JP2019150970A - 液体消費装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】水頭差によってカートリッジとタンクとの間で液体が流通する液体消費装置のタンクにおいて、上下方向への大型化を抑制できる手段を提供する。【解決手段】タンク103は、貯留室121を区画する前壁142に形成された連通口124と、連通口124を閉塞する半透膜127と、を有する。複合機10が使用姿勢である場合に、所定状態において、タンク103は、貯留室121を、所定状態における気体層及び連通口124を連通する第1領域121Aと、所定状態における液体層及び流出口128を連通する第2領域121Bとに区画し、且つ気体層において第1領域と第2領域とを連通する隔壁122を有している。連通口124は、所定状態における貯留室121のインクの液面よりも下方に位置する。【選択図】図7

Description

本発明は、水頭差によってカートリッジとタンクとの間で液体が流通する液体消費装置に関する。
例えば特許文献1には、液体を貯留するメインタンクと、メインタンクと連通するサブタンクと、サブタンクから供給される液体をノズルから吐出する吐出ヘッドと、を備える液滴吐出装置が開示されている。
特開2008−213162号公報
上記構成の液滴吐出装置において、サブタンクの大気開放孔から外部へ液体が漏れることを防止するために、大気開放孔が半透膜で封止されることが想定される。半透膜が液体でによって濡れると、液体により半透膜の微細孔が封止されて大気が通過しなくなる。半透膜が液体によって濡れることを防止するために、半透膜は、サブタンクに貯留される液体の液面が、最も高くなる位置より上方に配置されることが望ましい。そうすると、サブタンクの上部において、半透膜を配置するためのスペースが必要となり、サブタンクが上下方向に大型化するという問題がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、水頭差によってカートリッジとタンクとの間で液体が流通する液体消費装置のタンクにおいて、上下方向への大型化を抑制できる手段を提供することにある。
(1) 本発明に係る液体消費装置は、液体が貯留された第1貯留室、及び上記第1貯留室を大気に連通させる第1大気連通部を有するカートリッジと、上記カートリッジが接続可能であり、接続された上記カートリッジの上記第1貯留室から水頭差によって液体が流入する流入口、当該流入口を通じて流入する液体を貯留する第2貯留室、上記第2貯留室に貯留された液体を流出させる流出口、及び上記第2貯留室を大気に連通させる第2大気連通部を有するタンクと、上記タンクの上記流出口を通じて流出した液体を消費する消費部と、を備える。上記第2大気連通部は、上記第2貯留室を区画する側壁に形成された連通口と、上記連通口を閉塞し、大気の通過を許容する半透膜と、を有する。当該液体消費装置が使用姿勢である場合に、上記第1貯留室に貯留可能な最大量の液体が貯留された上記カートリッジから上記第2貯留室に水頭差によって液体が流入して、上記第1貯留室における液体の液面の高さと、上記第2貯留室における液体の液面の高さとが同じになった所定状態において、上記タンクは、上記第2貯留室を、上記所定状態における気体層及び上記連通口を連通する第1領域と、上記所定状態における液体層及び上記流出口を連通する第2領域とに区画し、且つ上記気体層において上記第1領域と上記第2領域とを連通する隔壁を有している。上記連通口は、上記所定状態における上記第2貯留室の液体の液面よりも、少なくとも一部が下方に位置する。
上記構成によれば、液体消費装置の使用姿勢において、所定状態における第2貯留室の液体の液面よりも上方の空間を小さくできる。
(2) 好ましくは、上記半透膜は、上記第1領域に露出される面が、上下方向に沿って拡がっている。
上記構成によれば、仮に半透膜に液体が接触しても、その後に、重力によって、第1領域に露出される面から液体が滴下しやすい。
(3) 好ましくは、上記隔壁は、上記連通口より下方に位置しており、上記第1領域と上記第2領域とを連通する第1貫通孔を有しており、上記第1貫通孔は、上記第1領域から上記第2領域への液体の流通を許容し、上記第2領域から上記第1領域への液体の流通を禁止する逆止弁に封止されている。
上記構成によれば、仮に第1領域に液体が浸入したとしても、重力によって、第1貫通孔を通じて第2領域へ液体が流出する。また、逆止弁によって、第2領域から第1領域へ第1貫通孔を通じて液体が流入することが防止される。
(4) 好ましくは、上記隔壁は、上記連通口の下方において上記側壁から突出する第1壁部と、上記第1壁部から上方へ延びて上記所定状態における上記第2貯留室の液体の液面より上方へ突出する第2壁部と、を有する。
(5) 好ましくは、上記第2壁部の上端と、上記第2貯留室の上壁との間に、上記第1領域と上記第2領域とを連通する空間を有する。
(6) 好ましくは、上記第2壁部と上記第2貯留室の上壁とが接続されており、上記第2壁部に、上記第1領域と上記第2領域とを連通する第2貫通孔を有する。
(7) 好ましくは、上記第2壁部の上端は、上記第1貯留室に貯留可能な最大量の液体が貯留された上記カートリッジから上記第2貯留室へ水頭差によって液体が流入する前の、上記第1貯留室における液体の液面の高さより上方に位置する。
上記構成によれば、第2領域の液体が第1領域へ進入することが一層抑制される。
本発明によれば、液体消費装置の使用姿勢において、平衡状態における第2貯留室の液体の液面よりも上方の空間を小さくできるので、タンクの上下方向への大型化を抑制できる。
図1は、複合機10の外観斜視図であって、(A)はカバー87が閉塞位置である状態、(B)はカバー87が開放位置である状態を示す。 図2は、プリンタ部11の内部構造を模式的に示す縦断面図である。 図3は、カートリッジ装着部110の開口112側の外観斜視図である。 図4は、カートリッジ装着部110の縦断面図である。 図5は、インクカートリッジ30の後方斜視図である。 図6は、インクカートリッジ30の縦断面図である。 図7は、カートリッジ装着部110にインクカートリッジ30が装着された状態の縦断面図である。 図8は、変形例によるカートリッジ装着部110の縦断面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。また、複合機10が使用可能に水平面に設置された姿勢(図1の姿勢であって、「使用姿勢」と表記することがある。)を基準として上下方向7が定義され、複合機10の開口13が設けられている面を前面として前後方向8が定義され、複合機10を前面から見て左右方向9が定義される。本実施形態では、使用姿勢において、上下方向7が鉛直方向に相当し、前後方向8及び左右方向9が水平方向に相当する。前後方向8及び左右方向9は、直交している。
[複合機10の全体構成]
複合機10は、図1に示されるように、インクジェット記録方式でシート12(図2参照)に画像を記録するプリンタ部11を下部に有している。また、複合機10は、ファクシミリ機能、スキャン機能、及びコピー機能などの各種の機能を有していてもよい。複合機10は、液体消費装置の一例である。プリンタ部11は、概ね直方体形状の筐体14を有している。筐体14の内部には、図2に示されるように、給送トレイ15と、排出トレイ16と、給送ローラ23と、搬送ローラ対25と、排出ローラ対27と、記録部24と、プラテン26とが配置されている。
[給送トレイ15、排出トレイ16、給送ローラ23]
図1及び図2に示されるように、筐体14の前面14Aで且つ左右方向9の概ね中央には、開口13が形成されている。給送トレイ15は、開口13を通じて前後方向8に挿抜される。給送トレイ15は、各々が積層された複数のシート12を支持する。排出トレイ16は、給送トレイ15の上方に配置されている。排出トレイ16は、記録部24及びプラテン26の間から排出ローラ対27によって排出されたシート12を支持する。給送ローラ23は、不図示のモータによって駆動されることによって、給送トレイ15に支持されたシート12を搬送路17へ給送する。
[搬送路17]
搬送路17は、図2に示されるように、ガイド部材18、19、記録部24、プラテン26等によって形成される空間を指す。ガイド部材18、19と、記録部24及びプラテン26とは、それぞれがプリンタ部11の内部において所定間隔で対向する。搬送路17は、給送トレイ15の後端部から上方に延びつつUターンし、記録部24に対面する位置を経由して排出トレイ16に至る経路である。搬送向きは、図2において一点鎖線の矢印で示されている。
[搬送ローラ対25]
搬送ローラ対25は、記録部24より搬送向きの上流に配置されている。搬送ローラ対25は、互いに対向する搬送ローラ25A及びピンチローラ25Bを備える。搬送ローラ25Aは、不図示のモータによって駆動される。ピンチローラ25Bは、搬送ローラ25Aの回転に伴って連れ回る。シート12は、モータの正転駆動力が伝達されて正回転する搬送ローラ25A及びピンチローラ25Bに挟持されて、搬送向きに沿って搬送される。
[排出ローラ対27]
排出ローラ対27は、記録部24より搬送向きの下流に配置されている。排出ローラ対27は、互いに対向する排出ローラ27A及び拍車27Bを備える。排出ローラ27Aは、不図示のモータによって駆動される。拍車27Bは、排出ローラ27Aの回転に伴って連れ回る。シート12は、モータの正転駆動力が伝達されて正回転する排出ローラ27A及び拍車27Bに挟持されて、搬送向きに沿って搬送される。
[記録部24、プラテン26]
記録部24及びプラテン26は、図2に示されるように、搬送向きにおける搬送ローラ対25及び排出ローラ対27の間に配置されている。より詳細には、記録部24及びプラテン26は、搬送ローラ対25より搬送向きの下流で、且つ排出ローラ対27より搬送向きの上流に配置されている。また、記録部24及びプラテン26は、上下方向7において互いに対向して配置されている。
記録部24は、キャリッジ22と、キャリッジ22に搭載された記録ヘッド21とを備える。キャリッジ22は、不図示のモータの駆動力が伝達されて左右方向9に往復移動する。記録ヘッド21の下面には、複数のノズル29が形成されている。記録ヘッド21は、ピエゾ素子等の振動素子を振動させることによって、ノズル29からインク滴を吐出する。キャリッジ22が移動する過程において、プラテン26に支持されたシート12に対して記録ヘッド21がインク滴を選択的に吐出することによって、シート12に画像が記録される。使用姿勢における記録ヘッド21の下面は、カートリッジ装着部110(図3参照)に装着されたインクカートリッジ30及びタンク103内のインクの液面より上下方向7において上方にある。また、使用姿勢における記録ヘッド21は、カートリッジ装着部110よりも前後方向8の後方に位置する。記録部24は、消費部の一例である。
キャリッジ22には、インクチューブ及びフレキシブルフラットケーブルが接続されている。インクチューブは、後述するカートリッジ装着部110(図3参照)と記録ヘッド21とを接続する。より詳細には、インクチューブは、カートリッジ装着部110に装着された各インクカートリッジ30(カートリッジの一例)に貯留されたインク(液体の一例)を記録ヘッド21に供給する。インクチューブは、各色(ブラック、マゼンタ、シアン、イエロー)のインクが流通する4本のチューブが束ねられたものである。フレキシブルフラットケーブルは、複合機10の動作を制御する制御基板と記録ヘッド21とを電気的に接続する。
[カバー87]
図1(B)に示されるように、筐体14の前面14Aで且つ左右方向9の右端部には、開口85が形成されている。筐体14は、開口85を閉塞させる閉塞位置(図1(A)に示される位置)と、開口85を開放する開放位置(図1(B)に示される位置)との間を回動可能なカバー87を有する。カバー87は、上下方向7における筐体14の下端近傍において、左右方向9に延びる回動軸線周りに回動可能に、筐体14によって支持されている。そして、開口85の奥に広がる筐体14内部の収容空間86には、カートリッジ装着部110が配置されている。
[カートリッジ装着部110]
カートリッジ装着部110は、図3,4に示されるように、カートリッジケース101と、ロッド125と、ロック部129と、タンク103と、液面センサ55とを備えている。カートリッジ装着部110には、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色に対応する4つのインクカートリッジ30が収容可能である。ロッド125、タンク103、及び液面センサ55は、4つのインクカートリッジ30それぞれに対応して、4つずつ設けられている。なお、カートリッジ装着部110に収容可能なインクカートリッジ30の数は、4つに限定されない。なお、図3においては、カートリッジ装着部110の左端に1個のインクカートリッジ30が装着されている。
カートリッジケース101は、カートリッジ装着部110の筐体を構成する。カートリッジケース101は、インクカートリッジ30を収容する内部空間を有する箱形状である。カートリッジケース101は、前後方向8において奥壁と対向するカートリッジケース101の前端は、カートリッジケース101の内部空間を露出させる開口112となっている。さらに、開口112は、カバー87を開放位置に配置したときに、筐体14の開口85を通じて複合機10の外部に露出される。
インクカートリッジ30は、筐体14の開口85及びカートリッジ装着部110の開口112を通じて、カートリッジ装着部110に対して、前後方向8の後方に向けて挿入され、前後方向8の前方に向けて抜去される。各インクカートリッジ30は、左右方向9に離間して底壁117に設けられた各ガイド溝109に、インクカートリッジ30の下端部が挿入されることによって、前後方向8へ案内される。カートリッジケース101には、内部空間を左右方向9に隣接する4つの空間に仕切る3つのプレート104が設けられている。プレート104によって仕切られた各空間に、異なる色のインクが貯留された4つのインクカートリッジ30が収容される。
[ロッド125]
ロッド125は、図4に示されるように、カートリッジケース101の奥壁から前方へ突出している。カートリッジケース101の奥壁において、ロッド125は、後述する接続部107より上方に設けられている。ロッド125は、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着された状態において、後述するインクカートリッジ30の大気連通口96を通じて大気バルブ室36に進入する。
[ロック部129]
ロック部129は、図3及び図4に示されるように、カートリッジケース101の天壁付近で且つ開口112付近において、カートリッジケース101の左右方向9に延出されている。ロック部129は、左右方向9に沿って延びる棒状の部材である。ロック部129は、例えば、金属の円柱である。ロック部129の左右方向9の両端は、カートリッジケース101の側壁に固定されている。ロック部129は、4つのインクカートリッジ30が収納可能な4つの空間に亘って左右方向9に延びている。
ロック部129は、カートリッジ装着部110に装着されたインクカートリッジ30を、図7に示される装着位置に保持するためのものである。インクカートリッジ30は、カートリッジ装着部110に装着された状態で、ロック部129に係合される。これにより、ロック部129は、後述するコイルバネ78,98がインクカートリッジ30を後方へ押す力に抗して、インクカートリッジ30を装着位置に保持する。
[タンク103]
タンク103は、図4に示されるように、カートリッジケース101の後方に設けられている。タンク103は、タンク103を構成する壁のうち、少なくとも後述する液面センサ55に対面する領域(プリズム)は、液面センサ55から出力させる光を透過する透光性を有する。
タンク103は、内部に貯留室121を有する箱形状である。貯留室121は、第2貯留室の一例である。貯留室121は、流出口128を通じて、インクチューブに連通されている。流出口128は、貯留室121の下端を区画する下壁付近に形成されている。流出口128は、接続部107より上下方向7の下方に位置する。これにより、貯留室121に貯留されたインクが、流出口128から流出して、インクチューブを通じて記録ヘッド21へ供給される。
貯留室121の前壁142には連通口124が形成されている。連通口124は前壁142を貫通している。連通口124における前壁142の開口は、半透膜127が貼り付けられて閉塞されている。半透膜127の貯留室121に露出される面は、上下方向7及び左右方向9に沿って拡がっている。半透膜127は、インクの通過を制限し、且つ大気の通過を許容する。連通口124及び半透膜127を通じて、貯留室121が大気に連通される。連通口124及び半透膜127は、第2大気連通部の一例である。前壁142は、側壁の一例である。
タンク103は、貯留室121を第1領域121Aと第2領域121Bとに、第1領域121Aと第2領域121Bとを連通した状態で区画する隔壁122を有する。隔壁122は、連通口124の下方において、前壁142から後方へ突出する第1壁部122Aと、第1壁部122Aから上方へ延びる第2壁部122Bと、を有する。
第1壁部122Aは、前後方向8及び左右方向9に拡がる平板形状である。第1壁部122Aの後端は、貯留室121の後端を区画する後壁143から前方へ離間している。すなわち、第1壁部122Aは、後壁143とは連続していない。後壁143は、前壁142と対向する壁である。第1壁部122Aの左端及び右端は、貯留室の左右方向9の端を区画する側壁144と連続している。すなわち、第1壁部122Aは、前壁142及び一対の側壁144とそれぞれ連続している。なお、図4においては、左右方向9に対向する一対の側壁144のうち、図手前側の側壁が現れていない。
第2壁部122Bは、第1壁部122Aの後端から上方へ延びている。第2壁部122Bは、上下方向7及び左右方向9に拡がる平板形状である。第2壁部122Bの上端は、貯留室121の上端を区画する上壁141から下方へ離間している。すなわち、第2壁部122Bは、上壁141とは連続していない。上壁141は、前壁142と後壁143とを接続する壁である。第2壁部122Bの左端及び右端は、貯留室の左右方向9の端を区画する側壁144と連続している。すなわち、第2壁部122Bは、第1壁部122A及び一対の側壁144とそれぞれ連続している。
隔壁122は、第2貯留室121を、第1壁部122A及び第2壁部122Bを通るL字形状の仮想面S(図4において二点鎖線で示されている。)によって区別される第1領域121Aと第2領域121Bとに区画する。第1領域121Aは、連通口124が位置する上方且つ前方の領域である。第2領域121Bは、流出口128が位置する下方且つ後方の領域である。第2壁部122Bの上端と上壁141との間の空間によって、第1領域121Aと第2領域121Bとが連通されている。
第1壁部122Aには、上下方向7に貫通する貫通孔146が形成されている。貫通孔146は、第1領域121Aと第2領域121Bとを連通する。貫通孔146は、逆止弁147によって封止されている。逆止弁147は、第1領域121Aから第2領域121Bへのインクの流通を許容し、第2領域121Bから第1領域121Aへのインクの流通を禁止する。
[接続部107]
図3及び図4に示されるように、接続部107は、管状の樹脂からなるインクニードル102と、ガイド部105とを備えている。インクニードル102は、タンク103から前方へ突出している。インクニードル102の突出先端には、開口116が設けられている。また、インクニードル102の内部空間は、貯留室121に連通されている。さらに、インクニードル102は、カートリッジ装着部110に装着されたインクカートリッジ30のインク供給部34(図7参照)に対応する位置に配置されている。タンク103の前壁142を貫通する貫通孔126によって、インクニードル102の内部空間と貯留室121とが連通される。貫通孔126は、流入口の一例である。
ガイド部105は、インクニードル102の周囲に配置された円筒形状の部材である。ガイド部105は、タンク103から前方に突出し、その突出端に開口が設けられている。インクニードル102は、ガイド部105の中心に配置されている。インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着されるとき、インク供給部34は、ガイド部105の内部に進入する。
インクニードル102の内部空間には、バルブ114及びコイルバネ115が収容されている。バルブ114は、インクニードル102の内部空間において、開口116を閉塞させる閉位置と、開口116を開放する開位置との間を、前後方向8に沿って移動可能に構成されている。コイルバネ115は、バルブ114を閉位置に移動させる向き、すなわち前方に付勢している。閉位置のバルブ114の前端は、開口116よりも前方へ突出している。
[液面センサ55]
液面センサ55は、貯留室121に貯留されたインクの液面が境界位置P1より高いとき、ローレベル信号を制御基板へ出力する。一方、液面センサ55は、貯留室121に貯留されたインクの液面が境界位置P1以下のとき、ハイレベル信号を制御基板へ出力する。液面センサ55は、貯留室121の側壁にインクが接触しているか否かによって異なる反射率を有するプリズムを利用して、貯留室121におけるインクの液面を光学的に検出するセンサである。
なお、液面センサ55は、他の公知の構成が採用されてもよい。例えば、被検出部を有するアクチュエータが貯留室121に設けられ、インクの液面が境界位置P1未満になればアクチュエータが回動することによって被検出部の位置が変化してもよい。アクチュエータの被検出部が光学センサによって検知されるか否かによって、インクの液面が境界位置P1未満であるかを判定することができる。また、液面センサ55として、貯留室121に挿入された電極棒が採用されてもよい。また、液面センサ55は、省略されてもよい。
[インクカートリッジ30]
インクカートリッジ30は、インクが貯留される容器である。インクカートリッジ30は、筐体31と、インク供給部34と、凸部43と、操作部90と、を有する。インクカートリッジ30は、図5に示されるように、略直方体形状の筐体31を有する。筐体31は、上下方向7及び前後方向8それぞれに沿った寸法が、左右方向9に沿った寸法よりも大きい扁平形状である。なお、異なる色のインクが貯留されるインクカートリッジ30の外形形状は、同一であってもよいし、異なっていてもよい。筐体31は、後壁40と、前壁41と、上壁39と、下壁42と、側壁37、38とで構成されている。
後壁40は、第1後壁40Aと、第2後壁40Bと、第3後壁40Cとで構成される。第1後壁40Aは、第2後壁40Bより前後方向8の前方で且つ上下方向7の上方に位置する。また、第2後壁40Bは、第3後壁40Cより前後方向の後方で且つ上下方向7の上方に位置する。さらに、第3後壁40Cは、第1後壁40Aより前後方向8の前方で且つ上下方向7の下方に位置する。第1後壁40Aには、大気連通口96が設けられている。第3後壁40Cには、インク供給部34が設けられている。
インクカートリッジ30の筐体31は、図6に示されるように、基部48と、突部49とに大別される。基部48は、例えば、上壁39の前方側の一部、前壁41、下壁42、第3後壁40C、及び側壁37、38の前方側の一部で囲まれる部分を指す。突部49は、例えば、上壁39の後方側の一部、第1後壁40A、第2後壁40B、及び側壁37、38の後方側の一部で囲まれる部分を指す。
すなわち、突部49は、上下方向7における基部48の一部から後方に突出する。より詳細には、突部49は、上下方向7における基部48の上部から後方に突出する。基部48及び突部49の前後方向8の境界は、例えば、第1後壁40Aの延長線或いは第3後壁40Cの延長線であってもよいし、第1後壁40Aの下端及び第3後壁40Cの上端を結ぶ仮想線であってもよい。
上壁39には、凸部43及び操作部90が設けられている。凸部43は、上壁39の外面から上方に突出し且つ前後方向8に延設されている。凸部43の前方を向く面は、ロック面62である。ロック面62は、上壁39よりも上方に位置している。ロック面62は、カートリッジ装着部110にインクカートリッジ30が装着された状態において、ロック部129に当接される面である。ロック面62とロック部129とが当接することによって、インクカートリッジ30がコイルバネ78,98の付勢力に抗して装着位置に保持される。
操作部90は、上壁39においてロック面62より前方に設けられている。インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着された状態において、操作部90の操作面92が下方へ押されると、インクカートリッジ30が回動することによって、ロック面62がロック部129より下方へ移動する。その結果、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110から脱抜可能となる。
筐体31の内部空間には、図6に示されるように、上部貯留室32、下部貯留室33、インクバルブ室35、及び大気バルブ室36が形成されている。上部貯留室32、下部貯留室33、インクバルブ室35は、インクを貯留する。上部貯留室32、下部貯留室33、インクバルブ室35は、第1貯留室の一例である。大気バルブ室36には、上部貯留室32と筐体31の外部との間において、大気を流通させる。
上部貯留室32及び下部貯留室33は、筐体31の内部空間を仕切る隔壁45によって、上下方向7に隣接して配置されている。また、上部貯留室32及び下部貯留室33は、隔壁45に形成された貫通孔47によって連通されている。上部貯留室32の容積は、下部貯留室33及びインクバルブ室35より大きい。上部貯留室32は、基部48及び突部49に亘って形成されている。
上部貯留室32及び大気バルブ室36は、筐体31の内部空間を仕切る隔壁44によって、上下方向7に隣接して配置されている。また、上部貯留室32及び大気バルブ室36は、隔壁44に形成された貫通孔46によって連通されている。また、下部貯留室33は、インクバルブ室35より前後方向8の前方に位置している。そして、下部貯留室33及びインクバルブ室35は、貫通孔99によって連通されている。下部貯留室33及びインクバルブ室35の容積は、タンク103の貯留室121より小さい。
大気バルブ室36は、上部貯留室32より上方に設けられた大気流路である。大気バルブ室36には、不図示のラビリンス通路或いは半透膜が設けられていてもよい。大気バルブ室36には、バルブ97及びコイルバネ98が収容されている。バルブ97は、大気連通口96を閉塞させる閉位置と、大気連通口96を開放する開位置との間を移動可能である。コイルバネ98は、バルブ97を閉位置に移動させる向き、すなわち後方に付勢している。大気バルブ室36及びバルブ97は、第1大気連通部の一例である。
インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着される過程において、カートリッジ装着部110のロッド125(図7参照)が大気連通口96を通じて大気バルブ室36内に進入する。大気バルブ室36内に進入したロッド125は、閉位置のバルブ97をコイルバネ98の付勢力に抗して前方へ移動させる。そして、バルブ97が開位置に移動することによって、上部貯留室32が大気開放される。なお、大気連通口96を開放するための構成は、前述の例に限定されない。他の例として、大気連通口96を封止するフィルムが、ロッド125によって突き破られてもよい。
インク供給部34は、第3後壁40Cから後方へ突出している。より詳細には、インク供給部34は、第1突部49の下端より下方において、基部48の後方を向く面に設けられるのが望ましい。インク供給部34は、円筒形状の部材である。インク供給部34の内部空間が、インクバルブ室35である。インク供給部34の突出先端は、インクカートリッジ30の外部に開口している。第2後壁40Bは、インク供給部34の先端よりさらに後方に位置している。インクバルブ室35には、シール部材76と、バルブ77と、コイルバネ78とが収容されている。
シール部材76は、中央に貫通孔が形成された円盤形状の部材である。シール部材76の中央には、前後方向8に貫通したインク供給口71が形成されている。インク供給口71の内径は、インクニードル102の外径より若干小さい。バルブ77は、インクバルブ室35内において、シール部材76と当接してインク供給口71を閉塞させる閉位置と、シール部材76から離間してインク供給口71を開放する開位置との間を、前後方向8に沿って移動可能に構成されている。コイルバネ78は、バルブ77を閉位置に移動させる向き、すなわち後方に付勢している。
インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着される過程において、カートリッジ装着部110のインクニードル102(図7参照)がインク供給口71を通じてインクバルブ室35に進入する。このとき、インクニードル102は、シール部材76を弾性変形しつつ、インク供給口71を画定する内周面に液密に接触する。インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110へさらに挿入されると、インクニードル102は、バルブ77をコイルバネ78の付勢力に抗して開位置へ移動させる。また、バルブ77は、インクニードル102の開口116から突出するバルブ114をコイルバネ115の付勢力に抗して開位置へ移動させる。
これにより、図7に示されるように、インク供給口71及び開口116が開放されて、インク供給部34のインクバルブ室35及びインクニードル102の内部空間の間において、インクが流通可能になる。その結果、接続されたインク供給部34及び接続部107を通じて、上部貯留室32及び下部貯留室33に貯留されたインクが水頭差によってタンク103の貯留室121へ流出される。
図7に示される複合機10の姿勢が、使用姿勢である。複合機10は、使用姿勢にされて、画像記録などの各種動作が実行される。ここで、未使用の複合機10に、インクカートリッジ30が装着された動作が説明される。新品のインクカートリッジ30の上部貯留室32、下部貯留室33、及びインクバルブ室35には、貯留可能な最大量のインクが貯留されている。また、未使用の複合機10のタンク103の貯留室121には、インクが貯留されていない。貯留室121にインクが貯留されていないとは、未だインクカートリッジ30から貯留室121にインクが流入していない状態をいうものであり、例えば、複合機10の製造時における検査などにおいて一時的に貯留室121にインクが貯留され、その後に貯留室121からインクが除去されたときに、貯留室121に残存するインクなどは、貯留室121に貯留されているインクとはみなされないものとする。
未使用の複合機10に、新品のインクカートリッジ30が装着された直後、すなわち、インクカートリッジ30からタンク103の貯留室121へ未だインクが流入していない状態において、インクカートリッジ30に貯留されたインクの液面の上下方向7の位置が、位置P2として図7に2点鎖線で示されている。
インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着されると、図7に示されるように、インク供給口71及び開口116が開放されて、インク供給部34のインクバルブ室35及びインクニードル102の内部空間の間において、インクが流通可能になる。その結果、接続されたインク供給部34及び接続部107を通じて、上部貯留室32及び下部貯留室33に貯留されたインクが水頭差によってタンク103の貯留室121へ流出する。上部貯留室32及び下部貯留室33におけるインクの液面の高さと、貯留室121におけるインクの液面の高さとが同じ高さになると、すなわち水頭差が無くなると、上部貯留室32及び下部貯留室33と、貯留室121との間でのインクの移動が終了する。新品のインクカートリッジ30が未使用の複合機10に装着されて水頭差が無くなった所定状態の貯留室121のインクの液面の位置が、位置P3として図7に2点鎖線で示されている。
図7に示されるように、連通口124及び半透膜127は、所定状態における第2貯留室121のインクの液面、すなわち位置P3よりも下方に位置する。隔壁122の第2壁部122Bの上端は、所定状態における第2貯留室121のインクの液面、及び新品のインクカートリッジ30に貯留されたインクが貯留室121へ流出する前の上部貯留室32及び下部貯留室33に貯留されたインクの液面の位置、すなわち位置P3及び位置P2より上方に位置する。
新品のインクカートリッジ30が未使用の複合機10に装着され、貯留室121へインクが流入すると、第2領域121Bにインクが貯留されてインクの液面が上昇する。その後も、貯留室121へインクが流入することによって、第2領域121Bにおけるインクの液面は、連通口124及び半透膜127より上方、すなわち位置P3となる。
貯留室121の第1領域121Aと第2領域121Bとは、隔壁122によって区画されており、隔壁122の第2壁部122Bの上端は、位置P2及び位置P3よりも上方に位置するので、使用姿勢では、第2領域121Bに貯留されているインクは、第1領域121Aに流入しない。したがって、半透膜127にインクは接触しない。
隔壁122の第2壁部122Bの上端とタンク103の上壁141との間には空間が存在する。この空間は、第1領域121Aと、第2領域121Bにおけるインクの液面より上方の気体層とを連続している。したがって、貯留室121の第2領域121Bへインクが流入するとき、第2領域に121Bの空気は、第1領域121A、半透膜127、及び連通口124を通じてタンク103の外部へ流出する。
仮に、複合機10が使用姿勢から傾けられたりして、第2領域121Bに貯留されているインクが、隔壁122の第2壁部122Bの上端を超えて第1領域121Aに進入したとする。進入したインクは、隔壁122の第1壁部122Aの上方に溜まることとなる。その後に複合機10が使用されて、貯留室121の第2領域121Bに貯留されているインクが消費されると、第2領域121Bにおいてインクの液面が下降する。そして、第2領域121Bにおいて、インクの液面が隔壁122の第1壁部122Aより下降すると、重力によって、逆止弁147及び貫通孔146を通じて、第1壁部122Aの上方のインクが第1壁部122Aの下方へ流出する。これにより、第1領域121Aに進入したインクが第2領域122Bへ流出する。また、仮に半透膜127にインクが接触していたとしても、第1領域121Aに露出される半透膜127の面は上下方向7に沿って拡がっているので、重力によって半透膜127からインクが滴下する。
[実施形態の作用効果]
本実施形態によれば、複合機10が使用姿勢である場合に、所定状態において、位置P3より上方へ延びる隔壁122によりタンク103の貯留室121が区画され、且つ隔壁122の上方において気体層が連通する第1領域121A及び第2領域121Bが形成され、タンク103の前壁142の連通口124は、所定状態における位置P3よりも下方に位置するので、所定状態における貯留室121のインクの液面よりも上方の空間を小さくできる。
また、半透膜127は、第1領域121Aに露出される面が、上下方向7に沿って拡がっているので、仮に半透膜127にインクが接触しても、その後に、重力によって、第1領域121Aに露出される面からインクが滴下しやすい。
また、隔壁122の第1壁部121Aに貫通孔146が形成されており、貫通孔146は逆止弁147で封止されているので、仮に貯留室121の第1領域121Aにインクが進入したとしても、重力によって、貫通孔146を通じて第2領域121Bへインクが流出する。また、逆止弁147によって、第2領域121Bから第1領域121Aへ貫通孔146を通じてインクが流入することが防止される。
また、隔壁122の第2壁部122Bの上端は、位置P2より上方に位置するので、第2領域121Bのインクが第1領域121Aへ進入し難い。また、インクカートリッジ30の貯留室32において、位置P2と位置P3との間に貯留されるインクの体積は、タンク103の貯留室121において位置P3より下方に貯留されるインクの体積に等しい。したがって、仮にタンク103の貯留室121に貯留されているインクの液面が境界位置P1であるときに、インクカートリッジ30が新品のインクカートリッジ30に交換されたとする。そうすると、新品のインクカートリッジ30の貯留室32からタンク103の貯留室121へ水頭差によってインクが移動し、水頭差が無くなった状態のタンク103の貯留室121におけるインクの液面は、位置P2と位置P3との間となる。したがって、タンク103において、第2領域121Bのインクが第1領域121Aへ進入することがない。
[変形例]
前述された実施形態では、タンク103の前壁142の連通口124は、位置P3よりも下方に位置するが、連通口124は、少なくとも一部が位置P3よりも下方に位置してもよい。
また、前述された実施形態では、隔壁122の第2壁部122Bの上端は、位置P2よりも上方に位置するが、第2壁部122Bの上端は、位置P2よりも下方であって位置P3よりも上方に位置してもよい。
また、前述された実施形態では、隔壁122の第2壁部122Bの上端とタンク103の上壁141との間には空間が形成されているが、これに代えて、図8に示されるように、隔壁122の第2壁部122Bの上端とタンク103の上壁141とが接続されており、位置P2又は位置P3よりも上方において、第1領域121Aと第2領域121Bとを連通する貫通孔148が第2壁部122Bに形成されてもよい。
10・・・複合機(液体消費装置)
24・・・記録部(消費部)
30・・・インクカートリッジ(カートリッジ)
32・・・上部貯留室(第1貯留室)
33・・・下部貯留室(第1貯留室)
35・・・インクバルブ室(第1貯留室)
96・・・大気連通口(第1大気連通部)
103・・・タンク
121・・・貯留室(第2貯留室)
121A・・・第1領域
121B・・・第2領域
122・・・隔壁
122A・・・第1壁部
122B・・・第2壁部
124・・・連通口(第2大気連通部)
126・・・流入口
127・・・半透膜(第2大気連通部)
128・・・流出口
142・・・前壁(側壁)
146・・・貫通孔(第1貫通孔)
147・・・逆止弁
148・・・貫通孔(第2貫通孔)

Claims (7)

  1. 液体が貯留された第1貯留室、及び上記第1貯留室を大気に連通させる第1大気連通部を有するカートリッジと、
    上記カートリッジが接続可能であり、接続された上記カートリッジの上記第1貯留室から水頭差によって液体が流入する流入口、当該流入口を通じて流入する液体を貯留する第2貯留室、上記第2貯留室に貯留された液体を流出させる流出口、及び上記第2貯留室を大気に連通させる第2大気連通部を有するタンクと、
    上記タンクの上記流出口を通じて流出した液体を消費する消費部と、を備え、
    上記第2大気連通部は、
    上記第2貯留室を区画する側壁に形成された連通口と、
    上記連通口を閉塞し、大気の通過を許容する半透膜と、を有しており、
    当該液体消費装置が使用姿勢である場合に、
    上記第1貯留室に貯留可能な最大量の液体が貯留された上記カートリッジから上記第2貯留室に水頭差によって液体が流入して、上記第1貯留室における液体の液面の高さと、上記第2貯留室における液体の液面の高さとが同じになった所定状態において、
    上記タンクは、上記第2貯留室を、上記所定状態における気体層及び上記連通口を連通する第1領域と、上記所定状態における液体層及び上記流出口を連通する第2領域とに区画し、且つ上記気体層において上記第1領域と上記第2領域とを連通する隔壁を有しており、
    上記連通口は、上記所定状態における上記第2貯留室の液体の液面よりも、少なくとも一部が下方に位置する液体消費装置。
  2. 上記半透膜は、上記第1領域に露出される面が、上下方向に沿って拡がっている請求項1に記載の液体消費装置。
  3. 上記隔壁は、上記連通口より下方に位置しており、上記第1領域と上記第2領域とを連通する第1貫通孔を有しており、
    上記第1貫通孔は、上記第1領域から上記第2領域への液体の流通を許容し、上記第2領域から上記第1領域への液体の流通を禁止する逆止弁に封止されている請求項1又は2に記載の液体消費装置。
  4. 上記隔壁は、
    上記連通口の下方において上記側壁から突出する第1壁部と、
    上記第1壁部から上方へ延びて上記所定状態における上記第2貯留室の液体の液面より上方へ突出する第2壁部と、を有する請求項1から3のいずれかに記載の液体消費装置。
  5. 上記第2壁部の上端と、上記第2貯留室の上壁との間に、上記第1領域と上記第2領域とを連通する空間を有する請求項4に記載の液体消費装置。
  6. 上記第2壁部と上記第2貯留室の上壁とが接続されており、
    上記第2壁部に、上記第1領域と上記第2領域とを連通する第2貫通孔を有する請求項4に記載の液体消費装置。
  7. 上記第2壁部の上端は、上記第1貯留室に貯留可能な最大量の液体が貯留された上記カートリッジから上記第2貯留室へ水頭差によって液体が流入する前の、上記第1貯留室における液体の液面の高さより上方に位置する請求項4に記載の液体消費装置。
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