JP2019150483A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】いわゆるオーバー入賞が発生しうる遊技機の趣向性を向上させること。【解決手段】当否判定結果が当たりとなったとき、閉鎖条件が成立するまで、所定の入賞領域10を開放する単位遊技を複数回繰り返す当たり遊技を実行する当たり遊技実行手段を備え、前記閉鎖条件として、一回の前記単位遊技において前記入賞領域10にN個(Nは自然数)の遊技球が入賞したことが設定されており、ある前記単位遊技においてN+1個以上の遊技球が前記入賞領域に入賞したとき、次の前記単位遊技である対象単位遊技において特定演出を実行することを特徴とする遊技機1とする。【選択図】図3

Description

本発明は、遊技機に関する。
下記特許文献1には、大当たり遊技中において、大入賞口に規定数以上の遊技球が入賞するいわゆる「オーバー入賞」が発生したときに、オーバー入賞演出を実行する遊技機が記載されている。
特開2017−86100号公報
本発明は、いわゆるオーバー入賞が発生しうる遊技機の趣向性を向上させることを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明にかかる遊技機は、当否判定結果が当たりとなったとき、閉鎖条件が成立するまで、所定の入賞領域を開放する単位遊技を複数回繰り返す当たり遊技を実行する当たり遊技実行手段を備え、前記閉鎖条件として、一回の前記単位遊技において前記入賞領域にN個(Nは自然数)の遊技球が入賞したことが設定されており、ある前記単位遊技においてN+1個以上の遊技球が前記入賞領域に入賞したとき、次の前記単位遊技である対象単位遊技において特定演出を実行することを特徴とする。
本発明によれば、いわゆるオーバー入賞が発生しうる遊技機の趣向性を向上させることが可能である。
本実施形態にかかる遊技機の正面図である。 表示装置の表示領域に表示される識別図柄と保留画像を示した図である。 オーバー入賞時に発生する特定演出の概要を説明するための図である。 第一具体例を説明するための図である。 第二具体例を説明するための図である。 第三具体例を説明するための図である。 第四具体例を説明するための図である。 第五具体例を説明するための図である。 第六具体例を説明するための図である。
以下、本発明の一実施形態にかかる遊技機1(ぱちんこ遊技機)について図面を参照して詳細に説明する。まず、図1を参照して遊技機1の全体構成について簡単に説明する。
遊技機1は遊技盤90を備える。遊技盤90は、ほぼ正方形の合板により成形されており、発射装置908(発射ハンドル)の操作によって発射された遊技球を遊技領域902に案内する通路を構成するガイドレール903が略円弧形状となるように設けられている。
遊技領域902には、始動入賞口904、大入賞口10、アウト口907などが設けられている。各種演出を実行する表示装置91の表示領域911は、遊技盤90に形成された開口901を通じて視認可能となる領域である。なお、表示領域911の形状等は適宜変更可能である(開口901の形状や大きさ、表示装置91自体の形状や大きさを変更することで表示領域911の形状等を変更することができる)。
また、遊技領域902には、流下する遊技球が衝突することにより遊技球の流下態様に変化を与える障害物としての遊技釘が複数設けられている。遊技領域902を流下する遊技球は、遊技釘に衝突したときの条件に応じて様々な態様に変化する。
このような遊技機1では、発射装置908を操作することにより遊技領域902に向けて遊技球を発射する。遊技領域902を流下する遊技球が、始動入賞口904や大入賞口10等の入賞口に入賞すると、所定の数の賞球が払出装置により払い出される。
なお、遊技機1の枠体、遊技球を貯留する下皿や上皿など、本発明に関係のない遊技機1の構成要素は説明を省略する。これらについては公知の遊技機と同様の構造のものが適用できる。
大当たりの抽選は、図示されない制御基板に設けられた当否判定手段が始動入賞口904への遊技球の入賞を契機として実行する(このような始動入賞口904は複数設けられていてもよい)。具体的には、始動入賞口904への遊技球の入賞を契機として乱数源から数値(以下、当否判定情報と称することもある)が取得され、当該数値が予め定められた大当たりの数値と同じである場合には大当たりとなり、異なる場合にははずれとなる。本実施形態では、公知の遊技機と同様に、大当たりとなる場合には、識別図柄80(図2参照)が所定の組み合わせ(例えば同じ図柄の三つ揃い)となることによって報知され、それ以外の組み合わせが表示された場合にははずれとなる。
本実施形態では、上記当否判定のための数値が取得された順に当否判定結果の報知が開始される(識別図柄80の変動が開始される)こととなるが、ある数値が取得されたときに、それより前に取得された数値に基づく当否判定結果が報知されている際には、当該ある数値に基づく当否判定結果の報知が開始されるまで、図示されない制御基板に設けられた記憶手段に記憶される。未だ当否判定結果の報知(識別図柄80の変動)が開始されていない数値(当該数値のそれぞれに対応するものが「保留(情報)」である。保留(情報)は当否判定情報の下位概念であるといえる)の最大の記憶数(最大保留数)は適宜設定することができる。本実施形態における記憶手段が記憶できる最大保留数は、一種の始動入賞口904につき四つである。なお、本実施形態では、当否判定結果の報知が開始される時点で、取得された数値が大当たりとなる数値か否かが判断されることとなるが、数値が取得されたときに当否判定を行い、当否判定結果自体を記憶させておく構成としてもよい。また、取得された数値は、当否判定結果を報知する演出の具体的な内容を決定するための数値としても利用される。
本実施形態にかかる遊技機1では、記憶手段に記憶されている当否判定結果の報知が開始されていない取得された数値(当否判定情報)のそれぞれに対応するマークである保留画像70が、表示装置91の表示領域911に表示される。具体的には、当否判定を実行するための数値が取得された順に並ぶよう、保留画像70が表示装置91の表示領域911に表示される(図2参照)。本実施形態では、数値が取得されたタイミングが早いものから(いわゆる保留消化が早いものから)順に左から並ぶよう表示される。当否判定結果の報知は完了していないが、既に当否判定結果を報知する演出(識別図柄80の変動)が開始されているもの(いわゆる当該変動)に対応する保留画像70も表示される。以下では、当否判定結果を報知する演出が開始されていないものに対応する保留画像70を未変動画像101と、当否判定結果を報知する演出が開始されているものに対応する保留画像70を当該変動画像102と称することもある。保留画像70は、静止画であってもよいし動画であってもよい。
本実施形態にかかる遊技機1は、当否判定結果が大当たりとなったときに大当たり遊技が実行される。以下、大当たり遊技および当該大当たり遊技中における演出等について説明する。
大当たり遊技は、複数の単位遊技から構成される。各単位遊技は、「ラウンド」等と称されるものである。例えば、「15ラウンド大当たり」は、単位遊技が15回繰り返されるものである。後述するように、各単位遊技は大入賞口10が開放状態とされるものであるから、当該単位遊技の数(ラウンド数)が多くなるほど、遊技者が獲得することができる遊技球数の期待値が多くなる。
単位遊技は、閉鎖条件が成立するまで、大入賞口10(本発明における所定の入賞領域に相当する)が開放状態とされるものである。本実施形態では、大入賞口10の手前には、大入賞口10を閉鎖する閉位置(原位置)と、大入賞口10を開放する開位置との間を往復動作可能である開閉部材11が設けられている(図1、図3等参照)。単位遊技時には、閉鎖条件が成立するまで、当該開閉部材11が開位置に位置することになる。なお、大入賞口10を開放・閉鎖する構造はどのようなものであってもよい。単位遊技は、閉鎖条件が成立するまで大入賞口10を開放し、当該大入賞口10に容易に遊技球が入賞する状態とするものである。
閉鎖条件の一つとして、「一回の単位遊技において大入賞口10にN個(Nは自然数)の遊技球が入賞したこと」が設定されている。つまり、一回の単位遊技においてN個の遊技球が入賞したことが検出されたことを契機として大入賞口10が閉鎖される。当該Nの値は「カウント」等と称されるものである。本実施形態ではN=10に設定されている。つまり、基本的には(後述するオーバー入賞が発生しないときには)、一回の単位遊技において大入賞口10に入賞する遊技球の数は10個である。
別の閉鎖条件として、「単位遊技が開始されてから(大入賞口10が開放されてから)所定時間経過したこと」が設定されている。したがって、大入賞口10に遊技球が10個入賞するよりも前に単位遊技が終了する(大入賞口10が閉鎖される)可能性もある。本実施形態における閉鎖条件は上記二つであるが、これらの閉鎖条件とは異なる別の閉鎖条件が設定されていてもよい。
単位遊技において、N+1個以上の遊技球が入賞することをオーバー入賞と称する。基本的にはN個目の遊技球が入賞したことが検出されたことを契機として開閉部材11が開位置から閉位置に向かって変位することになるが、当該変位が完了するよりも前にさらに遊技球が大入賞口10に入賞することは発生しうる。当該入賞がオーバー入賞である。本実施形態では、単位遊技において11個以上の遊技球が入賞することがオーバー入賞となる。オーバー入賞の発生分(11個入賞したときは1個分)、単位遊技によって得られる遊技球の数(出玉)が増加することになるため、オーバー入賞の発生は遊技者にとっては喜ばしい事象であるということができる。
本実施形態では、オーバー入賞が発生したとき(図3(a)参照)には、以下の特定演出が発生する。特定演出は、オーバー入賞の発生を遊技者に示す演出であるということができる。特定演出は、スピーカ20(音出力手段)より所定の効果音(以下、特定効果音と称することもある)が出力されるものである(図3(b)参照)。以下で特に説明する場合を除き、当該特定効果音の具体的態様はどのようなものであってもよい。複数種の特定効果音が設定されていてもよい。本実施形態では、遊技機1のモチーフとなったアニメのキャラクタの声が特定効果音として設定されている。
本実施形態では、ある単位遊技にてオーバー入賞が発生した場合、当該ある単位遊技(以下、先の単位遊技と称することもある)の次の単位遊技(以下、先の単位遊技においてオーバー入賞が発生したときの次の単位遊技を対象単位遊技と称することもある)にて特定演出が実行(開始)される。例えば、X回目(Xは「X<N」である自然数)の単位遊技(Xラウンド)においてオーバー入賞が発生したとき(図3(a)参照)には、X+1回目の単位遊技(X+1ラウンド)において特定演出が発生する(図3(b)参照)。このように、オーバー入賞が発生した単位遊技で特定演出が実行されるのではなく、その次の単位遊技にて特定演出が発生する。
本実施形態では、特定演出は、対象単位遊技において最初の遊技球が入賞することを契機として発生する(図3(b)参照)。つまり、対象単位遊技において最初の遊技球が入賞したときには、先の単位遊技においてオーバー入賞が発生していないときには発生することがない特定演出が実行される。なお、大入賞口10に遊技球が入賞したことを示す効果音(入賞効果音)が出力される構成が公知であるところ、当該入賞効果音と区別するため、特定演出として設定される特定効果音の態様は入賞効果音と異なるものとされる。入賞効果音が出力される構成とするのであれば、対象単位遊技において最初の遊技球が入賞したときには、入賞効果音に代えて特定効果音が出力されることになる。つまり、対象単位遊技において一球目の入賞時には特定効果音、二球目以降の入賞時には入賞効果音が出力されることになる。
このように、本実施形態にかかる遊技機1は、オーバー入賞が発生した単位遊技ではなく、敢えて次の単位遊技にてオーバー入賞が発生したことに基づく特定演出が発生するようにした斬新な遊技性を有するものであるといえる。
以下、上記実施形態にかかる遊技機1を改良、変形、具体化等した具体例について説明する。なお、以下の各具体例を用いて説明する事項を複数適用した構成としてもよい。
○第一具体例
上記実施形態では、特定演出として効果音(特定効果音)が出力されることを説明したが、表示装置91の表示領域911に所定の画像(以下、特定画像30と称することもある)を表示することが特定演出として設定されていてもよい(図4参照)。つまり、オーバー入賞が発生した後の対象単位遊技において、最初に遊技球が入賞したときには、それを契機として特定画像30を表示領域911に表示する。当該特定画像30は、オーバー入賞が発生するときに限り表示されうる態様とする。複数種の特定画像30が設定されていてもよい。また、特定画像30は、表示領域911における大入賞口10に近い側から表示領域911中央に向かって所定距離変位するように表示されるとよい。このようにすれば、大入賞口10において何らかの事象が発生したということを遊技者が感じることができる。つまり、特定画像30の表示は、オーバー入賞の発生を示しているということに遊技者が気付きやすくなる。
このように、特定演出として設定される演出は、遊技者が把握可能なものであれば種々変更可能である。その他の特定演出の例としては、遊技機1に設けられた特定の部位が振動する演出を挙げることができる。
○第二具体例
上記実施形態では、対象単位遊技において最初の遊技球が入賞したときに特定演出が発生することを説明したが、最初の入賞を含むn個(2≦n<N(本実施形態ではN=10))の遊技球が入賞するまで、当該遊技球の入賞の度に特定演出が発生するようにしてもよい。例えば、n=3に設定した場合、対象単位遊技において一球目の遊技球が入賞することを契機として一回目の特定演出が発生し、二球目の遊技球が入賞することを契機として二回目の特定演出が発生し、三球目の遊技球が入賞することを契機として三回目の特定演出が発生することになる(図5参照)。このようにすれば、対象単位遊技において複数の特定演出が発生することになるから、オーバー入賞が発生したことが分かりやすくなる。
本例のような構成とする場合、複数の特定演出の態様は互いに異なるものであることが好ましい(図5に示した例においては、一回目の特定演出として出力される特定効果音A、二回目の特定演出として出力される特定効果音B、三回目の特定演出として出力される特定効果音Cの態様は互いに異なる)。上記実施形態のように特定演出として特定効果音が出力される構成とし、n=3に設定するのであれば、一回目の特定効果音の態様、二回目の特定効果音の態様、三回目の特定効果音の態様はそれぞれ異なるものとする。各回の特定効果音の態様は、オーバー入賞が発生する度に変化しうるものであってもよい(例えば、一回目の特定効果音の態様は常に同じでなければならないというわけではない)。
○第三具体例
上記実施形態や上記第二具体例では、対象単位遊技において遊技球が入賞することを契機として特定演出が発生することを説明したが、対象単位遊技において発生する事象であれば、特定演出を発生させる契機として設定することができる。例えば、対象単位遊技において入賞領域が開放されること(開閉部材11が開位置に位置したこと)を契機として特定演出が発生するようにしてもよい(図6参照)。なお、入賞領域が開放されることは、対象単位遊技の開始と同時に発生するものであるといえるから、対象単位遊技において発生する事象として捉えることとする。
大入賞口10が開放されるときに効果音(開放効果音)が出力される等の演出が実行されるのであれば、特定演出として出力される効果音(特定効果音)の態様は、大入賞口10が開放されるときの効果音と異なるものとされる。つまり、先の単位遊技においてオーバー入賞が発生していないときには対象単位遊技において開放効果音が、先の単位遊技においてオーバー入賞が発生したときには対象単位遊技において特定効果音が出力される構成とする。
また、上記第二具体例のように対象単位遊技にて複数回の特定演出が発生するような構成とする場合には、最初の特定演出は入賞領域が開放されることを契機として発生し、二回目以降の特定演出は遊技球が入賞することを契機として発生するようにしてもよい。例えば、入賞領域が開放されることを契機として一回目の特定演出が発生し、一球目の遊技球が入賞することを契機として二回目の特定演出が発生し、二球目の遊技球が入賞することを契機として三回目の特定演出が発生するといった態様とする。この場合においても、複数の特定演出の態様は互いに異なるものであるとよい。
○第四具体例
オーバー入賞の数と、対象単位遊技において発生する特定演出の回数を一致させる。例えば、上記実施形態と同様に、N=10に設定されている構成において、先の単位遊技において12個の遊技球が入賞したとする。この場合、オーバー入賞の数は「2」である。当該オーバー入賞の数と、対象単位遊技において発生する特定演出の回数を一致させる。
例えば、対象単位遊技において遊技球が入賞する度に特定演出を発生させる構成とするのであれば、オーバー入賞の数が「2」であるときには、一球目の遊技球が入賞することを契機として一回目の特定演出が発生し、二球目の遊技球が入賞することを契機として二回目の特定演出が発生することになり(図7参照)、三球目以降の遊技球が入賞したことを契機としては特定演出が発生しないような演出態様となる。また、例えば上記第三具体例にて説明したように、対象単位遊技において大入賞口10が開放することを契機として最初の特定演出を発生させる構成とするのであれば、オーバー入賞の数が「2」であるときには、大入賞口10が開放することを契機として一回目の特定演出が発生し、一球目の遊技球が入賞することを契機として二回目の特定演出が発生することになり、二球目以降の遊技球が入賞したことを契機としては特定演出が発生しないような演出態様となる。
本例のような構成とすることで、特定演出は、遊技の趣向性を向上させる作用だけでなく、オーバー入賞の数を報知する作用を発現するものとして機能することになる。
○第五具体例
特定演出の一種として、特別演出が設定された構成とする。例えば、特定効果音として、一または複数種の通常音と、当該通常音とは異なる一または複数種の特別音が設定されている構成とし、特別演出として特別音が出力されることが発生しうるものとする(図8参照)。通常音と特別音の態様の差はどのように設定してもよいが、特別音は通常音に比して「目立つ」態様であることが好ましい。例えば、特別音の長さを通常音に比して長くする、特別音の高さ(音階)を通常音に比して高くする、特別音の音量を通常音に比して大きくするといった手法のうちの一または複数を用いることで、特別音を通常音に比して「目立つ」態様とすることが考えられる。
上記具体例にて説明したような複数回の特定演出が発生しうる構成とする場合には、当該複数回の特定演出のうちの全部が特別演出となるようにしてもよいし、一部が特別演出となるようにしてもよい。前者のような構成とする場合には、特別演出の発生が分かりやすいという利点がある。後者のような構成とする場合には、複数回の特定演出それぞれの態様がどのようなものとなるかについて遊技者に注目させることができるという利点がある。
特別演出が発生した場合には、大当たり遊技中または大当たり遊技終了後に、遊技者に有利な事象が発生することが確定するものとする。遊技者に有利な事象としては種々考えられる。大当たり遊技終了後に、通常遊技状態(当否抽選確率が低確率である状態)に比して有利な高確率遊技状態(当否抽選確率が高確率である状態)に移行することが確定すること、保留されている当否判定情報のうちに、対応する当否判定結果が大当たりとなるものが存在しており、大当たり遊技終了後に大当たりに当選することが確定すること(いわゆる保留内連チャンが発生することが確定すること)、単位遊技の数(ラウンド数)が増加することが報知されるラウンド数昇格演出が発生すること等、遊技者によって喜ばしい事象(実質的な利益(出玉)に関すること)であればどのようなものであってもよい。
○第六具体例
大当たり遊技を構成する複数の単位遊技のうち、最後の単位遊技(例えば、15ラウンド大当たりであれば、15ラウンド目の単位遊技)においてオーバー入賞が発生した場合、次の単位遊技(対象単位遊技)において特定演出を実行することはできない。この場合には、当該最後の単位遊技において特定演出を発生させる。例えば、最後の単位遊技において開閉部材11の開位置から閉位置への変位が完了し、開放されていた大入賞口10が閉鎖された時点(すなわち最後の単位遊技が終了すると同時)に特定演出を実行する(図9参照)。このようにすることで、最後の単位遊技においてオーバー入賞が発生したことを特定演出にて示すことが可能となる。
なお、上記実施形態のような対象単位遊技にて特定演出を発生させる構成とは異なるものであるが、最後の単位遊技以外の単位遊技において、オーバー入賞が発生したとき、当該オーバー入賞が発生した単位遊技にて(オーバー入賞が発生したラウンドと同じラウンドにて)大入賞口10が閉鎖された時点で特定演出が発生するようにしてもよい。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
上記実施形態から得られる具体的手段(遊技機)を以下に列挙する。
・手段1
当否判定結果が当たりとなったとき、閉鎖条件が成立するまで、所定の入賞領域を開放する単位遊技を複数回繰り返す当たり遊技を実行する当たり遊技実行手段を備え、
前記閉鎖条件として、一回の前記単位遊技において前記入賞領域にN個(Nは自然数)の遊技球が入賞したことが設定されており、
ある前記単位遊技においてN+1個以上の遊技球が前記入賞領域に入賞したとき、次の前記単位遊技である対象単位遊技において特定演出を実行することを特徴とする遊技機。
上記遊技機は、いわゆるオーバー入賞が発生した単位遊技ではなく、敢えて次の単位遊技にてオーバー入賞が発生したことに基づく特定演出が発生するようにした斬新な遊技性を有するものであるから、遊技の趣向性を向上させることが可能である。
・手段2
前記特定演出として、音出力手段より所定の効果音が出力されることが設定されていることを特徴とする手段1に記載の遊技機。
特定演出としては、効果音が出力される構成を例示することができる。
・手段3
前記対象単位遊技において遊技球が最初に前記入賞領域に入賞したときに、前記特定演出が実行されることを特徴とする手段1または手段2に記載の遊技機。
このように、対象単位遊技(オーバー入賞が発生した次の単位遊技)において遊技球が最初に入賞したときに特定演出が実行されるようにすれば、オーバー入賞の発生からそれほど時間が経過しない時点で特定演出が発生することになるから、当該特定演出がオーバー入賞の発生を示すものであることを把握することが可能となる。
・手段4
前記対象単位遊技においてn個(nは「2≦n<N」である自然数)の遊技球が前記入賞領域に入賞するまで、当該遊技球の入賞の度に、前記特定演出が実行されることを特徴とする手段3に記載の遊技機。
このようにすることで、オーバー入賞の発生時には複数回の特定演出が発生することになるから、オーバー入賞が発生したということを分かりやすく示すことが可能となる。
・手段5
前記対象単位遊技において遊技球が前記入賞領域に入賞する度に実行される前記特定演出の態様が変化することを特徴とする手段4に記載の遊技機。
このようにすれば、オーバー入賞の発生時には対象単位遊技において遊技球が入賞する度に特定演出が発生することになるから、オーバー入賞が発生したということを分かりやすく示すことが可能となる。
・手段5
前記対象単位遊技において前記入賞領域が開放されたときに、前記特定演出が実行されることを特徴とする手段1または手段2に記載の遊技機。
このように、対象単位遊技(オーバー入賞が発生した次の単位遊技)において入賞領域が開放されたときに特定演出が実行されるようにすれば、オーバー入賞の発生からそれほど時間が経過しない時点で特定演出が発生することになるから、当該特定演出がオーバー入賞の発生を示すものであることを把握することが可能となる。
・手段6
前記特定演出として実行されうる演出として、特別演出が設定されており、
前記対象単位遊技において前記特別演出が実行された場合、前記当たり遊技中または終了後に遊技者に有利な事象が発生することを特徴とする手段1から手段6のいずれかに記載の遊技機。
このように、オーバー入賞が発生したことを示す特定演出を、有利な事象が発生することを報知する演出としても機能させることが可能である。
1 遊技機
10 大入賞口
11 開閉部材
20 スピーカ
91 表示装置
911 表示領域

Claims (7)

  1. 当否判定結果が当たりとなったとき、閉鎖条件が成立するまで、所定の入賞領域を開放する単位遊技を複数回繰り返す当たり遊技を実行する当たり遊技実行手段を備え、
    前記閉鎖条件として、一回の前記単位遊技において前記入賞領域にN個(Nは自然数)の遊技球が入賞したことが設定されており、
    ある前記単位遊技においてN+1個以上の遊技球が前記入賞領域に入賞したとき、次の前記単位遊技である対象単位遊技において特定演出を実行することを特徴とする遊技機。
  2. 前記特定演出として、音出力手段より所定の効果音が出力されることが設定されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記対象単位遊技において遊技球が最初に前記入賞領域に入賞したときに、前記特定演出が実行されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記対象単位遊技においてn個(nは「2≦n<N」である自然数)の遊技球が前記入賞領域に入賞するまで、当該遊技球の入賞の度に、前記特定演出が実行されることを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
  5. 前記対象単位遊技において遊技球が前記入賞領域に入賞する度に実行される前記特定演出の態様が変化することを特徴とする請求項4に記載の遊技機。
  6. 前記対象単位遊技において前記入賞領域が開放されたときに、前記特定演出が実行されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機。
  7. 前記特定演出として実行されうる演出として、特別演出が設定されており、
    前記対象単位遊技において前記特別演出が実行された場合、前記当たり遊技中または終了後に遊技者に有利な事象が発生することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の遊技機。
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