JP2019148532A - 流量計測方法及びその装置 - Google Patents
流量計測方法及びその装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019148532A JP2019148532A JP2018034329A JP2018034329A JP2019148532A JP 2019148532 A JP2019148532 A JP 2019148532A JP 2018034329 A JP2018034329 A JP 2018034329A JP 2018034329 A JP2018034329 A JP 2018034329A JP 2019148532 A JP2019148532 A JP 2019148532A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flow rate
- heater
- thermopile
- flow path
- output
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Measuring Volume Flow (AREA)
Abstract
Description
配管切断等流量計測装置を設置するための工事を省略可能であるため、配管の外周壁面に流量計測装置を装着し、配管表面温度を測定用パラメータとして流体流量を算出する外付け(非接液式)流量計測装置が広く使用に供されている。
そこで、特許文献2のセンサ装置は、冷水や温水等が流れる流路壁の外表面に貼着されたフィルム層と、このフィルム層の上に配置されたヒータと、フィルム層の上に配置され且つ離隔した1対の温度センサとからなるセンサ装置を備え、ヒータが、1対の温度センサの間に配置され且つ平面視にて温度センサに対して重らないように配設されている。
しかし、特許文献1,2の技術は、配管表面温度を測定用パラメータとして流体流量を間接的に検出しているため、十分な測定精度を担保することができない虞がある。
計測対象である流体の温度を直接的に計測することを狙いとして、ヒータとセンサ部からなるセンサ装置を配管内に配設することも考えられるが、センサ装置自体が流路を流れる流体の進行を阻害する流路抵抗になることから、ガウス分布に従う流体の温度分布を乱すことが懸念され、センサ装置の位置変更のみでは、測定精度を担保することは容易ではない。特に、配管内に形成された流路が狭隘になる(断面積が小さい)程、センサ装置の占有による流路抵抗が大きくなり、これに伴う温度分布の乱れの拡大が予測される。
しかし、センサ装置の薄膜化に伴いセンサ部としてのサーモパイルから出力される出力電圧が微小になることが予測され、温度変化に伴う電圧変化と(電磁波)ノイズに起因した電圧変化との識別が難しくなる虞がある。
図16に、配管内にサーモパイルを配置し、加熱気体を流したときのサーモパイルの出力電圧の推移と加熱液体を流したときのサーモパイルの出力電圧の推移を夫々示す。
図16に示すように、熱容量が小さい気体の場合(破線)、サーモパイルの出力電圧は穏やかに減少する漸減特性を示し、熱容量が大きい液体の場合(実線)、サーモパイルの出力電圧は急激に減少する急減特性を示す。
即ち、配管内に設置されたサーモパイルを用いて流路を流れる液体の温度変化を検出する場合、液体の温度変化を検知可能な期間(緩傾斜期間)が極めて短く、流体計測において液体流量を直接的に計測することは容易ではない。
それ故、現時点、サーモパイル式流量計は、気体計測において実用化されているものの、熱容量が桁違いに大きい液体計測への適用は、計測対象の物性上困難であった。
前記電圧センサからの出力を取得する出力取得ステップと、前記出力取得ステップで取得された出力を増幅する増幅ステップを有するため、サーモパイルの上流端部分と下流端部分の温度差に起因した電圧センサの出力電圧を増幅することができ、温度変化検知機能を確保することができる。
前記増幅ステップによって増幅された出力に基づき前記流路内を流れる液体流量を演算する演算ステップを有するため、温度差に起因した電圧センサの出力電圧に基づき流路を流れる液体流量を計測することができる。
前記電圧センサの出力を増幅する増幅手段を有するため、サーモパイルの上流端部分と下流端部分の温度差に起因した電圧センサの出力電圧を増幅することができ、温度変化検知機能を確保することができる。
前記増幅手段によって増幅された前記電圧センサの出力に基づき前記流路内の液体流量を演算する演算手段を設けたため、温度差に起因した電圧センサの出力電圧に基づき流路を流れる液体流量を計測することができる。
この構成によれば、前記タービンシャフトと第2筒部の間の第1環状流路、或いは前記第1筒部と第2筒部の間の第2環状流路のような狭隘な流路であっても、流路を流れる液体流量を直接的に計測することができる。
この構成によれば、ヒータからの熱が流路内壁に逃げることを防止でき、サーモパイルの上流端部分周辺の液体を確実に加熱することができる。
この構成によれば、オペレータの違和感を解消することができる。
以下の説明は、本発明を車両のトルクコンバータのオイル流路に適用したものを例示したものであり、本発明、その適用物、或いは、その用途を制限するものではない。
図1に示すように、本実施例の流量計測装置1は、トルクコンバータ11内に装着され且つ流体温度を検知可能な1対の電圧センサ2と、これら1対の電圧センサ2の出力を増幅する増幅手段3と、この増幅手段3によって増幅された電圧センサ2の出力に基づきオイル流量を演算する演算手段4と、電圧センサ2の出力や演算手段4の演算結果を表示可能な表示手段5等を備えている。
尚、以下の説明は、流量計測方法の説明を含むものである。
図2に示すように、車両の流体伝動装置であるトルクコンバータ11は、外殻を形成するケース12を有し、このケース12は、エンジン側の面を構成するフロントカバー13の外周部に固着された複数のスタッドボルト14と、これらのスタッドボルト14に螺合されたナットにより、エンジン(図示略)のクランクシャフト16の端部にクランクボルト(図示略)を用いて取り付けられたドライブプレート17の外周部に取り付けられている。これにより、トルクコンバータ11の全体がクランクシャフト16に連結されて、エンジンにより軸心回りに駆動されるように構成されている。
以下、エンジン(クランクシャフト16)側を前方、反エンジン側を後方として説明する。
これらの構成要素は、流体であるオイルが充填されたケース12内に収容されている。
ポンプ8は、湾曲状のポンプシェル内部に多数のポンプブレードを備え、ケース12と一体回転することにより、ケース12に充填されたオイルに旋回しながら前方に向かう流れを発生させている。ポンプシェルの後端部(内周端部)には、前後に延びるタービンシャフト25と同軸状で且つ後方に延びる筒状のポンプスリーブ23(第1筒部)が連結され、このポンプスリーブ23の後端部分がギヤ式オイルポンプ24のインナギヤに係合されている。
これにより、クランクシャフト16の回転運動が、ケース12(ポンプシェル)及びポンプスリーブ23を介してオイルポンプ24に伝達されている。
ステータ20は、ポンプ18とタービン19との対向部分の内側に配設され、放射状に延びる複数のブレードを周方向に所定間隔を隔てて有している。
ステータ20の内周側には、ワンウエイクラッチ21を介してタービンシャフト25と同軸状で且つ後方に延びる筒状のステータシャフト26(第2筒部)が形成されている。
図2〜図4に示すように、このステータシャフト26は、ポンプスリーブ23とタービンシャフト25の間に挿入され、その内周壁とタービンシャフト25の外周壁とによって前後に延びる第1環状流路27を形成し、その外周壁とポンプスリーブ23の内周壁とによって前後に延びる第2環状流路28を形成している。これら第1,第2環状流路27,28は、タービンシャフト25と同軸状に構成されている。
図3に示すように、オイルポンプ24から吐出されたオイルは、矢印a1で示すように、第1環状流路27を通ってトルクコンバータ11内に導入され、ロックアップクラッチ22が配設された空間部を経由してポンプシェルとタービンシェルとの間に供給される。
そして、ポンプシェルとタービンシェルとの間に供給されたオイルは、ポンプ18、タービン19及びステータ20の各ブレードの間を循環し、その一部が、矢印a2で示すように、第2環状流路28を通ってトルクコンバータ11から排出される。
図5,図6に示すように、1対の電圧センサ2は、気体及び液体等の流体を加熱可能なヒータ6と、温度差に基づき熱起電力を発生可能な熱電対を直列接続したサーモパイル7と、ヒータ6及びサーモパイル7をステータシャフト26の壁面に固定するための基材8(本体)と、4つの電極パッド9a〜9d等を夫々備えている。
1対の電圧センサ2は、ステータシャフト26の所定部位を上下方向に挟み込む位置に配置されている。尚、1対の電圧センサ2は、同じ構造のセンサであるため、以下、主に、第1環状流路27に装着された電圧センサ2について説明する。
ヒータ6は、マイクロヒータに限られず、不純物を拡散した拡散抵抗ヒータや白金等の薄膜ヒータでも良く、トランジスタに電流を通電してヒータとして作動させても良い。
サーモパイル7は、内部抵抗を極端に小さくすることにより、流体の温度差に基づく熱起電力(ゼーベック効果)による短絡電流を発生可能に構成されている。
ゼーベック効果とは、2種類の異なる金属導体の両端を接続して閉回路を形成し、両端に温度差を与えると金属固有の熱起電力が発生し、回路中に電流が流れる現象である。
基材8は、ガラス、フィルム、或いは金属等により、薄膜状に形成されている。本実施例では、可撓性によりサーモパイル7の強度を高め、200℃を超える温度でも構造的に安定可能なポリイミドフィルムを採用している。
電極パッド9a〜9dは、増幅手段3にリード線10を介して電気的に接続されている。
第1,第2環状流路27,28は、径方向の間隔が極めて狭く形成されているため(例えば、2mm程度)、第1,第2環状流路27,28の周壁に装着される1対の電圧センサ2は、オイルの流れを阻害しないように薄膜状に形成する必要がある。
また、ポンプスリーブ23とステータシャフト26、ステータシャフト26とタービンシャフト25は、各々相対的な回転速度差を有しているため、図7に示すように、往路である第1環状流路27を流れるオイル(矢印a1)及び復路である第2環状流路28を流れるオイル(矢印a2)は何れも旋回しながら進行方向に流れている。
それ故、ヒータ6から付与された熱は瞬時に周辺に拡散することから、サーモパイル7の後端部と前端部により温度差を検出(感知)することができず、有効な熱起電力を発生できないことが懸念される。
そこで、複数のセンサモデルを作成し、検証実験を行った。
第1検証実験では、3つのセンサモデルMA〜MCを第1環状流路27に夫々装着し、各々のセンサモデルMA〜MCの出力電圧(V)と流量(L/min)の関係を求めた。
尚、センサモデルMA〜MCのヒータ6A〜6Cの印過電圧は7Vに設定され、ポンプスリーブ23とタービンシャフト25とステータシャフト26は各々回転速度差を有している。
図8(b)に示すように、センサモデルMBは、ヒータ6Bが基板8の後側部分に配設され、サーモパイル7Bが基板8の表面においてヒータ6Bの前端から前方に所定距離離隔して配設されると共に前方に延設されている。
図8(c)に示すように、センサモデルMCは、ヒータ6Cが基板8の前後中央部分に配設され、サーモパイル7Cの後端部分及び前端部分がヒータ6Cに対して等間隔離隔した位置に配設されると共にサーモパイル7Cの中間部分が後端部分及び前端部分の一側端部を平面視にてヒータ6Cに重畳しないように連結している。
尚、平面視にてヒータに重畳した状態とは、ステータシャフト26に固定されたセンサをタービンシャフト25の軸心に対して拡径方向外側から視たとき、ヒータに重なり合う状態を意味している。
図9に示すように、センサモデルMAの出力電圧は、センサモデルMB,MCの出力電圧よりも高いことから、サーモパイル7B(7C)の端部分がヒータ6B(6C)から所定距離離隔した場合、ヒータ6B(6C)から付与された熱が瞬時に周辺に拡散するため、サーモパイル7B(7C)によって有効な熱起電力を発生することができない。
即ち、液体流量を計測する場合、有効な熱起電力を発生させるためには、ヒータのサーモパイルに対する熱影響を考慮するのではなく、サーモパイルの一端部分をヒータに3次元的に近接させる必要があることが判明した。
しかし、センサモデルMAの出力電圧は、mVオーダーであるため、バルブボディ等から生じる電磁波に起因したノイズ信号と混同を起こす虞がある。
第2検証実験では、ヒータとサーモパイルの重畳量を変更した3つのセンサモデルMD〜MFを第1環状流路27に夫々装着し、各々のセンサモデルMD〜MFの出力電圧と流量の関係を求めた。
尚、ヒータ6D〜6Fの後端位置、サーモパイル7D〜7Fの後端位置及び前端位置は全て同じ位置に設定され、センサモデルMD〜MFのヒータ6A〜6Cの印過電圧は7Vに設定されている。
図10(b)に示すように、センサモデルMEは、前後寸法が4mmに設定されたヒータ6Eが基板8の後側部分において内部に埋設され、サーモパイル7Eの後側部分が基板8表面においてヒータ6Eに平面視にて中程度に重畳するように配設されている。
図10(c)に示すように、センサモデルMFは、前後寸法が6mmに設定されたヒータ6Fが基板8の後側部分において内部に埋設され、サーモパイル7Fの後側部分が基板8表面においてヒータ6Fに平面視にて大きく(サーモパイル7Fの半分以上)重畳するように配設されている。
図11に示すように、センサモデルMD〜MFの出力電圧は、何れも同程度であることから、ヒータとサーモパイルの重畳量の変更によっては熱起電力を増加できない。
即ち、ヒータの小型化によって、サーモパイルの熱起電力を維持しながらヒータの駆動電力の抑制が可能であることが判明した。
そこで、センサモデルMDにおいて、ヒータ6Dの印過電圧を7Vから10Vに増加し、センサモデルMDの出力電圧と流量の関係を求める第3の検証実験を行った。
尚、基材8は、印過電圧10Vであっても構造的に安定を確保している。
図12に示すように、ヒータ6Dに対する印過電圧が10Vのときのサーモパイル7Dの出力電圧(実線)は、ヒータ6Dに対する印過電圧が7Vのときのサーモパイル7Dの出力電圧(破線)の略倍の信号を出力することができた。
それ故、ノイズ除去処理を施すと共にサーモパイル7Dの出力電圧を1000倍に増幅して、センサモデルMDの出力電圧と流量の関係を求め求める第4の検証実験を行った。
ノイズ除去処理は、たとえば、電磁波発生源(例えば、バルブボディ)とセンサモデルMDの間を電磁シールドによって遮断、電磁波発生源のアース、ノイズ除去フィルターの設置等である。
図13に示すように、サーモパイル7Dの出力電圧オーダー(温度変化検知機能)及び流量計測能力共に良好であり、液体流量計測装置としての機能が確保された。
そこで、サーモパイル7Dの出力信号を変換する信号変換器により、サーモパイル7Dの出力電圧特性を漸増的リニア特性に補正するリニア補正処理を行った(実線)。
尚、信号変換器は、サーモパイル7Dの出力信号を変換する変換関数を用いて特性を変換している。
そこで、オイル温度と計測値減少量との相関関係を実験によりマップ化し、このマップを用いてセンサモデルMDによる計測値(出力信号)を補正する温度補正処理を行った(実線)。
図5,図6に示すように、電圧センサ2は、前述のセンサモデルMDの構成と同様に、前後寸法が2mmに設定された平面視矩形状のヒータ6が基板8の後側部分において内部に埋設され、前後寸法が4mmに設定されたサーモパイル7の後側部分が基板8の表面において平面視にてヒータ6に僅かに重畳すると共にサーモパイル7の大半の部分がヒータ6よりも前方に略直線状に延設されている。
それ故、サーモパイル7の後端部分はヒータ6に対して径方向に僅かに離隔すると共に平面視にて重畳し、サーモパイル7の前端部分はヒータ6から径方向及び前後方向に十分に離隔した位置関係になっている。
尚、ヒータ6の前後直交方向(幅)寸法は、サーモパイル7の前後直交方向寸法よりも大きく、サーモパイル7はヒータ6の前後直交方向中央部に対応するように配設されている。
電圧センサ2をステータシャフト26に固定するとき、断熱用凹部8aの周囲の縁部分を接着剤を用いてステータシャフト26に固着している。
これにより、ヒータ6とステータシャフト26との間に断熱用の空気層を形成することができ、流量計測の際、ステータシャフト26に向けて伝導するヒータ6の熱を低減することができる。
第1環状流路27に装着された電圧センサ2から延びるリード線10はステータシャフト26に形成された貫通孔に挿通された後、第2環状流路28に装着された電圧センサ2から延びるリード線10と一体的に連結される。この連結リード線10は、オイルポンプ24の後側壁部に形成された貫通孔に挿通された後、増幅手段3まで配索されている。
ステータシャフト26の貫通孔及びオイルポンプ24の後側壁部の貫通孔は、リード線10が挿通された後、接着剤の充填によって塞がれている。
これにより、各サーモパイル7の出力信号は増幅手段3に出力される。
尚、バルブボディ等の電磁波発生源と各電圧センサ2の間は電磁シールドによって遮断され、電磁波発生源はアースされている。
リニア補正機能は、下凸状の単調減少である出力電圧特性を漸増的リニア特性に変換する変換関数を用いて補正する機能である。
温度補正機能は、オイル温度が所定温度を超えた場合、計測流量が実際の流量よりも減少する特性をオイル温度と計測値減少量との相関関係マップを用いて補正する機能である。
増幅手段3から入力した出力信号は、リニア補正処理及び温度補正処理が施され、第1,第2環状流路27,28を流れるオイル流量が演算される。
また、演算手段4では、トルクコンバータ11に存在するオイル流量を、第1環状流路27を流れるオイル流量から第2環状流路28を流れるオイル流量を差分することで演算している。
実施例1に係る流量計測装置1によれば、電圧センサ2のサーモパイル7が前方に向けて延設され、サーモパイル7の後端部分がヒータ6に重畳すると共に前端部分がヒータ6から離隔するように形成されたため、ヒータ6に加熱されたオイルの熱が周辺に拡散する前にサーモパイル7の後端部分の温度を直接的に検出することができ、サーモパイル7の後端部分と前端部分の温度差に基づく出力電圧を発生させることができる。
電圧センサ2の出力を増幅する増幅手段3を有するため、サーモパイル7の後端部分と前端部分の温度差に起因した電圧センサ2の出力電圧を増幅することができ、温度変化検知機能を確保することができる。
増幅手段3によって増幅された電圧センサ2の出力信号に基づき第1,第2環状流路27,28内のオイル流量を演算する演算手段4を設けたため、温度差に起因した電圧センサ2の出力電圧に基づき第1,第2環状流路27,28を流れるオイル流量を計測することができる。
この構成によれば、タービンシャフト25とステータシャフト26の間の第1環状流路27、或いはポンプスリーブ23とステータシャフト26の間の第2環状流路28のような狭隘な流路であっても、流路を流れるオイル流量を直接的に計測することができる。
1〕前記実施形態においては、トククコンバータ内に形成された環状流路を流れるオイル流量を計測した例を説明したが、流体が流れる流路であれば良く、構造に拘りなく様々な配管に適用することができる。
また、少なくとも流体であれば良く、気体の流量計測であっても良い。
この増幅手段の倍率に応じてノイズ除去処理のレベルを変更可能である。具体的には、増幅手段の倍率を上げる程、ノイズ除去処理のレベルを上げる必要がある。
2 電圧センサ
3 増幅手段
4 演算手段
6 ヒータ
7 サーモパイル
8 基材
8a 断熱用凹部
11 トルクコンバータ
18 ポンプ
20 ステータ
23 ポンプスリーブ
25 タービンシャフト
26 ステータシャフト
27 第1環状流路
28 第2環状流路
Claims (5)
- 電圧センサの出力に基づき流路を流れる液体流量を計測する流量計測方法において、
前記流路内の液体を加熱するヒータと前記流路の軸心と平行方向に向けて延設され且つ温度差に基づき熱起電力を発生可能な熱電対を直列接続したサーモパイルとからなる電圧センサであって、サーモパイルの上流端部分が前記ヒータに近接又は重畳すると共に下流端部分が前記ヒータから離隔するように形成された電圧センサを準備する準備ステップと、
前記電圧センサからの出力を取得する出力取得ステップと、
前記出力取得ステップで取得された出力を増幅する増幅ステップと、
前記増幅ステップによって増幅された出力に基づき前記流路内を流れる液体流量を演算する演算ステップと、
を有することを特徴とする流量計測方法。 - 流路内の液体を加熱するヒータと、温度差に基づき熱起電力を発生可能な熱電対を直列接続したサーモパイルとを備えた電圧センサの出力に基づき前記流路を流れる液体流量を計測する流量計測装置において、
前記電圧センサのサーモパイルが前記流路の軸心と平行方向に向けて延設され、
前記サーモパイルの上流端部分が前記ヒータに近接又は重畳すると共に下流端部分が前記ヒータから離隔するように形成され、
前記電圧センサの出力を増幅する増幅手段と、
前記増幅手段によって増幅された前記電圧センサの出力に基づき前記流路を流れる液体流量を演算する演算手段とを設けたことを特徴とする流量計測装置。 - 前記流路は、軸心回りに回転可能なタービンシャフトと、このタービンシャフトに外装され且つ軸心方向に延びる第1筒部を有するポンプと、前記タービンシャフトと第1筒部の間にタービンシャフトの軸心方向に延びる第2筒部を有するステータとを備えた車両のトルクコンバータにおいて、前記タービンシャフトと第2筒部の間の第1環状流路と前記第1筒部と第2筒部の間の第2環状流路のうち少なくとも一方であることを特徴とする請求項2に記載の流量計測装置。
- 前記電圧センサは、薄膜状の本体と、前記本体内に埋設された前記ヒータと、前記本体の前記流路側面部に配設された前記サーモパイルとを有し、
前記本体の前記流路の内壁側面部に前記内壁と離間した断熱用凹部が形成されたことを特徴とする請求項2又は3に記載の流量計測装置。 - 前記演算手段は、前記電圧センサの出力特性を漸増的リニア特性に変換する変換手段を有することを特徴とする請求項2〜4の何れか1項に記載の流量計測装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018034329A JP2019148532A (ja) | 2018-02-28 | 2018-02-28 | 流量計測方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018034329A JP2019148532A (ja) | 2018-02-28 | 2018-02-28 | 流量計測方法及びその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019148532A true JP2019148532A (ja) | 2019-09-05 |
Family
ID=67850470
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018034329A Pending JP2019148532A (ja) | 2018-02-28 | 2018-02-28 | 流量計測方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019148532A (ja) |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0411518A2 (de) * | 1989-08-03 | 1991-02-06 | Wolfgang Sass | Messeinrichtung zum Bestimmen des Luftmassenstroms |
JPH04115125A (ja) * | 1990-09-05 | 1992-04-16 | Anritsu Corp | 熱流量センサ |
JPH07294541A (ja) * | 1994-04-28 | 1995-11-10 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 計測装置 |
JPH08278323A (ja) * | 1995-04-10 | 1996-10-22 | Yokogawa Electric Corp | 流速センサ |
JPH1082679A (ja) * | 1996-06-10 | 1998-03-31 | Trilog Thermotechnik Gmbh | 流体検知装置 |
JPH1151952A (ja) * | 1997-08-08 | 1999-02-26 | Yazaki Corp | 熱式流速センサ |
JP2003035612A (ja) * | 2001-05-17 | 2003-02-07 | Tokyo Gas Co Ltd | 燃焼熱流量計測装置、燃焼熱流量計測方法、ガスメータ、ガス使用量検針装置 |
-
2018
- 2018-02-28 JP JP2018034329A patent/JP2019148532A/ja active Pending
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0411518A2 (de) * | 1989-08-03 | 1991-02-06 | Wolfgang Sass | Messeinrichtung zum Bestimmen des Luftmassenstroms |
JPH04115125A (ja) * | 1990-09-05 | 1992-04-16 | Anritsu Corp | 熱流量センサ |
JPH07294541A (ja) * | 1994-04-28 | 1995-11-10 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 計測装置 |
JPH08278323A (ja) * | 1995-04-10 | 1996-10-22 | Yokogawa Electric Corp | 流速センサ |
JPH1082679A (ja) * | 1996-06-10 | 1998-03-31 | Trilog Thermotechnik Gmbh | 流体検知装置 |
JPH1151952A (ja) * | 1997-08-08 | 1999-02-26 | Yazaki Corp | 熱式流速センサ |
JP2003035612A (ja) * | 2001-05-17 | 2003-02-07 | Tokyo Gas Co Ltd | 燃焼熱流量計測装置、燃焼熱流量計測方法、ガスメータ、ガス使用量検針装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN101571428B (zh) | 测量热流和温度的传感器及高温下测量热流与温度的方法 | |
US6474155B1 (en) | Constant-temperature-difference flow sensor | |
CN102207512B (zh) | 风向风速仪及风向风速装置 | |
US11221257B2 (en) | Temperature probe | |
US20160273581A1 (en) | Wheel Bearing Assembly Having a Temperature-Measuring Device | |
EP3104136A1 (en) | Flow speed measurement method and flow speed measurement system | |
WO2015137075A1 (ja) | 内部温度測定方法及び内部温度測定装置 | |
ITUB20150948A1 (it) | Elemento di fissaggio, uso di un sensore integrato nell'elemento di fissaggio e metodo per rilevare un flusso termico all'interno di organi meccanici | |
HUT71157A (en) | A volume flow meter that measures transit time | |
CN108458792B (zh) | 具有冷接合点补偿的热电偶温度传感器 | |
JP2962695B2 (ja) | 流体検知装置 | |
JP2019148532A (ja) | 流量計測方法及びその装置 | |
EP3047284B1 (en) | Sensor for high temperature turbulent flow | |
CN102326071A (zh) | 用于热交换系数测定的装置及相关方法 | |
SE534904C2 (sv) | Temperaturmätningssystem och metod för ett temperaturmätningssystem innefattande åtminstone ett termoelement | |
JP2013205310A (ja) | 流量計測装置、及び流量計測方法 | |
CN116569008A (zh) | 具有诊断功能的温度计 | |
US6553828B1 (en) | Cooled dual element thermocouple computer and flow velocity measurement method | |
JP2016191625A (ja) | 流体の流量を計測するためのセンサ装置 | |
JP2012154855A (ja) | 物理量測定装置及び物理量測定方法 | |
CN204373714U (zh) | 外夹热式口径Ф6-20mm气体流量传感器 | |
US20200370992A1 (en) | Method for measuring the size of a leak flow of a seal | |
JP2004093174A (ja) | 流量計 | |
CN203643052U (zh) | 一种热阻热流传感器 | |
JPH09210930A (ja) | 熱特性測定装置及びこれを用いた土壌水分率測定装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210212 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20211129 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20211224 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220214 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20220701 |