JP2019147885A - 樹脂組成物、未硬化樹脂層、樹脂フィルム、樹脂フィルムの製造方法、及び積層体の製造方法 - Google Patents

樹脂組成物、未硬化樹脂層、樹脂フィルム、樹脂フィルムの製造方法、及び積層体の製造方法 Download PDF

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英一 矢嶋
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Abstract

【課題】表面のべとつきがなく、耐ブロッキング性、延伸性に優れる未硬化樹脂層を形成し、かつ、その硬化後には表面硬度及び耐擦傷性が良好な硬化樹脂層を形成することができる樹脂組成物等を提供する。【解決手段】デンドリマー構造を有するデンドリマー型多官能(メタ)アクリレート、重量平均分子量1,000〜120,000の反応性(メタ)アクリレート、ヒンダードフェノール化合物、及び表面修飾無機粒子を含み、前記デンドリマー型多官能(メタ)アクリレート及び前記反応性(メタ)アクリレート樹脂の合計100質量部に対し、前記ヒンダードフェノール化合物を0.1〜15質量部含有する樹脂組成物等である。【選択図】なし

Description

本発明は、樹脂組成物、未硬化樹脂層、樹脂フィルム、樹脂フィルムの製造方法、及び積層体の製造方法に関する。
表面にハードコート層を設けてプラスチック成型品を作製する方法として、インサート成型や真空成型がある。
インサート成型では、ハードコート層が形成されたフィルムを金型内に装填し、キャビティー内に溶融した樹脂を注入し、フィルムと樹脂とを一体化させ、ハードコート層が表面に設けられたプラスチック成型品が得られる。
真空成型はハードコート層が形成されたフィルムに熱をかけ軟化させた後、所望の形状の型にフィルムを押し付け、フィルムと型との間の空気を吸い出すことでフィルムを密着させ、型と同じ所望の形状を持つフィルムを作る成型方法である。
また、転写フィルム上に形成されたハードコート層をIML(In Mold Lamination)やIMD(In Mold Decoration)といった成型方法で形成し成型体を完成させる方法もある。
最近は、そのハードコート層が熱硬化タイプから紫外線硬化タイプになっている。そして、成型前のハードコート層は紫外線硬化可能な未硬化状態であり、成型後に紫外線照射し、完全硬化するアフターキュアタイプが知られている。
このようなハードコートフィルムは、その成型までは未硬化状態なため、取り扱い時にべとつき(タック)が発生することがあった。また、ハードコートフィルムをロールで巻き取ったり、フィルム同士を重ねたりする際には、形成したハードコート層を構成する成分がその上面に重なりフィルムに付着すること(ブロッキング)があった。
そのため、タックやブロッキングを無くすために、ハードコート層上に保護フィルムを設けることが一般的であった。しかし、ハードコート層自体に、タックがなく(タックフリー性)、かつ、ブロッキングを抑える性質(耐ブロッキング性)があれば、保護フィルムを設ける必要がなくなりコストの削減が可能となる。
さらに最近では、パソコンや家電の筐体部分、車の内装、カーナビのパネル、コンピュータ周辺機器の外装、化粧品の容器、スーツケースの筐体、プラスチックレンズ及びその表面保護といったところまで、種々の用途に応じた特定の機能を有するハードコート層が設けられている。
したがって用途によっては、より高硬度なハードコート層が要望されるが、その場合には延伸性のような成型性が良好であることも求められる。そのためアフターキュアタイプはUV照射前に成型を行うため延伸性には有利であり、UV照射後はハードコート本来の高硬度を持つハードコート層が得られる。
そのような中、ハードコートフィルムについては、種々の技術が数多く提案されている。例えば特許文献1では、デンドリマー構造を持つ多官能オリゴマーを特定の割合で含む活性エネルギー線硬化型樹脂組成物により形成したハードコート層を持つインサート成型用フィルムが提案されている。また特許文献2では、特定のアクリルポリマーとアクリルモノマーと反応性無機粒子とを含むインキ組成物から形成されるハードコート層を有する加飾シートが提案されている。さらに特許文献3では、ハードコート層にヒンダードフェノール系酸化防止剤を所定量含有した成型用積層ハードコートフィルムであって、150℃以上の加熱処理をした後、23℃、50%RHの雰囲気下における伸び率が30%以上である成型用積層ハードコートフィルムが提案されている。
特許第4790065号公報 特許第5659538号公報 特開2012−210756号公報
しかし、特許文献1はタックフリー性についての具体的な評価がされていない。また、特許文献2では、ハードコート層を形成するインキ組成物に特定のアクリルモノマーが使用されているが、このアクリルモノマーの割合が大きいと、アフターキュアの際に硬化収縮が大きくなる懸念がある。硬化収縮が生じるとクラック発生といった問題が生じやすい。さらに、特許文献3では、タックフリー性についての具体的な評価がされておらず、また、加熱後に延伸がなされるもので、加熱段階での延伸性については不明である。
以上から、本発明は上記に鑑みてなされたものであり、表面のべとつきがなく、耐ブロッキング性、延伸性に優れる未硬化樹脂層を形成し、かつ、その硬化後には表面硬度及び耐擦傷性が良好な硬化樹脂層を形成することができる樹脂組成物を提供することを目的とする。また、当該樹脂組成物を用いて形成されてなる未硬化樹脂層、当該未硬化樹脂層を有する樹脂フィルム及びその製造方法、並びに、積層体の製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、下記本発明により上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成した。
すなわち本発明は下記のとおりである。
[1] デンドリマー構造を有するデンドリマー型多官能(メタ)アクリレート、重量平均分子量1,000〜120,000の反応性(メタ)アクリレート、ヒンダードフェノール化合物、及び表面修飾無機粒子を含み、
前記デンドリマー型多官能(メタ)アクリレート及び前記反応性(メタ)アクリレート樹脂の合計100質量部に対し、前記ヒンダードフェノール化合物を0.1〜15質量部含有する樹脂組成物。
[2] 前記ヒンダードフェノール化合物が下記式(A)〜(C)のいずれかで表される[1]に記載の樹脂組成物。
Figure 2019147885
上記式(A)中、R及びRはそれぞれ独立に、水素原子又は炭素原子数1〜10のアルキル基であり、Xは炭素数1〜5のアルキレン基であり、Yは炭素原子又は酸素原子であり、pは1〜4の整数であり、qは2又は4の整数である。 上記式(B)中、R、Rはそれぞれ独立に、水素原子又は炭素原子数1〜10のアルキル基であり、pは1〜4の整数であり、Zは、炭素原子数3〜30のアルキル基である。 上記式(C)中のR及びRは、それぞれ独立に、炭素原子数5〜20のアルキル基である。
[3] 前記デンドリマー型多官能(メタ)アクリレートの重量平均分子量が1,000〜100,000である[1]又は[2]に記載の樹脂組成物。
[4] 前記表面修飾無機粒子が表面修飾シリカ粒子である[1]〜[3]のいずれかに記載の樹脂組成物。
[5] 前記デンドリマー型多官能(メタ)アクリレート及び前記反応性(メタ)アクリレート樹脂の合計100質量部に対し、前記表面修飾無機粒子を100〜350質量部含有する[1]〜[4]のいずれかに記載の樹脂組成物。
[6] [1]〜[5]のいずれかに記載の樹脂組成物から形成されてなる未硬化樹脂層。
[7] プラスチック基材上に[6]に記載の未硬化樹脂層を有する樹脂フィルム。
[8] 前記プラスチック基材のガラス転移温度が130℃以上である[7]に記載の樹脂フィルム。
[9] [1]〜[5]のいずれかに記載の樹脂組成物をプラスチック基材上に塗布して塗布膜を形成する塗布膜形成工程と、室温〜150℃で乾燥処理を施し、前記塗布膜を未硬化樹脂層とする未硬化樹脂層形成工程と、を順次含む樹脂フィルムの製造方法。
[10] [7]又は[8]に記載の樹脂フィルムを射出型内に設置し、そのキャビティー内に成型用樹脂を射出して前記樹脂フィルムと前記成型用樹脂とを一体化させる射出成型処理を行う射出成型工程と、前記射出成型処理後の樹脂フィルムに対して活性エネルギー線を照射して硬化処理を行う活性エネルギー線硬化工程と、を順次含む積層体の製造方法。
[11] [7]又は[8]に記載の樹脂フィルムを加熱して軟化させて、所定の形状型に密着させて該所定の形状型の形状を前記樹脂フィルム表面に転写成型処理する転写成型工程と、前記転写成型処理後の樹脂フィルムに対して活性エネルギー線を照射して硬化処理を行う活性エネルギー線硬化工程と、を順次含む積層体の製造方法。
本発明によれば、表面のべとつきがなく、耐ブロッキング性、延伸性に優れる未硬化樹脂層を形成し、かつ、その硬化後には表面硬度及び耐擦傷性が良好な硬化樹脂層を形成することができる樹脂組成物を提供することができる。また、当該樹脂組成物を用いて形成されてなる未硬化樹脂層、当該未硬化樹脂層を有する樹脂フィルム及びその製造方法、並びに、積層体の製造方法を提供することができる。。
以下、本発明の樹脂組成物、未硬化樹脂層、樹脂フィルム及びその製造方法、並びに、積層体の製造方法のそれぞれの一態様について説明する。なお、本明細書において、「(メタ)アクリル」とは、「メタクリル」及び「アクリル」の両方を含む。さらに、「(メタ)アクリレート」とは、「メタクリレート」及び「アクリレート」の両方を含む。
[1]樹脂組成物
本発明の樹脂組成物に係る一態様は、デンドリマー構造を有するデンドリマー型多官能(メタ)アクリレート、重量平均分子量1,000〜120,000の反応性(メタ)アクリレート、ヒンダードフェノール化合物及び表面修飾無機粒子を含有する。
デンドリマー型多官能(メタ)アクリレートにより、主に良好な表面硬度と耐クラック性とを両立させることができる。また、反応性(メタ)アクリレートにより、主にタックフリー性及び耐ブロッキング性を付与することができる。さらに、表面修飾無機粒子により、主にタックフリー性と表面硬度とを向上させることができる。そして、ヒンダードフェノール化合物により、未硬化層が形成された状態での延伸性を向上させることができる。特に、ヒンダードフェノール化合物を特定の含有量とすることで、未硬化層の延伸性を飛躍的に向上させることができる。
なお、本発明の一態様においては、デンドリマー型多官能(メタ)アクリレートと反応性(メタ)アクリレートとヒンダードフェノール化合物と表面修飾無機粒子の4成分の混合により、それぞれ単独の場合とは異なる効果や相乗効果が発現する。
(1)デンドリマー構造を有するデンドリマー型多官能(メタ)アクリレート
デンドリマー型多官能(メタ)アクリレートは、デンドリマー(ハイパーブランチポリマーを含む)の枝部分(枝分子)に(メタ)アクリル基が配置されてなる樹脂であり、当該(メタ)アクリル基の密度が高いため、硬化速度を向上させることができる。また、枝分子同士のVan del Waals距離が通常の分子の場合よりも短くなるので、硬化前の(メタ)アクリル距離と硬化後の結合距離のギャップが小さくなり、(メタ)アクリル特有の硬化収縮を小さくことができる。
デンドリマー型多官能(メタ)アクリレートは、下記式(1)で表されることが好ましい。
Figure 2019147885
上記式(1)中、lは1〜10であり、mは0〜10である。Rはそれぞれ独立に、水素原子、アクリロイル基、又はメタクリロイル基であり、Rは下記式(1−1)、又は下記式(1−2)で表される構造のいずれかである。Rのすべてが水素原子となることはない。
Figure 2019147885
上記の式(1−1)及び式(1−2)中、nは1〜10であり、lは1〜10であり、mは0〜10である。Rは式(1)におけるRと同義であり、Rは式(1−1)で表される構造を示す。
デンドリマー型多官能(メタ)アクリレートの重量平均分子量は、1,000〜100,000であることが好ましく、10,000〜30,000であることがより好ましく、16,000〜20,000であることがさらに好ましい。重量平均分子量が1,000〜100,000であることで、表面硬度と耐クラック性とをより良好に両立させることができる。特に、多官能モノマーと比べて架橋部分の分子間距離が小さく、硬化収縮が小さいためクラックが生じにくい。
また、デンドリマー型多官能(メタ)アクリレートの(メタ)アクリル当量は、80〜250g/eqであることが好ましく、100〜200g/eqであることがより好ましい。80〜250g/eqであることで、良好なタックフリー性と反応性とを維持することができる。
式(1)の構造を持つ化合物としては、商品名で、ビスコート#1000(大阪有機化学(株)製)、SIRIUS−501(大阪有機化学(株)製)、A−HBR−5(新中村化学(株)製)、ニューフロンティアR−1150(第一工業製薬(株)製)、SN−2301(サートマー社製)等が挙げられる。
例えば、上記SIRIUS−501は、ジペンタエリスリトールをコアとするものであり、末端にアクリレート基を有する多分岐(ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(DPHA)連結型)ポリアクリレートを主成分とするものである。
(2)重量平均分子量1,000〜120,000の反応性(メタ)アクリレート
当該反応性(メタ)アクリレートとしては、例えば、(メタ)アクリル酸エステルを必須成分として、必要に応じて(メタ)アクリル酸、イタコン酸、無水マレイン酸等のカルボキシル酸基含有モノマー、ウレタンポリマー、ウレタンオリゴマーを共重合することで容易に製造することができる。(メタ)アクリル酸エステルとしては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、メチルシクロヘキシル(メタ)アクリレート、シクロドデシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニルメタクリレート等が挙げられる。タックフリー性を得る観点から、反応性熱可塑性樹脂が好ましい。
また、取り扱い性の観点から有機溶剤に可溶なものが好ましい。有機溶剤としては、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール等のアルコール系溶剤、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶剤、メチルセルソルブ、エチルセルソルブ等のエーテル系溶剤、トルエン、ヘキサン、シクロヘキサン等の炭化水素系溶剤、テトラヒドロフラン等の有機溶剤及びこれらの混合溶剤が使用できるが、熱可塑性樹脂の溶解を考慮した場合、ケトン系、エステル系、エーテル系溶剤が好ましい。
反応性(メタ)アクリレートは、固体であるタックフリー性で反応性(メタ)アクリレート(例えば、重合された主鎖に反応性の官能基を側鎖に持つアクリレート)であれば特に限定されないが、その構造として例えば、(メタ)アクリル主鎖と側鎖に(メタ)アクリロイル基及び/又はウレタンオリゴマーやウレタンポリマー等のウレタン側鎖が付いたもの、ウレタン主鎖と側鎖にウレタンオリゴマーが付いたものや、あるいはウレタン主鎖と側鎖に(メタ)アクリロイル基が付いたもの等がある。
上記反応性(メタ)アクリレートの重量平均分子量が1,000未満の場合、及び、120,000を超える場合、良好なタックフリー性や相溶性が得られにくくなる。重量平均分子量は2,000〜110,000であることが好ましく、2,000〜100,000であることがより好ましく、2,500〜95,000であることがさらに好ましく、29,000〜95,000であることがよりさらに好ましい。
なお、本発明において、重量平均分子量はGPC法で測定されたポリスチレン換算値により求めることができる。
上記反応性(メタ)アクリレートの(メタ)アクリル当量は、200〜2000g/eqであることが好ましい。200〜2000g/eqであることで、良好なタックフリー性と反応性とを維持することができる。ここで、「(メタ)アクリル当量」とは、(メタ)アクリル樹脂における(メタ)アクリロイル基1個当たりの分子量を意味する。
(3)ヒンダードフェノール化合物
ヒンダードフェノール化合物は、デンドリマー型多官能(メタ)アクリレート及び反応性(メタ)アクリレートの合計100質量部に対し、0.1〜15質量部含有する。ヒンダードフェノール化合物の含有量が0.1質量部未満であると、高温での延伸性が不足し塗膜にクラックが入ってしまい、15質量部を超えると膜硬度が低下する可能性を生じてしまう。ヒンダードフェノール化合物の含有量は、0.2〜10質量部であることが好ましく、1〜5質量部であることがより好ましい。
本実施形態に係るヒンダードフェノール化合物としては、下記式(A)〜(C)のいずれかで表される化合物であることが好ましい。
Figure 2019147885
上記式(A)中、R及びRはそれぞれ独立に、水素原子又は炭素原子数1〜10のアルキル基であり、Xは炭素数1〜5のアルキレン基であり、Yは炭素原子又は酸素原子であり、pは1〜4の整数であり、qは2又は4の整数である。
及びRは、それぞれ独立に、炭素原子数1〜10のアルキル基であり、炭素原子数1〜6のアルキル基が好ましく、炭素原子数1〜4のアルキル基がより好ましい。具体的にはt−ブチル基がさらに好ましい。
また、pは1〜4の整数であり、1〜3であることが好ましく、1又は2であることがより好ましく、2であることがさらに好ましい。
Xは炭素数1〜5のアルキレン基であり、なかでもメチレン基、エチレン基であることが好ましい。
上記式(A)で表されるヒンダードフェノール化合物の具体例としては、2,2’−チオ−ジエチルビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート](製品名:IRGANOX1035)、ペンタエリスリチル−テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート](製品名:IRGANOX1010、ADEKASTAB AO−60又はSUMILIZER BP−101)等が挙げられる。なお、IRGANOXはBASF社製であり、ADEKASTABは(株)アデカ製であり、SUMILIZERは住友化学(株)製である。
また、上記式(B)中のR、R及びpは、式(A)におけるR、R及びpと同義であり好ましい態様も同様である。Zは、炭素原子数3〜30のアルキル基であり、炭素原子数5〜25のアルキル基が好ましく、炭素原子数8〜10のアルキル基がより好ましい。
Zに係る炭素原子数3〜30のアルキル基としては、特にイソオクチル基、オクタデシル基であることが好ましい。
上記式(B)で表されるヒンダードフェノール化合物の具体例としては、イソオクチル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート(製品名:IRGANOX1135)、オクタデシル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート(製品名:IRGANOX1076)等が挙げられる。
また、上記式(C)中のR及びRは、それぞれ独立に、炭素原子数5〜20のアルキル基であり、炭素原子数5〜15のアルキル基が好ましく、炭素原子数8〜12のアルキル基がより好ましい。R及びRに係る炭素原子数5〜20のアルキル基としては、特にオクチル基、ドデシル基であることが好ましい。
上記式(C)で表されるヒンダードフェノール化合物の具体例としては、2,4−ビス(オクチルチオメチル)−6−メチルフェノール(製品名:IRGANOX1520L)、2,4−ビス(ドデシルチオメチル)−6−メチルフェノール(製品名:IRGANOX1726)等が挙げられる。
なお、式(A)〜(C)に係る化合物は1種又は2種以上を用いることができる。
(4)表面修飾無機粒子
表面修飾無機粒子は無機粒子の表面に反応性官能基を有するものである。反応性官能基としては、ビニル基、(メタ)アクリロイル基、及びアリル基といったエチレン性不飽和結合や、エポキシ基、シラノール基等が好ましく挙げられ、高硬度性及び耐スクラッチ性(耐擦傷性)の向上の観点から、ビニル基、(メタ)アクリロイル基、及びアリル基がより好ましい。
無機粒子としては、シリカ粒子(コロイダルシリカ、ヒュームドシリカ、沈降性シリカ等)、アルミナ粒子、ジルコニア粒子、チタニア粒子、酸化亜鉛粒子等の金属酸化物粒子が好ましく挙げられ、高硬度性及び耐スクラッチ性の向上の観点から、シリカ粒子及びアルミナ粒子が好ましく、シリカ粒子がより好ましい。
無機粒子の形状としては、球、楕円体、多面体、鱗片形等が挙げられ、これらの形状が均一で、整粒であることが好ましい。
無機粒子の平均粒子径は、形成する層の厚さにより適宜選択し得るが、0.005〜0.5μmであることが好ましく、0.01〜0.1μmであることがより好ましく、0.01〜0.03μmであることがさらに好ましい。ここで平均粒子径は、溶液中の当該粒子を動的光散乱方法で測定し、粒子径分布を累積分布で表したときの50%粒子径(d50:メジアン径)であり、レーザー回折・散乱法を用いて測定することができる。
表面修飾無機粒子は、例えば、シランカップリング剤で表面装飾することで得られる。シランカップリング剤としては、(メタ)アクリロイル基、アルコキシ基、アミノ基、ビニル基、エポキシ基、メルカプト基、クロル基等を有する公知のシランカップリング剤が挙げられ、具体的には、オクテニルトリメトキシシラン、グリシドキシオクチルトリメトキシシラン、メタクリロキシオクチルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルジメチルメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルジメチルエトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルジメチルメトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルジメチルエトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン等が好ましく挙げられ、なかでも、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルジメチルメトキシシラン、メタクリロキシオクチルトリメトキシシランがより好ましい。
無機粒子をシランカップリング剤で表面装飾する方法は、特に制限はなく公知の方法であればよく、シランカップリング剤をスプレーする乾式の方法や、無機粒子を溶剤に分散させてからシランカップリング剤を加えて反応させる湿式の方法等が挙げられる。そして、上述した中でも表面修飾無機粒子としては、実用的な観点から、表面修飾シリカ粒子であることが好ましい。
また、表面修飾無機粒子は、デンドリマー型多官能(メタ)アクリレート(固形分)と反応性(メタ)アクリレート(固形分)との合計100質量部に対し、50〜350質量部含有することが好ましく、100〜350質量部含有することがより好ましく、180〜320質量部含有することがさらに好ましい。50〜350質量部含有することでタックフリー性と表面硬度とをより向上させることができる。
さらに、デンドリマー型多官能(メタ)アクリレート(固形分:A)と反応性(メタ)アクリレート(固形分:B)との質量比(A:B)は、1:7〜7:1であることが好ましく、1:4〜3.5:1であることがより好ましい。1:7〜7:1であることで硬化収縮を起こすことなく、表面硬度を良好なものとすることができる。
(5)添加剤
(a)光開始剤
光開始剤としては、水素引き抜き型光重合開始剤及び開裂型光重合開始剤が用いられる。水素引き抜き型光重合開始剤の種類としては、特に限定されないが、ベンゾフェノン系化合物、チオキサントン系化合物等のいずれか、或いはこれらの2種類以上の組合せを挙げることができる。開裂型光重合開始剤の種類としては、特に限定されないが、ベンゾインエーテル系化合物、ベンジルケタール系化合物、アセトフェノン系化合物等のいずれか、或いはこれらの2種類以上の組合せを挙げることができる。
光開始剤は、特に限定されるものではないが、例えば、デンドリマー型多官能(メタ)アクリレート(固形分)と反応性(メタ)アクリレート(固形分)との合計100質量部に対し、0.5〜10質量部含有することが好ましい。
(b)レベリング剤
レベリング剤としては、例えば、アクリル系レベリング剤、シリコン系レベリング剤、弗素系レベリング剤、シリコン・アクリル共重合体系レベリング剤、弗素変性アクリル系レベリング剤、弗素変性シリコン系レベリング剤、及びこれらに官能基(例えば、メトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ基、アシルオキシ基、ハロゲン基、アミノ基、ビニル基、エポキシ基、メタクリロキシ基、アクリロキシ基、及びイソシアネート基等)を導入したレベリング剤を挙げることができる。
レベリング剤は、デンドリマー型多官能(メタ)アクリレート(固形分)と反応性(メタ)アクリレート(固形分)との合計100質量部に対し、0.5〜6質量部含有することが好ましい。
(c)その他の添加剤
光開始剤、レベリング剤の他に、必要に応じて、本発明の目的を逸脱しない範囲内で、各種の機能を付与するため、活性エネルギー線硬化型モノマー、ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレート等の活性エネルギー線硬化型オリゴマー、アクリルアクリレート等の活性エネルギー線硬化型ポリマー、帯電防止剤、着色剤、シリコーン、可塑剤、消泡剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、カップリング剤、有機溶剤及びキレート剤、屈折率調整や架橋収縮防止のための無機フィラーや有機フィラー、不飽和二重結合を持たないタックフリー樹脂等が挙げられる。
[2]未硬化樹脂層
本発明の未硬化樹脂層に係る一態様は、デンドリマー構造を有するデンドリマー型多官能(メタ)アクリレートと、重量平均分子量1,000〜120,000の反応性(メタ)アクリレートと、ヒンダードフェノール化合物と、表面修飾無機粒子とを含む。すなわち、当該未硬化樹脂層は、本発明の一態様に係る樹脂組成物をプラスチック基材等に塗布し乾燥してなる乾燥塗布膜である。
ここで、未硬化樹脂層に含まれる各成分は、例えば、「デンドリマー型多官能(メタ)アクリレート」の場合、デンドリマー型多官能(メタ)アクリレートそのものの他、デンドリマー型多官能(メタ)アクリレートが一部反応した反応物、デンドリマー型多官能(メタ)アクリレートと他の樹脂(例えば、反応性(メタ)アクリレート)とが反応した反応物等、デンドリマー型多官能(メタ)アクリレートの残基を有するものも含まれる。「反応性(メタ)アクリレート」についても同様で、当該反応性(メタ)アクリレートそのものの他、当該反応性(メタ)アクリレートの残基を有するものも含まれる。
未硬化であることで、主に延伸性を良好なものとすることができるが、本発明における「未硬化」とは、それぞれの成分間で架橋構造が無いか、又は延伸性が良好な範囲で一部で架橋構造が形成されている状態で、いわゆるBステージ状態をも含む。具体的には、紫外線や電子線のような活性エネルギー線の照射により表面硬度(例えば鉛筆硬度)が向上する場合は、その照射前の状態が「未硬化」状態といえる。
なお、本発明において、活性エネルギー線の照射を行わず、室温〜150℃の乾燥処理を行えば、未硬化の状態が得られる。
[3]樹脂フィルム及びその製造方法
(1)樹脂フィルム
本発明の樹脂フィルムに係る一態様は、プラスチック基材上に既述の未硬化樹脂層を有する。
未硬化樹脂層の厚みは、0.5〜100μmであることが好ましく、1〜20μmであることがより好ましい。
プラスチック基材としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂;ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・ビニルアルコール共重合体等のビニル樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂;ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メタ)アクリル酸エチル等のアクリル系樹脂;ポリスチレン等のスチレン樹脂;ポリカーボネート等が挙げられる。
ここで、プラスチック基材のガラス転移温度は130℃以上であることが好ましい。このようなプラスチック基材は、ポリカーボネート単体やそのポリカーボネートと他の基材を貼り合わせた複合体であることが好ましい。
なお、本態様に係る未硬化樹脂層は非常に延伸性が高いため、130℃以上のガラス転移温度の高い基材に対しても、成形温度を下げるための特殊な装置を使用する必要がなく、これまでの装置で成形体を作製できる利点がある。
プラスチック基材の厚さとしては、成型性や取り扱い性等の観点から、25〜2000μmであることが好ましく、50〜300μmであることがより好ましい。
(2)樹脂フィルムの製造方法
本発明の樹脂フィルムの製造方法に係る一態様は、下記工程を順次含む。
(i)既述の一態様に係る樹脂組成物をプラスチック基材上に塗布して塗布膜を形成する塗布膜形成工程。
(ii)室温(例えば5〜35℃で、より具体的には25℃程度をいう。他の「室温」についても同様)〜150℃で乾燥処理を施し、プラスチック基材上の塗布膜を未硬化樹脂層とする未硬化樹脂層形成工程。
以下、上記各工程について説明する。
(i)塗布膜形成工程:
デンドリマー型多官能(メタ)アクリレートと、反応性(メタ)アクリレートと、ヒンダードフェノール化合物と、表面修飾無機粒子とを撹拌しながら混合し、さらに光開始剤、レベリング剤等の添加剤と混合して既述の一態様に係る樹脂組成物を作製する。
当該樹脂組成物に係るデンドリマー型多官能(メタ)アクリレート、反応性(メタ)アクリレート、ヒンダードフェノール化合物、及び表面修飾無機粒子等の詳細は既述の通りである。
次に、当該樹脂組成物である未硬化樹脂層形成用組成物をプラスチック基材上に塗布して塗布膜を形成する。塗布方法としては特に限定されるものではないが、ディッピング、スピンコート、バーコート、グラビアコート、ロールコート、コンマコート、ダイコート、グラビア印刷、スクリーン印刷等の方法を適用することができる。
(ii)未硬化樹脂層形成工程:
未硬化樹脂層の乾燥条件に特に制限は無い。プラスチック基材の種類や生産性の観点から塗布膜を形成した後、例えば、装置内部に回転ファンを備えた熱風乾燥炉等により、室温〜150℃(好ましくは50〜100℃)で乾燥処理を施す。これによって、プラスチック基材上の塗布膜が未硬化樹脂層となる。
以上のような工程を経て、本発明の一態様に係る樹脂フィルムが製造される。
[4]積層体の製造方法
本発明の積層体の製造方法に係る一態様は、下記工程を順次含む。
(i)既述の一態様に係る樹脂フィルムを射出型内に設置し、そのキャビティー内に成型用樹脂を射出して樹脂フィルムと成型用樹脂とを一体化させる射出成型処理を行う射出成型工程。
(ii)射出成型処理後の樹脂フィルムに対して活性エネルギー線を照射して硬化処理を行う活性エネルギー線硬化工程。
以下、上記各工程について説明する。
(i)射出成型工程:
具体的には、樹脂フィルムを、可動型と固定型とからなる射出型内に、プラスチック基材が固定型側となるように送り込む。この際、樹脂フィルムを1枚ずつ送り込んでもよいし、長尺の樹脂フィルムの必要部分を間欠的に送り込んでもよい。
樹脂フィルムを射出型内に配する際、(i)単に金型を加熱し、該金型に真空吸引して密着するように配する、あるいは(ii)樹脂フィルムのプラスチック基材側から熱盤を用いて加熱し軟化させて、樹脂フィルムが金型内の形状に沿うように予備成型し、金型内面に密着させる型締を行って、配することができる。(ii)のときの加熱温度は、プラスチック基材のガラス転移温度近傍以上で、かつ、溶融温度(又は融点)未満の範囲であることが好ましく、通常はガラス転移温度近傍の温度で行う。なお、上記のガラス転移温度近傍とは、ガラス転移温度±5℃程度の範囲である。また、(ii)の場合には、樹脂フィルムを成形金型表面により密着させる目的で、樹脂フィルムを熱盤で加熱し軟化させる際に、真空吸引してもよい。
次に、キャビティ内に成型用樹脂(溶融樹脂)を射出し、冷却・固化して、成形用樹脂と樹脂フィルムとを積層一体化させる。射出する成型用樹脂が熱可塑性樹脂の場合は、加熱溶融によって流動状態にして、また、熱硬化性樹脂の場合は、未硬化の液状組成物を適宜加熱して流動状態で射出して、冷却して固化させる。これによって樹脂フィルムが、形成された樹脂成形体と積層一体化する。成型用樹脂の加熱温度は、その樹脂の種類によるが、一般に180〜280℃程度である。
射出する成型用樹脂としては、射出成形可能な熱可塑性樹脂、又は、熱硬化性樹脂(2液硬化性樹脂を含む)であればよく、様々な樹脂を用いることができる。このような熱可塑性樹脂材料としては、例えばポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS樹脂)樹脂(耐熱ABS樹脂を含む)、アクリロニトリル・スチレン樹脂(AS樹脂)、アクリロニトリル樹脂(AN樹脂)、ポリフェニレンオキサイド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアセタール系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリブチレンテレフタレート系樹脂、ポリスルホン系樹脂、ポリフェニレンサルファイド系樹脂等が挙げられる。また、熱硬化性樹脂としては、2液反応硬化型のポリウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂等が挙げられる。これらの樹脂は、単独でもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。
(ii)活性エネルギー線硬化工程:
積層一体化した後は、この成形体を金型から取り出し、活性エネルギー線(電子線及び紫外線等)を用いて硬化処理を行う。すなわち未硬化樹脂層を活性エネルギー線で硬化させて、硬化樹脂層を形成した積層体とする。
活性エネルギー線として電子線を用いる場合、その加速電圧については、用いる樹脂の種類や厚みに応じて適宜選定し得るが、通常70〜300kV程度が好ましい。照射線量は、通常5〜300kGy(0.5〜30Mrad)、好ましくは10〜50kGy(1〜5Mrad)の範囲で選定される。また、電子線源としては、特に制限はなく、例えばコックロフトワルトン型、バンデグラフト型、共振変圧器型、絶縁コア変圧器型、あるいは直線型、ダイナミトロン型、高周波型等の各種電子線加速器を用いることができる。
活性エネルギー線として紫外線を用いる場合には、波長190〜380nmの紫外線を含むものを放射し、その照射線量は200〜1500mJ/cm程度である。紫外線源としては特に制限はなく、例えば高圧水銀燈、低圧水銀燈、メタルハライドランプ、カーボンアーク燈等が用いられる。
本発明の積層体の製造方法に係る他の一態様は、下記工程を順次含む。
(i)既述の一態様に係る樹脂フィルムを加熱して軟化させて、所定の形状型に密着させてその所定の形状型の形状を樹脂フィルム表面に転写成型処理する転写成型工程。
(ii)転写成型処理後の樹脂フィルムに対して活性エネルギー線を照射して硬化処理を行う活性エネルギー線硬化工程。
(i)の工程において、樹脂フィルムを加熱する際の加熱温度は、プラスチック基材のガラス転移温度近傍以上で、かつ、溶融温度(又は融点)未満の範囲であることが好ましく、通常はガラス転移温度近傍の温度で行う。なお、上記のガラス転移温度近傍とは、ガラス転移温度±5℃程度の範囲である。
また、所定の形状型に樹脂フィルムを密着させる処理方法としては、樹脂フィルムと型との空間を真空状態にし、型に樹脂フィルムを密着させる真空成型処理、及び、圧縮空気の力で樹脂フィルムを型に密着させる圧空成型処理が挙げられる。
(ii)の工程は、既述の「本発明の積層体の製造方法に係る一態様」の活性エネルギー線硬化工程と同様である。
本発明の積層体の製造方法に係る一態様及び他の一態様のいずれにおいても、硬化後の硬化樹脂層の鉛筆硬度は、使用する材料によって異なるがF以上であることが好ましく、H以上であることがより好ましい。
上記のようにして製造された積層体は、その優れた特性を生かして、パソコンや家電の筐体部分、自動車の内装、カーナビのパネル、コンピュータ周辺機器の外装、化粧品や医薬品の容器、スーツケースの筐体、プラスチックレンズ等の種々の幅広い用途に供することができる。また、反射防止層や防眩層等、種々の機能層を設けることもできる。
次に、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1)
(1)未硬化樹脂層形成用組成物の調製
マグネティックスターラーを備えたガラス製容器にデンドリマー型多官能(メタ)アクリレート(SIRIUS−501 大阪有機化学工業(株)製、重量平均分子量:18,700、固形分:50.5%、分散媒:プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)50質量部と、反応性(メタ)アクリレート(SMP−550AP 共栄社化学(株)製、重量平均分子量:30,000、固形分:49.3%、分散媒:PGME(プロピレングリコールモノメチルエーテル)、アクリル当量:540〜560)50質量部と、ヒンダードフェノール化合物(Irganox1010 BASF社製、分子量1178、融点110〜125℃)0.5質量部、表面修飾無機粒子である表面修飾シリカ粒子(ELCOM V−8804 日揮触媒化成(株)製、平均粒子径:12nm、固形分:40.5%、分散媒:PGME)186質量部とを加え十分に撹拌した後、光開始剤としてIrgacure184(BASF社製)3質量部、レベリング剤としてKY−1213(信越化学工業(株)製、固形分:20.4%)6質量部を添加し、さらに撹拌を続け、未硬化樹脂層形成用組成物である樹脂組成物を作製した。なお、当該組成物の組成の概略を下記表1に示す。
なお、表1中の「表面修飾シリカ粒子の割合」はデンドリマー型多官能(メタ)アクリレートと反応性(メタ)アクリレートとの合計100質量部に対する表面修飾シリカ粒子の割合(質量基準)である。表3の「表面修飾シリカ粒子の割合」についても同様である。
(2)未硬化樹脂層の形成
プラスチック基材(コスモシャイン100A4300(東洋紡績(株)製)、材質:PET、厚み:100μm)上に、未硬化樹脂層形成用組成物をバーコーターにて塗工して塗布膜を形成した。その後、温度100℃で2分間乾燥させ、厚さ9μmの未硬化樹脂層を形成して樹脂フィルムを作製した。
(未硬化樹脂層(樹脂フィルム)の評価)
(a)べとつき(タックフリー性)の評価
未硬化樹脂層が上面となり、かつ平らになるように台に置き、エチルアルコールで清浄にした指先で表面に触れ、指先に樹脂成分が付くかどうか下記基準に基づいて判定した。結果を下記表2に示す。
○:全くつかない。
△:べとつきが僅かに感じられるが実用上は問題ない。
×:容易に試料が指に付着する。
(b)耐ブロッキング性の評価
未硬化樹脂層が形成された樹脂フィルムと未硬化樹脂が形成される前のプラスチック基材(既述のプラスチック基材)とをそれぞれ10cmの大きさにカットし、未硬化樹脂層に上記プラスチック基材を重ね、上下をステンレスの板で挟んだ後、20kgの重りを乗せ、5日間放置した。その後、未硬化樹脂層が形成された樹脂フィルムとプラスチック基材への剥がれ具合を下記基準に基づいて判定した。結果を下記表2に示す。
○:容易に剥離できる。
△:未硬化樹脂層が部分的にプラスチック基材に若干残ったが実用上は問題ない。
×:未硬化樹脂層がプラスチック基材の全面に残る。
(c)延伸性の評価
ASTM−D882(1997年改訂)に規定された方法に従って、インストロンタイプの引張試験機を用い、下記条件で樹脂フィルムのクラックが入った時の延伸率を測定した。結果を下記表2に示す。なお、160℃で40%以上であれば問題ないが、50%以上であることが好ましい。また、180℃で40%以上であれば、プラスチック基材の適用範囲が広がり非常に好ましい。本実施例の延伸性の測定上限は160%であった。
測定装置:オリエンテック(株)製フィルム強伸度自動測定装置 テンシロンRTC−1250A
試料サイズ:幅15mm×試長(長手方向)70mm
引張り速度:200mm/分
評価環境:温度23℃、湿度65%RH
延伸温度:160℃、180℃
(3)硬化樹脂層の形成
プラスチック基材(シャインテック300AW−10U((株)ウェーブロック・アドバンスト・テクノロジー製)、材質:アクリル樹脂、厚み:300μm)上に、未硬化樹脂層形成用組成物をバーコーターにて塗工して塗布膜を形成した。その後、温度100℃で2分間乾燥させ、厚さ9μmの未硬化樹脂層を形成して樹脂フィルムを作製した。その後、UVランプ(ライトハンマー、Hバルブ、ヘレウス(株)製)を用いて紫外線を照射し、硬化樹脂層を形成した。積算光量は約780mJ/cmであった。
(硬化樹脂層(硬化後のフィルム)の評価)
硬化樹脂層を設けた樹脂フィルムについて、以下の評価を行った。
(d)表面硬度の測定
JISK5600−5−4に準拠し、塗膜用手動式鉛筆引っかき試験機(井元製作所製)と引っかき硬度試験用鉛筆(三菱鉛筆(株)製)を用いて硬化樹脂層表面の鉛筆硬度を評価した。結果を下記表2に示す。なお、表面硬度はF以上であれば問題ないが、H以上であることが実用上好ましい。
(e)耐擦傷性の評価
学振式摩擦摩耗試験機(テスター産業(株)製)で硬化樹脂層表面を1.5kg荷重で100往復させて、こすった跡について傷の入り具合を目視で観察し下記基準にて評価した。結果を下記表2に示す。
◎:全く傷が見えない。
○:薄い傷が1〜2本の傷が発生するが、僅かに傷が見える程度で実用上は問題ない。
△:数本の傷が見え、実用上問題が生じ得る。
×:全面的に多数の傷が見え、実用的でない。
(f)密着性
JISK5400に準拠して、1mm幅で100マスの碁盤目を作り、テープで硬化樹脂層表面を剥離させ、残ったマス目の数をカウントし下記基準にて評価した。結果を下記表2に示す。
○:91マス以上残り、剥がれなし
△:51〜90マス残る
×:50マス以下
(g)クラック
硬化樹脂層の外観にクラックが入っているかどうかを目視で確認した。結果を下記表2に示す。
○:クラックが入っていない。
×:多数のクラックが確認できる。
(h)コート液(未硬化樹脂層形成用組成物)の外観
調合したコート液を目視で外観を確認した。結果を下記表2に示す。
○:透明で、濁りが見られない。
△:僅かに濁りが見られる。
×:不透明で、濁りが酷い。
なお、×の不透明で濁りが酷いと、塗膜も同様に白濁してしまい、用途によっては実用的ではなくなってしまう。
(実施例2)
ヒンダードフェノール化合物を0.1質量部とした以外は実施例1と同様にして、未硬化樹脂層の形成とその評価、及び、硬化樹脂層の形成とその評価を行った。組成については下記表1に示し、評価結果については下記表2に示す。
(実施例3)
ヒンダードフェノール化合物を7.5質量部とした以外は実施例1と同様にして、未硬化樹脂層の形成とその評価、及び、硬化樹脂層の形成とその評価を行った。組成については下記表1に示し、評価結果については下記表2に示す。
(比較例1)
ヒンダードフェノール化合物を10質量部とした以外は実施例1と同様にして、未硬化樹脂層の形成とその評価、及び、硬化樹脂層の形成とその評価を行った。組成については下記表1に示し、評価結果については下記表2に示す。
(比較例2)
ヒンダードフェノール化合物を0質量部とした以外は実施例1と同様にして、未硬化樹脂層の形成とその評価、及び、硬化樹脂層の形成とその評価を行った。組成については下記表1に示し、評価結果については下記表2に示す。
(比較例3)
ヒンダードフェノール化合物を25量部とした以外は実施例1と同様にして、未硬化樹脂層の形成とその評価、及び、硬化樹脂層の形成とその評価を行った。組成については下記表1に示し、評価結果については下記表2に示す。
(比較例4)
無機粒子である表面修飾シリカ粒子(ELCOM V−8804 日揮触媒化成(株)製、平均粒子径:12nm、固形分:40.5%、分散媒:PGME)を表面修飾していないシリカ粒子(オスカル−1432E、日揮触媒化成(株)製、平均粒子径12nm、固形分30.6%、分散媒IPA)とした以外は実施例1と同様にして、未硬化樹脂層の形成とその評価、及び、硬化樹脂層の形成とその評価を行った。組成については下記表1に示し、評価結果については下記表2に示す。
Figure 2019147885
Figure 2019147885
上記結果より、特に、本発明で規定する範囲でヒンダードフェノール化合物を含有させることで、表面のべとつきがなく、耐ブロッキング性、延伸性に優れる未硬化樹脂層を形成し、かつ、その硬化後には表面硬度及び耐擦傷性が良好な硬化樹脂層を形成することができる樹脂組成物が得られることがわかった。含有されたヒンダードフェノール化合物は、熱によるラジカル発生を抑制することで、優れた延伸性に寄与すると推察される。また、ヒンダードフェノール化合物とともに、デンドリマー型多官能(メタ)アクリレート、反応性(メタ)アクリレート、及び表面修飾無機粒子が存在することで、優れた延伸性を維持しながらその他の特性が有効に引き出せると推察される。
(実施例4)
ヒンダードフェノール化合物であるIrganox1010を、Irganox1076(BASF社製、分子量531、融点50〜55℃)0.5質量部とした以外は実施例1と同様にして、未硬化樹脂層の形成とその評価、及び、硬化樹脂層の形成とその評価を行った。組成については下記表3に示し、評価結果については下記表4に示す。
(実施例5)
ヒンダードフェノール化合物であるIrganox1010を、Irganox1135(BASF社製、分子量390、融点10℃以下)0.5質量部とした以外は実施例1と同様にして、未硬化樹脂層の形成とその評価、及び、硬化樹脂層の形成とその評価を行った。組成については下記表3に示し、評価結果については下記表4に示す。
(実施例6)
ヒンダードフェノール化合物であるIrganox1010を、Irganox1520L(BASF社製、分子量425、融点14℃、0.5質量部とした以外は実施例1と同様にして、未硬化樹脂層の形成とその評価、及び、硬化樹脂層の形成とその評価を行った。組成については下記表3に示し、評価結果については下記表4に示す。
(実施例7)
ヒンダードフェノール化合物であるIrganox1010を、Irganox1726(BASF社製、分子量537、融点27〜29℃)0.5質量部とした以外は実施例1と同様にして、未硬化樹脂層の形成とその評価、及び、硬化樹脂層の形成とその評価を行った。組成については下記表3に示し、評価結果については下記表4に示す。
Figure 2019147885
Figure 2019147885

Claims (11)

  1. デンドリマー構造を有するデンドリマー型多官能(メタ)アクリレート、重量平均分子量1,000〜120,000の反応性(メタ)アクリレート、ヒンダードフェノール化合物、及び表面修飾無機粒子を含み、
    前記デンドリマー型多官能(メタ)アクリレート及び前記反応性(メタ)アクリレート樹脂の合計100質量部に対し、前記ヒンダードフェノール化合物を0.1〜15質量部含有する樹脂組成物。
  2. 前記ヒンダードフェノール化合物が下記式(A)〜(C)のいずれかで表される請求項1に記載の樹脂組成物。
    Figure 2019147885
    上記式(A)中、R及びRはそれぞれ独立に、水素原子又は炭素原子数1〜10のアルキル基であり、Xは炭素数1〜5のアルキレン基であり、Yは炭素原子又は酸素原子であり、pは1〜4の整数であり、qは2又は4の整数である。 上記式(B)中、R、Rはそれぞれ独立に、水素原子又は炭素原子数1〜10のアルキル基であり、pは1〜4の整数であり、Zは、炭素原子数3〜30のアルキル基である。 上記式(C)中のR及びRは、それぞれ独立に、炭素原子数5〜20のアルキル基である。
  3. 前記デンドリマー型多官能(メタ)アクリレートの重量平均分子量が1,000〜100,000である請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
  4. 前記表面修飾無機粒子が表面修飾シリカ粒子である請求項1〜3のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
  5. 前記デンドリマー型多官能(メタ)アクリレート及び前記反応性(メタ)アクリレート樹脂の合計100質量部に対し、前記表面修飾無機粒子を100〜350質量部含有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の樹脂組成物から形成されてなる未硬化樹脂層。
  7. プラスチック基材上に請求項6に記載の未硬化樹脂層を有する樹脂フィルム。
  8. 前記プラスチック基材のガラス転移温度が130℃以上である請求項7に記載の樹脂フィルム。
  9. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の樹脂組成物をプラスチック基材上に塗布して塗布膜を形成する塗布膜形成工程と、
    室温〜150℃で乾燥処理を施し、前記塗布膜を未硬化樹脂層とする未硬化樹脂層形成工程と、を順次含む樹脂フィルムの製造方法。
  10. 請求項7又は8に記載の樹脂フィルムを射出型内に設置し、そのキャビティー内に成型用樹脂を射出して前記樹脂フィルムと前記成型用樹脂とを一体化させる射出成型処理を行う射出成型工程と、
    前記射出成型処理後の樹脂フィルムに対して活性エネルギー線を照射して硬化処理を行う活性エネルギー線硬化工程と、
    を順次含む積層体の製造方法。
  11. 請求項7又は8に記載の樹脂フィルムを加熱して軟化させて、所定の形状型に密着させて該所定の形状型の形状を前記樹脂フィルム表面に転写成型処理する転写成型工程と、
    前記転写成型処理後の樹脂フィルムに対して活性エネルギー線を照射して硬化処理を行う活性エネルギー線硬化工程と、
    を順次含む積層体の製造方法。

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