本発明の第1〜第3の実施形態について説明したが、上記実施形態における記述は、本発明に係る画像形成装置の好適な一例を示すものであり、これに限定されるものではない。
例えば、上記実施形態において示した納品形態の設定項目及び納品形態情報は一例であり、これに限定されない。また、納品形態情報は、納品形態の設定項目の全ての情報が含まれることが好ましいが、一部の情報であってもよい。
また、上記の説明では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体として、ROM、不揮発性メモリー、ハードディスク等を使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、CD−ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も適用される。
その他、画像形成装置の細部構成及び細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
100 画像形成装置
1 給紙部
2 搬送調整部
3 本体部
4 搬送調整部
5 巻き取り部
10 制御部
20 画像読取部
30 操作表示部
40 画像形成部
50 用紙搬送部
60 定着部
70 記憶部
80 通信部

Claims (7)

  1. ロール紙に画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部において画像が形成された前記ロール紙を巻き取る巻き取り部と、
    前記ロール紙の納品形態の指定を受け付ける受付部と、
    前記ロール紙の納品形態を示す納品形態情報を前記画像形成部により前記ロール紙に付加させる制御部と、
    を備える画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記納品形態情報を前記画像形成部により前記巻き取り部で前記ロール紙をロール状に巻き取った状態で視認できる領域に付加させる請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、前記納品形態情報を前記画像形成部により前記ロール紙の納品物となる領域に含まれない領域に付加させる請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記画像形成部において複数のジョブに基づいて前記ロール紙に画像を形成する場合、前記複数のジョブ毎の納品形態情報を前記画像形成部により前記ロール紙に付加させる請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、前記指定された納品形態を図で表した納品形態情報を前記画像形成部により前記ロール紙に付加させる請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、前記納品形態情報を前記画像形成部により前記巻き取り部で前記ロール紙を一次的に巻き取った状態で視認できる領域及び前記ロール紙を納品形態に巻き直した状態で視認できる領域に付加させる請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. ロール紙に画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部において画像が形成された前記ロール紙を巻き取る巻き取り部と、
    を備える画像形成装置における画像形成方法であって、
    前記ロール紙の納品形態の指定を受け付ける工程と、
    前記ロール紙の納品形態を示す納品形態情報を前記画像形成部により前記ロール紙に付加する工程と、
    を含む画像形成方法。
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