JP2019148277A - 防火構造体の貫通構造及び耐火部材の取付方法 - Google Patents

防火構造体の貫通構造及び耐火部材の取付方法 Download PDF

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Abstract

【課題】膨張性耐火材層の調整を必要とせずに、火災の延焼を抑制できる防火構造体の貫通構造及び耐火部材の取付方法を提供すること。【解決手段】防火構造体Wの貫通構造において、第1耐火部材111及び第2耐火部材112は、基材12と断熱材10とで熱膨張性耐火材層22を挟むように断熱材10に巻回することで断熱材10の外側に取り付けられている。第1耐火部材111は第1端部15が貫通孔Waに入り込むとともに、突出部Rが防火構造体Wから突出している。貫通孔Waの内面と、貫通孔Wa内に位置した断熱材10及び第1端部15の一部の外面との間はモルタル19で埋められている。熱膨張性耐火材層22は、熱膨張した際の基材12からの最大膨張厚さが、断熱材10の厚さよりも小さい。【選択図】図2

Description

本発明は、独立発泡材製の断熱材により覆われた金属製の流体管が防火構造体の貫通孔を貫通する箇所に耐火部材が取り付けられて構成された防火構造体の貫通構造及び耐火部材の取付方法に関する。
一般に、大型の冷蔵庫に冷媒を供給する冷媒管(流体管)は、金属製であり、断熱材によって覆われて外気から断熱されている。断熱材で覆われた冷媒管を、例えば床といった防火構造体に貫通させるために、防火構造体には、該防火構造体を厚み方向に貫通した貫通孔が形成されている。防火構造体には、貫通孔と、流体管を覆う断熱材との間の隙間が、防火構造体の一方側で発生した火災等の火炎、煙、有毒ガスの他方側への侵入経路となることを阻止するための構造が設けられている。
このような防火構造体の構造としては、例えば、特許文献1に開示の防火措置構造が挙げられる。特許文献1の防火措置構造は、貫通孔を貫通した複数の長尺体(流体管)の外面に巻き付けた熱膨張性耐火シート材を備える。熱膨張性耐火シート材は、熱膨張性耐火材層と、粘着層とを含む。そして、熱膨張性耐火シート材は、長尺体に巻き付けられるとともに、粘着層により複数の長尺体の外面形状に沿って粘着保持されている。
防火構造体の一方側で火災等が発生すると、熱によって長尺体を構成する被覆材(断熱材)が溶融・燃焼し、貫通孔と長尺体との間に空間が生じる。この場合であっても、火災等の熱によって熱膨張性耐火材層が熱膨張して、被覆材の溶融・燃焼によって生じた空間を埋め、火災の延焼を抑制する。
特開2017−75643号公報
ところが、防火措置構造が設けられる場所毎に被覆材の厚みが異なる場合がほとんどであり、被覆材の厚みが異なると、その膨張量も異なる。このため、防火措置構造が設けられる場所それぞれにおいて、被覆材の溶融・燃焼によって生じた空間を埋めることができるように、熱膨張性耐火材層の種類の選定や、熱膨張性耐火材層の厚さ(量)の変更といった熱膨張性耐火材層の調整が必要であった。
本発明の目的は、熱膨張性耐火材層の調整を必要とせずに、火災の延焼を抑制できる防火構造体の貫通構造及び耐火部材の取付方法を提供することにある。
上記問題点を解決するための防火構造体の貫通構造は、独立発泡材製の断熱材により覆われた金属製の流体管が防火構造体の貫通孔を貫通する箇所に耐火部材が取り付けられて構成された防火構造体の貫通構造であって、前記耐火部材は、帯状の不燃材からなる基材と、前記基材の一面に設けられた熱膨張性耐火材層と、を有し、前記耐火部材は、前記基材と前記断熱材とで前記熱膨張性耐火材層を挟むように前記断熱材に巻回することで前記断熱材の外側に取り付けられており、取り付けられた前記耐火部材は一部が前記貫通孔に入り込むとともに、その他の部分が前記防火構造体から突出し、前記貫通孔の内面と、前記貫通孔内に位置した前記断熱材及び前記貫通孔に入り込んだ前記耐火部材の一部の外面との間は充填材で埋められており、前記熱膨張性耐火材層は、熱膨張した際の前記基材からの最大膨張厚さが、前記断熱材の厚さよりも小さいことを要旨とする。
また、防火構造体の貫通構造について、前記貫通孔に一部が入り込んだ状態で前記断熱材の外側に取り付けられた前記耐火部材を取付済みの耐火部材とすると、前記断熱材の外側には、前記取付済みの耐火部材の一部に重合するように別の耐火部材が巻回状態で取り付けられていてもよい。
また、防火構造体の貫通構造について、前記別の耐火部材は、前記取付済みの耐火部材の一部の外側に重合していてもよい。
また、防火構造体の貫通構造について、前記耐火部材は、前記基材の長手方向に延びる一対の縁部のうちの一方の縁部に沿って、前記熱膨張性耐火材層の存在しない余長部を備え、前記取付済みの前記耐火部材は、前記余長部が、前記基材の他方の縁部よりも前記防火構造体から離れて位置するように前記断熱材に取り付けられており、別の耐火部材は、前記熱膨張性耐火材層が前記取付済みの耐火部材の前記余長部と重合する状態に前記断熱材に取り付けられていてもよい。
また、防火構造体の貫通構造について、前記流体管の軸方向に隣り合う耐火部材同士は、前記熱膨張性耐火材層同士が前記軸方向に密接又は近接していてもよい。
また、防火構造体の貫通構造について、前記耐火部材は、長手方向の両端に位置する端部同士を突き合わせる、又は重ね合わせた合わせ部を有し、前記流体管の軸方向に隣り合う耐火部材同士は、前記合わせ部の位置が前記流体管の周方向にずれていてもよい。
また、防火構造体の貫通構造について、前記耐火部材は、前記基材と前記断熱材との間に前記熱膨張性耐火材層が挟まれるように前記断熱材の外側に螺旋状に巻き付けられ、前記流体管の軸方向に隣接する前記耐火部材の一部が重合した状態であってもよい。
上記問題点を解決するための耐火部材の取付方法は、独立発泡材製の断熱材により覆われた金属製の流体管が防火構造体の貫通孔を貫通する箇所に耐火部材を取り付ける耐火部材の取付方法であって、前記耐火部材は、帯状の不燃材からなる基材と、前記基材の一面に設けられた熱膨張性耐火材層と、を有し、前記耐火部材を、前記基材と前記断熱材とで前記熱膨張性耐火材層を挟むように前記断熱材に巻回して巻回状態とし、前記巻回状態において、前記耐火部材の長手方向の両端に位置する端部同士を突き合わせる、又は重ね合わせ、かつ前記耐火部材の一部を前記貫通孔に入り込ませた状態で、帯状又は紐状の締付部材により前記耐火部材を外側から囲むようにして締め付けて前記耐火部材を前記断熱材の外側に取り付けて取付済みとし、前記取付済みの耐火部材における前記防火構造体からの突出部の一部に重合するように別の耐火部材を前記断熱材に巻回して巻回状態とし、別の締結部材により前記別の耐火部材を外側から囲むようにして締め付けて前記別の耐火部材を前記断熱材の外側に取り付ける工程、又は前記別の耐火部材に、さらに別の耐火部材を重合して前記断熱材の外側に取り付ける工程を1回又は複数回行うことを要旨とする。
また、耐火部材の取付方法について、前記耐火部材は、前記基材の長手方向に延びる一対の縁部のうちの一方の縁部に沿って、前記熱膨張性耐火材層の存在しない余長部を備え、前記流体管の軸方向に隣接する前記耐火部材同士の重合箇所を、前記余長部の外側に前記耐火部材の前記熱膨張性耐火材層及び前記基材が重合するよう巻き付けて形成し、前記流体管の軸方向に沿って前記防火構造体から最も離れた位置で前記断熱材の外側に取り付けられた前記耐火部材の前記余長部を帯状又は紐状の補助用締付部材で締め付けてもよい。
上記問題点を解決するための耐火部材の取付方法は、独立発泡材製の断熱材により覆われた金属製の流体管が防火構造体の貫通孔を貫通する箇所に耐火部材を取り付ける耐火部材の取付方法であって、前記耐火部材は、長尺帯状の不燃材からなる基材と、前記基材の一面に設けられた熱膨張性耐火材層と、を有し、前記耐火部材を、前記基材と前記断熱材とで前記熱膨張性耐火材層を挟むように螺旋状に巻回して、前記流体管の軸方向に隣接する前記耐火部材の一部同士を重合させて前記断熱材の外側に取り付け、螺旋状に巻回された前記耐火部材の一部を前記貫通孔に入り込ませた状態で、帯状又は紐状の締付部材により前記耐火部材を外側から囲むようにして締め付けて前記耐火部材を前記断熱材の外側に取り付けることを要旨とする。
また、耐火部材の取付方法について、前記貫通孔の内面と、前記貫通孔内に位置した前記断熱材及び前記貫通孔に入り込んだ前記耐火部材の一部の外面との間を充填材で埋めるのが好ましい。
本発明によれば、膨張性耐火材層の調整を必要とせずに、火災の延焼を抑制できる。
防火構造体の貫通構造を示す断面図。 防火構造体の貫通構造を示す拡大断面図。 (a)は耐火部材を展開して示す斜視図、(b)は熱膨張性耐火材層の長縁を示す拡大図。 耐火部材を示す斜視図。 耐火部材を示す断面図。 防火構造体に流体管及び断熱材が配設された状態を示す斜視図。 断熱材に第1耐火部材を巻き付けた状態を示す斜視図。 断熱材に第2耐火部材を巻き付けた状態を示す斜視図。 火災発生時の貫通構造を示す拡大断面図。 第1耐火部材の熱膨張性耐火材層と第2耐火部材の熱膨張性耐火材層を密接させた状態を示す拡大断面図。 耐火部材を螺旋状に巻き付けた状態を示す斜視図。
以下、防火構造体の貫通構造及び耐火部材の取付方法を具体化した一実施形態を図1〜図9にしたがって説明する。
図1又は図2に示すように、コンクリート製の床である防火構造体Wには、円孔状の貫通孔Waが防火構造体Wを厚さ方向である上下方向に貫通して形成されている。この貫通孔Waには、金属により円筒状に形成された流体管Sが貫通している。流体管Sには、大型冷蔵庫に供給される冷媒が流通している。
流体管Sは円筒状の断熱材10によって覆われている。断熱材10により、流体管S内の冷媒が外気から断熱されている。断熱材10としては、例えば、軽量かつ柔軟な特殊エラストマ(EPDM合成ゴム)製のものがある。このような断熱材10は、独立した微細な気泡を多数有する独立発泡材製であり、独立気泡によって優れた断熱性を有する。大型冷蔵庫の冷蔵機能の低下を抑制するためには、冷媒の温度上昇を抑えることが必要であり、断熱材10としては断熱効果を高めたものが使用されている。独立発泡材製の断熱材10においては、断熱効果を高めると、独立気泡がより微細になり、かつ気泡をより多くした構造となる。
次に、防火構造体Wの貫通構造を形成するため、貫通孔Waに配置される耐火部材11について説明する。
まず、断熱材10に巻き付けられる前の耐火部材11について説明する。
図2又は図3(a)に示すように、耐火部材11は、帯状である。耐火部材11は、帯状の基材12と、基材12の一面に積層された矩形状の熱膨張性耐火材層22と、熱膨張性耐火材層22の一面に積層されたフィルム32とを備える。耐火部材11は、基材12と、熱膨張性耐火材層22と、フィルム32の3層構造を一部に有する。なお、耐火部材11は、長尺帯状に形成されているとともにロール状に巻き取られたり、折り畳まれた状態で保管されており、使用時にロール状の部位から繰り出したり、折り畳まれたものを延ばしたりした後、必要長さに切断して使用される。
基材12は、可撓性を有する不燃材製である。また、基材12は、ガラス繊維強化複合材製である。基材12は、ガラス繊維を平織り、綾織り、朱子織り等して形成されたガラスクロスにマトリックス樹脂を複合化させて形成されている。ガラス繊維は不燃性の高い材料であることから、基材12は不燃性である。また、基材12のガラスクロスにはガラス繊維同士が交差する部分と交差しない部分とが混在する。このため、ガラスクロスの表面は凹凸状であり、ガラスクロスが有する凹凸によって基材12の表面も凹凸状である。
基材12は、長手方向に延びる一対の縁部に基材長縁12aを備え、一対の基材長縁12aは平行である。基材12は、一対の基材長縁12aの一端同士及び他端同士を繋ぐ一対の基材短縁12bを備える。基材長縁12aの延びる方向は基材12の長手方向であり、基材短縁12bの延びる方向は基材12の短手方向である。基材12の長手方向Y1は、耐火部材11の長手方向に一致し、基材12の短手方向Y2は、耐火部材11の短手方向に一致する。
熱膨張性耐火材層22は、熱膨張性耐熱パテ(膨張黒鉛・石油ワックス混入ブチル系ゴム)製である。図2に示すように、熱膨張性耐火材層22は、粘着性を有し、基材12の一面に貼着されることで基材12に設けられている。熱膨張性耐火材層22が熱膨張した際の最大膨張厚さは、流体管Sを覆う断熱材10の厚さよりも小さい。耐火部材11は、断熱材10の厚さや発泡率が異なるいずれの種類の流体管Sであっても、一定の厚さの熱膨張性耐火材層22を有するものが取り付けられる。
矩形状の熱膨張性耐火材層22は、互いに平行な一対の長縁22aと、一対の長縁22aの一端同士及び他端同士を繋ぐ一対の短縁22bを備える(図3参照)。一対の長縁22aは、基材12の長手方向Y1に延び、一対の短縁22bは、基材12の短手方向Y2に延びる。短手方向Y2への基材短縁12bの長さは、短手方向Y2への熱膨張性耐火材層22の短縁22bの長さより長い。
熱膨張性耐火材層22の一対の長縁22aは、それぞれ基材12の基材長縁12aよりも短手方向Y2に沿って内側にある。耐火部材11は、熱膨張性耐火材層22の長縁22aからはみ出した部分のうち、熱膨張性耐火材層22からのはみ出し長さの長い方のはみ出し部分に余長部13を備える。よって、耐火部材11は、基材12の一対の基材長縁12aのうちの一方の基材長縁12aに沿って余長部13を備える。余長部13は、基材12において熱膨張性耐火材層22の存在しない部分であり、基材12そのもので形成されている。
図3(b)に示すように、フィルム32は、熱膨張性耐火材層22に貼着されている。フィルム32は、互いに平行な一対のフィルム長縁32aと、一対のフィルム長縁32aの一端同士及び他端同士を繋ぐ一対のフィルム短縁32bを備える。短手方向Y2へのフィルム短縁32bの長さは、短手方向Y2への熱膨張性耐火材層22の短縁22bの長さより長く、基材12の短手方向Y2への基材短縁12bの長さより短い。
フィルム32の一方のフィルム長縁32a側は、熱膨張性耐火材層22の一方の長縁22aからはみ出していてもよいし、一方の長縁22aと面一であってもよい。一方、他方のフィルム長縁32aは、熱膨張性耐火材層22の他方の長縁22aと面一である。なお、他方のフィルム長縁32aは、熱膨張性耐火材層22の長縁22aからはみ出していてもよい。
基材12の長手方向Y1の両端側では、それぞれ基材短縁12bと、熱膨張性耐火材層22の短縁22bと、フィルム短縁32bとが面一である。耐火部材11は、基材短縁12bと、短縁22bと、フィルム短縁32bとが揃った面よりなる、合わせ面17を長手方向Y1の両端部に備える。また、耐火部材11は、長手方向Y1の両端部に、合わせ面17を含む重合端部18を備える。重合端部18は、合わせ面17から長手方向Y1へ僅かに内側の部分までである。
また、耐火部材11は、短手方向Y2の一端側に第1端部15を備える。第1端部15は、片方の基材長縁12a、片方の長縁22a、及び片方のフィルム長縁32aが位置する端部である。耐火部材11は、短手方向Y2の他端側に第2端部16を備える。第2端部16は、片方の基材長縁12aが位置する端部であり、余長部13側の端部である。
耐火部材11の長手方向Y1への長さは、断熱材10の周長と同じ又は僅かに長い。図4に示すように、耐火部材11を断熱材10の周面に沿って巻き付けたとき、耐火部材11の長手方向Y1両端部の合わせ面17を互いに突き合わせ、接触させることができる。詳細には、耐火部材11の長手方向Y1両端に位置する基材短縁12b同士、熱膨張性耐火材層22の短縁22b同士、及びフィルム短縁32b同士を突き合わせ、接触させることができる。なお、耐火部材11の短手方向Y2への長さは、防火構造体Wの厚みより長い。
図5に示すように、耐火部材11は、断熱材10が貫通孔Waを貫通する箇所に取り付けられる。耐火部材11は、フィルム32が断熱材10の外周面に接触するように断熱材10の外側に巻回し、巻き付けることで、断熱材10の外側に取り付けられている。すなわち、耐火部材11は、基材12と断熱材10とで熱膨張性耐火材層22を挟むように断熱材10に巻回して巻回状態とされて断熱材10の外側に取り付けられている。
上記構成の耐火部材11を用いた防火構造体Wの貫通構造について説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態では、断熱材10の外側には、防火構造体Wの厚さ方向の一方側(上側)に耐火部材11が2つ取り付けられている。2つの耐火部材11のうち、断熱材10に先に取り付けられた耐火部材11を取付済みの耐火部材としての第1耐火部材111とし、第1耐火部材111の一部に重合するように断熱材10に取り付けられた耐火部材11を別の耐火部材としての第2耐火部材112とする。
図2に示すように、第1耐火部材111の一部である第1端部15は、挿入部として貫通孔Waに入り込んでいる。これにより、流体管Sが貫通孔Waを貫通する箇所に第1耐火部材111が取り付けられている。また、第1耐火部材111は、その余長部13が、基材12の他方の縁部よりも防火構造体Wから離れて位置するように断熱材10に取り付けられている。第1耐火部材111において、短手方向Y2に沿った第1端部15よりも第2端部16側は、防火構造体Wから突出したその他の部分となっている。以降、第1耐火部材111において、防火構造体Wから突出した部位を突出部Rとする。
第2耐火部材112は、第1耐火部材111の突出部Rの一部である余長部13に重合するように断熱材10に巻回された巻回状態で断熱材10に取り付けられている。そして、第1耐火部材111の余長部13の外側には、第2耐火部材112の片方の基材長縁12a側、熱膨張性耐火材層22の片方の長縁22a側、及びフィルム32の片方のフィルム長縁32a側が重合している。流体管Sの軸方向に隣り合う第1耐火部材111と第2耐火部材112との重合箇所が形成されているとともに、第1耐火部材111と第2耐火部材112とは熱膨張性耐火材層22同士が第1耐火部材111の基材12を介して近接している。
第1耐火部材111は、2本の締付部材40によって周方向へ締め付けられることで、断熱材10に取り付けられ、第2耐火部材112は、1本の締付部材40と1本の補助用締付部材41によって周方向へ締め付けられることで、断熱材10に取り付けられている。本実施形態では、2本の締付部材40が用いられている。以降、防火構造体Wに近い一方の締付部材40を第1締付部材401とし、防火構造体Wよりも遠い他方の締付部材40を第2締付部材402とする。
第1締付部材401は、第1耐火部材111の熱膨張性耐火材層22の存在する部分を外側から囲むように締め付け、第2締付部材402は、第1耐火部材111と第2耐火部材112の重合箇所を外側から囲むように締め付けている。よって、第2締付部材402は、第1耐火部材111の余長部13と、第2耐火部材112の熱膨張性耐火材層22の存在する部分の両方を締め付けている。
締付部材40及び補助用締付部材41は、鋼線をポリエチレン樹脂等の樹脂で被覆した紐状のバインド線である。締付部材40及び補助用締付部材41は、鋼線を含むため、熱によって長手方向にほとんど延びない。締付部材40及び補助用締付部材41の長さは、耐火部材11の長手方向Y1への長さより長い。
断熱材10の周面に第1耐火部材111を巻き付け、第1耐火部材111の合わせ面17同士を突き合わせた状態では、第1耐火部材111の周面に第1締付部材401を沿わせると、第1締付部材401の長手方向の両端部が交差する部分より先に余剰部40aが形成される。また、第1耐火部材111の余長部13に重合するように断熱材10の周面に第2耐火部材112を巻き付け、第2耐火部材112の合わせ面17同士を突き合わせた状態では、第2耐火部材112の周面に第2締付部材402を沿わせると、第2締付部材402の長手方向の両端部が交差する部分より先に余剰部40aが形成される。
そして、図4に示すように、余剰部40a同士を巻締めることで、第1締付部材401及び第2締付部材402によって第1耐火部材111及び第2耐火部材112が締め付けられ、第1耐火部材111及び第2耐火部材112に対し、縮径方向への力が付与される。また、第1及び第2締付部材401,402によって、合わせ面17同士を、短手方向Y2全体に亘って突き合わせた状態が維持される。なお、本実施形態において、合わせ面17同士を突き合わせ、接触させた状態とは、基材12の基材短縁12b同士、熱膨張性耐火材層22の短縁22b同士、及びフィルム短縁32b同士を突き合わせ、接触させた状態である。そして、合わせ面17同士を突き合わせた位置には、合わせ部21が形成されている。したがって、第1耐火部材111及び第2耐火部材112は、それぞれ合わせ面17同士を突き合わせた合わせ部21を有している。
なお、第1耐火部材111に対して第1締付部材401を巻き付ける位置、すなわち、防火構造体Wの外面から第1締付部材401までの距離は、断熱材10の膨張率によって決められる。膨張率が大きい断熱材10ほど、第1耐火部材111の合わせ面17が突き合わされた状態を維持するためには、第1締付部材401は防火構造体Wに近い方が好ましい。一方、膨張率が小さい断熱材10ほど、第1締付部材401は防火構造体Wから離れていても、第1耐火部材111の合わせ面17を突き合わせた状態を維持できる。本実施形態では、図2に示すように、防火構造体Wの外面からの突出部Rの長さをLとすると、第1締付部材401は、突出部Rの長さLの半分となる位置よりも防火構造体W寄りに位置している。
また、第2耐火部材112に対して第2締付部材402を巻き付ける位置、すなわち、第1締付部材401から第2締付部材402までの距離は、断熱材10の膨張率によって決められる。膨張率が大きい断熱材10ほど、第1耐火部材111及び第2耐火部材112の合わせ面17が突き合わされた状態を維持するためには、第2締付部材402は、第1締付部材401に近い方が好ましい。一方、膨張率が小さい断熱材10ほど、第2締付部材402は、第1締付部材401から離れていても、第2耐火部材112の合わせ面17を突き合わせた状態を維持できる。本実施形態では、第2締付部材402は、第1耐火部材111からの第2耐火部材112の突出長さの半分となる位置よりも第1締付部材401寄りに位置している。
また、第2耐火部材112は、補助用締付部材41によって周方向へ締め付けられることで、断熱材10に取り付けられている。補助用締付部材41は、第2耐火部材112の余長部13を基材12の外側から囲む状態で第2耐火部材112を締め付け、第2耐火部材112に対し、縮径方向への力を付与する。また、補助用締付部材41は、第2耐火部材112において、熱膨張性耐火材層22の存在しない余長部13を締め付ける。すなわち、補助用締付部材41は、流体管Sの軸方向に沿って防火構造体Wから最も離れた位置で断熱材10の外側に取り付けられた第2耐火部材112の余長部13を締め付けている。
補助用締付部材41の長さは、耐火部材11の長手方向Y1への長さより長い。断熱材10の周面に第2耐火部材112を巻き付け、第2耐火部材112の合わせ面17同士を突き合わせた状態では、第2耐火部材112の周面に補助用締付部材41を沿わせると、補助用締付部材41の長手方向の両端部が交差する部分より先に余剰部41aが形成される。
そして、余剰部41a同士を巻締めることで、補助用締付部材41によって第2耐火部材112が締め付けられ、第2耐火部材112に対し、縮径方向への力が付与されている。また、補助用締付部材41によって、第2耐火部材112の合わせ面17同士を、短手方向Y2全体に亘って突き合わせた状態が維持される。よって、第2耐火部材112は、合わせ面17同士を突き合わせた部分に合わせ部21を有している。流体管Sの軸方向に隣り合う第1耐火部材111と第2耐火部材112とは、それらの合わせ部21の位置が流体管Sの周方向にずれている。
断熱材10に巻き付けられた第1耐火部材111及び第2耐火部材112は、第1及び第2締付部材401,402の余剰部40a同士と、補助用締付部材41の余剰部41a同士を巻締めることで、断熱材10の外周面に押し付けられている。詳細には、第1及び第2締付部材401,402による締め付けにより、第1及び第2耐火部材111,112の最内層となるフィルム32が断熱材10の外周面に密接し、第2締付部材402及び補助用締付部材41による締め付けにより、第1耐火部材111の余長部13及び第2耐火部材112の余長部13が断熱材10の外周面に密接している。このため、第1耐火部材111の内周面と、断熱材10の外周面との間、及び第2耐火部材112の内周面と、断熱材10の外周面との間に隙間がほとんど無い。特に、余長部13については、パテ製の熱膨張性耐火材層22が存在しないため、断熱材10に対する余長部13の密接度が高い。
また、図4に示すように、第1及び第2耐火部材111,112の周方向においては、第1及び第2締付部材401,402と補助用締付部材41とにより、第1及び第2耐火部材111,112の合わせ面17同士が突き合わされた状態が維持され、合わせ面17同士の間には、短手方向Y2全体に亘って隙間がない。
図2に示すように、貫通孔Wa内において、貫通孔Waの内周面と、貫通孔Wa内に位置する第1耐火部材111の第1端部15(挿入部)の外周面及び断熱材10の外周面との隙間全体には充填材としてのモルタル19が充填されている。なお、充填材としては、モルタル19以外にも耐熱パテが挙げられる。
次に、耐火部材11の取付方法及び防火構造体Wの貫通構造の形成方法を説明する。
まず、図6に示すように、建物の建築時に、防火構造体Wに貫通孔Waが形成される。貫通孔Waには流体管Sが挿通される。流体管Sは断熱材10で覆われる。
次に、図7に示すように、貫通孔Waより上方に位置する断熱材10の外周面に対し、耐火部材11のフィルム32が面するように第1耐火部材111を配置する。すなわち、基材12と断熱材10とで熱膨張性耐火材層22を挟むように第1耐火部材111を断熱材10に巻回し、巻回状態とする。このとき、第1耐火部材111の第1端部15側が防火構造体W側に位置し、第2端部16側が防火構造体Wより離れた側に位置するように第1耐火部材111を配置する。
次に、断熱材10の周方向に沿って第1耐火部材111を変形させ、ほぼ円筒状に整形する。そして、断熱材10に沿って第1耐火部材111をスライド移動させ、第1耐火部材111の一部である第1端部15を貫通孔Waに入り込ませる。第1耐火部材111の第1端部15を貫通孔Waに挿入した結果、防火構造体Wの外側には第1耐火部材111の突出部Rが形成される。
次に、図8に示すように、第1耐火部材111の合わせ面17同士を突き合わせ、かつ第1端部15を貫通孔Waに入り込ませた状態で、突出部Rにおいて、熱膨張性耐火材層22を覆った基材12を外側から第1締付部材401で囲むように締め付ける。この締め付けにより、第1締付部材401を第1耐火部材111に巻き付けるとともに、交差させて余剰部40aを形成する。その後、一対の余剰部40aを巻締める。すると、断熱材10の外側には第1耐火部材111が取り付けられて、取付済みの耐火部材11となる。
次に、第1耐火部材111において、防火構造体Wからの突出部Rの一部である余長部13の外周面に対し、第2耐火部材112のフィルム32が面するように第2耐火部材112を配置する。このとき、第2耐火部材112の第1端部15が第1耐火部材111の余長部13の外側に位置するように第2耐火部材112を配置する。
次に、第2耐火部材112を変形させ、ほぼ円筒状に整形し、第2耐火部材112を第1耐火部材111の余長部13に重合するように断熱材10に巻回して巻回状態とする。次に、第2耐火部材112の合わせ面17同士を突き合わせた状態で、熱膨張性耐火材層22を覆った基材12を外側から第2締付部材402で囲むようにして締め付け、第2締付部材402を第2耐火部材112に巻き付けるとともに、交差させて余剰部40aを形成する。第2耐火部材112は、合わせ面17同士を突き合わせた位置、すなわち合わせ部21が、第1耐火部材111の合わせ部21から流体管Sの周方向にずれている。その後、一対の余剰部40aを巻締め、第2耐火部材112を断熱材10の外側に取り付ける。
さらに、図4に示すように、流体管Sの軸方向に沿って防火構造体Wから最も離れた位置にある第2耐火部材112の余長部13を外側から補助用締付部材41で締め付ける。そして、その補助用締付部材41を第2耐火部材112に巻き付けるとともに、交差させて余剰部41aを形成する。その後、一対の余剰部41aを巻締める。その結果、第2耐火部材112が断熱材10に取り付けられる。その結果、断熱材10の外側に第1耐火部材111を取り付けて第1耐火部材111を取付済みとするとともに、第1耐火部材111の余長部13に第2耐火部材112が重合するようにして第2耐火部材112を断熱材10の外側に取り付ける工程が完了する。
第1及び第2締付部材401,402と補助用締付部材41により、第1及び第2耐火部材111,112の合わせ面17が突き合わされた状態に維持される。また、第1及び第2締付部材401,402と補助用締付部材41により、第1耐火部材111及び第2耐火部材112の内周面を構成するフィルム32及び余長部13が断熱材10の外周面に密接し、第1及び第2耐火部材111,112の内周面と、断熱材10の外周面との間から隙間がほとんどなくなる。
第1耐火部材111の一部である第1端部15は、貫通孔Wa内に配置されるとともに、その他の部分である突出部R及び第2耐火部材112が防火構造体Wの外に配置される。第1端部15は、防火構造体Wの外面から僅かに奥に入った位置にあるため、防火構造体Wの外側から、第1端部15の状態を視認できる。
最後に、防火構造体Wの外側で、第1耐火部材111の外周面と、貫通孔Waの内周面との間の隙間全体をモルタル19で埋めると、防火構造体Wの貫通構造が形成される。
上記構成の防火構造体Wの貫通構造の作用を記載する。
さて、防火構造体Wの下側で火災等が発生すると、断熱材10やその他のものの燃焼により煙が発生する。このとき、貫通孔Waは、防火構造体Wの貫通構造により閉塞されているため、貫通孔Waが煙の経路となることが防止され、防火構造体Wより上側へ煙が伝わる不都合がなくなる。
また、焼失する前の断熱材10は、熱を受けて気泡が膨張することによって断熱材10そのものが膨張しようとする。しかし、貫通孔Wa内では断熱材10の拡径方向への膨張はモルタル19及び防火構造体Wによって防止される。また、防火構造体Wの外側では、断熱材10の拡径方向への膨張は、第1及び第2締付部材401,402と、補助用締付部材41によって防止される。そして、耐火部材11の合わせ面17同士が突き合わされているため、合わせ面17同士の間から断熱材10が膨張することも防止される。さらには、流体管Sの軸方向に沿った第2耐火部材112の熱膨張性耐火材層22の長縁22aより先では、補助用締付部材41によって余長部13が断熱材10に密接している。このため、流体管Sの軸方向への断熱材10の膨張が防止される。
しかし、時間の経過に伴い、流体管Sが焼失し、さらに、流体管Sに沿った延焼が進むと、断熱材10が炭化し、落下する。
すると、図9に示すように、熱膨張性耐火材層22の内周面と、流体管Sとの間に隙間が生じるが、この隙間に向けて第1耐火部材111及び第2耐火部材112の熱膨張性耐火材層22が熱膨張する。すると、2つの熱膨張性耐火材層22が連続して、一繋がりの熱膨張性耐火材層22が形成される。このとき、熱膨張した熱膨張性耐火材層22の最大膨張厚さは、断熱材10の厚さよりも小さく、熱膨張した熱膨張性耐火材層22の内側には隙間が生じる。しかし、熱膨張した熱膨張性耐火材層22が基材12の保護層となって、火炎から基材12を保護する。このため、基材12が溶融するのを遅らせ、防火構造体Wから離れた位置まで基材12による防火壁を形成でき、火災の延焼を抑制できる。よって、断熱材10が焼失しても、火炎が噴出するまでに要する時間を、熱膨張性耐火材層22が無い場合よりも長くできる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)耐火部材11の取付方法では、断熱材10の外側に第1耐火部材111を取り付け、その第1耐火部材111の余長部13に重合するように、断熱材10の外側に第2耐火部材112を取り付ける。さらに、第1耐火部材111を第1締付部材401によって締め付けて断熱材10の外側に取り付け、第2耐火部材112を第2締付部材402によって締め付けて断熱材10の外側に取り付けた。このため、防火構造体Wの貫通構造によれば、防火構造体Wの外面から2つの基材12を延在させることができる。そして、火災等の発生時は、熱膨張した熱膨張性耐火材層22を保護層として機能させ、熱膨張性耐火材層22により、2枚の基材12の溶融を遅らせることができる。したがって、断熱材10の厚さが如何なる厚さや種類であっても2枚の基材12によって火災の延焼を抑制できる。
(2)防火構造体Wの貫通構造において、熱膨張性耐火材層22の熱膨張時の最大膨張厚さは、断熱材10の厚さよりも小さい。このため、火災等の発生時、断熱材10が焼失すると、流体管Sの外周面と、熱膨張した熱膨張性耐火材層22の内周面との間に隙間が形成される。しかし、熱膨張した熱膨張性耐火材層22が保護層となって、基材12の溶融を遅らせることができ、火災の延焼を抑制できる。よって、防火構造体の貫通構造を設ける場所毎に、断熱材10の焼失によって生じる隙間を埋めるまで熱膨張する熱膨張性耐火材層22を選定したり、耐火部材11の熱膨張性耐火材層22の厚さを変更する必要なく、火災の延焼を抑制できる。
(3)第1耐火部材111の余長部13に、第2耐火部材112の第1端部15側が重合するように第2耐火部材112を取り付ける。余長部13には熱膨張性耐火材層22が存在しないため、余長部13を断熱材10の外周面に沿わせ易いとともに、第2耐火部材112を巻き付けやすい。そして、余長部13と重なる部分において、第2耐火部材112を第2締付部材402によって断熱材10に巻き付けることで、第1耐火部材111の余長部13を断熱材10に密接させることができる。その結果、熱膨張した熱膨張性耐火材層22が、断熱材10と余長部13の間から洩れ出るように、流体管Sの軸方向へ膨張することを抑制でき、熱膨張性耐火材層22を断熱材10に向けて膨張させることができ、基材12の保護層として機能させやすい。
(4)第1耐火部材111と第2耐火部材112とは、第1耐火部材111の余長部13に、第2耐火部材112の第1端部15側が重合している。このため、第1耐火部材111と第2耐火部材112との間には、流体管Sの軸方向への隙間が発生せず、火炎の噴出を抑制できる。
(5)貫通孔Waの内周面と、第1端部15及び断熱材10の外周面との間にはモルタル19が充填されている。このため、貫通孔Wa内では断熱材10の拡径方向への膨張をモルタル19及び防火構造体Wによって抑制できる。
(6)防火構造体Wの貫通構造においては、第1耐火部材111の熱膨張性耐火材層22と、第2耐火部材112の熱膨張性耐火材層22とが、第1耐火部材111の余長部13(基材12)を介して近接している。このため、火災等の発生時、熱膨張性耐火材層22が熱膨張して流体管Sの軸方向に連続することになる。その結果、一繋がりとなった熱膨張性耐火材層22によって、基材12を保護できる。
(7)第1耐火部材111の合わせ部21の位置と、第2耐火部材112の合わせ部21の位置とは、流体管Sの周方向にずれている。合わせ部21は、合わせ面17同士が離間して、火炎が噴出しすい箇所である。例えば、火元に近い第1耐火部材111が燃焼して、合わせ部21から火炎が噴出しても、周方向にずれた位置にある第2耐火部材112の合わせ部21に火炎が至ることを抑制し、第2耐火部材112の合わせ部21から火炎が漏れることを抑制できる。
(8)第1及び第2締付部材401,402は鋼線よりなる。このため、火災等の熱を受けても第1及び第2締付部材401,402が融けたり、延びることがなく、第1及び第2締付部材401,402によって第1及び第2耐火部材111,112の合わせ面17を突き合わせた状態を維持できる。したがって、粘着によって耐火部材11の長手方向Y1の両端部同士を重ねて貼り付ける場合のように、粘着面が融けて、耐火部材11が開くこともない。さらには、耐火部材11を断熱材10に何重にも巻き付けて、耐火部材11で断熱材10を囲繞した状態を維持する必要もなく、貫通構造の設置に要するコストを抑えることができる。
(9)第2耐火部材112において、防火構造体Wから最も離れた場所に位置する余長部13では、金属製の補助用締付部材41によって締め付けられている。余長部13には熱膨張性耐火材層22が存在せず、基材12のみで形成されているため、余長部13を断熱材10の外周面に沿わせながら補助用締付部材41を締め付ける作業が行い易い。
(10)第1耐火部材111及び第2耐火部材112はフィルム32を備え、フィルム32を断熱材10に接触させた状態で断熱材10に巻き付けられる。フィルム32により熱膨張性耐火材層22が断熱材10に貼着することを防止できる。
(11)第1耐火部材111の余長部13に第2耐火部材112が重ねられるとともに、この重合部は第2締付部材402によって締め付けられている。このため、第1耐火部材111の熱膨張性耐火材層22が第2耐火部材112に向けて熱膨張することを抑制できる。
(12)耐火部材11の基材12は、ガラスクロスにマトリックス樹脂を複合化して形成されており、ガラスクロスは表面が凹凸状である。このため、火災等の発生時に、例えば、第2耐火部材112の熱膨張性耐火材層22が第1耐火部材111に向けて熱膨張したとき、第1耐火部材111の余長部13の凹凸によって、熱膨張性耐火材層22の移動を抑制できる。
(13)防火構造体Wの貫通構造を耐火部材11によって構成することにより、熱膨張した熱膨張性耐火材層22が保護層となって、基材12の溶融を遅らせることができる。このため、防火構造体Wの貫通構造によれば、断熱材10の厚さに関わらず、火災の延焼を抑制できる。よって、本実施形態の耐火部材11は、熱膨張性耐火材層22が熱膨張して隙間を埋めることができる場合であっても、使用することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 図10に示すように、第1耐火部材111の余長部13を無くし、第1耐火部材111の熱膨張性耐火材層22と、第2耐火部材112の熱膨張性耐火材層22とを、流体管Sの軸方向に密接させてもよい。このように構成した場合、火災等の発生時、第1耐火部材111の熱膨張性耐火材層22と、第2耐火部材112の熱膨張性耐火材層22とを一体化させ、流体管Sの軸方向に熱膨張性耐火材層22を連続させることができる。その結果として、基材12の保護層を、流体管Sの軸方向に連続させ、基材12の溶融を抑制できる。
○ 実施形態では、耐火部材11として、長手方向Y1への長さが、断熱材10の周長と同じ又は僅かに長くなるものを用いた。しかし、耐火部材11は、これに限らない。図11に示すように、長尺帯状の耐火部材11を断熱材10の外側に螺旋状に巻き付けてもよい。この場合、基材12と断熱材10とで熱膨張性耐火材層22を挟むように耐火部材11を螺旋状に巻回して、流体管Sの軸方向に隣接する耐火部材11の一部を重合させて断熱材10の外側に取り付ける。また、螺旋状に巻回された耐火部材11の一部を貫通孔Waに入り込ませた状態で、締付部材40により耐火部材11を外側から囲むようにして締め付けて耐火部材11を断熱材10の外側に取り付ける。
○ 実施形態では、耐火部材11として、長手方向Y1への長さが、断熱材10の周長と同じ又は僅かに長くなるものを用いた。しかし、耐火部材11は、これに限らない。長尺帯状の耐火部材11を断熱材10の外側に多重巻きして取り付けてもよい。
○ 実施形態では、耐火部材11として、長手方向Y1への長さを、断熱材10の周長と同じ又は僅かに長くなるように長尺帯状の耐火部材11を切断したものを用いて、流体管Sに耐火部材11を取り付けた。しかし、耐火部材11の取付方法は、これに限らない。ロール状に巻かれた長尺帯状の耐火部材11をロール状態から繰り出したり、折り畳み状態の耐火部材11を延ばしながら断熱材10の外側に巻き付け、耐火部材11の長手方向Y1への長さが、断熱材10の周長と同じ又は僅かに長くなった位置で切断してもよい。
○ 実施形態の耐火部材11の取付方法として、断熱材10の外側に第1耐火部材111を取り付けて第1耐火部材111を取付済みとするとともに、第1耐火部材111の余長部13に第2耐火部材112が重合するようにして第2耐火部材112を断熱材10の外側に取り付けて、取付工程が完了した。しかし、この取付工程の後、別の耐火部材11である第2耐火部材112の余長部13に、さらに別の耐火部材11を重合して断熱材10の外側に取り付ける工程を1回又は複数回行ってもよい。その結果、断熱材10の外側には、第1耐火部材111と、第2耐火部材112と、その他の耐火部材11が1つ又は複数取り付けられることになる。
○ 実施形態では、第1耐火部材111の余長部13の外側に第2耐火部材112の第1端部15を重合させたが、第1耐火部材111の余長部13を、第2耐火部材112の第1端部15の外側に重合させてもよい。
○ 防火構造体Wの貫通構造は、防火構造体Wの厚さ方向の両側(上方側及び下方側)に設置されていてもよい。
○ 防火構造体は、建物の壁であってもよい。防火構造体が壁の場合、防火構造体の貫通構造は、壁の厚さ方向の両側に設置される。この場合、壁を挟んだいずれの側で火災等が発生しても、貫通孔Waを閉塞できる。
○ 余長部13において、断熱材10の外周面に対向する面に粘着層を設け、粘着層により、余長部13を断熱材10の外周面に直接貼り付けてもよい。
○ 補助用締付部材41は、紐状のバインド線ではなく、帯状のアルミバンドや、紐状の針金、番線等であってもよい。
○ 締付部材40は、紐状のバインド線ではなく、帯状のアルミバンドや、紐状の針金、番線等であってもよい。
○ 補助用締付部材41は、第2耐火部材112の余長部13ではなく、熱膨張性耐火材層22の存在する部分に設けられていてもよい。また、補助用締付部材41は、第2耐火部材112の余長部13に設けられるとともに、その補助用締付部材41と第2締付部材402の間の位置においてさらに設けられていてもよい。
○ 第1締付部材401と第2締付部材402の間に、さらに締付部材40が設けられていてもよい。
○ 実施形態では、第1耐火部材111及び第2耐火部材112の長手方向Y1両端の合わせ面17を突き合わせて合わせ部21とした状態で、第1及び第2締付部材401,402と補助用締付部材41によって第1及び第2耐火部材111,112を締め付けたが、これに限らない。第1耐火部材111及び第2耐火部材112を長手方向Y1へ延長し、第1及び第2耐火部材111,112の重合端部18同士を重ね合わせた状態で、第1及び第2締付部材401,402と補助用締付部材41によって第1及び第2耐火部材111,112を締め付けてもよい。
○ 耐火部材11の長手方向Y1両端を突き合わせた状態では、基材12の基材短縁12b同士が突き合わされていればよく、熱膨張性耐火材層22の短縁22bや、フィルム短縁32bは離れていてもよい。
○ 第1耐火部材111の合わせ部21の位置と、第2耐火部材112の合わせ部21位置とは、流体管Sの周方向に一致していてもよい。
○ 耐火部材11の余長部13は無くてもよい。
○ 耐火部材11のフィルム32は無くてもよい。
○ 基材12の材質は、可撓性を有し、不燃性であれば、他の材質のものに変更してもよい。
○ 流体管Sを流通する流体は、冷媒ではなく、水等のその他の流体であってもよい。
○ 防火構造体Wは、断熱材10の拡径方向への膨張を防止できれば、コンクリート壁以外であってもよく、例えば、硬質ポリウレタンフォーム製や、ロックウール保湿板製であってもよい。
R…突出部、S…流体管、W…防火構造体、Wa…貫通孔、Y1…長手方向、10…断熱材、11…耐火部材、12…基材、13…余長部、19…充填材としてのモルタル、21…合わせ部、22…熱膨張性耐火材層、40…締付部材、41…補助用締付部材、111…取付済みの耐火部材としての第1耐火部材、112…別の耐火部材としての第2耐火部材。

Claims (11)

  1. 独立発泡材製の断熱材により覆われた金属製の流体管が防火構造体の貫通孔を貫通する箇所に耐火部材が取り付けられて構成された防火構造体の貫通構造であって、
    前記耐火部材は、帯状の不燃材からなる基材と、前記基材の一面に設けられた熱膨張性耐火材層と、を有し、
    前記耐火部材は、前記基材と前記断熱材とで前記熱膨張性耐火材層を挟むように前記断熱材に巻回することで前記断熱材の外側に取り付けられており、
    取り付けられた前記耐火部材は一部が前記貫通孔に入り込むとともに、その他の部分が前記防火構造体から突出し、
    前記貫通孔の内面と、前記貫通孔内に位置した前記断熱材及び前記貫通孔に入り込んだ前記耐火部材の一部の外面との間は充填材で埋められており、
    前記熱膨張性耐火材層は、熱膨張した際の前記基材からの最大膨張厚さが、前記断熱材の厚さよりも小さいことを特徴とする防火構造体の貫通構造。
  2. 前記貫通孔に一部が入り込んだ状態で前記断熱材の外側に取り付けられた前記耐火部材を取付済みの耐火部材とすると、前記断熱材の外側には、前記取付済みの耐火部材の一部に重合するように別の耐火部材が巻回状態で取り付けられている請求項1に記載の防火構造体の貫通構造。
  3. 前記別の耐火部材は、前記取付済みの耐火部材の一部の外側に重合している請求項2に記載の防火構造体の貫通構造。
  4. 前記耐火部材は、前記基材の長手方向に延びる一対の縁部のうちの一方の縁部に沿って、前記熱膨張性耐火材層の存在しない余長部を備え、前記取付済みの前記耐火部材は、前記余長部が、前記基材の他方の縁部よりも前記防火構造体から離れて位置するように前記断熱材に取り付けられており、別の耐火部材は、前記熱膨張性耐火材層が前記取付済みの耐火部材の前記余長部と重合する状態に前記断熱材に取り付けられている請求項2又は請求項3に記載の防火構造体の貫通構造。
  5. 前記流体管の軸方向に隣り合う耐火部材同士は、前記熱膨張性耐火材層同士が前記軸方向に密接又は近接している請求項2〜請求項4のうちいずれか一項に記載の防火構造体の貫通構造。
  6. 前記耐火部材は、長手方向の両端に位置する端部同士を突き合わせる、又は重ね合わせた合わせ部を有し、前記流体管の軸方向に隣り合う耐火部材同士は、前記合わせ部の位置が前記流体管の周方向にずれている請求項2〜請求項5のうちいずれか一項に記載の防火構造体の貫通構造。
  7. 前記耐火部材は、前記基材と前記断熱材との間に前記熱膨張性耐火材層が挟まれるように前記断熱材の外側に螺旋状に巻き付けられ、前記流体管の軸方向に隣接する前記耐火部材の一部が重合した状態である請求項1に記載の防火構造体の貫通構造。
  8. 独立発泡材製の断熱材により覆われた金属製の流体管が防火構造体の貫通孔を貫通する箇所に耐火部材を取り付ける耐火部材の取付方法であって、
    前記耐火部材は、帯状の不燃材からなる基材と、前記基材の一面に設けられた熱膨張性耐火材層と、を有し、
    前記耐火部材を、前記基材と前記断熱材とで前記熱膨張性耐火材層を挟むように前記断熱材に巻回して巻回状態とし、
    前記巻回状態において、前記耐火部材の長手方向の両端に位置する端部同士を突き合わせる、又は重ね合わせ、かつ前記耐火部材の一部を前記貫通孔に入り込ませた状態で、帯状又は紐状の締付部材により前記耐火部材を外側から囲むようにして締め付けて前記耐火部材を前記断熱材の外側に取り付けて取付済みとし、
    前記取付済みの耐火部材における前記防火構造体からの突出部の一部に重合するように別の耐火部材を前記断熱材に巻回して巻回状態とし、
    別の締結部材により前記別の耐火部材を外側から囲むようにして締め付けて前記別の耐火部材を前記断熱材の外側に取り付ける工程、
    又は前記別の耐火部材に、さらに別の耐火部材を重合して前記断熱材の外側に取り付ける工程を1回又は複数回行うことを特徴とする耐火部材の取付方法。
  9. 前記耐火部材は、前記基材の長手方向に延びる一対の縁部のうちの一方の縁部に沿って、前記熱膨張性耐火材層の存在しない余長部を備え、前記流体管の軸方向に隣接する前記耐火部材同士の重合箇所を、前記余長部の外側に前記耐火部材の前記熱膨張性耐火材層及び前記基材が重合するよう巻き付けて形成し、
    前記流体管の軸方向に沿って前記防火構造体から最も離れた位置で前記断熱材の外側に取り付けられた前記耐火部材の前記余長部を帯状又は紐状の補助用締付部材で締め付ける請求項8に記載の耐火部材の取付方法。
  10. 独立発泡材製の断熱材により覆われた金属製の流体管が防火構造体の貫通孔を貫通する箇所に耐火部材を取り付ける耐火部材の取付方法であって、
    前記耐火部材は、長尺帯状の不燃材からなる基材と、前記基材の一面に設けられた熱膨張性耐火材層と、を有し、
    前記耐火部材を、前記基材と前記断熱材とで前記熱膨張性耐火材層を挟むように螺旋状に巻回して、前記流体管の軸方向に隣接する前記耐火部材の一部同士を重合させて前記断熱材の外側に取り付け、
    螺旋状に巻回された前記耐火部材の一部を前記貫通孔に入り込ませた状態で、帯状又は紐状の締付部材により前記耐火部材を外側から囲むようにして締め付けて前記耐火部材を前記断熱材の外側に取り付けることを特徴とする耐火部材の取付方法。
  11. 前記貫通孔の内面と、前記貫通孔内に位置した前記断熱材及び前記貫通孔に入り込んだ前記耐火部材の一部の外面との間を充填材で埋める請求項8〜請求項10のうちいずれか一項に記載の耐火部材の取付方法。
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